JP7324039B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関する。
近年、動画撮影中に静止画を撮影することが可能なデジタルカメラが製品化されている。このようなデジタルカメラでは、動画撮影中に静止画撮影を行うと、動画ファイルと静止画ファイルが分けて記録される。
動画の一般的な記録サイズはフルHD(FHD)と呼ばれるサイズが多く、静止画の記録も動画に合わせたFHDサイズで記録を行えば、静止画は動画から切り出すことで記録できる。しかし、FHDサイズは撮像素子からの画像信号を間引いたサイズであるため、本来の静止画よりも画質が劣化した写真になってしまう。そこで、動画撮影中に静止画の撮影を行う場合には、静止画撮影のタイミングで動画撮影を停止し、静止画用の高画質の駆動に切り替える処理を行い、静止画を撮影する。そして静止画撮影終了後に動画撮影を再開する。
しかしながら、この処理では動画撮影の途中で動画撮影を停止する処理が入ることになるため、記録される動画ファイルのつながりが一部途切れるという問題が発生する。この問題を解決するため、撮像素子から動画サイズの画像信号と、静止画サイズの画像信号を同時に出力する技術が提案されている。また、特許文献1には、撮像素子内で画像信号を圧縮する処理を行うことが開示されている。
特開2006-25270号公報
特許文献1に記載の技術を用いた場合、撮像素子から出力された画像信号を処理する撮像信号処理回路において、圧縮された画像信号をデコード(伸張)するためのデコード回路が必要となる。さらに、上記したような動画サイズの画像信号と静止画サイズの画像信号を同時に撮像素子から出力可能な構成にした場合には、撮像信号処理回路でも2個のデコード回路が必要となるため回路規模が大きくなるという問題が発生する。
また、撮像信号処理回路にデコード回路が1つしか存在しない場合には、撮像素子からの動画と静止画の出力を同時に受け取ることができず、動画記録中に静止画撮影を行うと動画が中断する問題が依然として発生する。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、信号処理回路が備えるデコード回路の構成にかかわらず、動画記録を中断することなく静止画撮影を行うことが出来る撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、被写体からの光を光電変換する複数の画素と、前記複数の画素から第1の画像信号を読み出す第1の読み出し動作と、前記第1の画像信号よりも画素数が多い第2の画像信号を読み出す第2の読み出し動作とを行うことが可能な読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された第1の画像信号を圧縮して第1の圧縮画像信号を生成するとともに、前記読み出し手段により読み出された前記第2の画像信号を圧縮して第2の圧縮画像信号を生成する圧縮手段と、を有する撮像素子と、前記撮像素子から出力された前記第1の圧縮画像信号と第2の圧縮画像信号とをデコードするデコード手段と、前記デコード手段が前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送するように制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の画像信号に基づく動画像の記録が終了した後に、前記第1の画像信号に基づく新たな動画像の記録開始が指示された場合、前記デコード手段が前記第2の圧縮画像信号をデコードしている間は、前記新たな動画像の記録を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、信号処理回路が備えるデコード回路の構成にかかわらず、動画記録を中断することなく静止画撮影を行うことが出来る撮像装置を提供することが可能となる。
第1の実施形態の撮像装置における撮像素子の構成を示す図。 第1の実施形態における画素及びカラムADCブロックの構成例を示す図。 第1の実施形態における撮像素子の画素配列を示す図。 第1の実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図。 第4の実施形態における撮像素子と撮像信号処理回路の接続状態を示す図。 第1の実施形態における撮像素子と撮像信号処理回路の接続状態を示す図。 第1の実施形態における撮像素子の制御タイミングを示す図。 第1の実施形態における撮像信号処理回路のタイミング図。 第1の実施形態における撮像信号処理回路のタイミング図。 第1の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート図。 第1の実施形態における撮像信号処理回路のタイミング図。 第1の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。 第2の実施形態における撮像素子の制御タイミングを示す図。 第2の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。 第3の実施形態における撮像素子の制御タイミングを示す図。 第3の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。 第4の実施形態における圧縮回路とデコード回路の組み合わせを示す図。 第3の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態における撮像素子100の構成を示すブロック図、図1(b)は、撮像素子100の外観を示す概略図である。図1(b)に示すように、撮像素子100は、第1の半導体チップ10(撮像層)及び第2の半導体チップ11(回路層)から形成され、第2の半導体チップ11上に第1の半導体チップ10が積層されている。
第1の半導体チップ10には、マトリックス状に配列された複数の画素101からなる画素部が、光の入射側、つまり、光学像の受光側に配置される。第1の半導体チップ10上にマトリクス状に配列された画素101は、水平方向(行方向)に行単位で、転送信号線103、リセット信号線104、及び行選択信号線105に接続されている。一方、垂直方向(列方向)には、列出力線102aまたは102bに接続されている。列出力線102aに接続された画素101を第1の画素群、列出力線102bに接続された画素101を第2の画素群とする。
第2の半導体チップ11上には、各列に設けられたカラムADCブロック111a及び111bと、行走査回路112、列走査回路113a及び113b、タイミング制御回路114等の画素駆動回路が形成されている。更に、切り替えスイッチ116、フレームメモリ120、素子内演算部123、リサイズ変換部119、圧縮回路117、パラレル/シリアル変換部(以下、P/S変換部)118も形成されている。
このように、第1の半導体チップ10に画素101を形成し、第2の半導体チップ11に画素駆動回路やメモリ回路、演算回路等を形成することで、撮像素子100の撮像層と回路層とで製造プロセスを分けることができる。その結果、回路層における配線の細線化、高密度化による高速化、小型化、および高機能化を図ることができる。
撮像素子100の画素101は、行走査回路112から、転送信号線103、リセット信号線104、行選択信号線105を介して制御信号により電荷の蓄積及び読み出しが制御される。そして、行走査回路112により選択された行の画素101から信号が読み出される。本実施形態では、出力チャンネルとして、2系統の出力チャンネルを有する。第1の出力チャンネルは、カラムADCブロック111a、列走査回路113b、信号線115aから構成され、第2の出力チャンネルは、カラムADCブロック111b、列走査回路113a、信号線115aから構成される。これにより、2行分の画素101から、信号を並行して読み出すことができる。
第1の画素群の画素101から読み出された信号は、各列の列出力線102aを介して、第1の出力チャンネルのカラムADCブロック111aに送られてAD変換される。また、第2の画素群の画素101から読み出された信号は、各列の列出力線102bを介して、第2の出力チャンネルのカラムADCブロック111bに送られてAD変換される。その後、列走査回路113aまたは113bにより読み出す列が順次選択されて、AD変換された画像信号が信号線115aまたは115bを介して切り替えスイッチ116に出力される。なお、第1及び第2の出力チャンネルの内、いずれか一方の出力チャンネルを用いて、1行おきに画素101から信号を読み出すことも可能である。
タイミング制御回路114は、全体制御演算部309からの制御に基づいて、行走査回路112、カラムADCブロック111a,111b、列走査回路113a,113bにタイミング信号を送る。
切り替スイッチ116は、信号線115a,115bから出力される画像信号を順次フレームメモリ120へ選択的に出力するためのスイッチである。フレームメモリ120は出力された画像信号を画像データとして一時的に記憶する。
素子内演算部123は、駆動モードに応じて画像データのリサイズ処理や圧縮処理の演算を行う。リサイズ変換部119は、素子内演算部123にて算出された結果を基にフレームメモリ120に保存された画像データを必要な画角にリサイズして圧縮回路117に出力する。
圧縮回路117ではウェーブレット変換方式等の圧縮方式を用いて画像信号の圧縮動作を行う(圧縮画像信号の生成)。また、圧縮するかしないかの切り替え、圧縮率の変換などを行うことが可能である。なお、圧縮方式としては、ウェーブレット変換方式に限定されるものではない。圧縮を行った場合に、ビット精度が低下するため、画質を劣化させることがあるが、ノイズなどの不要な成分も除去されるため、ノイズが減少することもある。
なお、リサイズや圧縮の処理が不要な場合には、切り替スイッチ116から直接P/S変換部118への転送が行われる。P/S変換部118は、画像データにパラレル・シリアル変換を行って、撮像素子100の外部にある撮像信号処理回路307へと送る。
撮像素子100と撮像信号処理回路307の間は複数のレーンで接続されており、駆動モードに応じて、異なる画素の信号や同一の画素の信号がメインストリーム121とサブストリーム122とに振り分けられて、或いはメインストリーム121のみから出力される。このように撮像素子100から2系統の画像信号の出力を並行して行うマルチストリーム駆動により、撮像素子100から画像信号を高速に出力することができる。
また、撮像素子100の読み出し駆動方式として、画素数を削減せずに全画素の画素信号を読み出す駆動、垂直方向の画素数を1/3や1/5に間引くことで画素数を削減する読み出し駆動、水平方向の複数の画素信号を加算することで画素数を削減する読み出し駆動、垂直間引き水平加算駆動などを選択することが可能である。また、全画素を読み出す駆動と、1/3垂直間引き水平加算駆動を同時に出力するマルチストリーム駆動を選択することも可能である。
本実施形態においては、例えば静止画撮影の読み出しでは全画素読み出し駆動を、静止画撮影前の待機中の動画像信号の読み出しでは1/5垂直間引き水平加算駆動を実行する。また、例えば動画記録中に静止画撮影を行う場合には、全画素読み出し駆動で撮像素子100を駆動して静止画像信号を出力するとともに、1/3垂直間引き水平加算駆動で撮像素子100を駆動して動画像信号を出力するマルチストリーム駆動を実行する。すなわち、いずれの場合においても、動画像信号の全画素数よりも静止画像信号の全画素数の方が多いことになる。
図2は、本実施形態における撮像素子100の1つの画素101の構成及び、1つのカラムADCブロック111の詳細を示した図である。図1及び図2を用いて、本発明の実施形態における撮像素子100の動作の概略を説明する。なお、カラムADCブロック111aとカラムADCブロック111bは同じ構成を有するため、図2では、カラムADCブロック111と記載している。
図2において、画素101に含まれるフォトダイオード(PD)201は、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、電子)に光電変換する。転送トランジスタ202は、PD201のカソードと増幅トランジスタ204のゲートとの間に接続され、ゲートに転送信号線103を介して転送パルスφTRSが与えられることによってオン状態となる。増幅トランジスタ204のゲートと電気的に繋がったノードは、フローティングディフュージョン(FD)部206を構成する。転送パルスφTRSにより転送トランジスタ202がオン状態となることによって、PD201で光電変換された光電荷が、FD部206に転送される。
リセットトランジスタ203は、ドレインが画素電源Vddに、ソースがFD部206にそれぞれ接続され、ゲートにリセット信号線104を介してリセットパルスφRSTが与えられることによってオン状態となる。そして、PD201からFD部206への光電荷の転送に先立って、リセットトランジスタ203をオン状態とすることにより、FD部206の電荷を画素電源Vddにリセットする。
増幅トランジスタ204は、ゲートがFD部206に、ドレインが画素電源Vddにそれぞれ接続される。また、選択トランジスタ205は、ドレインが増幅トランジスタ204のソースに、ソースが列出力線102にそれぞれ接続され、ゲートに行選択信号線105を介して選択パルスφSELが与えられることによって、オン状態となる。
選択トランジスタ205がオン状態の間に、まず、リセットトランジスタ203によって リセットした後のFD部206の電位をリセットレベルとして列出力線102に出力する。さらに、転送トランジスタ202をオン状態とすることによって、光電荷を転送した後のFD部206の電位を信号レベルとして列出力線102に出力する。本実施形態ではトランジスタ202~205として、NチャネルのMOSトランジスタを用いている。
なお、画素101の構成は、上記構成に限られるものでは無く、例えば、選択トランジスタ205を、画素電源Vddと増幅トランジスタ204のドレインとの間に接続した回路構成を採ることも可能である。また、上述した4つのトランジスタ構成のものに限られるものではなく、例えば、増幅トランジスタ204と選択トランジスタ205を兼用した3トランジスタ構成のものであっても良い。
画素101から列出力線102を介して出力される信号は、カラムADCブロック111に伝送される。カラムADCブロック111は、比較器211、アップダウンカウンタ(U/D CNT)212、メモリ213、DAコンバータ(DAC)214を有する。
比較器211は、一対の入力端子の一方に列出力線102が接続され、他方にDAC214が接続される。DAC214は、タイミング制御回路114から入力される基準信号に基づいて信号レベルが時間の経過とともにランプ状に変化するランプ信号を出力する。そして比較器211は、DAC214から入力されるランプ信号のレベルと、列出力線102から入力される信号のレベルとを比較する。タイミング制御回路114は、全体制御演算部309からの指令に基づきDAC214へ基準信号を出力する。
比較器211は、例えば、画像信号のレベルがランプ信号のレベルより低い場合にはハイレベルの比較信号を出力し、画像信号のレベルがランプ信号のレベルより高い場合にはローレベルの比較信号を出力する。アップダウンカウンタ212は、比較器211に接続され、例えば比較信号がハイレベルとなる期間、またはローレベルとなる期間をカウントする。
このカウント処理により、各画素101の出力信号はデジタル値に変換される。なお、比較器211とアップダウンカウンタ212との間にアンド回路を設け、このアンド回路にパルス信号を入力し、このパルス信号の個数をアップダウンカウンタ212によりカウントさせてもよい。
メモリ213は、アップダウンカウンタ212と接続され、アップダウンカウンタ212によりカウントされたカウント値を記憶する。なお、カラムADCブロック111では、画素101のリセットレベルに対応したカウント値をカウントした後、所定の撮像時間後の信号レベルに対応したカウント値をカウントし、これらの差分値をメモリ213に記憶させてもよい。その後、メモリ213に記憶されたカウント値は、画像信号として、列走査回路113からの信号に同期して、信号線115aまたは信号線115bを介して切り替スイッチ116に伝送される。
なお、カラムADCブロック111は上述した構成に限られるものでは無く、公知のカラムADCを用いても良いことは言うまでも無い。
図3は、本実施形態における撮像素子100の画素配列を模式的に示した図である。カラーフィルタにはベイヤー配列が適用され、奇数行の画素には、左から順に赤(R)と緑(Gr)のカラーフィルタが交互に設けられる。また、偶数行の画素には、左から順に緑(Gb)と青(B)のカラーフィルタが交互に設けられる。また、オンチップマイクロレンズ201がカラーフィルタ202の上に形成されている。
図4は、本実施形態における図1乃至図3で説明した撮像素子を用いた撮像装置300の構成を示したブロック図である。
図4において、撮像装置300は、レンズ301、レンズ駆動部302、メカニカルシャッタ303(以下、メカシャッタ)、絞り304、シャッタ・絞り駆動部305、撮像素子100、デコード回路316を内蔵する撮像信号処理回路307を備える。
また、撮像装置300は、第1のメモリ部308、全体制御演算部309、記録媒体制御インターフェース部(以下、記録媒体制御I/F部)310、表示部311、記録媒体312、外部インターフェース部(以下、外部I/F部)313を備える。撮像装置300は、さらに、第2のメモリ部314、操作部315を備える。
レンズ301を通過した被写体からの反射光は、絞り304により適切な光量に調整され、撮像素子100の撮像面上に被写体像として結像される。撮像素子100の撮像面に結像された被写体像は、画素101により光電変換され、さらにゲイン調整、アナログ信号からデジタル信号への変換を行うA/D変換が行われ、R,Gr,Gb,Bの信号として撮像信号処理回路307に送られる。
撮像素子100で圧縮された画像信号は、撮像信号処理回路307内のデコード回路316でデコード処理される。また、撮像信号処理回路307では、撮像した画像信号を用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいて全体制御演算部309が露光制御、自動焦点調節制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出制御)処理、EF(フラッシュ自動調光発光制御)処理が行われる。
さらに、撮像信号処理回路307では、撮像された画像信号を用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行われる。また、ノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング処理などの各種の撮像信号処理、さらに各種の補正、画像信号の圧縮等が行われる。
レンズ301は、レンズ駆動部302によってズーム、フォーカス等が駆動制御される。メカシャッタ303、絞り304はシャッタ・絞り駆動部305によって駆動制御される。全体制御演算部309は撮像装置300全体の制御と各種演算を行う。
第1のメモリ部308は、画像信号を一時的に記憶する。記録媒体制御インターフェース部310では、記録媒体への画像信号の記録または読み出しを行う。表示部311は、画像信号の表示を行う。記録媒体312は、半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体であり、画像信号の記録または読み出しを行う。
外部インターフェース部313は、外部コンピュータ等と通信を行うためのインターフェースである。第2のメモリ部314は、全体制御演算部309での演算結果を記憶する。操作部315によりユーザーは撮像装置300の駆動条件を設定でき、この情報は全体制御演算部309に送られ、撮像装置300全体の制御が行われる。操作部315には、ユーザーが撮像装置の設定を行うメニューボタンや撮影した画像を確認するための再生ボタンなどの操作部材が含まれる。
図6は、本実施形態における撮像素子100と撮像信号処理回路307の接続の状態を示す図である。図6に示すように、本実施形態の撮像信号処理回路307はデコード回路を1個のみ備える。
撮像素子100は、動画像信号と静止画像信号を同時に出力する。このとき、動画像信号は第1の圧縮回路117Aで圧縮され、静止画像信号は第2の圧縮回路117Bで圧縮され、撮像信号処理回路307へ転送される。
撮像信号処理回路307では、動画像信号はデコード回路316でデコード処理される。また、静止画像信号は撮像信号処理回路307を経由して第1のメモリ部308に一時保存される。
図7は、本実施形態における撮像素子100の制御タイミング図である。撮像素子100は、60fps(フレーム/秒)で動画像信号を撮像信号処理回路307へ転送する。一方、静止画像信号については、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、静止画撮影開始と判断された場合に、全体制御演算部309が撮像素子100の静止画像信号の転送を許可する。
また、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、静止画撮影終了と判断された場合に、全体制御演算部309が撮像素子100の静止画像信号の転送を禁止する。この結果、撮像素子100は常に動画像信号と静止画像信号を同時に出力するのではなく、静止画像信号が必要となった場合のみ同時に出力するように制御することが可能となる。
図8は、本実施形態における撮像信号処理回路307において静止画像信号をデコードするタイミングを示す図である。
撮像信号処理回路307では、第1のメモリ部308に一時保存された静止画像信号を、動画像信号が転送されていないブランキング期間にデコード回路316でデコードする。デコード処理の完了後に、撮像信号処理回路307で静止画像を作成し、記録媒体312に記録して、第1のメモリ部308を開放する。
次に、撮影モードについて説明する。ユーザーは、操作部315を用いて撮影モードを設定することが可能である。撮影モードとしては、オートモードや動画記録モードを備えている。
オートモードは、カメラの各種パラメータが、計測された評価値に基づいて撮像信号処理回路307に組み込まれたプログラムにより自動的に決定される静止画撮影モードである。
動画記録モードは、カメラの各種パラメータが、計測された評価値に基づいて撮像信号処理回路307に組み込まれたプログラムにより動画記録に適した値になるように決定されるモードである。
なお、動画記録はオートモードでも可能であるが、動画記録開始前後で撮像素子100の読み出し方法が異なるため、撮像素子100からの画像信号の転送を一度中断する必要がある。
図9は、本実施形態におけるオートモード時の動画記録と静止画記録のタイミングを示した図である。図9はまた、撮像素子100の第1及び第2の圧縮回路117A,117Bと撮像信号処理回路のデコード回路316の使用状況も示している。
動画記録開始前までは撮像素子100は1/5間引き駆動で動作しており、第1及び第2の圧縮回路117A,117Bとデコード回路316は未使用状態である。この後、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、動画記録開始と判断された場合に撮像素子100はマルチストリーム駆動に切り替えられる。この場合は、第1の圧縮回路117Aとデコード回路316は動画像信号の圧縮とデコードに使用される。
動画記録中の動作は図8を用いて説明したタイミング制御と同じであり、静止画撮影が行われた場合のみ、第2の圧縮回路117Bが使用される。このとき静止画像信号は第1のメモリ部308に保存される。そして、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、動画記録終了と判断された場合には動画記録開始前と同じ状態となる。
このとき、第1のメモリ部308に静止画像信号がまだ残っている場合には、第1のメモリ部308に保存された静止画像信号をデコード回路316でデコードする。デコード処理完了後に、撮像信号処理回路307で静止画像を作成して記録媒体312に記録し、第1のメモリ部308を開放する。第1のメモリ部308が解放されるまでの期間は、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取っても、動画記録開始を行わないように動画記録禁止期間を設定する。
図10は、図9の制御を示すフローチャートである。本実施形態では、オートモード時の動画記録待機中の撮像素子100は1/5間引き駆動で動作する。S901では、ユーザーにより動画記録の開始が指示されたか否かが全体制御演算部309で判断される。
S901において動画記録の開始が指示されたと判断された場合、S902に進み、動画記録の開始が指示されていないと判断された場合、S901を繰り返す。S902では、撮像素子100がマルチストリーム駆動に切り替えられる。S903では、動画のエンコードが開始される。
S904では、第1のメモリ部308に信号が存在するか否かが判断される。第1のメモリ部308に信号が存在する場合、S905に進み、信号が存在しない場合、S909に進む。
S905では、第1のメモリ部308の信号のデコード処理を開始する。S906では、動画像信号でデコード回路316を使用するか否かを判断し、動画像信号でデコード回路316を使用する時間帯であれば、S907に進み、そうでなければ、第1のメモリ部308の信号のデコード処理を継続する。S907では、第1のメモリ部308の信号のデコード処理を終了し、S910では、動画像信号のデコード処理を行う。
一方、S909では、動画像信号でデコード回路316を使用するか否かを判断し、動画像信号でデコード回路316を使用する時間帯であれば、S910に進み、そうでなければ、S904の判断に戻る。
S910で動画像信号をデコードした後、S911では、静止画撮影の開始が指示されたか否かが全体制御演算部309で判断される。S911で静止画撮影の開始が指示されていないと判断された場合は、S912に進み、指示されていると判断された場合は、S913に進む。
S912では、動画記録を終了するか否かが判断される。動画記録を終了する場合は、S916へ進み、終了しない場合は、S904へ戻る。
一方、S913では、静止画像信号を撮像信号処理回路307へ転送し、S914では、転送された静止画像信号を第1のメモリ部308へ保存する。S915では、静止画像信号の転送を禁止し、S912へ進む。
S916では、動画のエンコードを終了し、S917では、撮像素子100を1/5間引き駆動に切り替える。S918では、第1のメモリ部308に信号が存在するか否かが判断される。
S918において、第1のメモリ部308に信号が存在しないと判断された場合は、S922に進み、存在すると判断された場合は、S919に進む。
S919では、動画記録を禁止し、S920では、第1のメモリ部308の信号をデコードする。S921では、動画記録禁止を解除し、S922へ進む。
S922では、操作部315でメニューボタンや再生ボタンなどの操作部材が押されたか否かが判断される。押されている場合、S923に進み、押されていなければ、S901へ戻る。S923では、1/5間引き駆動を終了し、シーケンスを終了する。
図11は、本実施形態における動画モード時の動画記録と静止画記録のタイミングを示した図である。図11はまた、撮像素子100の第1及び第2の圧縮回路117A,117Bと撮像信号処理回路307のデコード回路316の使用状況も示している。
図9のオートモード時とは異なり、動画記録開始前から撮像素子100はマルチストリーム駆動である。この場合は第1の圧縮回路117Aとデコード回路316は動画像信号の圧縮とデコードに使用される。
この後、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、動画記録開始と判断された場合でも撮像素子100は駆動切り替えを行わず、動画記録が開始される。
動画記録中の動作は、図8を用いて説明したタイミング制御と同じであり、静止画撮影が行われた場合のみ、第2の圧縮回路117Bが使用される。このとき静止画像信号は第1のメモリ部308に保存される。そして、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、動画記録終了と判断され、且つ第1のメモリ部308に静止画像信号がまだ残っている場合には、第1のメモリ部308に保存された静止画像信号をデコード回路316でデコード処理する。
このとき、動画記録開始前と同じ状態には戻らず、静止画像信号をデコード回路316でデコードできるようにするために、一旦1/5間引き駆動に切り替える。デコード処理完了後に、撮像素子100を動画記録開始前と同じ状態に戻し、撮像信号処理回路307で静止画像を作成し記録媒体312に記録する。そして、第1のメモリ部308を開放する。第1のメモリ部308が解放されるまでの期間は、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309で受け取っても、動画記録開始を行わないように動画記録禁止期間とする。
図12は、図11の制御を示すフローチャートである。本実施形態では、動画モード時の動画記録待機中の撮像素子100はマルチストリーム駆動で動作し、S1101では、動画記録の開始が指示されたか否かを全体制御演算部309が判断する。S1101で動画の記録開始が指示された場合は、S1102に進み、指示されていないと判断された場合、S1101を常に監視している状態となる。S1102では、動画のエンコードが開始される。
S1103では、第1のメモリ部308に信号が存在するか否かが判断される。第1のメモリ部308に信号が存在する場合、S1104に進み、存在しない場合、S1108に進む。S1104では、第1のメモリ部308の信号のデコードを開始する。
S1105では、動画像信号でデコード回路316を使用するか否かを判断する。動画像信号でデコード回路316を使用すると判断された場合、S1106に進み、使用しないと判断された場合、第1のメモリ部308のデコードを続ける。S1106では、第1のメモリ部308の信号のデコードを終了し、S1107では、動画像信号をデコードする。
一方、S1108では、動画像信号でデコード回路316を使用するか否かを判断する。動画像信号でデコード回路316を使用すると判断された場合、S1107へ進み、使用しないと判断された場合、S1103へ戻る。
S1107で動画像信号をデコードした後、S1109では、静止画撮影の開始が指示されたか否かを全体制御演算部309が判断する。S1109において、静止画撮影の開始が指示されていないと判断された場合、S1110に進み、指示されていると判断された場合、S1111に進む。
S1111では、静止画像信号を撮像信号処理回路307へ転送し、S1112では、静止画像信号を第1のメモリ部308へ保存する。S1113では、静止画の転送を禁止し、S1110へ進む。
S1110では、動画記録を終了するか否かを判断し、動画記録を終了する場合、S1114へ進み、動画記録を終了しない場合、S1103へ戻る。
S1114では、動画のエンコードを終了し、S1115では、第1のメモリ部308に信号が存在するか否かを判断する。S1115において、第1のメモリ部308に信号が存在しないと判断された場合、S1121に進み、存在すると判断された場合、S116に進む。
S1116では、撮像素子100を1/5間引き駆動に切り替える。S1117では、動画記録を禁止し、S1118では、第1のメモリ部308の信号をデコードする。S1119では、動画記録禁止を解除し、S1120では、撮像素子100をマルチストリーム駆動に切り替える。
S1121では、操作部315でメニューや再生などの操作部材が押されたか否かが判断される。押されている場合、マルチストリーム駆動を終了し、シーケンスを終了する。押されていなければ、S1101へ戻る。
以上説明したように、上記の第1の実施形態によれば、撮像信号処理回路307のデコード回路が1つの場合でも、動画サイズの圧縮された画像信号と静止画サイズの圧縮された画像信号を処理することが可能となり、動画記録を中断することなく静止画撮影を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では撮像素子100から圧縮された動画像信号と静止画像信号が同時に転送される場合に、撮像信号処理回路307と第1のメモリ部308にそれぞれ供給する構成となっていた。これに対して第2の実施形態では、撮像信号処理回路307のデコード回路が1つの場合に、撮像素子100側で対処する制御について説明する。なお、第2の実施形態における撮像装置の構成は、第1の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
図13は、第2の実施形態における撮像素子100の制御タイミング図である。撮像素子100は60fps(フレーム/秒)で動作するが、動画像信号を2フレームに一回撮像信号処理回路307へ転送する。
一方、静止画像信号については、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、静止画撮影開始と判断された場合に、全体制御演算部309が撮像素子100の静止画像信号の転送を許可する。このとき、静止画像信号を動画像信号が転送されていないフレームで転送するようにする。
また、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、静止画撮影終了と判断された場合に、全体制御演算部309が撮像素子100の静止画像信号の転送を禁止する。
図14は、第2の実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
S1301では、マルチストリーム駆動のSTART前に、撮像素子100が動画像信号を2VD(垂直同期期間)に1回転送する(1フレームおきに転送する)設定とする。
S1302では、マルチストリーム駆動を開始し、S1303では、静止画記録の開始が指示されたか否かを判断する。
S1303で静止画記録の開始が指示されている場合には、S1304に進み、指示されていない場合には、S1306に進む。
S1304では、動画像信号の転送中か否かを判断し、転送中でない場合はS1305に進み、転送中の場合は、動画像信号の転送の完了を待つ。
S1305では、静止画の転送を行い、S1306へ進む。
S1306では、マルチストリーム駆動終了の判定を行う。マルチストリーム駆動の終了か否かは、操作部315でメニューや再生などの操作部材が押されたか否かにより判断する。
S1306でマルチストリーム駆動を終了すると判断された場合は、S1307に進み、マルチストリーム駆動を終了しないと判断された場合は、S1303へ戻る。
S1307では、マルチストリーム駆動を停止し、シーケンスを終了する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、撮像信号処理回路307のデコード回路が1つの場合でも、動画サイズの圧縮された画像信号と静止画サイズの圧縮された画像信号を処理することが可能となる。これにより、動画記録を中断することなく静止画撮影を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
この第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、撮像信号処理回路307のデコード回路が1つの場合に、撮像素子100側で対処する制御について説明する。なお、第3の実施形態における撮像装置の構成は、第1の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
図15は、第3の実施形態における撮像素子100の制御タイミング図である。撮像素子100は60fps(フレーム/秒)で動作し、毎フレーム撮像信号処理回路307へ転送する。
一方、静止画像信号については、ユーザーによる操作部315の操作に基づく指示を全体制御演算部309が受け取り、静止画撮影開始と判断された場合に、全体制御演算部309が撮像素子100の静止画像信号の転送を許可すると同時に動画像信号の転送を禁止する。そして、静止画像信号の転送が完了すると同時に動画像信号の転送を開始し、静止画像信号の転送を禁止する。動画像信号の転送が禁止されたフレームの動画記録は、前のフレームの動画像信号を用いるようにする。
図16は、第3の実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
S1501では、マルチストリーム駆動のSTART前に、撮像素子100が動画像信号と静止画像信号の転送を同時に行わない設定とする。
S1502では、マルチストリーム駆動を開始し、S1503では、静止画記録の開始が指示されたか否かを判断する。S1503で静止画記録の開始が指示されている場合には、S1504に進み、指示されていない場合には、S1506に進む。
S1504では、動画像信号の転送中か否かを判断する。動画像信号の転送中でなければ、S1505に進み、転送中の場合、動画像信号の転送の完了を待つ。
S1505では、次のVD(垂直同期信号)における動画像信号の転送を停止し、静止画転送のみを行い、S1506へ進む。
S1506では、マルチストリーム駆動終了の判定を行う。マルチストリーム駆動の終了か否かは、操作部315でメニューや再生などの操作部材が押されたか否かにより判断する。
S1506でマルチストリーム駆動を終了すると判断された場合は、S1507に進み、終了しないと判断された場合は、S1503に戻る。
S1507では、マルチストリーム駆動を停止し、シーケンスを終了する。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、撮像信号処理回路307のデコード回路が1つの場合でも、動画サイズの圧縮された画像信号と静止画サイズの圧縮された画像信号を処理することが可能となる。これにより、動画記録を中断することなく静止画撮影を行うことが可能となる。
(第4の実施形態)
第2及び第3の実施形態では、撮像信号処理回路307のデコード回路が1つの場合に、撮像素子100側で対応する方法について説明した。この第3の実施形態では、撮像素子100が2個の圧縮回路を有し、撮像信号処理回路307が2個のデコード回路を有する場合に、それらを選択的に使用する制御について説明する。なお、第3の実施形態の撮像装置の構成は第1の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
図5は、本実施形態における撮像素子100と従来の撮像信号処理回路307の接続の状態を示す図である。撮像素子100は、第1の圧縮回路117Aと第2の圧縮回路を備えている。また、撮像信号処理回路307は、第1のデコード回路316Aと第2のデコード回路316Bを備えている。
図17は、撮像素子100が使用する圧縮回路の個数と、撮像信号処理回路307が使用するデコード回路の個数の組み合わせを示した図である。組み合わせに応じて、第1の実施形態、第2の実施形態、あるいは第3の実施形態の対応方法を選択することが可能である。
図17(a)は、撮像素子100が2個の圧縮回路117A,117Bを使用し、撮像信号処理回路307が2個のデコード回路316A,316Bを使用する場合の概略図である。この場合、撮像素子100は動画像信号と静止画像信号を同時出力し、撮像信号処理回路307も同時にデコード処理を行うことが可能である。
図17(b)は、撮像素子100が2個の圧縮回路117A,117Bを使用し、撮像信号処理回路307が1個のデコード回路316を使用する場合の概略図である。この場合、第1の実施形態の第1のメモリ部308に静止画像信号を一時保存する方法か、第2の実施形態の方法、もしくは第3の実施形態の方法が採用される。
図17(c)は、撮像素子100が1個の圧縮回路117を使用し、撮像信号処理回路307が2個のデコード回路316A,316Bを使用する場合の概略図である。この場合、第2の実施形態の方法、もしくは第3の実施形態の方法が採用される。
図17(d)は、撮像素子100が1個の圧縮回路を使用し、撮像信号処理回路307が1個のデコード回路316を使用する場合の概略図である。この場合、第2の実施形態の方法、もしくは第3の実施形態の方法が採用される。
なお、撮像素子100の圧縮回路と、撮像信号処理回路307のデコード回路は可能な限り動作させない方が撮像装置の消費電力を削減するために有利である。そのために、ユーザーは、撮影条件に応じて、図17の(a)、(b)、(c)、(d)のどの組み合わせを選択するかを操作部315を用いて切り替えることが可能である。
具体的には、例えば撮像信号処理回路307においてAE(自動露出制御)で決められた露光時間が1/60秒より短い場合には、図17(a)の2個の圧縮回路、2個のデコード回路を用いる方法を選択する。そして、露光時間が1/60秒より長い場合には毎フレームの画像信号の転送が行われなくなるため、図17(b)、(c)、(d)のどれかの方法を選択する。なお、図17(d)の方法を用いると、電力削減効果が大きい。
図18は露光時間によって回路の使用方法を変更する動作を示すフローチャートである。S1701では、マルチストリーム駆動で動作している状態で、撮像信号処理回路307が露光時間を設定し、全体制御演算部309により露光時間の長さの判断が行われる。
S1701で露光時間が1/60秒より短い場合、S1702に進み、1/60秒以上の場合、S1703に進む。
S1702では、圧縮回路2個、デコード回路2個の図17(a)の方法を使用する。
S1703では、圧縮回路1個、デコード回路1個の図17(d)の方法を使用する。
S1704では、マルチストリーム駆動終了の判定を行う。マルチストリーム駆動の終了は、操作部315でメニューや再生などの操作部材が押されたか否かにより判断する。S1704でマルチストリーム駆動を終了すると判断された場合、S1705に進み、マルチストリーム駆動を終了しないと判断された場合、S1701に戻る。
S1705では、マルチストリーム駆動を停止し、シーケンスを終了する。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、電力を削減しながら動画サイズの圧縮された画像信号と静止画サイズの圧縮された画像信号を処理することが可能となり、動画記録を中断することなく静止画撮影を行うことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:撮像素子、301:レンズ、302:レンズ駆動部、303:メカシャッタ、304:絞り、305:シャッタ・絞り駆動部、307:撮像信号処理回路、308:第1のメモリ部、309:全体制御演算部、310:記録媒体制御I/F部、311:表示部、312:記録媒体、313:外部I/F部、314:第2のメモリ部、315:操作部、316:デコード回路

Claims (15)

  1. 被写体からの光を光電変換する複数の画素と、前記複数の画素から第1の画像信号を読み出す第1の読み出し動作と、前記第1の画像信号よりも画素数が多い第2の画像信号を読み出す第2の読み出し動作とを行うことが可能な読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された第1の画像信号を圧縮して第1の圧縮画像信号を生成するとともに、前記読み出し手段により読み出された前記第2の画像信号を圧縮して第2の圧縮画像信号を生成する圧縮手段と、を有する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された前記第1の圧縮画像信号と第2の圧縮画像信号とをデコードするデコード手段と、
    前記デコード手段が前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送するように制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1の画像信号に基づく動画像の記録が終了した後に、前記第1の画像信号に基づく新たな動画像の記録開始が指示された場合、前記デコード手段が前記第2の圧縮画像信号をデコードしている間は、前記新たな動画像の記録を禁止することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第2の圧縮画像信号を記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記デコード手段が前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記記憶手段に記憶された第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送するように、前記記憶手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記圧縮手段は、前記第1の圧縮画像信号と前記第2の圧縮画像信号を同時に出力し、前記制御手段は、前記第1の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送し、前記第2の圧縮画像信号を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の画像信号の垂直同期期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記記憶手段から読み出し、前記デコード手段にデコードさせることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記デコード手段が前記第2の圧縮画像信号をデコードしている場合に、前記第1の画像信号の読み出しを禁止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の画像信号の撮像が行われている途中でユーザーにより前記第2の画像信号の撮像が指示された場合に、前記第2の画像信号を前記撮像素子から読み出させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記デコード手段が前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送するように、前記読み出し手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記読み出し手段は、前記第1の画像信号を1フレームおきに読み出し、前記圧縮手段は、前記第1の画像信号が読み出されないフレームで読み出された第2の画像信号に基づく第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記読み出し手段が前記第2の画像信号を読み出している間は、前記第1の画像信号の読み出しを禁止することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記圧縮手段は2つの圧縮回路を有するとともに、前記デコード手段は2つのデコード回路を有し、前記制御手段は、前記圧縮手段で使用する圧縮回路の数と、前記デコード手段で使用するデコード回路の数とを、撮影条件に応じて切り替えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記制御手段は、前記撮像素子の露光時間の長さに応じて、前記圧縮手段で使用する圧縮回路の数と、前記デコード手段で使用するデコード回路の数とを切り替えることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記第1の画像信号は動画像信号であり、前記第2の画像信号は静止画像信号であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記複数の画素から第1の画像信号を読み出す第1の読み出し工程と、
    前記複数の画素から前記第1の画像信号よりも画素数が多い第2の画像信号を読み出す第2の読み出し工程と、
    前記第1の読み出し工程により読み出された第1の画像信号を圧縮して第1の圧縮画像信号を生成するとともに、前記第2の読み出し工程により読み出された第2の画像信号を圧縮して第2の圧縮画像信号を生成する圧縮工程と、
    前記第1の圧縮画像信号と第2の圧縮画像信号とをデコードするデコード工程と、
    前記デコード工程において前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード工程に転送するように制御する制御工程と、
    を有し、
    前記制御工程では、前記第1の画像信号に基づく動画像の記録が終了した後に、前記第1の画像信号に基づく新たな動画像の記録開始が指示された場合、前記デコード工程が前記第2の圧縮画像信号をデコードしている間は、前記新たな動画像の記録を禁止することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. 被写体からの光を光電変換する複数の画素と、前記複数の画素から第1の画像信号を読み出す第1の読み出し動作と、前記第1の画像信号よりも画素数が多い第2の画像信号を読み出す第2の読み出し動作とを行うことが可能な読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された第1の画像信号を圧縮して第1の圧縮画像信号を生成するとともに、前記読み出し手段により読み出された前記第2の画像信号を圧縮して第2の圧縮画像信号を生成する圧縮手段と、を有する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された前記第1の圧縮画像信号と第2の圧縮画像信号とをデコードするデコード手段と、
    前記デコード手段が前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送するように制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記デコード手段が前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送するように、前記読み出し手段を制御し、前記読み出し手段は、前記第1の画像信号を1フレームおきに読み出し、前記圧縮手段は、前記第1の画像信号が読み出されないフレームで読み出された第2の画像信号に基づく第2の圧縮画像信号を前記デコード手段に転送することを特徴とする撮像装置。
  15. 被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記複数の画素から第1の画像信号を読み出す第1の読み出し工程と、
    前記複数の画素から前記第1の画像信号よりも画素数が多い第2の画像信号を読み出す第2の読み出し工程と、
    前記第1の読み出し工程により読み出された第1の画像信号を圧縮して第1の圧縮画像信号を生成するとともに、前記第2の読み出し工程により読み出された第2の画像信号を圧縮して第2の圧縮画像信号を生成する圧縮工程と、
    前記第1の圧縮画像信号と第2の圧縮画像信号とをデコードするデコード工程と、
    前記デコード工程において前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード工程に転送するように制御する制御工程と、
    を有し、
    前記制御工程では、前記デコード工程が前記第1の圧縮画像信号をデコードしていない期間に、前記第2の圧縮画像信号を前記デコード工程に転送するように、前記読み出し工程を制御し、前記読み出し工程は、前記第1の画像信号を1フレームおきに読み出し、前記圧縮工程は、前記第1の画像信号が読み出されないフレームで読み出された第2の画像信号に基づく第2の圧縮画像信号を前記デコード工程に転送することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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