JP7285110B2 - 局部洗浄ノズルおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、局部洗浄ノズルおよびその製造方法に関する。
シャワートイレは人体でも特にデリケートな局部を洗浄するため、衛生面の観点から清潔性が求められる。特に、局部に向けた洗浄水を吐出するノズルの清潔性向上は大きな課題として認識されている。
従来のシャワートイレのノズルに使用される材料は樹脂が一般的であり、その表面に防汚処理を施す等の技術開発が行われているが(例えば、特許文献1を参照。)、長期的な使用において、ノズル駆動による摺動摩擦や、ブラシ等での清掃により、表面に傷が付くことがある。ノズルに付いた傷には汚れが溜まりやすく、さらには菌の繁殖の温床となる問題があった。
特許5653735号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、局部洗浄装置において洗浄ノズル表面に傷が付きにくいセラミックス製のノズルカバーを用いることで、使用や清掃に伴い発生する傷を軽減し、ノズルの清潔性を向上させることが可能である。
しかしながら、セラミックスは一般的に寸法精度が低い。加えて、意匠性の向上や収容容積の縮小のためにノズルカバー筒壁を薄型化する場合には、製造過程で変形が発生しやすくなりさらに寸法精度が低くなる。ノズルカバーの寸法精度が低く変形が大きい場合には、意匠性を損ね、ノズルの出し入れ駆動に伴って摺動部に負荷が発生するほか、洗浄水を噴出する際に照準精度を低下させる恐れがある。
そこで本発明は、表面に高い清潔性を備えるとともに、寸法精度が高く、意匠性、摺動部への低い負荷、洗浄水の高い照準精度が担保された局部洗浄ノズルおよびその製造方法を提供する。
(1) 本発明は、洗浄水を吐出する吐水孔(例えば、後述の吐水孔11)と、前記吐水孔に洗浄水を供給する通水路(例えば、後述の通水路12)と、を有するノズル本体(例えば、後述のノズル本体1)と、前記ノズル本体を収納するノズルカバー(例えば、後述のノズルカバー2)と、を備える局部洗浄ノズル(例えば、後述の洗浄ノズル10)であって、前記ノズルカバーは、セラミックスからなるとともに筒壁の厚さが5mm以下であり、長手方向に延出する直線状形成部を有して構成され、前記直線状形成部は、長手方向全長に対する反り量の比率が1%以下である、局部洗浄ノズルを提供する。
(2) (1)の発明において、前記ノズルカバーは、前記ノズルカバーの長手方向全長の両端10%ずつを構成する両端部(例えば、後述の両端部24)と、前記両端部を除く長手方向全長の80%を構成する中央部(例えば、後述の中央部25)と、から構成され、前記直線状形成部は前記中央部に形成される、請求項1に記載の局部洗浄ノズル。
(3) (1)または(2)の発明において、前記ノズルカバーは、陶磁器質材料、アルミナおよびジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の材料で構成されることが好ましい。
(4) (3)の発明において、前記ノズルカバーは、JIS A 1509-3に準拠して測定される吸水率が0.01%以上であることが好ましい。
(5) また本発明は、(1)~(4)に記載の局部洗浄ノズルの製造方法であって、前記ノズルカバーを静水圧等方加圧成形により成形する製造方法を提供する。
(6) また本発明は、(1)~(4)に記載の局部洗浄ノズルの製造方法であって、前記ノズルカバーを鋳込み成形により成形する製造方法を提供する。
(7) また本発明は、(1)~(6)に記載の局部洗浄ノズルの製造方法であって、前記ノズルカバーを焼成前または焼成後に切削加工する製造方法を提供する。
本発明によれば、表面に高い清潔性を備えるとともに、寸法精度が高く、意匠性、摺動部への低い負荷、洗浄水の高い照準精度が担保された局部洗浄ノズルおよびその製造方法を提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係る局部洗浄装置100を示す図である。 本発明の実施形態に係る洗浄ノズル10を示す図である。 本発明の実施形態に係る洗浄ノズル10の長手方向軸を含む断面を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るノズルカバー2の反り変形を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るノズル駆動部110中のノズル進退部を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る局部洗浄装置100を示す図である。
図1に示すように、局部洗浄装置100は、便器7の上部に取り付けられ、便器7と、使用者の臀部を支持する便座8とともに使用される。局部洗浄装置100は、ノズル駆動部110に収容され進退可能とされた洗浄ノズル10と、水の供給を制御する給水バルブ(不図示)と、供給水を加温する温水生成部(不図示)と、を備えており、給水バルブを開栓して流れる水を加熱して洗浄ノズル10へ温水を供給し、吐水孔11から洗浄水を吐出する。
図2および3は、本発明の実施形態に係る洗浄ノズル10の斜視図および、断面の構造を模式的に示す図である。
本発明の洗浄ノズル10は、ノズル本体1と、筒状のノズルカバー2と、から構成され、ノズル取付部を介して本体部に取り付けられる。ノズル本体1は、洗浄水を吐出する吐水孔11と、吐水孔11に洗浄水を供給する通水路12と、を有し、かつ、ノズルカバー2内に一部または全部が収納される。ノズルカバー2は、吐水孔11に対応した位置に連通孔21を有し、ノズルカバー2はさらに、セラミックスからなり、筒壁の厚さが5mm以下で構成される。
ノズル本体1には、一般にシャワートイレ用ノズルに使用される樹脂等の材料を用いることができる。本発明においてノズル本体1はノズルカバー2に覆われて保護される。なお、ノズルカバー2の連通孔21を介して洗浄ノズル10に吐水孔別体を取り付けてもよい。その際に、吐水孔別体にも傷つきにくい部材を使用することがより好ましい。
ノズル本体1とノズルカバー2との固定手段は特に限定されるものではなく、例えば好ましい手段として、接着剤によりノズルカバー端部をノズル駆動部110に接着する手法や、ノズルカバー2とノズル本体1の間にポッティング剤を充填して固定する手法等が挙げられる。
ノズルカバー2は、ノズル駆動による摺動摩擦やブラシでの清掃に対して耐傷性の高いセラミックスで構成される。筒状のノズルカバー2は、内部にノズル本体1の一部または全部を収納して、ノズル本体1を傷や汚れから保護する。
図4は、ノズルカバー2の反り変形を示す模式図である。
ノズルカバー2には長手方向に延出する直線状形成部26が形成され、直線状形成部26の長手方向全長は30mm~200mm程度に構成される。直線状形成部26は長く形成されるほどその反り量がノズルカバー2全体の反り量に近づくため、ノズルカバー2の長手方向全長の80%以上にわたって形成されることが好ましい。本実施形態のノズルカバー2は図4に示すように、長手方向全長の両端10%ずつを構成する両端部24と、両端部24を除く長手方向全長の80%を構成する中央部25と、から構成され、直線状形成部26は、中央部25に形成される。
ノズルカバー2は、製造時に生じる長手方向に沿った反り変形が小さく抑えられている。具体的には、直線状形成部26の長手方向全長Lに対する直線状形成部26の反り量ΔDの比率ΔD/Lが1%以下である。より詳しくは、反り量ΔDは図4に示す最高位置251と最低位置252の高さの差である。ここで図4(a)は凹型の反りに対する最高位置251および最低位置252を表し、図4(b)は凸型の反りに対する最高位置251および最低位置252を表す。なお、ΔD/Lは0.5%以下であることがより好ましく、0.3%以下であることがさらに好ましい。
これにより、製造時に変形が生じやすい薄型の筒状セラミックスであっても外観上の歪みが少なく、意匠性を維持することができる。またノズル収容部からのノズル進退の際にも摺動部にかかる負荷は小さく、シャワートイレの耐久性が向上する。さらに、連通孔21の位置をより正確に吐水孔11と合わせることができるため、洗浄水の照準精度が向上する。また、反りが小さいことで洗浄水の照準精度が向上する。
図5は、ノズル駆動部110中のノズル進退部を示す図である。
洗浄ノズル10はスライダー111に沿って進退し、その際にはノズルカバー2の外周がスライダー111と摺動することとなる。ノズルカバー2の変形が少なければ、洗浄ノズル10の進退に伴う摺動時のスライダー111との摩擦が小さくなり、負荷が軽減される。
ノズルカバー2を構成するセラミックス材料としては特に限定されるものではないが、陶磁器質材料、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素および窒化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の材料で構成されることが好ましい。これにより、薄型でも変形しにくく高強度であり、耐摩耗性や耐薬品性にも優れたノズルカバー2が得られる。
またノズルカバー2が陶磁器質材料、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素および窒化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の材料で構成される場合、JIS A 1509-3に準拠して測定される吸水率が0.01%以上であることが好ましい。これにより、より確実に反り変形を小さく抑えることができる。詳しくは、ノズルカバー2が陶磁器質材料からなる場合、吸水率が低いとガラス成分が多く含まれ、焼成過程で変形を起こしやすい。ノズルカバー2がアルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素または窒化ケイ素からなる場合には、吸水率が低いと焼成過程で焼結が進みやすく、変形を起こしやすい。したがって、上記いずれの材料においても、吸水率が0.01%以上である材料を使用することで、ノズルカバー2の変形をより少なく抑えることができる。
以上、本発明の局部洗浄ノズル10に係るノズルカバー2について説明した。本発明のノズルカバーによれば、製造時に変形が生じやすい薄型の筒状セラミックスであっても外観上の歪みが少なく、意匠性を維持することができる。またノズル収容部からのノズル出し入れの際にも摺動部にかかる負荷は小さく、シャワートイレの耐久性が向上する。さらに、連通孔21の位置をより正確に吐水孔11と合わせることができるため、洗浄水の照準精度が向上する。また、反りが小さいことで洗浄水の照準精度が向上する。
次に、本発明の局部洗浄ノズル10に係るノズルカバー2の製造方法について説明する。
ノズルカバー2の製造方法としては特に限定されるものではないが、CIP成形(静水圧等方加圧成形)や鋳込み成形によって製造されることが好ましい。以下では、CIP成形(静水圧等方加圧成形)および鋳込み成形でのノズルカバー2の製造方法について詳細に説明する。
<CIP成形(静水圧等方加圧成形)>
各原料を、所定割合で配合した配合原料に所定量の水を加え、ボールミル等で粉砕して、素地スラリーを調製する。粉砕後の平均粒度は例えば、アルミナ1μm、陶磁器質材料5~10μm程度であればよい。
調製した素地スラリーを、アトマイザー製粉やスプレードライヤー製粉により顆粒状に製粉する。顆粒の平均粒径は、アトマイザー製粉の場合で、10~200μm、スプレードライヤー製粉の場合で、100~500μm程度である。
ゴムと金型で形成されるCIP成形(静水圧等方加圧成形)型に、製粉した顆粒を充填し、成形を行う。例えば、成形圧は300~1000kg/cmで行われる。CIP成形(静水圧等方加圧成形)によれば、成形体を均質な密度で成形可能なため、ノズルカバー2を薄型に成形しても変形が発生しにくく、寸法精度を向上させることが可能である。
さらに上記の成形体を、所定の大きさや形状に切削加工することで、成型時に生じる変形を修正することができる。成形体を所定の大きさや形状に切削加工を行ったのち、その素地を例えば40℃で乾燥し、乾燥素地を作製する。尚、切削加工は、成形後に行ってもよいし、乾燥後行ってもよい。もしくは、後述する焼成(仮焼)後に行ってもよい。
上記の乾燥素地を焼成炉で焼成し、焼成体(仮焼)を得る。焼成温度は例えば、陶磁器質材料の場合は800~1300℃、アルミナの場合は1300~1600℃とすることができる。
乾燥素地、または焼成体(仮焼)に、任意で釉薬スラリーをスプレー等により施釉してもよい。釉薬の組成は特に限定されず、例えば珪砂、長石、石灰、粘土、亜鉛華、フリット等からなる釉薬原料を配合したものに所定量の水を加え、ボールミルで細かくした釉薬のスラリーを用いて釉薬を形成できる。釉薬は透明でもよいし、ジルコン等の乳白剤や着色剤を含んでもよい。また釉薬層の厚みは特に限定されないが、意匠性、耐水性と耐貫入性の観点から、好ましくは0.2~1mmであり、より好ましくは0.3~0.8mmであり、さらに好ましくは0.4~0.8mmである。
施釉した乾燥素地、または、施釉した焼成体に、焼成炉で焼成し焼成素地を得る。焼成温度は例えば、陶磁器質材料の場合、800~1300℃、アルミナの場合800~1600℃とすることができる。
以上のようにして、CIP成形(静水圧等方加圧成形)によってノズルカバー2が製造される。CIP成形(静水圧等方加圧成形)によって製造されるノズルカバー2は均質な密度で成形されるため、変形が発生しにくく高い寸法精度を有し、ノズル本体1との組み付け性も良好である。なお、CIP成形(静水圧等方加圧成形)は乾式法と湿式法のいずれであってもよい。
<鋳込み成形>
次に、鋳込み成形でのノズルカバー2の製造方法について説明する。
各原料を、所定割合で配合した配合原料に所定量の水を加え、ボールミル等で粉砕して、素地スラリーを調製する。粉砕後の平均粒度は例えば、アルミナ1μm、陶磁器質材料5~10μm程度であればよい。
調製した素地スラリーを、所定形状の石膏型等を用いて、成形素地とする。その成形素地を例えば40℃で乾燥し、乾燥素地を作製する。
さらに上記の乾燥素地を、所定の大きさや形状に切削加工することで、成型時に生じる変形を修正することができる。尚、切削加工は乾燥後行ってもよいし、後述する焼成(仮焼)後に行ってもよい。
上記の切削加工された乾燥素地を焼成炉で焼成し、焼成体(仮焼)を得る。焼成温度は例えば、陶磁器質材料の場合は800~1300℃、アルミナの場合は1300~1600℃とすることができる。
乾燥素地、または焼成体(仮焼)に、任意で釉薬スラリーをスプレー等により施釉してもよい。釉薬の組成は特に限定されず、例えば珪砂、長石、石灰、粘土、亜鉛華、フリット等からなる釉薬原料を配合したものに所定量の水を加え、ボールミルで細かくした釉薬のスラリーを用いて釉薬を形成できる。釉薬は透明でもよいし、ジルコン等の乳白剤や着色剤を含んでもよい。また釉薬層の厚みは特に限定されないが、意匠性、耐水性と耐貫入性の観点から、好ましくは0.2~1mmであり、より好ましくは0.3~0.8mmであり、さらに好ましくは0.4~0.8mmである。
施釉した乾燥素地、または、施釉した焼成体に、焼成炉で焼成し焼成素地を得る。焼成温度は例えば、陶磁器質材料の場合、800~1300℃、アルミナの場合800~1600℃とすることができる。
以上のようにして、鋳込み成形によってノズルカバー2が製造される。鋳込み成形によって製造されるノズルカバー2は高密度で成形されるため、変形が発生しにくく高い寸法精度を有し、ノズル本体1との組み付け性も良好である。
以下、本発明の局部洗浄ノズル10に係るノズルカバー2について、実施例を用いてさらに詳細に説明する。
上記のCIP成形(静水圧等方加圧成形)および鋳込み成形による製造方法により、実施例1~20および比較例1に係るノズルカバーを作製した。作製したノズルカバーについて、最大変形率の測定と、JIS A 1509-3に基づく吸水性試験を行った。各例の製造条件や、試験結果については、表1に示す。
表1におけるノズルカバーの最大変形率とは、図4に示す中央部25の反り量ΔDを筒全周について比較し、ΔDが最大値ΔDmaxとなるときの中央部25の長手方向全長Lに対する比率ΔDmax/Lである。
Figure 0007285110000001
実施例15~20によれば、アルミナおよびジルコニアで形成されたノズルカバーは最大変形率が0.4%以下と安定して小さく、高い寸法精度を有する。アルミナおよびジルコニアは変形が起こりにくい材料であり、ノズルカバーに好ましい材料である。
比較例1によれば、陶磁器質材料において吸水率が0.01%未満のものを用いた場合、最大変形率は1.2%と大きい。吸水率が低い陶磁器質材料はガラス成分が多く含まれているために、焼成する際に変形を起こしやすいものと考えられる。吸水率が0.01%以上である陶磁器質材料を使用することで、ノズルカバーの変形をより少なく抑えることができる。
また、CIP成形(静水圧等方加圧成形)によって製造したノズルカバーは、ガラス成分が多く含まれ変形しやすい比較例1を除き、非常に変形量が小さい。CIP成形(静水圧等方加圧成形)によって製造されるノズルカバーは均質な密度で成形されるため、変形が発生しにくく高い寸法精度を有し、ノズル本体との組み付け性も良好である。
鋳込み成形によって製造したノズルカバーについても、最大変形率は1%未満であり、変形は小さく抑えられている。鋳込み成形によって製造されるノズルカバーは高密度で成形されるため、変形が発生しにくく高い寸法精度を有し、ノズル本体との組み付け性も良好である。
以上、実施例および比較例に基づいて、本発明の局部洗浄ノズルについて詳細に説明した。本発明によれば、寸法精度が高く、意匠性、摺動部への低い負荷、洗浄水の高い照準精度が担保されたノズルカバーを提供することができる。
なお本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、上記の実施形態を変形・改良したものについても本発明に含まれる。
1 …ノズル本体
11…吐水孔
12…通水路
2 …ノズルカバー
21…連通孔
22…孔部
23…長手方向軸
24…両端部
25…中央部
26…直線状形成部
3 …釉薬層
7 …便器
8 …便座
10…洗浄ノズル
100…局部洗浄装置
110…ノズル駆動部
111…スライダー

Claims (7)

  1. 洗浄水を吐出する吐水孔と、前記吐水孔に洗浄水を供給する通水路と、を有するノズル本体と、
    前記ノズル本体を収納するノズルカバーと、を備える局部洗浄ノズルであって、
    前記ノズルカバーは、
    セラミックス(ただし、陶磁器質材料全体に対して長石80%及び粘土20%含む陶磁器質材料を除く。)からなるとともに筒壁の厚さが5mm以下であり、
    長手方向に延出する直線状形成部を有して構成され、
    前記直線状形成部は、長手方向全長に対する反り量の比率が1%以下である、局部洗浄ノズル。
  2. 前記ノズルカバーは、
    前記ノズルカバーの長手方向全長の両端10%ずつを構成する両端部と、前記両端部を除く長手方向全長の80%を構成する中央部と、から構成され、
    前記直線状形成部は、前記中央部に形成される、請求項1に記載の局部洗浄ノズル。
  3. 前記ノズルカバーは、陶磁器質材料、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素および窒化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種の材料で構成される、請求項1または2に記載の局部洗浄ノズル。
  4. 前記ノズルカバーは、JIS A 1509-3に準拠して測定される吸水率が0.01%以上である、請求項3に記載の局部洗浄ノズル。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の局部洗浄ノズルの製造方法であって、
    前記ノズルカバーを静水圧等方加圧成形により成形する、局部洗浄ノズルの製造方法。
  6. 請求項1~4のいずれかに記載の局部洗浄ノズルの製造方法であって、
    前記ノズルカバーを鋳込み成形により成形する、局部洗浄ノズルの製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載の局部洗浄ノズルの製造方法であって、
    前記ノズルカバーの成形体を焼成前または焼成後に切削加工する、局部洗浄ノズルの製造方法。
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