JP7237081B2 - 2-メトキシエタノール(moe)の減少方法 - Google Patents

2-メトキシエタノール(moe)の減少方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7237081B2
JP7237081B2 JP2020544286A JP2020544286A JP7237081B2 JP 7237081 B2 JP7237081 B2 JP 7237081B2 JP 2020544286 A JP2020544286 A JP 2020544286A JP 2020544286 A JP2020544286 A JP 2020544286A JP 7237081 B2 JP7237081 B2 JP 7237081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkali metal
morpholine
weight
potassium
sodium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020544286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021514376A (ja
Inventor
コッホ,エバ
バスマン,オリヴィエ
フェニンガー,ヨアヒム
パストル,イェルグ
メルダー,ヨハン-ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2021514376A publication Critical patent/JP2021514376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7237081B2 publication Critical patent/JP7237081B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D295/00Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms
    • C07D295/02Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms containing only hydrogen and carbon atoms in addition to the ring hetero elements
    • C07D295/023Preparation; Separation; Stabilisation; Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D295/00Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms
    • C07D295/02Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms containing only hydrogen and carbon atoms in addition to the ring hetero elements
    • C07D295/027Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms containing only hydrogen and carbon atoms in addition to the ring hetero elements containing only one hetero ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/34Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C41/40Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of physical state, e.g. by crystallisation
    • C07C41/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of physical state, e.g. by crystallisation by distillation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、主にモルホリン(MO)を含む混合物(粗製モルホリン)からの2-メトキシエタノールの減少方法に関する。
2-メトキシエタノール及びモルホリンの分離は、沸点が近いため、困難を伴ってのみ可能である。主にモルホリンを含む混合物からの2-メトキシエタノールの減少の課題は、特に、水素及び不均一水素化触媒(触媒)の存在下におけるジエチレングリコール(DEG)及びアンモニアの反応からのアミノジグリコール(ADG)及びモルホリン(MO)の調製に関連して生じる。
アミノジグリコール(ADG)[=2-(2-アミノエトキシ)エタノール=2,2'-アミノエトキシエタノール]及びモルホリンは、とりわけ、キレート剤、合成樹脂、医薬、阻害剤及び界面活性物質の合成のための溶媒、安定剤として使用される。
多数の方法が、ADG及びMOの調製に関する文献に記載されている。
ウルマン工業化学百科事典(Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry)、第6版、2000電子出版、Wiley-VCH Verlag、章「脂肪族アミン(Aliphatic amines)」の中の項目「環状アミン(Cyclic amines)」は、水素圧力下並びにコバルト若しくはニッケル触媒(引用: EP-A-696 572(BASF AG)、DE-A-1 049 864)又は他の触媒(引用: DE-A-3 002 342、DE-A-3 125 662(BASF AG)、US 3 155 657)の存在下でのDEGのアミノ化によるADG及びMOの合成を記載している。
WO 2011/067199 A1(BASF SE)は、とりわけ、支持された銅、ニッケル及びコバルト含有触媒の存在下でのジエチレングリコール(DEG)及びアンモニアの反応に関し、その触媒活性組成物は、水素(H2)によるその還元前に、アルミニウム、銅、ニッケル及びコバルトの酸素含有化合物、及び0.2重量%~5.0重量%の範囲のスズの酸素含有化合物(SnOとして計算)を含む。
3つの特許出願WO 2008/037587 A1、WO 2008/037589 A1及びWO 2008/037590 A1(全てBASF AG)は、ジエチレングリコール(DEG)をアンモニアと反応させることによって得られる、モルホリン(MO)、モノアミノジグリコール(ADG)、アンモニア及び水を含む混合物の連続蒸留分離法に関する。
WO 2008/037659 A1は、電子工業グレードのADGを調製する方法に関する。
CN 102002019 Aは、モルホリンからメトキシエタノールを除去するための蒸留法を記載している。このために、水蒸気が、関連する蒸留塔に供給される。これは、メトキシエタノールが、水と共沸混合物を形成するという事実を利用する。
CN 104262173 A及びCN 104262177 Aは両方とも、DEGをアンモニアと反応させる方法を記載している。CN 104262177 Aは、得られた混合物を後処理する方法をさらに記載している。
本発明の目的は、先行技術の1つの欠点又は複数の欠点を克服しながら、主にモルホリンを含む混合物からの2-メトキシエタノールの減少のための改善された経済的な方法を見出すことであった。
したがって、主にモルホリン(MO)を含む混合物(粗製モルホリン)から2-メトキシエタノール(MOE)を減少させる方法であって、粗製モルホリンは、一般式M+[RO-](M+は、アルカリ金属カチオンであり、Rは、水素(H)、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルである)のアルカリ金属化合物の存在下で蒸留塔において蒸留され、MO及び一般式R-OHの化合物は、留去され、一般式M+[MeOEtO-]のアルカリ金属メトキシエトキシドは、塔の底部において得られる、方法が見出された。
本発明による方法は、蒸留塔において実施される。当業者に公知の全ての可能な蒸留塔を考慮し得る。構造化充填物若しくはランダム充填物を有する充填塔、並びにまた、シーブトレイ(sieve tray)、バブルキャップトレイ(bubble-cap tray)若しくはバルブトレイ(valve tray)などのトレイを有するトレイ塔が好ましい。
本発明を決して制限することなく、2-メトキシエタノールは、一般式RO-の水酸化物又はアルコキシドによって脱プロトン化され、塔の底部においてアルカリ金属メトキシエトキシドとして結合されると想定することができる。一般式R-OHの化合物、すなわち、水又は対応するアルコールのいずれかは、前記水酸化物又はアルコキシドから形成される。これらは留去される。原則として、本発明によれば、複数のアルカリ金属化合物の使用も可能である。
本発明による方法は、連続式又はバッチ式のいずれかで実施することができる。
当業者は、一般式R-OHの化合物及びまたモルホリンを留去することができるように、頂部圧力及び底部温度を調整する。
別段明記しない限り、本明細書中、以下の圧力の全ての特定は、絶対圧力を指す。
蒸留塔における頂部圧力は、好ましくは0.01~12bar、特に好ましくは0.2~5bar、非常に特に好ましくは0.5~3bar又はさらには0.5~2barである。
したがって、当業者は、所与の頂部圧力についてR-OH又はモルホリンが蒸発するように、底部温度を選択する。頂部圧力についての上記の領域について、底部温度は、典型的には、50~300℃、特に好ましくは80~250℃、非常に特に好ましくは100~200℃の範囲である。
次いで、頂部温度は、本質的に、それぞれの頂部圧力セットでのR-OH又はモルホリンの沸点に対応する。
所与の蒸留条件下で、化合物R-OHは、モルホリンよりも低い沸点を有すると想定される。したがって、バッチ式操作モードの場合、最初にR-OHが留去され(頂部温度は本質的に頂部圧力セットでのR-OHの沸点に対応する)、次いでモルホリンが留去されるであろう(次いで頂部温度は、頂部圧力セットでのモルホリンの沸点に本質的に対応する値まで上昇する)。
連続式操作モードの場合、粗製モルホリン及びアルカリ金属化合物が蒸留塔に供給され、R-OH及び場合によりR'-OH(本明細書中、以下で定義)がオーバーヘッドで除去され、モルホリン(MO)がサイドドロー(side draw)を介して除去され、アルカリ金属メトキシエトキシドが底部を介して排出されることが好ましい。この場合、アルカリ金属化合物についての供給口、及びMOが除去されるサイドドローは、特に好ましくは、蒸留塔のストリッピング部(stripping section)に配置される。この場合、アルカリ金属化合物についての供給口は、非常に特に好ましくは、モルホリン(MO)が除去されるサイドドローより上に配置される。前記供給口及びサイドドローは、この場合、典型的には、蒸留塔の反対側に配置される。とりわけ好ましくは、塔のストリッピング部におけるアルカリ金属化合物についての供給口の位置は、その個所でもはや顕著な量の水が存在しないように選択される。これは、特に、そこでの水分含有量が≦0.1重量%、特に≦0.05重量%又は≦0.04重量%、例えば0.01重量%~0.03重量%であることを意味すると理解されるべきである。水分含有量は、DIN EN 51777(K. Fischer)に従って決定することができる。
原則として、連続的反応レジームが好ましい可能性がある。なぜならば、これによって、より大量の純粋な、すなわち蒸留されたモルホリン(MO)を調製することが可能になるからである。
使用される粗製モルホリンは、典型的には、ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応、及びその後の、反応生成物からのアンモニア、水、アミノジグリコール(ADG)及びDEGの蒸留除去によって調製される。そのような反応及び除去は、例えば、WO 2008/037587 A1、WO 2008/037589 A1及びWO 2008/037590 A1(全てBASF AG)に記載されている。
DEG及びアンモニアの反応は、典型的には、水素及び不均一水素化触媒(触媒)の存在下で実施される。
好ましい実施形態(A)では、担体としての酸化アルミニウム上にCu、Ni、及びCoを含む触媒がここで使用される。このタイプの触媒は、例えば、WO 2011/067199 A1(BASF SE)に記載されている。
特に好ましい触媒において、水素による処理前の触媒の触媒活性組成物は、アルミニウム、銅、ニッケル及びコバルトの酸素含有化合物、及び0.2重量%~5.0重量%の範囲のスズの酸素含有化合物(SnOとして計算)を含む。
特に、その触媒活性組成物が、水素によるその還元前に、
15重量%~80重量%の範囲のアルミニウムの酸素含有化合物(Al2O3として計算)、
1重量%~20重量%の範囲の銅の酸素含有化合物(CuOとして計算)、
5重量%~35重量%の範囲のニッケルの酸素含有化合物(NiOとして計算)、
5重量%~35重量%の範囲のコバルトの酸素含有化合物(CoOとして計算)、及び
0.2重量%~5.0重量%の範囲のスズの酸素含有化合物(SnOとして計算)
を含む、触媒が使用される。
ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応に好ましい反応器温度は、170~220℃の範囲である。等温反応器操作モードが好ましい。ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応に好ましい圧力は、100~300barの範囲である。
ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応は、好ましくは、水素の存在下で実施される。水素は、好ましくは、高圧分離器を介して循環ガスとして反応器に再循環される。
アンモニアとDEGのモル比は、好ましくは、4~10の範囲である。
DEG変換は、好ましくは、40%~90%、好ましくは50%~80%、特に好ましくは50%~75%、又はさらには50%~70%の範囲である。
触媒毎時空間速度は、一般に、触媒1リットル(ベッドボリューム(bed volume))当たり及び1時間当たり、0.05~5、好ましくは0.1~2kgの範囲のジエチレングリコール(DEG)である。
本発明による方法に使用される混合物は、特に好ましくは、WO 2011/067199 A1(BASF SE)に従って調製される。
別の好ましい実施形態、実施形態(B)では、特にEP-A-70 397(BASF AG)に記載されるように、担体としての酸化アルミニウム上にCu及びNiを含む触媒が使用される。このタイプの触媒は、EP-A-514 692及びEP-A-167 872(両方ともBASF AG)にも記載されている。
ここで特に好ましい触媒において、水素による処理前の触媒の触媒活性組成物は、25重量%~65重量%の範囲の酸化アルミニウム(Al2O3)、30重量%~60重量%の範囲の銅の酸素含有化合物(CuOとして計算)、及び5重量%~15重量%の範囲のニッケルの酸素含有化合物(NiOとして計算)を含む。
ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応に好ましい反応器温度は、ここでは190~235℃の範囲である。等温反応器操作モードが好ましい。ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応に好ましい圧力は、20~30barの範囲である。
アンモニアとDEGのモル比は、好ましくは、1:1~50:1の範囲である。
DEG変換は、好ましくは80%~98%の範囲である。
触媒毎時空間速度は、一般に、触媒1リットル(ベッドボリューム)当たり及び1時間当たり、0.01~2、好ましくは0.05~0.5kgの範囲のジエチレングリコール(DEG)である。
粗製モルホリンを得るための、実施形態(A)及び(B)によって得ることができる混合物の後処理、特に反応生成物からのアンモニア、水、アミノジグリコール(ADG)及びDEGの除去は、例えば、本明細書中、既に上に記載されている出願WO 2008/037587 A1(BASF AG)に記載されている。
ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応中、アミノジグリコール(ADG)、モルホリン(MO)、及び(望ましくない)副生成物2-メトキシエタノール(MOE)に加えて、価値のあるさらなる生成物、例えばN-エチルモルホリン(EMO)及び1,2-エチレンジアミン(EDA)が形成される。
粗製モルホリンは、好ましくは、>50重量%、好ましくは>70重量%、特に好ましくは>85重量%のモルホリン(MO)を含む。粗製モルホリンは、典型的には、<10重量%、好ましくは<5重量%、特に好ましくは0.1重量%~5重量%、例えば0.1重量%~1.5重量%のメトキシエタノール(MOE)をさらに含む。水分含有量は、好ましくは≦1重量%、特に好ましくは0.001重量%~1重量%である。
粗製モルホリンは、好ましくは、>85重量%のモルホリン(MO)及び0.1重量%~5重量%のメトキシエタノール(MOE)を含む。粗製モルホリンは、特に好ましくは、>85重量%のモルホリン(MO)、0.1重量%~5重量%のメトキシエタノール(MOE)及び≦1重量%、特に0.001重量%~1重量%の水を含む。
粗製モルホリンの正確な組成は、特に、それがどのように調製されたか、及び得られた反応生成物がどのように(蒸留により)精製されたかに依存する。
粗製モルホリンは、特に、
- 85重量%~99重量%、好ましくは85重量%~97重量%の純度、
- ≦10重量%、好ましくは≦8重量%の1,2-エチレンジアミン(EDA)の含有量、
- 0.01重量%~0.25重量%、好ましくは0.01重量%~0.15重量%のN-エチルモルホリン(EMO)の含有量、
- 0.1重量%~5重量%、好ましくは0.1重量%~4重量%の2-メトキシエタノール(MOE)の含有量、
- ≦1重量%、好ましくは0.001重量%~1重量%の水の含有量
を有する。
粗製モルホリンに関する全ての重量百分率の数字は、アルカリ金属化合物の添加前の粗製モルホリンの総質量に基づく。
例えば、粗製モルホリンが依然として顕著な量の1,2-エチレンジアミンを含む場合、これは、本発明による方法においてオーバーヘッドで除去することができる。
本発明によれば、いかなる量のアルカリ金属化合物でも(いかに少量でも)、原則として、蒸留されたモルホリン(MO)中のメトキシエタノール(MOE)の低減をもたらすことが認識された。アルカリ金属化合物は、好ましくは、
(a)アルカリ金属水酸化物(Rが水素(H)であるアルカリ金属化合物)が使用される場合は、粗製モルホリン中に存在するMOE(2-メトキシエタノール)に基づいて、
(b)アルカリ金属アルコキシド(Rが水素(H)ではないアルカリ金属化合物)が使用される場合は、
●バッチ式操作モードでは、粗製モルホリン中に存在するMOE(2-メトキシエタノール)及び場合により粗製モルホリン中に存在する水に基づいて、又は
●連続式操作モードでは、粗製モルホリン中に存在するMOE(2-メトキシエタノール)に基づいて、
0.1倍~20倍(例えば、0.2倍~10倍又は0.1倍~5倍)、特に好ましくは0.5倍~5倍(例えば、1倍~5倍又は1.1倍~5倍)、特に好ましくは1.3倍~3倍(例えば、1.4倍~2.5倍又は1.5倍~2倍)のモル量で使用される。
したがって、アルカリ金属化合物が、アルカリ金属アルコキシドではなく、アルカリ金属水酸化物である場合、モル量は、粗製モルホリン中に存在し得る水を考慮に入れることなく、もっぱらMOEに関する。本発明の主題を決して制限することなく、この区別は以下の考察に基づく。アルカリ金属アルコキシドが使用される場合、アルコキシドは、存在し得る水によってプロトン化される。次いで、アルコキシドは、もはやMOE分子を脱プロトン化することができない。アルカリ金属水酸化物の場合、存在し得る水によるOH-のプロトン化が、OH-のモル量における形式的な低減をもたらさないため、これは役割を果たさない。
アルカリ金属アルコキシドが使用される場合、典型的には、バッチ式操作モードと連続式操作モードとの間を区別することができる。バッチ式操作モードの場合、上記の理由により、粗製モルホリン中に存在する水は考慮に入れられるべきである。連続式操作モードの場合、供給点の位置は、好ましくは、その点でもはや顕著な量の水が存在しないように的確に選択される(本明細書中、上記参照)。この可能性は最終的に、所与の蒸留条件下で、水がオーバーヘッドで除去される低沸点物である、すなわち、水が蒸留塔の精留部に蓄積するという事実から生じる。したがって、使用される粗製モルホリンが依然として少量の水を含む場合、塔のストリッピング部における水の含有量は、対応して粗製モルホリンにおけるよりも低い。
M+(アルカリ金属カチオン)は、好ましくはLi+、Na+、又はK+、特に好ましくはNa+又はK+である。
Rは、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルである。すなわち、アルカリ金属アルコキシド(一般式M+[RO-](式中、Rは、水素(H)ではない)のアルカリ金属化合物)の使用は、アルカリ金属水酸化物(一般式M+[RO-](式中、Rは、水素(H)である)のアルカリ金属化合物)の使用よりも好ましい。Rは、特に好ましくはメチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり、非常に特に好ましくはメチル又はエチルである。
アルカリ金属化合物は、好ましくは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、リチウムプロポキシド、ナトリウムプロポキシド、カリウムプロポキシド、リチウムイソプロポキシド、ナトリウムイソプロポキシド、カリウムイソプロポキシド、リチウムn-ブトキシド、ナトリウムn-ブトキシド、カリウムn-ブトキシド、リチウムイソブトキシド、ナトリウムイソブトキシド、カリウムイソブトキシド、リチウムsec-ブトキシド、ナトリウムsec-ブトキシド、カリウムsec-ブトキシド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、及びカリウムtert-ブトキシドからなる群から選択される。
アルカリ金属化合物は、特に好ましくは、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、リチウムプロポキシド、ナトリウムプロポキシド、カリウムプロポキシド、リチウムイソプロポキシド、ナトリウムイソプロポキシド、カリウムイソプロポキシド、リチウムn-ブトキシド、ナトリウムn-ブトキシド、カリウムn-ブトキシド、リチウムイソブトキシド、ナトリウムイソブトキシド、カリウムイソブトキシド、リチウムsec-ブトキシド、ナトリウムsec-ブトキシド、カリウムsec-ブトキシド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、及びカリウムtert-ブトキシドからなる群から選択される。
アルカリ金属化合物は、非常に特に好ましくは、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、リチウムプロポキシド、ナトリウムプロポキシド、カリウムプロポキシド、リチウムイソプロポキシド、ナトリウムイソプロポキシド、カリウムイソプロポキシドからなる群から選択される。
本発明による方法の好ましい実施形態では、アルカリ金属化合物は、一般式R'-OH(式中、R'は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルである)のアルコール中の溶液の形態で使用され、R'-OHは同様に留去される。R-OHについて既に上で述べたように、R'-OHはまた、典型的には、所与の蒸留条件下でモルホリンよりも低い沸点を有する。したがって、上の記載は、R'-OHの留去にも同様に適用される。R'が基Rに対応する場合、1つのアルコールが本発明に従って留去される。基R'が基Rに対応しない場合、2つのアルコールが留去される。
R'は、好ましくはメチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであり、特に好ましくはメチル又はエチルである。
アルカリ金属アルコキシドが使用される(好ましい)場合について、基R'は、好ましくは、基Rに対応する。これは、関連するアルカリ金属(M)が、水素の遊離を伴って所望のアルコール中で酸化されて、アルカリ金属カチオン(M+)をもたらす、アルカリ金属アルコキシドの通常の調製に適合する。
溶液中のアルカリ金属化合物の含有量は、好ましくは1重量%~50重量%、特に好ましくは10重量%~40重量%、非常に特に好ましくは15重量%~40重量%(溶液の総質量に基づいて)である。これらの数字は、底部への添加前のアルカリ金属化合物の溶液に関する。
本発明による方法の特に好ましい実施形態では、使用されるアルカリ金属化合物は、ナトリウムメトキシド(メタノール中20重量%~40重量%)又はカリウムエトキシド(エタノール中15重量%~35重量%)である。
本発明による方法を使用して調製(蒸留)されたモルホリン(MO)は、好ましくは、>98.5重量%、好ましくは99.0重量%の純度を有する。
さらに、メトキシエタノール(MOE)の含有量は、好ましくは<0.1重量%、とりわけ<0.05重量%、特に<0.03重量%又はさらには<0.01重量%である。
好ましくは、純度は、>98.5重量%であり、メトキシエタノール(MOE)の含有量は、<0.1重量%である。
このようにして調製(蒸留)されたモルホリン(MO)は、特に、
- >98.5重量%、好ましくは>99重量%、特に好ましくは>99.3重量%の純度、
- <0.3重量%、とりわけ<0.1重量%、特に<0.03重量%又はさらには<0.01重量%の2-メトキシエタノール(MOE)の含有量、
- ≦0.20重量%、特に≦0.10重量%、例えば0.01重量%~0.08重量%のN-エチルモルホリン(EMO)の含有量、
- ≦0.30重量%、特に≦0.20重量%、例えば0.05重量%~0.15重量%の1,2-エチレンジアミン(1,2-EDA)の含有量、及び
- ≦0.1重量%、特に≦0.05重量%又は≦0.04重量%、例えば0.01重量%~0.03重量%の水の含有量
を有する。
さらに、調製されたモルホリン(MO)は、式R-OH及び場合により式R'-OHのアルコールを、典型的には≦1重量%、好ましくは≦0.6重量%、特に好ましくは≦0.5重量%の含有量で含んでよい。
蒸留されたモルホリンに関する全ての重量百分率の数字は、本発明による蒸留後に得られた蒸留物の総質量、すなわち、MOE、EMOなどの任意の二次成分を含むモルホリンに基づく。
粗製モルホリン中及び価値のある生成物モルホリン中のモルホリン、2-メトキシエタノール、N-エチルモルホリン、1,2-エチレンジアミン並びにアルコールR-OH及びR'-OHの含有量は、GCによって決定することができる。GC条件は、本明細書の実施例のセクションにおける対応する情報に従って選択することができる。水分含有量は、DIN EN 51777(K. Fischer)に従って決定することができる。
以下の実施例は、本発明を決して制限することなく、本発明を説明するのに役立つ。
APHA色数は、DIN EN 1557に従って決定した。
水分含有量は、DIN EN 51777(K. Fischer)に従って決定した。
GC条件: 30m Db-1、60℃の開始温度、4℃/分の加熱速度、190℃の最終温度を有する温度プログラム。
実施例1(ナトリウムメトキシドの存在下でのモルホリン(MO)の蒸留)
塔タイプ: 1.0m Sulzer DX充填物、
直径42mm(A=13.85cm2)
理論段数: 25~30
反応器に最初に1503gの粗製モルホリン(0.048重量%の水及び0.4重量%のMOEを含む)を投入し、撹拌しながら、32gの30%ナトリウムメトキシド溶液(粗製モルホリン中のMOE及び水に基づいて1.5倍のモル量に対応する)をそこに添加した。得られた混合物は供給原料と呼ばれる。これを標準圧力(SP=1.013bar)で沸騰するまで加熱し、塔を60分間還流させた。メタノールを、還流比(RR)10で除去した。128℃の頂部温度に達した後、塔をメインランに切り替えた。2つの画分をガスクロマトグラフィー(GC)によって分析した。
Figure 0007237081000001
結果:
ナトリウムメトキシドを使用すると、メトキシエタノールを、蒸留全体の間に底部において結合させることができた。メタノール除去後、高純度及び低色数を有するモルホリン(画分2)を蒸留することができた。画分2の蒸留収率は85%であった。
実施例2(カリウムエトキシドの存在下でのモルホリン(MO)の蒸留)
実施例1におけるのと同じ塔タイプを使用した。
反応器に最初に1683gの粗製モルホリン(0.023重量%の水及び0.4重量%のMOEを含む)を投入し、撹拌しながら、58gの24%カリウムエトキシド溶液(粗製モルホリン中のMOE及び水に基づいて1.5倍のモル量に対応する)をそこに添加した。得られた混合物は供給原料と呼ばれる。次いで、これを標準圧力(SP)で沸騰するまで加熱し、塔を60分間還流させた。エタノールを、還流比(RR)10~15で除去した。128℃の頂部温度に達した後、塔をメインランにした。画分をGCによって分析した。
Figure 0007237081000002
結果:
カトリウムエトキシドを使用すると、メトキシエタノールを、蒸留全体の間に底部において結合させることができた。エタノール除去後、高純度及び低色数を有するモルホリンを蒸留することができた。画分3の蒸留収率は71%であった。
実施例3(水酸化ナトリウムの存在下でのモルホリン(MO)の蒸留)
実施例1におけるのと同じ塔タイプを使用した。
反応器に最初に1682gの粗製モルホリン(0.4重量%のMOE及び0.00重量%の水を含む)を投入し、撹拌しながら、28.4gの23.3%メタノール含有NaOH溶液(粗製モルホリン中のMOEに基づいて1.86倍のモル量に対応する)をそこに添加した。次いで、混合物をSPで沸騰するまで加熱し、塔を60分間還流させた。メタノールを、RR15で除去した。128℃の頂部温度から、塔をメインランに切り替えた。頂部冷却器を、75℃の温度で操作した(部分凝縮器)。
Figure 0007237081000003
結果:
NaOHを使用すると、メトキシエタノールを、大部分は、蒸留全体の間に底部において結合させることができた。メタノール除去後(画分1及び2)、高純度及び低色数を有するモルホリン(画分3)を蒸留することができた。画分3の蒸留収率は75%であった。
実施例4(ナトリウムメトキシドの存在下でのモルホリン(MO)の連続式又は半バッチ式蒸留)
塔タイプ: 1.5m Sulzer DX充填物、
直径30mm
理論段数: 30~45
連続式操作モード(画分1):
反応器に最初に500gの粗製モルホリン(0.02重量%の水及び0.26重量%のMOEを含む)を投入し、撹拌しながら、4.8gの30%ナトリウムメトキシド溶液をそこに添加した。次いで、得られた混合物をSPで沸騰するまで加熱し、塔を30分間還流させた。モルホリンを、RR3で蒸留した。同時に、MOEを含有するモルホリン及びナトリウムメトキシドを、蒸留の底部に計量供給した。メタノールを選択的に除去するために、頂部冷却器を、約80℃で部分凝縮器として操作した。画分1は凝縮され、メタノールの主な部分は気相に残った。次いで、メタノールを第2の下流の凝縮器において凝縮した。26時間後、実験を停止した。結果は、画分1におけるメトキシエタノールの顕著な減少を示す。
半バッチ式操作モード(画分2及び3):
反応器に最初に730gの粗製モルホリン(0.02重量%の水及び0.26重量%のMOEを含む)を投入し、撹拌しながら、48.5gの30%ナトリウムメトキシド溶液をそこに添加した。次いで、得られた混合物をSPで沸騰するまで加熱し、塔を30分間還流させた。モルホリンを、RR3で蒸留した。同時に、MOEを含有するモルホリンを、蒸留の底部に計量供給した。メタノールを、連続式操作モードにおけるのと全く同じ方法で除去した。結果は、画分2におけるメトキシエタノールの顕著な減少を示す。
8時間後、モルホリンの供給量を300g/hから400g/hに増加させ、精製されたモルホリンを画分3として収集した。9時間後、実験を終了した。画分1及び2と比較して、画分3においてメトキシエタノールの含有量の増加を観察することができる。これは、さらなる新しいナトリウムメトキシドが添加されなかった、すなわち、底部においてメトキシエタノールを定量的に結合するのに十分な量のナトリウムメトキシドがもはや利用可能でなかったという事実に関連している。これは、底部におけるメトキシエタノールの結合が、ナトリウムメトキシドの存在に起因し得ることを証明する。
Figure 0007237081000004
画分1~3の蒸留収率は86%であった。

Claims (16)

  1. 主にモルホリン(MO)を含む混合物(粗製モルホリン)から2-メトキシエタノール(MOE)を減少させる方法であって、粗製モルホリンは、一般式M+[RO-](M+は、アルカリ金属カチオンであり、Rは、水素(H)、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルである)のアルカリ金属化合物の存在下で蒸留塔において蒸留され、MO及び一般式R-OHの化合物は、留去され、一般式M+[MeOEtO-]のアルカリ金属メトキシエトキシドは、塔の底部において得られる、方法。
  2. アルカリ金属化合物が、
    (a)アルカリ金属水酸化物(Rが水素(H)であるアルカリ金属化合物)が使用される場合は、粗製モルホリン中に存在するMOE(2-メトキシエタノール)に基づいて、
    (b)アルカリ金属アルコキシド(Rが水素(H)ではないアルカリ金属化合物)が使用される場合は、
    ●バッチ式操作モードでは、粗製モルホリン中に存在するMOE(2-メトキシエタノール)及び場合により粗製モルホリン中に存在する水に基づいて、又は
    ●連続式操作モードでは、粗製モルホリン中に存在するMOE(2-メトキシエタノール)に基づいて、
    0.1倍~5倍のモル量で使用される、請求項1に記載の方法。
  3. M+が、Li+、Na+又はK+である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. アルカリ金属化合物が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、リチウムプロポキシド、ナトリウムプロポキシド、カリウムプロポキシド、リチウムイソプロポキシド、ナトリウムイソプロポキシド、カリウムイソプロポキシド、リチウムn-ブトキシド、ナトリウムn-ブトキシド、カリウムn-ブトキシド、リチウムイソブトキシド、ナトリウムイソブトキシド、カリウムイソブトキシド、リチウムsec-ブトキシド、ナトリウムsec-ブトキシド、カリウムsec-ブトキシド、リチウムtert-ブトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、及びカリウムtert-ブトキシドからなる群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. アルカリ金属化合物が、一般式R'-OH(式中、R'は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルである)のアルコール中の溶液の形態で使用され、R'-OHは同様に留去される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. アルカリ金属アルコキシドが使用される場合、基R'が、基Rに対応する、請求項5に記載の方法。
  7. 溶液中のアルカリ金属化合物の含有量が、(溶液の総質量に基づいて)1重量%~50重量%である、請求項5又は6に記載の方法。
  8. 使用されるアルカリ金属化合物が、ナトリウムメトキシド(メタノール中20重量%~40重量%)又はカリウムエトキシド(エタノール中15重量%~35重量%)である、請求項5~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 粗製モルホリンが、ジエチレングリコール(DEG)のアンモニアとの反応、及びその後の、反応生成物からのアンモニア、水、アミノジグリコール(ADG)及びDEGの蒸留除去によって得られる、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 粗製モルホリンが、>85重量%のモルホリン(MO)及び0.1重量%~5重量%のメトキシエタノール(MOE)を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 留去されたモルホリン(MO)が、>98.5重量%の純度及び<0.1重量%のメトキシエタノール(MOE)の含有量を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 蒸留塔における頂部圧力が、0.01~12barである、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 連続式操作モードの場合、粗製モルホリン及びアルカリ金属化合物が蒸留塔に供給され、R-OH及び場合によりR'-OHがオーバーヘッドで除去され、MOがサイドドローを介して除去され、アルカリ金属メトキシエトキシドが底部を介して排出される、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. アルカリ金属化合物についての供給口、及びMOが除去されるサイドドローが、蒸留塔のストリッピング部に配置される、請求項13に記載の方法。
  15. アルカリ金属化合物についての供給口が、MOが除去されるサイドドローより上に配置される、請求項14に記載の方法。
  16. 塔のストリッピング部におけるアルカリ金属化合物についての供給口の位置が、そこに顕著な量の水が存在しないように選択される、請求項15に記載の方法。
JP2020544286A 2018-02-22 2019-02-11 2-メトキシエタノール(moe)の減少方法 Active JP7237081B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18158113 2018-02-22
EP18158113.3 2018-02-22
PCT/EP2019/053269 WO2019162120A1 (de) 2018-02-22 2019-02-11 Verfahren zur abreicherung von 2-methoxyethanol (moe)

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021514376A JP2021514376A (ja) 2021-06-10
JP7237081B2 true JP7237081B2 (ja) 2023-03-10

Family

ID=61256811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020544286A Active JP7237081B2 (ja) 2018-02-22 2019-02-11 2-メトキシエタノール(moe)の減少方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11214555B2 (ja)
EP (1) EP3755692B1 (ja)
JP (1) JP7237081B2 (ja)
CN (1) CN111741950B (ja)
HU (1) HUE058944T2 (ja)
WO (1) WO2019162120A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111801319A (zh) * 2018-03-15 2020-10-20 巴斯夫欧洲公司 从包含甲氧基乙醇和吗啉的混合物中移除甲氧基乙醇的方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504937A (ja) 2006-09-28 2010-02-18 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア モルホリン(mo)、モノアミノジグリコール(adg)、アンモニア及び水を含有する混合物を連続的に蒸留により分離するための方法
CN102002019A (zh) 2010-10-18 2011-04-06 吉林化工学院 一种脱除吗啉装置粗产品中乙二醇单甲醚杂质的方法
CN102206196B (zh) 2011-04-13 2013-03-13 重庆万利康制药有限公司 从含有吗啉的酸性废水中回收吗啉的方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3154544A (en) 1956-05-02 1964-10-27 Wyandotte Chemicals Corp Substituted morpholines
US3155657A (en) 1961-07-20 1964-11-03 Jefferson Chem Co Inc Process for the production of polyglycolamine and morpholine
US4256880A (en) 1979-07-16 1981-03-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Continuous morpholine process
DE3125662A1 (de) 1981-06-30 1983-01-13 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren und katalysator zur herstellung von cyclischen iminen
DE3422610A1 (de) 1984-06-19 1985-12-19 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von aminen
DE4116367A1 (de) 1991-05-18 1992-11-19 Basf Ag Verfahren zur herstellung von aminen
DE4428004A1 (de) 1994-08-08 1996-02-15 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Aminen
CN101277925A (zh) * 2005-09-30 2008-10-01 巴斯夫欧洲公司 制备氨基二甘醇(adg)和吗啉的方法
DE102005047458A1 (de) 2005-09-30 2007-04-12 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Aminodiglykol (ADG) und Morpholin
CN101516830B (zh) 2006-09-28 2013-11-27 巴斯夫欧洲公司 通过蒸馏连续分离含有吗啉(mo)、单氨基二甘醇(adg)、氨和水的混合物的方法
CN101528665B (zh) 2006-09-28 2012-09-19 巴斯夫欧洲公司 制备电子级2-(2-氨基乙氧基)乙醇的方法
DE502007003040D1 (de) 2006-09-28 2010-04-15 Basf Se Verfahren zur kontinuierlichen destillativen auftrennung von gemischen enthaltend morpholin (mo), monoaminodiglykol (adg), ammoniak und wasser
CN102639231B (zh) 2009-12-03 2014-12-10 巴斯夫欧洲公司 制备胺的催化剂和方法
CN104262173B (zh) 2014-09-02 2016-04-06 安徽昊源化工集团有限公司 一种由二甘醇低压法合成二甘醇胺的方法
CN104262177B (zh) 2014-09-02 2015-10-28 安徽昊源化工集团有限公司 一种粗二甘醇胺的分离纯化方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504937A (ja) 2006-09-28 2010-02-18 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア モルホリン(mo)、モノアミノジグリコール(adg)、アンモニア及び水を含有する混合物を連続的に蒸留により分離するための方法
CN102002019A (zh) 2010-10-18 2011-04-06 吉林化工学院 一种脱除吗啉装置粗产品中乙二醇单甲醚杂质的方法
CN102206196B (zh) 2011-04-13 2013-03-13 重庆万利康制药有限公司 从含有吗啉的酸性废水中回收吗啉的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021514376A (ja) 2021-06-10
EP3755692B1 (de) 2022-04-06
EP3755692A1 (de) 2020-12-30
US11214555B2 (en) 2022-01-04
CN111741950B (zh) 2024-03-05
HUE058944T2 (hu) 2022-09-28
US20200392094A1 (en) 2020-12-17
WO2019162120A1 (de) 2019-08-29
CN111741950A (zh) 2020-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI323248B (en) Preparation of ethyleneamines
TWI453181B (zh) 製備純三乙醇胺(teoa)之方法
EP2024321B1 (en) Processes for converting glycerol to amino alcohols
TWI250140B (en) Process for the continuous manufacture of dialkylaminoalkyl (meth)acrylates
WO2010074256A1 (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
US7619119B2 (en) Processes for converting glycerol to amino alcohols
RU2680101C2 (ru) Способ очистки смесей метилацетата
US7619118B2 (en) Process for the conversion of glycerol to propylene glycol and amino alcohols
JP5697220B2 (ja) トリメチロールプロパン製造の副流からジトリメチロールプロパンとトリメチロールプロパンが富化された生成物流とを製造するための方法
RU2673463C2 (ru) Способ совместного получения уксусной кислоты и диметилового эфира
UA119769C2 (uk) Спосіб спільного одержання оцтової кислоти і диметилового ефіру
US8710269B2 (en) DMAPN having a low DGN content and a process for preparing DMAPA having a low DGN content
US9828329B2 (en) Method for the distillative purification of EDA
JP3974939B2 (ja) アミノエチルエタノールアミンおよび/またはヒドロキシエチルピペラジンを製造するための方法
US20120024689A1 (en) Method for the continuous separation of mixtures comprising morphonline (mo), monoaminodiglycol (adg), ammonia and water by means of distillation
JP7237081B2 (ja) 2-メトキシエタノール(moe)の減少方法
KR20120032473A (ko) N,n-디알킬비스아미노알킬에테르, 및 n,n,n’-트리알킬비스아미노알킬에테르 및 n,n,n’,n’-테트라알킬비스아미노알킬에테르 중 적어도 하나를 포함하는 혼합물로부터 n,n-디알킬비스아미노알킬에테르를 분리하는 방법
JP2008184409A (ja) アルキルアミン含有混合物の蒸留法及びアルキルアミン類の製造方法
JP5955975B2 (ja) ジトリメチロールプロパンを獲得するための蒸留方法
CN102822137A (zh) 在液相中制备不对称的叔丁基仲胺的方法
US11518749B2 (en) Method for the continuous separation by distillation of mixtures that contain morpholine (MO), monoaminodiglycol (ADG), ammonia, water and methoxyethanol (MOE)
CN110997606B (zh) 回收3-甲基丁-3-烯-1-醇的方法
CN1252014C (zh) 邻烷基苯酚的选择性生产
JPH10226655A (ja) シクロヘキセンの分離方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7237081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150