JP7216539B2 - スイッチング制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング素子のオン/オフを制御するスイッチング制御回路に関する。
近年、車載関連機器では電子化が進み、通信IC(Integrated Circuit)の需要が高まっている。しかしながら、通信ICはノイズ源となるため、車載関連機器の信頼性を向上させるためには、ノイズ対策の強化が必要となる。
また、パーソナルコンピュータ、ポータブル機器等の電気機器においても、回路の集積化及び小型化が進んでいることから、ノイズ対策の強化が要求されるようになっている。
特開2006-129593号公報(図3)
特許文献1で提案されているスイッチング・レギュレータは、ノイズの影響を受け易い装置がON状態であるときにスイッチング素子を駆動する制御信号のスルーレートを遅くして当該スイッチング・レギュレータから発生するノイズを小さくしている。
しかしながら、特許文献1で提案されているスイッチング・レギュレータでは、ノイズの影響を受け易い装置がON状態であるときにスイッチング素子を駆動する制御信号のスルーレートは固定されているため、スルーレートが原因となるEMIノイズの周波数が特定周波数に集中してしまう。これにより、特定周波数におけるEMIノイズのピーク値が大きくなる。
本発明は、上記の状況に鑑み、スイッチング素子の駆動時に発生するEMIノイズのピーク値を低下させることができるスイッチング制御回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチング制御回路は、第1電流源と、第2電流源と、前記第1電流源とスイッチング素子のゲートとの間に設けられる第1スイッチと、前記第2電流源と前記スイッチング素子のゲートとの間に設けられる第2スイッチと、を備え、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチはパルス信号に応じて相補的にオン/オフし、前記スイッチング素子のオン/オフに応じて生成される信号の各パルスの両エッジの一方で前記第1電流源によって前記スイッチング素子のゲートに供給される電流の値が可変する、及び/又は、前記両エッジの他方で前記第2電流源によって前記スイッチング素子のゲートから引き抜かれる電流の値が可変する構成(第1の構成)とする。
また、上記第1の構成であるスイッチング制御回路において、前記両エッジの一方で前記スイッチング素子のゲートに供給される電流の積算値と、前記両エッジの他方で前記スイッチング素子のゲートから引き抜かれる電流の積算値との和が略一定である構成(第2の構成)であってもよい。
また、上記第1又は第2の構成であるスイッチング制御回路において、前記両エッジの一方で前記第1電流源によって前記スイッチング素子のゲートに供給される電流の値が可変し、且つ、前記第1電流源が複数の第1サブ電流源を備え、前記複数の第1サブ電流源各々のオンタイミングが異なる、及び/又は、前記両エッジの他方で前記第2電流源によって前記スイッチング素子のゲートから引き抜かれる電流の値が可変し、且つ、前記第2電流源が複数の第2サブ電流源を備え、前記複数の第2サブ電流源各々のオンタイミングが異なる構成(第3の構成)であってもよい。
また、上記第3の構成であるスイッチング制御回路において、複数の遅延回路を備え、前記オンタイミングの異なり具合は、前記複数の遅延回路の出力によって定まる構成(第4の構成)であってもよい。
また、上記第4の構成であるスイッチング制御回路において、前記複数の遅延回路各々は、前記パルス信号又は前記パルス信号の反転信号を入力信号として受け取る構成(第5の構成)であってもよい。
また、上記第4の構成であるスイッチング制御回路において、前記複数の遅延回路の少なくとも2つは、直列接続される構成(第6の構成)であってもよい。
また、上記第1~第6いずれかの構成であるスイッチング制御回路において、前記スイッチング素子のオン/オフに応じて生成される信号の各パルスの両エッジにおいて、一方のエッジでの前記スイッチング素子のゲートに供給される信号の立ち上がりスルーレート時間と、他方のエッジでの前記スイッチング素子のゲートに供給される信号の立ち下がりスルーレート時間との和が略一定である構成(第7の構成)であってもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記第1~第7いずれかの構成であるスイッチング制御回路と、前記スイッチング素子と、を備える構成(第8の構成)とする。
また、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第1~第7いずれかの構成であるスイッチング制御回路と、前記スイッチング素子と、を備える構成(第9の構成)とする。
また、本発明に係る車両は、上記第8の構成である通信装置及び上記第9の構成であるスイッチング電源装置の少なくとも一方を備える構成(第10の構成)とする。
また、本発明に係る電子機器は、上記第8の構成である通信装置及び上記第9の構成であるスイッチング電源装置の少なくとも一方を備える構成(第11の構成)とする。
本発明によれば、スイッチング素子の駆動時に発生するEMIノイズのピーク値を低下させることができる。これにより、スイッチング素子の駆動時に発生するEMIノイズによる周囲の機器への悪影響を低減することができる。
第1実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図 第1実施形態に係るスイッチング制御回路の各部電圧波形を示すタイムチャート 第1実施形態に係るスイッチング制御回路において、スイッチング素子に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートが原因となるEMIノイズを概略的に示した図 特許文献1で提案されているスイッチング・レギュレータにおいて、スイッチング素子を駆動する制御信号の立ち上がりスルーレートが原因となるEMIノイズを概略的に示した図 第2実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図 第3実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図 第4実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図 第4実施形態に係る他のスイッチング制御回路を概略的に示した図 第4実施形態に係る更に他のスイッチング制御回路を概略的に示した図 通信ICと他のデバイスとの接続状態を概略的に示した図 スイッチング電源装置を概略的に示した図 車両の外観を示す図 携帯機器の外観を示す図 スイッチング制御回路の変形例を概略的に示した図
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図である。本実施形態に係るスイッチング制御回路は、インバータN1及びN2と、遅延回路DEL11、DEL12、DEL21、及びDEL22と、電流源1及び2と、スイッチQ1及びQ2と、を備えている。電流源1は定電流源CS10~CS12の並列回路であり、電流源2は定電流源CS20~CS22の並列回路である。本実施形態に係るスイッチング制御回路は、スイッチング素子Q3を駆動して、スイッチング素子Q3のオン/オフを制御する。本実施形態では、スイッチQ1としてPチャネル型MOS[metal oxide semiconductor]電界効果トランジスタが用いられており、スイッチQ2としてNチャネル型MOS電界効果トランジスタが用いられており、スイッチング素子Q3としてNチャネル型MOS電界効果トランジスタが用いられている。
端子T1はインバータN1の入力端に接続される。インバータN1の出力端は遅延回路DEL11、遅延回路DEL21、及びインバータN2の各入力端に接続される。インバータN2の出力端はスイッチQ1及びQ2の各ゲート並びに遅延回路DEL21及びDEL22の各入力端に接続される。
スイッチQ1のソースは電流源1の低電位端に接続される。電流源1の高電位端には定電圧Vccが印加される。スイッチQ1及びQ2の各ドレインは、スイッチング素子Q3のゲートに接続される。スイッチQ2のソースは電流源2の高電位端に接続される。電流源2の低電位端はグランド電位の印加端に接続される。
ダイオードD1及びD2と、抵抗R1と、スイッチング素子Q3とによって構成される回路は、出力電圧Voutを生成する。ダイオードD1のアノードには定電圧Vccが印加される。ダイオードD1のカソードは抵抗R1を介してダイオードD2のアノードに接続される。ダイオードD1のカソードはスイッチング素子Q3のドレインに接続される。スイッチング素子Q3のソースはグランド電位の印加端に接続される。抵抗R1とダイオードD2との接続ノードには端子T2が接続される。
上記構成である本実施形態に係るスイッチング制御回路の端子T1にはパルス信号Dが供給される。インバータN1は、パルス信号Dの反転信号XDを、遅延回路DEL11、遅延回路DEL21、及びインバータN2の各入力端に供給する。インバータN2は、パルス信号Dを遅延回路DEL21及びDEL22の各入力端に供給する。
遅延回路DEL11は、パルス信号Dの反転信号XDを所定時間Δ1遅延させた遅延信号を生成する。遅延回路DEL11から出力される遅延信号は定電流源CS11に供給される。遅延回路DEL12は、パルス信号Dの反転信号XDを所定時間Δ2遅延させた遅延信号を生成する。遅延回路DEL12から出力される遅延信号は定電流源CS12に供給される。なお、所定時間Δ2は所定時間Δ1より大きい。
遅延回路DEL21は、パルス信号Dを所定時間Δ3遅延させた遅延信号を生成する。遅延回路DEL21から出力される遅延信号は定電流源CS21に供給される。遅延回路DEL22は、パルス信号Dを所定時間Δ4遅延させた遅延信号を生成する。遅延回路DEL22から出力される遅延信号は定電流源CS22に供給される。なお、所定時間Δ4は所定時間Δ3より大きい。
インバータN2はパルス信号DをスイッチQ1及びQ2の各ゲートにも供給する。これにより、スイッチQ1及びQ2はパルス信号Dに応じて相補的にオン/オフする。なお、本実施形態ではスイッチQ1及びQ2のオン/オフが完全に逆転しているが、同時オフ期間(デッドタイム)を設けてもよい。すなわち、本明細書中で用いられる「相補的」という文言の意味には、スイッチQ1及びQ2のオン/オフが完全に逆転している場合のほか、同時オフ期間(デッドタイム)が設けられている場合も含む。
スイッチQ1がオンであるときには、電流源1によってスイッチング素子Q3のゲートに電流が供給される。電流源1内の定電流源CS11は、遅延回路DEL11から出力される遅延信号がハイレベルであるときにイネーブル状態となり、遅延回路DEL11から出力される遅延信号がローレベルであるときにディセーブル状態となる。また、電流源1内の定電流源CS12は、遅延回路DEL12から出力される遅延信号がハイレベルであるときにイネーブル状態となり、遅延回路DEL12から出力される遅延信号がローレベルであるときにディセーブル状態となる。したがって、定電流源CS10、CS11、及びC12それぞれのオンタイミングが異なり、その異なり具合は遅延回路DEL11及びDEL12から出力される各遅延信号によって定まる。これにより、スイッチQ1がオンであるときに電流源1によってスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の値は出力電圧Voutの各立ち上がりエッジで可変する。
より具体的には、図2に示す通り、スイッチQ1がオンであるときに電流源1によってスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の値は、出力電圧Voutの各立ち下がりエッジにおいて、パルス信号Dの立ち下がりエッジから所定時間Δ1が経過する迄の第1期間T1、第1期間終了時から所定時間(Δ2-Δ1)が経過する迄の第2期間T2、第2期間終了以降である第3期間T3でそれぞれ異なる。第2期間T2においてスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の値は第1期間T1においてスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の値よりも大きく、第3期間T3においてスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の値は第2期間T2においてスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の値よりも大きい。
一方、スイッチQ2がオンであるときには、電流源2によってスイッチング素子Q3のゲートから電流が引き抜かれる。電流源2内の定電流源CS21は、遅延回路DEL21から出力される遅延信号がハイレベルであるときにイネーブル状態となり、遅延回路DEL21から出力される遅延信号がローレベルであるときにディセーブル状態となる。また、電流源1内の定電流源CS22は、遅延回路DEL22から出力される遅延信号がハイレベルであるときにイネーブル状態となり、遅延回路DEL22から出力される遅延信号がローレベルであるときにディセーブル状態となる。したがって、定電流源CS20、CS21、及びC22それぞれのオンタイミングが異なり、その異なり具合は遅延回路DEL21及びDEL22から出力される各遅延信号によって定まる。これにより、スイッチQ2がオンであるときに電流源2によってスイッチング素子Q3のゲートから引き抜かれる電流の値は出力電圧Voutの各立ち上がりエッジで可変する。
より具体的には、図2に示す通り、スイッチQ2がオンであるときに電流源1によってスイッチング素子Q3のゲートから引き抜かれる電流の値は、出力電圧Voutの各立ち上がりエッジにおいて、パルス信号Dの立ち上がりエッジから所定時間Δ3が経過する迄の第4期間T4、第4期間終了時から所定時間(Δ4-Δ3)が経過する迄の第5期間T5、第5期間T5終了以降である第6期間T6でそれぞれ異なる。第5期間T5においてスイッチング素子Q3のゲートから引き抜かれる電流の値は第4期間T4においてスイッチング素子Q3のゲートから引き抜かれる電流の値よりも大きく、第6期間T6においてスイッチング素子Q3のゲートから引き抜かれる電流の値は第5期間T5においてスイッチング素子Q3のゲートから引き抜かれる電流の値よりも大きい。
スイッチング素子Q3のオン/オフに応じて生成されて端子T2から出力される出力電圧Voは、スイッチング素子Q3がオンであるときにローレベル(グランド電位と略同一レベル)となり、スイッチング素子Q3がオフであるときにハイレベル(定電圧Vccと略同一レベル)となる。
スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートは電流源1のドライブ能力に依存する。このため、出力電圧Voutの各立ち下がりエッジにおいて、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートは3種類となる。これにより、出力電圧Voutの各立ち下がりエッジにおいて、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートが原因となるEMIノイズの周波数を図3に示すように3つに分散させることができる。この周波数分散によってEMIノイズのピーク値PK1を小さくすることができる。なお、図3では参考のために後述するピーク値PK0も図示している。
一方、特許文献1で提案されているスイッチング・レギュレータのように、スイッチング素子を駆動する制御信号の立ち上がりスルーレートが固定されていると、スイッチング素子を駆動する制御信号の立ち上がりスルーレートが原因となるEMIノイズの周波数は図4に示すように1つに固定されてしまう。このため、スイッチング素子を駆動する制御信号の固定された立ち上がりスルーレートが原因となるEMIノイズのピーク値PK0が大きくなってしまう。
スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち下がりスルーレートが原因となるEMIノイズに関しても、上述したスイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートが原因となるEMIノイズと同様に周波数分散によってEMIノイズのピーク値を小さくすることができる。
以上のように、本実施形態に係るスイッチング制御回路によると、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズのピーク値を低下させることができる。これにより、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズによる周囲の機器への悪影響を低減することができる。
また、本実施形態に係るスイッチング制御回路によると、電流源1、スイッチQ1、スイッチQ2、及び電流源2が直列接続されている構成であるため、スイッチQ1及びQ2が同時オンになることを防止さえすれば貫通電流が流れることを防止することができる。すなわち、貫通電流が流れることを防止するための制御が簡単である。また、万が一、貫通電流が流れたとしても、電流源1もしくは電流源2によって、貫通電流が制限されるため、IC(本実施形態に係るスイッチング制御回路を含むIC)が破壊されることは無い。
これに対して、特許文献1で提案されているスイッチング・レギュレータでは、2つの上側スイッチが並列接続され、2つの下側スイッチが並列接続されている構成であるため、2つの上側スイッチの少なくとも一つと2つの下側スイッチの少なくとも一つとが同時オンになることを防止しなければ貫通電流が流れることを防止することができない。すなわち、貫通電流が流れることを防止するための制御が複雑である。
また、本実施形態に係るスイッチング制御回路によると、スイッチQ1がオンであるときに電流源1によってスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の値、及び、スイッチQ2がオンであるときに電流源2によってスイッチング素子Q3のゲートから引き抜かれる電流の値それぞれが、出力電圧Voutの1つのエッジ中に変化する。これにより、時間的に見ても、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートが原因となるEMIノイズの周波数、及び、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち下がりスルーレートが原因となるEMIノイズの周波数が細かく(出力電圧Voutの1つのエッジ中で)分散する。したがって、時間的に見た場合でもEMIノイズが特定周波数に集中することを防止することができる。
なお、出力電圧Voutの立ち下がりエッジでスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の積算値(図2に示す第1~第3期間T1~T3での電流積算値)と、出力電圧Voutの立ち上がりエッジでスイッチング素子Q3のゲートに供給される電流の積算値(図2に示す第4~第6期間T4~T6での電流積算値)との和が略一定であることが望ましい。このような構成によれば、出力電圧Voutのオンデューティがスイッチング素子Q3のゲートに供給されるゲート信号のスルーレートによる影響で変動することを抑制することができる。換言すると、出力電圧Voutの各パルスの両エッジにおいて、一方のエッジでのスイッチング素子Q3のゲートに供給される信号の立ち上がりスルーレート時間と、他方のエッジでのスイッチング素子Q3のゲートに供給される信号の立ち下がりスルーレート時間との和が略一定となるので、出力電圧Voutのオンデューティがスイッチング素子Q3のゲートに供給されるゲート信号のスルーレートによる影響で変動することを抑制することができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図である。本実施形態に係るスイッチング制御回路が第1実施形態に係るスイッチング制御回路と異なる点は、遅延回路DEL12がパルス信号Dの反転信号XDではなく遅延回路DEL11から出力される遅延信号を入力し、遅延回路DEL22がパルス信号Dではなく遅延回路DEL21から出力される遅延信号を入力する点である。すなわち、本実施形態では、遅延回路DEL11と遅延回路DEL12とが直列接続され、遅延回路DEL21と遅延回路DEL22とが直列接続される。
本実施形態に係るスイッチング制御回路によると、第1実施形態に係るスイッチング制御回路と同様に、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズのピーク値を低下させることができる。これにより、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズによる周囲の機器への悪影響を低減することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と異なり、遅延回路DEL11の遅延時間と遅延回路DEL12の遅延時間を同一にすることができ、遅延回路DEL21の遅延時間と遅延回路DEL22の遅延時間を同一にすることができる。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、遅延回路DEL11の遅延時間と遅延回路DEL12の遅延時間を互いに異なる時間とし、遅延回路DEL21の遅延時間と遅延回路DEL22の遅延時間を互いに異なる時間としてもよい。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図である。本実施形態に係るスイッチング制御回路が第1実施形態に係るスイッチング制御回路と異なる点は、遅延回路DEL11及びDEL12がパルス信号Dの反転信号XDではなくパルス信号Dを入力し、定電流源CS11にスイッチQ11(Pチャネル型MOS電界効果トランジスタQ11)を直列に接続し、定電流源CS12にスイッチQ12(Pチャネル型MOS電界効果トランジスタQ12)を直列に接続し、遅延回路DEL11から出力される遅延信号を定電流源CS11ではなくスイッチQ11のゲートに供給し、遅延回路DEL12から出力される遅延信号を定電流源CS12ではなくスイッチQ12のゲートに供給する点である。
本実施形態に係るスイッチング制御回路によると、第1実施形態に係るスイッチング制御回路と同様に、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズのピーク値を低下させることができる。これにより、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズによる周囲の機器への悪影響を低減することができる。
<第4実施形態>
図7A~図7Cはそれぞれ、第4実施形態に係るスイッチング制御回路を概略的に示した図である。本実施形態に係るスイッチング制御回路が第1実施形態に係るスイッチング制御回路と異なる点は、定電流源を用いていないことである。
図7Aに示す構成では、遅延回路DEL11及びDEL12がパルス信号Dの反転信号XDではなくパルス信号Dを入力し、定電流源CS10の代わりに抵抗R10を用い、定電流源CS11の代わりに、抵抗R11と遅延回路DEL11から出力される遅延信号がローレベルであるときにオンになり遅延回路DEL11から出力される遅延信号がハイレベルであるときにオフになるスイッチQ11(Pチャネル型MOS電界効果トランジスタQ11)との直列回路を用い、定電流源CS12の代わりに、抵抗R12と遅延回路DEL12から出力される遅延信号がローレベルであるときにオンになり遅延回路DEL12から出力される遅延信号がハイレベルであるときにオフになるスイッチQ12(Pチャネル型MOS電界効果トランジスタQ12)との直列回路を用いている。さらに、図7Aに示す構成では、定電流源CS20の代わりに抵抗R20を用い、定電流源CS21の代わりに、抵抗R21と遅延回路DEL21から出力される遅延信号がハイレベルであるときにオンになり遅延回路DEL21から出力される遅延信号がローレベルであるときにオフになるスイッチQ21(Nチャネル型MOS電界効果トランジスタQ21)との直列回路を用い、定電流源CS22の代わりに、抵抗R22と遅延回路DEL22から出力される遅延信号がハイレベルであるときにオンになり遅延回路DEL22から出力される遅延信号がローレベルであるときにオフになるスイッチQ22(Nチャネル型MOS電界効果トランジスタQ22)との直列回路を用いている。
図7Bに示す構成では、遅延回路DEL11及びDEL12がパルス信号Dの反転信号XDではなくパルス信号Dを入力し、定電流源CS10~CS12それぞれの代わりにPチャネル型MOS電界効果トランジスタQ10~Q12を用い、定電流源CS20~CS22それぞれの代わりにNチャネル型MOS電界効果トランジスタQ20~Q22を用いている。
図7Cに示す構成では、遅延回路DEL11及びDEL12がパルス信号Dの反転信号XDではなくパルス信号Dを入力し、定電流源CS10~CS12それぞれの代わりにPNP型バイポーラトランジスタQ10~Q12を用い、定電流源CS20~CS22それぞれの代わりにNPN型バイポーラトランジスタQ20~Q22を用いている。
本実施形態に係るスイッチング制御回路によると、第1実施形態に係るスイッチング制御回路と同様に、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズのピーク値を低下させることができる。これにより、スイッチング素子Q3の駆動時に発生するEMIノイズによる周囲の機器への悪影響を低減することができる。ただし、本実施形態に係るスイッチング制御回路では、電流源1及び2が定電流源によって構成されていないので、電流源1及び2のドライブ能力が温度等によって変動し易い。
また、第1実施形態に係るスイッチング制御回路から第4実施形態に係るスイッチング制御回路への変更と同様の変更を、第2実施形態に係るスイッチング制御回路に対しても行うことができる。
<用途>
上述したスイッチング制御回路の用途について説明する。例えば、図1に示す回路全体を図8に示す通信IC10の出力段として用いるとよい。図8に示す通信IC10は、通信装置として機能し、端子T2からバスライン11を介して他のデバイス12にパルス信号である出力電圧Voutを出力する。通信IC10が車両に搭載される場合は、バスライン11は例えばLIN(Local Interconnect Network)バスラインにすればよい。
また、例えば図1に示す回路全体を図9に示すスイッチング電源IC20の出力段として用いるとよい。図9に示すスイッチング電源IC20、インダクタL1、出力コンデンサCO、及び分圧抵抗Rd1及びRd2は、降圧型スイッチング電源装置として機能する。インダクタL1及び出力コンデンサCOは、スイッチング電源IC20の端子T2から出力される出力電圧Voutを平滑化して電圧Voを生成する。分圧抵抗Rd1及びRd2は、電圧Voを分圧し、電圧Voの分圧をスイッチング電源IC20に供給する。スイッチング電源IC20は電圧Voの分圧に基づいてパルス信号Dを生成する。
図10は、上述した通信IC10及びスイッチング電源IC20の少なくとも一つを搭載した車両Xを示す外観図である。
図11は、上述した通信IC10及びスイッチング電源IC20の少なくとも一つを搭載した電子機器の一例(携帯端末(スマートフォン)Z)を示す外観図である。ただし、携帯端末Xは、あくまで通信装置やスイッチング電源装置が好適に搭載される電子機器の例示に過ぎず、上述した通信IC10及びスイッチング電源IC20は、多種多様な電子機器(特にノイズ対策の強化が要求される電子機器)に搭載することができる。
<変形例>
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
例えば、本明細書中に示される複数の実施形態及び変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
また例えば、上述した各実施形態では、電流源1に遅延信号を出力する遅延回路を2個設け、出力電圧Voutの各立ち下がりエッジにおいて、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートは3種類とし、電流源2に遅延信号を出力する遅延回路を2個設け、出力電圧Voutの各立ち上がりエッジにおいて、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートは3種類としている。しかしながら、これらの例に限定されることはなく、m、nを任意の自然数とし、電流源1に遅延信号を出力する遅延回路をm個設け、出力電圧Voutの各立ち下がりエッジにおいて、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートは(m+1)種類とし、電流源2に遅延信号を出力する遅延回路をn個設け、出力電圧Voutの各立ち上がりエッジにおいて、スイッチング素子Q3に供給されるゲート信号の立ち上がりスルーレートは(n+1)種類とすればよい。さらに、mとnのうち一方を自然数ではなく、零にしてもよい。例えば、第1実施形態に対してn=0とする変形を施した場合、図12に示すような構成になる。
1、2 電流源
10 通信IC
20 スイッチング電源IC
D パルス信号
DEL11、DEL12、DEL21、DEL22 遅延回路
Q1、Q2 スイッチ
Q3 スイッチング素子
Y 車両
Z 携帯端末

Claims (8)

  1. 第1電流源と、
    第2電流源と、
    前記第1電流源とスイッチング素子のゲートとの間に設けられる第1スイッチと、
    前記第2電流源と前記スイッチング素子のゲートとの間に設けられる第2スイッチと、
    複数の遅延回路と、
    を備え、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチはパルス信号に応じて相補的にオン/オフし、
    前記複数の遅延回路各々は、前記パルス信号又は前記パルス信号の反転信号を入力信号として受け取り、
    前記スイッチング素子のオン/オフに応じて生成される信号の各パルスの両エッジの一方で前記第1電流源によって前記スイッチング素子のゲートに供給される電流の値が可変し、且つ、前記第1電流源が複数の第1サブ電流源を備え、前記複数の第1サブ電流源各々のオンタイミングが異なり、及び/又は、
    前記両エッジの他方で前記第2電流源によって前記スイッチング素子のゲートから引き抜かれる電流の値が可変し、且つ、前記第2電流源が複数の第2サブ電流源を備え、前記複数の第2サブ電流源各々のオンタイミングが異なり、
    前記オンタイミングの異なり具合が前記複数の遅延回路の出力によって定まる、スイッチング制御回路。
  2. 前記両エッジの一方で前記スイッチング素子のゲートに供給される電流の積算値と、前記両エッジの他方で前記スイッチング素子のゲートから引き抜かれる電流の積算値との和が略一定である、請求項1に記載のスイッチング制御回路。
  3. 前記複数の遅延回路の少なくとも2つは、直列接続される、請求項1又は請求項2に記載のスイッチング制御回路。
  4. 前記スイッチング素子のオン/オフに応じて生成される信号の各パルスの両エッジにおいて、一方のエッジでの前記スイッチング素子のゲートに供給される信号の立ち上がりスルーレート時間と、他方のエッジでの前記スイッチング素子のゲートに供給される信号の立ち下がりスルーレート時間との和が略一定である、請求項1~のいずれか一項に記載のスイッチング制御回路。
  5. 請求項1~のいずれか一項に記載のスイッチング制御回路と、前記スイッチング素子と、を備える、通信装置。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載のスイッチング制御回路と、前記スイッチング素子と、を備える、スイッチング電源装置。
  7. 請求項に記載の通信装置及び請求項に記載のスイッチング電源装置の少なくとも一方を備える、車両。
  8. 請求項に記載の通信装置及び請求項に記載のスイッチング電源装置の少なくとも一方を備える、電子機器。
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