JP7205340B2 - 生体接着剤塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、生体接着剤塗布具に関する。
生体接着剤塗布具として、ガス導入部及びガス噴出部を有するガスチャンバと、ガスチャンバの内部空間を通過している複数の液体流通管と、を備える生体接着剤塗布具がある。各液体流通管は、ガス噴出部の近傍に配置された吐出口を有する。このような生体接着剤塗布具は、複数の液体流通管の吐出口からそれぞれ吐出された液体を、ガス噴出部から噴出されたガスにより付勢することで、噴霧及び混合して生体組織に塗布するように構成されている。
こうした生体接着剤塗布具では、液体流通管の吐出口から漏出した液体の凝固物が成長する場合がある。
特許文献1には、液体流通管が、ガスチャンバ(同文献のノズル本体)に導入されるガスによる外圧で圧縮されて縮小し外圧が小さくなると復元するポンプ部(同文献の拡縮部)を備えることが記載されている。
特許文献1の技術によれば、液体の吐出及びガスの導入の停止後、ポンプ部が復元することによって、液体流通管の吐出口側からポンプ部側に液体を吸引することができ、その結果、液体流通管の吐出口から垂れた液体の凝固物が成長する現象の発生を抑制することが可能である。
特開2018-201726号公報
しかしながら、本願発明者の検討によれば、特許文献1の技術では、液体流通管の吐出口側からポンプ部側に液体を吸引するための構造に関し、なお改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より良好に液体流通管の吐出口側からポンプ部側に液体を吸引することが可能な構造の生体接着剤塗布具を提供するものである。
本発明は、ガスが導入されるガス導入部と、前記ガスを噴出するガス噴出部と、を有するガスチャンバと、
前記ガスチャンバの内部空間を通過しているとともに、前記ガス噴出部の近傍に配置された吐出口を有する複数の液体流通管と、
を備え、
前記複数の液体流通管の前記吐出口からそれぞれ吐出された液体を、前記ガス噴出部から噴出された前記ガスにより付勢することで、噴霧及び混合して生体組織に塗布する生体接着剤塗布具であって、
前記複数の液体流通管のうち少なくとも1つの液体流通管である特定液体流通管は、当該特定液体流通管の軸方向において互いに異なる部位によりそれぞれ構成されている複数のポンプ部を有し、
前記特定液体流通管において、前記複数のポンプ部どうしの間に位置する部分は、前記ポンプ部よりも細径の括れ部となっており、
前記複数のポンプ部の各々は、前記ガスチャンバに前記ガスが導入されている状態ではガス圧により圧縮されて内容積が縮小し、前記ガスチャンバへの前記ガスの導入が停止すると弾性的に復元する生体接着剤塗布具を提供するものである。
本発明によれば、より良好に、液体流通管の吐出口側からポンプ部側に液体を吸引することが可能となる。
第1実施形態に係る生体接着剤塗布具の全体構成を示す図である。 第1実施形態に係る生体接着剤塗布具の噴霧ユニットの平断面図(図1のII-II線に沿った断面図)である。 第1実施形態に係る生体接着剤塗布具の噴霧ユニットの先端部を示す正面図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図5(a)及び図5(b)は第1実施形態に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管を示す図であり、このうち図5(a)はポンプ部周辺の拡大断面図、図5(b)は特定液体流通管を構成する第1液体流通管本体の全体を示す平面図である。 図6(a)及び図6(b)は図5(a)のVI-VI線に沿った断面図であり、このうち図6(a)はポンプ部が圧縮された状態を示し、図6(b)はポンプ部が復元した状態を示す。 第2実施形態に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管のポンプ部周辺の拡大断面図である。 第3実施形態に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管のポンプ部周辺の拡大断面図である。 図9(a)及び図9(b)は第4実施形態に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管のポンプ部周辺を示す拡大図であり、このうち図9(a)は断面図、図9(b)は平面図である。 図10(a)及び図10(b)は第4実施形態の変形例に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管を示す図であり、このうち図10(a)は特定液体流通管を構成する第1液体流通管本体の全体を示す平面図であり、図10(b)はポンプ部周辺の拡大断面図である。
以下、本発明の生体接着剤塗布具の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更、改良され得る。
また、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
以下において、生体接着剤塗布具において液体が吐出される側を先端側又は前方、その反対側を基端側又は後方という。また、水平な方向であって前後方向に対して直交する方向を横方向といい、横方向のうち、生体接着剤塗布具を正面側から視たときの左側を左方向、右側を右方向という。しかし、これらの方向の規定は便宜的なものであり、生体接着剤塗布具の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
また、各液体流通管の各部の形状の説明は、特に断りが無い限り、圧縮状態ではない自然状態での形状を説明したものである。
〔第1実施形態〕
まず、図1から図6(b)を用いて第1実施形態を説明する。
なお、図2における左方が前方であり、図2における右方が後方である。図3は、図2における左方から視た噴霧ユニット10の構造のうち、噴霧ユニット10の先端部を抜粋して示している。図5(a)は第1液体流通管31の軸心に沿った断面図である。
図1から図6(b)のいずれかに示すように、本実施形態に係る生体接着剤塗布具100は、ガスが導入されるガス導入部22(図1)と、ガスを噴出するガス噴出部24(図1、図3、図4)と、を有するガスチャンバ20(図1、図2)と、ガスチャンバ20の内部空間21(図2)を通過しているとともにガス噴出部24の近傍に配置された吐出口31a、32a(図1、図2)を有する複数の液体流通管(例えば、図2に示すように、第1液体流通管31及び第2液体流通管32の2つの液体流通管)と、を備えている。生体接着剤塗布具100は、複数の液体流通管(第1液体流通管31、第2液体流通管32)の吐出口31a、32aからそれぞれ吐出された液体38、39(図3、図4、図6(a)、図6(b))を、ガス噴出部24から噴出されたガスにより付勢することで、噴霧及び混合して生体組織に塗布するように構成されている。
複数の液体流通管(第1液体流通管31、第2液体流通管32)のうち少なくとも1つの液体流通管である特定液体流通管(本実施形態の場合、第1液体流通管31)は、当該特定液体流通管の軸方向において互いに異なる部位によりそれぞれ構成されている複数のポンプ部40(図2、図5(a)、図5(b))を有する。本実施形態の場合、第1液体流通管31は、例えば、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との2つのポンプ部40を有する。
また、特定の液体流通管(第1液体流通管31)において、複数のポンプ部40どうしの間に位置する部分は、ポンプ部40よりも細径の括れ部37(図5(a)、図5(b))となっている。
複数のポンプ部40は、ガスチャンバ20にガスが導入されている状態ではガス圧により圧縮されて内容積が縮小し、ガスチャンバ20へのガスの導入が停止すると弾性的に復元するように構成されている。
本実施形態によれば、特定液体流通管(第1液体流通管31)がポンプ部40を有するので、ガスチャンバ20へのガスの導入が停止されて、ポンプ部40が圧縮されている状態から復元する過程において、特定液体流通管の吐出口31a側からポンプ部40側に液体38を吸引することができる。このため、吐出口31aから液体38が垂れることを抑制できるため、吐出口31aから垂れた液体38の凝固物が成長する現象の発生を抑制することができる。
しかも、本実施形態の場合、特定液体流通管は、当該特定液体流通管の軸方向において互いに異なる部位によりそれぞれ構成されている複数のポンプ部40を有する。このため、ポンプ部40が1つである場合と比べて、より強い吸引力で、吐出口31a側からポンプ部40側に液体38を吸引することができる。よって、吐出口31aから液体38が垂れること、並びに、吐出口31aから垂れた液体38の凝固物が成長する現象が発生することを、より確実に抑制することができる。
その結果、再びガスチャンバ20にガスを導入するとともに各液体流通管から液体38、39を吐出させて、噴霧及び混合した液体38、39を生体組織に塗布する際に、特定液体流通管の吐出口31aからの液体38の吐出をスムーズに行うことが可能となる。
図1に示すように、生体接着剤塗布具100は、少なくとも噴霧ユニット10を備えている。
図2に示すように、噴霧ユニット10は、ガスチャンバ20と、ガスチャンバ20に挿通されている複数の液体流通管(本実施形態の場合、第1液体流通管31及び第2液体流通管32)と、を備えて構成されている。
本実施形態の場合、生体接着剤塗布具100は、噴霧ユニット10の他に、例えば、2つの注入具80と、プランジャホルダ83と、エアフィルタユニット85と、レギュレータ90と、送気チューブ91と、を備えている。
各注入具80は、シリンジ81と、シリンジ81に挿入されているプランジャ82と、を有する。
一方の注入具80は、当該注入具80のシリンジ81の先端部が第1液体流通管31の基端部と連通するようにして、噴霧ユニット10に連結される。他方の注入具80は、当該注入具80のシリンジ81の先端部が第2液体流通管32の基端部と連通するようにして、噴霧ユニット10に連結される。
一方の注入具80は、例えば、フィブリノゲン等を含んでいて高粘度で凝固しやすい液体38を第1液体流通管31に注入するのに用いられる。
他方の注入具80は、例えば、トロンビン等を含む液体39を第2液体流通管32に注入するのに用いられる。
プランジャホルダ83は、2つの注入具80のプランジャ82の基端部を保持するために用いられる。生体接着剤塗布具100を使用する術者がプランジャホルダ83を用いて2つのプランジャ82の基端部を保持し、これら2つのプランジャ82をそれぞれ対応するシリンジ81に押し込むことによって、2つのプランジャ82を互いに同期させて各シリンジ81に押し込むことができる。
一方の注入具80のプランジャ82がシリンジ81に押し込まれることによって、液体38が第1液体流通管31に注入され、第1液体流通管31の先端の吐出口31aから液体38が吐出される。
他方の注入具80のプランジャ82がシリンジ81に押し込まれることによって、液体39が第2液体流通管32に注入され、第2液体流通管32の先端の吐出口32aから液体39が吐出される。
エアフィルタユニット85の下流端は、ガスチャンバ20のガス導入部22の基端部(上流端)に接続される。エアフィルタユニット85は、ガス供給源から供給されるガスから不純物を除去する図示しないエアフィルタを内部に有する。エアフィルタユニット85は、送気チューブ91が接続される接続部85aを当該エアフィルタユニット85の上流端に有する。
送気チューブ91は、可撓性のチューブである。送気チューブ91の基端部には雌コネクタ等の第1コネクタ92aが設けられており、送気チューブ91の先端部には雄コネクタ等の第2コネクタ92bが設けられている。
第1コネクタ92aは、レギュレータ90のガス導出端に接続される。第2コネクタ92bは、エアフィルタユニット85の接続部85aに接続される。これにより、レギュレータ90とエアフィルタユニット85とがレギュレータ90を介して相互に接続される。
レギュレータ90のガス導入端には、ガスボンベ等の図示しないガス供給源が接続される。
ガス供給源からレギュレータ90に供給されたガスは、レギュレータ90によって生体接着剤塗布具100の使用に適した圧力に減圧され、送気チューブ91及びエアフィルタユニット85をこの順に介して、ガス導入部22からガスチャンバ20の内部空間21に導入される。
内部空間21に導入されたガスは、ガスチャンバ20の先端部に形成されたガス噴出部24から噴出される。ガス噴出部24は、例えば、1つ又は複数の細孔により構成されており、内部空間21に導入されたガスは、ガス噴出部24から勢いよく吹き出される。
なお、ガス導入部22からガスチャンバ20にガスが導入されている期間中、内部空間21は大気圧よりも高圧に維持される。
生体接着剤塗布具100の使用時には、ガスチャンバ20にガスを導入しながら、術者がプランジャホルダ83を操作して2つの注入具80のシリンジ81を各プランジャ82に押し込む。
これにより、ガス噴出部24からガスを噴出させながら、第1液体流通管31及び第2液体流通管32の各吐出口31a、32aから液体38、39を吐出させることができる。
よって、各吐出口31a、32aからそれぞれ吐出された液体38、39を、ガス噴出部24から噴出されたガスにより付勢することで、噴霧及び混合して生体組織に塗布することができる。
図2に示すように、噴霧ユニット10は、例えば、それぞれ以下に説明するチャンバ本体50、基端側部材60、先端側部材70、第1液体流通管本体33及び第2液体流通管本体34を備えて構成されている。
このうち、主としてチャンバ本体50及び基端側部材60によってガスチャンバ20が構成されており、主として第1液体流通管本体33と先端側部材70の一部分とによって第1液体流通管31が構成されており、主として第2液体流通管本体34と先端側部材70の他の一部分とによって第2液体流通管32が構成されている。
図1及び図2に示すように、チャンバ本体50は、中空の部材であり、例えば、上下に扁平で前方に向けて先細りした釣鐘型に形成されている。チャンバ本体50の内部空間が内部空間21を構成する。
チャンバ本体50は、ガス導入部22を含んでいる。ガス導入部22は、管状に形成されており、例えば、チャンバ本体50の天面から上方(例えば、斜め上後方)に向けて突出している。
チャンバ本体50は、例えば、左右対称に形成されているとともに、当該チャンバ本体50においてガス導入部22を除く部分については上下にも対称に形成されている。
チャンバ本体50の先端部52は、互いに横並びに配置された2つの挿通孔52a(図3、図4)を有する。各挿通孔52aは、先端部52を前後方向に貫通しており、チャンバ本体50の内部空間(つまり内部空間21)とチャンバ本体50の前方の空間とを相互に連通させている。
チャンバ本体50の基端部51は、後方に開口した基端側開口51aを有する。
図2に示すように、基端側部材60は、例えば、板状の本体部61と、それぞれ注入具80のシリンジ81が装着(連結)される左右一対のシリンジ装着部62a、62bと、後述する第1液体流通管本体33及び第2液体流通管本体34の基端部33a、34aがそれぞれ装着されている左右一対の液体流通管装着部63a、63bと、仕切壁構成部65と、を有する。
本体部61は、例えば、左右方向に長尺な平板状に形成されおり、当該本体部61の板面が前後方向を向いている。本体部61は、チャンバ本体50の基端側開口51aを塞ぐようにして基端部51に取り付けられている。
内部空間21は、チャンバ本体50の内周面と、本体部61の前面と、によって画定されている。
左側のシリンジ装着部62aは、本体部61の左端部から後方に突出しており、右側のシリンジ装着部62bは、本体部61の右端部から後方に突出している。
左側の液体流通管装着部63aは、本体部61の左端部から前方に突出しており、右側の液体流通管装着部63bは、本体部61の右端部から前方に突出している。各液体流通管装着部63a、63bは、内部空間21に配置されている。
シリンジ装着部62aと液体流通管装着部63aとは、本体部61の左端部を間に挟んで互いに同軸に配置されており、シリンジ装着部62bと液体流通管装着部63bとは、本体部61の右端部を間に挟んで互いに同軸に配置されている。
基端側部材60には、左右一対の貫通孔64a、64bが形成されている。
左側の貫通孔64aは、シリンジ装着部62aの後端から液体流通管装着部63aの前端に亘って当該基端側部材60を前後に貫通しており、右側の貫通孔64bは、シリンジ装着部62bの後端から液体流通管装着部63bの前端に亘って当該基端側部材60を前後に貫通している。
仕切壁構成部65は、本体部61の前面の横方向における中央部から前方に向けて延出している板状の部分であり、当該仕切壁構成部65の板面が左右方向を向いている。
仕切壁構成部65は、内部空間21を左右に区画する仕切壁部25を構成している。
仕切壁部25(仕切壁構成部65)の上側には、ガス導入部22が配置されている。ガス導入部22の下流端は、仕切壁構成部65を左右に跨いでいる。このため、ガス導入部22から内部空間21に導入されるガスは、仕切壁部25によって、内部空間21における左半部の領域と右半部の領域とに分配されようになっている。
図2に示すように、先端側部材70は、例えば、第1液体流通管31の先端部を構成している第1吐出パイプ71と、第2液体流通管32の先端部を構成している第2吐出パイプ72と、第1吐出パイプ71と第2吐出パイプ72とを相互に連結している連結部73と、を有する。
第1吐出パイプ71及び第2吐出パイプ72は、それぞれ円管状に形成されており、互いに離間しているとともに互いに並列に配置されている。
連結部73は、例えば、第1吐出パイプ71の軸方向における中央部と第2吐出パイプ72の軸方向における中央部とを相互に連結している。
このため、例えば、先端側部材70の平面形状はH字状となっている。
第1吐出パイプ71において、連結部73よりも基端側に突出している部分は、第1液体流通管本体33の先端部33bを保持する保持部71aであり、連結部73よりも先端側に突出している部分は、突出部71bである。
第2吐出パイプ72において、連結部73よりも基端側に突出している部分は、第2液体流通管本体34の先端部34bを保持する保持部72aであり、連結部73よりも先端側に突出している部分は、突出部72bである。
第1吐出パイプ71の先端の開口、すなわち突出部71bの先端の開口が、吐出口31aを構成している。第2吐出パイプ72の先端の開口、すなわち突出部72bの先端の開口が、吐出口32aを構成している。
上述のように、チャンバ本体50の先端部52は、横並びに配置された2つの挿通孔52aを有する。
先端側部材70の各突出部71b、72bは、先端部52の後方から左右の挿通孔52aに挿入されている。すなわち、突出部71bは、左側の挿通孔52aに挿入されており、突出部72bは、右側の挿通孔52aに挿入されている。
各突出部71b、72bは、先端部52の前面よりも前方に向けて僅かに突出している。
連結部73は、例えば、先端部52の後面と仕切壁構成部65の前端面との間に挟持されている。これにより、先端部52に対して相対的に先端側部材70が後方に変位すること(つまり突出部71b、72bが各挿通孔52aから後方に抜けてしまうこと)が規制されている。
第1吐出パイプ71及び第2吐出パイプ72の各々の軸方向は、前後方向に延在している。
図3に示すように、本実施形態の場合、ガスチャンバ20は、吐出口31aの近傍に配置されている左側のガス噴出部24と、吐出口32aの近傍に配置されている右側のガス噴出部24と、を有する。
左側のガス噴出部24は、左側の挿通孔52aの先端の開口において、突出部71bの周囲に位置する部分によって構成されている。
右側のガス噴出部24は、右側の挿通孔52aの先端の開口において、突出部72bの周囲に位置する部分によって構成されている。
図3に示すように、各挿通孔52aの内周面には、各挿通孔52aの径方向内側に向けて突出した複数(例えば4つ)の固定リブ52bが形成されている。各挿通孔52aの複数の固定リブ52bは、各挿通孔52aの周方向において所定間隔(例えば等角度間隔)に配置されている。
第1吐出パイプ71の突出部71bは、左側の挿通孔52aに圧入されており、左側の挿通孔52aの各固定リブ52bが突出部71bの外周面に対して圧接されている。
第2吐出パイプ72の突出部72bは、右側の挿通孔52aに圧入されており、右側の挿通孔52aの各固定リブ52bが突出部72bの外周面に対して圧接されている。
よって、突出部71bが左側の挿通孔52aに固定されており、突出部72bが右側の挿通孔52aに固定されている。
ガスチャンバ20は、内部空間21に導入されたガスを各ガス噴出部24に導くガス流通路23(図4)を有する。
本実施形態の場合、ガスチャンバ20は、左側のガス噴出部24にガスを導く左側のガス流通路23と、右側のガス噴出部24にガスを導く右側のガス流通路23と、を有する。
突出部71bの外周面と左側の挿通孔52aの内周面との間の間隙が、左側のガス流通路23を構成しており、突出部72bの外周面と左側の挿通孔52aの内周面との間の間隙が、右側のガス流通路23を構成している。
つまり、各ガス流通路23は、固定リブ52bによって仕切られた複数(本実施形態の場合、例えば4つ)のガス流通路の集合体である。
そして、ガス流通路23の先端の開口が、ガス噴出部24である。つまり、左右のガス噴出部24の各々は、複数(本実施形態の場合、例えば、4つ)の開口の集合体である。
上述のように、突出部71b、72bは、挿通孔52aから前方に向けて僅かに突出しているため、各ガス噴出部24は、吐出口31a、31bの近傍に配置されている。このため、各ガス噴出部24から外部に噴出されるガスによって、吐出口31a、32aから吐出される液体38、39を霧状に噴霧及び混合させることができる。
なお、連結部73は、例えば、第1吐出パイプ71において、第2吐出パイプ72側とは反対側の側面を覆っているとともに、第2吐出パイプ72において、第1吐出パイプ71側とは反対側の側面を覆っている。
これにより、連結部73と、先端部52の近傍におけるチャンバ本体50の内周面との間には、狭隘な間隙が形成されている。
内部空間21のガスは、これら間隙を通って、ガス流通路23へと導かれるようになっている。
ガスチャンバ20を構成する材料、すなわち、チャンバ本体50、基端側部材60及び先端側部材70を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、チャンバ本体50、基端側部材60及び先端側部材70は、例えば、樹脂等により形成されている。
ガスチャンバ20の容積は、内部空間21内のガス圧によって実質的に変動しないことが好ましい。このため、チャンバ本体50、基端側部材60及び先端側部材70は、硬質樹脂により構成されていることが好ましい。
図2に示すように、第1液体流通管本体33及び第2液体流通管本体34の各々は、管状の部材である。
第1液体流通管本体33の基端部33aは、例えば、液体流通管装着部63aに外挿されることによって、液体流通管装着部63aに装着(液体流通管装着部63aによって保持)されている。第1液体流通管本体33の先端部33bは、例えば、保持部71aに外挿されることによって、当該保持部71aに装着(保持部71aによって保持)されている。そして、シリンジ装着部62aの基端の開口と第1吐出パイプ71の先端の吐出口31aとが、貫通孔64a、第1液体流通管本体33及び第1吐出パイプ71を介して相互に連通している。第1液体流通管31は、第1液体流通管本体33と、第1吐出パイプ71と、基端側部材60の貫通孔64aと、により構成されている。
同様に、第2液体流通管本体34の基端部34aは、例えば、液体流通管装着部63bに外挿されることによって、液体流通管装着部63bに装着(液体流通管装着部63bによって保持)されている。第2液体流通管本体34の先端部34bは、例えば、保持部72aに外挿されることによって、当該保持部72aに装着(保持部72aによって保持)されている。そして、シリンジ装着部62bの基端の開口と第2吐出パイプ72の先端の吐出口32aとが、貫通孔64b、第2液体流通管本体34及び第2吐出パイプ72を介して相互に連通している。第2液体流通管32は、第2液体流通管本体34と、第2吐出パイプ72と、基端側部材60の貫通孔64bと、により構成されている。
保持部71a、第1液体流通管本体33及び液体流通管装着部63aは、仕切壁部25よって区画された内部空間21の一方(左側)の領域に配置されており、保持部72a、第2液体流通管本体34及び液体流通管装着部63bは、仕切壁部25よって区画された内部空間21の他方(右側)の領域に配置されている。
図2に示すように、第1液体流通管本体33は、複数のポンプ部40を有する。より詳細には、本実施形態の場合、第1液体流通管本体33は、第1ポンプ部41及び第2ポンプ部42の2つのポンプ部40を有する。第2ポンプ部42は、第1ポンプ部41よりも第1液体流通管31(特定液体流通管)における上流側(基端側)に配置されている。
各ポンプ部40は、第1液体流通管31におけるポンプ部40以外の部分と比べて、外圧(内部空間21内のガス圧)による圧縮比率(内容積が縮小する割合)が大きい部分である。
各ポンプ部40は、例えば、第1液体流通管31におけるポンプ部40以外の部分と比べて、内径及び外径(内径の平均値及び外径の平均値)が大きい。
第1液体流通管本体33及び第2液体流通管本体34の各々は、例えば、エラストマー等の可撓性の材料(例えばシリコーンゴム)により一体成形されている。
本実施形態の場合、第1液体流通管本体33は(第1液体流通管31は)、各ポンプ部40において局部的に肉薄に形成されている。このため、第1液体流通管本体33は、(全体が同一の材料により一体成形されているものの、)各ポンプ部40において、局部的に柔軟に構成されている。ただし、本発明は、この例に限らず、第1液体流通管31において各ポンプ部40を構成する部分が局部的に他の部分と比べて柔軟な材料により構成されていてもよい。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1ポンプ部41は、例えば、円筒部45と、当該円筒部45の先端側に連接されているテーパ部46と、を有する。また、第2ポンプ部42は、例えば、円筒部45と、当該円筒部45の基端側に連接されているテーパ部46と、を有する。
第1ポンプ部41の円筒部45は、例えば、円筒状の主部45aと、主部45aの外周面に形成されているポンプ部リブ45bと、を有する。すなわち、第1ポンプ部41の外周面にはポンプ部リブ45bが形成されている。
主部45aの内径及び外径は一定であり、したがって、主部45aの肉厚は一定である。
第1ポンプ部41の円筒部45が有するポンプ部リブ45bの数は、特に限定されず、1つでも複数でもよい。
本実施形態の場合、第1ポンプ部41の円筒部45は、例えば、第1ポンプ部41の軸方向において互いに離間している複数(例えば3つ)のポンプ部リブ45bを有する。
各ポンプ部リブ45bは、ポンプ部40(第1ポンプ部41)の周方向に延在していればよく、必ずしも、ポンプ部40の周方向において360度周回していなくてもよい。また、ポンプ部リブ45bは、ポンプ部40の周方向において間欠的に配置されている複数のリブの集合体であってもよい。
本実施形態の場合、各ポンプ部リブ45bは、ポンプ部40の周方向において360度周回している。
第1ポンプ部41のテーパ部46は、例えば、先端側に向けて内径がテーパ状に縮径しているとともに、先端側に向けて外径がテーパ状に縮径しており、且つ、当該テーパ部46の肉厚が先端側に向けて徐々に増大している。
第2ポンプ部42の円筒部45は、例えば、第1ポンプ部41の円筒部45と同様の形状及び寸法に形成されている。すなわち、第2ポンプ部42の外周面にもポンプ部リブ45bが形成されている。
第2ポンプ部42のテーパ部46の内径は、例えば、基端側に向けてテーパ状に縮径している。第2ポンプ部42のテーパ部46の外径は、当該テーパ部46の前部(先端側部分)においては、基端側に向けてテーパ状に縮径しており、当該テーパ部46の後部(基端側部分)においては、一定となっている。例えば、第2ポンプ部42のテーパ部46の肉厚は、当該テーパ部46の前部においては一定となっており、当該テーパ部46の後部においては、基端側に向けて徐々に増大している。
第1液体流通管本体33において、ポンプ部40以外の部分は、ポンプ部40と比べて、外圧(内部空間21内のガス圧)による圧縮比率(内容積が縮小する割合)が小さい。
第1液体流通管本体33は、ポンプ部40以外の部分として、第1ポンプ部41よりも先端側に位置する非ポンプ部35と、第2ポンプ部42よりも基端側に位置する非ポンプ部36と、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との境界(第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との間)に位置する括れ部37と、を有する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1液体流通管31において、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との境界に位置する部位(括れ部37)の内周面には、リング状の境界リブ37bが形成されている。
すなわち、境界リブ37bは、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との境界に位置する部分において、径方向内側に突出している。
これにより、第1液体流通管31は、括れ部37において、局部的に内径が縮径している。すなわち、括れ部37は、ポンプ部40よりも細径となっている。
本実施形態の場合、括れ部37を間に挟んで隣り合う2つのポンプ部40の各々における括れ部37側の端の内径よりも、括れ部37の内径が小さい。すなわち、第1ポンプ部41の円筒部45の基端における内径よりも、括れ部37の内径が小さく、且つ、第2ポンプ部42の円筒部45の先端における内径よりも、括れ部37の内径が小さい。
なお、境界リブ37bは、第1液体流通管31の周方向に延在していればよく、必ずしも、第1液体流通管31の周方向において360度周回していなくてもよい。また、境界リブ37bは、第1液体流通管31の周方向において間欠的に配置されている複数のリブの集合体であってもよい。
本実施形態の場合、境界リブ37bは、第1液体流通管31の周方向において360度周回している。
括れ部37は、円筒状の主部37aと、主部37aよりも径方向内側に突出している境界リブ37bと、を含んで構成されている。
本実施形態の場合、第1ポンプ部41の円筒部45の主部45aの外径と、括れ部37の主部37aの外径と、第2ポンプ部42の円筒部45の主部45aの外径とは、互いに等しい。
また、第1ポンプ部41の円筒部45の主部45aの内径と、括れ部37の主部37aの内径と、第2ポンプ部42の円筒部45の主部45aの内径とは、互いに等しい。
なお、主部37aの内径を画定する主部37aの内周面は、実体として存在している訳ではなく、括れ部37から境界リブ37bを除いた場合の仮想的な括れ部37の内周面である。
換言すれば、境界リブ37bは、第1ポンプ部41及び第2ポンプ部42の円筒部45の主部45aの内周面と比べて、第1ポンプ部41及び第2ポンプ部42の径方向内側に向けて突出している部分である。
したがって、図5(a)に示すように、境界リブ37bの突出高さ(突出長)H2は、第1ポンプ部41及び第2ポンプ部42の円筒部45の主部45aの内周面からの、境界リブ37bの突出高さである。
一方、第1ポンプ部41のポンプ部リブ45bの突出高さは、第1ポンプ部41の円筒部45の主部45aの外周面からの、当該ポンプ部リブ45bの突出高さである。同様に、第2ポンプ部42のポンプ部リブ45bの突出高さは、第2ポンプ部42の円筒部45の主部45aの外周面からの、当該ポンプ部リブ45bの突出高さである。本実施形態の場合、第1ポンプ部41のポンプ部リブ45bの突出高さと、第2ポンプ部42のポンプ部リブ45bの突出高さは、互いに等しく、いずれも図5(a)に示すH1である。
ここで、ポンプ部リブ45bの突出高さH1は、境界リブ37bの突出高さH2よりも小さい。
本実施形態の場合、ポンプ部40の外周面にポンプ部リブ45bが形成されている例を説明するが、本発明は、この例に限らず、ポンプ部40の内周面にポンプ部リブ45bが形成されていてもよい。すなわち、主部45aの内周面にポンプ部リブ45bが形成されていてもよい。また、ポンプ部40の外周面と内周面との双方にポンプ部リブ45bが形成されていてもよい。
また、本実施形態の場合、複数のポンプ部40の各々(例えば第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との双方)がポンプ部リブ45bを有する例を説明するが、本発明は、この例に限らず、複数のポンプ部40のうちの少なくともいずれか1つ以上がポンプ部リブ45bを有していてもよい。
このように、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との少なくとも一方の外周面又は内周面には、境界リブ37bよりも低背(突出高さが小さい)のポンプ部リブ45bが形成されている。
括れ部37は、(ポンプ部リブ45bよりも高背の)境界リブ37bによって補強されている。このため、括れ部37は、ポンプ部40と比べて、外圧(内部空間21内のガス圧)による圧縮比率が小さい。
本実施形態の場合、第1液体流通管本体33の軸方向における境界リブ37bの寸法は、第1液体流通管本体33の軸方向におけるポンプ部リブ45bの寸法よりも大きい。このため、境界リブ37bによって括れ部37がより強固に補強されている。
第1ポンプ部41の先端側に位置する非ポンプ部35は、例えば、第1ポンプ部41のテーパ部46の先端側に連接されている直管状の直管部35aと、直管部35aの先端側に連接されている先端部35bと、を有する。
非ポンプ部35は、例えば、当該非ポンプ部35の全体に亘って一定の内径に形成されている。
直管部35aは、全体に亘って外径が一定に形成されている。
直管部35aの内径及び外径は、第1ポンプ部41のテーパ部46の先端における内径及び外径と等しい。
先端部35bの基端の外径は、直管部35aの先端の外径と等しい。
先端部35bの外径は、当該先端部35bの後部(基端側部分)においては先端側に向けてテーパ状に縮径しており、当該先端部35bの前部(先端側部分)においては一定となっている。
第2ポンプ部42の基端側に位置する非ポンプ部36は、例えば、第2ポンプ部42のテーパ部46の基端側に連接されている直管状の直管部36aと、直管部36aの基端側に連接されている基端部36bと、を有する。
非ポンプ部36は、例えば、当該非ポンプ部36の全体に亘って一定の内径に形成されている。
直管部36aは、全体に亘って外径が一定に形成されている。
直管部36aの内径及び外径は、第2ポンプ部42のテーパ部46の基端における内径及び外径と等しい。
基端部36bの外径は、当該基端部36bの後部(基端側部分)においては、直管部36aの外径と等しく、当該基端部36bの前部(先端側部分)においては、相対的に小さくなっている。
ここで、上述のように、第1液体流通管本体33の先端部33bには、保持部71aが挿入されており、先端部33bは保持部71aによって保持されている。
同様に、第1液体流通管本体33の基端部33aには、液体流通管装着部63aが挿入されており、基端部33aは液体流通管装着部63aによって保持されている。
先端部33bは、先端部35bの少なくとも先端部を含んでおり、先端部35bの全体と直管部35aの先端部とを含んでいてもよい。
基端部33aは、基端部36bの少なくとも基端部を含んでおり、基端部36bの全体と直管部36aの基端部とを含んでいてもよい。
先端部33b及び基端部33aは、それぞれ保持部71a及び液体流通管装着部63aによって保持されているため、実質的に、外圧(内部空間21内のガス圧)により圧縮されない。
すなわち、先端部33bは、直管部35aよりも(或いは、直管部35aにおいて先端部33bを構成する部分を除く部分よりも)薄肉に形成されていたとしても、ポンプ部40として機能しないため、ポンプ部40ではない。同様に、基端部33aは、直管部36aよりも(或いは、直管部36aにおいて基端部33aを構成する部分を除く部分よりも)薄肉に形成されていたとしても、ポンプ部40として機能しないため、ポンプ部40ではない。
つまり、ポンプ部40は、第1液体流通管本体33において、他の部材によって直に保持されている部分(先端部33bや基端部33a)とは異なる。
本実施形態の場合、ポンプ部40は、第1液体流通管本体33におけるポンプ部40以外の部分であって、且つ、先端部33bと基端部33aとのいずれでもない部分と比べて、局部的に肉薄に形成されている(平均の肉厚が小さい)。
本実施形態の場合、例えば、直管部35aの内径は直管部36aの内径よりも小さく、直管部35aの外径は直管部36aの外径よりも小さい。
また、先端部35bの外径は、直管部35aの外径よりも更に小さい。
このため、図2に示すように、先端部33bの外周面とチャンバ本体50の内周面との間の間隙を十分に確保することができるので、内部空間21のガスを、ガス流通路23を介してガス噴出部24からスムーズに噴出させることが可能である。
複数のポンプ部40は、第1液体流通管本体33における先端側の部分に配置されていることが好ましい。このようにすることによって、より好適に、特定液体流通管の吐出口31a側からポンプ部40側に液体38を吸引することができる。本実施形態の場合、第1液体流通管本体33における先端側の半部が、第1ポンプ部41の全体と、第2ポンプ部42の少なくとも前端部と、を含んでいる。
なお、第2液体流通管本体34は、例えば、その全体が直管状に(全体の外径及び内径が略一定に)形成されている。
第1液体流通管本体33(ただし、複数のポンプ部40は除く)は、例えば、第2液体流通管本体34よりも肉厚に形成されている。例えば、第2液体流通管本体34の外径は、第1液体流通管本体33の外径よりも小さく、第2液体流通管本体34の内径は、第1液体流通管本体33の内径よりも小さい。
次に、動作を説明する。
生体接着剤塗布具100の使用時には、エアフィルタユニット85をガス導入部22に接続し、送気チューブ91の第2コネクタ92bを接続部85aに接続するとともに第1コネクタ92aをレギュレータ90に接続し、レギュレータ90をガスボンベ等のガス供給源に接続する。
また、噴霧ユニット10のシリンジ装着部62aには、一方の注入具80のシリンジ81の先端部を連結し、シリンジ装着部62bには、他方の注入具80のシリンジ81の先端部を連結する。なお、一方の注入具80のシリンジ81は、フィブリノゲン等を含む高粘度の液体38を貯留しており、他方の注入具80のシリンジ81は、トロンビン等を含む液体39を貯留している。
ガス供給源から供給されるガスは、レギュレータ90による減圧を経て、送気チューブ91及びエアフィルタユニット85を介して、ガスチャンバ20の内部空間21に導入される。これにより、各ガス噴出部24からガスが噴出される状態となる。
そして、噴霧ユニット10の各吐出口31a、32aを、対象となる生体組織(例えば、生体内の臓器等)に向けた状態で、術者がプランジャホルダ83を用いて2つの注入具80のプランジャ82の基端部をまとめて保持し、これら2つのプランジャ82をそれぞれ対応するシリンジ81に押し込む。
これにより、一方の注入具80のシリンジ81から第1液体流通管31に液体38が注入されるとともに、他方の注入具80のシリンジ81から第2液体流通管32に液体39が注入される。よって、第1液体流通管31の吐出口31aから液体38が吐出される一方で、第2液体流通管32の吐出口32aから液体39が吐出される。
すなわち、各ガス噴出部24からガスを噴出させつつ、各吐出口31a、32aから液体38、39を吐出させる。
これにより、吐出口31aから吐出された液体38を、主として吐出口31aの近傍のガス噴出部24から噴出されたガスにより付勢して噴霧させるとともに、吐出口32aから吐出された液体39を、主として吐出口32aの近傍のガス噴出部24から噴出されたガスにより付勢して噴霧させることができる。よって、霧状の液体38と液体39とを混合して、対象となる生体組織に塗布することができる。
霧状となって噴霧及び混合された液体38と液体39は、接着剤(生体接着剤)として機能する。すなわち、トロンビンの作用によってフィブリノゲンがフィブリンに変化することで、接着剤が凝固する。
その後、術者は、生体組織への接着剤の塗布を終了させるため、各シリンジ81への各プランジャ82の押し込みを停止させる。
ここで、内部空間21にガスが導入されている期間中は、内部空間21におけるガスの圧力が高まった状態となっている。このため、少なくとも、各シリンジ81への各プランジャ82の押し込みを停止させた後、ガスチャンバ20へのガスの導入を停止させるまでの間においては、各ポンプ部40は、内部空間21の内部のガス圧により圧縮され、各ポンプ部40の内容積が縮小した状態となる。
ポンプ部40が圧縮された状態では、一例として、図6(a)に示すように、ポンプ部40の横断面において、互いに対向する部分どうしが接触又は近接している。このため、ポンプ部40の内容積が、自然状態における内容積と比べて縮小する。
更に、その後、ガスチャンバ20へのガスの導入を停止させる。すると、内部空間21におけるガスの圧力が低下するので、各ポンプ部40は、弾性復元力により、自然状態の形状、すなわち図6(b)に示すように横断面形状が円筒状の形状に復元する。よって、各ポンプ部40の内容積が圧縮状態と比べて拡大する。
このため、各ポンプ部40の内部が一時的に負圧となるので、第1液体流通管31の吐出口31a側からポンプ部40側に液体38を吸引することができる。すなわち、ガスチャンバ20へのガスの導入が停止されて、ポンプ部40が圧縮されている状態から自然状態に復元する過程において、液体38が吐出口31a側からポンプ部40側に吸引される。
よって、吐出口31aから液体38が垂れることを抑制できるため、吐出口31aから垂れた液体38の凝固物が成長する現象の発生を抑制することができる。なお、ポンプ部40によって吸引される液体38は、ポンプ部40よりも吐出口31a側の液体38であり、例えば、吐出口31aの外部の液体38(外に垂れた液体38)や吐出口31aの手前の液体38が含まれる。
本実施形態の場合、第1液体流通管31は、複数のポンプ部40を有するので、ポンプ部40が1つである場合よりも強い吸引力で液体38を吸引することができる。よって、吐出口31aから液体38が垂れること、並びに、吐出口31aから垂れた液体38の凝固物が成長する現象が発生することを、より確実に抑制することができる。
したがって、再びガスチャンバ20にガスを導入するとともに各液体流通管から液体38、39を吐出させて、噴霧及び混合した液体38、39を生体組織に塗布する際には、第1液体流通管31の吐出口31aからの液体38の吐出をスムーズに行うことができる。
なお、第1液体流通管31が複数のポンプ部40を有することによって、以下のような効果も得られる。
再びガスチャンバ20にガスを導入するとともに各液体流通管から液体38、39を吐出させる際には、各ポンプ部40が圧縮状態となる。このため、各ポンプ部40内に貯留されている液体38が、即座に吐出口31a側に押し出される。よって、プランジャ82による液体38の注入を再開すると、液体38が良好な応答性で速やかに吐出口31aから吐出される。
また、本実施形態の場合、複数のポンプ部40を有する特定液体流通管は、フィブリノゲン等を含む高粘度の液体38を流通させる第1液体流通管31である。このため、ポンプ部40が自然状態に復元することによって液体38をポンプ部40側に吸引した後で、液体38がその自重などによって吐出口31a側に戻ってしまうことを、液体38の粘性によって抑制することができる。
本実施形態の場合、各ポンプ部40は、ポンプ部リブ45bを有する。このため、各ポンプ部40が円筒状の自然状態に復元しようとする弾性復元力を、十分に確保することができる。すなわち、ポンプ部リブ45bは、各ポンプ部40の復元を促進する。
また、第1液体流通管31において、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との境界に位置する部位(括れ部37)の内周面には、リング状の境界リブ37bが形成されており、当該部位は、境界リブ37bによって補強されている。これにより、各ポンプ部40が個別に縮小及び復元できるとともに、各ポンプ部40の復元を境界リブ37bによっても促進することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図7を用いて第2実施形態を説明する。図7は本実施形態に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管(第1液体流通管31)のポンプ部周辺の拡大断面図であり、第1液体流通管31の軸心に沿った断面図である。
本実施形態に係る生体接着剤塗布具は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る生体接着剤塗布具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る生体接着剤塗布具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合も、生体接着剤塗布具は、複数のポンプ部40として、第1ポンプ部41と、第1ポンプ部41よりも特定液体流通管(第1液体流通管31)における上流側に配置されている第2ポンプ部42とを含んでいる。
本実施形態の場合、生体接着剤塗布具は、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第1ポンプ部41が第2ポンプ部42よりも速く復元するように構成されている。
このため、先ず、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42とのうち、より吐出口31aの近く(先端側)に配置されている第1ポンプ部41によって、吐出口31a側から液体38を速やかに吸引した後、第2ポンプ部42によって、更に基端側へと液体38を吸引することができる。
よって、吐出口31aから液体38が垂れること、並びに、吐出口31aから垂れた液体38の凝固物が成長する現象が発生することを、一層確実に抑制することができる。
本実施形態の場合、第2ポンプ部42が第1ポンプ部41よりも柔軟に構成されていることによって、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第1ポンプ部41が第2ポンプ部42よりも速く復元するようになっている。
ポンプ部40は、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、ポンプ部40の弾性力(弾性復元力)によって、自然状態である円筒状の形状に復元する。ポンプ部40は、弾性復元力が大きいほど、より速く自然状態へと復元する。
本実施形態においては、第2ポンプ部42が第1ポンプ部41よりも柔軟に構成されているため、第1ポンプ部41の弾性復元力は、第2ポンプ部42の弾性復元力よりも大きい。
なお、内部空間21内のガス圧による第2ポンプ部42の圧縮比率が、ガス圧による第1ポンプ部41の圧縮比率よりも大きくなるため、第2ポンプ部42により吸引可能な液体38の容積をより十分に確保することもできる。
第2ポンプ部42を第1ポンプ部41よりも柔軟に構成する手法としては、第2ポンプ部42を第1ポンプ部41よりも柔軟な材料により形成する手法、第2ポンプ部42が第1ポンプ部41よりも柔軟となるように第2ポンプ部42と第1ポンプ部41との各々の成形条件を異ならせる手法、及び、第1ポンプ部41の肉厚を第2ポンプ部42の肉厚よりも大きくする手法などが挙げられる。
本実施形態の場合、図7に示すように、第1ポンプ部41の肉厚が第2ポンプ部42の肉厚よりも大きいことによって、第2ポンプ部42が第1ポンプ部41よりも柔軟に構成されているとともに、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第1ポンプ部41が第2ポンプ部42よりも速く復元するようになっている。
なお、第1ポンプ部41の肉厚が第2ポンプ部42の肉厚よりも大きいことによっても、内部空間21内のガス圧による第2ポンプ部42の圧縮比率が、ガス圧による第1ポンプ部41の圧縮比率よりも大きくなる。
図7に示すように、第1ポンプ部41の円筒部45の主部45aの肉厚はT1であり、第2ポンプ部42の円筒部45の主部45aの肉厚はT2である。
本実施形態の場合、肉厚T1が肉厚T2よりも大きい寸法に設定されている。これに伴って、円筒部45及びテーパ部46を含めた第1ポンプ部41の全体の平均の肉厚が、円筒部45及びテーパ部46を含めた第2ポンプ部42の全体の平均の肉厚よりも大きくなっている。
本実施形態の場合、第1ポンプ部41におけるポンプ部リブ45bの突出高さ及び数と、第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの突出高さ及び数は、互いに等しい。
ただし、本発明は、この例に限らず、第1ポンプ部41におけるポンプ部リブ45bの突出高さを、第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの突出高さよりも大きくすることによって、第1ポンプ部41の全体の平均の肉厚を、第2ポンプ部42の全体の平均の肉厚よりも大きくし、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第1ポンプ部41が第2ポンプ部42よりも速く復元するようにしてもよい。また、第1ポンプ部41におけるポンプ部リブ45bの配置密度を、第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの配置密度よりも高くすることによって、第1ポンプ部41の全体の平均の肉厚を、第2ポンプ部42の全体の平均の肉厚よりも大きくし、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第1ポンプ部41が第2ポンプ部42よりも速く復元するようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図8を用いて第3実施形態を説明する。図8は本実施形態に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管(第1液体流通管31)のポンプ部周辺の拡大断面図であり、第1液体流通管31の軸心に沿った断面図である。
本実施形態に係る生体接着剤塗布具は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る生体接着剤塗布具100又は第2実施形態に係る生体接着剤塗布具と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る生体接着剤塗布具100又は第2実施形態に係る生体接着剤塗布具と同様に構成されている。
本実施形態の場合、第1ポンプ部41の内容積よりも第2ポンプ部42の内容積の方が大きい。ここでいう内容積は、各ポンプ部40が自然状態にあるときの内容積を意味する。
第1ポンプ部41の内容積よりも第2ポンプ部42の内容積の方が大きいため、第1ポンプ部41により吸引可能な液体38の容積よりも、第2ポンプ部42により吸引可能な液体38の容積が大きい。このため、第1ポンプ部41によって吸引した液体38を、より確実に、第2ポンプ部42によって吸引することができる。
図8に示すように、第1ポンプ部41の円筒部45の軸方向における長さ寸法はL11であり、第2ポンプ部42の円筒部45の軸方向における長さ寸法はL21である。
本実施形態の場合、長さ寸法L11よりも長さ寸法L21が大きく、これに伴って、円筒部45及びテーパ部46を含めた第1ポンプ部41の全体の内容積よりも、円筒部45及びテーパ部46を含めた第2ポンプ部42の全体の内容積が大きくなっている。
本実施形態の場合も、第1ポンプ部41における円筒部45の主部45aの内径と、第2ポンプ部42における円筒部45の主部45aの内径とは、互いに等しい。
ただし、本発明は、この例に限らず、第1ポンプ部41における円筒部45の主部45aの内径よりも、第2ポンプ部42における円筒部45の主部45aの内径を大きくすることによって、第1ポンプ部41の内容積よりも第2ポンプ部42の内容積を大きくしてもよい。
〔第4実施形態〕
次に、図9(a)及び図9(b)を用いて第4実施形態を説明する。図9(a)及び図9(b)は第4実施形態に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管(第1液体流通管31)のポンプ部周辺を示す拡大図であり、このうち図9(a)は第1液体流通管31の軸心に沿った断面図であり、図9(b)は平面図である。
本実施形態に係る生体接着剤塗布具は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る生体接着剤塗布具100、第2実施形態に係る生体接着剤塗布具又は第3実施形態に係る生体接着剤塗布具と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る生体接着剤塗布具100、第2実施形態に係る生体接着剤塗布具又は第3実施形態に係る生体接着剤塗布具と同様に構成されている。
図9(a)及び図9(b)に示すように、本実施形態に係る生体接着剤塗布具は、複数のポンプ部40として、第2ポンプ部42よりも特定液体流通管(第1液体流通管31)における上流側に配置されている第3ポンプ部43を更に含んでいる。
このため、より強い吸引力で、液体38を吐出口31a側からポンプ部40側に吸引することができる。
本実施形態の場合、第1ポンプ部41と第2ポンプ部42との間、並びに、第2ポンプ部42と第3ポンプ部43との間に、それぞれ括れ部37が配置されている。
本実施形態の場合、第2ポンプ部42は、テーパ部46を含んでおらず、円筒部45により構成されている。
また、第3ポンプ部43は、例えば、第1実施形態で説明した第2ポンプ部42と同様に、円筒部45と、円筒部45の基端側に連接されているテーパ部46と、を有する。
本実施形態の場合、例えば、各ポンプ部40のポンプ部リブ45bの突出高さ及び配置密度は、互いに等しい。
<第4実施形態の変形例>
次に、図10(a)及び図10(b)を用いて第4実施形態の変形例を説明する。図10(a)及び図10(b)は第4実施形態の変形例に係る生体接着剤塗布具の特定液体流通管(第1液体流通管31)のポンプ部周辺を示す拡大図であり、このうち図10(a)は第1液体流通管31の軸心に沿った断面図であり、図10(b)は平面図である。
本変形例に係る生体接着剤塗布具は、以下に説明する点で、上記の第4実施形態に係る生体接着剤塗布具と相違しており、その他の点では、上記の第4実施形態に係る生体接着剤塗布具と同様に構成されている。
図10(a)に示すように、本変形例の場合、非ポンプ部35の内径及び外径は、当該非ポンプ部35の全体に亘って一定となっている。
図10(a)及び図10(b)に示すように、本変形例の場合、各ポンプ部40におけるポンプ部リブ45bの数が、例えば、2つずつとなっている。これに伴い、各ポンプ部40の円筒部45について、主部45aの外径が、円筒部45の軸方向における寸法と同等であるか、又は、当該寸法よりも大きくなっている。
よって、外圧(内部空間21内のガス圧)による各ポンプ部40(の円筒部45)の圧縮比率(内容積が縮小する割合)をより十分に確保しやすくなっている。
本発明は上記の各実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記においては、生体接着剤塗布具100が備える液体流通管の数が2であり、このうち1つの液体流通管(例えば第1液体流通管31)が、複数のポンプ部40を有する特定液体流通管である例を説明した。ただし、本発明は、この例に限らず、生体接着剤塗布具100は3つ以上の液体流通管を備えていてもよいし、特定液体流通管の数が2つ以上であってもよい。また、生体接着剤塗布具100が備えるすべての液体流通管が特定液体流通管であってもよい。
ただし、フィブリノゲン等を含む高粘度の液体を流通させる液体流通管が特定液体流通管であることが好ましい。
また、特定液体流通管が3つ又はそれ以上の数のポンプ部40を有する場合においても、第2実施形態と同様に、より先端側に位置するポンプ部40の復元速度がより速い構成とすることも好ましい。
例えば、第4実施形態又はその変形例において、第1ポンプ部41の全体の平均の肉厚を、第2ポンプ部42の全体の平均の肉厚よりも大きくし、第2ポンプ部42全体の平均の肉厚を、第3ポンプ部43の全体の平均の肉厚よりも大きくする。これにより、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第1ポンプ部41が第2ポンプ部42よりも速く復元し、第2ポンプ部42が第3ポンプ部43よりも速く復元するようにできる。このようにすることによって、第1ポンプ部41によって、吐出口31a側から液体38を速やかに吸引した後、第2ポンプ部42によって、更に基端側へと液体38を吸引し、その後、第3ポンプ部43によって、更に基端側へと液体38を吸引することができる。
より詳細には、例えば、第1ポンプ部41におけるポンプ部リブ45bの突出高さを第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの突出高さよりも大きくするとともに、第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの突出高さを第3ポンプ部43におけるポンプ部リブ45bの突出高さよりも大きくすることができる。
また、第2実施形態とは逆に、より基端側に位置するポンプ部40の復元速度がより速い構成としてもよい。
例えば、第2ポンプ部42の全体の平均の肉厚を、第1ポンプ部41の全体の平均の肉厚よりも大きくすることによって、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第2ポンプ部42が第1ポンプ部41よりも速く復元するようにできる。
この場合、基端側に位置する第2ポンプ部42の弾性復元力の方が大きいので、先ず、第2ポンプ部42よりも先端側の液体38を全体的に吸引した後、先端側に位置する第1ポンプ部41によって吐出口31a側から液体38を更に吸引することができる。
なお、この場合は、内部空間21内のガス圧による第1ポンプ部41の圧縮比率が、ガス圧による第2ポンプ部42の圧縮比率よりも大きくなる。
より詳細には、例えば、第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの突出高さを第1ポンプ部41におけるポンプ部リブ45bの突出高さよりも大きくすることができる。
更には、特定液体流通管が3つ又はそれ以上の数のポンプ部40を有する場合においても、第2実施形態とは逆に、より基端側に位置するポンプ部40の復元速度がより速い構成とすることも好ましい。
例えば、第4実施形態又はその変形例において、第1ポンプ部41の全体の平均の肉厚を、第2ポンプ部42の全体の平均の肉厚よりも小さくし、第2ポンプ部42全体の平均の肉厚を、第3ポンプ部43の全体の平均の肉厚よりも小さくする。これにより、ガスチャンバ20へのガスの導入の停止後、第3ポンプ部43が第2ポンプ部42よりも速く復元し、第2ポンプ部42が第1ポンプ部41よりも速く復元するようにできる。このようにすることによって、第3ポンプ部43によって、吐出口31a側から液体38を速やかに吸引した後、第2ポンプ部42によって、更に液体38を吸引し、その後、第1ポンプ部41によって、更に液体38を吸引することができる。
より詳細には、例えば、第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの突出高さを第1ポンプ部41におけるポンプ部リブ45bの突出高さよりも大きくするとともに、第3ポンプ部43におけるポンプ部リブ45bの突出高さを第2ポンプ部42におけるポンプ部リブ45bの突出高さよりも大きくすることができる。
また、上記においては、第1液体流通管31が複数の部材(第1液体流通管本体33、先端側部材70及び基端側部材60)を組み合わせることにより構成されており、第2液体流通管32も複数の部材(第2液体流通管本体34、先端側部材70及び基端側部材60)を組み合わせることにより構成されている例を説明したが、各液体流通管は、全体が一体形成された単一の部材により構成されていてもよい。
また、上記の各実施形態又は変形例は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜に組み合わせることができる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)ガスが導入されるガス導入部と、前記ガスを噴出するガス噴出部と、を有するガスチャンバと、
前記ガスチャンバの内部空間を通過しているとともに、前記ガス噴出部の近傍に配置された吐出口を有する複数の液体流通管と、
を備え、
前記複数の液体流通管の前記吐出口からそれぞれ吐出された液体を、前記ガス噴出部から噴出された前記ガスにより付勢することで、噴霧及び混合して生体組織に塗布する生体接着剤塗布具であって、
前記複数の液体流通管のうち少なくとも1つの液体流通管である特定液体流通管は、当該特定液体流通管の軸方向において互いに異なる部位によりそれぞれ構成されている複数のポンプ部を有し、
前記特定液体流通管において、前記複数のポンプ部どうしの間に位置する部分は、前記ポンプ部よりも細径の括れ部となっており、
前記複数のポンプ部の各々は、前記ガスチャンバに前記ガスが導入されている状態ではガス圧により圧縮されて内容積が縮小し、前記ガスチャンバへの前記ガスの導入が停止すると弾性的に復元する生体接着剤塗布具。
(2)前記複数のポンプ部として、第1ポンプ部と、前記第1ポンプ部よりも前記特定液体流通管における上流側に配置されている第2ポンプ部と、を含み、
前記ガスチャンバへの前記ガスの導入の停止後、前記第1ポンプ部が前記第2ポンプ部よりも速く復元するように構成されている(1)に記載の生体接着剤塗布具。
(3)前記第2ポンプ部が前記第1ポンプ部よりも柔軟に構成されている(2)に記載の生体接着剤塗布具。
(4)前記第1ポンプ部の肉厚が前記第2ポンプ部の肉厚よりも大きい(2)又は(3)に記載の生体接着剤塗布具。
(5)前記第1ポンプ部の内容積よりも前記第2ポンプ部の内容積の方が大きい(2)から(4)のいずれか一項に記載の生体接着剤塗布具。
(6)前記特定液体流通管において、前記第1ポンプ部と前記第2ポンプ部との境界に位置する部位の内周面には、リング状の境界リブが形成されている(1)から(5)のいずれか一項に記載の生体接着剤塗布具。
(7)前記第1ポンプ部と前記第2ポンプ部との少なくとも一方の外周面又は内周面には、前記境界リブよりも低背のポンプ部リブが形成されている(6)に記載の生体接着剤塗布具。
(8)前記複数のポンプ部として、前記第2ポンプ部よりも前記特定液体流通管における上流側に配置されている第3ポンプ部を更に含む(2)から(7)のいずれか一項に記載の生体接着剤塗布具。
10 噴霧ユニット
20 ガスチャンバ
21 内部空間
22 ガス導入部
23 ガス流通路
24 ガス噴出部
25 仕切壁部
31 第1液体流通管(液体流通管、特定液体流通管)
31a 吐出口
32 第2液体流通管(液体流通管)
32a 吐出口
33 第1液体流通管本体
33a 基端部
33b 先端部
34 第2液体流通管本体
34a 基端部
34b 先端部
35 非ポンプ部
35a 直管部
35b 先端部
36 非ポンプ部
36a 直管部
36b 基端部
37 括れ部
37a 主部
37b 境界リブ
38、39 液体
40 ポンプ部
41 第1ポンプ部
42 第2ポンプ部
43 第3ポンプ部
45 円筒部
45a 主部
45b ポンプ部リブ
46 テーパ部
50 チャンバ本体
51 基端部
51a 基端側開口
52 先端部
52a 挿通孔
52b 固定リブ
60 基端側部材
61 本体部
62a、62b シリンジ装着部
63a、63b 液体流通管装着部
64a、64b 貫通孔
65 仕切壁構成部
70 先端側部材
71 第1吐出パイプ
71a、72a 保持部
71b、72b 突出部
72 第2吐出パイプ
73 連結部
80 注入具
81 シリンジ
82 プランジャ
83 プランジャホルダ
85 エアフィルタユニット
85a 接続部
90 レギュレータ
91 送気チューブ
92a 第1コネクタ
92b 第2コネクタ
100 生体接着剤塗布具

Claims (8)

  1. ガスが導入されるガス導入部と、前記ガスを噴出するガス噴出部と、を有するガスチャンバと、
    前記ガスチャンバの内部空間を通過しているとともに、前記ガス噴出部の近傍に配置された吐出口を有する複数の液体流通管と、
    を備え、
    前記複数の液体流通管の前記吐出口からそれぞれ吐出された液体を、前記ガス噴出部から噴出された前記ガスにより付勢することで、噴霧及び混合して生体組織に塗布する生体接着剤塗布具であって、
    前記複数の液体流通管のうち少なくとも1つの液体流通管である特定液体流通管は、当該特定液体流通管の軸方向において互いに異なる部位によりそれぞれ構成されている複数のポンプ部を有し、
    前記特定液体流通管において、前記複数のポンプ部どうしの間に位置する部分は、前記ポンプ部よりも細径の括れ部となっており、
    前記複数のポンプ部の各々は、前記ガスチャンバに前記ガスが導入されている状態ではガス圧により圧縮されて内容積が縮小し、前記ガスチャンバへの前記ガスの導入が停止すると弾性的に復元する生体接着剤塗布具。
  2. 前記複数のポンプ部として、第1ポンプ部と、前記第1ポンプ部よりも前記特定液体流通管における上流側に配置されている第2ポンプ部と、を含み、
    前記ガスチャンバへの前記ガスの導入の停止後、前記第1ポンプ部が前記第2ポンプ部よりも速く復元するように構成されている請求項1に記載の生体接着剤塗布具。
  3. 前記第2ポンプ部が前記第1ポンプ部よりも柔軟に構成されている請求項2に記載の生体接着剤塗布具。
  4. 前記第1ポンプ部の肉厚が前記第2ポンプ部の肉厚よりも大きい請求項2又は3に記載の生体接着剤塗布具。
  5. 前記第1ポンプ部の内容積よりも前記第2ポンプ部の内容積の方が大きい請求項2から4のいずれか一項に記載の生体接着剤塗布具。
  6. 前記特定液体流通管において、前記第1ポンプ部と前記第2ポンプ部との境界に位置する部位の内周面には、リング状の境界リブが形成されている請求項2から5のいずれか一項に記載の生体接着剤塗布具。
  7. 前記第1ポンプ部と前記第2ポンプ部との少なくとも一方の外周面又は内周面には、前記境界リブよりも低背のポンプ部リブが形成されている請求項6に記載の生体接着剤塗布具。
  8. 前記複数のポンプ部として、前記第2ポンプ部よりも前記特定液体流通管における上流側に配置されている第3ポンプ部を更に含む請求項2から7のいずれか一項に記載の生体接着剤塗布具。
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