JP7182077B2 - 車両のキャブ後面構造 - Google Patents

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Description

本開示は、荷台前面と対向するキャブ後面に、キャブ内とキャブ外とを連通するバルブ開口を有するアウトレットバルブが設けられる車両のキャブ後面構造に関する。
特許文献1には、トラック(車両)のキャビンに設置されるベントダクトが記載されている。ベントダクトでは、車室内の空気が、ベントダクト本体の各バタフライを外側へ回動させて排気口の各分割口を開放させることで車外へ排出されて、換気される。ベントダクト本体の内側には、車室内に水が入ることを抑制するための水返ダクトが組付けられている。
特開2005-75020号公報
特許文献1のように水返ダクトによって水の浸入を抑制する構造では、アウトレットバルブ(ベントダクト)のバルブ開口の前方に水返ダクトを配置するための空間が必要である。このため、バルブ開口の前方のキャブ内奥行空間が制約されている場合(例えば、キャブ内奥行空間が狭い場合や、キャブ内奥行空間に他の部材が配置されている場合など)、水返ダクトを組付けることができず、水の浸入を抑制することができない。
そこで本開示は、バルブ開口の前方のキャブ内奥行空間が制約されている場合であっても、バルブ開口からキャブ内への水の浸入を抑制することが可能なキャブ後面構造の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様は、荷台前面と対向するキャブ後面に、キャブ内とキャブ外とを連通するバルブ開口を有するアウトレットバルブが設けられる車両のキャブ後面構造であって、アウトレットバルブの車幅方向両側に配置される左右のシールドリップを備える。
左右のシールドリップの各々は、キャブ後面に固定されるリップ基部と、リップ基部がキャブ後面に固定されたリップ取付状態で後方へ突出する板状のリップ本体部とを有する。左右のリップ本体部は、リップ取付状態でバルブ開口を車幅方向両側から遮蔽するように上下方向に延びる。
上記構成では、車幅方向外側からキャブ後面と荷台前面との間を通過してバルブ開口へ向かって車幅方向に吹き込む水の大半は、バルブ開口に到達する前にシールドリップに当たるため、バルブ開口に到達し難い。従って、車幅方向外側からの被水時において、バルブ開口から車内(キャブ内)への水の浸入を左右のシールドリップによって好適に抑制することができる。
左右のシールドリップはキャブ後面に固定されて後方へ突出するので、バルブ開口の前方のキャブ内奥行空間が制約されている場合であっても、シールドリップによって水の浸入を抑制することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様のキャブ後面構造であって、リップ本体部は、弾性材によって形成され、リップ取付状態でバルブ開口から離れる反バルブ開口側に向かって斜め後方へ延びる。
上記構成では、リップ本体部が反バルブ開口側に向かって斜め後方へ傾斜して延びるので、バルブ開口側へ向かう水からの押圧力をリップ本体部が受けた際に、リップ本体部の後端側がバルブ開口側へ反り返り難い。このため、バルブ開口からの水の浸入を確実に抑制することができる。
また、リップ本体部を弾性材によって形成したので、リップ本体部が荷台前面に干渉した場合であっても荷台前面が損傷し難い。
本発明の第3の態様は、第2の態様のキャブ後面構造であって、シールドリップは、リップ取付状態でリップ基部の反バルブ開口側の端部に位置する反開口側端縁部と、反開口側端縁部から反バルブ開口側へ突出してキャブ後面に重なる小リップ部とを有する。リップ本体部は、反開口側端縁部から延びる。リップ本体部と反開口側端縁部と小リップ部とは、弾性材によって一体形成される。リップ取付状態の小リップ部は、キャブ後面との当接により後方へ弾性変形した状態に保持される。
上記構成では、リップ取付状態の小リップ部は後方へ弾性変形した状態に保持されるので、シールドリップにはリップ本体部を反開口側へ向かわせる復元力が内在する。このため、リップ本体部の後端側のバルブ開口側への反り返りをさらに生じ難くすることができる。
本発明の第4の態様は、第2又は第3の態様のキャブ後面構造であって、リップ本体部は、リップ取付状態において、バルブ開口側への押圧力を受けていない通常状態では荷台前面に接触せず、バルブ開口側への押圧力を受けて弾性変形することにより荷台前面に当接可能な長さに設定される。
上記構成では、バルブ開口側へ向かう水からの押圧力を受けた際に、リップ本体部が荷台前面に当接することによりキャブ後面と荷台前面との間がシールドリップによって塞がれるので、バルブ開口からの水の浸入をより好適に抑制することができる。
リップ本体部が水等からの押圧力を受けてない通常時(通常状態)から荷台前面と接触していると、車両走行中の振動などによりリップ本体部と荷台前面とが擦れ、荷台前面に塗装剥がれなどの損傷が生じるおそれがある。これに対し、本態様のリップ本体部は、通常時は荷台前面から離間し、押圧力を受けたときに荷台前面に当接し得るので、リップ本体部との接触に起因した荷台前面の塗装剥がれなどの損傷を抑制することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様のキャブ後面構造であって、リップ本体部の先端側は基端側よりも反バルブ開口側へ傾斜する。
上記構成では、リップ本体部の先端側(後端側)が基端側(前端側)よりも反バルブ開口側へ傾斜するので、バルブ開口側へ向かう水からの押圧力を受けて荷台前面に当接した後のリップ本体部の先端側のバルブ開口側への反り返りを確実に防止することができる。
本開示によれば、バルブ開口の前方のキャブ内奥行空間が制約されている場合であっても、バルブ開口からキャブ内への水の浸入を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るキャブ後面構造を備えた車両の側面図である。 図1のキャブ後面を後方から視た正面図である。 図1のIII-III矢視断面図である。 図2のアウトレットバルブを前方から視た背面図である。 (a)は図3のA部を後方から視た断面図、(b)はアウトレットバルブをキャブバックパネルに取付けた状態での図4のB部を上方から視た断面図である。 図2のVI-VI矢視断面図である。
以下、本発明の第一実施形態を、図面に基づいて説明する。本実施形態では、アウトレットバルブ1をピックアップトラックのキャブ2に設けた例を説明する。なお、図中FRは車両前方を、図中UPは車両上方をそれぞれ示している。また、以下の説明における前後方向は、車両の前後方向を意味し、左右方向は、車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、アルトレットバルブ1を設ける車両はピックアップトラックに限定されない。
図1に示すように、キャブ2の後端で車幅方向に沿って起立するキャブバックパネル3の後面であるキャブ後面(キャブ外面)4には、荷台5の前端で車幅方向に沿って起立する荷台前面6が後方から対向する。アウトレットバルブ1は、キャブ後面4に取付けられ、荷台前面6に前方から対向する。なお、以下では、キャブ後面4に取付けられた状態(姿勢)のアウトレットバルブ1について説明する。
図2~図4に示すように、アウトレットバルブ1は、バルブ本体10と、複数のバッフル30(31,32,33)とから概略構成され、バルブ本体10は、枠体部11と、ダクト部12と、上下2枚の仕切板部13,14と、格子状のストッパ部15と、水受部16とを一体的に有する。
枠体部11は、矩形枠形状であり、ダクト部12は、枠体部11の内周縁から前方(キャブ2内側)へ矩形筒状に延びる。上下の仕切板部13,14は、ダクト部12の内側で上下に相対向し車幅方向に延び、ダクト部12の左右の側壁17の内面間を連結する。枠体部11の後端縁は、矩形状のバルブ開口18を区画する。バルブ開口18は、上下の仕切板部13,14によって、上下3段(上段のバルブ開口19と中段のバルブ開口20と下段のバルブ開口21)に分割される。各段のバルブ開口19,20,21は、車幅方向の横幅が上下方向の縦幅よりも長い矩形横長状で、キャブ2の内部(車内)と外部(キャブ後面4と荷台前面6との間の車外空間)とを連通する。
ストッパ部15は、上段のバルブ開口19の前方に配置される上段領域と、中段のバルブ開口20の前方に配置される中段領域と、下段のバルブ開口21の前方に配置される下段領域とを有し、ストッパ部15の各領域は、後下方に向かって傾斜する(図3参照)。ストッパ部15の各領域の周縁部は、ダクト部12及び仕切板部13,14に固定され、ダクト部12及び仕切板部13,14を補強するとともに、後述するように閉止位置から前方へのバッフル30の傾動を阻止する。
キャブバックパネル3には、ダクト部12の外形よりも僅かに大きく、且つ枠体部11の外形よりも小さい矩形状のバルブ取付穴7(図3及び図5(b)参照)が形成され、バルブ取付穴7にダクト部12を後方(荷台前面6側)から挿入することにより、アウトレットバルブ1がキャブバックパネル3(キャブ後面4)に固定される。本実施形態では、ダクト部12の上下左右の枠体部11の前面から上下2対と左右1対の計6つの係止突起22を前方へ突設し(図4参照)、キャブバックパネル3のバルブ取付穴7へのダクト部12の挿入に伴い上下左右の係止突起22をバルブ取付穴7の上下左右の周縁部に係止することによって(図5(b)参照)、アウトレットバルブ1をキャブ後面4に固定する。係るバルブ取付状態で、枠体部11の前面とキャブ後面4との間にはシール材9が介在し、枠体部11とキャブ後面4との間はシール材9によって密閉される。なお、他の方法(例えばボルトによる締結など)によってアウトレットバルブ1をキャブ後面4に固定してもよい。
図3に示すように、水受部16は、上方が開放された矩形箱体状である。水受部16の底板23及び左右の側板24は、ダクト部12から連続して前方へ延び、ダクト部12の下端部は、水受部16の後端部を構成する。底板23の上面は、排水用底面25を構成し、排水用底面25は、仕切板部13,14及びストッパ部15の下方に配置される。排水用底面25は、下段のバルブ開口21に向かって水が流れ易いように、後下方に向かって傾斜している。
バッフル30は、ゴム等の可撓性材料によって形成された薄板状の弾性体であり、図2及び図3に示すように、上段のバルブ開口19には上段のバッフル31が、中段のバルブ開口20には中段のバッフル32が、下段のバルブ開口21には下段のバッフル33がそれぞれ設けられる。上段及び中段のバッフル31,32の車幅方向の横幅は、下段のバッフル33の横幅と略等しく、上段及び中段のバッフル31,32の上下方向の縦幅は、下段のバッフル33の縦幅と略等しい。
各バッフル30は、上段のバルブ開口19、中段のバルブ開口20及び下段のバルブ開口21をそれぞれ閉止するように、バルブ開口19,20,21の上縁部に支持されて後斜め下方へ垂下し、バルブ開口19,20,21を閉止する閉止位置から前方への変位(傾動)が阻止されるとともに、バルブ開口19,20,21を閉止する閉止位置で前方から押されて後方(キャブ外側)へ変位することによりバルブ開口19,20,21を開放する。本実施形態では、図5(a)に示すように、各バッフル30(図5(a)の例では中段のバッフル32)の上縁部から一体的に突出する平面視が矢じり形状の係止突部34を、バルブ開口19,20,21の上縁部(図5(a)の例では上側の仕切板部13)に形成されたバッフル係止孔26に下方から挿入し、係止突部34をバッフル係止孔26に係止する(係止突部34の頭部をバッフル係止孔26の周縁部に係止する)ことにより、バッフル30がバルブ本体10に支持されて垂下する。各段には4箇所のバッフル係止孔26が略等間隔に配置され、各バッフル30は4箇所で支持される。なお、バッフル30の上端部を支持する方法は上記に限定されず、他の方法(例えばボルトによる締結や接着剤による固着など)であってもよい。
各バッフル30は、外力を受けていない通常状態で、ストッパ部15の後面に沿って斜め下方へ垂下してバルブ開口19,20,21を閉止し(閉止位置)、ストッパ部15は、閉止位置から前方へのバッフル30の傾動を阻止する。すなわち、バッフル30により、キャブ2内からキャブ2外への空気の流通が許容され、キャブ2外からキャブ2内への空気の移動が阻止される。
図2に示すように、キャブ後面4には、左右のシールドリップ40が取付けられる。左右のシールドリップ40は、アウトレットバルブ1の車幅方向両側(左右)に配置され、バルブ開口18の下端(下段のバルブ開口21の下縁)よりも下方からバルブ開口18の上端(上段のバルブ開口19の上縁)よりも上方まで略鉛直方向に直線状に延びる。
図2、図3及び図6に示すように、左右のシールドリップ40の各々は、キャブ後面4に固定される平板状のリップ基部41と、リップ基部41がキャブ後面4に固定されたリップ取付状態で後方へ突出する板状のリップ本体部42と、リップ取付状態でリップ基部41の反バルブ開口側(バルブ開口18の反対側)の端部に位置する反開口側端縁部43(図6参照)と、反開口側端縁部43から反バルブ開口側へ突出してキャブ後面4に重なる小リップ部44(図6参照)とを有し、リップ本体部42は、反開口側端縁部43から突出して延びる。本実施形態のリップ基部41とリップ本体部42と反開口側端縁部43と小リップ部44とは、弾性材(例えば、熱可塑性エラストマー(TPE)などのゴム材)によって一体形成されている。
リップ基部41の複数個所(本実施形態では上中下の3箇所)には、リップ基部41の前面から突出するクリップ50が取付けられ、キャブバックパネル3に形成されたクリップ挿入孔8(図6参照)にクリップ50を後方から挿入してキャブパックパネル3の前面に係止することにより、リップ基部41がキャブ後面4に重なった状態で固定される。上側のクリップ50は、バルブ開口18の上端よりも上方に配置され、下側のクリップ50は、バルブ開口18の下端よりも下方に配置される。
左右のリップ本体部42は、リップ取付状態でバルブ開口18を車幅方向両側から遮蔽するように上下方向に延びる。リップ本体部42は、リップ取付状態でバルブ開口18から離れる反バルブ開口側に向かって斜め後方へ延びる。リップ本体部42は、リップ取付状態において、車幅方向外側からバルブ開口18へ向かうバルブ開口側への押圧力を受けていない通常状態(図6に実線で示す)では荷台前面6に接触せず、バルブ開口側への押圧力を受けて弾性変形することにより、荷台前面6に当接可能な長さに設定される(図6に二点鎖線で示す)。また、リップ本体部42は平板状ではなく、その先端側が基端側よりも反バルブ開口側へ傾斜するように曲折する。
リップ取付状態の小リップ部44は、キャブ後面4との当接により、キャブ後面4に取付ける前の状態から後方へ弾性変位し(図6に破線で示す状態から実線で示す状態に変位し)、係る状態に保持される。
なお、本実施形態のキャブバックパネル3は、後方へ突出する凸部と前方へ凹む凹部とが車幅方向に沿って並ぶ凹凸形状を有し、リップ基部41はキャブバックパネル3の凸部に固定され、小リップ部44は凸部と凹部との境界に沿って斜め前方へ突出する。
本実施形態によれば、キャブ2のドア(図示省略)を閉じた際のキャブ2内の気圧の急激な上昇は、アウトレットバルブ1からの空気の流出によって抑制される。このため、ドアの閉止動作をスムーズに行うことができる。
車幅方向外側からキャブ後面4と荷台前面6との間を通過してバルブ開口18へ向かって車幅方向に吹き込む水(図6に白抜き矢印で示す)の大半は、バルブ開口18に到達する前にシールドリップ40に当たるため、バルブ開口18に到達し難い。従って、車幅方向外側からの被水時において、バルブ開口18から車内(キャブ2内)への水の浸入を左右のシールドリップ40によって好適に抑制することができる。
左右のシールドリップ40はキャブ後面4に固定されて後方へ突出するので、バルブ開口18の前方のキャブ内奥行空間51(図3参照)が制約されている場合であっても、シールドリップ40によって水の浸入を抑制することができる。
リップ本体部42が反バルブ開口側に向かって斜め後方へ傾斜して延びるので、バルブ開口側へ向かう水からの押圧力をリップ本体部42が受けた際に、リップ本体部42の後端側がバルブ開口側へ反り返り難い。このため、バルブ開口18からの水の浸入を確実に抑制することができる。
リップ本体部42を弾性材によって形成したので、リップ本体部42が荷台前面6に干渉した場合であっても荷台前面6が損傷し難い。
リップ取付状態の小リップ部44は後方へ弾性変形した状態に保持されるので、リップ取付状態のシールドリップ40にはリップ本体部42を反開口側へ向かわせる復元力が内在する。このため、リップ本体部42の後端側のバルブ開口側への反り返りをさらに生じ難くすることができる。
バルブ開口側へ向かう水からの押圧力を受けた際に、リップ本体部42が荷台前面6に当接することによりキャブ後面4と荷台前面6との間がシールドリップ40によって塞がれるので、バルブ開口18からの水の浸入をより好適に抑制することができる。
リップ本体部42が水等からの押圧力を受けてない通常時(通常状態)から荷台前面6と接触していると、車両走行中の振動などによりリップ本体部42と荷台前面6とが擦れ、荷台前面6に塗装剥がれなどの損傷が生じるおそれがある。これに対し、本実施形態のリップ本体部42は、通常時は荷台前面6から離間し、押圧力を受けたときに荷台前面6に当接し得るので、リップ本体部42との接触に起因した荷台前面6の塗装剥がれなどの損傷を抑制することができる。
また、リップ本体部42の先端側(後端側)が基端側(前端側)よりも反バルブ開口側へ傾斜するので、バルブ開口側へ向かう水からの押圧力を受けて荷台前面6に当接した後のリップ本体部42の先端側のバルブ開口側への反り返りを確実に防止することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、バルブ開口19,20,21が上下3段に並ぶ場合について説明したが、バルブ開口は1段であってもよく、3段以外の複数段であってもよい。また、3段のバルブ開口19,20,21が略同形状の場合について説明したが、各段間でバルブ開口の形状が相違していてもよい。
また、上記実施形態では、リップ基部41とリップ本体部42と反開口側端縁部43と小リップ部44とを弾性材によって一体形成する例を説明したが、シールドリップ40の形態はこれに限定されない。例えば、リップ基部とリップ本体部と反開口側端縁部と小リップ部とを非弾性材(例えば硬質樹脂)によって一体形成してもよく、リップ基部を非弾性材によって形成し、リップ本体部、反開口側端縁部及び小リップ部を弾性材によって一体形成してリップ基部に固定してもよい。
本発明は、荷台前面と対向するキャブ後面にアウトレットバルブが設けられる車両に広く適用可能である。
1:アウトレットバルブ
2:キャブ
3:キャブバックパネル
4:キャブ後面(キャブ外面)
5:荷台
6:荷台前面
7:バルブ取付穴
8:クリップ挿入孔
9:シール材
10:バルブ本体
11:枠体部
12:ダクト部
13,14:仕切板部
15:ストッパ部
16:水受部
17:ダクト部の側壁
18,19,20,21:バルブ開口
22:係止突起
23:水受部の底板
24:水受部の側板
25:排水用底面
26:バッフル係止孔
30,31,32,33:バッフル
34:係止突部
40:シールドリップ
41:リップ基部
42:リップ本体部
43:反開口側端縁部
44:小リップ部
50:クリップ
51:キャブ内奥行空間

Claims (4)

  1. 荷台前面と対向するキャブ後面に、キャブ内とキャブ外とを連通するバルブ開口を有するアウトレットバルブが設けられる車両のキャブ後面構造であって、
    前記アウトレットバルブの車幅方向両側に配置される左右のシールドリップを備え、
    前記左右のシールドリップの各々は、前記キャブ後面に固定されるリップ基部と、前記リップ基部が前記キャブ後面に固定されたリップ取付状態で後方へ突出する板状のリップ本体部とを有し、
    前記左右のリップ本体部は、前記リップ取付状態で前記バルブ開口を車幅方向両側から遮蔽するように上下方向に延び
    前記リップ本体部は、弾性材によって形成され、前記リップ取付状態で前記バルブ開口から離れる反バルブ開口側に向かって斜め後方へ延び、
    前記シールドリップは、前記リップ取付状態で前記リップ基部の反バルブ開口側の端部に位置する反開口側端縁部と、前記反開口側端縁部から反バルブ開口側へ突出して前記キャブ後面に重なる小リップ部とを有し、
    前記リップ本体部は、前記反開口側端縁部から延び、
    前記リップ本体部と前記反開口側端縁部と前記小リップ部とは、弾性材によって一体形成され、
    前記リップ取付状態の前記小リップ部は、前記キャブ後面との当接により後方へ弾性変形した状態に保持される
    ことを特徴とする車両のキャブ後面構造。
  2. 荷台前面と対向するキャブ後面に、キャブ内とキャブ外とを連通するバルブ開口を有するアウトレットバルブが設けられる車両のキャブ後面構造であって、
    前記アウトレットバルブの車幅方向両側に配置される左右のシールドリップを備え、
    前記左右のシールドリップの各々は、前記キャブ後面に固定されるリップ基部と、前記リップ基部が前記キャブ後面に固定されたリップ取付状態で後方へ突出する板状のリップ本体部とを有し、
    前記左右のリップ本体部は、前記リップ取付状態で前記バルブ開口を車幅方向両側から遮蔽するように上下方向に延び、
    前記リップ本体部は、弾性材によって形成され、前記リップ取付状態で前記バルブ開口から離れる反バルブ開口側に向かって斜め後方へ延び
    前記リップ本体部は、前記リップ取付状態において、バルブ開口側への押圧力を受けていない通常状態では前記荷台前面に接触せず、バルブ開口側への押圧力を受けて弾性変形することにより前記荷台前面に当接可能な長さに設定される
    ことを特徴とするキャブ後面構造。
  3. 請求項に記載のキャブ後面構造であって、
    前記リップ本体部は、前記リップ取付状態において、バルブ開口側への押圧力を受けていない通常状態では前記荷台前面に接触せず、バルブ開口側への押圧力を受けて弾性変形することにより前記荷台前面に当接可能な長さに設定される
    ことを特徴とする車両のキャブ後面構造。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のキャブ後面構造であって、
    前記リップ本体部の先端側は基端側よりも反バルブ開口側へ傾斜する
    ことを特徴とするキャブ後面構造。
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