JP7170201B2

JP7170201B2 - 縦糸トランスプリント装置

Info

Publication number: JP7170201B2
Application number: JP2021552259A
Authority: JP
Inventors: 美羚叶
Original assignee: 華衫環保紡織股▲フン▼有限公司
Priority date: 2018-11-30
Filing date: 2018-11-30
Publication date: 2022-11-14
Anticipated expiration: 2038-11-30
Also published as: EP3888916A1; EP3888916B1; US20210277596A1; EP3888916A4; WO2020107367A1; EP3888916C0; US11885067B2; JP2022509566A

Description

本発明は染色設備に関し、特に、縦糸トランスプリント装置に関する。

染色整理工程は、紡績産業チェーンにおいて製品のディープ加工における重要な一環であり、生地の品質、機能、そして価値を上げることができる。一方、該染色整理工程は資材の消耗や汚染の放出につながる主な一環でもある。そこに消耗されるエネルギーは紡績産業チェーン全体の３０％を占める。排出される廃水の化学的酸素要求量（Chemical Oxygen Demand）は紡績産業全体の約８０％以上を占める。該染色整理工程では糸を染色することにより、異なる色を有する生地を織り出すことができる。しかしながら、従来の染色整理工程では染料が溶かしてある大量の水の中に糸を浸け、且つ、染料の固着を促すために大量の無機塩類が用いられる。それから加熱プログラムと洗濯プログラムを経てから染色は完成される。上述の染糸工程では、染料の使用率が低い上(総合使用率は５０％～６０％)大量の水蒸気と燃焼による燃料の廃材が生成されるので、大量の資源が消費されると共に、空気を汚染するため、環境の保護においては不利である。この他、燃焼を経た廃材及び染料は水を用いて洗う必要があり、生成する汚水も処理してから排出しなくてはいけない。汚水処理設備の建設にも大量の資源や土地が必要なので、工場の建設コストが上がる。従って、機能が高く、手数が少なく、且つ、塩の使用量も少ない染色技術の開発は有益である。

技術面から見ると、紡績する際生地の糸は縦糸と横糸に分けられ、縦糸はある紡績方向に沿って延伸し、そして横糸は縦糸と交絡して互いを固定する。現在の織機の大部分は１つの縦糸軸から縦糸が供給され、該縦糸軸に１００キログラム以上の縦糸が巻きつけられるため相当に大きな生産規模を有している。横糸は多数の横糸軸に巻きつけられると共に、異なる色の横糸は異なる横糸軸に同時に巻きつけられる。実際には、縦糸には白糸と黒糸との２種類の常用の材料しか使用されない。生地が明るい系統の色の場合、縦糸として白色糸を使用し、そして逆に生地が暗い系統の色の場合、縦糸として黒色糸を使用する。生地を製造する際、横糸の色をベース色とする生地を作成するには大量の横糸を用いて縦糸を覆う必要があり、そして横糸により縦糸に起因する欠陥（白い点もしくは黒い点）を遮蔽する。前記欠陥を補うために他の色の縦糸を使用する場合、縦糸を取り替える問題が生じる。縦糸を取り替える際、前記縦糸は通常少なくても数千本、多ければ数万本が使用され且つ順番に並べられている。取り替える過程においては、順番に従って対応の位置に整列させる必要があるので、相当な時間や手間がかかる。しかも、もし他の色の縦糸と同時に使用する場合、生産の規模が足りないためコストが大きく増えることに繋がる。現在の織機はこのため縦糸が黒いものと白いものとの２種類に分けられ、そして白糸を使用する機械は黒糸を使用できず、そして逆に黒糸を使用する機械は白糸を使用することはできない。この制限により機械の使用率に影響し、生産コストを間接的に上げている。

例えば、浅緑色の生地を生産する際、白色の縦糸と浅緑色の横糸を使用する。そして生地の底色をしっかりと出すためには、縦糸の色が白色で淺緑色ではないため、横糸の密度を増やすしかなくなる。こうなると、生地を製造する時間的コストが増えたり、製品が硬くなって不良品が増えたり（糸が跳ばされたり切断されたりするなど）といったマイナス効果のために生産コストも上がる上、着心地も下がる。

本発明は、無水染色を行うことができると共に、需要に応じて正確に少量生産可能ができ且つ縦糸の取替えが便利なトランスプリント装置の提供を目的とする。

本発明の縦糸トランスプリント装置は、各部材の支持及び駆動に用いられる筐体ユニットと、左右方向に沿って延伸するように取り外し可能に前記筐体ユニットに設置されるヒートローラと、前記左右方向に沿って延伸するように前記筐体ユニットに設置されるトランスプリントユニットと、色紙ユニットとを備える。

前記ヒートローラは、前記筐体ユニットにより駆動されて自身の軸線を中心として回転すると共に、表面の温度が加工温度に制御されている。前記トランスプリントユニットは、駆動軸と、クラッチ軸と、支持軸と、前記駆動軸と前記クラッチ軸と前記支持軸とに掛け渡されるコンベアベルトと、を有する。前記左右方向に直交する方向を上下方向と、前記左右方向と前記上下方向との両方に直交する方向を前後方向と定義する。前記駆動軸と前記クラッチ軸とは前記ヒートローラの前記上下方向における上側と下側とにそれぞれ配置される。前記駆動軸は、更に前記前後方向に沿って前記ヒートローラに対して前側寄りに位置する。前記支持軸は前記前後方向に沿って前記ヒートローラの後側に配置される。

前記駆動軸は前記筐体ユニットに駆動されて自身の軸線を中心として回転すると共に前記コンベアベルトを連動させて搬送ルートに沿って伝動させる。前記コンベアベルトが前記搬送ルートに沿って伝動される際、前記駆動軸と前記ヒートローラと前記クラッチ軸と前記支持軸とを順番に通過すると共に、前記駆動軸の回転に従って前記搬送ルートに沿ってループ伝動される。前記コンベアベルトは更に張力を帯びて自身を前記駆動軸と前記ヒートローラと前記クラッチ軸と前記支持軸とに貼り付けさせる。前記ヒートローラは前記コンベアベルトの外側から前記コンベアベルトに当接し、前記クラッチ軸と前記支持軸とは前記コンベアベルトの内側から前記コンベアベルトに当接し、且ついずれも前記コンベアベルトに伝動されて自身の軸線を中心として回転する。

前記色紙ユニットは、前記トランスプリントユニットの前記前後方向における一側に設置される第１の色紙アセンブリを含む。

本発明の縦糸トランスプリント装置は、更に、糸整理ユニットを更に備える。前記糸整理ユニットは、前記駆動軸に対応し、前記トランスプリントユニットに対して前側に配置され、且つ前記左右方向に沿って延伸する入力糸櫛と、前記クラッチ軸に対応し、前記トランスプリントユニットに対して前側に配置され、且つ前記左右方向に沿って延伸する出力糸櫛と、を有する。前記入力糸櫛と前記出力糸とはいずれも取り外し可能に前記筐体ユニットに取り付けられ、且つ、糸を梳くのに適している。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記糸整理ユニットは更に前記入力糸櫛に対して前側に配置され、且つ、前記左右方向に沿って延伸する糸入力軸と前記入力糸櫛に対して前側に配置され、且つ、前記左右方向に沿って延伸する糸出力軸と前記ヒートローラの前記前後方向における後側に配置され、且つ、前記左右方向に沿って延伸する２つの糸保持バーと、を有する。前記糸入力軸と前記糸出力軸とは、いずれも自身の軸線を中心として回転可能である。前記糸入力軸と前記糸出力軸とは、いずれも多数の縦糸を前記左右方向に並ばせ、且つその表面に当接させるのに適している。前記糸保持バーは更に前記ヒートローラの前記上下方向における下側及び上側にそれぞれ配置され、且つ、取り外し可能に前記筐体ユニットに取り付けられている。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記色紙ユニットの第１の色紙アセンブリは、前記ヒートローラに対して前側に位置する第１の色紙入力軸と、前記第１の色紙入力軸に対して前側に位置する第１の色紙出力軸と、を有する。前記第１の色紙入力軸と前記第１の色紙出力軸とは、いずれも自身の軸線を中心として回転できる。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記色紙ユニットは更に前記トランスプリントユニットの前記前後方向における前記第１の色紙アセンブリの一側の反対側に配置される第２の色紙アセンブリを有する。前記第２の色紙アセンブリは、前記ヒートローラに対して下側に位置する第２の色紙入力軸と、前記ヒートローラに対して上側に位置する第２の色紙出力軸と、を有する。前記第２の色紙入力軸と前記第２の色紙出力軸とは、いずれも自身の軸線を中心として回転できる。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記筐体ユニットは、前記左右方向に沿って、２つの相反する側にそれぞれ配置される第１の箱状部と第２の箱状部と、前記第１の箱状部と前記第２の箱状部との間に接続され、サポートに用いられるフレームとを有する。前記ヒートローラと前記トランスプリントユニットとはいずれも前記第１の箱状部と前記第２の箱状部との間に配置されることにより、前記ヒートローラと前記駆動軸とが駆動される。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記筐体ユニットは更に前記第１の箱状部と前記第２の箱状部とにそれぞれ配置されると共に、位置が前記ヒートローラに対応する２つのスライド溝を更に有する。前記スライド溝は前記前後方向に沿って延伸し、且つ、前側に向かって開口すると共に、前記ヒートローラの取り付けに用いられる。前記ヒートローラは前記スライド溝に取り付けられると共に、取り外される際、前記スライド溝に沿って移動して前記筐体ユニットから分離されることができる。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記筐体ユニットは更に前記フレームの前記前後方向における前側に取り外し可能に取り付けられる分離フレームと、前記左右方向に沿って前記分離フレームに隣接するスライドフレームと、を有する。前記第１の色紙アセンブリと、前記糸入力軸と、前記糸出力軸とは、いずれも前記分離フレームに取り付けられる。前記分離フレームが取り外される際、前記スライドフレームは前記左右方向に沿って前記フレームの前方までスライドすることができ、且つ位置が前記スライド溝に対応することにより、前記ヒートローラが前記筐体ユニットと分離する際、前記ヒートローラが前記スライドフレームに置かれることができる。

本発明の縦糸トランスプリント装置は、前記筐体ユニットに配置されると共に、前記トランスプリントユニットの上側に位置して廃気の通過に適する通気パイプを更に有する。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記ヒートローラは、前記左右方向に沿って延伸する管体と、前記管体の内部に配置されると共に、前記左右方向に沿って延伸する複数本の加熱バーと、を有する。前記加熱バーは前記管体自身の軸線を中心とし、互いに等しい角度で環状に並ぶよう配置され、且つ、前記筐体ユニットに電気的に接続されて温度が制御されることができることにより、前記ヒートローラの表面温度が前記加工温度に達すると共に均一に分布するようになっている。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記トランスプリントユニットは更に、前記左右方向に沿って延伸すると共に、前記搬送ルートに沿って前記支持軸と前記駆動軸との間に配置されるプレス軸と、前記左右方向に沿って延伸すると共に、前記搬送ルートに沿って前記プレス軸と前記駆動軸との間に配置される調整軸とを有する。前記プレス軸は前記コンベアベルトの内側に当接して前記コンベアベルトの張力を増大させると共に、前記コンベアベルトに対して前記コンベアベルトの前記左右方向に直交する方向に沿って移動することができることにより前記コンベアベルトの張力が調整可能となる。前記調整軸は前記コンベアベルトの内側に当接すると共に、両端がそれぞれ前記前後方向に沿って移動してバイアスを生成することにより、使用する際に前記コンベアベルトの前記左右方向における位置を調整することができる。

本発明の縦糸トランスプリント装置において、前記トランスプリントユニットは更に前記左右方向に沿って延伸すると共に、前記筐体ユニットに駆動されて自身の軸線を中心として回転する歯車軸と、前記歯車軸と噛み合い且つ前記クラッチ軸に接続されるラックと、を有する。前記ラックと前記歯車軸との噛み合いにより、前記ラックは前記歯車軸に駆動されて移動することができるようになり、前記ラックが更に前記クラッチ軸を連動させることにより、前記クラッチ軸と前記ヒートローラとの間の相対位置が調整可能になる。

本発明の利点は、前記ヒートローラと前記トランスプリントユニットと前記色紙ユニットとの組み合わせにより、色紙を用いて縦糸に対して無水染色を行うことができると共に、需要に応じて精確に少量生産可能であり且つ縦糸の取替えも便利であるので、環境にやさしく且つコストを下げる効果を生成できる。

本発明の縦糸トランスプリント装置の実施例の斜視図である。該実施例の前面図である。図２におけるIII‐III線に沿った断面模式図である。本実施例と織機の使用模式図であり、多数の縦糸と多数の色紙が使用される際のルートが説明される。該実施例の前面図であり、分離フレームが取り外される際、スライドフレームが左右方向に沿ってフレームの前方までスライドする位置が説明される。本実施例と織機の使用模式図であり、取り外される際、クラッチ軸が前後方向に沿って後方へ移動し、ヒートローラが取り外されて該スライドフレームに置かれることが説明されている。

以下は添付の図面及び実施例に合わせて、本発明について詳しく説明する。

図１、図２、及び図３に示されるように、本発明の縦糸トランスプリント装置の実施例は、各部材の支持及び駆動に用いられる筐体ユニット１と、左右方向Ｄ１に沿って延伸するように該筐体ユニット１に設置されるヒートローラ２と、該左右方向Ｄ１に沿って延伸するように該筐体ユニット１に設置されるトランスプリントユニット３と、色紙ユニット４と、糸整理ユニット５と、通気パイプ６とを備えている。

該筐体ユニット１は、該左右方向Ｄ１に沿って２つの相反する側にそれぞれ配置される第１の箱状部１１と第２の箱状部１２と、該第１の箱状部１１と該第２の箱状部１２との間に接続され、サポートに用いられるフレーム１３とを有する。

該ヒートローラ２は該筐体ユニット１により駆動されて自身の軸線を中心として回転すると共に、表面の温度が加工温度に制御されている。該ヒートローラ２は該左右方向Ｄ１に沿って延伸する管体２１と、該管体２１の内部に配置されると共に、該左右方向Ｄ１に沿って延伸する複数本の加熱バー２２と、を有する。前記加熱バー２２は該管体２１自身の軸線を中心とし、互いに等しい角度で環状に並ぶよう配置され、且つ、該筐体ユニット１に電気的に接続されて温度が制御されることができることにより、該ヒートローラ２の表面温度が該加工温度に到すると共に均一に分布するようになっている。

該トランスプリントユニット３は、駆動軸３１と、クラッチ軸３２と、支持軸３３と、プレス軸３４と、調整軸３５と、該駆動軸３１と該クラッチ軸３２と該支持軸３３と該プレス軸３４と該調整軸３５とに掛け渡されるコンベアベルト３６と、歯車軸３７と、ラック３８と、を有する。該左右方向Ｄ１に直交する方向を上下方向Ｄ２と、また該左右方向Ｄ１と該上下方向Ｄ２との両方に直交する方向を前後方向Ｄ３と定義する。該駆動軸３１と該クラッチ軸３２とは、該ヒートローラ２の該上下方向Ｄ２における上側と下側とにそれぞれ配置される。該駆動軸３１は、更に該前後方向Ｄ３に沿って該ヒートローラ２に対して前側寄りに位置する。該支持軸３３は該前後方向Ｄ３に沿って該ヒートローラ２の後側に配置される。この本実施例において、該コンベアベルト３６の材料はウールであるが、プラスチックやゴムなど、他の材料であることもできる。

該駆動軸３１は該筐体ユニット１に駆動されて自身の軸線を中心として回転すると共に該コンベアベルト３６を連動させて搬送ルートに沿って伝動させる。該コンベアベルト３６は該搬送ルートに沿って伝動する際、該駆動軸３１と該ヒートローラ２と該クラッチ軸３２と該支持軸３３と該プレス軸３４と該調整軸３５とを順番に通過すると共に、該駆動軸３１の回転に従って該搬送ルートに沿ってループ伝動される。該コンベアベルト３６は更に張力を帯びていることにより自身を該駆動軸３１と該ヒートローラ２と該クラッチ軸３２と該支持軸３３とに貼り付けさせる。該ヒートローラ２は該コンベアベルト３６の外側から該コンベアベルトに当接し、該クラッチ軸３２と該支持軸３３とは該コンベアベルト３６の内側から該コンベアベルト３６に当接し、且ついずれも該コンベアベルト３６に連動されて自身の軸線を中心として回転する。該プレス軸３４は該コンベアベルト３６の内側に当接することにより、該コンベアベルト３６の張力を増大させる。該プレス軸３４は更に該コンベアベルト３６に対して該コンベアベルト３６の該左右方向Ｄ１に直交する方向に沿って移動することができ、これにより該コンベアベルト３６の張力は調整可能となる。該調整軸３５は該コンベアベルト３６の内側に当接すると共に、両端がそれぞれ該前後方向Ｄ３に沿って移動してバイアスを生成することにより、使用する際に該コンベアベルト３６の該左右方向Ｄ１における位置を調整することができる。

該歯車軸３７は該左右方向Ｄ１に沿って延伸すると共に、該筐体ユニット１に駆動されて自身の軸線を中心として回転する。該ラック３８は該歯車軸３７と噛み合い且つ該クラッチ軸３２に接続される。該ラック３８と該歯車軸３７との噛み合いにより、該ラック３８は該歯車軸３７に駆動されて移動することができるようになる。該ラック３８は更に該クラッチ軸３２を連動させることにより、該クラッチ軸３２と該ヒートローラ２との間の相対位置が調整可能になる。

該ヒートローラ２と該トランスプリントユニット３とはいずれも該第１の箱状部１１と該第２の箱状部１２との間に配置されることにより、該ヒートローラ２と該駆動軸３とは駆動される。該筐体ユニット１は更に該第１の箱状部１１と該第２の箱状部１２とにそれぞれ配置されると共に、位置が該ヒートローラ２に対応する２つのスライド溝１４と、該フレーム１３の該前後方向Ｄ３における前側に取り外し可能に取り付けられる分離フレーム１５と、該左右方向Ｄ１に沿って該分離フレーム１５に隣接するスライドフレーム１６と、を有する。前記スライド溝１４は該前後方向Ｄ３に沿って延伸し、該ヒートローラ２の取り付けに用いられる。該ヒートローラ２は前記スライド溝１４に取り付けられ、且つ、取り外される際、前記スライド溝１４に沿って移動して該筐体ユニット１から分離される。この実施例において、該分離フレーム１５は該第１の箱状部１１と該第２の箱状部１２とにそれぞれ対応して固定される固定プレート１５１により構成されているが、これは例示に過ぎず、この構成に限定されない。該分離フレーム１５が取り外される際、該スライドフレーム１６は該左右方向Ｄ１に沿って該フレーム１３の前方までスライドして且つ前記スライド溝１４に位置が対応することにより、該ヒートローラ２が該筐体ユニット１と分離する際、該ヒートローラ２が該スライドフレーム１６に置かれることができる。

該色紙ユニット４は、該トランスプリントユニット３の該前後方向における前側に配置される第１の色紙アセンブリ４１と、該トランスプリントユニット３の後側に配置される第２の色紙アセンブリ４２と、を有する。該第１の色紙アセンブリ４１は、該ヒートローラ２に対して前側に位置する第１の色紙入力軸４１１と、該第１の色紙入力軸４１１に対して前側に位置する第１の色紙出力軸４１２と、を有する。該第１の色紙入力軸４１１と該第１の色紙出力軸４１２とはいずれも自身の軸線を中心として回転することができる。該第２の色紙アセンブリ４２は、該ヒートローラ２に対して下側に位置する第２の色紙入力軸４２１と、該ヒートローラ２に対して上側に位置する第２の色紙出力軸４２２とを有し、該第２の色紙入力軸４２１と該第２の色紙出力軸４２２とはいずれも自身の軸線を中心として回転することができる。該第１の色紙アセンブリ４１と該糸入力軸５３と該糸出力軸５４とは、いずれも該分離フレーム１５に取り付けられる。

該糸整理ユニット５は、該駆動軸３１に対応し、該トランスプリントユニット３に対して前側に配置され、且つ該左右方向Ｄ１に沿って延伸する入力糸櫛５１と、該クラッチ軸３２に対応し、該トランスプリントユニット３に対して前側に配置され、且つ該左右方向Ｄ１に沿って延伸する出力糸櫛５２と、該入力糸櫛５１に対して前側に配置され、且つ、該左右方向Ｄ１に沿って延伸する糸入力軸５３と、該出力糸櫛５２に対して前側に配置され、且つ、該左右方向Ｄ１に沿って延伸する糸出力軸５４と、該ヒートローラ２の該前後方向Ｄ３の後側に配置され、且つ、該左右方向Ｄ１に沿って延伸する２つの糸保持バー５５と、を有する。

該入力糸櫛５１と該出力糸櫛５２とは、いずれも取り外し可能に該筐体ユニット１に取り付けられ、且つ、糸を梳くのに用いられる。該糸入力軸５３と該糸出力軸５４とはいずれも自身の軸線を中心として回転することができる。該糸入力軸５３と該糸出力軸５４とは、いずれも多数の縦糸９１を該左右方向Ｄ１に並ばせ、且つその表面に当接させるのに用いられる。

前記糸保持バー５５は更に該ヒートローラ２の該上下方向Ｄ２における下側と上側とにそれぞれ配置され、且つ、取り外し可能に該筐体ユニット１に取り付けられている。なお、糸保持バー５５は、使用する際には該筐体ユニット１１に取り付けられる必要はないが、前記縦糸９１を取り替える際には、該筐体ユニット１に取り付けられると共に前記縦糸９１の位置を固定することにより、前記縦糸９１を絡まらせないので、利便性を向上することができる。

該通気パイプ６は、於該筐体ユニット１に設置されると共に、該トランスプリントユニット３の上側に位置し、廃気の通過に適している。該通気パイプ６は多数の孔を有するので、廃気は該多数の孔を経由して該通気パイプ６内に進入し排出される。なお、通常、該通気パイプ６内の圧力は廃気を排出するためにトランスプリントユニット３の周辺より低く設定されているが、該通気パイプ６内の圧力をトランスプリントユニット３の周辺より高くなるように加圧することにより、廃気を排出する替わりに、比較的に温度の低い空気を該トランスプリントユニット３に吹き込んで冷却効果を提供し、染色済みの縦糸９１が過度な加熱によって劣化するのを防止することもできる。

図１、図２、及び図４に示されるように、使用される際、複数の縦糸９１は縦糸ルートに沿って移動する。まず、前記縦糸９１は該左右方向Ｄ１に沿って並べられると共に、該糸入力軸５３の表面に当接し、それから前側から該トランスプリントユニット３の方向へ前進する。前記縦糸９１は該トランスプリントユニット３に入力されると共に、該コンベアベルト３６に動かされて該駆動軸３１と該ヒートローラ２と該クラッチ軸３２とを順番に通過する。即ち、該駆動軸３１と該クラッチ軸３２との間では該縦糸ルートは該搬送ルートの前側に隣接する。前記縦糸９１が該トランスプリントユニット３から出力されてから、該糸出力軸５４の方向へ前進し、且つ、該左右方向Ｄ１に沿って並べられて且つ、該糸出力軸５４の表面に当接する。従って、前記縦糸９１は秩序正しく該トランスプリントユニット３に入力され、そして秩序正しく該トランスプリントユニット３から出力されるので、順番に加工されることができる。

複数の第１の色紙９２は該第１の色紙入力軸４１１に対応して巻きつけられると共に、第１の色紙ルートに沿って移動する。複数の第２の色紙９３は該第２の色紙入力軸４２１に対応して巻きつけられると共に、第２の色紙ルートに沿って移動する。なお、色が異なる複数種類の第１の色紙９２を該第１の色紙入力軸４１１に巻きつけることが可能であり、各色の第１の色紙９２は需要に応じて適切の数量の縦糸９１に対応する。同様に、色が異なる複数種類の第２の色紙９３を該第２の色紙入力軸４２１に巻きつけることも可能であり、各色の第２の色紙９３は需要に応じて適切の数量の縦糸９１に対応する。前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３とは需要に応じて対応する縦糸９１を精確にカバーするように該左右方向Ｄ１の幅の広さに沿って、カットによる調整で、異なる色の縦糸９１を少量生産することができる。

前記第１の色紙９２が該第１の色紙ルートに沿って移動する際、該第１の色紙入力軸４１１から出発した後、前側から該トランスプリントユニット３へ前進して該トランスプリントユニット３に入力される。前記第１の色紙９２が該トランスプリントユニット３に入力された後、前記縦糸９１の前側に隣接して且つ該コンベアベルト３６に動かされて該駆動軸３１と該ヒートローラ２と該クラッチ軸３２とを順番に通過する。即ち、該駆動軸３１と該クラッチ軸３２との間では、該第１の色紙ルートは該糸ルートの前側に隣接する。前記第１の色紙９２が該トランスプリントユニット３から出力された後、該第１の色紙出力軸４１２の方向へ前進して最終的に該第１の色紙出力軸４１２に巻きつけられる。

前記第２の色紙９３が該第２の色紙ルートに沿って移動する際、該第２の色紙入力軸４２１から出発した後、後側から該トランスプリントユニット３へ前進して該トランスプリントユニット３入力される。前記第２の色紙９３が該トランスプリントユニット３に入力された後、前記縦糸９１の後側に隣接して且つ該コンベアベルト３６に動かされて該駆動軸３１と該ヒートローラ２と該クラッチ軸３２とを順番に通過する。即ち、該駆動軸３１と該クラッチ軸３２との間では、該第２の色紙ルートは該糸ルートの後側に隣接すると共に、該搬送ルートの前側に位置する。前記第２の色紙９３が該トランスプリントユニット３から出力された後、最終的に該第２の色紙出力軸４２２の方向へ前進して該第２の色紙出力軸４２２に巻きつけられる。

前記のように、該搬送ルートと該縦糸ルートと該第１の色紙ルートと該第２の色紙ルートによると、該四者が該駆動軸３１と該クラッチ軸３２との間で互いに隣接する部分があることを発見することができ、以下では説明の都合で該部分を加工エリアと呼称する。前記第１の色紙９２と前記縦糸９１と前記第２の色紙９３と該コンベアベルト３６は該加工區域において、前から後へ順番に隣接している。前記縦糸９１が該加工區域を通過する際、該第１の色紙アセンブリ４１と該第２の色紙アセンブリ４２とが該トランスプリントユニット３の前側と後側とにそれぞれ位置するので、前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３とが該第１の色紙ルートと該第２の色紙ルートとに沿って、前記縦糸９１の２つの反対する側に隣接することができ、そして前記第１の色紙９２と前記縦糸９１と前記第２の色紙９３とは互いの間の摩擦力により該コンベアベルト３６に動かされる。そして該コンベアベルト３６が張力を帯びているため、前記第１の色紙９２と前記縦糸９１と前記第２の色紙９３は圧力を受けて均一に且つ平滑に該コンベアベルト３６と該ヒートローラ２との間に挟まれるようになる。

該加工區域では、前記縦糸９１と前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３とは、該ヒートローラ２を通過する。該ヒートローラ２の表面温度は該加工温度に制御されるので、前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３との染料を昇華させて前記縦糸９１に附着させることができる。本実施例において、前記色紙９２は前記縦糸９１の２つの反対する側にそれぞれ隣接するので、染色の効果を均一にすることができる。ただし、該第１の色紙アセンブリ４１もしくは該第２の色紙アセンブリ４２だけを使用し、前記縦糸９１の一側のみに位置する場合においても、染色の効果を発揮することができる。

この他、昇華した染料で前記縦糸９１に附着しなかったものは廃気となり、該通気パイプ６に吸い込まれて排出される。使用後の前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３とは対応の該第１の色紙出力軸４１２と該第２の色紙出力軸４２２とに巻きつけられるので、取り外しは簡単である。

このように、前記縦糸９１は該糸入力軸５３から出発して該トランスプリントユニット３に入力され、該加工區域において染色されてから該トランスプリントユニット３により該糸出力軸５４に出力され、最終的に染色後の縦糸９１、即ち、本実施例により加工された製品となる。

図４、図５と図６に示されるように、本実施例は以下のステップで前記縦糸９１を取り替えることができる。ただしこれは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。第１のステップでは、該ラック３８と該歯車軸３７により該クラッチ軸３２を該前後方向Ｄ３に沿って後方へ動かすことで、該ヒートローラ２を露出させると共に、該コンベアベルト３６を緩める。第２のステップでは、該分離フレーム１５を取り外して該スライドフレーム１６を該左右方向Ｄ１に沿って該フレーム１３の前方で前記スライド溝１４に対応する位置にスライドさせる。第３のステップでは、該ヒートローラ２を取り外して該ヒートローラ２を前記スライド溝１４に沿って移動させることにより、該ヒートローラ２を該スライドフレーム１６に置く。第４のステップでは、該スライドフレーム１６を該左右方向Ｄ１に沿って押して該フレーム１３の前方から離す。第５のステップでは、該入力糸櫛５１と該出力糸櫛５２を用いて取り替える予定の縦糸９１を織機９４から梳きながら引き出し、それから前記糸保持バー５５により前記縦糸９１を該トランスプリントユニット３に隣接する場所に固定する。第６のステップでは、該スライドフレーム１６を再び該フレーム１３の前方に押し、それから該ヒートローラ２を前記スライド溝１４に沿って元の位置に戻して取り付け、それから再び該スライドフレーム１６を該左右方向Ｄ１に沿って押して該フレーム１３の前方から離す。第７のステップでは、該分離フレーム１５を取り付けると共に前記第１の色紙９２を予め該ヒートローラ２に巻く。第８のステップでは、前記糸保持バー５５を取り外し且つ取り出すことにより、前記縦糸９１を該ヒートローラ２に貼り付けさせ、且つ、該入力糸櫛５１と該出力糸櫛５２とを用いて前記縦糸９１をそれぞれ該糸入力軸５３と該糸出力軸５４とにまで梳く。第９のステップでは、該ラック３８と該歯車軸３７を用いて該クラッチ軸３２を動かして該前後方向Ｄ３に沿って前方へ移動することにより、該コンベアベルト３６を張り詰めた状態にする。このように、前記縦糸９１は取り替えられ且つ該コンベアベルト３６と該ヒートローラ２との間に挟まれるので、染色することができる。

上記のような糸の取り替え方法を応用することにより、本実施例では前記縦糸９１を切断しないので、前記縦糸９１を並べなおす必要がなく、前記縦糸９１を取り替える難易度を大幅に下げることができ、そして前記縦糸９１を秩序正しく対応の位置に並ばせることができる。よって時間的コストも人力的コストも、効果的に節約することができる。

図１、図２と図４に示されるように、前記構成及び加工過程により、本実施例は以下の効果が得られる。

一、加工の過程では染料が昇華する原理を利用するため、大量の水資源を用いることがなく、従って環境にやさしくコストを抑える効果もある。

二、該第１の色紙入力軸４１１に巻きつけられる第１の色紙９２として色が異なる複数種類の第１の色紙９２を用いることができるので、前記第１の色紙９２の該左右方向Ｄ１に沿った幅の広さを調整することで、需要に応じて精確に異なる色の縦糸９１を少量生産することができる。（該第２の色紙入力軸４２１に巻きつけられる第２の色紙９３についても同じように色が異なる複数種類の第２の色紙９３を用いることができる。）
三、該プレス軸３４は該コンベアベルト３６の張力を調整することができるので、加工する際、前記第１の色紙９２と前記縦糸９１と前記第２の色紙９３とに対して適切な圧力を与えることができる。

四、本実施例では該歯車軸３７と該ラック３８とにより該クラッチ軸３２と該ヒートローラ２との相対位置を調整することができる。

五、該ヒートローラ２が前記スライド溝１４に沿って移動できるように前記スライド溝１４に取り付けられるので、前記糸９１または該コンベアベルト３６を取り付けもしくは調整する際、該ヒートローラ２にブロックされて取り付けや調整に支障が出ることがなく、便利である。

六、該コンベアベルト３６は張力を有するので、前記第１の色紙９２と前記縦糸９１と前記第２の色紙９３が圧力を受けて均一に且つ平滑に該コンベアベルト３６と該ヒートローラ２との間に挟まれるようになる。

七、該第１の色紙アセンブリ４１と該第２の色紙アセンブリ４２とは前側と後側とにそれぞれ位置するので、前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３とは該第１の色紙ルートと該第２の色紙ルートに沿って前記縦糸９１の２つの反対する側にそれぞれ隣接するようになり、染色の効果を均一にすることができる。

八、前記縦糸９１は該左右方向Ｄ１に沿って並べられて該糸入力軸５３及び該糸出力軸５４の表面に当接するので、前記縦糸９１は秩序正しく入力されて出力される。

九、加工により生成された廃気は該通気パイプ６により排出されることができる。使用後の前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３は対応の該第１の色紙出力軸４１２と該第２の色紙出力軸４２２とに巻きつけられて取り外しは便利である。

十、本実施例では該入力糸櫛５１と該出力糸櫛５２を用いて糸を梳くことができ、そして前記縦糸９１を取り替える際、前記糸保持バー５５(図６参照)を用いて前記縦糸９１を固定するので、前記縦糸９１を秩序正しく対応の位置に並ばせることができる。

以上をまとめると、本発明の縦糸トランスプリント装置は該ヒートローラ２と該トランスプリントユニット３と該色紙ユニット４との組み合わせにより、前記第１の色紙９２と前記第２の色紙９３とを用いて前記縦糸９１に対して無水染色を行うことができると共に、需要に応じて精確に少量生産可能であり且つ前記縦糸９１の取替えも便利であるので、環境にやさしく且つコストを下げる効果を生成し、本発明の目的を確実に達成することができる。

１筐体ユニット
１１第１の箱状部
１２第２の箱状部
１３フレーム
２ヒートローラ
２１管体
２２加熱バー
３トランスプリントユニット
３１駆動軸
３２クラッチ軸
３３支持軸
３４プレス軸
３５調整軸
３６コンベアベルト
３７歯車軸
３８ラック
４色紙ユニット
４１第１の色紙アセンブリ
４１１第１の色紙入力軸
４１２第１の色紙出力軸
４２第２の色紙アセンブリ
４２１第２の色紙入力軸
４２２第２の色紙出力軸
５糸整理ユニット
５１入力糸櫛
５２出力糸櫛
５３糸入力軸
５４糸出力軸
５５糸保持バー
６通気パイプ
９１縦糸
９２第１の色紙
９３第２の色紙
Ｄ１左右方向
Ｄ２上下方向
Ｄ３前後方向

Claims

筐体ユニットと、ヒートローラと、トランスプリントユニットと、色紙ユニットとを備え、少なくとも１つの色紙の染料を昇華させて縦糸に対して染色を行うことができる縦糸トランスプリント装置であって、
前記筐体ユニットは、各部材の支持及び駆動に用いられるものであり、
前記ヒートローラは、左右方向に沿って延伸するように取り外し可能に前記筐体ユニットに設置され、且つ、該ヒートローラは、前記筐体ユニットにより駆動されて自身の軸線を中心として回転すると共に、表面の温度が加工温度に制御されており、
前記トランスプリントユニットは、前記左右方向に沿って延伸するように前記筐体ユニットに設置され、且つ、駆動軸と、クラッチ軸と、支持軸と、前記駆動軸と前記クラッチ軸と前記支持軸とに掛け渡されるコンベアベルトと、を有し、前記左右方向に直交する方向を上下方向と、前記左右方向と前記上下方向との両方に直交する方向を前後方向と定義すると、前記駆動軸と前記クラッチ軸とは前記ヒートローラの前記上下方向における上側と下側とにそれぞれ配置され、前記駆動軸は、更に前記前後方向に沿って前記ヒートローラに対して前側寄りに位置し、前記支持軸は前記前後方向に沿って前記ヒートローラの後側に配置され、前記駆動軸は前記筐体ユニットに駆動されて自身の軸線を中心として回転すると共に前記コンベアベルトを連動させて搬送ルートに沿って伝動させ、前記コンベアベルトが前記搬送ルートに沿って伝動される際、前記駆動軸と前記ヒートローラと前記クラッチ軸と前記支持軸とを順番に通過すると共に、前記駆動軸の回転に従って前記搬送ルートに沿ってループ伝動され、前記コンベアベルトは更に張力を帯びて自身を前記駆動軸と前記ヒートローラと前記クラッチ軸と前記支持軸とに貼り付けさせていて、前記ヒートローラは前記コンベアベルトの外側から前記コンベアベルトに当接し、前記クラッチ軸と前記支持軸とは前記コンベアベルトの内側から前記コンベアベルトに当接し、且つ、いずれも前記コンベアベルトに伝動されて自身の軸線を中心として回転し、
前記色紙ユニットは、前記トランスプリントユニットの前記前後方向における一側に設置される第１の色紙アセンブリを含み、前記第１の色紙アセンブリは前記少なくとも１つの色紙を連動して移動させるのに用いられ、前記縦糸、前記少なくとも１つの色紙が前記ヒートローラを通過することにより、前記少なくとも１つの色紙の染料を昇華させて前記縦糸に附着することにより染色効果を生成し、
前記筐体ユニットは、前記左右方向に沿って、２つの相反する側にそれぞれ配置される第１の箱状部と第２の箱状部と、前記第１の箱状部と前記第２の箱状部との間に接続され、サポートに用いられるフレームとを有し、前記ヒートローラは前記第１の箱状部と前記第２の箱状部との間に配置されており、
前記筐体ユニットは更に前記第１の箱状部と前記第２の箱状部とにそれぞれ配置されると共に、位置が前記ヒートローラに対応する２つのスライド溝を更に有し、前記スライド溝は前記前後方向に沿って延伸し、且つ、前側に向かって開口すると共に、前記ヒートローラの取り付けに用いられ、前記ヒートローラは前記スライド溝に取り付けられると共に、取り外される際、前記スライド溝に沿って移動して前記筐体ユニットから分離されることができ、
前記筐体ユニットは更に前記フレームの前記前後方向における前側に取り外し可能に取り付けられる分離フレームと、前記左右方向に沿って前記分離フレームに隣接するスライドフレームと、を有し、
前記第１の色紙アセンブリは前記分離フレームに取り付けられ、
前記分離フレームが取り外される際、前記スライドフレームは前記左右方向に沿って前記フレームの前方までスライドすることができ、且つ位置が前記スライド溝に対応することにより、前記ヒートローラが前記筐体ユニットと分離する際、前記ヒートローラが前記スライドフレームに置かれることができることを特徴とする縦糸トランスプリント装置。
前記駆動軸に対応し、前記トランスプリントユニットに対して前側に配置され、且つ前記左右方向に沿って延伸する入力糸櫛と、
前記クラッチ軸に対応し、前記トランスプリントユニットに対して前側に配置され、且つ前記左右方向に沿って延伸する出力糸櫛と、を有する糸整理ユニットを更に備え、
前記入力糸櫛と前記出力糸櫛とはいずれも取り外し可能に前記筐体ユニットに取り付けられ、且つ、糸を梳くのに適している、ことを特徴とする請求項１に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記糸整理ユニットは更に前記入力糸櫛に対して前側に配置され、且つ、前記左右方向に沿って延伸する糸入力軸と、前記入力糸櫛に対して前側に配置され、且つ、前記左右方向に沿って延伸する糸出力軸と、前記ヒートローラの前記前後方向における後側に配置され、且つ、前記左右方向に沿って延伸する２つの糸保持バーと、を有し、前記糸入力軸と前記糸出力軸とは、いずれも自身の軸線を中心として回転可能であり、前記糸入力軸と前記糸出力軸とは、いずれも多数の縦糸を前記左右方向に並ばせ、且つその表面に当接させるのに適しており、前記糸保持バーは更に前記ヒートローラの前記上下方向における下側及び上側にそれぞれ配置され、且つ、取り外し可能に前記筐体ユニットに取り付けられている、ことを特徴とする請求項２に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記色紙ユニットの第１の色紙アセンブリは、前記ヒートローラに対して前側に位置する第１の色紙入力軸と、前記第１の色紙入力軸に対して前側に位置する第１の色紙出力軸と、を有し、前記第１の色紙入力軸と前記第１の色紙出力軸とは、いずれも自身の軸線を中心として回転できる、ことを特徴とする請求項３に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記色紙ユニットは更に前記トランスプリントユニットの前記前後方向における前記第１の色紙アセンブリの一側の反対側に配置される第２の色紙アセンブリを有し、前記第２の色紙アセンブリは、前記ヒートローラに対して下側に位置する第２の色紙入力軸と、前記ヒートローラに対して上側に位置する第２の色紙出力軸と、を有し、前記第２の色紙入力軸と前記第２の色紙出力軸とは、いずれも自身の軸線を中心として回転できる、ことを特徴とする請求項４に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記第１の色紙アセンブリと、前記糸入力軸と、前記糸出力軸とは、いずれも前記分離フレームに取り付けられる、ことを特徴とする請求項４に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記筐体ユニットに配置されると共に、前記トランスプリントユニットの上側に位置して廃気の通過に適する通気パイプを更に有する、ことを特徴とする請求項１に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記ヒートローラは、前記左右方向に沿って延伸する管体と、前記管体の内部に配置されると共に、前記左右方向に沿って延伸する複数本の加熱バーと、を有し、前記加熱バーは前記管体自身の軸線を中心とし、互いに等しい角度で環状に並ぶよう配置され、且つ、前記筐体ユニットに電気的に接続されて温度が制御されることができることにより、前記ヒートローラの表面温度が前記加工温度に達すると共に均一に分布するようになっている、ことを特徴とする請求項１に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記トランスプリントユニットは更に、前記左右方向に沿って延伸すると共に、前記搬送ルートに沿って前記支持軸と前記駆動軸との間に配置されるプレス軸と、前記左右方向に沿って延伸すると共に、前記搬送ルートに沿って前記プレス軸と前記駆動軸との間に配置される調整軸とを有し、前記プレス軸は前記コンベアベルトの内側に当接して前記コンベアベルトの張力を増大させると共に、前記コンベアベルトに対して前記コンベアベルトの前記左右方向に直交する方向に沿って移動することができることにより前記コンベアベルトの張力が調整可能となり、前記調整軸は前記コンベアベルトの内側に当接すると共に、両端がそれぞれ前記前後方向に沿って移動してバイアスを生成することにより、使用する際に前記コンベアベルトの前記左右方向における位置を調整することができる、ことを特徴とする請求項１に記載の縦糸トランスプリント装置。
前記トランスプリントユニットは更に前記左右方向に沿って延伸すると共に、前記筐体ユニットに駆動されて自身の軸線を中心として回転する歯車軸と、前記歯車軸と噛み合い且つ前記クラッチ軸に接続されるラックと、を有し、前記ラックと前記歯車軸との噛み合いにより、前記ラックは前記歯車軸に駆動されて移動することができるようになり、前記ラックが更に前記クラッチ軸を連動させることにより、前記クラッチ軸と前記ヒートローラとの間の相対位置が調整可能になる、ことを特徴とする請求項１に記載の縦糸トランスプリント装置。