JP7123555B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、光源から出射され偏向手段で偏向されたレーザ光束を被走査面に対して走査する光走査装置および前記光走査装置を備えたレーザビームプリンタ(以下、LBP)やデジタル複写機、デジタルFAX等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式による画像形成装置に用いられる光走査装置は、特許文献1に開示されているように、レーザビームを使用して感光ドラムなどに光書き込みを行う。特許文献1に記載の光走査装置は、以下のように感光ドラムに書き込みを行う。光走査装置は、半導体レーザユニットからレーザ光束を出射する。出射したレーザ光束は、レンズを通過し、ポリゴンミラーの反射面上に線像に結像する。そして、ポリゴンミラーが回転することによってレーザ光束は偏向され、fθレンズを介して感光ドラムの表面である感光面(被走査面)に結像、走査され、被走査面に静電潜像が形成される。ポリゴンミラーが所定の回転位相にあるとき、反射されたレーザ光束は、BD信号を出力する信号出力手段としてのBDセンサに入射する。
特開2016-109780公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、半導体レーザユニット、BDセンサ、fθレンズが同一平面上に配置されており、レーザ光束が同一の平面上を偏向走査されている。そのため、BDセンサを配置するためには、感光面の走査方向中心に対する半導体レーザユニットからのレーザ光束の角度(レーザ入射角)が直角程度まで大きくなってしまっている。
レーザ入射角が大きいと、ポリゴンミラーの反射面上の線像の幅が大きくなり、ポリゴンミラーの反射面の線像長手方向幅(以下、主走査方向幅)を大きくしなければならない。ポリゴンミラーの反射面の主走査方向幅が大きいと、ポリゴンミラーの加工費、材料費が高くなる恐れがある。
そこで、本発明に係る光走査装置の代表的な構成は、レーザ光束を出射する光源と、前記光源から出射されたレーザ光束を偏向する回転多面鏡を有する偏向手段と、前記偏向手段で反射されたレーザ光束が入射する受光部材と、前記偏向手段が搭載される光学箱と、前記光源から前記偏向手段へ向かうレーザ光束の幅を制限する開口絞りと、を有し、前記光源は、前記偏向手段に向かって水平方向に対して所定の角度だけ傾いたレーザ光束を出射し、前記開口絞りは前記光学箱の一部であって前記光学箱の前記偏向手段を保持する底面から前記回転多面鏡の回転軸線方向に突出した突出部分に設けられており、前記受光部材は、前記回転軸線方向において、前記光源の上部に配置され、前記偏向手段で反射され水平方向に対して前記所定の角度だけ傾いたレーザ光束が入射し、前記光学箱の前記開口絞りが設けられた前記突出部分には、前記偏向手段で反射され前記受光部材に向かうレーザ光束が通過する開口が設けられておらず、前記偏向手段で反射され前記受光部材に向かうレーザ光束が前記回転軸線方向に前記突出部分を見た時の前記突出部分の位置を前記突出部分に遮られることなく通過することを特徴とする。
本発明によれば、偏向手段の反射面の主走査方向幅を小さくし、安価な光走査装置を提供することができる。
光走査装置の斜視図である。 (a)、(b)は光走査装置の部分断面図である。 (a)~(d)はポリゴンミラーの反射面上の線像の位置を表した概略図である。 半導体レーザユニットの発光状態を時系列で示した図である。 (a)、(b)はポリゴンミラーの反射面上の線像の幅を表した概略図である。 (a)、(b)はポリゴンミラーの反射面近傍の空気の流れと、反射面上の汚れについての概略図である。 スキャナモータを表した光走査装置の概略断面図である。 (a)、(b)はポリゴンミラーの偏向点の位置ズレと露光点の副走査方向の位置ズレの関係を示した概略図である。 半導体レーザユニットとBDセンサが搭載された基板を示す斜視図 光走査装置を備えた画像形成装置の断面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず図10を用いて画像形成装置D1について説明する。図10は本実施形態に係る光走査装置101を備えた画像形成装置D1の模式断面図である。
画像形成装置D1は、光走査装置101を備え、光走査装置101により像担持体としての感光ドラムを走査し、この走査された画像に基づいて記録紙等の記録材Pに画像形成を行う。図10に示すように、画像形成装置D1は、画像情報に基づいたレーザ光束を光走査装置101から出射し、プロセスカートリッジ102に内蔵された像担持体としての感光ドラム8上に照射する。感光ドラム8上に光束が照射され、露光されることで感光ドラム8上に潜像が形成される。感光ドラム8に形成された潜像は、トナーによりトナー像として顕像化される。なお、プロセスカートリッジ102とは、感光ドラム8と、感光ドラム8に作用するプロセス手段として、帯電手段や現像手段等を一体的に有し、画像形成装置に対して着脱可能なものである。一方、給紙カセット104に収容されたシート等の記録材Pは、給送ローラ105によって1枚ずつ分離されながら給送され、搬送ローラ106によって、さらに下流側に搬送される。感光ドラム8上に形成されたトナー像は、転写ローラ109によって記録材P上に転写される。トナー像が形成された記録材Pは、さらに下流側に搬送され、内部にヒータを有する定着器110によりトナー像が記録材Pに加熱定着される。その後、記録材Pは、排出ローラ111によって機外に排出される。
次に図1を用いて、本実施形態に係る光走査装置について説明する。図1は本実施形態に係る光走査装置および感光ドラムの斜視図である。
(光走査装置)
図1に示すように、光走査装置101は、以下の光学部材を有している。光走査装置101は、半導体レーザユニット1、複合アナモフィックコリメータレンズ11を有している。半導体レーザユニット1は、レーザ光束Lを出射する光源である。複合アナモフィックコリメータレンズ11は、コリメータレンズ、シリンドリカルレンズの機能を併せ持ったアナモフィックコリメータレンズ2と書き出し位置信号検出レンズ(BDレンズ)10を一体化したレンズである。さらに光走査装置101は、開口絞り3、回転多面鏡(ポリゴンミラー)4、ポリゴンミラーの反射面12、光偏向器(スキャナモータ)5、書き出し位置同期信号検出手段(BDセンサ)6、fθレンズ(走査レンズ)7、基板20を有している。基板20は、前記半導体レーザユニット1と前記BDセンサ6とが取り付けられており、前記半導体レーザユニット1を駆動する駆動回路(不図示)を有している。光走査装置101は、上記の光学部材を光学箱9に収容している。
半導体レーザユニット1、複合アナモフィックコリメータレンズ11、スキャナモータ5、結像手段である走査レンズ7は、光学箱9に圧入、接着、ネジ締結などによって固定されている。
半導体レーザユニット1は、レーザ光束Lを出射し、アナモフィックコリメータレンズ2によってポリゴンミラー4の反射面12上に線像を結像する。ポリゴンミラー(偏向手段)4は、スキャナモータ5によって回転駆動され、半導体レーザユニット1から出射されたレーザ光束Lを偏向する。そして、ポリゴンミラー4によって偏向されたレーザ光束は、走査レンズ7を通過することによって、被走査面(感光ドラム8の表面)に結像、走査する。
なお、ポリゴンミラー4で偏向されたレーザ光束Lを被走査面(感光ドラムの表面)に走査する走査方向を主走査方向Xとし、この走査方向に垂直な方向を副走査方向Yとする。
図2(a)および図2(b)は半導体レーザユニット1、アナモフィックコリメータレンズ2、BDレンズ10、ポリゴンミラー4を半導体レーザユニット1から出射されたレーザ光束Lに垂直な平面で切った光走査装置の部分断面図である。
半導体レーザユニット1とBDセンサ6は、図1および図2(a)に示すように、走査方向(主走査方向X)に対して垂直な方向(副走査方向Y)において同一線上に配置されている。さらに、半導体レーザユニット1とBDセンサ6は、同一基板に実装されている。ここでは図9に示すようにBDセンサ6が、半導体レーザユニット1が取り付けられた基板20に実装されている。また、半導体レーザユニット1とBDセンサ6は、走査方向(主走査方向X)に対して垂直な方向(副走査方向Y)において同一線上に配置されているが、これに限定されるものではない。半導体レーザユニット1とBDセンサ6は、走査方向(主走査方向X)に対して垂直な方向(副走査方向Y)において略同一線上に配置されていればよい。具体的には、反射されたレーザ光束LがBDレンズ10を通ればよいので、半導体レーザユニット1とBDセンサ6とは走査方向(主走査方向X)に±10mmの範囲内であればずれて配置されていてもよい。
また、光走査装置101は、前記ポリゴンミラー4で偏向された走査方向(主走査方向X)に対して垂直な方向(副走査方向Y)おいて、ポリゴンミラー4に対して一方に半導体レーザユニット1が配置され、他方にBDセンサ6が配置されている。
具体的には、図2(a)に示すように、半導体レーザユニット1は、水平方向に対して所定の角度α°上方に傾いたレーザ光束Lをアナモフィックコリメータレンズ2に向かって出射する。図2(a)において、レーザ光束Lは、半導体レーザユニット1の出射点1aから出射される。レーザ光束Lは、アナモフィックコリメータレンズ2によってポリゴンミラー4の反射面12上に線像を結像する。ポリゴンミラー4の反射面12は略垂直であり、反射されたレーザ光束Lも、水平方向に対して所定の角度α°上方に傾いて直進する。この所定の角度α°は、2~10°の範囲で設定することが好ましい。ここでは、前記所定の角度α°を4°に設定している。反射されたレーザ光束Lは、アナモフィックコリメータレンズ2と一体成型されているBDレンズ10を通過し、BDセンサ6に入射する。図2(a)において、レーザ光束Lは、BDセンサ6の入射点6aにて入射される。このときBDセンサ(受光部材)6は、レーザ光束Lを受光したことに基づいて信号を出力し、その出力信号に基づいて、半導体レーザユニット1が発光する画像の書き出しタイミングを決定する。
半導体レーザユニット1からポリゴンミラー4に向かって上方に傾いたレーザ光束Lを出射し、ポリゴンミラー4の回転軸方向(副走査方向Y)において、半導体レーザユニット1の上部にBDセンサ6を配置する。さらに詳しくは、BDセンサ6は、前記入射点6aが半導体レーザユニット1の出射点1aよりも上部に位置するように配置されている。これにより、図1に示すように、半導体レーザユニット1と走査レンズ7を走査方向において近接することができる。その結果、レーザ入射角を小さくすることができる。
さらに同一の基板20に取り付けられた半導体レーザユニット1とBDセンサ6との距離hは、図2(a)に示すようにポリゴンミラー4の回転軸方向(副走査方向Y)において、6mm~20mmの範囲で設定することが好ましい。
また図2(a)に示すように、BDセンサ6は、半導体レーザユニット1が取り付けられた基板20の同一面(一方の面)に配置されているが、これに限定されるものではない。図2(b)に示すように、BDセンサ6を、半導体レーザユニット1が取り付けられた基板20の一方の面(表面)とは反対側の他方の面(裏面)に配置した構成でもよい。この場合、BDセンサ6にてレーザ光束Lを入射するために、前記基板20の前記BDセンサ6に対応する位置に貫通孔20aを設けている。
図3は、ポリゴンミラー4を回転軸14の上方より見た図であり、ポリゴンミラー4の反射面12上の線像Sの位置を表した概略図である。図3(a)から順番に、ポリゴンミラー4は上方から見て時計まわりに回転し、反射面12a,12b,12cがレーザ光束Lを偏向している様子を示す。ポリゴンミラー4の回転に従い、線像Sは反射面12bを上方から見て右から左に移動する。
図3(a)は、ポリゴンミラー4の4つの反射面12のうち、反射面12a,12bに跨って線像Sが位置している状態の、ポリゴンミラー4の回転位相を示している。レーザ光束Lの一部がポリゴンミラー4の角13aに当たり、迷光(不必要な、意図していない光)が発生する。迷光は、画像不良を発生させる可能性があるため、レーザ光束Lが角13aに当たる状態では、半導体レーザユニット1を発光してはいけない。
図3(b)では、ポリゴンミラー4の回転が図3(a)から進み、反射面12bがレーザ光束Lと正対している。反射面12bがレーザ光束Lと正対する位相で反射したレーザ光束Lは、図2で示したようにBDセンサ6に入射する。
図3(c)では、更にポリゴンミラー4が回転し、ポリゴンミラー4がレーザ光束Lを不図示の走査レンズ7に偏向する様子を示している。
図3(d)は、更にポリゴンミラー4が回転し、線像Sが反射面12b,12cに跨って位置している状態である。図3(a)と同様に、レーザ光束Lの一部が角13bに当たり、迷光が発生するために、レーザ光束Lが角13bに当たる状態では、半導体レーザユニット1を発光してはいけない。
図4は、ポリゴンミラー4の1つの反射面12bがレーザ光束Lを偏向させる際の半導体レーザユニット1の発光状態を時系列で示している。
図4中(a)から(d)は、図3の(a)から(d)にそれぞれ対応している。図3で説明したように、(a)および(d)の時間では、ポリゴンミラー4の角13a,13bにレーザ光束Lがあたり迷光が発生するため、レーザ光束Lを発光してはいけない。よって、それ以外の時間しかレーザ光束Lを発光させることができない。
本実施例では、反射面12bがレーザ光束Lに正対するタイミング(b)でBDセンサ6にレーザ光束Lを入射することができ、その他の時間を、感光ドラム8上をレーザ光束Lを走査させる画像形成時間(c)として使用することが可能である。よって、レーザ発光可能時間(T)のうち多くの割合を画像形成時間(c)として使用可能である。つまり、一定の画像形成時間(c)を確保しつつ、レーザ発光可能時間(T)を小さくすることが可能である。
レーザ発光可能時間(T)は、図3(a)に示したポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向幅Wに比例するため、レーザ発光可能時間(T)を短くする。これにより、ポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向幅Wを小さくするができ、ポリゴンミラー4の小型化が可能となる。
図5はポリゴンミラー4を回転軸14上方より見た図であり、ポリゴンミラー4の反射面12上の線像の幅を表した概略図である。レーザ光束Lは図中の矢印に従い、不図示の半導体レーザユニット1からポリゴンミラー4に向かって出射されている。また、ポリゴンミラー4によって反射されたレーザ光束Lは、不図示の感光面の走査方向中心に向かって直進している様子を示している。図5(a)は本実施例を表しており、感光面の走査方向中心に対する半導体レーザユニットからのレーザ光束の角度(レーザ入射角度)は65°である。図5(b)は、比較のために、レーザ入射角を90°にした例を示している。主走査方向幅Bのレーザ光束Lは、ポリゴンミラー4の反射面12上に線像を結像する。なお、図5(a)におけるポリゴンミラー4の反射面12上の線像の幅をS1、図5(b)におけるポリゴンミラー4の反射面12上の線像の幅をS2とする。
図5のポリゴンミラー4の回転位相では、レーザ入射角をθとすると、線像幅Sは、以下の式(1)で表され、本実施例の線像幅S1は、比較例の線像幅S2に比べ、16%程度狭くすることができる。
S=A/sin(90-θ/2)…(1)
線像の幅が狭いと、レーザ光束Lがポリゴンミラー4の角13a,13bに当たらない範囲のポリゴンミラー4の回転位相を大きくとれるため、ポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向幅を小さくすることができる。
図6にポリゴンミラー4が回転した際の近傍の空気の流れや反射面12に付着する汚れの様子を示す。図6(a)はポリゴンミラー4を回転軸14上方より見た図であり、図6(b)は反射面12bを正面から見た図になる。
図6(a)に示すように、ポリゴンミラー4が矢印R方向(上から見て時計回り)に回転すると、反射面12bの角13a付近では、W1に示すような空気の流れが発生する。その結果、空気中の粉塵が図6(b)のY1で示した範囲に付着する。また、反射面12bの角13b付近では、図6(a)のW2に示すような空気の流れが発生し、粉塵が反射面12bに叩きつけられ、図6(b)のY2で示した範囲に空気中の粉塵が付着する。
ポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向幅が小さくなると、図6(a)に示したポリゴンミラー4の回転軸14中心から角13a、角13bまでの距離Aが小さくなる。距離Aと角13a、角13bの等速円運動における速度は比例するため、反射面12の主走査方向幅が小さくなると、角13a、角13bの等速円運動における速度は小さくなる。その結果、W1やW2で示した空気の流速が小さくなり、反射面12bは汚れ難くなる。
また、空気の流れW1は乱流であり、流体騒音を発生させているため、反射面12の主走査方向幅が小さくなると、W1の乱流も少なくなり、流体騒音も低減される。今回、反射面12bについて説明したが、他の3つの反射面も同様である。
次に、図7を用いて光走査装置101におけるスキャナモータ5について説明する。図7は光走査装置101の模式断面図である。
図7において、スキャナモータ5は、回転軸14、ロータフレーム15、バランスウエイト17、鉄基板18を有している。
スキャナモータ5は、鉄基板18を介して光学箱9にネジ16a,16bで固定されている。また、ポリゴンミラー4と回転軸(固定軸)14とロータフレーム15は一体化された回転体として回転駆動される。
ここで、回転体のバランス修正について説明する。回転体は、各部品の接合状態や部品寸法のバラツキ等により、回転体の重心が回転中心からずれる(初期アンバランス)。つまり質量のアンバランスが生じており、回転体を回転駆動させると動的不均衡が発生する。動的不均衡が発生すると、回転体の振れ回りによる振動や騒音が発生し、画像形成装置の画質の劣化や騒音の増大を生じる恐れがある。そこで、回転体を構成するロータフレーム15の上面に、バランスウエイト17を塗布することでバランス調整を行い、回転体の質量のアンバランスを低減するようにしている。
バランスウエイト17は、金属粒子やガラスビーズ等を紫外線硬化型等の光硬化型の接着剤に混ぜたものであり、適量をロータフレーム15の適切な位置に載置し、紫外線等の光を照射することで硬化させてロータフレーム15に接着される。また、バランスウエイト17は、比重が小さいと塗布量が多くなるため、塗布量のバラツキや塗布位置のずれが発生したり、硬化に時間がかかる。バランスウエイト17は、比重が大きいと1回あたりの塗布量のバラツキが大きくなる。そこで一般的に、比重が1~3程度のバランスウエイトが用いられる。
バランス修正の修正回数は、回転体の初期アンバランス量による。初期アンバランス量が大きいとバランスウエイトを多く塗布する必要があり、塗布量のバラツキや塗布位置のずれが発生する。したがって、1回のバランス修正では規定のアンバランス量以下に修正できない場合があり、2回目のバランス修正を行う場合がある。
回転体の初期アンバランス量は、回転体の質量と回転体の回転中心から回転体の重心までの距離との掛け算で表すことができる。ポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向幅を小さくすることにより、ポリゴンミラー4の質量が小さくなり、回転体の初期アンバランス量が小さくなる。その結果、バランス修正時のバランスウエイトの塗布量を少なくすることができ、バランスウエイトの塗布量の精度を上げることができる。つまり、バランス修正を正確に行うことができるようになり、同一修正面内にてバランスウエイトを1箇所にすることが可能となる。したがって、回転体が回転することによって、バランスウエイト部で発生する耳障りな周波数の流体騒音を低減することができる。また、ポリゴンミラー4の質量を低減して回転体を軽量化しているため、回転体の慣性モーメントが低減され、回転体が定格回転数に達するまでの時間(立ち上り時間)を短縮することができる。つまり、光走査装置101の立上げから露光可能までの時間を短縮することができ、ひいては画像形成装置の1枚目の印刷時間を短縮することができる。
次に、図8を用いてポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向を小さくしたときの照射位置ズレが改善する様子について説明する。
図8(a)は、ポリゴンミラー4を回転軸14の上方より見た図であり、ポリゴンミラー4の反射面12上のレーザ光束Lを偏向する点(偏向点)のズレを表した概略図である。ポリゴンミラー4は、回転軸14を中心とし矢印R方向に回転する。図8(a)において、回転中のポリゴンミラー4の3つの位相の状態を順番に4a、4b、4cと示す。偏向点は、ポリゴンミラー4の位相が4aのときはP1であり、ポリゴンミラー4の位相が4bのときはP2に移動する。そして、ポリゴンミラー4の位相が4cのときはP1に戻ってくる。この時の偏向点の位置ズレ量をSaとする。なお、図8(a)では、説明を分かり易くするために、レーザ光束Lの主走査方向の幅は省略している。
図8(b)は、反射面12、走査レンズ7、感光ドラム8を通り、主走査方向と垂直方向(副走査方向)に断面を切った模式断面図である。レーザ光束Lの副走査方向は、ポリゴンミラー4の反射面12上の偏向点P1で結像させて、偏向点P1と感光ドラム8上の露光点Q1は共役関係になっている。共役関係であるので、矢印Mで示すように反射面12が傾いた場合であっても、露光点Q1は位置ずれが発生しない。しかし、偏向点P1が図8(a)で説明したように、ポリゴンミラー4の位相によって偏向点P2に位置ズレすると、偏向点P2の位置では共役関係が崩れるため、反射面12が傾いた場合は、露光点もQ2の位置にずれる。ポリゴンミラー4の各反射面の傾きの相対差(面倒れ)によって、露光点は周期的に副走査方向に変化する。これをピッチムラと呼び、ピッチムラによって副走査方向の濃度むら(バンディング)が発生する。
ポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向幅を小さくすると、ポリゴンミラー4が回転した際の偏向点の位置ズレ量Saが小さくなる。位置ズレ量Saが小さくなると面倒れによる副走査方向の露光点のズレ量が減少し、前述したバンディングが改善する。
本実施形態では、半導体レーザユニット1からポリゴンミラー4に向かって上方に傾いたレーザ光束Lを出射し、半導体レーザユニット1の上部にBDセンサ6を配置する。これにより、レーザ入射角を小さくし、ポリゴンミラー4の反射面12の主走査方向幅を小さくすることができる。
本実施形態によれば、ポリゴンミラーの反射面の主走査方向幅を小さくすることにより、ポリゴンミラーの加工費、材料費が低くなる。また、ポリゴンミラーの反射面端部の回転速度が小さくなるため、反射面の端部が汚れ難くなる。更に、ポリゴンミラーが高速回転した際に、騒音が小さくなる。また、ポリゴンミラーが定格の回転数に達するまでの時間が短くなり、1枚目が印刷される時間が早くなる。最後に、ポリゴンミラーの反射面が小さいと、感光面ドラム上をレーザ光束を走査させる際の偏向点位置ズレが小さくなり、バンディングが改善する。
なお、前述した実施形態では、BDセンサ6を、ポリゴンミラー4の回転軸方向において、半導体レーザユニット1の上部に配置した構成を例示したが、これに限定されるものではない。BDセンサ6を、ポリゴンミラー4の回転軸方向において、半導体レーザユニット1の下部に配置した構成としてもよい。さらに詳しくは、BDセンサ6を、前記入射点6aが半導体レーザユニット1の出射点1aよりも下部に位置するように配置した構成としてもよい。すなわち、半導体レーザユニット1は、水平方向に対して所定の角度α°下方に傾いたレーザ光束Lをポリゴンミラー4の反射面に向かって出射する。BDセンサ6は、半導体レーザユニット1の下部に配置され、ポリゴンミラー4で反射され水平方向に対して前記所定の角度α°下方に傾いたレーザ光束Lを入射する。このように構成しても、前述した実施形態と同様の効果が得られる。
L …レーザ光束
S …線像
1 …半導体レーザユニット
1a …出射点
2 …アナモフィックコリメータレンズ
3 …開口絞り
4 …ポリゴンミラー
5 …スキャナモータ
6 …BDセンサ
6a …入射点
7 …走査レンズ
8 …感光ドラム
9 …光学箱
10 …BDレンズ
11 …複合アナモフィックコリメータレンズ
12 …反射面
12a,12b,12c …反射面
13a …角
14 …回転軸
15 …ロータフレーム
16a,16b …ネジ
17 …バランスウエイト
18 …鉄基板
20 …基板
101 …光走査装置

Claims (8)

  1. レーザ光束を出射する光源と、
    前記光源から出射されたレーザ光束を偏向する回転多面鏡を有する偏向手段と、
    前記偏向手段で反射されたレーザ光束が入射する受光部材と、
    前記偏向手段が搭載される光学箱と、
    前記光源から前記偏向手段へ向かうレーザ光束の幅を制限する開口絞りと、を有し、
    前記光源は、前記偏向手段に向かって水平方向に対して所定の角度だけ傾いたレーザ光束を出射し、
    前記開口絞りは前記光学箱の一部であって前記光学箱の前記偏向手段を保持する底面から前記回転多面鏡の回転軸線方向に突出した突出部分に設けられており、
    前記受光部材は、前記回転軸線方向において、前記光源の上部に配置され、前記偏向手段で反射され水平方向に対して前記所定の角度だけ傾いたレーザ光束が入射し、
    前記光学箱の前記開口絞りが設けられた前記突出部分には、前記偏向手段で反射され前記受光部材に向かうレーザ光束が通過する開口が設けられておらず、前記偏向手段で反射され前記受光部材に向かうレーザ光束が前記回転軸線方向に前記突出部分を見た時の前記突出部分の位置を前記突出部分に遮られることなく通過することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光源と前記受光部材は、同一基板に実装されていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記受光部材は、前記基板の前記光源が取り付けられた一方の面とは反対側の他方の面に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記光源と前記受光部材は、前記偏向手段で偏向されたレーザ光束を被走査面に走査する主走査方向に対して垂直な副走査方向において同一線上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記受光部材は、前記レーザ光束を受光したことに基づいて信号を出力し、前記信号が出力されたタイミングに基づいて前記光源が発光することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記所定の角度は、2~10°の範囲であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記受光部材と前記光源との距離を、6mm~20mmの範囲で設定したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光走査装置を備え、
    前記光走査装置により像担持体を走査し、この走査された画像に基づいて記録材に画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
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