JP7114495B2 - 放射線撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は入射線量に応じて発熱量が増加する放射線検出器を搭載した放射線撮像装置に係り、放射線検出器の性能変化を抑制する技術に関する。
CT(Computed Tomography)装置に代表される放射線撮像装置では、被写体を透過する放射線が放射線検出器により計測される。放射線検出器には、光子計数型や電荷積分型があり、いずれの放射線検出器も放射線を電気信号に変換する検出素子と、検出素子に接続される電子回路を備える。電子回路は、放射線が検出素子に入射することによって稼働して発熱する。例えば光子計数型の放射線検出器が備える光子計数部と検出素子は検出素子への入射線量に応じて発熱量が増加する。これら発熱量のうち、光子計数部の電子回路の発熱量が特に大きい。電子回路の発熱は放射線検出器の温度変動をもたらし、温度変動は検出精度に影響を与え、放射線撮像装置で取得される画像の画質を低下させる。
特許文献1には、放射線検出器の温度分布を均一にするために、背面に離散的に配置された吸熱/発熱素子を放射線検出器の温度測定の結果に基づいて制御することが開示されている。
特開2002-341044号公報
しかしながら特許文献1では、放射線検出器の温度測定の結果に基づいて吸熱/発熱素子を制御しているので、温度変動が検知された時点で既に、放射線検出器が発熱の影響を受けている場合がある。すなわち発熱源である電子回路から温度測定点まで伝熱した結果に基づくフィードバック制御であるため、放射線検出器に入射する線量が急激に変化した場合に吸熱/発熱素子の制御に時遅れが生じ、取得される画像の画質が低下するときがある。
そこで、本発明は、放射線検出器に入射する線量が急激に変化した場合であっても取得される画像の画質を維持可能な放射線撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、前記冷却部は前記光子計数率に応じて前記放射線検出器の冷却量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、放射線検出器に入射する線量が急激に変化した場合であっても取得される画像の画質を維持可能な放射線撮像装置を提供することができる。
本発明が適用されるX線CT装置の全体構成を示す図である。 計数回路、光子計数部の構成を示す図である。 光子計数部の動作と温度の関係について説明する図である。 光子のエネルギースペクトルと光子計数部の発熱量の関係を被写体が無い場合について説明する図である。 光子のエネルギースペクトルと光子計数部の発熱量の関係を被写体が有る場合について説明する図である。 光子計数部のトランジスタ接合部温度と回路特性の変化量の関係を示す図である。 光子計数率に対する光子計数部の発熱量、冷却量、冷却ファン回転数、トランジスタ接合部温度の関係を示す図である。 温度変化に基づくフィードバック制御と光子計数率の変化に基づくフィードフォワード制御を比較する図である。 第一実施形態に係る冷却量制御の処理の流れを示す図である。 第一実施形態に係る冷却量制御に用いられるテーブルの一例を示す図である。 光子計数率の変動に応じて制御される冷却量について説明する図である。 X線検出器内の空気の温度変化に応じて制御される冷却量について説明する図である。 第一実施形態に係る検出素子を冷却する冷却ファンと冷却ファン制御部の構成を示す図である。 第一実施形態に係る冷却量制御の有無を被写体が無い場合について比較する図である。 第一実施形態に係る冷却量制御の有無を被写体が有る場合について比較する図である。 検出素子間の温度差による回路特性の変化量の影響を軽減する補正処理について説明する図である。 図16の補正処理の効果を示す図である。 第二実施形態に係るX線CT装置を説明する図である。 第三実施形態について説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお本発明の放射線撮像装置は、放射線源と、入射線量に応じて発熱量が増加する放射線検出器と、を備える装置に適用される。以降の説明では、放射線がX線、放射線検出器が光子計数型のX線検出器であり、放射線撮像装置がX線CT装置である例について述べる。
<第一実施形態>
本実施形態のX線CT装置は、図1に示すように、X線を照射するX線源1と、X線を検出する複数の検出素子を二次元配列したX線検出器2と、検出素子による検出信号に対し補正等の処理を行うとともに装置の制御を行う信号処理部3と、補正後の信号を用いて被写体7の画像を生成する画像生成部4とを備える。X線源1とX線検出器2は対向した位置で回転板5に固定され、寝台6に横たわる被写体7の周りを、被写体7に対して相対的に回転するように構成される。なおX線源1、X線検出器2及び回転板5を含めスキャナともいう。
X線検出器2を構成する検出素子20は、光子計数型検出器であり、入射したX線を光子に相当する電荷として出力する半導体層21と、半導体層21が出力する電荷を計数し、計数信号を出力する計数回路22と、を備える。半導体層21は、例えばテルル化亜鉛カドミウム(CZT)やテルル化カドミウム(CdTe)等で構成される。
対向配置されたX線源1とX線検出器2が被写体7の周りを回転する間に、X線源1からのX線の照射と、被写体7を透過したX線のX線検出器2での検出とが繰り返される。X線検出器2の計数回路22が出力した計数信号は、信号処理部3において補正等の処理を施された後、画像生成部4に送信され、画像生成部4によって被写体7の断層画像(CT像)が生成される。
なお被写体7を透過するX線の線量すなわち計数回路22によって計数される光子数は、X線検出器2の位置や回転板5の回転角度によって異なる。計数回路22は半導体層21へのX線の入射に応じて発熱し、発熱による温度変動の影響を受けるので冷却する必要がある。そこで本実施形態では、X線検出器2を冷却する冷却部として冷却ファン8と冷却ファン制御部9が備えられる。冷却ファン8は複数備えられ、各冷却ファン8は複数の検出素子20を空冷するための風を生じさせる。冷却ファン制御部9は各冷却ファン8の風量を制御する。計数回路22の発熱量は、単位時間当たりに計数される光子数である光子計数率に応じて増加するので、冷却ファン制御部9は光子計数率に基づいて冷却ファン8の風量を調整する。冷却ファン8の風量調整による冷却量の制御によって、半導体層21及び計数回路22の動作温度が略一定に保たれる。
図2を用いて計数回路22の構成について説明する。計数回路22は、多数の回路素子を集積回路(LSI)として形成したものであり、図2(a)で示すように、複数の光子計数部30と、複数の光子計数部30の計数結果を集約して出力する出力部31とを有する。図2(a)の例では光子計数部30と画素数はいずれも4×4個が配置されており、半導体層21へ入射した光子が光子計数部30毎に、即ち画素毎に計数される。計数された光子数は、信号処理部3等の上位装置から通知される所定のタイミング毎に、出力部31に通知される。なお、信号処理部3等へ計数結果を出力するときに光子計数部30毎に集約される信号を図2(a)ではそれぞれCOUTで示す。
図2(b)を用いて光子計数部30の構成について説明する。光子計数部30への入力ピンは、電流入力ピンPIN、閾値電圧VTH1、VTH2 、…であり、光子計数部30からの出力ピンは、カウント値出力ピンCOUT1、COUT2、…である。閾値電圧は、X線のエネルギーの閾値に相当し、複数のエネルギーレベルのX線を弁別して検出するように構成され、例えばVTH1<VTH2<VTH3…の関係である。
光子計数部30は、チャージアンプ(CSA)32、バンドパスフィルタ(BPF)33、電圧比較器(CMP)34、36、…、カウンタ(CNT)35、37、…といった回路素子を有する。電圧比較器34、36、…、カウンタ35、37…は、弁別されるエネルギーレベルの数と同数が設けられ、電圧比較器毎に異なる閾値電圧が入力される。またチャージアンプ32とバンドパスフィルタ33において生じる1パルス分の発熱量をP30、電圧比較器34とカウンタ35において生じる1パルス分の発熱量をP31とする。なお電圧比較器36とカウンタ37の回路構成が電圧比較器34とカウンタ35と同一である場合には、電圧比較器36とカウンタ37において生じる1パルス分の発熱量もP31となる。1パルス分の発熱量P30、P31の値は、計数回路22の回路シミュレーションや製造後のテストにより取得される。
光子計数部30の動作について説明する。電流入力ピンPINから入力される電流パルスは、チャージアンプ32とバンドパスフィルタ33によって電圧パルスとして整形され、電圧比較器34等へ出力される。電圧比較器34等では整形された電圧パルス信号の波高値が閾値VTH1等と比較され、閾値VTH1等を上回った回数がカウンタ35等によってカウントされてCOUT1等として出力される。光子計数部30によって、例えば閾値VTH1と閾値VTH2の間に相当するエネルギーレベルのパルス数を求めるには、COUT1からCOUT2を減ずれば良い。この減算は、光子計数部30で実施しても良いし、出力部31で実施しても良い。光子計数部30の各カウンタからの出力であるCOUT1、COUT2、…は出力部31へ通知される。
光子計数部30は、このような動作をするので、チャージアンプ32とバンドパスフィルタ33が動作する回数は、X線検出中に発生する電流パルスの数と等しい。また、電圧比較器34等とカウンタ35等が動作する回数は、バンドパスフィルタ33から出力される電圧パルスの波高値が閾値電圧VTH1等を上回った回数と等しい。つまり光子計数部30が有する各回路素子が動作する回数は、光子計数部30に入力される電流パルスの数と、電圧パルスの波高値によって決定される。
図3を用いて光子計数部30の動作と温度の関係について説明する。図3(a)に光子計数部30のPINに入力される電流パルスと、バンドパスフィルタ33の出力である電圧パルス、カウンタ35の出力を示す。PINに入力される電流パルスはチャージアンプ32とバンドパスフィルタ33によって整形され、整形後の電圧パルスの波高値が閾値VTH0を超えたときにカウンタ35がインクリメントされる。例えば、時刻t31、t33に入力された電流パルスは、整形後の電圧パルスの波高値が閾値VTH0を越えるため、カウンタ35は時刻t32、t34においてインクリメントされる。一方、時刻t35に入力された電流パルスは整形後の電圧パルスの波高値が閾値VTH0を越えないため、カウンタ35はインクリメントされない。
また電流パルスがPINに入力されてから整形後の電圧パルスがカウントされるまでの期間τでは、次の電流パルスがカウントできないので、τは不感時間と呼ばれ、光子計数部30の光子計数率の上限は1/τと規定される。例えば、τ=100nsecであれば、光子計数率の上限は10Mcpsとなる。不感時間τを持つ光子計数部30では、電流パルスの数え落としが生じるので、単位時間当たりに入射する光子数である入射光子率RINと不感時間τにより、光子計数部30が出力する光子計数率ROUTは例えば次式により表される。
OUT=RIN/(1+τRIN) …(式1)
ところで、光子計数部30が有するチャージアンプ32とバンドパスフィルタ33は温度によって値が変化する容量Cと抵抗Rを備えるため、バンドパスフィルタ33から出力される電圧パルスの形状は温度によって変化する。図3(b)に温度によって形状が変化する電圧パルスの例として、異なる温度T1、T2のときの電圧パルスを示す。温度T1のときの電圧パルスは温度T2のときに比べて波高値が高く、閾値VTH0も温度によって変化するので、PINに入力される電流パルスが同一であっても、光子計数部30でカウントされる場合とされない場合が生じる。
また図3(b)に示すように電圧パルスのパルス幅も温度によって変化する上に、電圧比較器34等とカウンタ35の応答速度も温度依存性を持つので、不感時間τも温度によって変化し、(式1)に基づいて光子計数率ROUTから入射光子率RINを算出する際に誤差が生じる。図3(c)にROUTとRINの関係が温度によって変化する例を示す。なお温度T3のときの不感時間をτT3、温度T4のときの不感時間をτT4とし、τT3<τT4とする。温度の変化により不感時間が変化すると、ROUTとRINの関係も変化するので、ある光子計数率ROUTAに対して温度T3のときに算出される入射光子率RIN(T3)と温度T4のときに算出される入射光子率RIN(T4)との間に誤差が生じる。
以上、述べたように、光子計数部30の温度が変化すると、電圧パルスの波高値とパルス幅に係る計測誤差が生じるので、光子計数部30の動作温度を一定に維持することは重要である。
図4を用いて光子のエネルギースペクトルと光子計数部30の発熱量の関係について説明する。図4(a)は、タングステン製のターゲット材料を有するX線管から放出されるX線が被写体7を透過せずにX線検出器2に直接入射するときのエネルギースペクトルを表す模式図である。光子計数型のX線検出器2では、光子エネルギーレベル毎に光子が計数される。ここでは光子エネルギーレベル間の閾値を小さいほうから順にE41、E42、E43、E44、E45とし、光子エネルギーレベル毎の光子数を順にS40、S41、S42、S43、S44とする。光子計数部30には、各閾値に対応する閾値電圧VTHが印加される。例えば、VTH1はエネルギーE41を有する光子が生成するパルスの電圧値と等しく設定され、VTH2はエネルギーE42を有する光子が生成するパルスの電圧値と等しく設定される。計測条件の一例をより詳しく述べると、例えば、X線管電圧120kV時に、E41=20keV、E42=45keV、E43=70keV、E44=95keV、E45=120keVである。
図4(b)に、図4(a)のエネルギースペクトルを有する光子を光子計数部30が計数するときの光子計数率Rと発熱量Pの関係を示す。チャージアンプ32とバンドパスフィルタ33は全光子数に対して動作するので、1パルス分の発熱量P30に全光子数を乗じたP30×(S40+S41+S42+S43+S44)がチャージアンプ32とバンドパスフィルタ33の発熱量となる。なお、光子数S40は検出下限エネルギーE41以下でありカウントできないが、S40は十分に小さいので省くこととし、チャージアンプ32とバンドパスフィルタ33の発熱量をP30×(S41+S42+S43+S44)と近似する。
電圧比較器34とカウンタ35はエネルギーE41以上の光子に対して動作するので、1パルス分の発熱量P31にE41以上の光子数を乗じたP31×(S41+S42+S43+S44)が電圧比較器34とカウンタ35の発熱量となる。同様に、電圧比較器36とカウンタ37はエネルギーE42以上の光子に対して動作するので、P31×(S42+S43+S44)が発熱量となる。エネルギーE43以上の光子に対して動作する電圧比較器とカウンタの発熱量も同様であるので、光子計数部30における全発熱量Pは次式により求められる。
P=P30×(S41+S42+S43+S44
+P31×(S41+S42+S43+S44
+P31×(S42+S43+S44
+P31×(S43+S44
+P31×(S44) …(式2)
光子のエネルギースペクトルの形状が略一定の場合、例えばX線管電圧が一定である場合、光子数S41、S42、S43、S44のそれぞれが光子計数率Rに比例する。従って図4(b)に示すように、(式2)の各項は光子計数率Rに比例し、各項の和である光子計数部30の全発熱量Pも光子計数率Rに比例する。なお各回路素子において生じる1パルス分の発熱量P30、P31はシミュレーションや実測等によって取得され、光子エネルギーレベル毎の光子数S41、S42、S43、S44は光子計数部30によって計数される。従って、P30、P31やS41、S42、S43、S44を用いることで、光子計数部30の全発熱量Pを推定できる。また(式2)に対して、半導体層21での発熱量をさらに加算して全発熱量Pを推定しても良い。半導体層21での発熱量を加算することにより推定精度をさらに向上できる。
なお光子のエネルギースペクトルの形状が略一定の場合には、光子エネルギーレベル毎の光子数の比も一定であるので、ある光子エネルギーレベルの光子数から他の光子エネルギーレベルの光子数を推定できることを利用しても良い。例えば検出下限エネルギーE41以下の光子数S40を光子数S41から推定し、(式2)の第1項をP30×(S40+S41+S42+S43+S44)と変更して全発熱量Pを計算しても良い。光子数S40を推定することにより、全発熱量Pの算出精度を向上できる。
またある光子エネルギーレベルの光子数から他の光子エネルギーレベルの光子数を推定できることを利用して、全発熱量Pの算出に要する演算量を抑制しても良い。例えば、予め求められるS41、S42、S43、S44の比からエネルギーレベルE44以上の光子数S44を推定し、推定されたS44を用いて(式2)の第4項であるP31×S44を算出しても良い。同様に、エネルギーレベルE43以上の光子数(S43+S44)を推定し、(式2)の第3項であるP31×(S43+S44)の算出に用いても良い。予め求められる光子数の比から推定される値を用いることにより、全発熱量Pの算出時の乗算回数を低減できる。
なお、推定されるエネルギーレベル数に応じて低減される演算量と、算出される全発熱量Pに含まれる誤差とは、トレードオフの関係がある。そこで、推定されるエネルギーレベル数は、適用される装置の仕様に応じて適宜されることが好ましい。
図5を用いて、X線が被写体7を透過するときの光子のエネルギースペクトルと光子計数部30の発熱量の関係について説明する。図5(a)はエネルギースペクトルの例であり、図5(b)は光子計数部30の光子計数率Rと発熱量Pの関係を示す図である。光子エネルギーレベル間の閾値は小さいほうから順にE51、E52、E53、E54、E55であり、光子エネルギーレベル毎の光子数は順にS50、S51、S52、S53、S54である。光子計数部30に各閾値に対応する閾値電圧VTHが印加されることは図4と同様である。またX線管電圧120kV時に、E51=20keV、E52=45keV、E53=70keV、E54=95keV、E55=120keVであることも被写体7が無い場合と同様である。X線が被写体7を通過する場合も、(式2)と同様に、光子計数部30における全発熱量Pは次式により求められる。
P=P30×(S51+S52+S53+S54
+P31×(S51+S52+S53+S54
+P31×(S52+S53+S54
+P31×(S53+S54
+P31×(S54) …(式3)
被写体が無い場合と同様に、光子のエネルギースペクトルの形状が略一定の場合、光子数S51、S52、S53、S54のそれぞれが光子計数率Rに比例するので、光子計数部30の全発熱量Pも光子計数率Rに比例する。そして、P30、P31やS51、S52、S53、S54はそれぞれ取得可能であるので、光子計数部30の全発熱量Pを(式3)により推定できる。またある光子エネルギーレベルの光子数から他の光子エネルギーレベルの光子数を推定した結果を利用できることも被写体が無い場合と同様である。なお、被写体有りの場合のエネルギースペクトルは、被写体を模擬したファントムを予め撮影することにより取得される。
図6を用いて、光子計数部30の温度変動が回路特性に与える影響について説明する。なお回路特性とは、例えば図3で説明した電圧パルスの波高値とパルス幅、不感時間τに係る計測誤差等である。光子計数部30に一般的に用いられるトランジスタはP-Nジャンクションと呼ばれる接合部の温度によって寄生抵抗やリーク電流等が変化する。またトランジスタの反転層の温度によって移動度が変化する。さらに導体と絶縁体等によって構成される容量の値も周辺温度によって変化する。接合部、反転層、容量は近接していて各部は互いに密に熱結合しているので、以降では各部の温度をトランジスタ接合部温度Tとして表す。そこで図6では、縦軸を回路特性の変化量ΔS、横軸を光子計数部30のトランジスタ接合部温度Tとする。また回路特性の変化量ΔSが所望の範囲ΔS61~ΔS62となるトランジスタ接合部温度の範囲をT61~T62とし、T61~T62の中心温度をTCEN、トランジスタが熱暴走する温度をT63、T63のときのΔSをΔS63とする。図6に示すように、TがT61~T62の範囲である目標温度制御範囲にあるときにはΔSは線形に変化しΔS61~ΔS62の幅が小さいのに対し、T62を超える範囲ではΔSが非線形に変化しΔS62~ΔS63の幅が大きい。
X線CT装置では高精度な計測が要求されるため、計測中の回路特性の変化が画質へ及ぼす影響を抑制する必要がある。例えば、光子計数率が高くなり、トランジスタ接合部温度がT63となった場合の回路特性の変化量ΔS63は許容されない。そこで、光子計数部30の発熱量に対して適切な冷却量を常時確保することで、回路特性の変化量がΔS61~ΔS62の範囲に収まるように、トランジスタ接合部の温度をT61~T62の範囲に保つ必要がある。
図7を用いて、トランジスタ接合部の温度を所望の範囲に保つための冷却量制御について説明する。図7(a)は光子計数部30の光子計数率Rと発熱量Pの関係を示す図であり、図4、5で説明したように光子計数率Rと発熱量Pは線形関係にある。そこで本実施形態では、図7(b)に示すように光子計数部30の出力から求められる光子計数率Rに対して、光子計数部30の冷却に要する冷却量Wが線形的に制御される。なお冷却ファン8によって空冷する場合には、冷却ファン8の回転数Qは冷却量Wの1.2乗~2乗に比例するように制御され、冷却量Wと光子計数率Rは線形関係にあるので、回転数Qは光子計数率Rの1.2乗~2乗に比例するように制御される。光子計数部30の冷却量Wを発熱量Pに対応させるように制御することにより、光子計数率Rに応じて上昇するトランジスタ接合部温度Tを図7(c)に示すように略一定に維持できる。
図8を用いて、本実施形態の冷却量制御を、従来技術と対比して説明する。図8(a)は従来技術のX線検出器2の温度変化検知に基づく冷却量のフィードバック制御の例であり、図8(b)は本実施形態の光子計数率変化検知に基づく冷却量のフィードフォワード制御の例である。なお図8(a)と図8(b)は横軸が時刻、縦軸が光子計数率R、冷却量W80、W81トランジスタ接合部温度TJ80、TJ81である。光子計数率Rは、人体等を被写体7として撮影した場合を模擬したものであり、図8(a)と図8(b)ともに時刻t801~t802、t805~t806、t809~t810において変化する。
図8(a)では、光子計数率Rの変化に応じて光子計数部30の発熱量が変動し、発熱量の変動による温度変化をX線検出器2に取り付けられる温度センサが検知することによって冷却量W80がフィードバック制御される。そのため、光子計数率Rが時刻t801、t805、t809で変化し始めても、温度センサの検知に基づく冷却量W80のフィードバック制御が開始する時刻t803、t807、t811までに遅延が生じる。結果として、光子計数率Rに比例して発生する光子計数部30の発熱量と冷却量W80が均衡しない期間t801~t803、t805~t807、t809~t811においてトランジスタ接合部温度TJ80が大きく変化するので、撮影期間中の温度変動幅ΔTが大きくなる。
一方、図8(b)では、光子計数率Rの変化を光子計数部30が検知する時刻t801、t805、t809において冷却量W81のフィードフォワード制御が直ちに開始される。結果として、光子計数部30の発熱量と冷却量W81の均衡が保たれ、トランジスタ接合部温度TJ81の変化は小さく、温度変動幅ΔTが抑制される。
図9を用いて、本実施形態の冷却量制御の処理の流れを説明する。
(S901)
X線CT装置での撮影が開始されるに先立ち、信号処理部3からX線検出器2に撮影準備が通知されるのにともなって、冷却ファン制御部9は冷却量制御を開始する。
(S902)
冷却ファン制御部9は、撮影によって取得される光子計数率から計数回路22の発熱量Pを計算する。
(S903~S907)
冷却ファン制御部9は、S902で計算された発熱量Pに応じて冷却ファン回転数を決定する。図9では、発熱量Pを低い順から4段階に分け、各段階で異なる冷却ファン回転数が設定される。なお、発熱量Pの分け方は4段階に限られず、適宜増減させて良い。
冷却ファン回転数は、(式2)または(式3)によって求められる発熱量Pによる決定に限られず、例えば図10に示すような光子計数率と発熱量、冷却ファン回転数との関係を示すテーブルを用いて決定されても良い。図10に示すようなテーブルが用いられることにより、制御の簡易化を図ることができる。なお図10(a)は被写体無しの場合のテーブルであり、図10(b)は被写体有りの場合のテーブルである。図4、5に示したように、被写体の有無によってエネルギースペクトルが異なるため、被写体の有無に応じたテーブルを備えることが望ましい。発熱量と冷却ファン回転数の関係は、検出素子20の熱抵抗や冷却ファン8の風量、風量―静圧特性等に応じて変化するのでシミュレーションや実測等により予め求められる。
また被写体の組成によってもエネルギースペクトルが変化するため、被写体の組成に応じた複数のテーブルを備えても良い。例えば、被写体が人体である場合には、人体の大部分を占める水を透過した後のエネルギースペクトルに対してテーブルを作成しても良い。また撮影部位や検査種別によっては、骨の主成分であるカルシウムや造影剤の主成分であるヨウ素を追加した場合のテーブルを作成しても良い。
図10に示すようなテーブルの光子計数率の範囲は、X線源1の出力に基づいて算出される画素毎の入射光子率の最大値によって決定される。また、テーブル中の光子計数率の刻み幅は、冷却量の制御に必要な粒度と同等以下に設定されることが好ましい。例えば、画素毎の入射光子率の最大値が50Mcps、必要な粒度を51段階とすれば、R1001=0Mcps、R1002=1Mcps、…、R1051=50Mcpsとなる。
なおX線CT装置では、X線の減弱率が大きいとき、すなわち光子計数率が低いときの撮影において高精度な計測が要求される。そこで、光子計数率の刻み幅を全範囲において均一にするのではなく、光子計数率が低い範囲においてより細かくしても良い。光子計数率が低い範囲において光子計数率の刻み幅を細かくすることにより、光子計数率が低いときの撮影において高精度な計測が可能となる。例えば、入射光子率の最大値50Mcpsの20%以下の範囲、すなわち10Mcps以下の範囲において、より細かい刻み幅で発熱量と冷却ファン回転数のテーブルを作成する。
また光子計数率が高い範囲では、計数回路22の発熱量が大きく、トランジスタ接合部温度が目標温度制御範囲から逸脱しやすい。そこで、光子計数率が高い範囲において、より細かい刻み幅で発熱量と冷却ファン回転数のテーブルを作成しても良い。
(S908)
冷却ファン制御部9は、信号処理部3からの通知に基づいて、撮影終了か否かを判定する。撮影終了でなければS902に処理が戻り、撮影終了であれば処理の流れは終了となる。
以上説明した処理の流れにより、光子計数部30の光子計数率に応じて冷却量が制御されるので、X線検出器2に入射する線量が変化したときでも、トランジスタ接合部の温度変動幅を抑制できる。
図11を用いて、X線検出器2に入射する線量が急激に変化した場合であってもトランジスタ接合部の温度変動幅を抑制する制御について説明する。図11(a)に、発熱量Pを有する計数回路22を備える検出素子20の表面である冷却面を温度Tの流体により冷却する様子を示す。図11(b)に示すように、光子計数率Rに比例する発熱量Pが時刻t111でP111からP112へ増加したとき、時刻t111の前後で流体による冷却量に変化がなければ、冷却面の温度Tの経時変化は次式で表現でき、図11(c)に示すグラフとなる。
(t)=T112-(T112-T111)・exp{-(t-t111)/時定数}
(t≧t111) …(式4)
ここで、T111は時刻t111以前の温度、T112は時刻t111から十分に時間が経過したときの温度、時定数は検出素子20の熱伝導率等によって決まる。
図11(c)に示されるような冷却面の温度T並びにトランジスタ接合部の温度変動幅を抑制するには、計数回路22の発熱量Pによって生じる冷却面への伝熱量を冷却面において流体に熱移動させる必要がある。冷却面への伝熱量は発熱量Pに比例するので、温度Tの流体への熱移動は、検出素子20の冷却に必要な冷却量Wを用いて次式で表現できる。
P∝W・(T-T) …(式5)
また時刻t111以降では発熱量PはP112で一定であり、流体の温度Tは一定であるので、(式5)から必要な冷却量Wは次式に示すTの関数として表現できる。
W∝P/(T-T) …(式6)
(式6)から求められる冷却量Wを図11(d)に示す。冷却量Wは時刻t111直後ではT-Tが小さいため、時刻t111から十分に時間が経過したときの冷却量W112よりも大きな値W113となる。すなわち、発熱量Pが増加した直後では、冷却量Wをオーバーシュートさせることが望ましい。そして冷却量Wをオーバーシュートさせた後は、(式4)中の時定数に基づいて冷却量W112に漸近させることが望ましい。
以上説明した冷却量の制御により、X線検出器2に入射する線量が急激に変化した場合であってもトランジスタ接合部の温度変動幅を抑制することができる。
図12を用いて、X線検出器2内の空気、すなわち冷却に用いられる流体の温度Tが変化したときの冷却量の制御について説明する。X線CT装置のスキャナ内には、X線検出器2以外にもX線源1等の発熱源があるため、X線検出器2内の空気温度が変化する。(式6)において、Tを冷却量の制御により達成する目標温度制御範囲の中心温度TCENに置き換えると中心温度TCENは一定であるので、発熱量Pが一定とすると、冷却量WはX線検出器2の空気温度Tの関数となる。図12(a)に、光子計数率Rが一定、すなわち発熱量Pが一定である場合のX線検出器2内の空気温度Tと冷却量Wとの関係を示す。図12(a)に示されるように、中心温度TCENを満たすには空気温度Tの上昇に応じて冷却量Wを増加させればよい。
また冷却ファンの回転数Qが(式6)の冷却量Wの1.2乗~2乗に比例するように制御される場合、回転数Qは次式により表現される。なお発熱量Pは光子計数率Rに比例する。
Q∝{R/(TCEN-T)}1.2~{R/(TCEN-T)} …(式7)
図12(b)に、光子計数率RとX線検出器2内の空気温度Tの変化に応じて制御される冷却ファンの回転数Qを示す。図12(a)に示されるように、中心温度TCENを満たすには、光子計数率Rと空気温度Tの上昇に応じて回転数Qを増加させればよい。
図13を用いて、X線検出器2を冷却する冷却部である冷却ファン8と冷却ファン制御部9の具体的な構成について説明する。X線検出器2には複数、例えば数十個の検出素子20がチャネル方向、すなわちスキャナの回転方向に沿って円弧状に配列される。なお図13では便宜上、水平方向に直線状に配列された16個の検出素子20を示す。
X線検出器2の検出素子20を空冷するために複数の冷却ファン8が配置される。検出素子20の寸法は数cmであるのに対し冷却ファン8の寸法は数10cmであるので、複数の検出素子20に対して1個の冷却ファン8が配置される。各冷却ファン8は冷却ファン制御部9が有する各サブ制御部により個別に制御される。各サブ制御部は、検出素子20の計数回路22から取得される光子計数率に応じて、冷却ファン8の回転数を算出し、冷却ファン8を制御する。冷却ファン8の回転数の算出には、(式2)、(式3)や図10に例示されるテーブル等が用いられる。なお冷却ファン8の代わりに、水冷パイプが用いられる場合は水冷パイプ内を流れる水の流速が制御され、ペルチェ素子が用いられる場合はペルチェ素子に入力される電気信号が制御される。
1個の冷却ファン8が冷却する検出素子20の数は図13に例示される4個に限られず、適宜変更される。また検出素子20が配列される位置に応じて、1個の冷却ファン8が冷却する検出素子20の数が変更されても良い。例えば検出素子20の配列の中央部では端部よりも高精度な計測が要求されるため、中央部では端部よりも1個の冷却ファン8が冷却する検出素子20の数を減らし、より細やかな冷却量の制御を可能にしても良い。
図14を用いて、1個の冷却ファン8で複数の検出素子20を冷却するときの冷却量の制御について説明する。図14(a)に、検出素子20の配列のチャネル方向における光子計数率Rと、光子計数率Rに基づいて求められる冷却量Wとを、被写体が無い場合について示す。X線CT装置で取得される光子計数率Rは、被写体が無い場合にはチャネル中央部で高くチャネル端部で低い。図14(a)では、検出素子20の配列は冷却ファンA~Dによって冷却され、チャネル方向に4分割された各領域を冷却ファンA~Dのそれぞれが担当する。
各担当領域に含まれる複数の検出素子20の光子計数率はそれぞれ異なる値であるのに対し、各担当領域の冷却量は1個の冷却ファンの回転数によって制御される。そこで、担当領域の光子計数率Rの平均値、あるいは担当領域の光子計数率Rの最大値と最小値との中心値を用いて冷却ファンの回転数を制御することが好ましい。平均値を用いる場合は、光子計数率Rから冷却ファンの回転数を算出する演算が簡略化できる。また、最大値と最小値との中心値を用いる場合は、担当領域内のトランジスタ接合部温度の変動幅の中心値を、目標値に対して高精度に制御できる。
図14(b)に、冷却量の制御の有無によるトランジスタ接合部温度Tの分布の差異を示す。図14(a)に示すように、冷却ファンBと冷却ファンCの担当領域であるチャネル中央部では、高い光子計数率Rに応じて大きな冷却量Wが設定される。また冷却ファンAと冷却ファンDの担当領域であるチャネル端部では低い光子計数率Rに応じて小さな冷却量Wが設定される。このような冷却量Wの制御により、トランジスタ接合部温度Tの分布の幅は図14(b)に示すように抑制される。
図15を用いて、被写体が有る場合に、1個の冷却ファン8で複数の検出素子20を冷却するときの冷却量の制御について説明する。図15(a)に、図14(a)と同様に、チャネル方向における光子計数率Rと、光子計数率Rに基づいて求められる冷却量Wとを、被写体が有る場合について示す。被写体が有る場合にはX線が被写体で減弱するので、光子計数率Rはチャネル中央部のほうがチャネル端部よりも低くなる。冷却ファンA~Dが各担当領域の検出素子20を冷却することと、担当領域の光子計数率Rの平均値あるいは最大値と最小値との中心値を用いて冷却ファンの回転数を制御することは、被写体が無い場合と同様である。
図15(b)に、冷却量の制御の有無によるトランジスタ接合部温度Tの分布の差異を示す。各担当領域の光子計数率Rに応じて冷却ファンA~Dによる冷却量を制御することにより、トランジスタ接合部温度Tの分布の幅は被写体が有る場合も図14(b)と同様に抑制される。このような冷却量Wの制御により、被写体が配置される領域、つまりX線の減弱が大きくノイズの低減が要求される領域を担当する冷却ファンは回転数が小さくなる。冷却ファンの回転数の低下は、電気ノイズを減少させて画質の向上に寄与するとともに、騒音を抑制させて撮影中の被写体の環境を改善する。
図16を用いて、検出素子20間の温度差によって生じる光子計数部30の回路特性の変化量、すなわち電圧パルスの波高値とパルス幅に係る計測誤差等の変化量の影響を軽減する補正処理について説明する。図16(a)に、図14(a)と同様に、検出素子20の配列のチャネル方向における光子計数率Rと、光子計数率Rに基づいて求められる冷却量Wとを、被写体が無い場合について示す。冷却ファンA~Dの各担当領域に含まれる複数の検出素子20の光子計数率Rはそれぞれ異なる値であるのに対し、各担当領域の冷却量は担当領域の光子計数率Rの最大値RMAXと最小値RMINとの中心値RCEN(=(RMAX+RMIN)/2)を用いて制御される。その結果、図16(b)に示されるように、トランジスタ接合部温度Tの分布の幅は抑制される。ここで中心温度TCENに対する温度偏差TDEV(=T―TCEN)は、中心値RCENに対する光子計数率Rの偏差に比例し、次式で表現される。
DEV ∝(R-RCEN)…(式8)
(式8)の温度偏差TDEVによる光子計数部30の回路特性の変化量ΔSは、図6のΔS61~ΔS62の範囲におさまる。図6のΔS61~ΔS62の範囲ではΔSが線形に変化するので、温度偏差TDEVに基づく線形補間によりΔSを十分な精度で補正できる。検出素子20間の温度差によって生じる光子計数部30の回路特性の変化量ΔSを補正する補正処理の具体的な手順について以下説明する。なお補正処理は信号処理部3等によって実行される。
まず光子計数率Rと中心値RCENの偏差から温度偏差TDEVが計算される。次に温度偏差TDEVに応じて回路特性の変化量ΔSを補正する係数である補正係数Cが、図16(c)に例示されるテーブルから読み出される。なお補正係数Cは、(式1)の不感時間τの温度依存性を打ち消す無次元係数である。例えば図3(c)において、T=TCEN、T=TCEN+TDEVである場合、光子計数率ROUTAから算出される入射光子率RIN(T3)をRIN(T4)に補正するための係数が補正係数Cである。図16(c)のテーブルは、光子計数率RとRCENの偏差、温度偏差TDEV、補正係数Cの関係をまとめたものであり、シミュレーションや実測等により予め求められて記憶装置等に格納される。なお補正係数Cは低次の近似式により必要に応じて計算されてもよい。さらに、補正の精度をより高めるために、中心温度TCENに応じて、複数のテーブルを使い分けても良い。最後に補正係数Cが例えば光子計数率Rに乗じられることにより、補正処理が完了する。
このような補正処理により、検出素子20間の温度差によって生じる光子計数部30の回路特性の変化量を簡便に補正することができる。また検出素子20内の画素間の光子計数率の差異により画素間に温度差が生じる場合があるので、画素間において光子計数部30の回路特性の変化量を補正しても良い。なお画素間の補正処理では、X線検出器2のチャネル方向の温度分布だけでなく、スキャナの回転軸方向の温度分布を含めて補正処理を実施することが好ましい。
図17を用いて、図16を用いて説明した補正処理の効果について説明する。図17は、検出素子20の配列のチャネル方向における回路特性の変化量ΔSによる光子計数率の計測誤差の分布であり、被写体が無い場合について、補正処理の有無を対比したグラフである。点線で示される補正処理が無い場合に対して、実線で示される補正処理が有る場合では回路特性の変化量ΔSによる光子計数率の計測誤差が抑制される。
<第二実施形態>
第一実施形態では、X線検出器2が有する検出素子20の全てに対して冷却量の制御を実施することについて説明した。本実施形態では、冷却量が制御される検出素子20を一部に限定することについて説明する。なお本実施形態には、第一実施形態で説明した構成や機能の一部を適用できるので、同様の構成、機能については説明を省略する。
図18を用いて本実施形態のX線CT装置について説明する。第一実施形態と同様に、X線検出器2の検出素子20はX線源1を中心とする円弧状に配列される。検出素子20の配列の中央部では、被写体7を透過したX線が検出されるため高精度な計測が要求される。一方、検出素子20の配列の端部では、被写体7を透過しないX線が検出されるため高精度な計測は不要である。そこで本実施形態では、被写体7を透過したX線を検出する中央部を冷却する冷却ファン8aを光子計数率に応じて冷却量を制御する対象とする。
本実施形態によれば、検出素子20の配列の端部を冷却する冷却ファン8の冷却量の制御が不要となるので、X線CT装置の構成や、冷却量の制御に係る演算処理を簡略化できる。なお、冷却ファン制御部9が全ての冷却ファン8を制御可能に構成し、被写体7の大きさや配置に応じて、冷却量が制御される冷却ファン8が適宜切り替えられるようにしても良い。
<第三実施形態>
第一実施形態では、被写体を模擬したファントムを予め撮影して取得した光子のエネルギースペクトルに基づいて、ある光子エネルギーレベルの光子数から他の光子エネルギーレベルの光子数を推定することについて説明した。被写体を透過したX線のエネルギースペクトルは被写体によって異なるので、ファントムの撮影によって取得したエネルギースペクトルでは推定精度が不十分である場合がある。そこで本実施形態では、X線CT装置での本撮影に先立って被写体毎に撮影されるスキャノグラムを用いて、被写体毎のエネルギースペクトルを取得することについて説明する。なおスキャノグラムとは、本撮影の撮影範囲を設定するとき等に使用される透視画像である。本実施形態には、第一実施形態で説明した構成や機能の一部を適用できるので、同様の構成、機能については説明を省略する。
図19を用いて、スキャノグラムから推測される被写体の組成について説明する。図19(a)に被写体のスキャノグラムと冷却ファンA~Dの担当領域の位置関係を示す。冷却ファンA~Dは、図15及び図16と同様に、スキャナの回転方向であるX線検出器2のチャネル方向に4分割された各担当領域を冷却する。図19(a)の例では、被写体の頭部、胸部・腹部、脚部は冷却ファンBと冷却ファンCの担当領域にあり、両腕は冷却ファンAと冷却ファンDの担当領域にある。
X線検出器2が光子計数型である場合には、被写体のスキャノグラムから被写体の組成を画素毎に取得できるので、冷却ファンA~Dの各担当領域における被写体の平均組成をスキャノグラムの撮影位置毎に求められる。図19(b)に冷却ファンA、Dの担当領域内の平均組成の分布を例示し、図19(c)に冷却ファンB、Cの担当領域内の平均組成の分布を例示する。なお撮影位置Z191は頭部の先端、撮影位置Z192は頭部と胸部との境界、撮影位置Z193は腹部と脚部との境界、撮影位置Z194は脚部の先端に相当する。また図19(b)と図19(c)に例示する脂肪と骨に限らず、筋肉や水等の平均組成を求めても良い。
被写体を透過したX線のエネルギースペクトルは被写体の組成に応じて決まるので、図19(b)や図19(c)に示されるような平均組成の分布から被写体毎のエネルギースペクトルが求められる。すなわち、被写体毎に撮影されるスキャノグラムを用いることにより、被写体毎のエネルギースペクトルが求められるので、ある光子エネルギーレベルの光子数から他の光子エネルギーレベルの光子数を高精度に推定できる。
以上述べたように本実施例によれば、被写体毎に撮影されるスキャノグラムから被写体の組成の分布が求められ、求められた組成の分布を用いてエネルギースペクトルが取得されるので、被写体に応じたエネルギースペクトルを取得できる。また取得されたエネルギースペクトルを用いることにより、ある光子エネルギーレベルの光子数から他の光子エネルギーレベルの光子数を高精度に推定できるので、冷却量を高精度に制御することができる。
以上、本発明の放射線撮像装置について複数の実施形態を説明した。本発明の放射線撮像装置は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、上記実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。また上記実施形態では、冷却量の制御をLSI等に実装されるハードウェアで実現することについて説明したが、信号処理部3等で実行されるソフトウェアで実現されても良い。
1:X線源、2:X線検出器、3:信号処理部、4:画像生成部、5:回転板、6:寝台、7:被写体、8:冷却ファン、9:冷却ファン制御部、20:検出素子、21:半導体層、22:計数回路、30:光子計数部、31:出力部、32:チャージアンプ、33:バンドパスフィルタ、34:電圧比較器、35:カウンタ、36:電圧比較器、37:カウンタ

Claims (11)

  1. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は、前記光子計数率と前記計数回路の発熱量との関係を示すテーブルに基づいて前記放射線検出器の冷却量を制御し、
    前記テーブルは、被写体の有無に応じて予め作成されることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項に記載の放射線撮像装置であって、
    前記テーブルは、前記被写体の組成に応じて予め作成されることを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は、前記光子計数率と前記計数回路の発熱量との関係を示すテーブルに基づいて前記放射線検出器の冷却量を制御し、
    前記テーブルは、前記光子計数率が比較的低い範囲では他の範囲に比べて、前記光子計数率及び前記発熱量の刻み幅が細かいことを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は、前記光子計数率と前記計数回路の発熱量との関係を示すテーブルに基づいて前記放射線検出器の冷却量を制御し、
    前記テーブルは、前記光子計数率が比較的高い範囲では他の範囲に比べて、前記光子計数率及び前記発熱量の刻み幅が細かいことを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は前記光子計数率に応じて前記放射線検出器の冷却量を制御し、
    前記冷却部は、前記光子計数率が変化した直後には前記冷却量をオーバーシュートさせ、オーバーシュートさせた後には前記冷却量を所定の値に漸近させることを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は前記光子計数率に応じて前記放射線検出器の冷却量を制御し、
    前記計数回路は、前記放射線を複数のエネルギーレベルに弁別してエネルギーレベル毎に前記光子計数率を出力し、
    前記冷却部は、あるエネルギーレベルの光子計数率である第一光子計数率から他のエネルギーレベルの光子計数率である第二光子計数率を推定し、第一光子計数率と第二光子計数率とに基づいて前記冷却量を制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 請求項に記載の放射線撮像装置であって、
    前記第二光子計数率は、前記計数回路が計数できないエネルギーレベルの光子計数率であることを特徴とする放射線撮像装置。
  8. 請求項に記載の放射線撮像装置であって、
    前記冷却部は、本撮影に先立って取得されるスキャノグラムから被写体の組成を求め、求められた組成に基づいて推定されるエネルギースペクトルを用いて前記第二光子計数率を推定することを特徴とする放射線撮像装置。
  9. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は、複数の計数回路に対して一つが配置され、前記複数の計数回路が出力する各光子計数率から算出される基準値に基づいて前記放射線検出器の冷却量を制御し、
    前記基準値は、前記複数の計数回路が出力する各光子計数率の最大値と最小値との中心値であることを特徴とする放射線撮像装置。
  10. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は、複数の計数回路に対して一つが配置され、前記複数の計数回路が出力する各光子計数率から算出される基準値に基づいて前記放射線検出器の冷却量を制御し、
    前記複数の計数回路が出力する各光子計数率と前記基準値との差異に基づいて、前記複数の計数回路の間の回路特性の変化量を補正する信号処理部をさらに備えることを特徴とする放射線撮像装置。
  11. 放射線源と、前記放射線源から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器を冷却する冷却部を備えた放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出器は、単位時間当たりに計数される放射線の光子数を光子計数率として出力する計数回路を有し、
    前記冷却部は、前記光子計数率に応じて前記計数回路の一部を冷却するための冷却量を制御し、被写体の大きさまたは配置に応じて、冷却量が制御される前記計数回路の範囲を切り替えることを特徴とする放射線撮像装置。
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