JP7070059B2 - 車両検知装置、車両検知方法、及びプログラム - Google Patents
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に起因する外乱の影響を抑止するものであり、複数の磁気センサを利用するため構成が大掛りとなり、またコスト高となる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両検知装置10と磁気センサ11との接続構成を示す模式図である。
以下、図5乃至図9を参照しつつ、図10のフローチャートを用いて、制御部12によって実行される車両検知処理の手順とともに、本発明の車両検知方法の一例について説明する。図10において、S11,S12,・・・は処理手順の番号(ステップ番号)を示す。
図10に示すように、ステップS11では、制御部12は、磁気センサ11Aの検出値の変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいか否かを判定する。ステップS11は、本発明の第1空車判定ステップの一例である。図5に示す車両状態P31は、駐車スペースZ1に車両21のフロント側が近づいた状態を示しており、この車両状態P31では、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における地磁気に与える影響は小さい。このため、車両状態P31における前記変化量Gは前記第1空閾値L1よりも小さい。したがって、車両21が車両状態P31である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいと判定する(S11のYes)。この場合、次のステップS12において、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態であると判定して、駐車スペースZ1が空状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。その後、処理はステップS11に戻る。なお、ステップS11において、前記変化量Gが前記第1空閾値L1以上であると判定されると、処理は、次のステップS13に進む。
ステップS13では、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を超えたか否かを判定する。ステップS13は、本発明の閾値判定ステップの一例である。車両21が駐車スペースZ1内に進入して、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された車両状態P32になると、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における地磁気に与える影響は急激に大きくなる。このため、車両状態P32では、前記変化量Gは前記トリガー閾値H1よりも大きくなる。したがって、車両21が車両状態P32である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも大きいと判定する(S13のYes)。この場合、処理は、次のステップS14に進む。なお、ステップS13において、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1以下であると判定された場合(S13のNo)、処理はステップS11に戻る。
ステップS14では、制御部12は、ステップS13において前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を越えたと判定された時点T31(図5参照)から前記設定時間Taを経過したか否かを判定する。ここで、前記設定時間Taを経過したと判定されると、処理はステップS15に進む。
ステップS15では、制御部12は、前記設定時間Taを経過した時点T32(図5参照)における前記変化量Gが、前記トリガー閾値H1よりも小さいか否かを判定する。車両21が駐車スペースZ1内に更に進入して、車両21が車両状態P33に移るにつれて、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における地磁気に与える影響は徐々に小さくなり、車両21が車両状態P33になると前記変化量Gは、前記トリガー閾値H1よりも小さくなる。ここで、車両状態P33は、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方を通過し、車両21のリア部分が磁気センサ11Aの上方に配置された状態であって、車両21が駐車スペースZ1に駐車された状態である。したがって、車両21が車両状態P33である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1よりも小さいと判定する(S15のYes)。この場合、処理は、次のステップS16に進む。ステップS15において、時点T32(図5参照)における前記変化量Gが前記トリガー閾値H1以上であると判定されると(S15のNo)、処理は後述のステップS24に進む。
ステップS16では、制御部12は、時点T32(図5参照)における前記変化量G(判定数値G1)が、前記満閾値H2よりも大きいか否かを判定する。上述したように、車両21は、エンジン部分以外の部分は、地磁気に対する影響が低いが、前記変化量Gは前記満閾値H2よりも高い数値を示す。したがって、車両21が車両状態P33である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記満閾値H2よりも大きいと判定する(S16のYes)。この場合、処理は、次のステップS17に進む。一方、ステップS17において、時点T32(図5参照)における前記変化量Gが前記満閾値H2以下であると判定されると(S16のNo)、処理はステップS11に戻る。なお、ステップS14~S15は、本発明の車両判定ステップの一例である。
ステップS16において、時点T32(図5参照)における前記変化量Gが前記満閾値H2以下であると判定された場合、制御部12は、次のステップS17において、駐車スペースZ1が満状態であると判定する。そして、制御部12は、駐車スペースZ1が満状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。
次のステップS18では、制御部12は、前記判定数値G1に基づいて前記第2空閾値L2を算出する。具体的には、予め定められた前記低減率を前記判定数値G1に乗じて得られた算出値を前記第2空閾値L2に設定する。前記第2空閾値L2の設定値は、記憶部13或いは前記RAMに記憶される。その後、処理はステップS19に進む。
ステップS19では、ステップS13と同じ処理が行われる。つまり、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を超えたか否かを再び判定する。車両21が駐車スペースZ1から出車し始めて、車両21のエンジン部分が磁気センサ11Aの上方に配置された車両状態P34になると、前記変化量Gは前記トリガー閾値H1よりも大きくなる。したがって、車両21が車両状態P34である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を再び超えたと判定する(S19のYes)。その後、次のステップS20では、ステップS14と同じ処理が行われる。つまり、制御部12は、ステップS19において前記変化量Gが前記トリガー閾値H1を越えたと判定された時点T33(図5参照)から前記設定時間Taを経過したか否かを判定する。その後、処理はステップS21に進む。
ステップS21では、制御部12は、前記設定時間Taを経過した時点T34(図5参照)における前記変化量Gが、ステップS18で設定された前記第2空閾値L2よりも小さいか否かを判定する。車両21が駐車スペースZ1から完全に出車した車両状態P35では、車両21が磁気センサ11Aの設置位置における地磁気に与える影響が更に小さくなる。この場合、車両状態P35における前記変化量Gは前記第2空閾値L2よりも小さくなる。したがって、車両21が車両状態P35である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記第2空閾値L2よりも小さいと判定する(S21のYes)。つまり、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態であると判定する。なお、ステップS29~S22は、本発明の第2空車判定ステップの一例である。
前記変化量Gが前記第2空閾値L2よりも小さいと判定されると、次のステップS22において、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態に戻ったと判定して、駐車スペースZ1が空状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。
その後、ステップS23において、制御部12は、記憶部13又は前記RAMに記憶した前記第2空閾値L2の設定値をリセットし、一連の車両検知処理が終了する。
ステップS24では、制御部12は、ステップS17と同じ処理が行われる。つまり、制御部12は、車両21が車両状態P43である場合に、駐車スペースZ1が満状態であると判定する。そして、制御部12は、駐車スペースZ1が満状態であることを示すステータス情報を記憶部13に記憶し、当該ステータス情報を管理サーバ15に出力する。その後、処理はステップS25に進む。
ステップS25では、制御部12は、ステップS11と同じ処理を行う。つまり、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいか否かを判定する。車両21が、図7に示す車両状態P43からP44に移ったとしても、前記変化量Gが前記第1空閾値L1未満とはならず、車両21が駐車スペースZ1から完全に出車した車両状態P45になった場合に、前記変化量Gが前記第1空閾値L1未満となる(図7の時点T35参照)。したがって、車両21が車両状態P45である場合は、制御部12は、前記変化量Gが前記第1空閾値L1よりも小さいと判定する(S25のYes)。つまり、制御部12は、駐車スペースZ1が空状態であると判定する。
11,11A:磁気センサ
12 :制御部
13 :記憶部
14 :通信部
15 :管理サーバ
17 :出入口
20 :駐車場
21,22:車両
121 :変化量算出部
122 :閾値判定部
123 :車両判定部
124 :第1空車判定部
125 :第2空車判定部
126 :閾値設定部
AV1 :安定値
AV2 :安定値
AV3 :安定値
G :変化量
G1 :判定数値
G2 :判定数値
H1 :トリガー閾値
H2 :満閾値
L1 :第1空閾値
L2 :第2空閾値
Lo :満空判定閾値
N1 :ネットワーク
SP1 :ピーク値
SP2 :ピーク値
Ta :設定時間
Z,Z1,Z2:駐車スペース
Claims (11)
- 検出空間における車両の有無を判定する車両検知装置であって、
前記検出空間における磁気を検出可能な磁気センサの検出値と予め定められた基準値との差分である変化量が空車判定に用いられる第1閾値よりも大きい第2閾値を越えたか否かを判定する閾値判定部と、
前記閾値判定部によって前記変化量が前記第2閾値を越えたと判定されてから所定時間を経過した時点の前記変化量を示す第1判定数値が、前記第2閾値未満であり、且つ、前記第1閾値と前記第2閾値との間に定められた第3閾値以上である場合に、前記検出空間に車両が有ると判定する車両判定部と、を備える車両検知装置。 - 前記変化量が前記第1閾値未満の場合に前記検出空間に車両が無いと判定する第1空車判定部と、
前記車両判定部によって前記検出空間に車両があると判定された後に、前記閾値判定部によって前記変化量が前記第2閾値を越えたと判定されてから所定時間を経過した時点の前記変化量を示す第2判定数値が、前記第1閾値と前記第1判定数値との間に定められた第4閾値未満の場合に、前記検出空間に車両が無いと判定する第2空車判定部と、を更に備える請求項1に記載の車両検知装置。 - 前記第4閾値は、
前記検出空間が車両の無い空状態であり、且つ、前記検出空間に隣接する隣接空間が車両を有する満状態であるときの前記変化量を示す第2値よりも大きい値に定められている、請求項2に記載の車両検知装置。 - 前記車両判定部によって前記検出空間に車両があると判定された後に、前記第1判定数値に基づいて算出された算出値を前記第4閾値に設定する閾値設定部を更に備える請求項2又は3のいずれかに記載の車両検知装置。
- 前記算出値は、予め定められた低減率を前記第1判定数値に乗じて得た値である、請求項4に記載の車両検知装置。
- 前記磁気センサは、前記検出空間の中央部に対して車両の出入口側に設置されている、請求項1から5のいずれかに記載の車両検知装置。
- 前記磁気センサの検出値を取得し、取得した前記検出値と前記基準値との差分を前記変化量として算出する変化量算出部を更に備える、請求項1から6のいずれかに記載の車両検知装置。
- 前記基準値は、前記検出空間及び前記検出空間に隣接する隣接空間が空車であるときの前記磁気センサの検出値である、請求項7に記載の車両検知装置。
- 検出空間における車両の有無を判定する車両検知方法であって、
前記検出空間における磁気を磁気センサから取得し、前記磁気センサの検出値と予め定められた基準値との差分である変化量が空車判定に用いられる第1閾値よりも大きい第2閾値を越えたか否かを判定する閾値判定ステップと、
前記閾値判定ステップにおいて前記変化量が前記第2閾値を越えたと判定されてから所定時間を経過した時点の前記変化量が、前記第2閾値未満であり、且つ、前記第1閾値と前記第2閾値との間に定められた第3閾値以上である場合に、前記検出空間に車両が有ると判定する車両判定ステップと、を含む車両検知方法。 - 前記変化量が前記第1閾値未満の場合に前記検出空間に車両が無いと判定する第1空車判定ステップと、
前記車両判定ステップによって前記検出空間に車両があると判定された後に、前記閾値判定ステップにおいて前記変化量が前記第2閾値を越えたと判定されてから所定時間を経過した時点の前記変化量を示す第2判定数値が、前記第1閾値と前記第1判定数値との間に定められた第4閾値未満の場合に、前記検出空間に車両が無いと判定する第2空車判定ステップと、を含む請求項9に記載の車両検知方法。 - 請求項9又は10に記載の車両検知方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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