JP7001438B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本開示は圧縮機に関する。
従来、例えば自動車や船舶用等に用いられるターボチャージャー等の圧縮機にあっては、高効率化と作動領域の拡大とが課題とされている。その対策の一つとして、小流量時に生じるサージの発生限界を低下させるためのバイパス流路を主流路のほかに設ける構成が知られている。例えば、特許文献1には、動翼群の上流側端部よりも上流において主流路の外側に形成された迂回流路を、外部に設けた動作レバーで開閉する構成が開示されている。
特開2005-240696号公報
しかし、上記特許文献1に開示された圧縮機は、迂回流路の開閉を外部から行う必要があるため、エンジン等への搭載性やコスト面においてさらに改善の余地があった。
上述した問題に鑑み、本発明の少なくとも一実施形態は、外部入力を必要とせずに作動領域の拡大と高効率化とを両立可能な圧縮機を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮機は、
主流路と、前記主流路に連通するように設けられるバイパス路又は再循環路を含む副流路とを内部に含むケーシングと、
前記主流路内に設けられた複数の動翼と、
開位置、または、該開位置よりも前記副流路の流路断面積が小さい閉位置の一方から他方に移動可能に構成された流路断面積調整部材と、
流体力を受けるように前記主流路内に露出して設けられて、前記主流路の流れが第1流量のときに前記流路断面積調整部材が前記開位置に位置し、前記流れが前記第1流量よりも大きい第2流量のときに前記流路断面積調整部材が前記閉位置に位置するように、前記流体力に起因した駆動力を前記流路断面積調整部材に与えるよう構成された翼素と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、主流路内が第1流量の際は流路断面積調整部材が開位置に配置されて副流路から主流路内への流れを形成することができる。よって、圧縮機で発生し得るサージを効果的に抑制することができ、作動レンジの下限をより低く設定することができる。一方、第1流量よりも大きい第2流量では、流路断面積調整部材が閉位置に配置されて主流路と副流路との間で流体の流出入が規制される。よって、圧力損失等のロスが少なく高効率な圧縮機を実現することができる。このように、主流路内の流体力により、流路断面積調整部材を副流路に対して閉位置と開位置とに移動できるから、外部からの入力を必要とせずに圧縮機の作動領域の拡大と高効率化とを両立することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、
前記副流路は、前記動翼の前縁よりも前記主流路における上流側に位置する出口と、前記出口よりも前記主流路における上流側に位置する入口と、を含む前記バイパス路である。
上記(2)の構成によれば、主流路において動翼の前縁よりも上流に配置された出口とさらに上流に配置された入口とを含むバイパス路により構成された副流路を含む圧縮機において、上記(1)で述べた効果を享受することができる。すなわち、比較的小流量である第1流量の際には外部からの入力によらず主流路内の流体力でバイパス路を開放し、バイパス路からの流れによってサージの発生を抑制することができる。一方、主流路内が比較的大流量である第2流量の際には外部からの入力によらず主流路内の流体力でバイパス路を閉塞することができ、圧縮効率の低下を抑制することができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(2)に記載の構成において、
前記バイパス路内に配置された予旋回ノズルをさらに備える。
上記(3)の構成によれば、内部に予旋回ノズルが配置されたバイパス路から主流路内に、動翼の回転方向に沿う旋回流を積極的に付与することができる。つまり、比較的小流量である第1流量の際には流路断面積調整部材が開位置に配置され、上記予旋回ノズルからの旋回流を主流路内に強制的に供給することができるから、圧縮機において小流量の際に発生し得るサージをより効果的に抑制することができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、
前記副流路は、前記動翼に対向する前記ケーシングの内壁に配置された入口と、前記動翼の前縁よりも前記主流路における上流側に配置された出口と、を含む前記再循環路である。
上記(4)の構成によれば、主流路において動翼の前縁よりも下流側に配置された入口と上記前縁よりも上流側に配置された出口とを含む再循環路(又は再循環流路)により構成された副流路を含む圧縮機において、上記(1)で述べた効果を享受することができる。すなわち、比較的小流量である第1流量の際には外部からの入力によらず主流路内の流体力で再循環路を開放することができる。そして、再循環路からの旋回流でサージの発生を抑制することにより、作動領域の下限を低下させることができる。一方、主流路内が比較的大流量である第2流量の際には外部からの入力によらず主流路内の流体力で再循環路を閉塞し、圧縮効率の低下を抑制することができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(1)~(4)の何れか一つに記載の構成において、
前記流路断面積調整部材は、前記副流路の前記出口を開閉するように配置され、
前記翼素は、前記出口よりも前記主流路における下流側、かつ、前記動翼の前縁の上流側において、前記流路断面積調整部材に取り付けられている。
上記(5)の構成によれば、流路断面積調整部材によって副流路の出口が開閉されるように構成されたことにより、副流路から主流路への流れの有無を効果的に切り替えることができる。また、流路断面積調整部材の翼素が副流路の出口よりも下流に配置されたことにより、出口からの流れの影響を含めた流体力を効果的に翼素に作用させることができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(5)に記載の構成において、
前記流路断面積調整部材は、前記開位置に配置された際に、前記主流路の流れ方向における前記翼素の上流側端部と前記出口の下流側端部との距離が、前記流れ方向に沿う前記翼素の長さの20%以上になるように構成される。
副流路の出口からは概して動翼の回転方向に沿った旋回成分を有する旋回流が供給され、この旋回流は主流路内に斜めに流入して動翼に作用する。上記(6)の構成によれば、翼素は副流路の出口から該翼素の翼長の20%以上の間隔を隔てて配置されるから、上記出口からの流れを翼素で妨げることなく動翼に作用させることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)又は(6)の何れか一つに記載の構成において、
前記流路断面積調整部材は、前記閉位置に配置された際に前記出口の一部のみを閉塞するように構成される。
上記(7)の構成によれば、流路断面積調整部材が閉位置に配置された状態においても、副流路からの流れの一部を主流路に流入させることができる。よって、比較的大流量である第2流量の際に、動翼に供給される流れに該動翼の回転方向に沿う旋回成分を付与することができるから、さらなる圧縮効率の向上を図ることができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(1)~(7)の何れか一つに記載の構成において、
前記流路断面積調整部材は、前記主流路を規定する前記ケーシングの内壁に沿って少なくとも一部が前記主流路の流れ方向に平行な軸を中心とする環状に形成される。
上記(8)の構成によれば、流路断面積調整部材をケーシングの内壁に沿わせることができるとともに、ケーシングの内壁の周方向にわたって流路断面積調整部材を一体に構成することができる。これにより、閉位置と開位置とを含む移動範囲内において、ケーシングの内壁に沿って流路断面積調整部材を円滑に案内することができる。また、ケーシングの内壁の周方向にわたって複数の副流路が形成された場合、環状に形成された流路断面積調整部材によって複数の副流路を一度に開閉することができる。
(9)いくつかの実施形態では、上記(1)~(8)の何れか一つに記載の構成において、
前記ケーシングは、前記主流路における流れ方向に沿って前記閉位置と前記開位置との間で前記流路断面積調整部材が移動するよう、前記流路断面積調整部材を案内するように構成されたガイド部を含む。
上記(9)の構成によれば、ガイド部に沿って流路断面積調整部材が閉位置と開位置とに案内される。主流路内が比較的大流量である第2流量の際には、主流路内の流れが順流の状態であるから、該順流に沿って流路断面積調整部材を閉位置に円滑に移動させることができる。また、主流路の流れ方向におけるガイド部の上流側端部及び下流側端部の位置や、流路断面積調整部材の翼素の位置を適切に設定することにより、流路断面積調整部材が作動する流量、すなわち圧縮機の作動レンジを任意に設定することができる。
(10)いくつかの実施形態では、上記(1)~(9)の何れか一つに記載の構成において、
前記翼素は、前記主流路の上流側に面する凸状湾曲面と、前記主流路の下流側かつ前記動翼の回転方向の上流側に面する凹状湾曲面と、を含み、
前記主流路の流れ方向に対して前記翼素の長さが動翼の長さの80%以下に構成される。
主流路内が小流量である第1流量の際には、副流路からの流れと動翼の回転とに起因して、動翼の回転軸と交差する周方向への旋回成分を有する旋回流が翼素に作用し得る。この点、上記(10)の構成によれば、翼素の凹状湾曲面が主流路の下流側かつ動翼の回転方向の上流側に面するように構成されるから、凹状湾曲面で受けた旋回流を主流路の上流側に導くことで、流路断面積調整部材を開位置に移動させるための駆動力を得ることができる。一方、主流路の流れが第1流量より大きな第2流量の際には、翼素の凸状湾曲面に主流の動圧が作用して流路断面積調整部材が閉位置に移動される。その際、翼素の凸状湾曲面が主流路の上流側に面することにより、主流路の上流からの流れを下流側に円滑に案内することができる。よって、圧力損失に起因した効率低下を抑制することができる。
(11)いくつかの実施形態では、上記(1)~(10)の何れか一つに記載の構成において、
前記流路断面積調整部材は、
前記副流路の少なくとも一部を閉塞可能な板部材と、
前記板部材及び前記翼素を、前記翼素の移動に応じて当該移動の方向と異なる向きに前記板部材を移動可能に連結する連結部と、を含む。
上記(11)の構成によれば、副流路を閉塞する板部材を、軸流方向において翼素と逆向きに移動させることができる。これにより、圧縮機の設計の自由度の向上を図ることができる。
(12)いくつかの実施形態では、上記(1)~(11)の何れか一つに記載の構成において、
前記流路断面積調整部材は、
前記閉位置において前記副流路の出口に配置される流量規制部と、
前記流量規制部に対して前記開位置に向かう移動方向の上流側に配置された開口部と、を含む。
上記(12)の構成によれば、例えば、流路断面積調整部材において開位置または閉位置に向かう移動方向の上流側又は下流側の端部を用いて副流路を開閉する構成に比べて、副流路の出口の幅が開口部よりも大きい場合は該開口部の大きさに規制することができる。したがって、回転機械の設計の自由度の向上が図られる。
(13)いくつかの実施形態では、上記(12)に記載の構成において、
前記流路断面積調整部材は、前記翼素よりも少数の前記開口部を含む。
上記(13)の構成によれば、開口部の数を翼素の数より少なく構成することで、各々の開口部を軸流方向周りの周方向においてより大きく確保することができる。これにより、例えば、副流路から動翼に付与する旋回流の効果をより大きく確保することができる。
(14)いくつかの実施形態では、上記(1)~(13)の何れか一つに記載の構成において、
前記軸流方向に沿って少なくとも前記動翼の前縁及びその上流を含む領域であって前記主流路を規定する前記ケーシングの内周近傍に、逆流が生じ得る逆流域が分布し、
前記流路断面積調整部材は、少なくとも前記翼素が前記逆流域に配置されるように構成される。
上記(14)の構成によれば、比較的小流量の第1流量の際には、逆流による流体力を翼素に確実に作用させることができる。よって、流量の変化に対して応答性の高い流路断面積調整部材を得ることができるため、圧縮機の作動領域の拡大と高効率化とをより確実に達成することができる。
(15)いくつかの実施形態では、上記(1)~(14)の何れか一つに記載の構成において、
上記圧縮機はターボチャージャーを含む。
上記(15)の構成によれば、自動車用又は船舶用等のターボチャージャーにおいて、上記(1)~(14)の何れか一つで述べた効果を享受することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、外部入力を必要とせずに圧縮機の作動領域の拡大と高効率化とを両立することができる。
一実施形態に係る圧縮機の構成を示す側断面図である。 一実施形態に係る圧縮機の流路断面積調整部材を示す側断面図であり、(a)は開位置に配置された状態、(b)は閉位置に配置された状態を示す。 他の実施形態に係る圧縮機の構成例を示す側断面図である。 一実施形態における流路断面積調整部材の閉塞状態を示す概略図である。 一実施形態における流路断面積調整部材の軸方向断面図である。 一実施形態における翼素に作用する流体力を示す概略図である。 他の実施形態における流路断面積調整部材の構成例を示す概略図であり、(a)は開位置、(b)は閉位置を示す。 他の実施形態における流路断面積調整部材の構成例を示す概略図であり、(a)は開位置、(b)は閉位置を示す。 一実施形態における動翼付近の流れ示す概略図であり、(a)は順流の第1状態、(b)は逆流が生じる第2状態を示す。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る圧縮機の構成を示す概略図である。図2は、一実施形態に係る圧縮機の流路断面積調整部材を示す側断面図であり、(a)は開位置に配置された状態、(b)は閉位置に配置された状態を示す。
図1及び図2に示すように、本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮機1は、例えば内燃機関に圧縮空気を送り込むための装置(遠心圧縮機)であり、主流路14と、該主流路14に連通するように設けられるバイパス路20A又は再循環路(又は再循環流路)20Bを含む副流路20とを内部に含むケーシング2と、主流路14内に設けられた複数の動翼6と、開位置P1、または、該開位置P1よりも副流路20の流路断面積が小さい閉位置P2の一方から他方に移動可能に構成された流路断面積調整部材30と、流体力を受けるように主流路14内に露出して設けられて、主流路14の流れが第1流量のときに流路断面積調整部材30が開位置P1に位置し、流れが第1流量よりも大きい第2流量のときに流路断面積調整部材30が閉位置に位置するように、流体力に起因した駆動力を流路断面積調整部材30に与えるよう構成された翼素38と、を備えている。
ケーシング2は、略円筒状の内部空間を有しており、該円筒の中心軸10の一端の開口から流入した空気を、他端に配置されたインペラ(羽根車)4の回転により径方向に圧縮し、該インペラ4の接線方向に配置された圧縮室12に空気を送るための流路(主流路14)を規定する。ケーシング2の内部には、例えば環状部材3を配置することで副流路20を形成してもよい。この場合は上記開口から環状部材3の内側を通ってインペラ4に向かう主流50の通過経路が主流路14であり、環状部材3とケーシング2との間が副流路20としてのバイパス路20A(その内部を通過する流れが副流56)である。
インペラ4は、中心軸10と同軸の図示しない回転軸を中心に回転可能に設けられる。インペラ4には周方向に沿って複数の動翼6(羽根)が設けられている。
動翼6は、軸方向の上流から流入した空気を下流側において接線方向(或いは径方向)に送出するように形成されている。
流路断面積調整部材30は、主流路14において動翼6の最上流側の端部である前縁8よりも上流側に配置されており、開位置P1と閉位置P2との間で往復移動可能に設けられている。なお、説明の便宜上、図1の上半分は流路断面積調整部材30が開位置P1に配置された状態を示しており、図1の下半分は流路断面積調整部材30が閉位置P2に配置された状態を示している。
翼素38は、主流路14内の流れ(例えば空気流)に基づく流体力を受けて駆動される。例えば、翼素38は、主流路14内を上流側から下流側に流れる順流や、下流側から上流側に向かう逆流、或いは、中心軸周りに流れる旋回流から駆動力を得ることにより、上流から下流、下流から上流、或いは、中心軸10周りの周方向に向かう駆動力を流路断面積調整部材30に付与することができる。
上記の構成によれば、主流路14内が第1流量の際は流路断面積調整部材30が開位置P1に配置されて副流路20から主流路14内への流れを形成することができる。よって、圧縮機1で発生し得るサージを効果的に抑制することができるから、作動レンジの下限をより低く設定することができる。なお、第1流量は、主流路14内の流れが比較的低速であって、中心軸10周りの旋回流や逆流が発生し得るような流量に設定され得る。一方、第1流量よりも大きい第2流量では、流路断面積調整部材30が閉位置P2に配置されて主流路14と副流路20との間で流体の流出入が規制される。よって、圧力損失等のロスが少なく高効率な圧縮機1を実現することができる。このように、主流路14内の流体力により、流路断面積調整部材30を副流路20に対して閉位置P2と開位置P1とに移動できるから、外部からの入力を必要とせずに圧縮機1の作動領域の拡大と高効率化とを両立することができるのである。
いくつかの実施形態では、上記構成において、副流路20は、動翼6の前縁8よりも主流路14における上流側に位置する出口24と、該出口24よりも主流路14における上流側に位置する入口22と、を含むバイパス路20Aであってもよい(例えば図1、図2及び図8参照)。このようにすれば、主流路14において動翼6の前縁8よりも上流側に配置された出口24とさらに上流側に配置された入口22とを含むバイパス路20Aにより構成された副流路20を含む圧縮機1において、上述した効果を享受することができる。すなわち、比較的小流量である第1流量の際には外部からの入力によらず主流路14内の流体力でバイパス路20Aを開放することができる。一般に、バイパス路20Aの出口24から主流路14には、インペラ4(又は動翼6)の回転に沿った旋回成分を有する流れが供給される。このように、インペラ4に流入する流れに予めインペラ4の回転と同方向の旋回成分を付与することにより、動翼6への流入角を該動翼6のコード方向に沿わせることができるため、剥離が抑制されてサージが抑制される。よって、バイパス路20Aからの流れによってサージの発生を抑制することができる。一方、主流路14内が比較的大流量である第2流量の際には外部からの入力によらず主流路14内の流体力でバイパス路20Aを閉塞することができるので、圧縮効率の低下を抑制することができる。
いくつかの実施形態において、圧縮機1は、バイパス路20A内に配置された予旋回ノズル26をさらに備えていてもよい(例えば図2参照)。
予旋回ノズル26は、インペラ4に流入する流れに、該インペラ4の回転と同方向の旋回成分を予め強制的に付与することにより、インペラ4の回転効率の低下を抑制して圧縮効率の向上を図るものである。このように予旋回ノズル26を備えた構成とすれば、内部に予旋回ノズル26が配置されたバイパス路20Aから主流路14内に、動翼6の回転方向に沿う旋回流58を積極的に付与することができる。つまり、比較的小流量である第1流量の際には流路断面積調整部材30が開位置P1に配置され、上記予旋回ノズル26からの旋回流58を主流路14内に強制的に供給することができるから、圧縮機1において小流量の際に発生し得るサージをより効果的に抑制することができる。
図3は、他の実施形態に係る圧縮機の構成例を示す側断面図である。
図3に非限定的に例示するように、いくつかの実施形態において、副流路20は、動翼6に対向するケーシング2の内壁に配置された入口22と、動翼6の前縁8よりも主流路14における上流側に配置された出口24と、を含む再循環路20Bであってもよい。
すなわち再循環路20Bは、動翼6の前縁8よりも主流路14における下流側に配置された入口22と、動翼6の前縁8よりも主流路14における上流側に配置された出口24とを含む還流路であってもよい。
圧縮機1内に上記のような再循環路20Bを設けた場合、回転するインペラ4の外周側に配置された入口22から、該インペラ4の回転に伴う旋回成分を有する流れ(副流56)が上流側に送られ、出口24から主流50に戻される。このため、主流路14内では見かけ流量が増加されて流速が増加する。これにより、回転する動翼6への流入角を該動翼6のコード方向に沿わせることができるため、剥離が抑制されてサージが抑制されるのである。
上記の構成によれば、主流路14において動翼6の前縁8よりも下流側に配置された入口22と前縁8よりも上流側に配置された出口24とを含む再循環路20Bである副流路20を含む圧縮機1において、上述した効果を享受することができる。すなわち、比較的小流量である第1流量の際には外部からの入力によらず主流路14内の流体力で再循環路20Bを開放することができる。そして、再循環路20Bからの旋回流58でサージの発生を抑制することにより、作動領域の下限を低下させることができる。一方、主流路14内が比較的大流量である第2流量の際には外部からの入力によらず主流路14内の流体力で再循環路20Bを閉塞し、圧縮効率の低下を抑制することができる。
いくつかの実施形態では、上記の何れかに記載の構成において、流路断面積調整部材30は、副流路20の出口24を開閉するように配置されてもよい(例えば図1~3及び図8参照)。また、翼素38は、出口24よりも主流路14における下流側、かつ、動翼6の前縁8の上流側において、流路断面積調整部材30に取り付けられていてもよい(例えば図1~3参照)。このように構成すれば、流路断面積調整部材30によって副流路20の出口24が開閉されるように構成されたことにより、副流路20から主流路14への流れの有無を効果的に切り替えることができる。また、流路断面積調整部材30の翼素38が副流路20の出口24よりも下流に配置されたことにより、出口24からの流れの影響を含めた流体力を効果的に翼素38に作用させることができる。
なお、他の実施形態では、例えば、副流路20の入口22を流路断面積調整部材30で開閉するように構成してもよい。このような構成によっても、流路断面積調整部材30で出口24を開閉する構成と同様の効果を得ることができる。さらに、他の実施形態では、流路断面積調整部材30により副流路20の入口22と出口24の両方を開閉するように構成してもよい。
いくつかの実施形態において、流路断面積調整部材30は、例えば図2(a)及び図2(b)に非限定的に例示するように、開位置P1に配置された際に、主流路14の流れ方向における翼素38の上流側端部38A(図2(b)参照)と出口24の下流側端部24B(図2(a)参照)との距離L1が、流れ方向に沿う翼素38の長さ(翼素長)L2の20%以上になるように構成されてもよい。
副流路20の出口24からは概して動翼6の回転方向に沿った旋回成分を有する旋回流58(図4参照)が供給され、この旋回流58は主流路14内に斜めに流入さて動翼6に作用する。したがって、副流路20の出口24から該翼素38の翼長L2の20%以上の間隔を隔てて下流側に翼素38を配置することにより、上記出口24からの流れを翼素38で妨げることなく動翼6に作用させることができる。
図4は、一実施形態における流路断面積調整部材の閉塞状態を示す概略図である。
図4に非限定的に例示するように、幾つかの実施形態では、上記の何れか一つに記載の構成において、流路断面積調整部材30は、閉位置P2に配置された際に出口24の一部のみを閉塞するように構成されてもよい。このように構成すれば、流路断面積調整部材30が閉位置P2に配置された状態においても、副流路20からの流れの一部を主流路14に流入させることができる。よって、比較的大流量である第2流量の際に、動翼6に供給される流れに該動翼6の回転方向に沿う旋回成分を付与することができるから、さらなる圧縮効率の向上を図ることができる。
図5は、一実施形態における流路断面積調整部材の軸方向断面図である。
図5に非限定的に例示するように、いくつかの実施形態では、上記の何れかに記載の構成において、流路断面積調整部材30は、主流路14を規定するケーシング2の内壁に沿って少なくとも一部が主流路14の流れ方向に平行な軸を中心とする環状に形成された環状部34を含んでいてもよい。このように構成すれば、流路断面積調整部材30をケーシング2の内壁に沿わせることができるとともに、ケーシング2の内壁の周方向にわたって流路断面積調整部材30を一体に構成することができる。これにより、閉位置P2と開位置P1とを含む移動範囲内において、ケーシング2の内壁に沿って流路断面積調整部材30を円滑に案内することができる。また、ケーシング2の内壁の周方向にわたって複数の副流路20が形成された場合、環状に形成された流路断面積調整部材30によって複数の副流路20を一度に開閉することができる。
なお、流路断面積調整部材30は、軸方向視にて完全な環状でなく弧状に形成されていてもよい。
いくつかの実施形態において、ケーシング2は、主流路14における流れ方向に沿って閉位置P2と開位置P1との間で流路断面積調整部材30が移動するよう、流路断面積調整部材30を案内するように構成されたガイド部40を含んでいてもよい(例えば図2及び図5参照)。このようなガイド部40は、例えば、ケーシング2の内壁と、これに対向する流路断面積調整部材30の対向面との何れか一方に形成された溝状の凹部と、何れか他方に形成され、上記凹部に摺動(スライド移動)可能に係合する凸状の係合部とで構成されてもよい。このようにガイド部40を含む構成とすれば、ガイド部40に沿って流路断面積調整部材30が閉位置P2と開位置P1とに案内される。例えば、主流路14内が比較的大流量である第2流量の際には、主流路14内の流れが順流の状態であるから、該順流に沿って流路断面積調整部材30を閉位置P2に円滑に移動させることができる。また、主流路14の流れ方向におけるガイド部40の上流側端部40A(図2(b)参照)及び下流側端部40B(図2(a)参照)の位置や、流路断面積調整部材30の翼素38の位置を適切に設定することにより、流路断面積調整部材30が作動する流量、すなわち圧縮機1の作動レンジを任意に設定することができる。
なお、ガイド部40による流路断面積調整部材30の移動方向は、主流路14内の流れ方向に限定されず、主流路14内の流れを受けた翼素38によって生成される駆動力に応じた方向であってもよい。例えば、図4に非限定的に例示するように、主流路14内で上流側から下流側に流れる主流50や副流路20からの旋回流58を受けて、主流50と交差する方向に対して翼素38が駆動力を生成する構成であってもよい。すなわち、例えば、主流50の流れ方向又は中心軸10に直交する方向や(中心軸10の周方向)であってもよいし、主流50の流れ方向や中心軸10に対して斜め方向に駆動力を生成する構成であってもよい。
図6は、一実施形態における翼素に作用する流体力を示す概略図である。
図6に非限定的に例示するように、いくつかの実施形態において、翼素38は、主流路14の上流側に面する凸状湾曲面38Bと、主流路14の下流側かつ動翼6の回転方向の上流側に面する凹状湾曲面38Cと、を含み、主流路14の流れ方向(中心軸10に沿って上流側から下流側に向かう方向)に対して翼素38の長さが動翼6の長さの80%以下に構成されてもよい。
主流路14内が小流量である第1流量の際には、副流路20からの流れと動翼6の回転とに起因して、中心軸10と交差する周方向への旋回成分を有する旋回流58(図4参照)が翼素38に作用し得る。この点、上記のように構成すれば、翼素38の凹状湾曲面38Cが主流路14の下流側かつ動翼6の回転方向の上流側に面するように構成されるから、凹状湾曲面38Cで受けた旋回流58を主流路14の上流側に導くことで、流路断面積調整部材30を開位置P1に移動させるための駆動力を得ることができる。一方、主流路14の流れが第1流量より大きな第2流量の際には、翼素38の凸状湾曲面38Bに主流(順流)50の動圧が作用して流路断面積調整部材30が閉位置P2に移動される。その際、翼素38の凸状湾曲面38Bが主流路14の上流側に面することにより、主流路14における上流からの流れを下流側に円滑に案内することができる。よって、圧力損失に起因した効率低下を抑制することができる。
図7はいくつかの実施形態における流路断面積調整部材の構成例を示す概略図であり、(a)は開位置、(b)は閉位置を示す。図8は他の実施形態における流路断面積調整部材の構成例を示す概略図であり、(a)は開位置、(b)は閉位置を示す。
図7及び図8に非限定的に例示するように、いくつかの実施形態において、流路断面積調整部材30は、副流路20の少なくとも一部を閉塞可能な板部材32と、該板部材32及び翼素38を、翼素38の移動に応じて当該移動の方向と異なる向きに板部材32を移動可能に連結する連結部44と、を含んでいてもよい。
「翼素38の移動方向と異なる向き」は、例えば、翼素38の移動方向に対して斜め方向であってもよいし、翼素38の移動方向と真逆の向きであってもよい。
例えば図7に非限定的に例示するように、連結部44としてのワイヤ45と該ワイヤ45の支持部46とを介して板部材32と翼素38とを連結してもよい。この場合、例えば主流路14内が第1流量の際に逆流52の流体力を受けて翼素38が主流路14の下流側から上流側に移動すると、ワイヤ45及び支持部46を介して板部材32が逆向きに、すなわち下流側に引かれて駆動され、流路断面積調整部材30が開位置P1に配置される(図7(a)参照)。一方、第2流量の際には翼素38が下流側に駆動され、板部材32は上流側に駆動されて閉位置P2に配置される(図7(b)参照)。幾つかの実施形態では、このような板部材32を閉位置P2側に付勢するための弾性部材(例えばバネ等)を設けてもよい。
また、図8に非限定的に示すように、連結部44として、板部材32と翼素38とを逆向きに案内するリンク機構47を採用してもよい。この場合は、板部材32及び翼素38にそれぞれ一端が連結されたリンクの他端同士を回動自在に連結し、各節が所定の軌道に沿って移動するように構成することで翼素38と板部材32とを異なる方向に移動させることができる。また、各リンクの長さを適切に設定することで、翼素38の移動に伴う該翼素38の移動距離と板部材32の移動距離とが異なるように構成することができる。
このように連結部44を含む構成によれば、副流路20を閉塞する板部材32を、翼素38の移動方向と異なる向きに移動させることができる。これにより、圧縮機1の設計の自由度の向上を図ることができる。
いくつかの実施形態では、上記の何れかに記載の構成において、流路断面積調整部材30は、閉位置P2において副流路20の出口24に配置される流量規制部32Aと、該流量規制部32Aに対して開位置P1に向かう移動方向の上流側に配置された開口部36と、を含んでもよい(例えば図2及び図3参照)。
このように流路断面積調整部材30が開口部36を含む構成によれば、例えば、流路断面積調整部材30において開位置P1または閉位置P2に向かう移動方向の上流側又は下流側の端部を用いて副流路20を開閉する構成(例えば図1、図4及び図7参照)に比べて、例えば、副流路20の出口24の幅が開口部36よりも大きい場合は該開口部の大きさに規制することができる。したがって、圧縮機1の設計の自由度の向上が図られる。
なお、開口部36の開口面積は副流路20の出口24の断面積より大きくてもよい。また、このような開口部36や、上記翼素38、インペラ4の動翼6は、中心軸10の周方向に亘って各々が等間隔に配置されていてもよい。
いくつかの実施形態において、流路断面積調整部材30は、翼素38よりも少数の開口部36を含んでいてもよい。このように開口部36の数を翼素38の数より少なく構成することで、各々の開口部36を動翼6の回転軸周りの周方向においてより大きく確保することができる。これにより、例えば、副流路20から動翼6に付与する旋回流58の効果をより大きく確保することができる。
図9は一実施形態における動翼付近の流れ示す概略図であり、(a)は順流の第1状態、(b)は逆流が生じる第2状態を示す。
いくつかの実施形態では、動翼6の回転による軸流方向に沿って少なくとも動翼6の前縁8及びその上流を含む領域であって主流路14を規定するケーシング2の内周近傍に、逆流52が生じ得る逆流域54が分布し(図9(b)参照)、流路断面積調整部材30は、少なくとも翼素38が逆流域54に配置されるように構成されてもよい。このように構成すれば、比較的小流量の第1流量の際には、逆流による流体力を翼素38に確実に作用させることができる。よって、流量の変化に対して応答性の高い流路断面積調整部材30を得ることができるため、圧縮機1の作動領域の拡大と高効率化とをより確実に達成することができる。
いくつかの実施形態において、圧縮機1はターボチャージャーを含んでもよい。すなわち、圧縮機1は、内燃機関の吸気側に配置され、該内燃機関の排気エネルギーを用いて回転する排気タービンと共通の回転軸によってインペラ4を回転するターボチャージャーのコンプレッサであってもよい。このようにすれば、自動車用又は船舶用等のターボチャージャーにおいて、上記何れかで述べた効果を享受することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、外部入力を必要とせずに圧縮機1の作動領域の拡大と高効率化とを両立することができる。また、外部からの入力を必要としないことにより、例えば、エンジン等への搭載性の向上を図ることができるとともに、構成の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
本発明は上述した幾つかの実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 圧縮機(ターボチャージャー)
2 ケーシング
3 環状部材
4 インペラ
6 動翼
8 前縁
10 回転軸
12 圧縮室
14 主流路
20 副流路
20A バイパス路
20B 再循環路
22 入口
24 出口
24B 下流側端部
26 予旋回ノズル
30 流路断面積調整部材
32 板部材
32A 流量規制部
34 環状部
36 開口部
38 翼素
38A 上流側端部
38B 凸状湾曲面
38C 凹状湾曲面
40 ガイド部
40A 上流側端部
40B 下流側端部
42 係合部(凸部)
44 連結部
45 ワイヤ
46 支持部
47 リンク機構
50 順流
52 逆流
54 逆流域
56 副流
58 旋回流
P1 開位置
P2 閉位置
L1 出口の下流側端部と翼素の上流側端部との距離(開位置)
L2 翼素長

Claims (15)

  1. 主流路と、前記主流路に連通するように設けられるバイパス路又は再循環路を含む副流路とを内部に含むケーシングと、
    前記主流路内に設けられた複数の動翼と、
    開位置、または、該開位置よりも前記副流路の流路断面積が小さい閉位置の一方から他方に移動可能に構成された流路断面積調整部材と、
    流体力を受けるように前記主流路内に露出して設けられて、前記主流路の流れが第1流量のときに前記流路断面積調整部材が前記開位置に位置し、前記流れが前記第1流量よりも大きい第2流量のときに前記流路断面積調整部材が前記閉位置に位置するように、前記流体力に起因した駆動力を前記流路断面積調整部材に与えるよう構成された翼素と、
    を備え、
    前記流路断面積調整部材は、外部入力には依らずに、前記翼素に作用する前記流体力によって、前記開位置または前記閉位置の一方から他方に移動可能に構成されている
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記副流路は、前記動翼の前縁よりも前記主流路における上流側に位置する出口と、前記出口よりも前記主流路における上流側に位置する入口と、を含む前記バイパス路である
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記バイパス路内に配置された予旋回ノズルをさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記副流路は、前記動翼に対向する前記ケーシングの内壁に配置された入口と、前記動翼の前縁よりも前記主流路における上流側に配置された出口と、を含む前記再循環路である
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  5. 前記流路断面積調整部材は、前記副流路の出口を開閉するように配置され、
    前記翼素は、前記出口よりも前記主流路における下流側、かつ、前記動翼の前縁の上流側において、前記流路断面積調整部材に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の圧縮機。
  6. 前記流路断面積調整部材は、前記開位置に配置された際に、前記主流路の流れ方向における前記翼素の上流側端部と前記出口の下流側端部との距離が、前記流れ方向に沿う前記翼素の長さの20%以上になるように構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記流路断面積調整部材は、前記閉位置に配置された際に前記出口の一部のみを閉塞するように構成される
    ことを特徴とする請求項5又は6の何れか一項に記載の圧縮機。
  8. 前記流路断面積調整部材は、前記主流路を規定する前記ケーシングの内壁に沿って少なくとも一部が前記主流路の流れ方向に平行な軸を中心とする環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1~7の何れか一項に記載の圧縮機。
  9. 前記ケーシングは、前記主流路における流れ方向に沿って前記閉位置と前記開位置との間で前記流路断面積調整部材が移動するよう、前記流路断面積調整部材を案内するように構成されたガイド部を含む
    ことを特徴とする請求項1~8の何れか一項に記載の圧縮機。
  10. 前記翼素は、前記主流路の上流側に面する凸状湾曲面と、前記主流路の下流側かつ前記動翼の回転方向の上流側に面する凹状湾曲面と、を含み、
    前記主流路の流れ方向に対して前記翼素の長さが動翼の長さの80%以下に構成される
    ことを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の圧縮機。
  11. 前記流路断面積調整部材は、
    前記副流路の少なくとも一部を閉塞可能な板部材と、
    前記板部材及び前記翼素を、前記翼素の移動に応じて当該移動の方向と異なる向きに前記板部材を移動可能に連結する連結部と、を含む
    ことを特徴とする請求項1~10の何れか一項に記載の圧縮機。
  12. 前記流路断面積調整部材は、
    前記閉位置において前記副流路の出口に配置される流量規制部と、
    前記流量規制部に対して前記開位置に向かう移動方向の上流側に配置された開口部と、を含む
    ことを特徴とする請求項1~11の何れか一項に記載の圧縮機。
  13. 前記流路断面積調整部材は、前記翼素よりも少数の前記開口部を含む
    ことを特徴とする請求項12に記載の圧縮機。
  14. 前記主流路の軸流方向に沿って少なくとも前記動翼の前縁及びその上流を含む領域であって前記主流路を規定する前記ケーシングの内周近傍に、前記主流路の流れの逆流が生じ得る逆流域が分布し、
    前記流路断面積調整部材は、少なくとも前記翼素が前記逆流域に配置されるように構成される
    ことを特徴とする請求項1~13の何れか一項に記載の圧縮機。
  15. 前記圧縮機はターボチャージャーを含む
    ことを特徴とする請求項1~14の何れか一項に記載の圧縮機。
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