JP7000370B2 - 磁気記憶装置 - Google Patents

磁気記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7000370B2
JP7000370B2 JP2019046043A JP2019046043A JP7000370B2 JP 7000370 B2 JP7000370 B2 JP 7000370B2 JP 2019046043 A JP2019046043 A JP 2019046043A JP 2019046043 A JP2019046043 A JP 2019046043A JP 7000370 B2 JP7000370 B2 JP 7000370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
junction
current
magnetic layer
potential
conductive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019046043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020150123A (ja
Inventor
英行 杉山
尚治 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2019046043A priority Critical patent/JP7000370B2/ja
Publication of JP2020150123A publication Critical patent/JP2020150123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7000370B2 publication Critical patent/JP7000370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置に関する。
磁性層を用いた磁気記憶装置がある。磁気記憶装置において、安定した動作が望まれる。
特許第6280195号公報
実施形態は、安定して正常な書込動作が可能な磁気記憶装置を提供する。
実施形態によれば、磁気記憶装置は、メモリ部及び制御部を含む。前記メモリ部は、導電層、第1メモリセル及び第1回路を含む。前記導電層は、第1部分、第2部分、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分、前記第1部分と前記第3部分との間の第4部分、及び、前記第3部分と前記第2部分との間の第5部分を含む。前記第1メモリセルは、第1接合及び第2接合を含む。前記第1接合は、第1磁性層と、前記第1部分から前記第2部分への第2方向と交差する第1方向において前記第4部分と前記第1磁性層との間に設けられた第1対向磁性層と、前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、を含む。前記第2接合は、第2磁性層と、前記第1方向において前記第5部分と前記第2磁性層との間に設けられた第2対向磁性層と、前記第2磁性層と前記第2対向磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、を含む。前記第1回路は、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と電気的に接続される。前記制御部は、前記導電層及び前記第1回路と電気的に接続される。前記制御部は、前記第1メモリセルに第1情報を書き込む場合に、第1動作、前記第1動作の後の第2動作、及び、前記第2動作の後の第3動作を実施する。前記第1動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第1導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に第1極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性とは逆の第2極性にさせる。前記第2動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第2導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせる。前記第3動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第3導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせる。
図1は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。 図2(a)~図2(c)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図6は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する回路図である。 図7(a)~図7(c)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図8(a)~図8(c)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図9(a)及び図9(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図10(a)及び図10(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。 図11(a)~図11(c)は、第1参考例の磁気記憶装置を例示する模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。
図1に示すように、実施形態に係る磁気記憶装置110は、メモリ部MP、及び、制御部70を含む。メモリ部MPは、例えば、導電層21、第1メモリセルMC1及び第1回路31を含む。メモリ部MPは、第2メモリセルMC2及び第2回路32をさらに含んでも良い。実施形態において、複数のメモリセルが設けられても良い。複数のメモリセルの数は、任意である。複数のメモリセルのそれぞれに対応して、回路が設けられる。
導電層21は、例えば、第1~第5部分21a~21eを含む。第3部分21cは、第1部分21aと第2部分21bとの間にある。第4部分21dは、第1部分21aと第3部分21cとの間にある。第5部分21eは、第3部分21cと第2部分21bとの間にある。
第1メモリセルMC1は、第1接合SB1及び第2接合SB2を含む。
第1接合SB1は、第1磁性層11、第1対向磁性層11c、及び、第1非磁性層11nを含む。第1対向磁性層11cは、第1方向において、第4部分21dと第1磁性層11との間に設けられる。第1方向は、第1部分21aから第2部分21bへの第2方向と交差する。
第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。第2方向は、例えば、X軸方向である。
第1非磁性層11nは、第1磁性層11と第1対向磁性層11cとの間に設けられる。
第2接合SB2は、第2磁性層12、第2対向磁性層12c、及び、第2非磁性層12nを含む。第2対向磁性層12cは、第1方向(Z軸方向)において、第5部分21eと第2磁性層12との間に設けられる。第2非磁性層12nは、第2磁性層12と第2対向磁性層12cとの間に設けられる。
第1回路31は、第1磁性層11及び第2磁性層12と電気的に接続される。制御部70は、導電層21及び第1回路31と電気的に接続される。
既に説明したように、メモリ部MPは、第2メモリセルMC2及び第2回路32をさらに含んでも良い。この場合、導電層21は、第6部分21f、第7部分21g、第8部分21h及び第9部分21iをさらに含む。例えば、第1部分21aと第6部分21fとの間において、第4部分21d、第3部分21c及び第5部分21eが、この順で設けられる。第2部分21bは、第5部分21eと第6部分21fとの間にある。第7部分21gは、第2部分21bと第6部分21fとの間にある。第8部分21hは、第2部分21bと第7部分21gとの間にある。第9部分21iは、第7部分21gと第6部分21fとの間にある。
第2メモリセルMC2は、第3接合SB3及び第4接合SB4を含む。第3接合SB3は、第3磁性層13、第3対向磁性層13c、及び、第3非磁性層13nを含む。第3対向磁性層13cは、第1方向(Z軸方向)において、第8部分21hと第3磁性層13との間に設けられる。第3非磁性層13nは、第3磁性層13と第3対向磁性層13cとの間に設けられる。
第4接合SB4は、第4磁性層14、第4対向磁性層14c及び第4非磁性層14nを含む。第4対向磁性層14cは、第1方向(Z軸方向)において、第9部分21iと第4磁性層14との間に設けられる。第4非磁性層14nは、第4磁性層14と第4対向磁性層14cとの間に設けられる。
第2回路32は、第3磁性層13及び第4磁性層14と電気的に接続される。制御部70は、第2回路32と電気的に接続される。
例えば、導電層21の一部(例えば第1部分21a)と制御部70とが、配線70cにより電気的に接続される。配線70c上に、スイッチ70sなどの素子が設けられても良い。例えば、導電層21の別の一部(例えば第6部分21fなど)と制御部70とが配線70dにより電気的に接続される。スイッチ70sは、配線70d上に設けられても良い。配線70c上または配線70d上に、図1では図示しないスイッチなどの素子が設けられても良い。
例えば、第1回路31と制御部70とが配線70aにより電気的に接続される。配線70a上に、図1では図示しないスイッチなどの素子が設けられても良い。第2回路32と制御部70とが配線70bにより電気的に接続される。配線70b上に、図1では図示しないスイッチなどの素子が設けられても良い。
制御部70は、例えば、駆動回路75を含んでも良い。制御部70は、検出回路76を含んでも良い。検出回路76は、例えば、センスアンプを含む。
例えば、制御部70から導電層21に電流が供給される。この電流により、第1対向磁性層11cの磁化が1つの向きに制御される。例えば、導電層21に、第2部分21bから第1部分21aへの向きの電流が流れる。第1部分21aから第2部分21bへの向きの電流により、第1対向磁性層11cの磁化が別の向きに制御される。導電層21に流れる電流による磁化の向きの変化は、例えば、スピン軌道相互作用に基づく。
第1対向磁性層11cの磁化の向きに応じて、接合の電気抵抗が変化する。例えば、第1接合SB1において、電気抵抗は、第1磁性層11と対向磁性層11cとの間の電流経路の電気抵抗に対応する。例えば、導電層21に、第1部分21aから第2部分21bへの向きの電流が流れる。
本実勢形態では、第2部分21bから第1部分21aの向きに導電層電流を流してメモリを書き込んだ場合を「0」とし、逆向きの導電層電流を流してメモリを書き込んだ場合を「1」とする。ただし、第2部分21bから第1部分21aの向きに導電層電流を流してメモリを書き込んだ場合を「1」とし、逆向きの導電層電流を流してメモリを書き込んだ場合を「0」としても構わない。
このように、第1対向磁性層11cの磁化の向きは、変化可能である。一方、例えば、第1磁性層11の磁化の向きは実質的に変化しない。第1対向磁性層11cの磁化の向きの変化に応じて、第1対向磁性層11cの磁化の向きと、第1磁性層11の磁化の向きと、の間の角度が変化する。この角度の変化に応じて、第1接合SB1の電気抵抗が変化する。電気抵抗の変化は、例えば、強磁性トンネル接合(MTJ)または巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)などの磁気抵抗効果に基づく。
第1対向磁性層11cの磁化が反転する導電層21の電流Iswは、第1磁性層11と導電層21(例えば第3部分21c)との間の電圧(または電流)に応じて変化する。例えば、導電層21の電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位が負の場合に、導電層21に流れる電流が小さくても、第1対向磁性層11cの磁化が反転する。一方、例えば、導電層21の電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位が正の場合には、導電層21に流れる電流を大きくしないと、第1対向磁性層11cの磁化が反転しない。このように、第1磁性層11の電位を制御することで、第1対向磁性層11cの磁化が反転する導電層21の電流Iswを制御できる。磁化反転の電流Iswの変化は、例えば電圧制御磁気異方性効果に基づく。例えば、導電層21に複数の接合が設けられた場合に、複数の接合に含まれる任意の接合の電気抵抗を変化させることができる。
電気抵抗を変化させる動作は、情報の記憶動作(書き込み動作)に含まれる。電気抵抗に対応する値(電気抵抗、電流または電圧)を検出することで、記憶された情報が読み出される(読み出し動作)。
図11(a)~図11(c)は、第1参考例の磁気記憶装置を例示する模式図である。 第1参考例において、1つの接合(例えば第1接合SB1)が、1つのメモセルに対応する。図11(a)~図11(c)に示すように、第1参考例において、導電層21に複数の接合が設けられる。本実施形態と異なり、第1参考例において第1回路31及び第2回路32は無い。第1参考例においては、導電層21に1つの向きの電流が流れた場合に、複数の接合の電位が制御され、所望の接合(メモリセル)に情報が書き込まれる。この場合、接合に印加される電圧により、接合から導電層21への向きの電流(接合電流)、または、導電層21から接合への向きの電流(接合電流)が流れる。このため、制御部70から導電層21に供給される電流と、上記の接合電流と、の「合計の電流」が、導電層21に流れる。接合電流の向きは、記憶させる情報によって変化するため、導電層21中を流れる「合計の電流」は、記憶させる情報に応じて変化する。このため、第1参考例においては、動作(書き込み動作)に失敗する場合がある、という課題がある。
図2(a)に示すように、第1動作OP1において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第1導電層電流Ic1を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11に電流を供給させ、第2磁性層12に電流を供給させる。第1磁性層に供給する電流と第2磁性層12に供給する電流が、向きは逆で、絶対値が実質的に同じになるように制御することで、導電層21に流れる電流i21の変動が抑制され、安定して正常な書込動作を実現する。
これに対して、本実施形態においては、1つのメモリセルは、2つの接合を含む。例えば、第1メモリセルMC1は、第1接合SB1及び第2接合SB2を含む。第1接合SB1に流れる電流の向きが、第2接合SB2に流れる電流の向きと逆にされる。接合に流れる電流(接合電流)によって生じる導電層21中を流れる「合計の電流」の変動が抑制される。実施形態においては、安定して正常な書き込み動作が得られる。実施形態においては、安定して正常な書込動作が可能な磁気記憶装置を提供できる。
例えば、接合(第1接合SB1及び第2接合SB2など)を流れる電流が大きい場合にも、この電流に起因して、導電層21を流れる電流が変動することが抑制できる。そのため、接合の抵抗を低くすることができる。接合の抵抗が低くなることで、例えば、高速の読み出し動作が可能になる。
以下、実施形態に係る磁気記憶装置110の動作の1つの例について説明する。
図2(a)~図2(c)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
これらの図は、1つのメモリセル(第1メモリセルMC1)に情報を記憶させる動作(書き込み動作)を例示している。
制御部70は、第1メモリセルMC1に第1情報を書き込む場合に、第1動作OP1、第2動作OP2及び第3動作OP3を実施する。第2動作OP2は、第1動作OP1の後に実施される。第3動作OP3は、第2動作OP2の後に実施される。これらの動作が1つの書き込み動作に対応する。第1情報は、例えば、「00」である。本実施形態では、対向磁性層の磁化の向きに関して、一方の向きを「0」、他方の向きを「1」に対応させている。磁化の向きに関して、一方の向きを「1」、他方の向きを「0」に対応させても構わない。例えば、第1情報を「11」としても構わない。以下では第1情報を「00」とした例を示す。
図2(a)に示すように、第1動作OP1において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第1導電層電流Ic1を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11に第1接合電流Im01を供給させつつ、第2磁性層12に第2接合電流Im02を供給させる。第1磁性層11の電位は、第1部分21aの電位を基準にした場合に第1極性である。第2磁性層12の電位は、第1部分21aの電位を基準にした場合に第2極性である。第2極性は、第1極性とは逆である。
第1極性は、正及び負の一方である。第2極性は、正及び負の他方である。以下では、第1極性が正で、第2極性は負とする。ただし、第1極性が負で、第2極性が正としても構わない。
例えば、第1動作OP1において、第2接合SB2に例えば、「0」が書き込まれる。一方、第1接合SB1は、第1動作OP1の前の状態を維持する。
図2(b)に示すように、第2動作OP2において、制御部70は、第1部分21aから第2部分21bへの第2導電層電流Ic2を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第2極性(負)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第1極性(正)にさせる。
例えば、第2動作OP2において、第1接合SB1に「1」が書き込まれる。第2動作OP2において、第2接合SB2は、第2動作OP2の前の状態(この例では「0」)が維持される。
図2(c)に示すように、第3動作OP3において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第3導電層電流Ic3を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第2極性(負)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第1極性(正)にさせる。
例えば、第3動作OP3において、第1接合SB1に「0」が書き込まれる。第3動作OP3において、第2接合SB2は、第3動作OP3の前の状態(この例では「0」)が維持される。
このように、第1~第3動作OP1~OP3により、任意の記憶状態の第1メモリセルMC1に、「00」が書き込まれる。
図2(a)~図2(c)に示すように、第1~第3動作OP1~OP3のそれぞれにおいて、第1接合SB1に接合電流ip1が流れ、第2接合SB2に接合電流ip2が流れる。第1~第3動作OP1~OP3のそれぞれにおいて、接合電流ip2の向きは、接合電流ip1の向きと逆である。このため、導電層21に流れる電流i21において、第1メモリセルMC1を通過する前と、後と、の間における差が小さくなる。例えば、接合電流ip1の絶対値と接合電流ip2の絶対値が実質的に同じならば、導電層21に流れる電流i21の変動が抑制される。このため、例えば、「00」を書き込む場合に、導電層21に流れる電流i21の変動が抑制される。
このような第1メモリセルMC1の動作が、他のメモリセル(例えば、第2メモリセルMC2など)に適用される。複数のメモリセルのそれぞれにおいて、接合電流ip2の向きが接合電流ip1の向きと逆にされる。これにより、複数のメモリセルが設けられる場合も、導電層21に流れる電流i21の変動が抑制できる。
図2(a)に示すように、第1導電層電流Ic1を供給する場合は、第2部分21bから第3部分21cへ流れ、第3部分21cから第1部分21aへ流れる。図2(b)に示すように、第2導電層電流Ic2は、第1部分21aから第3部分21cへ流れ、第3部分21cから第2部分21bへ流れる。図2(c)に示すように、第3導電層電流Ic3は、第2部分21bから第3部分21cへ流れ、第3部分21cから第1部分21aへ流れる。
第1~第3導電層電流Ic1~Ic3は、例えば、電流源から導電層21に供給される。電流源は、例えば、制御部70に含まれる。
図2(a)に示すように、第1動作OP1において、第1接合SB1に第1接合電流Im01が流れ、第2接合SB2に第2接合電流Im02が流れる。これらの電流の向きは、互いに逆である。例えば、第1接合電流Im01の向きが、第1回路31から第1接合SB1への向きの場合には、第2接合電流Im02の向きは、第2接合SB2から第1回路31への向きになる。
第1極性及び第2極性の正負が逆の場合は、電流の向きが逆になる。例えば、第1動作OP1において、第1接合電流Im01の向きが第1回路31から第1接合SB1への向きである場合には、第2接合電流Im02の向きは、第2接合SB2から第1回路31への向きである。
図2(b)に示すように、第2動作OP2において、第1接合SB1に第3接合電流Im03が流れ、第2接合SB2に第4接合電流Im04が流れる。第3接合電流Im03の向きは、第1接合電流Im01の向きと逆である。第4接合電流Im04の向きは、第2接合電流Im02の向きと逆である。
図2(c)に示すように、第3動作OP3において、第1接合SB1に第5接合電流Im05が流れ、第2接合SB2に第6接合電流Im06が流れる。第5接合電流Im05の向きは、第1接合電流Im01の向きと逆である。第6接合電流Im06の向きは、第2接合電流Im02の向きと逆である。
第1動作OP1~OP3における第1~第6接合電流Im01~06の向きは、全て逆向きであっても構わない。
このような第1~第6接合電流Im01~Im06は、例えば、第1回路31から供給される。第1回路31は、例えば、電流源(例えば、定電流源)を含む。電流源から第1接合SB1及び第2接合SB2に、実質的に定電流の第1~第6接合電流Im01~Im06などが供給される(図2(a)~図2(c)参照)。
第1動作OP1において、第1接合電流Im01の絶対値は、第2接合電流Im02の絶対値と実質的に同じであるこことが好ましい。例えば、第1動作OP1において、第1接合電流Im01の絶対値は、第2接合電流Im02の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下である。
第2動作OP2において、例えば、第3接合電流Im03の絶対値は、第4接合電流Im04の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であることが好ましい。
第3動作OP3において、例えば、第5接合電流Im05の絶対値は、第6接合電流Im06の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であることが好ましい。
電流の絶対値が実質的に同じであることにより、導電層21を流れる電流i21の変動が効果的に抑制できる。
以下、第1メモリセルMC1に別の情報を書き込む場合の動作の例について説明する。
図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
これらの図は、第1メモリセルMC1に「01」を記憶させる動作(書き込み動作)を例示している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、制御部70は、第1メモリセルMC1に第2情報を書き込む場合に、第4動作OP4及び第5動作OP5を実施する。第2情報は、「01」に対応する。第5動作OP5は、第4動作OP4の後に実施される。
図3(a)に示すように、第4動作OP4において、制御部70は、第1部分21aから第2部分21bへの第4導電層電流Ic4を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第1極性にさせ、第2磁性層12の電位を第2極性にさせる。
第4動作OP4において、第2接合SB2は、「0」に書き込まれる。第4動作OP4において、第1接合SB1は、第4動作OP4の前の状態を維持する。
図3(b)に示すように、第5動作OP5において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第5導電層電流Ic5を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第2極性にさせ、第2磁性層12の電位を第1極性にさせる。
第5動作OP5において、第1接合SB1は、「0」に書き込まれる。第5動作OP5において、第2接合SB2は、第5動作OP5の前の状態を維持する。
このような第4動作OP4及び第5動作OP5により、第1メモリセルMC1は、「01」の第2情報に書き込まれる。
図3(a)に示すように、第4動作OP4において、第1接合SB1に第7接合電流Im07が流れ、第2接合SB2に第8接合電流Im08が流れる。第7接合電流Im07の向きは、第1接合電流Im01の向きと同じである。第8接合電流Im08の向きは、第2接合電流Im02の向きと同じある。
図3(b)に示すように、第5動作OP5において、第1接合SB1に第9接合電流Im09が流れ、第2接合SB2に第10接合電流Im10が流れる。第9接合電流Im09の向きは、第1接合電流Im01の向きと逆である。第10接合電流Im10の向きは、第2接合電流Im02の向きと逆である。
第4動作OP4において、第7接合電流Im07の向きは、第8接合電流Im08の向きと逆である。第5動作OP5において、第9接合電流Im09の向きは、第10接合電流Im10の向きと逆である。第4動作OP4及び第5動作OP5のそれぞれにおいて、導電層21を流れる電流i21の変動が抑制できる。
第1メモリセルMC1に「01」の第2情報を記憶させる動作(書き込み動作)は、上記の第4動作OP4及び第5動作OP5の他に、以下に例示する動作をさらに含んでも良い。
図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
これらの動作は、例えば、第4動作OP4の前に実施される。例えば、第2メモリセルMC2に上記の第1動作OP1に対応する動作が実施されているときに、第1メモリセルMC1において、図4(a)に例示する動作、または、図4(b)に例示する動作が実施されても良い。
図4(a)に示すように、1つの例において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第1導電層電流Ic1を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第1極性(例えば正)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第2極性(例えば負)にさせる。
図4(b)に示すように、別の例において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第2導電層電流Ic2を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第2極性にさせつつ、第2磁性層12の電位を第1極性にさせる。
第1メモリセルMC1に第4動作OP4(図3(a)参照)が実施される前に、第1メモリセルMC1において、図4(a)に例示した動作、または、第4(b)に例示した動作が実施されても良い。例えば、第1メモリセルMC1において図4(a)に例示した動作、または、第4(b)に例示した動作が実施されているときに、他のメモリセル(例えば、第2メモリセルMC2など)において、第1動作OP1に対応する動作が実施されても良い。
以下、第1メモリセルMC1に別の情報を書き込む場合の動作の例について説明する。
図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
これらの図は、第1メモリセルMC1に「10」を記憶させる動作(書き込み動作)を例示している。
図5(a)及び図5(b)に示すように、制御部70は、第1メモリセルMC1に第3情報を書き込む場合に、第6動作OP6及び第7動作OP7を実施する。第3情報は、例えば、「10」である。第7動作OP7は、第6動作OP6の後に実施される。
図5(a)に示すように、第6動作OP6において、制御部70は、第1部分21aから第2部分21bへの第6導電層電流Ic6を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第2極性(例えば負)にさせ、第2磁性層12の電位を第1極性(例えば正)にさせる。
第6動作OP6により、第1接合SB1は、「1」に書き込まれる。第6動作OP6において、第2接合SB2は、第6動作OP6の前の状態を維持する。
図5(b)に示すように、第7動作OP7において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第7導電層電流Ic7を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1磁性層11の電位を第1極性(例えば正)にさせ、第2磁性層12の電位を第2極性(例えば負)にさせる。
第7動作OP7により、第2接合SB2は、「0」に書き込まれる。第7動作OP7において、第1接合SB1は、第7動作OP7の前の状態を維持する。
このような第6動作OP6及び第7動作OP7により、第1メモリセルMC1に、「10」の第3情報が書き込まれる。
図5(a)に示すように、第6動作OP6において、第1接合SB1に第11接合電流Im11が流れ、第2接合SB2に第12接合電流Im12が流れる。第11接合電流Im11の向きは、第1接合電流Im01の向きと逆である。第12接合電流Im12の向きは、第2接合電流Im02の向きと逆である。
図5(b)に示すように、第7動作OP7において、第1接合SB1に第13接合電流Im13が流れ、第2接合SB2に第14接合電流Im14が流れる。第13接合電流Im13の向きは、第1接合電流Im01の向きと同じである。第14接合電流Im14の向きは、第2接合電流Im02の向きと同じである。
第6動作OP6において、第11接合電流Im11の向きは、第12接合電流Im12の向きと逆である。第7動作OP7において、第13接合電流Im13の向きは、第14接合電流Im14の向きと逆である。第1接合SB1を流れる電流の向きが、第2接合SB2を流れる電流の向きと逆である。これにより、導電層21を流れる電流i21の変動が抑制できる。
第6動作OP6の前に、第1メモリセルMC1において、図4(a)に例示した動作、または、第4(b)に例示した動作が実施されても良い。
上記のように、例えば、第1メモリセルMC1において、「00」、「01」及び「10」を含む3値の情報が記憶される。第1メモリセルMC1において、「11」の情報は、記憶されなくても良い。
以下、制御部70及び第1回路31の例について説明する。
図6は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する回路図である。
図6に示すように、制御部70の電流源Cs1は、導電層21と電気的に接続される。電流源Cs1から電流が導電層21に供給される。
第1回路31は、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を含む。第1スイッチSW1は、第1磁性層11と電気的に接続される。第2スイッチSW2は、第2磁性層12と電気的に接続される。この例では、トランジスタTr1を介して、第1スイッチSW1が第1磁性層11と電気的に接続される。トランジスタTr2を介して、第2スイッチSW2が第2磁性層12と電気的に接続される。トランジスタTr1のゲート、及び、トランジスタTr2のゲートは、ワード線WLにより制御される。
第1スイッチSW1は、例えば、第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2を含む。例えば、第1トランジスタT1は、nチャネルMOSFETであり、第2トランジスタT2は、pチャネルMOSFETである。第1トランジスタT1の第1ドレインD1は、第2トランジスタT2の第2ドレインD2と接続される。
第1トランジスタT1の第1ソースS1は、第5トランジスタT5の第5ドレインD5と接続される。第5トランジスタT5の第5ソースS5は、第1電位線LP1と接続される。第1電位線LP1は、例えば、接地される。
第2トランジスタT2の第2ソースS2は、第6トランジスタT6の第6ドレインD6と接続される。第6トランジスタT6の第6ソースS6は、第2電位線LP2と接続される。第2電位線LP2は、高電位線である。第2電位線LP2の電位は、第1電位線LP1の電位よりも高い。
第2スイッチSW2は、例えば、第3トランジスタT3及び第4トランジスタT3を含む。第3トランジスタT3は、nチャネルMOSFETであり、第4トランジスタT4は、pチャネルMOSFETである。第3トランジスタT3の第3ドレインD3は、第4トランジスタT4の第4ドレインD4と接続される。
第3トランジスタT3の第3ソースS3は、第5トランジスタT1の第5ドレインD5と接続される。第4トランジスタT4の第4ソースS4は、第6トランジスタT6の第6ドレインD6と接続される。
第1トランジスタT1の第1ゲートG1と、第2トランジスタT2の第2ゲートG2とは、第1配線Ls1に接続される。第1配線Ls1は第1インバータIn1の入力に接続し、第1インバータの出力は第3トランジスタの第3ゲートG3と、第4トランジスタの第4ゲートG4に接続される。
第1配線Ls1は、高電位VHまたは低電位VLに設定可能である。
第5トランジスタT5の第5ゲートG5の電圧は、制御回路71bにより制御される。第6トランジスタT6の第6ゲートG6の電圧は、制御回路71aにより制御される。制御回路71aおよび71bはカレントミラー回路になっていて、メモリセルに流入する電流とメモリセルから流出する電流が実質的に同じになる。図9では回路31から第2接合SB2に流れる電流と第1接合SB1から回路31に流れる電流は実質的に同じになる。メモリセルに流入する電流とメモリセルから流出する電流が実質的に同じであれば、図9にあるカレントミラー回路以外の回路を用いても良い。
このような第1回路31と同様の回路が、第2回路32にも適用される。例えば、第2回路32は、第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4を含む。第3スイッチSW3で使われているMOSFETのゲートが、第2配線Ls2に接続される。第2配線Ls2はインバータIn2の入力に接続され、第4スイッチSW4で使われているMOSFETのゲートが、第2インバータIn2の出力に接続される。第1配線Ls1及び第2配線Ls2は、例えば、ビット線である。
例えば、第1回路31において、以下の動作が行われる。
第1スイッチSW1が第1磁性層11を第1電位線LP1に電気的に接続している場合に、第2スイッチSW2は第2磁性層12を第2電位線LP2に電気的に接続する。第1スイッチSW1が第1磁性層11を第2電位線LP2に電気的に接続している場合に、第2スイッチSW2は第2磁性層12を第1電位線LP1に電気的に接続する。第2電位線LP2の電位は、第1電位線LP1の電位よりも高い。
例えば、第2回路32は、第3磁性層13と電気的に接続された第3スイッチSW3と、第4磁性層14と電気的に接続された第4スイッチSW3と、を含む。第3スイッチSW3が第3磁性層13を第1電位線LP1に電気的に接続している場合に、第4スイッチSW4は第4磁性層14を第2電位線LP2に電気的に接続する。第3スイッチSW3が第3磁性層13を第2電位線LP2に電気的に接続している場合に、第4スイッチSW4は第4磁性層14を第1電位線LP1に電気的に接続する。
例えば、第1スイッチSW1が第1磁性層11を第1電位線LP1に電気的に接続している場合に、第3スイッチSW3は第3磁性層13を第1電位線LP1または第2電位線LP2に電気的に接続しても良い。第1スイッチSW1が第1磁性層11を第2電位線LP2に電気的に接続している場合に、第3スイッチSW3は第3磁性層13を第1電位線LP1または第2電位線LP2に電気的に接続しても良い。
複数のメモリセルに対して、最初に第1動作OP1、図4(a)に示す動作、または図4(b)に示す動作を同時に行い、次に第2動作OP2、第4動作OP4または第6動作OP6を同時に行い、次に第3動作OP3、第5動作OP5または第7動作OP7を同時に行うことで、複数のメモリセルに対して一括して書込を行うことができる。そのため、実質的に高速な書き込みが実現する。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る磁気記憶装置においては、制御部70は、第1実施形態に関して説明した動作と異なる動作を実施する。第2実施形態において、例えば、メモリ部MPの構成は、第1実施形態におけるメモリ部MPの構成と同様である。以下、第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分について説明する。
図7(a)~図7(c)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
制御部70は、第1メモリセルMC1に、「00」の第1情報を書き込む場合に、第21動作QP21、第22動作QP22及び第23動作QP23を実施する。第22動作QP22は、第21動作QP21の後に実施される。第23動作QP23は、第22動作QP22の後に実施される。これらの動作が、「00」の書き込みに対応する。
図7(a)に示すように、第21動作QP21において、制御部70は、「読み出し動作」を行う。第21動作QP21において、制御部70は、第1メモリセルMC1の状態を検出する。第21動作QP21(読み出し動作)は、例えば、検出回路76により行われる。図7(a)~図7(c)の例では、読み出された第1メモリセルMC1の状態が、「10」または「00」である。読み出された第1メモリセルMC1の状態が「01」の場合の動作については、後述する。
読み出された第1メモリセルMC1の状態が、「10」または「00」である場合、図7(b)に示すように、第22動作QP22において、制御部70は、第1部分21aから第2部分21bへの第21導電層電流Ic21を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第2極性(例えば負)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第2極性と逆の第1極性(例えば正)にさせる。
図7(c)に示すように、第23動作QP23において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第22導電層電流Ic22を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第2極性(例えば負)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第1極性(例えば正)にさせる。
例えば、図7(b)に示す第22動作QP22により、第1接合SB1は、「1」に書き込まれる。第22動作QP22において、第2接合SB2は、第22動作QP22の前の状態(「0」)を維持する。図7(c)に示す第23動作QP23により、第1接合SB1は、「0」に書き込まれる。第23動作QP23において、第2接合SB2は、第23動作QP23の前の状態(「0」)を維持する。
これにより、読み出された第1メモリセルMC1の状態が「10」または「00」である場合に、第1メモリセルMC1が「00」の第1情報に書き込まれる。
以下、第21動作QP21において、読み出された第1メモリセルMC1の状態が、「01」の場合の動作の例について説明する。以下の動作は、第1メモリセルMC1の状態が、「01」または「00」の場合に実施されても良い。
図8(a)~図8(c)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
図8(a)に示すように、第21動作QP21において、制御部70は、「読み出し動作」を行う。図8(a)~図8(c)の例は、読み出された第1メモリセルMC1の状態が、「01」または「00」である。
図8(b)に示すように、第22動作QP22において、制御部70は、第1部分21aから第2部分21bへの第21導電層電流Ic21を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第1極性(例えば正)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第2極性(例えば負)にさせる。
図8(c)に示すように、第23動作QP23において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第22導電層電流Ic22を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第1極性(例えば正)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第2極性(例えば負)にさせる。
例えば、図8(b)に示す第22動作QP22により、第2接合SB2は、「1」に書き込まれる。第22動作QP22において、第1接合SB1は、第22動作QP22の前の状態(「0」)を維持する。図8(c)に示す第23動作QP23により、第2接合SB2は、「0」に書き込まれる。第23動作QP23において、第1接合SB1は、第23動作QP23の前の状態(「0」)を維持する。
これらの動作により、読み出された第1メモリセルMC1の状態が「01」または「00」である場合に、第1メモリセルMC1が「00」の第1情報に書き込まれる。
第2実施形態においても、導電層21に流れる電流i21の変動が抑制される。例えば、安定して正常な動作が可能な磁気記憶装置を提供できる。
図7(b)及び図8(b)に示すように、第21導電層電流Ic21は、第1部分21aから第3部分21cへ流れ、第3部分21cから第2部分21bへ流れる。図7(c)及び図8(c)に示すように、第22導電層電流Ic22は、第2部分21bから第3部分21cへ流れ、第3部分21cから第1部分21aへ流れる。
例えば、第22動作QP22において、第1接合SB1に第21接合電流Im21が流れ、第2接合SB2に第22接合電流Im22が流れる。第23動作QP23において、第1接合SB1に第23接合電流Im23が流れ、第2接合SB2に第24接合電流Im24が流れる。第23接合電流Im23の向きは、第21接合電流Im21の向きと同じである。第24接合電流Im24の向きは、第22接合電流Im22の向きと同じである。
第1メモリセルMC1の状態(読み出された状態)が、第22情報(「01」)または第21情報(「00」)に対応する場合、第21接合電流Im21の向きは、第1回路31から第1接合SB1への向きであり、第22接合電流Im22の向きは、第2接合SB2から第1回路31への向きである(図8(b)参照)。
第1メモリセルMC1の状態(読み出された状態)が、第23情報(「10」)または第21情報(「00」)に対応する場合、第21接合電流Im21の向きは、第1接合SB1から第1回路31への向きであり、第22接合電流Im22の向きは、第1回路31から第2接合SB2への向きである(図7(b)参照)。
例えば、第21接合電流Im21の絶対値は、第22接合電流Im22の絶対値と、実質的に同じことが好ましい。第23接合電流Im23の絶対値は、第24接合電流Im24の絶対値と、実質的に同じことが好ましい。例えば、第21接合電流Im21の絶対値は、第22接合電流Im22の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であることが好ましい。第23接合電流Im23の絶対値は、第24接合電流Im24の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であることが好ましい。
以下、第1メモリセルMC1に「01」の第22情報を書き込む場合の動作の例について説明する。
図9(a)及び図9(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
図9(a)及び図9(b)に示すように、制御部70は、第1メモリセルMC1に第21情報(「10」)を書き込む場合に、第24動作QP24及び第25動作QP25を実施する。第25動作QP25は、第24動作QP24の後に実施される。
図9(a)に示すように、第24動作QP24において、制御部70は、第1部分21aから第2部分21bへの第23導電層電流Ic23を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第1極性(例えば正)にさせつつ、第2磁性層12の電位を第2極性(例えば負)にさせる。
図9(b)に示すように、第25動作QP25において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第24導電層電流Ic24を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第2極性にさせつつ、第2磁性層12の電位を第1極性にさせる。
例えば、第24動作QP24により、第2接合SB2が「1」に書き込まれる。第24動作QP24において、第1接合SB1は、第24動作QP24の前の状態(「0」または「1」)を維持する。例えば、第25動作QP25により、第1接合SB1が「0」に書き込まれる。第25動作QP25において、第1接合SB1は、第25動作QP25の前の状態(「1」)を維持する。これにより、第1メモリセルMC1において、「01」の第2第22情報が書き込まれる。
第24動作QP24の前において、読み出しの第21動作QP21を実施しても良い。
図9(a)に示すように、第24動作QP24において、第1接合SB1に第25接合電流Im25が流れ、第2接合SB2に第26接合電流Im26が流れる。第25接合電流Im26の向きは、第1メモリセルMC1の状態が第22情報に対応する場合の第21接合電流Im21の向き(図8(b)参照)と同じである。第26接合電流Im26の向きは、第1メモリセルMC1の状態が第22情報に対応する場合の第22接合電流Im22の向き(図8(b)参照)と同じある。
図9(b)に示すように、第25動作QP25において、第1接合SB1に第27接合電流Im27が流れ、第2接合SB2に第28接合電流Im28が流れる。第27接合電流Im27の向きは、第25接合電流Im25の向き(図9(a)参照)と逆である。第28接合電流Im28の向きは、第26接合電流Im26の向き(図9(a)参照)と逆である。
以下、第1メモリセルMC1に「10」の第23情報を書き込む場合の動作の例について説明する。
図10(a)及び図10(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の動作を例示する模式的斜視図である。
図10(a)及び図10(b)に示すように、制御部70は、第1メモリセルMC1に第23情報(「10」)を書き込む場合に、第26動作QP26及び第27動作QP27を実施する。第27動作QP27は、第26動作QP26の後に実施される。
図10(a)に示すように、第26動作QP26において、制御部70は、第1部分21aから第2部分21bへの第25導電層電流Ic25を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第2極性にさせつつ、第2磁性層12の電位を第1極性にさせる。
図10(b)に示すように、第27動作QP27において、制御部70は、第2部分21bから第1部分21aへの第26導電層電流Ic26を導電層21に供給しつつ、第1回路31に、第1部分21aの電位を基準にした場合に、第1磁性層11の電位を第1極性にさせつつ、第2磁性層12の電位を第2極性にさせる。
例えば、第26動作QP26により、第1接合SB1が「1」に書き込まれる。第26動作QP26において、第2接合SB2は、第26動作QP26の前の状態(「0」または「1」)を維持する。例えば、第27動作QP27により、第2接合SB2が「0」に書き込まれる。第27動作QP27において、第1接合SB1は、第27動作QP27の前の状態(「1」)を維持する。これにより、第1メモリセルMC1において、「10」の第23情報が書き込まれる。
第26動作QP26の前において、読み出しの第21動作QP21を実施しても良い。
図10(a)に示すように、第26動作QP26において、第1接合SB1に第29接合電流Im29が流れ、第2接合SB2に第30接合電流Im30が流れる。第29接合電流Im29の向きは、第1メモリセルMC1の状態が、第23情報または第21情報に対応する場合の第21接合電流Im21の向き(図7(b)参照)と同じである。第30接合電流Im30の向きは、第1メモリセルMC1の状態が、第23情報または第21情報に対応する場合の第22接合電流Im22の向き(図7(b)参照)と同じである。
図10(b)に示すように、第27動作QP27において、第1接合SB1に第31接合電流Im31が流れ、第2接合SB2に第32接合電流Im32が流れる。第31接合電流Im31の向きは、第29接合電流Im29の向き(図10(a)参照)と逆である。第32接合電流Im32の向きは、第30接合電流Im30の向き(図10(a)参照)と逆である。
第2実施形態において、第1回路31及び第2回路32には、第1実施形態の図6の回路を適用できる。
第2実施形態において、第1回路31及び第2回路32には、第1実施形態と同様に、メモリセルに流入する電流とメモリセルから流入する電流を実質的に同じにする回路を適用できる。
第2実施形態において、複数のメモリセルに対して、最初に第21動作QP21を行い、次に第22動作QP22、第24動作QP24または第26動作QP26を同時に行い、次に第23動作QP23、第25動作QP25または第27動作QP27を同時に行うことで、複数のメモリセルを一括して書込むことができる。そのため、実質的に高速な書込を実現する。
第1及び第2実施形態において、第1~第4磁性層11~14は、例えば、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1~第4対向磁性層11c~14cは、例えば、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1~第4非磁性層11n~14nは、例えば、MgO、AlO、MgAlOなどの酸化物を含む。導電層21は、例えば、Hf、Ta及びWよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。これらの材料は例であり、磁気抵抗効果を示す他の材料が適用されても良い。
実施形態によれば、導電層21の電流i21の変動電流が小さいことによる正常な動作が可能な磁気記憶装置が提供できる。
実施形態は、例えば、以下の構成(技術案)を含んでも良い。
(構成1)
第1部分、第2部分、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分、前記第1部分と前記第3部分との間の第4部分、及び、前記第3部分と前記第2部分との間の第5部分を含む導電層と、
第1接合及び第2接合を含む第1メモリセルであって、前記第1接合は、第1磁性層と、前記第1部分から前記第2部分への第2方向と交差する第1方向において前記第4部分と前記第1磁性層との間に設けられた第1対向磁性層と、前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、を含み、前記第2接合は、第2磁性層と、前記第1方向において前記第5部分と前記第2磁性層との間に設けられた第2対向磁性層と、前記第2磁性層と前記第2対向磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、を含む、前記第1メモリセルと、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層と電気的に接続された第1回路と、
を含むメモリ部と、
前記導電層及び前記第1回路と電気的に接続された制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1メモリセルに第1情報を書き込む場合に、第1動作、前記第1動作の後の第2動作、及び、前記第2動作の後の第3動作を実施し、
前記第1動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第1導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に第1極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性とは逆の第2極性にさせ、
前記第2動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第2導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、
前記第3動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第3導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせる、磁気記憶装置。
(構成2)
前記第1導電層電流は、前記第2部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第1部分へ流れ、
前記第2導電層電流は、前記第1部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第2部分へ流れ、
前記第3導電層電流は、前記第2部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第1部分へ流れる、構成1記載の磁気記憶装置。
(構成3)
前記第1動作において、前記第1接合に第1接合電流が流れ、前記第2接合に第2接合電流が流れ、前記第1接合電流の向きが前記第1回路から前記第1接合への向きである場合には、前記第2接合電流の向きは前記第2接合から前記第1回路への向きであり、前記第1接合電流の向きが前記第1接合から前記第1回路への向きである場合には、前記第2接合電流の向きは前記第1回路から前記第2接合への向きであり、
前記第2動作において、前記第1接合に第3接合電流が流れ、前記第2接合に第4接合電流が流れ、前記第3接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第4接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆であり、
前記第3動作において、前記第1接合に第5接合電流が流れ、前記第2接合に第6接合電流が流れ、前記第5接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第6接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆である、構成1または2に記載の磁気記憶装置。
(構成4)
前記第1接合電流の絶対値は、前記第2接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であり、
前記第3接合電流の絶対値は、前記第4接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であり、
前記第5接合電流の絶対値は、前記第6接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下である、構成3記載の磁気記憶装置。
(構成5)
前記制御部は、前記第1メモリセルに第2情報を書き込む場合に、第4動作、及び、前記第4動作の後の第5動作を実施し、
前記第4動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第4導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせ、
前記第5動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第5導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせる、構成1~4のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成6)
前記第4動作において、前記第1接合に第7接合電流が流れ、前記第2接合に第8接合電流が流れ、前記第7接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと同じであり、前記第8接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと同じあり、
前記第5動作において、前記第1接合に第9接合電流が流れ、前記第2接合に第10接合電流が流れ、前記第9接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第10接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆である、構成5記載の磁気記憶装置。
(構成7)
前記制御部は、前記第1メモリセルに第3情報を書き込む場合に、第6動作、及び、前記第6動作の後の第7動作を実施し、
前記第6動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第6導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、
前記第7動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第7導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせる、構成1~6のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成8)
前記第6動作において、前記第1接合に第11接合電流が流れ、前記第2接合に第12接合電流が流れ、前記第11接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第12接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆であり、
前記第7動作において、前記第1接合に第13接合電流が流れ、前記第2接合に第14接合電流が流れ、前記第13接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと同じであり、前記第14接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと同じである、構成7記載の磁気記憶装置。
(構成9)
第1部分、第2部分、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分、前記第1部分と前記第3部分との間の第4部分、及び、前記第3部分と前記第2部分との間の第5部分を含む導電層と、
第1接合及び第2接合を含む第1メモリセルであって、前記第1接合は、第1磁性層と、前記第1部分から前記第2部分への第2方向と交差する第1方向において前記第4部分と前記第1磁性層との間に設けられた第1対向磁性層と、前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、を含み、前記第2接合は、第2磁性層と、前記第1方向において前記第5部分と前記第2磁性層との間に設けられた第2対向磁性層と、前記第2磁性層と前記第2対向磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、を含む、前記第1メモリセルと、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層と電気的に接続された第1回路と、
を含むメモリ部と、
前記導電層及び前記第1回路と電気的に接続された制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1磁性層および前記第2磁性層に印加する電位の極性を、正または負の極性の第1極性、または第1極性と逆の極性の第2極性とする機能を有し、
前記第1メモリセルは、
前記第1対向磁性層の磁化の向きと前記第2対向磁性層の磁化の向きが略同じ向きな状態の第21情報、
前記第21情報に対して前記第2対向磁性層の磁化の向きが略反対向きの状態の第22情報、及び、
前記第21情報に対して前記第1対向磁性層の磁化の向きが略反対向きの状態の第23情報、
を保持可能であり、
前記制御部は、前記第1メモリセルに前記第21情報を書き込む場合に、
第21動作、前記第21動作の後の第22動作、及び、前記第22動作の後の第23動作を実施し、
前記第21動作において、前記制御部は、第1メモリセル状態を検出し、
前記第1メモリセル状態が、前記第22情報または前記第21情報に対応する場合、
前記第22動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第21導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1部分の電位を基準にした場合に、前記第1磁性層の電位を前記第1極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第2極性にさせ、
前記第23動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第22導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1磁性層の電位を前記第1極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第2極性にさせ、
前記第1メモリセル状態が、前記第23情報または前記第21情報に対応する場合、
前記第22動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第21導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1部分の電位を基準にした場合に、前記第1磁性層の電位を前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1極性にさせ、
前記第23動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第22導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1磁性層の電位を前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1極性にさせる、磁気記憶装置。
(構成10)
前記第21導電層電流は、前記第1部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第2部分へ流れ、
前記第22導電層電流は、前記第2部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第1部分へ流れる、構成9記載の磁気記憶装置。
(構成11)
前記第22動作において、前記第1接合に第21接合電流が流れ前記第2接合に第22接合電流が流れ、
前記第23動作において、前記第1接合に第23接合電流が流れ前記第2接合に第24接合電流が流れ、前記第23接合電流の向きは、前記第21接合電流の向きと同じであり、前記第24接合電流の向きは、前記第22接合電流の向きと同じであり、
前記第1メモリセル状態が、前記第22情報または前記第21情報に対応する場合、前記第21接合電流の向きは、前記第1回路から前記第1接合への向きであり、前記第22接合電流の向きは前記第2接合から前記第1回路への向きであり、
前記第1メモリセル状態が、前記第23情報または前記第21情報に対応する場合、前記第21接合電流の向きは、前記第1接合から前記第1回路への向きであり、前記第22接合電流の向きは前記第1回路から前記第2接合への向きである、構成9または10に記載の磁気記憶装置。
(構成12)
前記第21接合電流の絶対値は、前記第22接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であり、
前記第23接合電流の絶対値は、前記第24接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下である、構成11記載の磁気記憶装置。
(構成13)
前記制御部は、前記第1メモリセルに前記第22情報を書き込む場合に、第4動作、及び、前記第4動作の後の第5動作を実施し、
前記第4動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第23導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1部分の電位を基準にした場合に、前記第1磁性層の電位を前記第1極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第2極性にさせ、
前記第5動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第24導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1部分の電位を基準にした場合に、前記第1磁性層の電位を前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1極性にさせる、構成9~12のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成14)
前記第4動作において、前記第1接合に第25接合電流が流れ、前記第2接合に第26接合電流が流れ、
前記第25接合電流の向きは、前記第1回路から前記第1接合への向き第2であり、前記第26接合電流の向きは、前記第2接合から前記第1回路への向きであり、
前記第5動作において、前記第1接合に第27接合電流が流れ、前記第2接合に第28接合電流が流れ、
前記第27接合電流の向きは、前記第25接合電流の向きと逆であり、前記第28接合電流の向きは、前記第26接合電流の向きと逆である、構成13記載の磁気記憶装置。
(構成15)
前記制御部は、前記第1メモリセルに前記第23情報を書き込む場合に、第6動作、及び、前記第6動作の後の第7動作を実施し、
前記第6動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第25導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、
前記第7動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第26導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせる、構成9~14のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成16)
前記第6動作において、前記第1接合に第29接合電流が流れ、前記第2接合に第30接合電流が流れ、
前記第29接合電流の向きは、前記第1接合から前記第1回路への向きであり、前記第30接合電流の向きは、前記第1回路から前記第2接合への向きであり、
前記第7動作において、前記第1接合に第31接合電流が流れ、前記第2接合に第32接合電流が流れ、
前記第31接合電流の向きは、前記第29接合電流の向きと逆であり、前記第32接合電流の向きは、前記第30接合電流の向きと逆である、構成15記載の磁気記憶装置。
(構成17)
前記導電層は、第6部分、第7部分、第8部分及び第9部分をさらに含み、前記第2部分は、前記第5部分と前記第6部分との間にあり、前記第7部分は、前記第2部分と前記第6部分との間にあり、前記第8部分は、前記第2部分と前記第7部分との間にあり、前記第9部分は、前記第7部分と前記第6部分との間にあり、
前記メモリ部は、第2メモリセル及び第2回路をさらに含み、
前記第2メモリセルは、第3接合及び第4接合を含み、
前記第3接合は、第3磁性層と、前記第1方向において前記第8部分と前記第3磁性層との間に設けられた第3対向磁性層と、前記第3磁性層と前記第3対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、を含み、前記第4接合は、第4磁性層と、前記第1方向において前記第9部分と前記第4磁性層との間に設けられた第4対向磁性層と、前記第4磁性層と前記第4対向磁性層との間に設けられた第4非磁性層と、を含み、
前記第2回路は、前記第3磁性層及び前記第4磁性層と電気的に接続され、
前記制御部は、前記第2回路と電気的に接続された、構成1~16のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成18)
前記第1回路は、前記第1磁性層と電気的に接続された第1スイッチと、前記第2磁性層と電気的に接続された第2スイッチと、を含み、
前記第1スイッチが前記第1磁性層を第1電位線に電気的に接続している場合に、前記第2スイッチは前記第2磁性層を第2電位線に電気的に接続し、
前記第1スイッチが前記第1磁性層を前記第2電位線に電気的に接続している場合に、前記第2スイッチは前記第2磁性層を前記第1電位線に電気的に接続し、
前記第2電位線の電位は、前記第1電位線の電位よりも高く、
前記第2回路は、前記第3磁性層と電気的に接続された第3スイッチと、前記第4磁性層と電気的に接続された第4スイッチと、を含み、
前記第3スイッチが前記第3磁性層を前記第1電位線に電気的に接続している場合に、前記第4スイッチは前記第4磁性層を前記第2電位線に電気的に接続し、
前記第3スイッチが前記第3磁性層を前記第2電位線に電気的に接続している場合に、前記第4スイッチは前記第4磁性層を前記第1電位線に電気的に接続する、構成17記載の磁気記憶装置。
(構成19)
前記第1スイッチが前記第1磁性層を前記第1電位線に電気的に接続している場合に、前記第3スイッチは前記第3磁性層を前記第1電位線もしくは前記第2電位線に電気的に接続し、
前記第1スイッチが前記第1磁性層を前記第2電位線に電気的に接続している場合に、前記第3スイッチは前記第3磁性層を前記第1電位線もしくは前記第2電位線に電気的に接続する、構成18記載の磁気記憶装置。
(構成20)
前記第1回路は、前記第1磁性層と電気的に接続された第1スイッチと、前記第2磁性層と電気的に接続された第2スイッチと、を含み、
前記第1スイッチが前記第1磁性層を第1電位線に電気的に接続している場合に、前記第2スイッチは前記第2磁性層を第2電位線に電気的に接続し、
前記第1スイッチが前記第1磁性層を前記第2電位線に電気的に接続している場合に、前記第2スイッチは前記第2磁性層を前記第1電位線に電気的に接続し、
前記第2電位線の電位は、前記第1電位線の電位よりも高い、構成1~17のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
実施形態によれば、安定して正常な書込動作が可能な磁気記憶装置を提供できる。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記憶装置に含まれる導電層、接合、磁性層、非磁性層、回路、トランジスタ及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記憶装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記憶装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11~14…第1~第4磁性層、 11c~14c…第1~第4対向磁性層、 11n~14n…第1~第4非磁性層、 21…導電層、 21a~21i…第1~第9部分、 31、32…第1、第2回路、 70…制御部、 70a~70d…配線、 70s…スイッチ、 71a、71b…制御回路、 75…駆動回路、 76…検出回路、 110…磁気記憶装置、 Cs1…電流源、 D1~D6…第1~第6ドレイン、 G1~G6…第1~第6ゲート、 Ic1~Ic7…第1~第7導電層電流、 Ic21~Ic26…第21~第26導電層電流、 Im01~Im14…第1~第14接合電流、 Im21~Im32…第21~第32接合電流、 In1、In2…第1、第2インバータ、 LP1、LP2…第1、第2電位線、 Ls1、Ls2…第1、第2配線、 MC1、MC2…第1、第2メモリセル、 MP…メモリ部、 OP1~OP7…第1~第7動作、 QP21~QP27…第21~第27動作、 S1~S6…第1~第6ソース、 SB1~SB4…第1~第4接合、 SW1~SW4…第1~第4スイッチ、 T1~T6…第1~第6トランジスタ、 Tr1、Tr2…トランジスタ、 VH…高電位、 VL…低電位、 WL…ワード線、 i21…電流、 ip1、ip2…接合電流

Claims (7)

  1. メモリ部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記メモリ部は、
    導電層と、
    複数のメモリセルと、
    複数の第1回路と、
    を含み、
    前記導電層は、第1部分、第2部分、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分、前記第1部分と前記第3部分との間の第4部分、及び、前記第3部分と前記第2部分との間の第5部分を含み、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、第1接合及び第2接合を含み、
    前記第1接合は、第1磁性層と、前記第1部分から前記第2部分への第2方向と交差する第1方向において前記第4部分と前記第1磁性層との間に設けられた第1対向磁性層と、前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、を含み、前記第2接合は、第2磁性層と、前記第1方向において前記第5部分と前記第2磁性層との間に設けられた第2対向磁性層と、前記第2磁性層と前記第2対向磁性層との間に設けられた第2非磁性層と、を含み、
    前記複数の第1回路は、前記複数のメモリセルの前記第1磁性層及び前記第2磁性層とそれぞれ電気的に接続され、
    前記制御部は、前記導電層及び前記複数の第1回路と電気的に接続され、
    前記制御部は、前記複数のメモリセルのそれぞれに第1情報を書き込む場合に、第1動作、前記第1動作の後の第2動作、及び、前記第2動作の後の第3動作を実施し、
    前記第1動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第1導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に第1極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性とは逆の第2極性にさせ、
    前記第2動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第2導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、
    前記第3動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第3導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせつつ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、
    前記第1動作において、前記第1接合に第1接合電流が流れ、前記第2接合に第2接合電流が流れ、前記第1接合電流の向きが前記第1回路から前記第1接合への向きである場合には、前記第2接合電流の向きは前記第2接合から前記第1回路への向きであり、前記第1接合電流の向きが前記第1接合から前記第1回路への向きである場合には、前記第2接合電流の向きは前記第1回路から前記第2接合への向きであり、
    前記第2動作において、前記第1接合に第3接合電流が流れ、前記第2接合に第4接合電流が流れ、前記第3接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第4接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆であり、
    前記第3動作において、前記第1接合に第5接合電流が流れ、前記第2接合に第6接合電流が流れ、前記第5接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第6接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆であり、
    前記制御部は、前記複数のメモリセルについて前記第1動作を同時に行い、前記制御部は、前記複数のメモリセルについて前記第2動作を同時に行い、前記制御部は、前記複数のメモリセルについて前記第3動作を同時に行う、磁気記憶装置。
  2. 前記第1導電層電流は、前記第2部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第1部分へ流れ、
    前記第2導電層電流は、前記第1部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第2部分へ流れ、
    前記第3導電層電流は、前記第2部分から前記第3部分へ流れ、前記第3部分から前記第1部分へ流れる、請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第1接合電流の絶対値は、前記第2接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であり、
    前記第3接合電流の絶対値は、前記第4接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下であり、
    前記第5接合電流の絶対値は、前記第6接合電流の絶対値の0.7倍以上かつ1.3倍以下である、請求項記載の磁気記憶装置。
  4. 前記制御部は、前記複数のメモリセルの少なくとも1つに第2情報を書き込む場合に、第4動作、及び、前記第4動作の後の第5動作を実施し、
    前記第4動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第4導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせ、
    前記第5動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第5導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせる、請求項1~3のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  5. 前記第4動作において、前記第1接合に第7接合電流が流れ、前記第2接合に第8接合電流が流れ、前記第7接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと同じであり、前記第8接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと同じあり、
    前記第5動作において、前記第1接合に第9接合電流が流れ、前記第2接合に第10接合電流が流れ、前記第9接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第10接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆である、請求項記載の磁気記憶装置。
  6. 前記制御部は、前記複数のメモリセルの少なくとも1つに第3情報を書き込む場合に、第6動作、及び、前記第6動作の後の第7動作を実施し、
    前記第6動作において、前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分への第6導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、
    前記第7動作において、前記制御部は、前記第2部分から前記第1部分への第7導電層電流を前記導電層に供給しつつ、前記第1回路に、前記第1磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第1極性にさせ、前記第2磁性層の電位を前記第1部分の電位を基準にした場合に前記第2極性にさせる、請求項1~5のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  7. 前記第6動作において、前記第1接合に第11接合電流が流れ、前記第2接合に第12接合電流が流れ、前記第11接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと逆であり、前記第12接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと逆であり、
    前記第7動作において、前記第1接合に第13接合電流が流れ、前記第2接合に第14接合電流が流れ、前記第13接合電流の向きは、前記第1接合電流の向きと同じであり、前記第14接合電流の向きは、前記第2接合電流の向きと同じである、請求項記載の磁気記憶装置。
JP2019046043A 2019-03-13 2019-03-13 磁気記憶装置 Active JP7000370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019046043A JP7000370B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 磁気記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019046043A JP7000370B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 磁気記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020150123A JP2020150123A (ja) 2020-09-17
JP7000370B2 true JP7000370B2 (ja) 2022-01-19

Family

ID=72430881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019046043A Active JP7000370B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 磁気記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7000370B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014045196A (ja) 2012-08-26 2014-03-13 Samsung Electronics Co Ltd スイッチングに基づいたスピン軌道相互作用を使用する磁気トンネルリング接合と、磁気トンネルリング接合を利用するメモリを提供するための方法及びシステム
JP2018088300A (ja) 2016-11-29 2018-06-07 国立大学法人東北大学 抵抗変化型記憶素子のデータ書き込み装置
JP2018093065A (ja) 2016-12-02 2018-06-14 株式会社東芝 磁気メモリ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014045196A (ja) 2012-08-26 2014-03-13 Samsung Electronics Co Ltd スイッチングに基づいたスピン軌道相互作用を使用する磁気トンネルリング接合と、磁気トンネルリング接合を利用するメモリを提供するための方法及びシステム
JP2018088300A (ja) 2016-11-29 2018-06-07 国立大学法人東北大学 抵抗変化型記憶素子のデータ書き込み装置
JP2018093065A (ja) 2016-12-02 2018-06-14 株式会社東芝 磁気メモリ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020150123A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5201487B2 (ja) 不揮発性ラッチ回路
JP4634153B2 (ja) 磁気ランダムアクセスメモリおよびそのデータ読み出し方法
US7439770B2 (en) Magnetic tunneling junction based logic circuits and methods of operating the same
US20190057731A1 (en) Circuit arrangement, method of forming and operating the same
JP2004005965A (ja) 小面積の磁気メモリデバイス
JP2002216468A (ja) 半導体記憶装置
JP2008192916A (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ及びその書き込み方法
KR20130014336A (ko) 반도체 집적 회로 및 프로세서
TWI307887B (en) Circuit and method of writing a toggle memory
JP2004178623A (ja) 磁気メモリデバイスおよび書込電流駆動回路、並びに書込電流駆動方法
JP7000370B2 (ja) 磁気記憶装置
JP2010027178A (ja) 記憶装置
JP2009245500A (ja) 磁気記憶装置
TWI237263B (en) Magnetic memory device and sense amplifier circuit and read-out method thereof
JP4991474B2 (ja) 二進法データ「0」および「1」を表わす磁気トランジスタ回路
JP2002093144A (ja) Mramのための電流ドライバ回路
JP2004265456A (ja) 磁気メモリデバイスおよび書込電流駆動回路、並びに書込電流駆動方法
TWI626652B (zh) 存儲電路
JP5874647B2 (ja) 不揮発論理演算デバイス
CN1714402B (zh) 使用铁磁隧道结器件的磁存储装置
JP2009059884A (ja) 電子回路
JP6555256B2 (ja) 磁性体素子とその初期化方法および半導体集積回路
US20080019168A1 (en) Memory structure and data writing method thereof
JP7420786B2 (ja) 半導体回路および電子機器
US7508727B2 (en) Memory structure and data writing method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211223

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7000370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151