JP6995603B2 - 循環流動層燃焼炉プラント - Google Patents

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Description

本開示は、循環流動層燃焼炉プラントに関するものである。
炉底から供給される空気により、火炉内で燃料及び流動砂(例えば硅砂などSiO2が主体の粒子)を流動させて流動層を形成することで、燃焼効率を向上させる循環流動層(CFB:Circulating Fluidized Bed)燃焼炉プラントが知られている。
循環流動層燃焼炉プラントは、広範囲な燃料(例えば、瀝青炭、褐炭、石油コークス、木質バイオマス、製紙スラッジ、RDF、廃タイヤ等)を燃焼可能であり、かつ高い燃焼効率を有する。
循環流動層燃焼炉プラントにおいて、更に熱効率を向上させるために、流動砂の持つ熱を利用する外部熱交換器を有する構成のものがある(例えば、特許文献1)。
特許第3686227号公報
しかしながら、循環流動層燃焼炉プラントにおいて、更に外部熱交換器を設置する場合には、設置スペースが増大してしまっていた。すなわち、外部熱交換器は、必要な伝熱面積を確保するために装置が大きくなってしまうため、循環流動層燃焼炉プラント全体の設置スペースにも影響を及ぼしていた。
本開示に係る循環流動層燃焼炉プラントは、このような事情に鑑みてなされたものであって、設置スペースの低減を図ることを目的とする。
本開示の幾つかの実施形態は、燃料が蓄積された燃料タンクと、空気によって流動砂を流動させ、前記燃料を燃焼させる流動層火炉と、前記流動層火炉の出口側に設けられ、燃焼ガスと前記流動砂とを分離するサイクロンと、前記サイクロンにて分離された前記流動砂のうち少なくとも一部が供給され、熱交換された前記流動砂を前記流動層火炉に供給する外部熱交換器と、前記燃料タンクから、前記流動層火炉に対して前記燃料を供給する第1燃料供給路と、前記燃料タンクから、前記外部熱交換器に対して前記燃料を供給する第2燃料供給路と、を備えた循環流動層燃焼炉プラントである。
上記のような構成によれば、燃料タンクから第1燃料供給路を介して外部熱交換器に対しても燃料を供給することとしたため、外部熱交換器の内部の温度をより上昇させることが可能である。具体的には、外部熱交換器において、サイクロンから外部熱交換器に供給された流動砂の熱によって、燃料タンクから供給された燃料が燃焼するため、燃料タンクから燃料が供給されない場合と比較して、外部熱交換器内の温度を上昇させることができる。
また、外部熱交換器内部の温度をより高温状態とできるため、外部熱交換器における伝熱面積を小さくすることが可能である。このため、外部熱交換器全体のコンパクト化が達成でき、更に、設置スペースの制約の緩和が期待できる。
上記循環流動層燃焼炉プラントにおいて、前記外部熱交換器は、ボイラ給水が供給される蒸発器、及び前記燃焼ガスを用いて生成された蒸気が供給される過熱器から構成され、それぞれが隔壁によって隔てられていることとしてもよい。
上記のような構成によれば、外部熱交換器は、蒸発器及び過熱器から構成され、それぞれが隔壁で隔てられている。このため、蒸発器及び過熱器のそれぞれにおいて、流動砂と熱交換が行われた場合に、他方の装置との干渉を防ぐことができる。具体的には、外部熱交換器が蒸発器と過熱器から構成される場合には、ボイラ給水と流動砂との間で熱交換が行われる蒸発器の方が流動砂の温度が急速に低下する。しかし、蒸発器と過熱器は隔壁で隔てられているため、蒸発器における流動砂の温度が急速に低下したとしても、過熱器における流動砂には影響を及ぼさない。つまり、隔壁を設けることで、蒸発器において熱交換が行われたとしても、過熱器における熱交換性能の低下を防止できる。
上記循環流動層燃焼炉プラントにおいて、前記外部熱交換器は、ボイラ給水が供給される蒸発器、前記燃焼ガスを用いて生成された蒸気が供給される過熱器、及び高圧タービンから排出された蒸気が供給される再熱器から構成され、それぞれが隔壁によって隔てられていることとしてもよい。
上記のような構成によれば、外部熱交換器は、蒸発器、過熱器、及び再熱器から構成され、それぞれが隔壁で隔てられている。このため、各々の装置(蒸発器、過熱器、及び再熱器)において、流動砂と熱交換が行われた場合に、他の装置との干渉を防ぐことができる。具体的には、各々の装置において、流動砂と熱交換が行われる対象の温度が異なるため、各々の装置における流動砂の温度低下特性が異なる。しかしながら、隔壁で隔てられることで、一方の装置における流動砂の温度低下特性と、他方の装置における流動砂の温度低下特性とは互いに干渉しない。また、再熱器によって、高圧タービンから排出された蒸気を再熱することができるため、サイクル効率を高めることができる。
上記循環流動層燃焼炉プラントにおいて、前記第2燃料供給路は、前記燃料の供給量を調整する調整弁を有することとしてもよい。
上記のような構成によれば、外部熱交換器に対して供給される燃料の供給量を調整弁を用いて制御することで、外部熱交換器の内部温度を制御することができる。例えば、外部熱交換器における内部温度と流動層火炉の内部温度とを略同等とすることもできる。すなわち、外部熱交換器から流動層火炉へ供給(循環)される流動砂を流動層火炉の内部温度と略同等とすることができるため、炉内脱硫の悪化を抑制することができ、また、流動砂の溶解等を防止することができる。
上記循環流動層燃焼炉プラントにおいて、前記第2燃料供給路は、前記外部熱交換器における前記蒸発器に対して前記燃料を供給する蒸発器用燃料供給路と、前記外部熱交換器における前記過熱器に対して前記燃料を供給する過熱器用燃料供給路とを有し、前記蒸発器用燃料供給路及び前記過熱器用燃料供給路のうち少なくとも一つは、前記燃料の供給量を調整する調整弁を有することとしてもよい。
上記のような構成によれば、外部熱交換器が蒸発器及び過熱器から構成される場合に、蒸発器及び過熱器のそれぞれに供給される燃料の供給量を調整することができる。具体的には、蒸発器用燃料供給路における調整弁を制御して蒸発器に対する燃料の供給量を制御する場合には、蒸発器に供給されるボイラ給水の温度上昇を制御することができる。また、過熱器用燃料供給路における調整弁を制御して過熱器に対する燃料の供給量を制御する場合には、過熱器に供給される蒸気の温度上昇を制御することができる。特に過熱器用燃料供給路における調整弁を制御することで、例えば、循環流動層燃焼炉に過熱低減器が用いられている場合には、過熱低減器の使用頻度を低減することができ、過熱低減器で使用する水を節約することができる。
上記循環流動層燃焼炉プラントにおいて、前記第2燃料供給路は、前記外部熱交換器における前記蒸発器に対して前記燃料を供給する蒸発器用燃料供給路と、前記外部熱交換器における前記過熱器に対して前記燃料を供給する過熱器用燃料供給路と、前記外部熱交換器における前記再熱器に対して前記燃料を供給する再熱器用燃料供給路とを有し、前記蒸発器用燃料供給路、前記過熱器用燃料供給路、及び前記再熱器用燃料供給路のうち少なくとも一つは、前記燃料の供給量を調整する調整弁を有することとしてもよい。
上記のような構成によれば、外部熱交換器が蒸発器、過熱器及び再熱器から構成される場合に、蒸発器、過熱器及び再熱器のそれぞれに供給される燃料の供給量を調整することができる。具体的には、蒸発器用燃料供給路における調整弁を制御して蒸発器に対する燃料の供給量を制御する場合には、蒸発器に供給されるボイラ給水の温度上昇を制御することができる。また、過熱器用燃料供給路における調整弁を制御して過熱器に対する燃料の供給量を制御する場合には、過熱器に供給される蒸気の温度上昇を制御することができる。特に過熱器用燃料供給路における調整弁を制御することで、例えば、循環流動層燃焼炉に過熱低減器が用いられている場合には、過熱低減器の使用頻度を低減することができ、過熱低減器で使用する水を節約することができる。また、再熱器用燃料供給路における調整弁を制御して再熱器に対する燃料の供給量を制御する場合には、再熱器に供給される高圧タービンから排出された蒸気の温度上昇を制御することができる。
本開示に係る循環流動層燃焼炉プラントによれば、循環流動層燃焼炉プラントにおける設置スペースの低減を図ることができるという効果を奏する。
本開示の第1実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラントの概略構成を示した図である。 本開示の第2実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラントにおける外部熱交換器の概略構成を示した図である。 本開示の第2実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラントの概略構成を示した図である。 本開示の第3実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラントにおける外部熱交換器の概略構成を示した図である。 本開示の第3実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラントの概略構成を示した図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本開示に係る循環流動層燃焼炉プラント1の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本開示の第1実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1は、燃料タンク2と、流動層火炉3と、サイクロン4と、対流伝熱部5と、シールポット6と、外部熱交換器7と、第1燃料供給路8と、第2燃料供給路9とを主な構成として備えている。
燃料タンク2では、流動層火炉3及び外部熱交換器7にて使用する燃料を蓄積する。循環流動層燃焼炉プラント1は広範囲な燃料が燃焼可能である。燃料は、例えば、石炭(瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭、無煙炭など)、石油コークス、木質バイオマス、製紙スラッジ、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)、廃タイヤ、脱水汚泥、都市ごみ等である。循環流動層燃焼炉プラント1では燃料を燃焼可能とするため、燃料タンク2には、燃料が粉砕された状態で蓄積されている。燃料タンク2は、第1燃料供給路8を介して流動層火炉3と接続されており、第1燃料供給路8を介して燃料の供給を行うことができる。また、燃料タンク2は、第2燃料供給路9を介して外部熱交換器7と接続されており、第2燃料供給路9を介して燃料の供給を行うことができる。
流動層火炉3(コンバスタ)は、空気によって流動砂を流動させ、第1燃料供給路8より供給された燃料を燃焼して高温ガス(燃焼ガス)を生成する。具体的には、流動層火炉3では、炉底に設けられた空気ノズル10から供給される高圧空気(気体)により、流動層火炉3内の流動砂を流動させることで、流動層を形成させる。流動層を形成することで、炉内において、燃料、流動砂、及び空気を混合させ、燃焼効率を向上させている。なお、流動層火炉3の通常運転時においては、空気ノズル10からは気体として空気(酸素)が供給されるが、停止時では、不活性ガス(窒素ガスなど)を導入する場合もある。なお、流動砂とは、例えば、硅砂などSiOが主体の粒子である。一般的なボイラにおける炉内の温度は1400℃から1500℃であるのに対し、流動層火炉3内の温度は800℃から900℃と低いため、流動層火炉3では、サーマルNOxの発生量を抑制できる。また、流動層火炉3内に石灰石を供給することで、炉内脱硫を行うことも可能である。なお、流動層火炉3に供給される空気は、押込通風機16にて取り込んだ空気を、空気予熱器17において燃焼ガスを用いて予熱した後に、空気ノズル10を介して供給される。
サイクロン4は、流動層火炉3の出口側に設けられ、燃焼ガスと流動砂とを分離する。流動層火炉3からは、燃焼ガスと共に流動砂も排出されるが、燃焼ガス及び流動砂は混合状態となっているため、サイクロン4にて燃焼ガス及び流動砂を分離する。そして、サイクロン4で分離された燃焼ガスは対流伝熱部5へ、流動砂はシールポット6へ供給される。
対流伝熱部5では、サイクロン4により分離された燃焼ガスが供給され、燃焼ガスとボイラ給水との間で熱交換を行い、過熱蒸気を生成する。このため、対流伝熱部5は、節炭器11、蒸発管12、及び過熱器13から構成される。なお、対流伝熱部5は、蒸発管12及び過熱器13から構成されることとしてもよい。節炭器11は、対流伝熱部5における比較的低温の燃焼ガス(例えば、過熱器13等で熱交換が行われた後の燃焼ガス)を用いてボイラ給水を予熱する。節炭器11によってボイラ給水を予熱することによって、燃焼ガス損失を低減し、蒸発管12や過熱器13の構造物(例えば、伝熱管)の熱応力を緩和することができる。節炭器11によって予熱されたボイラ給水は蒸発管12に供給され、高温の燃焼ガスと熱交換が行われて高圧蒸気となる。そして、過熱器13では、燃焼ガスの熱を用いて高圧蒸気から過熱蒸気を生成する。生成された過熱蒸気は外部熱交換器7を介してタービン(不図示)に供給され、発電等に用いられる。なお、対流伝熱部5に供給されるボイラ給水の循環については、自然循環方式や強制循環方式、貫流方式等を適宜採用可能である。なお、対流伝熱部5において熱交換を終えた燃焼ガスは、空気予熱器17及びバグフィルタ18を通過した後に、煙突から大気に放出される。
シールポット6は、サイクロン4にて分離された流動砂を、外部熱交換器7及び流動層火炉3に分けて供給する。具体的には、シールポット6には、シールポット6から流動層火炉3へ流動砂を直接供給するためのライン25と、シールポット6から外部熱交換器7へ流動砂を供給するためのライン23が接続されている。
なお、ライン23には、灰取出弁15が設けられており、灰取出弁15を調整することによって、シールポット6から外部熱交換器7へ供給される流動砂の量を調整することができる。シールポット6から外部熱交換器7へ供給されなかった流動砂は、ライン25を介して流動層火炉3へ供給(循環)される。つまり、灰取出弁15によって、シールポット6から外部熱交換器7へ供給される流動砂の量を調整することによって、シールポット6から直接流動層火炉3へ供給される流動砂の量を調整することができ、流動層火炉3の温度を調整することが可能である。このため、部分負荷になった場合や燃料の発熱量が変化した場合等であっても、流動層火炉3の炉内温度を燃焼性や炉内脱硫に対し最適化することができる。
外部熱交換器7は、流動床式外部熱交換(FBHE:Fluidezed Bed Heat Exchanger)であり、サイクロン4にて分離された流動砂のうち少なくとも一部が供給され、熱交換された流動砂を流動層火炉3に循環させる。具体的には、外部熱交換器7には、サイクロン4からシールポット6を介して、灰取出弁15によって調整された流動砂が供給される。外部熱交換器7では、ブロワ14から供給された高圧空気によって流動砂が流動しており、流動した流動砂に対して、第2燃料供給路9を介して供給された燃料が散布される。散布された燃料は、高温状態の流動砂の熱によって燃焼することで燃焼ガスを発生させ、外部熱交換器7の内部の温度(流動砂等の温度)を上昇させる。そして、外部熱交換器7では、構成される蒸発器30等において熱交換が行われる。燃料が散布されない状態でも、外部熱交換器7の内部の温度(特に流動砂の温度)は550℃から700℃程度となっているが、流動砂に対して燃料を散布して燃焼させることで、外部熱交換器7の内部の温度は、およそ850℃程度まで上昇させることができる。そして、外部熱交換器7における流動砂及び燃焼ガスは、ブロワ14から供給される高圧空気によって、ライン24を介して流動層火炉3へ戻される。なお、ブロワ14を制御することによって高圧空気量を調整し、外部熱交換器7から流動層火炉3へ供給される流動砂の量を調整することも可能である。なお、外部熱交換器7の内部の温度は、850℃に限定されず、流動層火炉3の仕様等に応じて適宜設計可能である。
外部熱交換器7は、蒸発器30及び過熱器31から構成される。このため、外部熱交換器7の内部には、蒸発器30の伝熱管と過熱器31の伝熱管とが配置されている。蒸発器30にはボイラ給水が供給され、ボイラ給水は、伝熱管の内部を流れる間に外部熱交換器7に供給された流動砂と熱交換が行われて加熱される。蒸発器30において加熱されたボイラ給水は、対流伝熱部5における節炭器11へ供給され、更に加熱される。過熱器31には、対流伝熱部5における過熱器31において燃焼ガスを用いて生成された過熱蒸気が供給され、過熱蒸気は、伝熱管の内部を流れる間に外部熱交換器7に供給された流動砂と熱交換が行われて更に過熱される。過熱器31において過熱された過熱蒸気は、タービンに供給され、発電等に用いられる。
すなわち、本実施形態では、復水系等から供給されたボイラ給水は、外部熱交換器7における蒸発器30、対流伝熱部5における節炭器11、対流伝熱部5における蒸発管12、対流伝熱部5における過熱器13、及び外部熱交換器7における過熱器31の順に加熱及び過熱され、過熱蒸気となり、タービンに供給される。
なお、本実施形態では、外部熱交換器7は、蒸発器30及び過熱器31から構成される場合について説明したが、外部熱交換器7は、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32から構成されることとしてもよい。外部熱交換器7が、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32から構成される場合には、外部熱交換器7の内部には、蒸発器30の伝熱管と過熱器31の伝熱管と再熱器32の伝熱管とが配置され、流動砂(及び燃焼ガス)との間で熱交換が行われる。
なお、再熱器32では、高圧タービンから排出された蒸気が供給され、供給された蒸気を再熱し、再熱した蒸気を低圧タービンに供給する。具体的には、循環流動層燃焼炉プラント1は蒸気タービン(不図示)を備えており、蒸気タービンは、例えば、高圧タービン及び低圧タービンを複合して構成されている。対流伝熱部5及び外部熱交換器7によって生成された過熱蒸気は、まず、高圧タービンに供給されてタービンを駆動する。高圧タービンで仕事を終えた蒸気は湿り蒸気に近い状態となり、温度が低下してしまっているため、外部熱交換器7における再熱器32によって再熱し、再度過熱蒸気として低圧タービンに供給する。再熱器32を用いることによって、サイクル効率を向上させることができる。なお、蒸気タービンが、高圧タービン、中圧タービン、及び低圧タービンから構成される場合には、再熱器32は、高圧タービンから排出された蒸気を再熱して中圧タービンに供給してもよいし、中圧タービンから排出された蒸気を再熱して低圧タービンに供給してもよい。
第1燃料供給路8は、燃料タンク2から流動層火炉3に対して燃料を供給するための管である。具体的には、第1燃料供給路8は、図1に示すように、燃料タンク2に一端側が接続されており、他端側が流動層火炉3に接続されている。また、第1燃料供給路8は、第1燃料供給路8の内部における燃料通過量を均一化するフィーダ19と、燃料の供給量を調整するための調整弁20を有している。調整弁20によって供給量が調整された燃料が流動層火炉3に供給される。
第2燃料供給路9は、燃料タンク2から外部熱交換器7に対して燃料を供給するための管である。具体的には、第2燃料供給路9は、図1に示すように、燃料タンク2に一端側が接続されており、他端側が外部熱交換器7に接続されている。また、第2燃料供給路9は、第1燃料供給路8の内部における燃料通過量を均一化するフィーダ22と、燃料の供給量を調整するための調整弁21を有している。調整弁21によって供給量が調整された燃料が外部熱交換器7に供給される。なお、第2燃料供給路9を介して外部熱交換器7に供給される燃料の量は、第1燃料供給路8を介して流動層火炉3に供給される燃料の量の20%以内で調整されることが好ましい。なお、外部熱交換器7への燃料供給割合は、外部熱交換器7に供給される空気量から決定され、外部熱交換器7において酸素不足とならないように決定される。
なお、第2燃料供給路9に設けられた調整弁21を制御することによって、燃料の供給量を調整し、外部熱交換器7の内部の温度を流動層火炉3の内部の温度と等しくすることが好ましい。このため、第2燃料供給路9に設けられた調整弁21の制御については、自動制御することとしてもよい。この場合には、流動層火炉3及び外部熱交換器7の内部の温度を計測する計測器と、計測器による計測結果に基づいて調整弁21を制御する制御装置とを更に備えることとすればよい。すなわち、制御装置は、計測器から得た流動層火炉3の内部の温度と比較して外部熱交換器7の内部の温度が低い場合には調整弁21の開度を所定量開き、燃料の供給量を増加させ、外部熱交換器7の内部の温度を上昇させる。また、制御装置は、計測器から得た流動層火炉3の内部の温度と比較して外部熱交換器7の内部の温度が高い場合には調整弁21の開度を所定量閉じ、燃料の供給量を減少させ、外部熱交換器7の内部の温度を低下させる。なお、調整弁21の開度の制御については、予め開度を決定しておいてもよいし、流動層火炉3の内部の温度と外部熱交換器7の内部の温度との差に基づいて決定することとしてもよい。
このように、第2燃料供給路9に設けられた調整弁21を制御することによって燃料の供給量を調整し、外部熱交換器7の内部の温度を流動層火炉3の内部の温度と等しくすることができる。すなわち、外部熱交換器7から流動層火炉3へ供給(循環)される流動砂の温度を、流動層火炉3の内部温度と略同等とすることができるため、炉内脱硫の悪化を抑制することができ、また、流動砂の溶解等を防止することができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、第1燃料供給路8及び第2燃料供給路9は、燃料タンク2に直接接続されている場合について説明しているが、第1燃料供給路8及び第2燃料供給路9の構成は、燃料タンク2から流動層火炉3及び外部熱交換器7のそれぞれに対して燃料が供給されれば、図1のような構成に限られない。すなわち、燃料タンク2には、第1燃料供給路8及び第2燃料供給路9が共用とされた共用供給路の一端側が接続され、他端側が第1燃料供給路8及び第2燃料供給路9に枝分かれする構成としてもよい。
次に、上述の循環流動層燃焼炉プラント1における流動砂の循環について図1を参照して説明する。
まず、流動砂は、流動層火炉3において炉底から供給された高圧空気によって流動し流動層を形成する。なお、流動層は炭素及びガスの発火点以下に熱せられている。流動砂は、第1燃料供給路8を介して供給された燃料を左右上下に略均等に撹拌し、高温状態となっている流動砂の熱よって燃料を燃焼して高温ガス(燃焼ガス)を発生させる。なお、流動層火炉3の内部の温度(特に、流動砂の温度)は、850℃程度に達する。
流動砂と燃焼ガスは、混合状態で流動層火炉3の上部から排出され、サイクロン4へ供給される。サイクロン4では、流動砂は燃焼ガスに対して遠心分離され、重力により落下し、サイクロン4の下部よりシールポット6に供給される。なお、燃焼ガスは、サイクロン4の上部より排出され、対流伝熱部5へ供給される。
シールポット6に供給された流動砂は、灰取出弁15を介して外部熱交換器7に供給される。なお、外部熱交換器7に供給された流動砂以外の流動砂は、ライン25を介して流動層火炉3へ戻される。外部熱交換器7へ供給される流動砂は、およそ550℃から700℃程度となっている。外部熱交換器7では、下部から供給された高圧空気によって流動砂は流動しており、流動砂に対して、第2燃料供給路9を介して供給された燃料が散布される。散布された燃料は高温状態の流動砂の熱によって燃焼することで燃焼ガスを発生させ、外部熱交換器7の内部の温度(流動砂等の温度)を上昇させる。燃料の燃焼後における外部熱交換器7の内部の温度(流動砂等の温度)はおよそ850℃程度となる。外部熱交換器7の内部を高温状態として、外部熱交換器7では、構成される蒸発器30及び過熱器31において熱交換が行われる。そして、外部熱交換器7における流動砂及び燃焼ガスは、ブロワ14から供給される高圧空気によって、ライン24を介して流動層火炉3へ戻される。上記のような流路を辿ることで、流動砂は循環流動層燃焼炉プラント1、すなわち、流動層火炉3、サイクロン4、シールポット6、外部熱交換器7を循環する。なお、外部熱交換器7を介さない場合には、流動砂は、流動層火炉3、サイクロン4、シールポット6を循環する。
以上説明したように、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1によれば、燃料タンク2から第1燃料供給路8を介して外部熱交換器7に対しても燃料を供給することとしたため、外部熱交換器7の内部の温度をより上昇させることが可能である。具体的には、サイクロン4から外部熱交換器7に供給された流動砂の熱によって燃料が燃焼するため、燃料タンク2から燃料が供給されない場合と比較して、外部熱交換器7内の温度を上昇させることができる。
また、外部熱交換器7内部の温度をより高温状態とできるため、外部熱交換器7における伝熱面積を小さくすることが可能である。このため、外部熱交換器7全体のコンパクト化が達成でき、更に、設置スペースの制約の緩和が期待できる。具体的には、流動層火炉3では高圧空気を用いて流動層を形成するため、流動砂及び燃料ガスは流動層火炉3の上部から排出され、サイクロン4に供給される。そして、サイクロン4によって分離された流動砂は重力落下に基づいて外部熱交換器7へ供給される。つまり、図1に示すように、サイクロン4は外部熱交換器7の上部に配置され、サイクロン4の設置高さは流動層火炉3の高さ(特に流動砂及び燃料ガスの排出口の位置)に制約を与えていた。しかしながら、外部熱交換器7のコンパクト化が達成されることで、サイクロン4の設置高さを低く設計することができ、これに伴って、流動層火炉3の高さについても低く設計することが可能となる。よって、循環流動層燃焼炉プラント1全体として、設置スペースの低減を図ることができる。
また、外部熱交換器7に対して供給される燃料の供給量を調整弁21を用いて制御することで、外部熱交換器7の内部温度を制御することができる。例えば、外部熱交換器7における内部温度と流動層火炉3の内部温度とを略同等とすることもできる。すなわち、外部熱交換器7から流動層火炉3へ供給(循環)される流動砂を流動層火炉3の内部温度と略同等とすることができるため、炉内脱硫の悪化を抑制することができ、また、流動砂の溶解等を防止することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1について説明する。
上述した第1実施形態では、外部熱交換器7が蒸発器30及び過熱器31で構成される場合について説明したが、本実施形態では、外部熱交換器7が蒸発器30及び過熱器31で構成され、更に、蒸発器30及び過熱器31は隔壁35で隔てられているものとする。以下、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1について、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
本実施形態における外部熱交換器7は、図2に示すように蒸発器30と過熱器31から構成され、それぞれが隔壁35によって隔てられている。なお、図2は、外部熱交換器7における空間分割の概略図であるため、蒸発器30と過熱器31における伝熱管は省略している。また、隔壁35の形状及び空間の分割方法については、図2に示される構成に限られず、適宜設計可能である。
また、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1における第2燃料供給路9は、図3に示すように、蒸発器用燃料供給路9aと過熱器用燃料供給路9bとを有している。すなわち、燃料タンク2に蓄積された燃料は、蒸発器用燃料供給路9a及び過熱器用燃料供給路9bを介して、蒸発器30及び過熱器31のそれぞれに供給可能とされている。なお、本実施形態における第2燃料供給路9は、図3に示すように、燃料タンク2に接続された第2燃料供給路9が蒸発器用燃料供給路9a及び過熱器用燃料供給路9bとに分岐する構成としているが、この構成に限られず、例えば、蒸発器用燃料供給路9a及び過熱器用燃料供給路9bのそれぞれが燃料タンク2に接続され、蒸発器30及び過熱器31のそれぞれに燃焼の供給が可能な構成とされてもよい。
蒸発器用燃料供給路9aは、外部熱交換器7における蒸発器30に対して燃料を供給する管である。具体的には、蒸発器用燃料供給路9aは、蒸発器用燃料供給路9aの内部における燃料通過量を均一化するフィーダ22aと、燃料の供給量を調整するための調整弁21aを有している。調整弁21aによって供給量が調整された燃料が外部熱交換器7における蒸発器30に供給される。燃料は、蒸発器用燃料供給路9aを介して、外部熱交換器7における蒸発器30に供給された流動砂に対して散布される。
過熱器用燃料供給路9bは、外部熱交換器7における過熱器31に対して燃料を供給する管である。具体的には、過熱器用燃料供給路9bは、過熱器用燃料供給路9bの内部における燃料通過量を均一化するフィーダ22bと、燃料の供給量を調整するための調整弁21bを有している。調整弁21bによって供給量が調整された燃料が外部熱交換器7における過熱器31に供給される。燃料は、過熱器用燃料供給路9bを介して、外部熱交換器7における過熱器31に供給された流動砂に対して散布される。
外部熱交換器7において、サイクロン4から供給された流動砂は、蒸発器30及び過熱器31に対して略均等に供給される。そして、蒸発器30及び過熱器31では、蒸発器用燃料供給路9a及び過熱器用燃料供給路9bを介してそれぞれ独立に供給量が調整された燃料が散布される。つまり、本実施形態における外部熱交換器7では、蒸発器30及び過熱器31のそれぞれに対して、温度が調整可能な構成とされている。このため、蒸発器30及び過熱器31の熱交換能力をそれぞれ独立して制御することができる。なお、本実施形態では、外部熱交換器7において、サイクロン4から供給された流動砂は、蒸発器30及び過熱器31に対して略均等に供給される場合について説明したが、例えば、蒸発器30及び過熱器31のうち熱交換量がより多く要求される方に対して、流動砂を多く供給することとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1によれば、外部熱交換器7は、蒸発器30及び過熱器31から構成され、それぞれが隔壁35で隔てられている。このため、各々の装置(蒸発器30及び過熱器31)において、流動砂と熱交換が行われた場合に、他の装置との干渉を防ぐことができる。具体的には、外部熱交換器7が蒸発器30と過熱器31から構成される場合には、ボイラ給水と流動砂との間で熱交換が行われる蒸発器30の方が流動砂の温度が急速に低下する。しかし、蒸発器30と過熱器31は隔壁35で隔てられているため、蒸発器30における流動砂の温度が急速に低下したとしても、過熱器31における流動砂には影響を及ぼさない。つまり、過熱器31における熱交換性能の低下を防止できる。
また、外部熱交換器7が蒸発器30及び過熱器31から構成される場合に、蒸発器30及び過熱器31のそれぞれに供給される燃料の供給量を調整することができる。具体的には、蒸発器用燃料供給路9aにおける調整弁21aを制御して蒸発器30に対する燃料の供給量を制御する場合には、蒸発器30に供給されるボイラ給水の温度上昇を制御することができる。また、過熱器用燃料供給路9bにおける調整弁21bを制御して過熱器31に対する燃料の供給量を制御する場合には、過熱器31に供給される蒸気の温度上昇を制御することができる。特に過熱器用燃料供給路9bにおける調整弁21bを制御することで、例えば、対流伝熱部5に過熱蒸気の温度を調整(主に低下させる)するための過熱低減器が用いられている場合には、過熱低減器の使用頻度を低減することができ、過熱低減器で使用する水を節約し、サイクル効率の低下を抑制できる。
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1について説明する。
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、外部熱交換器7が蒸発器30及び過熱器31で構成される場合について説明したが、本実施形態では、外部熱交換器7が蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32で構成され、更に蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32は隔壁35で隔てられているものとする。以下、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1について、第1実施形態及び第2実施形態と異なる点について主に説明する。
本実施形態における外部熱交換器7は、図4に示すように蒸発器30と過熱器31と再熱器32とから構成され、それぞれが隔壁35によって隔てられている。なお、図4は、外部熱交換器7における空間分割の概略図であるため、蒸発器30と過熱器31と再熱器32とにおける伝熱管は省略している。また、隔壁35の形状及び空間の分割方法については、図4に示される構成に限られず、適宜設計可能である。
また、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1における第2燃料供給路9は、図5に示すように、蒸発器用燃料供給路9aと過熱器用燃料供給路9bと再熱器用燃料供給路9cとを有している。すなわち、燃料タンク2に蓄積された燃料は、蒸発器用燃料供給路9a、過熱器用燃料供給路9b、及び再熱器用燃料供給路9cを介して、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32のそれぞれに供給可能とされている。なお、本実施形態における第2燃料供給路9は、図5に示すように、燃料タンク2に接続された第2燃料供給路9が蒸発器用燃料供給路9a、過熱器用燃料供給路9b、及び再熱器用燃料供給路9cに分岐する構成としているが、この構成に限られず、例えば、蒸発器用燃料供給路9a、過熱器用燃料供給路9b、及び再熱器用燃料供給路9cのそれぞれが燃料タンク2に接続され、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32のそれぞれに燃焼の供給が可能な構成とされてもよい。
再熱器用燃料供給路9cは、外部熱交換器7における再熱器32に対して燃料を供給する管である。具体的には、再熱器用燃料供給路9cは、再熱器用燃料供給路9cの内部における燃料通過量を均一化するフィーダ22cと、燃料の供給量を調整するための調整弁21cを有している。調整弁21cによって供給量が調整された燃料が外部熱交換器7における再熱器32に供給される。燃料は、再熱器用燃料供給路9cを介して、外部熱交換器7における再熱器32の空間に供給された流動砂に対して散布される。
外部熱交換器7において、サイクロン4から供給された流動砂は、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32に対して略均等に供給される。そして、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32では、蒸発器用燃料供給路9a、過熱器用燃料供給路9b、及び再熱器用燃料供給路9cを介してそれぞれ独立に調整された燃料が散布される。つまり、本実施形態における外部熱交換器7では、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32のそれぞれに対して、温度が調整可能な構成とされている。このため、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32の熱交換能力をそれぞれ独立して制御することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る循環流動層燃焼炉プラント1によれば、外部熱交換器7は、蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32から構成され、それぞれが隔壁35で隔てられている。このため、各々の装置(蒸発器30、過熱器31、及び再熱器32)において、流動砂と熱交換が行われた場合に、他の装置との干渉を防ぐことができる。具体的には、各々の装置において、流動砂と熱交換が行われる対象の温度が異なるため、各々の装置における流動砂の温度低下特性が異なる。しかしながら、隔壁35で隔てられることで、一方の装置における流動砂の温度低下特性と、他方の装置における流動砂の温度低下特性とは互いに干渉しない。また、再熱器32によって高圧タービンから排出された蒸気を再熱することができるため、サイクル効率を高めることができる。
また、外部熱交換器7が蒸発器30、過熱器31及び再熱器32から構成される場合に、蒸発器30、過熱器31及び再熱器32のそれぞれに供給される燃料の供給量を調整することができる。具体的には、蒸発器用燃料供給路9aにおける調整弁21aを制御して蒸発器30に対する燃料の供給量を制御する場合には、蒸発器30に供給されるボイラ給水の温度上昇を制御することができる。また、具体的には、過熱器用燃料供給路9bにおける調整弁21bを制御して過熱器31に対する燃料の供給量を制御する場合には、過熱器31に供給される蒸気の温度上昇を制御することができる。特に過熱器用燃料供給路9bにおける調整弁21bを制御することで、例えば、循環流動層燃焼炉に過熱低減器が用いられている場合には、過熱低減器の使用頻度を低減することができ、過熱低減器で使用する水を節約することができる。また、再熱器用燃料供給路9cにおける調整弁21cを制御して再熱器32に対する燃料の供給量を制御する場合には、再熱器32に供給される高圧タービンから排出された蒸気の温度上昇を制御することができる。
本開示は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。なお、各実施形態を組み合わせることも可能である。
1 :循環流動層燃焼炉プラント
2 :燃料タンク
3 :流動層火炉
4 :サイクロン
5 :対流伝熱部
6 :シールポット
7 :外部熱交換器
8 :第1燃料供給路
9 :第2燃料供給路
9a :蒸発器用燃料供給路
9b :過熱器用燃料供給路
9c :再熱器用燃料供給路
10 :空気ノズル
11 :節炭器
12 :蒸発管
13 :(対流伝熱部における)過熱器
14 :ブロワ
15 :灰取出弁
16 :押込通風機
17 :空気予熱器
18 :バグフィルタ
19 :フィーダ
20、21、21a-21c:調整弁
22、22a-22c:フィーダ
23、24、25:ライン
30 :蒸発器
31 :(外部熱交換器における)過熱器
32 :再熱器
35 :隔壁

Claims (4)

  1. 燃料が蓄積された燃料タンクと、
    空気によって流動砂を流動させ、前記燃料を燃焼させる流動層火炉と、
    前記流動層火炉の出口側に設けられ、燃焼ガスと前記流動砂とを分離するサイクロンと、
    前記サイクロンにて分離された前記流動砂のうち少なくとも一部が供給され、熱交換された前記流動砂を前記流動層火炉に供給する外部熱交換器と、
    前記燃料タンクから、前記流動層火炉に対して前記燃料を供給する第1燃料供給路と、
    前記燃料タンクから、前記外部熱交換器に対して前記燃料を供給する第2燃料供給路と、
    を備え
    前記外部熱交換器は、ボイラ給水が供給される蒸発器、及び前記燃焼ガスを用いて生成された蒸気が供給される過熱器から構成され、それぞれが隔壁によって隔てられており、
    前記第2燃料供給路は、前記外部熱交換器における前記蒸発器に対して前記燃料を供給する蒸発器用燃料供給路と、前記外部熱交換器における前記過熱器に対して前記燃料を供給する過熱器用燃料供給路とを有し、
    前記蒸発器用燃料供給路及び前記過熱器用燃料供給路のうち少なくとも一つは、前記燃料の供給量を調整する調整弁を有する循環流動層燃焼炉プラント。
  2. 前記外部熱交換器は、前記蒸発器、前記過熱器、及び高圧タービンから排出された蒸気が供給される再熱器から構成され、それぞれが隔壁によって隔てられている請求項1に記載の循環流動層燃焼炉プラント。
  3. 前記第2燃料供給路は、前記燃料の供給量を調整する調整弁を有する請求項1または2に記載の循環流動層燃焼炉プラント。
  4. 前記第2燃料供給路は、前記外部熱交換器における前記再熱器に対して前記燃料を供給する再熱器用燃料供給路を有し、
    記再熱器用燃料供給路は、前記燃料の供給量を調整する調整弁を有する請求項に記載の循環流動層燃焼炉プラント。
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