JP6953200B2 - トランスミッションコントロールユニット - Google Patents

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Description

本発明は、トランスミッションを制御するトランスミッションコントロールユニットに関する。
自動車のトランスミッションとTCU(トランスミッションコントロールユニット)とを電気的に接続する技術が、特許文献1、2に開示されている。特許文献2には、特に、自動車のトランスミッションを電気的に接続する雄、雌一対のコネクタの嵌合構造として、雌コネクタに回転自在に設けた回転部材を雄コネクタの嵌合凹部外周面に設けたガイド溝によって誘導しながら回転することによって一対のコネクタを嵌合方向に移動するコネクタの嵌合構造が開示されている。
特開2011−146269号公報 特開2015−56207号公報
特許文献2に開示されているコネクタの嵌合構造は、ガイド溝によって誘導しながら回転することによって一対のコネクタを低挿入力で嵌合させることができる。このような回転式低挿入力機構を実現するにあたっては、一対のコネクタ(特許文献2では、雄コネクタ10及びメスコネクタ70)が低挿入力機構が採用されていないものに比べて大型化してしまう。
一方で、上記一対のコネクタを嵌合するために確保される作業空間は、広いとは言えない。特許文献の図5等に示されるように、雌コネクタ30と同程度の作業空間しか確保されていない。このため、一対のコネクタの一方(特許文献2では、雄コネクタ10の回転部材60)を回転させる作業は、負荷が大きなものとなっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動車のトランスミッションを電気的に接続する雄、雌一対のコネクタに回転式低挿入力機構が採用された場合であっても、その一対のコネクタの嵌合作業に伴う負荷を軽減することができるトランスミッションコントロールユニットを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るトランスミッションコントロールユニットは、下記(1)特徴としている。
(1)
トランスミッションを制御するための回路基板が設置されるケース本体と、前記回路基板が設置される側とは反対方向に向かって円筒状に前記ケース本体から延設されたコネクタ部と、一端が前記ケース本体の前記回路基板が設置された側に位置し他端が前記ケース本体の前記コネクタ部内部に位置した状態で前記コネクタ部に固定された複数のピンと、前記コネクタ部の外周面に螺旋状に穿設された螺旋溝と、を有し、前記ケース本体と前記コネクタ部とが一体成形されたケースと、
前記コネクタ部内部に収容されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに保持される、前記ピンに連結される複数の端子と、前記コネクタハウジングの外周を覆う環状の噛み合わせリングと、を有し、前記噛み合わせリングの前記コネクタハウジングの外面に対向する内面に形成された突部が前記螺旋溝に収容された状態で前記コネクタ部の軸心を回転軸として前記噛み合わせリングが回転することによって前記コネクタハウジングが前記コネクタ部に嵌合する相手側コネクタと、
を備え
前記コネクタ部は、
前記ケース本体から前記回路基板に向かって突出する円筒状の上側円筒部であって、内部に前記ピンをガイドするピンガイドが配置された上側円筒部と、
前記ケース本体から前記相手側コネクタに向かって突出する円筒状の下側円筒部であって、前記コネクタハウジングに嵌合する下側円筒部と、
前記上側円筒部の内部と前記下側円筒部の内部とを隔てると共に前記複数のピンを保持する隔壁と、
を有し、
前記ピンガイドは、
前記複数のピンが挿通される複数の孔が形成された第1平板部と、前記第1平板部の周縁部から下方に延設された複数の垂下部と、を備える第1ピンガイドと、
前記複数のピンが挿通される複数の孔が形成された第2平板部のみからなる第2ピンガイドと、を備え、
前記第2ピンガイドは、前記第2平板部の下面が前記隔壁に当接するように前記上側円筒部の内部に配置され、
前記第1ピンガイドは、前記複数の垂下部の下端面が前記第2平板部に当接するように前記上側円筒部の内部に配置されている、
ことを特徴とするトランスミッションコントロールユニット
ケースにコネクタ部が形成されておらず、そのケースに別体のコネクタ筐体を組み付ける従来のトランスミッションコントロールユニットは、その別体のコネクタ筐体が大きくなってしまう。その点、上記(1)の構成のトランスミッションコントロールユニットによれば、ケース本体とコネクタ部は一体であるため、コネクタ部の形状が大型化することを抑制することができる。この結果、コネクタ部と相手側コネクタの嵌合作業に伴う負荷を軽減することができる。
更に、上記()の構成のトランスミッションコントロールユニットによれば、上側円筒部内で回路基板とピンとの接続を図り、その上側円筒部内にピンをガイドする部材を配置することによって、回路基板のスルーホールにピンを挿入する際のピンの座屈(折れ曲がり)を防止することができる
本発明のトランスミッションコントロールユニットをによれば、自動車のトランスミッションを電気的に接続する雄、雌一対のコネクタに回転式低挿入力機構が採用された場合であっても、その一対のコネクタの嵌合作業に伴う負荷を軽減することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットの分解斜視図である。 図2は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットにおける第2コネクタ部の分解斜視図である。 図3は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットにおける相手側コネクタの斜視図である。 図4は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットの縦断面図である。 図5は、本発明の比較例としてのトランスミッションコントロールユニットの分解斜視図である。 図6は、本発明の比較例としてのトランスミッションコントロールユニットの縦断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。図1は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットの分解斜視図である。図2は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットにおける第2コネクタ部の分解斜視図である。図3は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットにおける相手側コネクタの斜視図である。図4は、本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニットの縦断面図である。図5は、本発明の比較例としてのトランスミッションコントロールユニットの分解斜視図である。図6は、本発明の比較例としてのトランスミッションコントロールユニットの縦断面図である。
本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1は、自動車のトランスミッションに中継接続され、トランスミッションコントロールユニット1に備わる制御装置とトランスミッションとを電気的に接続するものである。本発明に係る実施形態のトランスミッションコントロールユニット1は、図1に示すように、回路基板10、ケース20及び相手側コネクタ30を含んで構成される。
回路基板10は、電子油圧式トランスミッションアクチュエータに各種の駆動信号を出力してトランスミッション内の油圧制御システムを制御するための回路である。回路基板10は、各種の素子、集積回路等が平板形状の基板11上に搭載されている。回路基板10は、ケース20に設けられた複数のL字ピン及び直線状のI字ピンに、スルーホール12、13を介して接続される。回路基板10は、L字ピンを介してトランスミッションコントロールユニット1の上位装置と通信し、一方、I字ピンを介してトランスミッションに駆動信号を出力する。回路基板10は、基板11の4隅それぞれに孔14が形成されており、ケース20に設けられたダボが孔14に挿通されることによってケース20に固定される。
ケース20は、トランスミッションコントロールユニット1の外観を形成する筐体であるとともに、トランスミッションコントロールユニット1にコネクタを挿し込むためのコネクタハウジングとしての役割を担う。ケース20は、樹脂成型品であり、ケース本体21、第1コネクタ部22、第2コネクタ部23を含んで構成される。
ケース本体21は、回路基板10を内部に収容できる空間が内部に形成された薄箱形状である。ケース本体21は、上面(図1の上方)が開口しており、その開口を通して回路基板10がケース本体21の内部に収容される。ケース本体21の4隅それぞれには、ダボ211が形成されている。回路基板10がケース本体21の内部に収容された場合には、ダボ211が回路基板10の孔14に挿通されることによって回路基板10がケース20本体に固定される。また、ケース本体の外周面には、4箇所においてフランジ212が形成されている。このフランジ212を介してボルト締結されることによって、ケース本体がトランスミッションケースに固定される。
第1コネクタ部22は、1の上位装置からの信号を伝搬する電線の先端に設けられた相手側コネクタ(図示せず)が嵌合する。そのため、第1コネクタ部22は、その相手側コネクタに応じた嵌合空間を有する。図1に示すように、第1コネクタ部22は、ケース本体21の一端から延設された角筒形状の第1ハウジング221を有しており、この第1ハウジング221はその内部に上記相手側コネクタが収容できる程度の形状とされる。図4に示すように、第1コネクタ部22は、第1ハウジング221内部にL字ピン222が設けられている。L字ピン222は、一辺が第1ハウジング221の嵌合空間の奥に位置する奥壁223に圧入、またはインサート成形されて、第1ハウジング221の延設方向に沿って配置されている。また、L字ピン222は、他辺が上方に向かって起立している。
第2コネクタ部23は、トランスミッションから延びる電線の先端に設けられた相手側コネクタ30が嵌合する。第2コネクタ部23は、噛み合わせリング33を介して雌コネクタである第2コネクタ部23と、雄コネクタである相手側コネクタ30が嵌合される多極コネクタである。第2コネクタ部23と相手側コネクタ30が嵌合されることで、回路基板10からの信号電流がトランスミッションに供給される。
第2コネクタ部23は、第2コネクタハウジング231と、I字ピン232とから構成されている。第2コネクタハウジング231は、図1、図2及び図4に示すように、ケース本体21の上面から上方に突出する円筒状の上側円筒部231aと、ケース本体21の下面から下方に突出する円筒状の下側円筒部231bと、によって構成される。上側円筒部231aは、図4に示すように、その内部にI字ピン232の一端が突出しており、その一端が第1ピンガイド233、第2ピンガイド234によってガイドされている。他方、下側円筒部231bは、相手側コネクタ30が嵌入されるコネクタ嵌合空間が形成され、その内部にI字ピン232の他端が突出する。このような第2コネクタハウジング231は、ケース本体21と一体に射出成形されたものである。I字ピン232は、上側円筒部231a内部及び下側円筒部231b内部を隔てる隔壁235に圧入、またはインサート成形されて、第2コネクタハウジング231の軸心方向に沿って配置されている。
下側円筒部231bの外面には、噛み合わせリング33の内面に突設された突部331aと係合する螺旋溝236が条設されている。螺旋溝236は、周方向に等間隔で2条配設され、所定のリード角で螺旋状に形成されている。螺旋溝236の一方には、突部が係入される開口部236aが形成され、螺旋溝236の他方には、突部が当接することで噛み合わせリング33のそれ以上の回転を阻止する閉端部236bが形成されている。
第1ピンガイド233は、図2に示すように、I字ピン232の極数と同数の孔が形成された平板部233aと、平板部233aから下方(図2中下方向)に延設された垂下部233bと、を備える。また、第2ピンガイド234は、図2に示すように、I字ピン232の極数と同数の孔が形成された平板形状の部材である。第1ピンガイド233の平板部233aと第2ピンガイド234は、垂下部233bの高さ分離間しており、このため、I字ピン232は垂下部233bの高さ離れた2箇所でガイドされている。このようにガイドされたI字ピン232は、上側円筒部231aの軸心方向に沿って調芯される。また、第1ピンガイド233及び第2ピンガイド234は、回路基板10のスルーホール13にI字ピン232を挿入する前の状態では、I字ピン232の上方に位置している。その後、回路基板10がI字ピンの下方に向かって移動するとともに回路基板に押圧された第1ピンガイド233、及び垂下部233bに押圧された第2ピンガイド234が下方に向かって移動する。このように第1ピンガイド233及び第2ピンガイド234が移動することによって、回路基板10のスルーホール13にI字ピン232を挿入する際のI字ピン232の座屈(折れ曲がり)を防止することができる。
続いて、相手側コネクタ30について説明する。相手側コネクタ30は、図4に示すように、相手側コネクタハウジング31と、雌型端子32と、噛み合わせリング33と、から構成されている。雌型端子32は、相手側コネクタハウジング31に保持される。また、噛み合わせリング33は、相手側コネクタハウジング31の外周を覆う環状の部材である。相手側コネクタハウジング31は、射出成形されたものであり、ハウジング主体部311と、ハウジング主体部311の後側に設けられたフード部312と、ハウジング主体部311の後側で開口形成された電線導出部313とから構成されている。
ハウジング主体部311は、雌型端子32と対応する位置で内部に複数の端子収容室311aが貫通形成されている。端子収容室311aの後側開口からは、電線と接続された雌型端子32が挿入され、端子収容室311aの前側開口からは、I字ピン232の下端が挿入されて雌型端子32に電気的に接続されるようになっている。また、端子収容室311a内には、ハウジング係止ランス311bが設けられ、前側開口からフロントホルダ311cが取り付けられて、雌型端子32が二重係止されるようになっている。ハウジング主体部311の外周面には、第2コネクタ部23と位置合わせされる位置決め溝311dがコネクタ嵌合方向に条設されている。
フード部312は、相手側コネクタ30の上下方向(図4中の上下)略中間部分に形成されている。フード部312の内側には、環状のシール材312aが収容されるシール材収容部312bが形成されている。
フード部312の後方には、噛み合わせリング33に設けられた複数の可撓保持片333aの爪部333cが係合するガイド溝312cが環状に凹設されている。可撓保持片333aの爪部333cはガイド溝312cに案内されつつ、噛み合わせリング33が回転できるようになっている。
噛み合わせリング33は、小径部331と、小径部331に続くテーパ部332と、テーパ部332に続く大径部333とから段付き筒状に形成されている。小径部331は、第2コネクタ部23の第2コネクタハウジング231に組み付けられる部分であり、小径部331の内径は第2コネクタハウジング231の外径よりやや大きい寸法に形成されている。小径部331の内面には、第2コネクタハウジング231の外面に形成された螺旋溝236に係合する突部331aが設けられている。突部331aの形状は特に限定されるものではないが、丸型ボタン形状に形成されることで、突部331aが螺旋溝236にスムーズに係入されるようになっている。
テーパ部332は、小径部331と大径部333との間に位置する部分である。このテーパ部332には、大径部333に形成された可撓保持片333aを成形するための型抜き孔332aが複数形成されている。
大径部333には、フード部312の先端側の挿入を許容して外部からの水の浸入を防止する環状の挿入空間333bが形成されている。大径部333の外面には、噛み合わせリング33を相手側コネクタハウジング31に回動自在に保持させるための可撓保持片333aが周方向に複数設けられている。可撓保持片333aの内面には、相手側コネクタハウジング31の外面に形成されたガイド溝312cに係合する爪部333cが内向きに突設されており、噛み合わせリング33が相手側コネクタハウジング31から抜け出さないように保持されている。
図3に示すように、大径部333の外面で、滑り止め用の複数の縦溝333dが形成されていない部分には、半径方向外側に突出する支柱部333eが起立形成されている。支柱部333eの先端側には、噛み合わせリング33の回転方向前方に、周方向に沿って延出する可撓係止アーム333fが形成されている。可撓係止アーム333fには、噛み合わせリング33の回転方向後方側に周方向に沿って延出する係止解除アーム(係止解除部)333g一体形成されている。
係止解除アーム333gは、図3に示すように、可撓係止アーム333fの反対側に延長した部分である。係止解除アーム333gの先端側は幅広に形成されていて、外面には滑り止め用の複数の縦溝333hが形成されている。係止解除アーム333gに指を宛って押すと、係止解除アーム333gが根本側を支点として半径方向内側に弾性変形するとともに、可撓係止アーム333fが半径方向外側に弾性変形して係止が解除されて、噛み合わせリング33が反時計方向に回転可能な状態となる。
次に、第2コネクタ部23と相手側コネクタ30を嵌合させて、ケース20に相手側コネクタ30を嵌合する手順について説明する。第2コネクタ部23は、第2コネクタハウジング231に多数のI字ピン232が圧入またはインサート成形された後、ケース本体21がトランスミッションケースに装着される。一方、相手側コネクタ30は、端子収容室311aに多数の電線付きの雌型端子32を挿入し、相手側コネクタハウジング31の開口端部からフロントホルダ311cを取り付けることで組み立てられる。フード部312内側のシール材収容部312bには、シール材312a(パッキン)が取り付けられる。
噛み合わせリング33は、相手側コネクタ30の前側から組み付けられる。噛み合わせリング33の大径部333の内側に形成された環状の挿入空間333bには、フード部312の先端側が挿入され、大径部333の後側に形成された複数の可撓保持片333aは、フード部312の後方に形成されたガイド溝312cに係合し、噛み合わせリング33が回動自在に保持される。
次に、第2コネクタ部23に相手側コネクタ30を対峙させ、ハウジング主体部311の位置決め溝311dに第2コネクタ部23の内壁に設けられた図示しない位置決め突部を係合させ、第2コネクタ部23と相手側コネクタ30を周方向に位置決めする。さらに、噛み合わせリング33の小径部331の内面に形成された突部331aを、第2コネクタハウジング231の螺旋溝236に係入させ、第2コネクタ部23と相手側コネクタ30を浅く初期嵌合させる。続いて、噛み合わせリング33を時計方向に回転させると、突部331aが螺旋溝236に沿って移動しながら、第2コネクタ部23と相手側コネクタ30がコネクタ嵌合方向に接近するよう移動する。さらに噛み合わせリング33を回転させると、第2コネクタ部23と相手側コネクタ30が完全嵌合する。
以下、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1による作用及び効果を説明する。第2コネクタ部23は、第2コネクタハウジング231が、図1、図2及び図4に示すように、ケース本体21の上面から上方に突出する上側円筒部231aと、ケース本体21の下面から下方に突出する下側円筒部231bと、によって構成される。言い換えれば、ケース本体と第2コネクタ部23は一体に射出成形されたものである。ところで、従来のトランスミッションコントロールユニットは、回路基板を収容するケースにトランスミッションからの相手側コネクタが嵌合するコネクタ部が形成されておらず、そのケースに別体のコネクタ筐体を組み付けるものであった。この従来のトランスミッションコントロールユニットは、上述の別体のコネクタ筐体が大きくなってしまっていた。この点を、以下、図5及び図6に示す、本発明の比較例としてのトランスミッションコントロールユニットを参照して説明する。
図5及び図6に示すように、本発明の比較例としてのトランスミッションコントロールユニット101は、回路基板110、上側コネクタ120、ケース130及び下側コネクタ140から構成される。図6に示すように、トランスミッションコントロールユニット101は、ケース130の上方から上側コネクタ120がケース130に組み付けられ、ケース130の下方から下側コネクタ140がケース130に組み付けられる構造である。上側コネクタ120は、図6に示すように、端子121を保持している。また、下側コネクタ140は、図6に示すように、ピン141を保持している。端子121は、上端121a(図6中上側)がタブ形状とされ、回路基板110のスルーホールを貫通した状態で回路基板110のパターンにはんだ付けされている。また、端子121は、下端(図6中下側)121bが箱形状とされ、上側コネクタ120と下側コネクタ140が嵌合した際に、ピン141が挿通されてピン141との電気的接続が図られる。
このような本発明の比較例としてのトランスミッションコントロールユニット101は、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1に比して、次の点で上側コネクタ120及び下側コネクタ140が大型化してしまう。すなわち、上側コネクタ120には、端子121を設けなければならず、さらに、その端子121はピン141が挿通される箱形状の下端121bが形成されなければならない。このような構造では、上側コネクタ120は、端子121を収容するために上下方向(図6中の上下)に膨らんだ形状とならざるを得ず、下側コネクタ140もまた、そのような上側コネクタ120に嵌合するため上下方向(図6中の上下)に膨らんだ形状とならざるを得ない。このように、上側コネクタ120及び下側コネクタ140は、上下方向に大型化してしまう。
また、下側コネクタ140は、自身の内部空間に上側コネクタ120を収容して、上側コネクタ120と嵌合する構造である。すなわち、下側コネクタ140は、上側コネクタ120の外寸法よりも、その内寸法が大きくならざるを得ない。このため、下側コネクタ140は、左右方向(図6中の左右)にも膨らんだ形状とならざるを得ない。このように、上側コネクタ120及び下側コネクタ140は、左右方向に大型化してしまう。
以上のように、ケースにコネクタ部が形成されておらず、そのケースに別体のコネクタ筐体を組み付けるトランスミッションコントロールユニット101は、その別体のコネクタ筐体が大きくなってしまう。その点、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1によれば、ケース本体と第2コネクタ部23は一体に射出成形されたものであるため、上述の比較例のように形状が大型化することを抑制することができる。
従来のトランスミッションコントロールユニットは、上述の比較例のように、油中に配置される相手側コネクタ及び下側コネクタ140と、空気中に配置される上側コネクタ120及びケース130と、を分けて用意するという考えが根本にあり、その結果、ケース130と下側コネクタ140とは別体となっていた。本発明者らは、これまでの考えにとらわれず、トランスミッションコントロールユニットにおいてケースとコネクタとを敢えて一体にするという着想を得、本発明を想到するに至った。
一般に、一対のコネクタに回転式低挿入力機構を実現するにあたっては、それらのコネクタは、低挿入力機構が採用されていないものに比べて大型化してしまう。しかし、本発明の実施形態によれば、第2コネクタ部23の大型化を抑制しつつも、第2コネクタ部23及び相手側コネクタ30に低挿入力機構を採用することができる。この構造であれば、第2コネクタ部23及び相手側コネクタ30を嵌合するために確保される作業空間が狭いものであったとしても、その作業空間に比して適正な寸法の相手側コネクタ30を回転させて、嵌合作業を円滑に行うことができる。この結果、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1によれば、この嵌合作業に伴う負荷を軽減することができる。
また、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1によれば、上述の比較例に示すトランスミッションコントロールユニットに比べて、部品点数を減らすことができる。具体的には、比較例の上側コネクタ120、端子121及び下側コネクタ140が不要となる。このため、トランスミッションコントロールユニットの部品点数がより簡便になる。また、トランスミッションコントロールユニットの軽量化を図ることができる。
また、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1によれば、回路基板10のスルーホール13と相手側コネクタ30の雌型端子32とが、I字ピン232のみによって電気的に接続される。I字ピン232のみによって導通を図る本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1は、I字ピン232及び雌型端子32の2つの部材の軸ずれや接触信頼性を確保すればよい。他方で、上述の比較例では回路基板110のスルーホールと相手側コネクタ(図5及び図6に図示せず)の端子とが、端子121とピン141の2部品によって電気的に接続される。このような2部品を連結させて導通を図る場合、端子121、ピン141及び相手側コネクタの端子の3つ部材の軸ずれや接触信頼性を懸念しなければならない。このため、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1によれば、回路基板10のスルーホール13と相手側コネクタ30の雌型端子32とを導通接続するにあたっての懸念が大きく解消される。
以上、本発明の実施形態に係るトランスミッションコントロールユニット1によれば、自動車のトランスミッションを電気的に接続する雄、雌一対のコネクタに回転式低挿入力機構が採用された場合であっても、その一対のコネクタの嵌合作業に伴う負荷を軽減することができる。また、回転式低挿入力機構が採用されることによって、トランスミッションコントロールユニットに連結される多極のコネクタを確実に、トランスミッションコントロールユニットのケースに組み付けることができる。
ここで、上述した本発明に係るトランスミッションコントロールユニットの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]、[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
トランスミッションを制御するための回路基板(10)が設置されるケース本体(21)と、前記回路基板(10)が設置される側とは反対方向に向かって円筒状に前記ケース本体(21)から延設されたコネクタ部(第2コネクタ部23)と、一端が前記ケース本体(21)の前記回路基板(10)が設置された側に位置し他端が前記ケース本体(21)の前記コネクタ部(第2コネクタ部23)内部に位置した状態で前記コネクタ部(第2コネクタ部23)に固定された複数のピン(I字ピン232)と、前記コネクタ部(第2コネクタ部23)の外周面に螺旋状に穿設された螺旋溝(236)と、を有し、前記ケース本体(21)と前記コネクタ部(第2コネクタ部23)とが一体成形されたケース(20)と、
前記コネクタ部(第2コネクタ部23)を内部に収容するコネクタハウジング(相手側コネクタハウジング31)と、前記コネクタハウジング(相手側コネクタハウジング31)に保持される、前記ピン(I字ピン232)に連結される複数の端子(雌型端子32)と、前記コネクタハウジング(相手側コネクタハウジング31)の外周を覆う環状の噛み合わせリング(33)と、を有し、前記噛み合わせリング(33)の前記コネクタハウジング(相手側コネクタハウジング31)の外面に対向する内面に形成された突部(331a)が前記螺旋溝(236)に収容された状態で前記コネクタ部(第2コネクタ部23)の軸心を回転軸として前記噛み合わせリング(33)が回転することによって前記コネクタハウジング(相手側コネクタハウジング31)が前記コネクタ部(第2コネクタ部23)に嵌合する相手側コネクタ(30)と、
を備えることを特徴とするトランスミッションコントロールユニット(1)。
[2]
上記[1]に記載のトランスミッションコントロールユニット(1)であって、
前記コネクタ部(第2コネクタ部23)は、
前記ケース本体(21)から前記回路基板(10)に向かって突出する円筒状の上側円筒部(231a)であって、内部に前記ピン(232)をガイドするピンガイド(233、234)が配置された上側円筒部(231a)と、
前記ケース本体(21)から前記相手側コネクタ(30)に向かって突出する円筒状の下側円筒部(231b)であって、前記コネクタハウジング(相手側コネクタハウジング31)に嵌合する下側円筒部(231b)と、
を有する
ことを特徴とするトランスミッションコントロールユニット。
1 トランスミッションコントロールユニット
10 回路基板
20 ケース
21 ケース本体
22 第1コネクタ部
23 第2コネクタ部
30 相手側コネクタ
31 相手側コネクタハウジング
32 雌型端子
33 リング

Claims (1)

  1. トランスミッションを制御するための回路基板が設置されるケース本体と、前記回路基板が設置される側とは反対方向に向かって円筒状に前記ケース本体から延設されたコネクタ部と、一端が前記ケース本体の前記回路基板が設置された側に位置し他端が前記ケース本体の前記コネクタ部内部に位置した状態で前記コネクタ部に固定された複数のピンと、前記コネクタ部の外周面に螺旋状に穿設された螺旋溝と、を有し、前記ケース本体と前記コネクタ部とが一体成形されたケースと、
    前記コネクタ部内部に収容されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに保持される、前記ピンに連結される複数の端子と、前記コネクタハウジングの外周を覆う環状の噛み合わせリングと、を有し、前記噛み合わせリングの前記コネクタハウジングの外面に対向する内面に形成された突部が前記螺旋溝に収容された状態で前記コネクタ部の軸心を回転軸として前記噛み合わせリングが回転することによって前記コネクタハウジングが前記コネクタ部に嵌合する相手側コネクタと、
    を備え
    前記コネクタ部は、
    前記ケース本体から前記回路基板に向かって突出する円筒状の上側円筒部であって、内部に前記ピンをガイドするピンガイドが配置された上側円筒部と、
    前記ケース本体から前記相手側コネクタに向かって突出する円筒状の下側円筒部であって、前記コネクタハウジングに嵌合する下側円筒部と、
    前記上側円筒部の内部と前記下側円筒部の内部とを隔てると共に前記複数のピンを保持する隔壁と、
    を有し、
    前記ピンガイドは、
    前記複数のピンが挿通される複数の孔が形成された第1平板部と、前記第1平板部の周縁部から下方に延設された複数の垂下部と、を備える第1ピンガイドと、
    前記複数のピンが挿通される複数の孔が形成された第2平板部のみからなる第2ピンガイドと、を備え、
    前記第2ピンガイドは、前記第2平板部の下面が前記隔壁に当接するように前記上側円筒部の内部に配置され、
    前記第1ピンガイドは、前記複数の垂下部の下端面が前記第2平板部に当接するように前記上側円筒部の内部に配置されている、
    ことを特徴とするトランスミッションコントロールユニット。
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