JP6931161B2 - 化合物半導体装置、赤外線検知器及び撮像装置 - Google Patents

化合物半導体装置、赤外線検知器及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、化合物半導体装置、赤外線検知器及び撮像装置に関する。
赤外線撮像装置には、赤外線検知素子(受光素子)、読み出し集積回路(Read Out Integrated Circuit:ROIC)及び光学系等が備えられている。受光素子には赤外線の入射量に応じた電気信号を発生する画素を二次元状に配列した画素アレイが設けられおり、画素には、例えば量子井戸型赤外線センサー(Quantum Well Infrared Photodetector:QWIP)や量子ドット型赤外線センサー(Quantum Dot Infrared Photodetector:QDIP)が用いられている。QWIP及びQDIPには、バルク型の受光素子と比較して、高歩留まりで製造することが可能、多画素化に有利等の利点がある。
しかしながら、QWIP及びQDIPには、バルク型の受光素子と比較して感度の向上が困難であるという問題点がある。
特開平2−241064号公報 特開平5−315578号公報 特開2000−164918号公報 特開2007−73571号公報
本発明の目的は、画素の感度を向上することができる化合物半導体装置、赤外線検知器及び撮像装置を提供することにある。
化合物半導体装置の一態様には、基板と、前記基板の表面に二次元に配列した複数の画素と、が含まれる。前記基板は当該基板に照射された光に対してフォトニック効果を呈するフォトニック領域が含まれる。前記フォトニック領域は、前記基板の厚さ方向から傾斜した方向に延びる複数の孔を有し、前記孔は周期的に配列しており、前記画素は、光を吸収し、吸収した光に応じて電荷を発生させる化合物半導体の活性層と、前記活性層を透過した光を前記活性層に向けて反射する反射層とを有しており、前記基板の裏面から入射した赤外線のうち、共鳴条件を満たす特定の波長成分を有する赤外線のみが前記フォトニック領域を透過して前記活性層に到達する
赤外線検知器の一態様には、上記の化合物半導体装置と、前記化合物半導体装置に接続された読み出し集積回路と、が含まれる。
撮像装置の一態様には、上記の赤外線検知器が含まれる。
化合物半導体装置の製造方法の一態様では、基板の表面に二次元に配列した複数の画素を形成し、前記基板に当該基板に照射された光に対してフォトニック効果を呈するフォトニック領域を形成する。前記フォトニック領域は、前記基板の厚さ方向から傾斜した方向に延びる複数の孔を有し、前記孔は周期的に配列しており、前記画素は、光を吸収し、吸収した光に応じて電荷を発生させる化合物半導体の活性層と、前記活性層を透過した光を前記活性層に向けて反射する反射層とを有しており、前記基板の裏面から入射した赤外線のうち、共鳴条件を満たす特定の波長成分を有する赤外線のみが前記フォトニック領域を透過して前記活性層に到達する
上記の化合物半導体装置等によれば、基板に適切なフォトニック領域が含まれるため、画素の感度を向上することができる。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置を備えた赤外線検知器の構成を示す図である。 活性層の構成を示す断面図である。 第1の実施形態におけるフォトニック領域の構成を示す図である。 化合物半導体装置の作用を示す図である。 第1の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図5Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 フォトニック領域を形成する方法を工程順に示す断面図である。 第2の実施形態におけるフォトニック領域の構成を示す図である。 第3の実施形態におけるフォトニック領域の構成を示す図である。 第1の実施形態の変形例を示す断面図である。 第4の実施形態に係る撮像装置を示す図である。
本願発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。この結果、従来のQWIP及びQDIPを用いた受光素子には、入射光量を高めるために反射防止膜が用いられているが、従来の反射防止膜は緩やかな波長依存性を有しており、特定の波長の赤外線のみを取り込むことはできないことが明らかになった。また、受光素子に取り込まれた赤外線の吸収効率を高めるべく、受光素子内に反射構造を設けているが、QWIPやQDIPに吸収されずに受光素子から放出される赤外線の割合が高いことも明らかになった。更に、これらの問題点は、基板にフォトニック領域を設けることで解消できることも判明した。
以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、裏面照射型赤外線検知素子として用いられる化合物半導体装置に関する。図1は、第1の実施形態に係る化合物半導体装置を備えた赤外線検知器の構成を示す図である。図1(a)は赤外線検知器の全体像を示し、図1(b)は画素の構成を示す。
この赤外線検知器300には、図1(a)に示すように、第1の実施形態に係る化合物半導体装置100及び読み出し集積回路(readout integrated circuit:ROIC)200が含まれる。化合物半導体装置100には、基板101及び複数の画素(受光セル)1が含まれる。画素1は基板101の表面に二次元に配列している。ROIC200には、例えばシリコン基板及びその表面に形成されたトランジスタ等の素子が含まれる。化合物半導体装置100の電極がバンプを介してROIC200に接続されている。バンプとしては、例えばインジウム又はインジウム合金のバンプが用いられる。銅又は銅合金のバンプが用いられてもよい。
図1(b)に示すように、基板101上にコンタクト層102、活性層103、コンタクト層104及び反射層105が形成されている。活性層103、コンタクト層104及び反射層105に、画素1を画定する素子分離領域として溝109が形成されている。基板101には、基板101に照射された光に対してフォトニック効果を呈するフォトニック領域10が含まれる。基板101は、例えば表面のミラー指数が(100)のGaAs基板である。コンタクト層102及び104は、例えば厚さが200nm〜300nmで電子濃度が0.5×1018cm-3〜1.5×1018cm-3のn型GaAs層である。コンタクト層102及び104は、例えばSiでドーピングされている。図2は、活性層の構成を示す断面図である。活性層103は、図2に示すように、例えば、GaAsの障壁層111及びInAsの量子ドット層112が10〜20回程度繰り返し積層された超格子構造を有する。例えば、量子ドット層112に含まれるInAs量子ドットの密度は4.5×1010cm-2〜5.5×1010cm-2であり、直径は15nm〜25nmであり、高さは3nm〜7nmである。反射層105は、例えば、Ti膜及びその上のAu膜を含む。基板101とコンタクト層102との間に、例えば厚さが50nm〜150nmのGaAs層がバッファ層として含まれていてもよい。
図3は、第1の実施形態におけるフォトニック領域の構成を示す図である。図3に示すように、フォトニック領域10では、基板101に複数の円筒状の孔11が周期的に形成されている。孔11は基板101の厚さ方向から傾斜した方向に延びている。孔11が延びる方向、すなわち孔11の主軸と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθは、例えば45°〜60°である。優れたフォトニック効果を得るために、孔11の周期fが、検出対象の光の波長の光学距離の0.20〜0.30倍であることが好ましく、0.25倍(1/4倍)であることが特に好ましい。ここでいう孔11の周期fとは、平面視で重なり合う複数の孔11の周期をいう。例えば、基板101がGaAs基板であり、検出対象の光の波長が10μmであり、孔11が延びる方向と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθが45°である場合、GaAsの屈折率が3.3であるため、孔11の周期fは、(10/3.3)×0.25/1.41=0.54μmであることが好ましい。
コンタクト層102上に電極106が形成され、反射層105上に電極107が形成されている。電極106及び電極107は、例えば、AuGe膜及びその上のAu膜を含む。
次に、化合物半導体装置100の作用について説明する。図4は、化合物半導体装置100の作用を示す図である。化合物半導体装置100では、図4に示すように、基板101の裏面101aに赤外線が照射される。基板101の裏面に照射された赤外線IR1には、図4(b)に示すように、種々の波長成分が含まれるが、図4(c)に示すように、フォトニック領域10の共鳴条件を満たす特定の波長成分を有する赤外線のみがフォトニック領域10を透過する。つまり、フォトニック領域10が波長選択フィルタとして機能し、共鳴条件を満たす特定波長の赤外線IR2のみが活性層103に到達する。活性層103は赤外線IR2を吸収し、電荷を発生させる。赤外線IR2の一部は活性層103に吸収されず、反射層105に到達し、反射層105により反射される。反射層105により反射された赤外線IR2の一部は活性層103に吸収され、一部はフォトニック領域10に到達する。反射層105の活性層103側の面は完全な平坦ではないため、反射層105により反射された赤外線IR2は、多くの場合、フォトニック領域10の活性層103側の面の法線方向から少なからず傾斜する。また、フォトニック領域10は強い角度依存性を有する透過特性を示し、活性層103側の面の法線方向から入射してきた赤外線IR2を透過させるが、法線方向から傾斜した方向から入射してきた赤外線IR2は反射する。このため、フォトニック領域10に到達した赤外線IR2のほとんどはフォトニック領域10を透過できず、反射される。従って、化合物半導体装置100では、反射層105及びフォトニック領域10により赤外線IR2が閉じ込められやすく、活性層103による赤外線IR2の吸収量が著しく向上する。
活性層103で発生した電荷は電流として、電極106や電極107に接続されたバンプを通じてROIC200に出力され、電極106及び107の間を流れる電流に応じた出力電圧がROIC200により計測される。
このような第1の実施形態に係る化合物半導体装置100によれば、活性層103に到達する赤外線の波長選択性が優れ、活性層103による赤外線の吸収量が大きいため、高感度で赤外線を検出することができる。
次に、第1の実施形態に係る化合物半導体装置100の製造方法について説明する。図5A乃至図5Bは、第1の実施形態に係る化合物半導体装置100の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図5A(a)に示すように、基板101上にコンタクト層102、活性層103、コンタクト層104及び反射層105を形成する。コンタクト層102、活性層103及びコンタクト層104は、例えば、分子線エピタキシー(molecular beam epitaxy:MBE)法等の結晶成長法により形成することができる。反射層105は、例えば、蒸着法により形成することができる。
次いで、図5A(b)に示すように、画素1を画定する素子分離領域として溝109を形成する。溝109はコンタクト層102まで到達するように形成する。
その後、図5B(c)に示すように、コンタクト層102上に電極106を形成し、反射層105上に電極107を形成する。電極106及び107は、例えば蒸着法により形成することができる。
続いて、図5B(d)に示すように、基板101にフォトニック領域10を形成する。図6は、フォトニック領域を形成する方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図6(a)に示すように、基板101の裏面にSi含有レジスト151を形成する。次いで、図6(b)に示すように、電子線露光装置を用いて、Si含有レジスト151に一定の間隔で円形の開口部152を形成する。その後、異方性プラズマエッチング装置を用いて基板101をエッチングする。このとき、エッチング方向に対して基板101を傾斜させる。この結果、図6(c)に示すように、主軸が基板101の厚さ方向から傾斜した円筒状の孔11が形成される。
これのようにして化合物半導体装置100を製造することができる。
例えば、孔11の主軸と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθが45°、フォトニック領域10の厚さが1μmの化合物半導体装置100では、フォトニック領域10を含まず、基板の裏面上に反射防止膜が設けられた参考例と比較してS/N比が50%程度向上する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、フォトニック領域の構成の点で第1の実施形態と相違している。図7は、第2の実施形態におけるフォトニック領域の構成を示す図である。
第2の実施形態に係る化合物半導体装置の基板101には、フォトニック領域10に代えて、基板101の厚さ方向に並んだ3つのサブ領域20a、20b及び20cを含むフォトニック領域20が含まれる。サブ領域20aでは、GaAs膜に複数の円筒状の孔21aが周期的に形成されている。孔21aは基板101の厚さ方向から傾斜した方向に延びている。孔21aが延びる方向、すなわち孔21aの主軸と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθaは、例えば45°〜60°である。サブ領域20bでは、GaAs膜に複数の円筒状の孔21bが周期的に形成されている。孔21bは基板101の厚さ方向から傾斜した方向に延びている。孔21bが延びる方向、すなわち孔21bの主軸と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθbは、例えば45°〜60°である。サブ領域20cでは、GaAs膜に複数の円筒状の孔21cが周期的に形成されている。孔21cは基板101の厚さ方向から傾斜した方向に延びている。孔21cが延びる方向、すなわち孔21cの主軸と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθcは、例えば45°〜60°である。平面視で、孔21aが延びる方向と孔21cが延びる方向とは平行であり、孔21bが延びる方向はこれらに直交する。第1の実施形態と同様に、優れたフォトニック効果を得るために、孔21aの周期、孔21bの周期及び孔21cの周期は、検出対象の光の波長の光学距離の0.20〜0.30倍であることが好ましく、0.25倍(1/4倍)であることが特に好ましい。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態のフォトニック領域20は、フォトニック領域10と比較して、より優れた、透過させる赤外線の選択性及び活性層103を透過してきた赤外線に対する反射性を示す。従って、第2の実施形態に係る化合物半導体装置によれば、より高感度で赤外線を検出することができる。
フォトニック領域20は、例えば、次のようにして形成することができる。第1の実施形態と同様に、GaAs基板に孔21aを形成することでサブ領域20aを形成する。別途、GaAs膜に孔21bを形成することでサブ領域20bを準備し、他のGaAs膜に孔21cを形成することでサブ領域20cを準備する。そして、サブ領域20a上にサブ領域20bを設け、サブ領域20b上にサブ領域20cを設ける。このようにして、フォトニック領域20を含む基板が得られる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、フォトニック領域の構成の点で第1の実施形態と相違している。図8は、第3の実施形態におけるフォトニック領域の構成を示す図である。
第3の実施形態に係る化合物半導体装置の基板101には、フォトニック領域10に代えて、フォトニック領域30が含まれる。フォトニック領域30では、GaAs膜に複数の円筒状の孔31a及び孔31bがそれぞれ周期的に形成されている。孔31a及び孔31bは基板101の厚さ方向から傾斜した方向に延びている。孔31aが延びる方向、すなわち孔31aの主軸と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθaは、例えば45°〜60°であり、孔31bが延びる方向、すなわち孔31bの主軸と基板101の厚さ方向とのなす角の大きさθbは、例えば45°〜60°である。平面視で、孔31aが延びる方向と孔31cが延びる方向とが直交する。第1の実施形態と同様に、優れたフォトニック効果を得るために、孔31aの周期及び孔31bの周期及び孔21cの周期は、検出対象の光の波長の光学距離の0.20〜0.30倍であることが好ましく、0.25倍(1/4倍)であることが特に好ましい。他の構成は第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態のフォトニック領域30は、フォトニック領域10と比較して、より優れた、透過させる赤外線の選択性及び活性層103を透過してきた赤外線に対する反射性を示す。従って、第3の実施形態に係る化合物半導体装置によっても、より高感度で赤外線を検出することができる。
フォトニック領域30は、例えば、GaAs基板に孔31aの形成する前又は形成した後に孔31bを形成することで得ることができる。
第2の実施形態及び第3の実施形態において、2種又は3種の特定波長を検出できるように活性層103を構成し、これら特定波長に対応するように孔21a〜21cの間で周期を異ならせたり、孔31a〜31bの間で周期を異ならせたりしてもよい。この場合、多波長の赤外線の検出が可能となる。
図9に示すように、活性層103と反射層105との間に光の進行方向を変化させる光学部品108、例えば回折格子が設けられていることが好ましい。反射層105により反射され、活性層103が吸収しきれなかった光がフォトニック領域を透過しにくくするためである。第2、第3の実施形態にも、回折格子等の光学部品108が含まれていることが好ましい。
基板表面の単位面積あたりの孔の数が一定であれば、フォトニック領域の孔の主軸と基板の厚さ方向とのなす角が大きいほど、フォトニック領域の単位厚さあたりの孔の数が多い。従って、フォトニック領域の厚さ及び光学距離が一定の場合、孔の主軸と基板の厚さ方向とのなす角が大きいほど、孔が少なくすむ。この点で、孔の主軸と基板の厚さ方向とのなす角は45°以上であることが好ましい。その一方で、孔の主軸と基板の厚さ方向とのなす角が大きすぎると、孔を形成しにくいことがある。この点で、孔の主軸と基板の厚さ方向とのなす角は60°以下であることが好ましい。なお、フォトニック領域は基板の一部を占めていてもよく、基板の全体を占めていてもよい。検出対象の特定波長及び角の大きさにも依存するが、孔の周期は10μm以下であることが好ましく、5μm以下であることがより好ましい。
基板としては、GaAs基板の他に、InP基板、InSb基板、GaSb基板、CdTe基板及びCdZnTe基板が挙げられる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、受光素子を含む撮像装置に関する。図10は、第4の実施形態に係る撮像装置を示す図である。
第4の実施形態に係る撮像装置400には、図10に示すように、略円筒状の容器413が含まれ、容器413内に冷却ヘッド411が配置されている。冷却ヘッド411には、受光素子401及びROIC402を含む赤外線検知器403が搭載されている。受光素子401に、第1〜第3の実施形態の化合物半導体装置のいずれかが用いられ、受光素子401の電極がバンプを介してROIC402に接続されている。冷却ヘッド411は、例えば冷凍機又はペルチェ素子等の冷却装置にコールドフィンガ412を介して熱的に接続されており、冷却装置により冷却される。容器413の端部に赤外線透過窓414が設けられており、赤外線透過窓414を介して容器413内に赤外線が入射し、受光素子401に受光される。冷却ヘッド411の赤外線検知器403が搭載された面は、コールドシールド415により覆われている。撮像装置400は、レンズ421の後方に配置して使用される。バンプとしては、例えばインジウム又はインジウム合金のバンプが用いられる。銅又は銅合金のバンプが用いられてもよい。
本実施形態では、レンズ421及び赤外線透過窓414を透過して受光素子401に入射した赤外線が受光素子401の活性層103により十分に吸収される。従って、高感度で鮮明な赤外線画像を得ることができる。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
基板と、
前記基板の表面に二次元に配列した複数の画素と、
を有し、
前記基板は当該基板に照射された光に対してフォトニック効果を呈するフォトニック領域を有することを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)
前記フォトニック領域は、前記基板の厚さ方向から傾斜した方向に延びる複数の孔を有し、
前記孔は周期的に配列していることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)
前記孔が延びる方向が2以上であることを特徴とする付記2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)
前記孔が延びる方向と前記基板の厚さ方向とのなす角の大きさが45°以上であることを特徴とする付記2又は3に記載の化合物半導体装置。
(付記5)
前記画素は、
光を吸収し、吸収した光に応じて電荷を発生させる活性層と、
前記活性層を透過した光を前記活性層に向けて反射する反射層と、
を有することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記6)
前記画素は、前記活性層と前記反射層との間に設けられ、前記活性層を透過した光の進行方向を変化させる光学部品を有することを特徴とする付記5に記載の化合物半導体装置。
(付記7)
前記基板は、GaAs基板、InP基板、InSb基板、GaSb基板、CdTe基板又はCdZnTe基板であることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記8)
付記1乃至7のいずれか1項に記載の化合物半導体装置と、
前記化合物半導体装置に接続された読み出し集積回路と、
を有することを特徴とする赤外線検知器。
(付記9)
付記8に記載の赤外線検知器を有することを特徴とする撮像装置。
(付記10)
基板の表面に二次元に配列した複数の画素を形成する工程と、
前記基板に当該基板に照射された光に対してフォトニック効果を呈するフォトニック領域を形成する工程と、
を有することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
1:画素
10、20、30:フォトニック領域
11、21a、21b、21c、31a、31b:孔
100:化合物半導体装置
101:基板
103:活性層
105:反射層
108:光学部品
200:ROIC
300:赤外線検知器
400:撮像装置
401:受光素子(化合物半導体装置)
402:ROIC
403:赤外線検知器

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に二次元に配列した複数の画素と、
    を有し、
    前記基板は当該基板に照射された光に対してフォトニック効果を呈するフォトニック領域を有しており、
    前記フォトニック領域は、前記基板の厚さ方向から傾斜した方向に延びる複数の孔を有し、前記孔は周期的に配列しており、
    前記画素は、光を吸収し、吸収した光に応じて電荷を発生させる化合物半導体の活性層と、前記活性層を透過した光を前記活性層に向けて反射する反射層とを有しており、
    前記基板の裏面から入射した赤外線のうち、共鳴条件を満たす特定の波長成分を有する赤外線のみが前記フォトニック領域を透過して前記活性層に到達することを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記孔が延びる方向が2以上であることを特徴とする請求項に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記画素は、前記活性層と前記反射層との間に設けられ、前記活性層を透過した光の進行方向を変化させる光学部品を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の化合物半導体装置と、
    前記化合物半導体装置に接続された読み出し集積回路と、
    を有することを特徴とする赤外線検知器。
  5. 請求項に記載の赤外線検知器を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 基板の表面に二次元に配列した複数の画素を形成する工程と、
    前記基板に当該基板に照射された光に対してフォトニック効果を呈するフォトニック領域を形成する工程と、
    を有しており、
    前記フォトニック領域は、前記基板の厚さ方向から傾斜した方向に延びる複数の孔を有し、前記孔は周期的に配列しており、
    前記画素は、光を吸収し、吸収した光に応じて電荷を発生させる化合物半導体の活性層と、前記活性層を透過した光を前記活性層に向けて反射する反射層とを有しており、
    前記基板の裏面から入射した赤外線のうち、共鳴条件を満たす特定の波長成分を有する赤外線のみが前記フォトニック領域を透過して前記活性層に到達することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
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