JP6850430B2 - 空冷式燃料電池ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、空冷式燃料電池ユニットに関する。
空冷式の燃料電池ユニットでは、多数のFCセルの集合体であるFCスタック(燃料電池スタック)に冷却風を当て、FCスタックを冷却すると同時に反応用空気が供給されるようにしている。
例えば、固体高分子形の燃料電池ユニットでは、図6(b)に示すように、触媒を担持した燃料極(負極)15と空気極(正極)13の間に電解質膜14が介設され、それらの両側に燃料通路16、空気通路10を画成すべくセパレータ17が配設されたFC(単位セル)が多数積層されたFCスタック1を備え、図6(a)に示すように、FCスタック1の排気側92に排気ファン93が配設されている。
このような燃料電池ユニットでは、吸気口21cから導入された空気2cが、FCスタック1の各空気通路10を通過する際に、FCに酸素が供給され、水素燃料と反応して発電がなされ、FCから水蒸気が排出されると同時に、反応に伴う発熱により高温になっているFCと外気との間で熱交換がなされ、FCが冷却される一方、排出される空気2c′が加温・加湿される。
したがって、FCスタック1の吸気側91は、恒常的に外気温の空気2cに曝されるのに対し、FCスタック1の排気側92では、専ら加熱・加湿された空気2c′が通過する。そのため、FCスタック1の排気側92を十分に冷却しようとすると、吸気側91が過冷却になる傾向がある。
特許文献1では、FCスタックの吸気側と排気側とに可動羽根が設けられ、加温された排気の一部が反転されてFCスタックの他の部分に通過されるように、可動羽根を開閉させることで、低温時における過冷却を防止することが開示されている。
特開2013−235717号公報
本発明は従来技術の上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、FCスタックの吸気側と排気側の温度の均一化による冷却効率が改善された新規な空冷式燃料電池ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、走行体に搭載され、第1側(11)と第2側(12)との間に貫通する冷却用兼反応用空気通路(10)を有するFCスタック(1)と、
前記走行体の前後方向の前方に開口した外気導入口(21)から前記FCスタックを経て後部の排気口(22)に至る空気流路を形成する手段(2)と、
を備えた空冷式燃料電池ユニット(100)において、
前記FCスタック(1)は、前記空気通路(10)方向が、前記外気導入口(21)から導入される走行風によって生成される空気流の方向と直交する方向となるように、前記空気流路内に配設され、
前記空気流路を形成する手段は、前記走行風が前記FCスタックの前記第1側から前記空気通路に入り前記第2側から出る第1の空気流路(2a−2a′)と、前記FCスタックの前記第2側から前記空気通路に入り前記第1側から出る第2の空気流路(2b−2b′)とを切替える手段(3)を含み、
前記切替える手段(3)は、前記走行風の少なくとも一部が前記空気通路(10)に入らずに前記FCスタック(1)の前記第1側(11)および前記第2側(12)を通過する中間位置を含むことを特徴とする。
本発明に係る空冷式燃料電池ユニットは、FCスタックへの冷却兼反応用空気流路を、第1側から入り第2側から出る第1の空気流路と、第2側から入り第1側から出る第2の空気流路とを全面的に切替えることにより、FCスタックの各側の温度を均一化でき冷却効率を改善する上で有利である。
本発明第1実施形態の空冷式燃料電池ユニットを示す平断面図である。 本発明第1実施形態の空冷式燃料電池ユニットの第1の空気流路(a)および第2の空気流路(b)を示す平断面図である。 本発明第2実施形態の空冷式燃料電池ユニットの第1の空気流路(a)および第2の空気流路(b)を示す平断面図である。 本発明第3実施形態の空冷式燃料電池ユニットの第1の空気流路(a)および第2の空気流路(b)を示す平断面図である。 本発明第4実施形態の空冷式燃料電池ユニットを示す平断面図である。 従来の空冷式燃料電池ユニットを示す平断面図(a)およびそのFCスタックの模式的な要部拡大側断面図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1において、本発明第1実施形態の空冷式燃料電池ユニット100は、電動車両に電源ユニットとして搭載される場合を想定した平断面図であり、図中上下方向が電動車両の前後方向(主たる走行方向、長手方向)に対応しており、車両前後方向の軸について左右対称に配置された一対のFCスタック1,1を備えている。
左右のFCスタック1は、図6(b)に示した一般的な構成を想定しており、共通の部材には共通の符号を付してその説明を省略する。以下の説明では、便宜的に車幅方向中央側に臨むスタック側面を第1側11、左右各側に臨むスタック側面を第2側12とし、車両前後方向が各FCスタック1の積層方向に対応しており、多数の冷却用兼反応用空気通路10は、車両前後方向と直交する車幅方向に平行に配向され、第1側11と第2側12との間に貫通している。
左右のFCスタック1は、車両前後方向の前方に開口した外気導入口21から後部の排気口22に至る空気流路2を形成するケーシング20内に配置されている。図示例では、左右のFCスタック1,1が、ケーシング20の中央に車両前後方向に延びる隔壁23で区画された個別の空間に収容されているが、隔壁23は省略できる。
排気口22には、隔壁23で区画されたそれぞれの空気流路に、外気導入口21から排気口22に至る空気流を生成する手段として、左右一対の送風ファン24,24が配設されているが、隔壁23が省略される場合は、送風ファン24は中央に1つ設けられても良い。なお、外気導入口21から排気口22に至る空気流を生成する手段は、電動車両に電源ユニットとして搭載されることにより利用可能となる走行風も含まれる。
2つのFCスタック1が、その積層方向が車両前後方向となるように左右対称にケーシング20内に配置されることにより、各FCスタック1の車両前後方向前端部には、各FCスタック1の第1側11に至る第1外気導入ポート21a(内側外気導入ポート)と、各FCスタック1の第2側12に至る第2外気導入ポート21b(外側外気導入ポート)が画成され、かつ、各FCスタック1の車両前後方向後端部には、各FCスタック1の第1側11から排気口22に至る第1排気ポート22a(内側排気ポート)と、各FCスタック1の第2側12から排気口22に至る第2排気ポート22b(外側排気ポート)が画成される。
上述した外気導入側、排気側各4つの外気導入ポート21a,21b、排気ポート22a,22bには、それらを選択的に開閉可能な各一対のダンパー31,32が設けられている。これらのダンパー31,32は、相互に連動し、以下に述べるような2つの位相で開閉されることにより、ケーシング20の内部の空気流路を、図1および図2(a)に示す第1の空気流路2a−2a′と、図2(b)に示す第2の空気流路2b−2b′とに切替え可能である。
すなわち、外気導入側のダンパー31は、左右のFCスタック1の車両前後方向前端部付近の軸31aを中心に揺動可能な揺動ダンパーであり、図1および図2(a)に示すように、外側に揺動した位置にある場合、外側外気導入ポート21bが閉鎖される一方、内側外気導入ポート21aが開放され、かつ、外気導入口21の側部の空気を中央の内側外気導入ポート21aに誘導可能な内向傾斜を有している。
また、図2(b)に示すように、外気導入側のダンパー31が、内側に揺動した位置にある場合は、内側外気導入ポート21aが閉鎖される一方、外側外気導入ポート21bが開放され、かつ、外気導入口21の中央の空気を外側外気導入ポート21aに誘導可能な外向傾斜を有している。
排気側のダンパー32は、左右のFCスタック1の車両前後方向後端部付近の軸32aを中心に揺動可能な揺動ダンパーであり、図1および図2(a)に示すように、外気導入側のダンパー31が外側に揺動した位置にある場合には、それらとは反対に内側に揺動した位置にあり、内側排気ポート22aが閉鎖される一方、外側排気ポート22bが開放され、これにより、内側外気導入ポート21aから入り、FCスタック1の空気流路10を第1側11から第2側12に通過し、外側排気ポート22bから排気される第1の空気流路2a−2a′が形成される。
また、図2(b)に示すように、外気導入側のダンパー31が、内側に揺動した位置にある場合は、それらとは反対に外側に揺動した位置にあり、外側排気ポート22bが閉鎖される一方、内側排気ポート22aが開放され、これにより、外側外気導入ポート21bから入り、FCスタック1の空気流路10を第2側12から第1側11に通過し、内側排気ポート22aから排気される第2の空気流路2b−2b′が形成される。
上記のように、4つのダンパー31,32の開閉動作は、確定的な交互動作とすることができるので、リンク機構、送りネジ機構、ラックピニオン、歯車伝動機構、巻掛け伝動機構などにより連動させることで、1つのアクチュエータ30で動作させることができるが、個別または2つのアクチュエータで動作させるようにしても良い。アクチュエータ30としては、駆動形態によりリニアアクチュエータ、ロータリーアクチュエータとすることができ、モータやソレノイドなどの電動アクチュエータ、流体圧アクチュエータを用いることができる。
4つのダンパー31,32による第1の空気流路2a−2a′と第2の空気流路2b−2b′の切替えは、図1に示すセンサ群、すなわち、左右のFCスタック1の第1側11に設置された温湿度センサ41、左右のFCスタック1の第2側12に設置された温湿度センサ42、外気導入口21に設置された温湿度センサ43、および、左右のFCスタック1の内部に設置された温度センサ44の計測値に基づき、所定の制御ルーチンに従って制御装置4からアクチュエータ30に出力される制御信号によって実施される。
制御装置4は、温度や湿度の上限値や下限値、温度差や湿度差の閾値などの設定値(SV)や制御ルーチンを保持するROM、温湿度センサ41,42,43および温度センサ44などの計測値(PV)を読み込み、設定値(SV)と比較演算して操作量(MV)を決定するCPUおよびRAMなどを含むコンピュータで構成される。
例えば、燃料電池ユニット100が電動車両に搭載され、図1および図2(a)に示す第1の空気流路2a−2a′に設定されている場合、温湿度センサ41で、FCスタック1の第1側11の温度および湿度を監視し、温湿度センサ42で、FCスタック1の第2側12の温度および湿度を監視する。
この場合、既に述べたように、吸気側となる第1側11の温度および湿度に対して、排気側となる第2側12の温度および湿度が高くなる傾向があるので、温湿度センサ41と温湿度センサ42の計測値の差が大きくなる。
そこで、温湿度センサ41,42に計測される温度差および/または湿度差が、予め設定した閾値以上となった場合に、アクチュエータ30により各ダンパー31,32を反転させ、図2(b)に示す第2の空気流路2b−2b′に切替える操作を行う。
それにより、相対的に温度および湿度が上昇していた第2側12が吸気側となり、相対的に温度および湿度が低下していた第1側11が排気側となることで、FCスタック1の第1側11と第2側12の温度差および湿度差が緩和され、閾値以内に維持される。
以上のような温湿度センサ41,42に基づく基本制御に加えて、外気導入口21の温室度センサ43やFCスタック内部の温度センサ44の計測値が考慮されることで、上述した温湿度センサ41,42の計測値における温度差および湿度差の閾値や、上限値、下限値を、外気温や外気湿度、FCスタック温度に基づいて調整することができる。
なお、本実施形態におけるFCスタック1、空気流路形成手段2、空気流路の切替え手段3によって形成される第1の空気流路2a−2a′、第2の空気流路2b−2b′、および、送風ファン24は、何れも左右対称に配置されているので、以上の説明では、基本的に左右のFCスタック1の温度や湿度の計測値の差は考慮していないが、電動車両に対する日照方向や風向などにより、左右のFCスタック1の温度や湿度の計測値に差が生じることも考えられる。そこで、左右の計測値の差を考慮した空気流路の切替え制御は、以下のように実施される。
例えば、空冷式燃料電池ユニット100の左側のFCスタック1(L)、右側のFCスタック1(R)の温湿度センサ41,42に計測される左右側における第1側11と第2側12の温度の差をΔT、ΔT、湿度の差をΔH、ΔH、左右共通に設定される温度差の閾値α、湿度差の閾値βとすると、左右各側の温度差ΔT、ΔTと閾値αの関係および温度差に基づく空気流路の切替え可否の判定、湿度差ΔH、ΔHと閾値βの関係および湿度差に基づく空気流路の切替え可否の判定は、以下のように実施される。
i)左右各側の温度差ΔT、ΔTが共に閾値α未満なら空気流路「不変」、
ii)左右各側の温度差ΔT、ΔTが共に閾値α以上なら空気流路「切替え」、
iii)左右各側の温度差ΔT、ΔTの一方が閾値α未満、他方が閾値α以上の場合は、左右各側の温度差の平均ΔTLRが閾値α未満なら空気流路「不変」、左右各側の温度差の平均ΔTLRが閾値α以上なら空気流路「切替え」と判定する。
i)左右各側の湿度差ΔH、ΔHが共に閾値α未満なら空気流路「不変」、
ii)左右各側の湿度差ΔH、ΔHが共に閾値α以上なら空気流路「切替え」、
iii)左右各側の湿度差ΔH、ΔHの一方が閾値α未満、他方が閾値α以上の場合は、左右各側の湿度差の平均ΔHLRが閾値α未満なら空気流路「不変」、左右各側の湿度差の平均ΔHLRが閾値α以上なら空気流路「切替え」と判定する。
これらを整理すると以下の表1、表2のようになる。
Figure 0006850430
Figure 0006850430
但し、 ΔTLR=(ΔT+ΔT)/2、 ΔHLR=(ΔH+ΔH)/2
温度差および湿度差の閾値α、βは、温湿度センサ43に計測される外気温度T、外気湿度H、排気側湿度H(またはH)、温度センサ44に計測される各側FC内部温度T、FCの運転状態(FC出力P/定格出力P)の関数により、例えば、次式のように決定する。
α=(T−T)×P/P×定数
β=(H−H)×P/P×定数
ここで、温度差に基づく判定と湿度差に基づく判定が不一致の場合は、双方の結果に重み付けして切替えの可否を判定する。例えば、先述の表1、表2において、左右両側が一致して「不変」の場合「0」、左右両側が一致して「切替え」の場合「1」、それ以外は「0.5」として、重み付け係数を乗算した結果が0.5以上であれば「切替え」、0.5未満であれば「不変」と判定する。重み付けの係数は、例えば、次式を使用する。
温度:α/(α+β)、湿度:β/(α+β)
なお、温湿度センサ43に計測される外気温および温度センサ44の計測値が低い場合に、ダンパー31,32を中間的な開度とすることで、外気導入口21から導入される外気の一部がそのまま排気口22から排出されるようにして、FCスタック1の空気通路10を通過する空気量を制限することもできる。
上記第1実施形態では、4つの揺動形ダンパー31,32で空気流路の切替え手段3を構成する空冷式燃料電池ユニット100を示したが、本発明には、ダンパー(空気流制限部材)の形式や配置により種々の実施形態が存在する。その全てを例示することは不可能であるが、以下、代表的ないくつかの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通の部材には共通の符号を付すことで、説明を省略し、変更点を中心に説明する。
(第2実施形態)
図3(a)は、本発明の第2実施形態の空冷式燃料電池ユニット200において第1の空気流路2a−2a′が形成されている場合、図3(b)は第2の空気流路2b−2b′が形成されている場合を示している。
この第2実施形態の空冷式燃料電池ユニット200では、空気流路の切替え手段203(203a,203b)として、内側および外側の外気導入ポート21a,21b、内側および外側の排気ポート22a,22bにそれぞれ配設された8つの揺動形ダンパー231,232,233,234を備えている。中央の隔壁(23)は省略されているが、各ダンパー231,232,233,234を、第1位置203aと第2位置203bとの間で反転させることにより、第1実施形態と同様に、第1の空気流路2a−2a′と第2の空気流路2b−2b′を切替え可能である。
さらに、第2実施形態の空冷式燃料電池ユニット200では、8つのダンパー231,232,233,234の開閉動作を個別(または2つ一組)のアクチュエータで実施することにより、全てのダンパー231,232,233,234を閉位置とすることができ、空気流路の切替え手段203は、FCスタック1を外気から遮断するシャッターとしての機能も有している。
(第3実施形態)
図4(a)は、本発明の第3実施形態の空冷式燃料電池ユニット300において第1の空気流路2a−2a′が形成されている場合、図4(b)は第2の空気流路2b−2b′が形成されている場合を示している。
この第3実施形態の空冷式燃料電池ユニット300では、空気流路の切替え手段303(303a,303b)として、内側および外側の外気導入ポート21a,21b、内側および外側の排気ポート22a,22bにそれぞれ配設された8つの回動形ダンパー331,332,333,334を備えている。
この第3実施形態の空気流路の切替え手段303(303a,303b)でも、第2実施形態と同様に、全てのダンパー331,332,333,334を閉位置とすることができ、シャッターとしての機能を有している。なお、各ポート21a,21b、22a,22bのダンパーを、2以上の幅の狭いダンパーでルーバー形式に構成することもできる。
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態の空冷式燃料電池ユニット400を示している。この第4実施形態では、空気流路の切替え手段403が、第1実施形態と同様に、内側および外側の外気導入ポート21a,21bを切替える2つのダンパー431,431と、内側および外側の排気ポート22a,22bを切替える2つのダンパー432からなる4つの揺動形ダンパーで構成されるが、1つの軸を中心とした揺動動作ではなく、4つのダンパー431,432の両端部がそれぞれリンクアーム433;435、434;436で揺動可能に支持されている。
すなわち、各ダンパー431,432の両端部にリンクアーム433;435、434;436が回動可能に連結され、各リンクアーム433;435、434;436の他端が、ケーシング側の取付けベース(不図示)に回動可能に連結されることで、各ダンパー431,432と対応するリンクアーム433;435、434;436は、何れか一方(または各ダンパー)のリンクアームを駆動節、他を従動節、取付けベースを固定節とする4節リンク機構を構成している。
この構成により、各ダンパー431,432が、図5において実線で示される位置にある場合に第1の空気流路2a−2a′が形成され、2点鎖線で示される位置(431′,432′)にある場合に第2の空気流路2b−2b′が形成されており、それらを切替え可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態について述べたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、2つのFCスタック1,1がケーシング20内に左右対称に配置される場合を示したが、1または3以上のFCスタックが配設される場合にも実施可能である。
また、上記各実施形態では、FCスタック1の空気通路10が、主たる気流方向(車両前後方向)と直交する方向(車幅方向)に配向される場合を示したが、FCスタック1の空気通路10は、主たる気流方向(車両前後方向)に対して適宜角度を有して交差する平面視における斜方向に配置される形態、あるいは、側面視における斜方向(前傾姿勢または後傾姿勢)に配置される形態としても実施可能である。
さらに、ケーシングの形状とダンパーの配置を変更することにより、FCスタック1の空気通路10が主たる気流方向(車両前後方向)と平行に配置される場合にも実施可能である。その場合、外気がFCスタックの一側から全面的に空気通路10を通過する空気流路と、FCスタック1の側方をバイパスした気流を反転させFCスタックの他側から全面的に空気通路10を通過した後、さらに反転されてFCスタック1の側方をバイパスして排気される空気流路との切替えとなり、2つの空気流路は非対称となる。
また、上記各実施形態では、空気流路の切替え手段として、揺動形ダンパー、回動形ダンパーを用いる場合について述べたが、それらの代わりに、摺動形ダンパー(スライドダンパー)を用いることもできる。例えば、図3に示した第2実施形態の各ダンパー231,232,233,234を横方向に摺動可能なスライドダンパーとすることにより、シャッター機能を有することができる。
また、上記各実施形態では、送風手段としてFCスタック1の排気側(22)に送風ファン24を設ける場合を示したが、送風ファンは、FCスタック1の外気導入側(21)に設けることもでき、また、排気側と外気導入側の両方に設けることもできる。
さらに、上記各実施形態では、FCスタック1が固定配置される場合について述べたが、FCスタック自体を180度または適宜角度範囲で反転させることにより、気流方向を切替えることもできる。
上記実施形態では、温湿度センサ41,42,43、温度センサ44を併用する場合について述べたが、温湿度センサ41,42,43は、温度センサ、または、湿度センサとして実施することもでき、最小構成では、温度センサ(41,42)または湿度センサ(41,42)のみで実施可能である。
1 FCスタック
2 空気流路形成手段
2a−2a′ 第1の空気流路
2b−2b′ 第2の空気流路
3,203,303,403 空気流路の切替え手段
4 制御装置
10 空気通路
11 第1側
12 第2側
20 ケーシング
21 外気導入口
21a 第1外気導入ポート(内側外気導入ポート)
21b 第2外気導入ポート(外側外気導入ポート)
22 排気口
22a 第1排気ポート(内側排気ポート)
22b 第2排気ポート(外側排気ポート)
24 送風ファン
30 アクチュエータ
31,32 ダンパー
41,42,43 温湿度センサ
44 温度センサ
100,200,300,400 空冷式燃料電池ユニット
231,232,233,234 揺動形ダンパー
331,332,333,334 回動形ダンパー
431,432 ダンパー
433,435,434,436 リンクアーム

Claims (9)

  1. 走行体に搭載され、第1側と第2側との間に貫通する冷却用兼反応用空気通路を有するFCスタックと、
    前記走行体の前後方向の前方に開口した外気導入から前記FCスタックを経て後部の排気に至る空気流路を形成する手段と、
    を備えた空冷式燃料電池ユニットにおいて、
    前記FCスタックは、前記空気通路方向が、前記外気導入口から導入される走行風によって生成される空気流の方向と直交する方向となるように、前記空気流路内に配設され、
    前記空気流路を形成する手段は、前記走行風が前記FCスタックの前記第1側から前記空気通路に入り前記第2側から出る第1の空気流路と、前記FCスタックの前記第2側から前記空気通路に入り前記第1側から出る第2の空気流路とを切替える手段を含み、
    前記切替える手段は、前記走行風の少なくとも一部が前記空気通路に入らずに前記FCスタックの前記第1側および前記第2側を通過する中間位置を含むことを特徴とする空冷式燃料電池ユニット。
  2. 前記FCスタックの前記第1側および前記第2側の温度を測定する温度測定手段と、前記各温度測定手段の測定値に基づいて前記第1の空気経路と前記第2の空気経路の切替え時期を制御する制御手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の空冷式燃料電池ユニット。
  3. 前記空気流路に配設された送風手段を含むことを特徴とする請求項1記載の空冷式燃料電池ユニット。
  4. 前記FCスタック、前記空気流路、および、前記空気流路の切替え手段は、前記走行体の前後方向または長手方向の軸について左右対称に配置された各一対からなることを特徴とする請求項記載の空冷式燃料電池ユニット。
  5. 前記空気流路の切替え手段は、揺動または回動可能に支持されたダンパー、または、摺動可能に支持されたダンパーを含むことを特徴とする請求項1に記載の空冷式燃料電池ユニット。
  6. 前記ダンパーは、前記空気通路を外部と遮断するシャッターとしての機能を有することを特徴とする請求項記載の空冷式燃料電池ユニット。
  7. 前記FCスタックの前記第1側および前記第2側の湿度を測定する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の空冷式燃料電池ユニット。
  8. 外気温度、FC内部温度、外気湿度、および、FC出力からなる群から選択される少なくとも1つのパラメータの取得手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2または記載の空冷式燃料電池ユニット。
  9. 前記切替える手段の前記中間位置は、前記ダンパーの中間開度によって与えられることを特徴とする請求項記載の空冷式燃料電池ユニット。
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