JP6812919B2 - 半導体パッケージ - Google Patents

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Description

本発明は、配線基板上に導電性材料を介して半導体素子を搭載し、配線基板と半導体素子の隙間に封止樹脂材料を充填させる半導体パッケージの構造に関するものである。
21世紀突入以降の高度情報化社会では、データの保存量増大、データの処理手法の高度化、データの通信技術高速化などに代表される情報通信技術が発達し続けており、半導体素子を搭載したエレクトロニクス機器については、小型化、軽量化への要求が高まっている。それを実現するため、半導体パッケージに関しては、半導体素子の高集積化及び高密度化への要求が高まっている。
そのため、半導体パッケージの配線基板に関しては、配線層の多層化、配線ピッチや多層化した場合の層間隔の狭小化、絶縁層に加工が容易な有機材料を使用することなどへの要求が高い。また、半導体素子に関しても、同様に、隣接する半導体素子のピッチ間隔の狭小化などが要求されている。
配線基板に半導体素子を実装する際には、半導体素子の配線数増加やサイズの小型化に伴い、微小スケールでの高精度な半導体素子固定技術及び配線接合技術が必須となっている。ゆえに、面での接続により高密度配線に有利なフリップチップ実装が広く採用されている。
しかしながら、電極を介して接合される配線基板と半導体素子は熱膨張率に差があり、接合面の温度変化により変形が起こりやすい。変形により生じる接合面近傍の応力は、接合点である電極部分に集中しやすく、破断を招く恐れがある。
このような破断の防止や、半導体パッケージへの物理的衝撃の緩和のため、接合面に掛かる応力を吸収する働きを持った熱硬化性樹脂材料が、半導体素子下面と基板上面の隙間の封止のために採用されている。この樹脂材料による封止工程は、むき出しとなった接合配線を粉塵や空気酸化から防ぎ、機器の信頼性向上、延命の効果がある。
樹脂材料の封止工程に関して、半導体素子と配線基板を接合した後に、両者間の数十μmの隙間に、液体状の樹脂材料を充填させるCUF(Capillary UnderFill、キャピラリーアンダーフィル)工法が主流となっている。
一般的なCUF工法では、電極同士を接合しながら半導体素子を配線基板に実装した後、半導体素子の端部付近に封止樹脂をディスペンサから滴下する方法が用いられている。図1に示すように、滴下された封止樹脂6は、毛細管現象により、半導体素子1と配線基板5の隙間を充填する。充填後、加熱処理を施し、封止樹脂6を硬化させることで封止を完了し、図2にあるような目的とする半導体パッケージ構造を得る。
CUF工法は、配線基板5及び半導体素子1の表面状態(材料の種類、凹凸)や、封止樹脂6の材料成分構成を制御することによって、半導体素子1と配線基板5の隙間寸法や、電極2及び電極4の配置が異なる、例えば、図3にあるピラー7の寸法が大きい場合などでも用いられている。
しかしながら、封止樹脂の充填においては、場合によってボイド(気泡)が発生することが問題となっており、解決のための方法が模索されている。特許文献1には、ボイド発生の抑制のための解決手段として、「セラミック積層基板の一面は、該基板を構成する材質よりも樹脂の接触角の小さいポリイミド系樹脂等の材質からなる被覆膜にて被覆されており、この被覆膜と電子部品との間においてバンプの間にはアンダーフィル樹脂が充填されている。そして、被覆膜における樹脂の接触角に対する電子部品における樹脂の接触角の比が1よりも大きくなっている。」と記載されている。
特開2003−332366号公報
特許文献1には、封止樹脂の充填時におけるボイド発生を抑制するための手段が記載されている。まず、特許文献1にあるボイド発生のメカニズムとしては、次に挙げる内容が示されている。すなわち、上面が半導体素子、下面が配線基板の隙間に封止樹脂が流れ込む際に、封止樹脂は下面よりも上面にて速く流れる。先に進行する上面側の封止樹脂がバンプに衝突すると、空気を巻き込み、微細なボイドが発生する。このようなメカニズムで発生するボイドの抑制のため、特許文献1では、上下面での封止樹脂の流れの速さを制御する目的で、配線基板に、封止樹脂に対する接触角を変更できる被覆膜を設けることが記載されている。
しかし、バンプなどの導電性材料表面の濡れ性を制御しなければ、気泡発生の抑制に十分な効果が得られない。図4にある封止樹脂6の充填状態を示す上からの断面図では、半導体素子1と配線基板5の隙間において、水平方向での濡れの進行度の違いがボイド11発生の要因となることが記されている。ここで、図4では(a)、(b)、(c)、(d)の順に、封止樹脂6の充填時の経過を示している。封止樹脂6が導電性材料9に対して濡れにくい条件において、封止樹脂6の流れが導電性材料9の並列する箇所に到達すると、導電性材料9の無い領域の流れが速く進行する。封止樹脂6が導電性材料9の周囲を濡らす前に、バンプの無い領域の流れに沿った封止樹脂6同士がマージすると、導電性材料9周囲の空気が排出されなくなり、ボイド11が発生する。
本発明の目的は、上記を含む、封止樹脂におけるボイド発生を抑制した半導体パッケージの提供である。
上記課題を達成する手段は、
配線基板に半導体素子を実装した半導体パッケージであって、
前記配線基板と前記半導体素子との間の隙間に配置されて前記配線基板と前記半導体素子との間を導通接続する導電性部材と、
前記導電性部材の少なくとも一部を覆うコーティング層と、
前記隙間に充填される封止樹脂と、を備え、
前記コーティング層は、該コーティング層がない場合と比較して、前記導電性部材に対する前記封止樹脂の接触角と前記半導体素子に対する前記封止樹脂の接触角との差、及び、前記導電性部材に対する前記封止樹脂の接触角と前記配線基板に対する前記封止樹脂の接触角との差を少なくする樹脂材料によって構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、封止樹脂のボイド発生を抑制した半導体パッケージを提供することができる。本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
従来の半導体パッケージの封止樹脂充填状態を示す断面図。 従来の半導体パッケージの断面図。 大きなピラーを用いた従来の半導体パッケージの断面図。 封止樹脂の流れにおいて水平方向の速度差が生じることによってボイドが発生することを示す封止樹脂充填状態の上からの断面図。 導電性材料及び半導体素子及び配線基板へのコーティング層の設置を行った本発明の半導体パッケージの断面図。 コーティング剤塗布の一方法として封止樹脂の充填状態を示す半導体パッケージの断面図。 コーティング剤塗布の一方法として封止樹脂の充填後の構造を示す半導体パッケージの断面図。 導電性材料の電極を主とした一部にコーティング層の設置を行った本発明の半導体パッケージの断面図。 導電性材料のピラーを主とした一部にコーティング層の設置を行った本発明の半導体パッケージの断面図。 導電性材料のバンプを主とした一部にコーティング層の設置を行った本発明の半導体パッケージの断面図。 導電性材料の大部分にコーティング層の設置を行った本発明の半導体パッケージの断面図。
以下、本発明の実施の形態について記す。尚、使用する半導体素子1や配線基板5、封止樹脂6、電極2及び電極4及びバンプ(導電性バンプ)3及びピラー7といった導電性材料9、コーティング層8、ダミー半導体素子12の材質、配置、寸法、形成方法や手順などは、以下の実施形態に示すものに限定されるものではない。
(実施形態1)
以下に、本発明の実施形態1を図5、図6、図7に沿って説明する。
図5は、本実施形態である半導体パッケージの構成を示した断面図である。半導体パッケージは、半導体素子1と配線基板5が接合されており、半導体素子1と配線基板5との間の隙間に導電性材料(導電性部材)9が配置されている。導電性材料9は、配線基板と半導体素子との間を導通接続している。そして、導電性材料9の少なくとも一部がコーティング層8で覆われている。本実施形態では、半導体素子1と封止樹脂6の間と、配線基板5と封止樹脂6の間と、導電性材料9と封止樹脂6の間に、コーティング層8が設置されている。
半導体素子1に関して、接合時に配線基板5に対する面は、シリコン窒化膜等の保護層やポリイミド系樹脂等からなる樹脂層にて被覆されている。また、それらの層を縦断するように銅等の金属からなる配線が設けられており、一部の箇所では電極2が露わとなっている。
また、配線基板5は、銅やアルミナ、タングステン、モリブデンに代表される金属含有層を持つ多層構造を有している。接合時に半導体素子1に対する面は、ガラス系材料表面、シリコン窒化膜、あるいはポリイミド系樹脂等からなる樹脂層にて構成されている。また、一部の箇所では電極4が露わとなっている。
また、導電性材料9は、電極2と、電極4と、バンプ3といった導電性部材を含んでいる。バンプ3は、一般的なCUF工法で用いられるはんだ材料を示しているが、はんだ以外の銅や金といった他の導電性金属材料でも良い。
封止樹脂6は、例えば、ビスフェノール系に代表されるエポキシと、イミダゾール系やアミン系に代表される硬化剤と、球状の無機フィラーと、を含む熱硬化性の樹脂材料により構成される。また、コーティング層8は、例えば、エポキシを主とした硬化性の樹脂材料により構成される。
コーティング層8は、コーティング層8がない場合と比較して、導電性材料9に対する封止樹脂6の接触角と半導体素子1に対する封止樹脂6の接触角との差、及び、導電性材料9に対する封止樹脂6の接触角と配線基板5に対する封止樹脂6の接触角との差を少なくする樹脂材料によって構成される。
図5に示す半導体パッケージが示す効果として、配線基板5に対する半導体素子1の対向面と、半導体素子1に対する配線基板5の対向面と、導電性材料9がコーティング層8で覆われているために、封止樹脂6が各部材(半導体素子1、配線基板5、導電性材料9)に示す接触角が同等になる。従って、封止樹脂6を充填する際に、半導体素子1と、配線基板5と、導電性材料9の各部材において、封止樹脂6の流れに速度差が生じにくくなり、図4に示すボイド11の発生が抑制される。
この効果を得るには、封止樹脂6が半導体素子1と、配線基板5と、導電性材料9に示す接触角が、必ずしも同等である必要はなく、コーティング層8が無い場合に比べ、差が少なくなれば良い。すなわち、コーティング層8の形成されていない導電性材料9に対する樹脂材料の接触角よりも、コーティング層8によって覆われた導電性材料9に対する樹脂材料の接触角の方が、配線基板5等の接触角との差が少なければよい。本実施形態の半導体パッケージとしては、コーティング層8によって、半導体素子1と、配線基板5と、導電性材料9の全体を覆う構成となっているが、半導体素子1と、配線基板5と、導電性材料9の一部を覆うのみでも良く、また、コーティング層8の材料または成分は、被覆箇所によってばらつきが生じてもよい。コーティング層8は、配線基板5の対向面と、半導体素子1の対向面の全体を覆う構成となっているが、少なくとも一方を覆う構成でもよい。
また、図5に示す半導体パッケージが示す別の効果として、封止樹脂6が導電性材料9に示す接触角を変えることにより、封止樹脂6が半導体素子1と配線基板5の隙間を充填する際の流れの制御性を高めることが可能となる。従って、封止樹脂6の流れを導電性材料9近傍にて留めることや、封止樹脂6の流れが導電性材料9近傍にて速まることや、封止樹脂6が、半導体素子1の実装されていない基板上領域に展延することを、半導体パッケージの設計にて組み合わせることにより防ぐことができる。
この効果により、次の問題の解決が可能となる。すなわち、半導体素子1などの複数の部品を配線基板5上に設置する半導体パッケージ設計において、封止樹脂6が半導体素子1の実装されていない基板上領域に展延する場合には、展延の余地としての寸法を確保しなければならず、半導体素子1の高集積化や高密度化の障害となっている、という問題の解決が可能となる。
以下に、上記に示した半導体パッケージを得るまでの工程の例を、一般的なCUF工法の手順に沿って説明する。
一般的なCUF工法の手順としては、先ず、半導体素子1に設置された複数の電極2と、配線基板5に設置された複数の電極4が、通電できるように接合を行う(接合工程)。接合の方法には、はんだを用いた蒸着法あるいは電気メッキ法がある。半導体素子1の電極2と配線基板5の電極4の片方、または両方に設けられているはんだ材料が、加熱溶融と冷却によって電極2と4を接合する。
このように電極2と4を接合した半導体素子1と配線基板5は、半導体素子1の対向面と配線基板5の対向面との間に所定の隙間を有する隙間構造を形成している。より具体的には、隙間構造の一部は、導電性材料9を介して、半導体素子1と配線基板5が接合している。
CUF工法としては、接合の後に、この隙間構造の洗浄を行う(洗浄工程)。洗浄は、接合後にバンプ3の周囲にあるフラックス残渣の除去を目的としており、例えば、プラズマを用いた工法がある。また、洗浄不要のフラックスや、フラックスの無いバンプも存在し、それらを使用する場合などは、洗浄工程が不要となりうる。
本実施の形態では、次の工程で、液体状のコーティング材8aを半導体素子1と配線基板5の隙間に流し、半導体素子1、配線基板5、導電性材料9の表面に塗布する工程を行う(塗布工程)。図6に一例を示す。半導体素子1の端部付近に、半導体素子1と配線基板5が形成する隙間構造に接するようコーティング材8aを滴下し、毛細管現象を利用して半導体素子1と配線基板5の隙間にコーティング材8aを充填する。
コーティング材8aを、コーティング層8の形成に必要な分量のみ残し、余剰分を排出するためには、排出工程が必要となる。排出工程の一例を図7に示す。半導体素子1の一部に、半導体素子1よりもコーティング材8aに対する接触角が同等か、それより小さいダミー半導体素子12を隣接しておく。ダミー半導体素子12が有ると、毛細管現象によって、コーティング材8aは、半導体素子1、配線基板5、導電性材料9を濡らしながら、最終的にダミー半導体素子12まで到達する。そして、コーティング材8aは、半導体素子1の対向面と、配線基板5の対向面と、導電性材料9の表面を全体的に覆うように層状に残存する。
このとき、ダミー半導体素子12としては、例えば、表面をポリイミド系樹脂等で覆ったシリコン系材料、あるいは、プラズマなどにより表面活性処理を行いコーティング材8aに対する接触角を小さくした半導体部材がある。
その後、熱などによるコーティング材の硬化処理を行い、ダミー半導体素子12と配線基板5が形成する隙間構造に、コーティング材8aを固定する。固定後、ダミー半導体素子12と硬化したコーティング材を、切除面13に沿って、マイクロカッターあるいはナノカッターにて切除する。最終的に、半導体素子1の対向面と、配線基板5の対向面と、導電性材料9の3部材にコーティング層8が設置された構造を得る。
マイクロカッターあるいはナノカッターを用いない、または使用を減らすダミー半導体素子12と余剰コーティング材の除去方法としては、後に切除する面への事前処理がある。例えば、ダミー半導体素子12と対する配線基板5に、シート状の部材を配置しておき、余剰コーティング材がシート部材の上に固定されるよう設計しておく。余剰コーティング材の固定後、シート部材を余剰コーティング材ごと切除する方法がある。シート部材としては、基板表面への接着性が低い、かつ、硬化後のコーティング材との接着性が高い材料が好ましく、樹脂材料、または、表面を樹脂材料にて覆った無機材料が考えられる。
ダミー半導体素子12を用いない上記以外の余剰コーティング材の排出工程としては、いずれもコーティング材8aの充填後でかつ硬化前において、スポイト等の吸い込み操作による除去方法、局所風を発生させた吹き飛ばしによる除去方法、繊維材料等を接触させた浸透による除去方法、パッケージ構造の移動、振動、回転などによるコーティング材の慣性を用いた除去方法が採用できる。
このようにしてコーティング層8を設けた後に、一般的なCUF工法と同様に、封止樹脂6の充填及び硬化を行う(封止工程)。充填の方法としては、半導体素子1の端部付近に、隙間構造に接するように、熱硬化前の液体状の封止樹脂6を滴下し、毛細管現象によって封止樹脂6の流れを起こす。封止樹脂6が充填された後、封止樹脂6の熱硬化を行う。使用する封止樹脂6に応じて、硬化時間や硬化温度といった熱硬化工程の条件は異なる。封止樹脂6の熱硬化により封止工程が完了し、図5に示すコーティング層8が設けられた半導体パッケージを得る。
また、コーティング材8aに気体状の材料を用いる方法でも、図5に示す半導体パッケージが得られる。この場合、例えば、蒸着による方法があり、この場合のコーティング材としては、窒化シリコンなどの無機材料、また、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂材料がある。封止樹脂6との馴染みの良さから、これらの材料の中では、配線基板5または半導体素子1の表面層に多用されるポリイミドなどの樹脂材料が望ましい。
樹脂材料であるポリイミドの蒸着としては、薄膜作製用途等に用いられる全方向蒸着重合法が適用できる。これは、過熱した真空チャンバ内に、コーティング前の半導体パッケージを配置し、チャンバに過熱したモノマーを封入することで、気化したモノマーが半導体パッケージ表面に付着し、膜を形成するものである。過熱封入するモノマーとしては、無水ピロメリット酸、オキシジアニリンなどが用いられる。
コーティング材を塗布する半導体素子1と配線基板5の隙間面、及び導電性材料9の表面以外を蒸着前に覆うことで、目的の各面に限ってコーティング層8を設けることができる。このようにしてコーティング層8を設けた後に、封止工程を行い、図5のような半導体パッケージが得られる。
(実施形態2)
以下に、本発明の実施形態2を図8、図9、図10を用いて説明する。
図8、図9、図10に示した半導体パッケージは、実施形態1に記載した半導体素子1、配線基板5、封止樹脂6、電極2及び4、バンプ3、コーティング層8と同様の部材からなる。実施形態2は、これらの図に示されるように、電極2及び4、バンプ3などの導電性材料9の一部が、コーティング層8によって覆われているものである。また、このとき、図9のように、ピラー7が設置されるなど、異なる配置の導電性材料9でもよい。
このうち、特に図8は、導電性材料9のうちの電極4と封止樹脂6の間にコーティング層8を設けた場合の半導体パッケージである。この場合、コーティング層8を設ける電極は、半導体素子1側の電極2と、配線基板5側の電極4のいずれか一方、またはその両方でも良い。また、コーティング層8は、電極2または電極4の一部を被覆するのみでも良い。
また、図9は、半導体素子1と配線基板5の隙間にピラー7があり、導電性材料9のうちのピラー7と封止樹脂6の間にコーティング層8を設けた場合の半導体パッケージである。ピラー7は、配線基板5の電極と半導体素子1の電極の少なくとも一方から突出する構成を有する。また、コーティング層8は、ピラー7の表面全体を被覆しているが、ピラー7の一部を被覆するのみでも良い。例えば、ピラー7の表面のうち、半導体素子1と配線基板5の隙間に封止樹脂6が流し込まれる方向の上流側のみ、あるいは、下流側のみに設けてもよい。これにより、ピラー7の下流側に積極的に封止樹脂6を流し込ませることができ、かかる位置におけるボイドの発生を効果的に抑制できる。
また、図10は、導電性材料9のうちのバンプ3と封止樹脂6の間にコーティング層8を設けた場合の半導体パッケージである。また、コーティング層8は、バンプ3の表面全体を被覆しているが、バンプ3の一部を被覆するのみでも良い。例えば、バンプ3の表面のうち、半導体素子1と配線基板5の隙間に封止樹脂6が流し込まれる方向の上流側のみ、あるいは、下流側のみに設けてもよい。これにより、バンプ3の下流側に積極的に封止樹脂6を流し込ませることができ、かかる位置におけるボイドの発生を効果的に抑制できる。
図8、図9、図10に示す半導体パッケージが示す効果は、実施形態1の記載と同様のものである。
以下に、上記に示した半導体パッケージを得るまでの工程の例を説明する。
図8または図9に示される半導体パッケージを得る方法としては、例えば、半導体素子1と配線基板5を接合する前に、半導体素子1や配線基板5にある電極2、電極4またはピラー7といった導電性材料9に対し、コーティング材を塗布する方法がある。この場合、液体または気体状のコーティング材の材料としては、実施形態1に記載のものが挙げられる。
液体状のコーティング材の塗布は、配置した半導体素子1や配線基板5の導電性材料9に、ディスペンサからコーティング材を滴下する方法で行うことができる。また、別の方法として、あらかじめコーティング材を付着させたブラシや針などの部材を用い、導電性材料9に塗布することができる。
また、気体状のコーティング材の塗布は、実施形態1と同様、全方向蒸着重合法などの蒸着を用いる方法がある。
上記のような塗布により、導電性材料9の一部または全部が覆われる。塗布後、接合を行った際に、導電性材料9が被覆されたことによって、半導体素子1と配線基板5の間の導電性が失われる場合は、コーティング材の部分排除が必要になる。
コーティング材の部分排除について、導電性材料9のコーティング材を、マイクロカッターあるいはナノカッターにて切除する方法がある。また、塗布工程前に、シート部材などの被覆物で接合面のみを覆い、塗布工程後に被覆物を除去することで、接合面へのコーティング材の塗布を防ぐ方法もある。
このようにしてコーティング層8を設けた後に、封止工程を行うことにより、図8または図9のような半導体パッケージが得られる。
図10に示される半導体パッケージを得る方法としては、例えば、接合に用いるはんだペーストの成分を調整し、接合中にコーティング層8を設ける方法がある。はんだは、樹脂材料を含むはんだペーストのはんだ付けにより構成され、コーティング層8は、はんだ付けによってはんだの表面に析出した樹脂材料により形成される。
一般的に接合では、配線基板5の電極4などにはんだ材料を印刷配置し、リフローによりはんだ材料を熱溶融させる。溶融により、電極4とはんだが金属結合を形成し、硬化することで接合がなされている。図10に示されるコーティング層8を得るには、樹脂材料を混合したはんだペーストを使用し、はんだの硬化時にはんだ表面に樹脂材料を析出させることで、コーティング層8とする。この場合、はんだペーストとしては、例えば、エポキシと、硬化剤を含んだ材料が用いられる。
このようにしてコーティング層8を設けた後に、封止工程を行うことにより、図10のような半導体パッケージが得られる。
(実施形態3)
以下に、本発明の実施形態3を、図11を用いて説明する。
図11に示した半導体パッケージは、実施形態1および2に記載した半導体素子1と、配線基板5と、封止樹脂6と、電極2及び4と、バンプ3と、コーティング層8と同様の部材からなる。実施形態3は、図11に示されるように、導電性材料9が全てコーティング層8によって覆われているものである。
図11に示す半導体パッケージが示す効果は、実施形態1および2の記載と同様のものである。従って、封止樹脂6がコーティング層8で被覆された導電性材料9の各部分箇所に示す接触角が、必ずしも同等である必要はなく、コーティング層8が無い場合に比べ、半導体素子1、配線基板5、導電性材料9に示す接触角の差が少なくなれば良い。
ゆえに、本実施形態の半導体パッケージとしては、コーティング層8が、電極2と、電極4と、バンプ3と、ピラーを有する場合のピラー7とからなる導電性材料9の一部を覆うのみでも良く、また、コーティング層8の材料または成分は、被覆箇所によってばらつきが生じてもよい。
図11に示す半導体パッケージを得る方法としては、例えば、実施形態2にあるはんだペーストによる接合箇所へのコーティング層8の設置と、電極2と、電極4またはピラー7へのコーティング層8の設置を併用する方法がある。この場合、それぞれの部位へのコーティング層8の設置方法は、実施形態2に記載のものと同様である。
コーティング層8を設けた後に、封止工程を行った際、図11のような半導体パッケージが得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・半導体素子
2・・・電極
3・・・バンプ(導電性バンプ)
4・・・電極
5・・・配線基板
6・・・封止樹脂
7・・・ピラー
8・・・コーティング層
8a・・・コーティング材
9・・・導電性材料(導電性部材)
10・・・封止樹脂の流れの向き
11・・・ボイド
12・・・ダミー半導体素子
13・・・切除面

Claims (5)

  1. 配線基板に半導体素子を実装した半導体パッケージであって、
    前記配線基板と前記半導体素子との間の隙間に配置されて前記配線基板と前記半導体素子との間を導通接続する導電性部材と、
    前記導電性部材の少なくとも一部を覆うコーティング層と、
    前記隙間に充填される封止樹脂と、を備え、
    前記コーティング層は、該コーティング層がない場合と比較して、前記導電性部材に対する前記封止樹脂の接触角と前記半導体素子に対する前記封止樹脂の接触角との差、及び、前記導電性部材に対する前記封止樹脂の接触角と前記配線基板に対する前記封止樹脂の接触角との差を少なくする樹脂材料によって構成されており、
    前記導電性部材は、前記配線基板と前記半導体素子との間を導通接続するはんだを有し、
    該はんだは、前記樹脂材料を含むはんだペーストのはんだ付けにより構成され、
    前記コーティング層は、前記はんだ付けによって前記はんだの表面に析出した前記樹脂材料により形成されている
    ことを特徴とする半導体パッケージ。
  2. 前記導電性部材は、前記配線基板の電極と、前記半導体素子の電極と、を有し、
    前記コーティング層は、前記配線基板の電極と前記半導体素子の電極の少なくとも一方でかつ少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
  3. 前記導電性部材は、前記配線基板と前記半導体素子との間を導通接続する導電性バンプを有し、
    前記コーティング層は、前記導電性バンプの少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体パッケージ。
  4. 前記導電性部材は、前記配線基板の電極と前記半導体素子の電極の少なくとも一方から突出するピラーを有し、
    前記コーティング層は、前記ピラーの少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体パッケージ。
  5. 前記コーティング層は、前記配線基板に対する前記半導体素子の対向面と、前記半導体素子に対する前記配線基板の対向面の少なくとも一方でかつ少なくとも一部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体パッケージ。
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