JP6777747B2 - マットレス芯材およびベッド用マットレス - Google Patents

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Description

本発明は、フィラメント3次元結合体を用いたマットレス芯材およびベッド用マットレスに関する。
熱可塑性樹脂からなるフィラメントどうしを3次元的に融着結合させて得られるフィラメント3次元結合体〔以下において3DF(3−dimensional filaments−linked structure)と呼ぶことがある〕を用いた高反発マットレスが注目されてきている。
このようなフィラメント3次元結合体の製造方法として、たとえば特許文献1に開示のように、水平に配置された複数のノズルから、溶融状態の熱可塑性樹脂(フィラメント)を鉛直方向下向きに押し出し、この溶融フィラメントを冷却水の上に落下させて、水面上に、フィラメントの浮力でループを形成させると同時に、ループ形成した複数の溶融フィラメントどうしを3次元的に融着結合させて、フィラメント3次元結合体を製造する方法が知られている。
特許第4966438号公報
ところで、前記特許文献1に開示のフィラメント3次元結合体(3DF)を、ベッド用のマットレスおよびその芯材として使用すると、寝返りが容易になる一方で、寝返りを繰り返すうちに掛布団がずれ、掛布団の端部がマットレスからはみ出して、はみ出した部分の重みにより、掛布団全体がずれ落ちてしまう場合があった。
その対策として、掛布団がずれ落ちないように、ベッド等の側面に金属製や木製の柵(ベッドガード等)を配設する方法も考えられる。しかしながら、たとえばマットレスの縁部に座ろうとした場合、この柵が邪魔になって縁部に腰掛けることができないというデメリットが生じる。
本発明は上記課題に鑑み、掛布団がずれ落ちにくく、縁部に座りやすい、マットレス芯材およびベッド用マットレスを提供することを目的とする。
本発明のマットレスの芯材は、ベッドのマットレスの芯材であって、
樹脂製フィラメントどうしを3次元ネット状に結合させたフィラメント3次元結合体からなる、直方体状の本体部と、
前記本体部の一方向左右の両縁部にそれぞれ設けられた、前記本体部から上向きに突出するフランジ部と、を含み、
前記フランジ部の下側に位置する、前記本体部の前記両縁部の一部が、前記フランジ部を支持するフランジ支持部として形成され、
該フランジ支持部が、前記本体部の中央部よりフィラメント密度の高い高反発部位であり、
前記フランジ支持部の上側の前記フランジ部が、前記本体部の中央部よりフィラメント密度の低い低反発部位であり、
フランジ部は、本体部と一体に形成されており、フランジ部と本体部との界面は、前記一方向左右の外側に向かって下方に傾斜していることを特徴とする。
なお、本発明のマットレス芯材における上記「一方向」とは、人の仰臥位における身長方向に直交する方向を指すものであり、通常、シングルベッドにおける短手方向、あるいは、マットレス製品(芯材)の長さ方向に直交する「幅方向」を言う。
また、本発明のマットレスの芯材は、前記フランジ部が、それぞれ、前記本体部の前記一方向左右方向である左右方向の中央側に向かって傾く傾斜面を有することを特徴とする。
さらに、本発明のマットレス芯材は、前記フランジ部における、前記一方向左右に直交する鉛直方向の断面が、前記本体部の両端側が円弧となる扇形であることを特徴とする。
そして、本発明のマットレス芯材は、マットレス芯材から切り出した試料に予め定められた荷重を加える下記(A)の圧縮変形試験において、荷重をかけた際の試料の厚さの維持度合いを、下記式(1)で計算される圧縮時高さ率とした場合、
前記フランジ部および前記フランジ支持部を除くマットレス芯材の前記左右方向中央部の圧縮時高さ率50〜98%であり、
前記フランジ支持部の圧縮時高さ率が前記一方向左右の中央部の圧縮時高さ率より高く、
前記フランジ部の圧縮時高さ率が前記一方向左右の中央部の圧縮時高さ率より低い、ことを特徴とするマットレス芯材である。
(A)厚さ50mmに切り出した試料に、40mm角の加重子あたり20Nの荷重を加える圧縮変形試験であり、試験前と、荷重が20Nに達した際の、加重子下の試料の厚さを測定する。
(1)荷重をかけた際の試料の厚さ/圧縮試験前の試料の初期厚さ=圧縮時高さ率(%)
〔ただし、供試用試料の初期厚さは50mmとする。〕
一方、本発明のベッド用マットレスは、前記本発明のマットレス芯材と、該マットレス芯材を収容するカバーと、を備えることを特徴とするものである。
本発明のマットレス芯材は、ベッドの端部に沿った、一方向(マットレス幅方向)左右の両端部に、マットレス芯材の幅方向中央部より高さの高いフランジ部が、上面から上に突出するように形成(突設)されている。そのため、人が寝返りをうっても、掛布団等はこのフランジ部を乗り越えることなく、再度の寝返りによってマットレスの幅方向中央寄りに戻る。したがって、本発明のマットレス芯材は、寝返りによる掛布団の落下等を防止することができる。また、ベッドガード等を配設する場合に比べ、ベッドの縁部に腰掛ける際に邪魔にならないという利点がある。
また、本発明のマットレス芯材のなかでも、前記両縁部のフランジ部が、それぞれ、マットレス芯材の幅方向中央側に向かって傾く傾斜面に形成されているものは、掛布団等をマットレスの幅方向中央部付近に押し留める効果が高く、掛布団の落下を、より効果的に防止することができる。
さらに、本発明のマットレス芯材のなかでも、前記フランジ部における、前記一方向左右に対する鉛直方向の断面が、前記本体部の両端側が円弧となる扇形であるものは、掛布団等をマットレスの幅方向中央部付近に押し留める効果がより高い。
また、本発明のマットレス芯材のなかでも、特に、前記フランジ部の下側に位置する、マットレス芯材の幅方向縁部が、前記フランジ部を支持するフランジ支持部に形成され、該フランジ支持部が、芯材の幅方向中央部よりフィラメント密度の高い高反発部位に形成され、その上側の前記フランジ部が、前記マットレス芯材の幅方向中央部よりフィラメント密度の低い低反発部位に形成されているものは、前述の就寝時の掛布団の落下等を防止しつつも、マットレスの縁部に腰掛ける際には、前記フランジ部が容易に圧縮変形して体形に沿った形状となるので、マットレス(ベッド)の縁部に座りやすくなる。また、低反発部位の下に、それを支持する高反発部位を有するため、腰掛ける際の、柔らかな表面感触の維持およびフランジ部による突上げ感の低減と、腰掛けた後の、前記フランジ部の表面の凹凸やベッドの上面板等に起因する底突き感の低減とを、両立することができる。
そして、前記のマットレス芯材のなかでも、マットレス芯材から切り出した試料に予め定められた荷重を加える下記(A)の圧縮変形試験において、
(A)厚さ50mmに切り出した試料に、40mm角の加重子あたり20Nの荷重を加える圧縮変形試験であり、試験前と、荷重が20Nに達した際の、加重子下の試料の厚さを測定する。
荷重をかけた際の試料の厚さ維持度合いを、下記式(1)
(1)荷重をかけた際の試料の厚さ/圧縮試験前の試料の初期厚さ=圧縮時高さ率(%) 〔ただし、供試用試料の初期厚さは50mmとする。〕
で計算される圧縮時高さ率とした場合、前記フランジ部および前記フランジ支持部を除くマットレス芯材の幅方向中央部の圧縮時高さ率50〜98%であり、前記フランジ支持部の圧縮時高さ率が前記幅方向中央部の圧縮時高さ率より高く、前記フランジ部の圧縮時高さ率が前記幅方向中央部の圧縮時高さ率より低いマットレス芯材は、先に述べた、縁部に腰掛ける際のフランジ部による突上げ感の低減と、腰掛けた後の、ベッドの上面板等に起因する底突き感の低減とを、より高いレベルでバランスよく実現できる。したがって、本発明のマットレス芯材は、マットレス縁部の座り心地を向上させることができる。また、マットレスの縁部に過度な傾斜の下り傾斜面が生じることがないため、このマットレスの縁部に腰掛けた際も、この縁部からお尻がずれ落ちることがない。
つぎに、前記マットレス芯材と、該マットレス芯材を収容するカバーとを備える、本発明のベッド用マットレスは、先に述べたマットレス芯材と同等の作用効果を奏する。さらに、このベッド用マットレスは、汚れたもの、または、へたりが生じた芯材だけを、簡単に取り替えることができるという利点がある。
本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とから、より明確になるであろう。
本発明の第1実施形態におけるベッド用マットレスの芯材のみ(カバーなし)の状態を示す斜視図である。 図2Aは第1実施形態のマットレス芯材の幅方向の模式的断面図であり、図2Bは図2AのP部の拡大図である。 第1実施形態のベッド用マットレスの縁部に人が腰掛けた状態を説明する図である。 第2実施形態のマットレス芯材の幅方向の断面図である。 第3実施形態のマットレス芯材の幅方向の断面図である。 図6Aは第4実施形態のマットレス芯材の幅方向の模式的断面図であり、図6Bは図6Aのマットレス芯材の肩(耳)部の拡大図である。 第4実施形態のベッド用マットレスの縁部に布団(Futon)がひっかかった状態を説明する図である。 フィラメント3次元結合体製造装置の概略構成図である。 図8のW−W’線矢視端面図である。 フィラメント3次元結合体製造装置の要部構成を拡大して示す説明図である。 前記フィラメント3次元結合体製造装置で用いられる溶融フィラメント吐出口(ノズル)の形状例を示す平面図である。 前記フィラメント3次元結合体製造装置で用いられるフィラメント受け板(フィラメントガイド)の形状例を示す平面図である。
以下、図面を参考にして、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
図1は、第1実施形態のベッド用マットレスの芯材の構成を示す斜視図であり、図2Aは、このマットレスの芯材の幅方向の断面図、図2Bは図2AのP部拡大図である。なお、各図においては、マットレスの芯材(100)を覆うマットレスカバーの図示を省略している。また、図中、Y方向は、人の仰臥位における身長方向、すなわちマットレス(芯材)およびベッドの長手(長さ)方向を示し、X方向はこれらの短手方向である幅方向を、Z方向は厚み(鉛直または上下)方向を示す。
本実施形態のベッド用マットレス(その芯材100、以下「マットレス芯材」)は、図1の斜視図に示すように、平坦な上面101aを有する幅方向中央部(本体部101)と、その本体部101の幅方向(X方向)両側に一体的に形成された、左右のフランジ部102,103とからなり、全体が、弾性圧縮可能なフィラメント3次元結合体から構成されている。なお、フランジ部102,103は、その厚み方向(Z方向)の高さが本体部101より高くなっており、その上面102a,103aは、マットレス幅方向(X方向)の端部に向けて上り傾斜となる傾斜面となっている。
フランジ部102,103について詳しく説明すると、図2Aおよびその拡大図である図2Bに示すように、一方のフランジ部102は、マットレス芯材100の設計厚さである、本体部101の上面101a高さ(基準上面高さL0)を境界にして、共に略三角形状の、L0より上側の上部102Bと、L0より下側の下部102Cとから構成されている。なお、フランジ部以外の本体部101は、就寝時の体重を受け止めるための高反発部位となっている。
上部102Bは、本体部101よりフィラメント密度の低い低反発部位として形成されており、その上面102aが、幅方向中央側から端部方向にかけて表面の高さが基準上面高さL0からL1まで上昇する、上り傾斜面に形成されている。
また、下部102Cも、本体部101よりフィラメント密度の低い低反発部位であり、本体部101との界面102d(下面に相当)が、幅方向中央側から端部方向にかけて界面の高さが基準上面高さL0からL2まで下降する、下り傾斜面に形成されている。なお、幅方向反対側のフランジ部103も同様の構成である。
以上の構成により、本実施形態のマットレス芯材100は、カバーを掛けて、ベッド用のマットレスとして利用した際、寝返りを繰返したとしても、マットレス上の掛布団等が外に落下することがない。すなわち、従来のフラットなマットレスでは、マットレスの外側にはみ出した掛布団の端部の重力が、掛布団全体をマットレスの外側に引っ張る力として働くため、寝返りを繰り返すことによって、掛布団が徐々にずれ落ちることがあった。しかしながら、本実施形態のマットレス芯材100では、幅方向両端に設けられたフランジ部102,103が、掛布団の端部がマットレスの外側にはみ出すことを防止しており、掛布団をずれ落ちにくくしている。そのため、マットレス上の掛布団等が外に落下する心配がない。
また、各フランジ部102,103と本体部101との界面(下面)を下り傾斜面とすることにより、マットレス端部に近づくほど、低反発部位の割合が増えて圧縮変形しやすくなるので、マットレスの縁部にかかる荷重(ユーザーの体重)が軽くても、腰掛け易くなる。
なお、フランジ部102(102B),103の端部の基準上面L0からのL1までの上昇幅H1は、通常3〜15cmとすることが好ましく、より好ましくは、上昇幅H1を5〜10cmとすることである。フランジ部102,103の頂部の高さL1が低すぎると、掛布団の端部がマットレスの外側にはみ出すのを防止する効果が少なくなり、逆に高すぎると、マットレスの縁部に腰掛けにくくなる。
また、マットレスの縁部への腰掛け易さを考慮すると、フランジ部102(102C),103の端部の基準上面L0からL2までの高さの下降幅H2は、通常0〜15cmとすることが好ましく、より好ましくは、下降幅H2を2〜10cmとすることである。下降幅H2が小さすぎると、低反発部位圧縮変形量が少なく、マットレスの縁部が硬く感じられ、すわり心地が良くなくなる。逆に、下降幅H2が大きすぎると、過度な下り傾斜により、腰掛けたお尻が縁部からずれ落ちてしまう可能性がある。
つぎに、本体部101両縁部のフランジ部102,103を、マットレス縁部の硬さ(反発力)の面から見てみると、これらフランジ部102,103の硬さの理想は、マットレス(ベッド)の縁部に腰掛けた際、図3の説明図に示すように、このフランジ部102または103が、上面が平坦となるように「潰れる」ことである。
ここで、荷重(体重)をかけた際のマットレスの潰れ(厚さの維持度合い)を表す指標として、「圧縮時高さ率(%)」(後記で詳述)を用いて説明する。この圧縮時高さ率とは、マットレス芯材から切り出した試料に予め定められた荷重を加える下記(A)の圧縮変形試験において、
(A)厚さ50mmに切り出した試料に、40mm角の加重子あたり20Nの荷重を加える圧縮変形試験。試験前と、荷重が20Nに達した際の、加重子下の試料の厚さを測定する。
得られた試験結果(試験前の試料の厚さと試験中の試料の厚さ)を用いて、荷重をかけた際の試料の厚さの維持(潰れ)度合いを、下記式(1)により計算したものである。
(1)荷重をかけた際の試料の厚さ/圧縮試験前の試料の初期厚さ=圧縮時高さ率(%) 〔ただし、供試用試料の初期厚さは50mmとする。〕
すなわち、第1実施形態のマットレス芯材100の構成を、前述の圧縮時高さ率を用いて表すと、マットレス芯材100は、幅方向中央部の、フィラメント密度の高い高反発部位である本体部101(圧縮時高さ率=50〜98%)と、幅方向両端の、フィラメント密度の低い低反発部位であるフランジ部102,103(圧縮時高さ率=20〜50%)と、で構成されている。ちなみに、図2Aに記載の第1実施形態における本体部101の圧縮時高さ率は82%、幅方向両端のフランジ部102,103の圧縮時高さ率は41%である。
このように、フランジ部102,103の圧縮時高さ率を、本体部101の圧縮時高さ率より低い構成とすると、就寝時における身体の沈み込みを防止できるとともに、図3に示すように、ユーザーがマットレス縁部に座った際に、ユーザーの体重により、フランジ部102,103が圧縮されて略水平に近い形に変形するので、マットレス縁部への着座が容易になる。
なお、上記例は、フランジ部102,103の圧縮時高さ率を、本体部101の圧縮時高さ率の約1/2に設定したものであるが、フランジ部102,103の圧縮時高さ率は、ユーザーがマットレス縁部に腰かけた際にフランジ部がフラットになるように最適化されるのが好ましい。また、上記各圧縮時高さ率の間には、下記式(2)の関係が成り立つものとする。
幅方向中央部(本体部)の圧縮時高さ率>フランジ部の圧縮時高さ率・・式(2)
また、特に限定はされないが、本体部101の圧縮時高さ率は、仰臥位において自然体(立ち姿勢における体型)となるように最適化されるのが好ましく、マットレス長さ方向(ユーザーの身長方向)において圧縮時高さ率を変化させる、たとえば、肩の部分の圧縮時高さ率を低くし、腰の部分の圧縮時高さ率を高くする等とすることが好ましい。
つぎに、フランジ部の形態の異なる実施形態について説明する。
図4は、第2実施形態のマットレス芯材の幅方向の断面図であり、図5は、第3実施形態のマットレス芯材の幅方向の断面図である。なお、マットレスの芯材(200,300)を覆うマットレスカバーの図示は省略している。
これら第2,第3実施形態のベッド用マットレスの芯材も、基本的な構成は、先に述べた第1実施形態のマットレス芯材と同様であり、図4に示す第2実施形態のマットレス芯材200は、平坦な上面201aを有する幅方向中央部(本体部201)と、その本体部201の幅方向(X方向)両側に一体的に形成された、左右のフランジ部202,203とからなり、全体が、弾性圧縮可能なフィラメント3次元結合体から構成されている。
第2実施形態のマットレス芯材200が、第1実施形態のマットレス芯材100と異なるのは、左右のフランジ部202,203の形状である。これらフランジ部202,203は、その上面(天面202b,203b)が、平坦な水平面となっており、これら天面202b,203bが、本体部201の上面201aの高さ(基準上面高さ)より上に通常3〜15cm、好ましくは5〜10cm突出するように形成されている。
また、天面202b,203bの内側(中央寄り)には、それぞれ、第1実施形態(マットレス芯材100)と同様の、幅方向中央側から端部方向にかけて表面高さが上昇する上り傾斜面202a,203aが設けられている。
なお、フランジ部以外の本体部201は、就寝時の体重を受け止めるための高反発部位となっている。また、本体部201の圧縮時高さ率は50〜98%、幅方向両端のフランジ部202,203の圧縮時高さ率は20〜50%となっている。ちなみに、図4に記載の第2実施形態における本体部201の圧縮時高さ率は85%、幅方向両端のフランジ部202,203の圧縮時高さ率は23%である。
上記の構成によっても、本実施形態のマットレス芯材200は、カバーを掛けて、ベッド用のマットレスとして利用した際、寝返りを繰返したとしても、マットレス上の掛布団等が外に落下する心配が少ない。しかも、マットレス芯材200は、フランジ部202,203の天面202b,203bが平坦な水平面であるため、マットレスの縁部にかかる荷重(体重)が軽くても、容易に腰掛けることができるうえ、フラットな座り心地が維持される。
図5に示す第3実施形態のマットレス芯材300も、平坦な上面301aを有する幅方向中央部(本体部301)と、その本体部301の幅方向(X方向)両側に一体的に形成された、左右のフランジ部302,303とからなる。
第3実施形態のマットレス芯材300が、第1,第2実施形態のマットレス芯材100,200と異なるのは、左右のフランジ部302,303の下側に、本体部301よりフィラメント密度が高く、かつ、本体部301より高反発の部位(フランジ支持部304,305)が形成されている点である。また、フランジ部302,303の上面302a,303aは、角部のない、すなわち屈曲点や変曲点等のない、滑らかな曲面に形成されている。
なお、フランジ部302,303は、本体部301の上面301aからの高さ(基準上面からの高さ)が5〜25cm、好ましくは8〜15cmになるように形成されている。また、本体部301の圧縮時高さ率は50〜98%であるのに対し、フランジ部302,303の圧縮時高さ率は20〜50%、前記高反発のフランジ支持部304,305の圧縮時高さ率は75〜100%(ただし、本体部301の圧縮時高さ率より高い)となっている。
上記のような圧縮時高さ率の高い、高反発の部位(フランジ支持部304,305)は、後記のような製造方法において、前記本体部301の一部(マットレス縁部)のフィラメントの本数や太さ等を変えることにより、フィラメント密度を上げて、製造することができる。
ちなみに、図5に記載の第3実施形態における本体部301の圧縮時高さ率は82%、フランジ部302,303の圧縮時高さ率は28%、フランジ支持部304,305の圧縮時高さ率は90%になっている。また、上記各圧縮時高さ率の間には、下記の式(3)の関係がある。
フランジ支持部の圧縮時高さ率>幅方向中央部(本体部)の圧縮時高さ率>フランジ部の圧縮時高さ率 ・・・式(3)
以上の構成によっても、本実施形態のマットレス芯材300は、カバーを掛けて、ベッド用のマットレスとして利用した際、寝返りを繰返したとしても、マットレス上の掛布団等が外に落下する心配が少ない。しかも、マットレス芯材300は、フランジ部302,303の上面302a,303aが滑らかな曲面であるため、マットレスの縁部にかかる荷重(体重)が軽くても、容易に腰掛けることができるうえ、フランジ部の角が身体に接触する際の違和感(突き上げ)をなくすことができる。
なお、本発明のベッド用マットレスの芯材におけるフランジ部やフランジ支持部の形状は、これら第1,第2,第3の実施形態での例に限定されるものではない。たとえば、フランジ部は、三角状,四角状,台形状や半球状等を組み合わせて形成することができる。また、フランジ支持部の形状(領域)も、フランジ部の下側でこのフランジ部を支持できるものであれば、大きさ等も適宜設定できる。
たとえば、図6(6A,6B)および図7に示す第4実施形態(マットレス芯材400)のように、フランジ部を、幅方向中央側から端部方向にかけて表面高さが上昇する上り傾斜面402a,403aを有する、鉛直方向の断面が扇形となる形状としてもよい。
このフランジ部402,403は、本体部401の両端側(幅方向端部)が円弧となる扇形で、一方(片方)のフランジ部402は、図6Bに示すように、その扇形の中心角θが、45度以上135度以下となる形状に形成されている。
この構成により、第4実施形態のマットレス芯材400は、前述の縁部に腰掛けた際の突上げ感の低減効果に加え、以下のような効果を奏することができる。すなわち、図7に示すように、たとえば、第4実施形態のマットレス芯材400の上に載置された掛布団(Futon)が、マットレス芯材の中央部から外側端部方向へ移動(重力G方向へ落下)しそうな場合には、この掛布団がフランジ部402の頂点402aにひっかかるため、落下を防止することができる。また、落下しそうな掛布団を中央(矢印Pull方向)に引き戻そうとする場合には、逆に、掛布団はフランジ部402の頂点402aにひっかかりにくく、マットレス芯材の端部からずり落ちた掛布団を、容易に中央側に引き戻すことができる。
なお、図5に示す第3実施形態のマットレス芯材300と同様、フランジ部402,403は、本体部401の上面401aからの高さ(基準上面からの高さ)が5〜25cm、好ましくは8〜15cmになるように形成されている。また、本体部401の圧縮時高さ率は50〜98%であるのに対し、フランジ部402,403の圧縮時高さ率は20〜50%、前記高反発のフランジ支持部404,405の圧縮時高さ率は75〜100%(ただし、本体部401の圧縮時高さ率より高い)となっている。
さらに、先にも述べたように、各フランジ部402,403の扇形の中心角θは、45度以上135度以下であることが好ましい。この中心角θが45度未満の場合、掛布団を中央側へ引き戻す際の時のひっかかりが大きくなりすぎ、引き戻す作業が難くなる。逆に、中心角θが135度を超えると、掛布団が端部へ移動する際のひっかかりが小さくなるため、掛布団が落下し易くなる。
本発明のマットレス芯材の使用方法は、前記第1〜第4実施形態での例に限定されず、本体部から突出するフランジ部が下向きになるように、マットレス芯材を上下反転させて使用してもよい。その場合、本体部の一方向左右の両縁部に設けるフランジ部の間の距離を、マットレス芯材を設置するベッドの台座の幅に合わせれば、このフランジ部を、マットレスの左右方向のずれ止め(台座上の位置決め)としても利用することができる。本発明のマットレス芯材は、その載置される向きに関わらず、たとえば裏返して使用できるように、本体部の一方向左右の両縁部にそれぞれ設けられたフランジ部が本体部から下向きに突出するマットレス芯材であっても、これらの構成は全て、本発明に包含される。
さらに、本発明の実施形態で用いた「圧縮時高さ率」は、所定の加圧下における圧縮率(高さの維持率)のことであり、具体的には以下の方法で測定できる。
この圧縮時高さ率の測定方法としては、フィラメント3次元結合体の測定サンプルを縦4cm、横4cm、高さ5cmの直方体となるようにカッターで成形し、内寸が縦5cm、横5cm、深さ6cmの有底シリンダー内にセットする。そして、縦4cm、横4cmの正方形の金属板を介して20Nの力で荷重した時のサンプルの高さを測定し、測定したサンプルの高さを、サンプルの圧縮前の高さで割ることにより、圧縮変形前の高さに対する圧縮変形後の高さの比率として圧縮時高さ率(%)を算出する。
なお、フィラメント3次元結合体の測定サンプルとして、上記サイズより小さい測定サンプルしか入手できない場合は、測定サンプルの長さ(縦、横、高さ)を短くして、同じ圧力となるように荷重を変えてもよい。
つぎに、各実施形態のマットレス芯材を製造する方法について述べる。
前述のような構成のマットレス芯材の製造は、図8〜図10に示すようなフィラメント3次元結合体製造装置を用いて行われる。
フィラメント3次元結合体製造装置は、図8に示すように、溶融樹脂供給手段(押出機10)と、溶融フィラメント(符号MF)を吐出する溶融フィラメント形成部(ダイ)20と、水槽31内に設置されたフィラメント3次元結合体(符号3DFで記載)の搬送経路を含む3次元結合体形成部30と、これらを統括してフィラメント3次元結合体の出来栄え(仕上がり)を集中的に制御するコンピュータ等の制御手段(図示省略)等と、を備える。
溶融樹脂供給部(押出機10)は、ホッパー11(材料投入部)と、スクリュー12、スクリューモーター13、シリンダー14、材料排出部15、スクリューヒーター16とを備え、前記ホッパー11から供給された熱可塑性樹脂が、押出機10のシリンダー14内で溶融し、溶融フィラメント形成部(ダイ20)に向けて、材料排出部15から溶融樹脂として排出される。
ダイ20は、複数のノズル(吐出孔21a)が形成された口金板21と、ダイヒーター22(図9では22a〜22f)を備え、前記押出機10の材料排出部15からダイ導流路20aに供給された溶融樹脂が、前記複数の吐出孔21aから鉛直下方に向けて、溶融フィラメントMFとして排出される。
図11は、第1実施形態のマットレス芯材100を製造する際に用いられる、前記吐出孔21aを備える口金板21の平面図である。口金板21は、複数の円形開口部(吐出孔21a)が形成された略直方体の金属製の厚板であり、ダイ導流路20aの最下流部にあたるダイ20の下部に配設されている。
吐出孔21aの直径(ノズル径)や、隣接する2つの吐出孔21aの距離(ノズルピッチ)を調整することにより、フィラメント3次元結合体の反発力(圧縮時高さ率)を変えることができる。すなわち、ノズル径が小さい程、あるいは、ノズルピッチが大きい程、フィラメント3次元結合体の密度を小さくでき、その結果、反発力や圧縮時高さ率を小さくできる。
本実施形態においては、口金板21に形成されるノズル群として、相対的にノズル径が大きくノズルピッチが小さい高密度ノズル群21bと、相対的にノズル径が小さくノズルピッチが大きい低密度ノズル群21c,21cの、3つのノズル群を有し、マットレス芯材の中央部(本体部)は高密度ノズル群21bによって、マットレス芯材のフランジ部はそれぞれ低密度ノズル群21cによって形成される。
本実施形態においては、高密度ノズル群21bにおいては、ノズル径1mm、ノズルピッチ10mmに設定し、低密度ノズル群21cにおいては、ノズル径0.7mm、ノズルピッチ12mmに設定しているが、フィラメント3次元結合体の反発力や圧縮時高さ率の仕様に基づき、ノズル径やノズルピッチ、あるいはノズル形状やノズル配置を適宜調整することができる。
また、3次元結合体形成部30は、図8および図9に示すように、冷却水を蓄える水槽31(水面31a)と、前記溶融フィラメントMFが3次元ネット状に絡まり結合したフィラメント3次元結合体を、その3次元(立体)形状と厚みを保ったまま冷却するための無端コンベア34A,34Bとを備える。
前記口金板21(複数の吐出孔21a)の直下で、かつ、該無端コンベア34A,34B間の上方にあたる位置には、図10に示すような、溶融フィラメントMFの滞留を促す受け板(フィラメントガイド、傾斜状の案内板32)が設けられており、この案内板32(傾斜板32A,32B等)の上面で、上側のダイ20から下方に吐出され自重で鉛直下方に垂下(自然落下)する溶融フィラメントMFのうち、3次元結合体3DFの厚み方向外側の複数本が受け止められ、水供給用導管33から供給される水(水膜)に乗って、中央方向に流し込まれる。
なお、前記案内板(32A,32B等)に乗らない、中央寄りの各フィラメントは、水より比重が軽いため、水槽31内の水面31a上に浮かんで一旦停止し、その上に続けて吐出されたフィラメントがループ状に順次堆積する。そして、このループ状の堆積により、溶融フィラメントMFに「3次元的な絡み」、すなわち不規則でランダムな交差が発生して、フィラメント間に大きな空隙を有する、3次元結合体3DFが形成される。
本実施形態で用いられる案内板32を図12に示す。
本実施形態の案内板32は、フィラメント3次元結合体の断面形状(厚みや幅などの外縁部の形状)に対応する多角形の断面形状を有する筒状部32eと、該筒状部32eの鉛直方向上端に接続され、その上端部に向かって下り傾斜となる傾斜面を有する傾斜板32A,32B,32C,32Dを備える漏斗状の金属部材であり、筒状部32eと傾斜板32A,32B,32C,32Dの接続点において、水槽31に貯留される冷却水と接触するように配設されている。
傾斜板32A,32B,32C,32Dの上流部には、図示しない水供給用導管(図10における符号33)が設けられており、傾斜板32A,32B,32C,32Dの表面に水膜が形成されるようになっている。口金板21から落下する溶融フィラメント群(MF)の外縁部近傍の溶融フィラメントは、傾斜板32A,32B,32C,32D上面によって受け止められ、溶融フィラメント群厚み方向中央部に導かれ、筒状部32e内部で水槽31の冷却水によって冷却固化される。
つぎに、3次元的な絡みを生じた溶融フィラメント(以降、3次元結合体3DF)は、図8,図9に示すように、無端コンベア34A,34Bの間に挟みこんで搬送され、その下端から水槽31内の水中に排出された3次元結合体3DFは、各搬送ローラ36A〜36Fからなる水槽31内の搬送経路を通るうちに完全に冷却されて、駆動力を有する搬送ローラ36G,36Hにより、前記水槽31から取り出される。
無端コンベア34Aは、駆動ローラ35Aと、従動ローラ35Bとを含み、図示しない搬送モーターにより回転駆動されるようになっている。また、無端コンベア34Bも同様、駆動ローラ35Cと、従動ローラ35Dとを含み、図示しない搬送モーターにより回転駆動されるようになっている。
なお、一対の無端コンベア34A,34Bは、それぞれスラットコンベアで構成されており、3次元結合体3DFの厚みに対応する隙間を空けて配設されている。無端コンベア34A,34Bの移動速度(3DFの搬送速度)は、溶融フィラメントの落下速度と同等以上になると溶融フィラメントのループが形成されないため、溶融フィラメントの落下速度より遅い速度に設定される。
無端コンベア34A,34Bの移動速度が遅い程、溶融フィラメントの密度が高くなり、反発力の高い高密度の3次元結合体3DFが形成される。反発力は3次元結合体が使用されるマットレスやクッション等の仕様に応じて決められるが、通常、溶融フィラメントの落下速度に対して5〜20%程度に設定される。
無端コンベア34A,34Bとして、搬送面が平滑な搬送部材であれば特に制限はなく、金属メッシュベルトやプラスチックモジュラーチェーンを用いたコンベアなどを用いてもよい。無端コンベア34A,34Bは、3次元結合体の搬送方向に平行な外周面の全面に接触するように、3次元結合体の外周形状に合わせて設けることが望ましいが、無端コンベアの機構が複雑化するので、無端コンベアを3次元結合体の両端部(マットレス芯材のフランジ部に該当)には接触させずに、厚みの均一な中央部付近だけに接触させて搬送してもよい。
本発明の実施形態で、3次元結合体3DFの材料として用いることのできる熱可塑性樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂およびポリスチレン樹脂や、スチレン系エラストマー、塩ビ系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ニトリル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、フッ素系エラストマー等の熱可塑性エラストマーなどがあげられる。
上記構成により、先に述べた各実施形態のベッド用マットレスの芯材を、効率良く製造することができる。また、得られたマットレス芯材は、幅方向両端に設けられたフランジ部が、掛布団の端部がマットレスの外側にはみ出すことを防止しており、掛布団をずれ落ちにくくしている。そのため、マットレス上の掛布団等が外に落下する心配がない。さらに、これらフランジ部が、上面が平坦となるように適度に潰れるため、マットレスの縁部に容易に腰掛けることができるうえ、フラットな座り心地が維持される。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
10 押出機
11 ホッパー
12 スクリュー
13 スクリューモーター
14 シリンダー
15 材料排出部
16 スクリューヒーター
20 ダイ
21 口金板
21a 吐出孔
22 ダイヒーター
30 3次元結合体形成部
31 水槽
32 案内板
32A,32B,32C,32D 傾斜板
33 水供給用導管
34 無端コンベア
35A,35C 駆動ローラ
35B,35D 従動ローラ
36A,36B,36C,36D 搬送ローラ
36E,36F,36G,36H 搬送ローラ
100,200,300,400 マットレス芯材
101,201,301,401 本体部
102,202,302,402 フランジ部
103,203,303,403 フランジ部
304,305,404,405 フランジ支持部
MF 溶融フィラメント
3DF 3次元結合体

Claims (5)

  1. ベッドのマットレスの芯材であって、
    樹脂製フィラメントどうしを3次元ネット状に結合させたフィラメント3次元結合体からなる、直方体状の本体部と、
    前記本体部の一方向左右の両縁部にそれぞれ設けられた、前記本体部から上向きに突出するフランジ部と、を含み、
    前記フランジ部の下側に位置する、前記本体部の前記両縁部の一部が、前記フランジ部を支持するフランジ支持部として形成され、
    該フランジ支持部が、前記本体部の中央部よりフィラメント密度の高い高反発部位であり、
    前記フランジ支持部の上側の前記フランジ部が、前記本体部の中央部よりフィラメント密度の低い低反発部位であり、
    フランジ部は、本体部と一体に形成されており、フランジ部と本体部との界面は、前記一方向左右の外側に向かって下方に傾斜していることを特徴とするマットレス芯材。
  2. 前記フランジ部が、それぞれ、前記本体部の前記一方向左右方向である左右方向の中央側に向かって傾く傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載のマットレス芯材。
  3. 前記フランジ部における、前記一方向左右に対する鉛直方向の断面が、前記本体部の両端側が円弧となる扇形であることを特徴とする請求項2に記載のマットレス芯材。
  4. マットレス芯材から切り出した試料に予め定められた荷重を加える下記(A)の圧縮変形試験において、荷重をかけた際の試料の厚さの維持度合いを、下記式(1)で計算される圧縮時高さ率とした場合、
    前記フランジ部および前記フランジ支持部を除くマットレス芯材の前記左右方向中央部の圧縮時高さ率50〜98%であり、
    前記フランジ支持部の圧縮時高さ率が前記一方向左右の中央部の圧縮時高さ率より高く、
    前記フランジ部の圧縮時高さ率が前記一方向左右の中央部の圧縮時高さ率より低い、ことを特徴とする請求項1に記載のマットレス芯材。
    (A)厚さ50mmに切り出した試料に、40mm角の加重子あたり20Nの荷重を加える圧縮変形試験であり、試験前と、荷重が20Nに達した際の、加重子下の試料の厚さを測定する。
    (1)荷重をかけた際の試料の厚さ/圧縮試験前の試料の初期厚さ=圧縮時高さ率(%)
    〔ただし、供試用試料の初期厚さは50mmとする。〕
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のマットレス芯材と、該マットレス芯材を収容するカバーと、を備えるベッド用マットレス。
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