JP6767480B2 - 介助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被介助者の起立補助や着座補助などを行う介助装置に関する。
高齢化社会の進展に伴い、介助装置のニーズが増大している。介助装置は、被介助者の移乗介助、移動介助、***介助などを行うものであり、介助の一環としての起立補助や着座補助の機能を具備する。介助装置の導入により、介助者の身体的な負担が軽減されて腰痛などの予防につながるとともに、介護士の人手不足も緩和される。この種の介助装置に関する一技術例が特許文献1に開示されている。
特許文献1の介助装置は、被介助者の脇下に挿入される左右1対の腕部を備え、この腕部が上昇することによって被介助者の起立動作を補助する。この介助装置は、腕部の先端部分が内側に自在に屈曲して、被介助者の背中を支えるようにしたことを特徴としている。介助装置は、さらに被介助者の胸部に当接する胸当て(保持部材)や、被介助者が握るグリップ、移動時に介助者が用いるハンドルなどを備える。これによれば、被介助者の起立を補助する際に、人に抱きかかえられる状態と同じような安心感を被介助者に与えることができる、とされている。
特開2008−36392号公報
ところで、特許文献1の介助装置の実施形態の説明によると、腕部の上昇は、腕部の取り付けられた揺動アームがスライド支柱の上端部分で揺動することにより行われる。このため、揺動アームとスライド支柱との間に、手や指、衣服などが挟まれやすくなる。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、被介助者の身体や衣服などが挟まれることの無い安全な介助装置を提供することを解決すべき課題とする。
本発明の介助装置は、基台と、前記基台に上下動可能に支持された昇降部材と、一端が前記昇降部材に揺動可能に支持された揺動アーム部材と、前記揺動アーム部材の他端に支持されて被介助者の上半身を保持する保持部材と、前記昇降部材および前記揺動アーム部材の前記一端を覆い、かつ前記揺動アーム部材が通り抜ける開口部を有して、前記昇降部材と共に昇降する昇降カバーと、前記揺動アーム部材の外周に組み付けられて前記開口部の全体をカバーするように延伸し、前記開口部の前縁と前記揺動アーム部材との間の前側隙間、および前記開口部の後縁と前記揺動アーム部材との間の後側隙間を塞ぐ閉塞部材と、を備えた。
また、介助装置は、基台と、前記基台に上下動可能に支持された昇降部材と、一端が前記昇降部材に揺動可能に支持された揺動アーム部材と、前記揺動アーム部材の他端に支持されて被介助者の上半身を保持する保持部材と、前記昇降部材および前記揺動アーム部材の前記一端を覆い、かつ前記揺動アーム部材が通り抜ける開口部を有して、前記昇降部材と共に昇降する昇降カバーと、前記開口部の周縁と前記揺動アーム部材との間の隙間を塞ぐ閉塞部材と、を備え、前記開口部は、前記昇降カバーの曲面部に形成されており、前記閉塞部材は、前記揺動アーム部材の外周に組み付けられて前記開口部の全体に延伸する弾性変形可能なシート部材であり、前記シート部材は、前記揺動アーム部材に沿って移動可能に保持され、前記揺動アーム部材の揺動に伴い前記揺動アーム部材に沿って移動し、前記昇降部材または前記昇降カバーは、前記揺動アーム部材とともに揺動する前記シート部材を前記開口部の周縁に沿わせるガイド部材を有してもよい。
さらに、介助装置は、基台と、前記基台に上下動可能に支持された昇降部材と、一端が前記昇降部材に揺動可能に支持された揺動アーム部材と、前記揺動アーム部材の他端に支持されて被介助者の上半身を保持する保持部材と、前記昇降部材および前記揺動アーム部材の前記一端を覆い、かつ前記揺動アーム部材が通り抜ける開口部を有して、前記昇降部材と共に昇降する昇降カバーと、前記開口部の周縁と前記揺動アーム部材との間の隙間を塞ぐ閉塞部材と、を備え、前記揺動アーム部材は、前記保持部材に保持された前記被介助者の前後方向に揺動し、前方に揺動した前記揺動アーム部材と前記開口部の前縁との間、および後方に揺動した前記揺動アーム部材と前記開口部の後縁との間に、前記昇降カバーを形成する板材の厚さの3倍以上の前記隙間が確保されていてもよい。
本発明の介助装置において、揺動アーム部材が揺動できるように、昇降カバーに開口部が設けられている。この開口部は、従来技術において被介助者の身体や衣服などを挟むおそれを有していたが、本発明においては、閉塞部材によって塞がれる。したがって、被介助者の身体や衣服などが開口部に挟まれることが無く、安全である。
実施形態の介助装置を斜め後方から見た斜視図である。 介助装置の構成および座位姿勢にある被介助者を示す側面図である。 介助装置の構成および立位姿勢にある被介助者を示す側面図である。 昇降カバーの上部付近の構造を示す部分斜視図である。 揺動アーム部材の外周に組み付けられたシート部材を説明する部分斜視図である。 後方に揺動した揺動アーム部材と開口部の後縁との間の後側隙間を例示した図である。 従来技術の介助装置において、揺動アーム部材の後方揺動時に発生する挟み込みのおそれを説明する部分斜視図である。 従来技術の介助装置において、揺動アーム部材の前方揺動時に発生する挟み込みのおそれを説明する部分斜視図である。
(1.実施形態の介助装置1の構成)
本発明の実施形態の介助装置1について、図1〜図6を参考にして説明する。図1は、実施形態の介助装置1を斜め後方から見た斜視図である。また、図2は、介助装置1の構成および座位姿勢にある被介助者Mを示す側面図であり、図3は、介助装置1の構成および立位姿勢にある被介助者Mを示す側面図である。図2および図3に示される被介助者Mを基準にして、図1に示されるように前後方向、左右方向、および上下方向を定める。なお、図2および図3において、固定カバー23、昇降カバー33、および制御部6は図示省略されている。
介助装置1は、被介助者Mの座位姿勢から立位姿勢への起立補助、および立位姿勢から座位姿勢への着座補助を行う。さらに、介助装置1は、立位姿勢の被介助者Mを乗せた状態で、介助者の操作により移動可能となっている。これにより、介助装置1は、被介助者Mの移乗介助および移動介助が可能となっている。なお、本明細書において、「立位姿勢」は、被介助者Mの下半身が立っている姿勢を意味し、上半身の姿勢を問わない。介助装置1は、基台2、昇降部3、揺動部4、保持部材5、および制御部6などで構成されている。
基台2は、フレーム21、支柱22、固定カバー23、足載置台24、下腿当て部25、および6個の車輪26〜28などで構成されている。フレーム21は、床面Fの近くにほぼ水平に設けられる。支柱22は、フレーム21の前寄りの左右方向の中央から上方に向かって立設されている。支柱22の略矩形断面の内部空間に、後述する昇降駆動部32が配置される。固定カバー23は、支柱22および後述する昇降部材31の下部の周りを覆って保護する。
足載置台24は、フレーム21の上面後方に固定されて、ほぼ水平に設けられる。足載置台24の上面に描かれた足形の接地マーク241は、被介助者Mが足を乗せる位置を案内する。基台2は、被介助者Mが乗っても十分な機械的強度を有する。足載置台24の後部中央に、凹部242が形成されている。下腿当て部25は、左右一対の支持アーム251によって、接地マーク241よりも少し前側の上方に配設される。左右一対の支持アーム251は、フレーム21の上面の支柱22の両側からそれぞれ後方に延び、途中で屈曲して上方に延びている。下腿当て部25は、左右の支持アーム251の直立した部分を渡って配置され、左右方向に延在する。下腿当て部25は、被介助者Mの下腿が接触する部位であり、クッション材によって形成される。下腿当て部25の配置高さは、調整可能となっている。
フレーム21の下側の前寄りに、左右一対の前車輪26が設けられている。前車輪26は、移動方向を転換する転舵機能、および移動を規制するロック機能を備える。足載置台24の下側の前後方向の中間付近に、左右一対の中車輪27が設けられている。さらに、足載置台24の下側の後寄りに、左右一対の後車輪28が設けられている。中車輪27および後車輪28は、移動方向を転換する転舵機能を備える。6個の車輪26〜28により、フレーム21および足載置台24は、床面Fからわずかに離れて水平に維持される。6個の車輪26〜28の転舵機能により、介助装置1は、前後方向の移動および方向転換だけでなく、横移動(真横への移動)や超信地旋回(その場旋回)が可能となっている。
昇降部3は、昇降部材31、昇降駆動部32、および昇降カバー33などで構成されている。昇降部材31は、上下方向に長い長尺部材であり、支柱22の後面に上下動可能に支持されている。昇降部材31の上部は後方に突出しており、突出した後端寄りに揺動支持部34が設けられている。昇降部材31の上部の内部空間には、後述する揺動駆動部42が配置される。支柱22の内部空間に配置された昇降駆動部32は、昇降部材31の上下動を駆動する。昇降カバー33は、昇降部材31および支柱22の周りを覆うとともに、昇降部材31および揺動アーム部材41の一端411の上方を覆って保護する。昇降カバー33は、昇降部材31に結合されており、昇降部材31とともに上下動する。上下動する昇降カバー33の下部は、常に固定カバー23の外周側に重なっている。
揺動部4は、揺動アーム部材41および揺動駆動部42などで構成されている。揺動アーム部材41の一端411は、昇降部材31の揺動支持部34に揺動可能に支持されている。昇降部材31の上部の内部空間に配置された揺動駆動部42は、揺動アーム部材41の一端411を揺動中心として、他端412を前後方向に揺動駆動する。揺動アーム部材41の揺動範囲は、図略のストッパ部材により規制されている。
ハンドル43は、揺動アーム部材41の他端412に、一体に付設される。ハンドル43は、概ね四角形の枠形状に形成されている。ハンドル43は、揺動アーム部材41の他端412の両側から左右方向に延び、90°屈曲して前上方向に延び、前上位置で再度90°屈曲して左右が繋がっている。被介助者Mは、起立動作時および着座動作時にハンドル43を把持する。介助者は、ハンドル43を牽引することで介助装置1を前方に移動できる。さらに、介助者は、ハンドル43を回転操作することで介助装置1を方向転換したり、横移動させたり、超信地旋回させたりできる。
保持部材5は、被支持部材51、胴体受部52、および左右一対の脇受部53などで構成されている。被支持部材51の前下側は、揺動アーム部材41の他端412に、自由傾動可能に支持されている。被支持部材51の後上側に、胴体受部52が設けられている。胴体受部52は、クッション材を用いて被介助者Mの胴体形状に近い面状に形成されており、柔軟な変形が可能になっている。胴体受部52の被介助者Mの胸部から腹部に接触する面が、支持面521である。支持面521は、被介助者Mの胴体を下方から支持する。
左右一対の脇受部53は、胴体受部52の左右に設けられている。脇受部53は、上方を向く円弧状に形成されており、被介助者Mの両脇を下方から支持する。これにより、胴体受部52および脇受部53は、被介助者Mの上半身を安定して保持できる。
制御部6は、フレーム21の上側右寄りに設けられている。制御部6は、被介助者Mまたは介助者からの指令に基づいて、昇降駆動部32および揺動駆動部42を制御する。制御部6には、ソフトウェアで動作するコンピュータ装置を用いることができる。コンピュータ装置は、被介助者Mまたは介助者からの指令を受け付ける図略のリモコン装置を備えていてもよい。ソフトウェアとして、起立補助を行う起立補助プログラムや、着座補助を行う着座補助プログラムが実行可能に記憶されている。制御部6の下側には、繰り返しての充放電が可能な符号略のバッテリ電源が付属されている。バッテリ電源は、フレーム21の上側左寄りにも付属されている。バッテリ電源は、昇降駆動部32および揺動駆動部42にも共用される。
(2.昇降カバー33の上部付近の構造)
次に、昇降カバー33の上部付近の構造について詳述する。図4は、昇降カバー33の上部付近の構造を示す部分斜視図である。また、図5は、揺動アーム部材41の外周に組み付けられたシート部材7を説明する部分斜視図である。図4に示されるように、昇降カバー33の上面331は、後側が低い傾斜平面部332の後側に、曲面部333が連続して形成されている。曲面部333は、前後方向の中間で急峻に屈曲しており、後端が下方に向かっている。
傾斜平面部332から曲面部333の後端にかけて、矩形の開口部36が形成されている。開口部36は、左右方向の中央に位置して、前後方向に長い。揺動アーム部材41は、開口部36の中を前後方向に揺動する。したがって、揺動アーム部材41と開口部36の前縁との間に前側隙間361が生じ、揺動アーム部材41と開口部36の後縁との間に後側隙間362(図6に示す)が生じる。また、揺動アーム部材41と、開口部36の右縁および左縁との間の側部隙間は、ごく僅かとなっている。
開口部36の内面側に、ガイド部材37が配置されている。ガイド部材37は、開口部36の全体よりも大きな矩形の板状に形成され、揺動アーム部材41が通り抜ける矩形孔を中央に有する。ガイド部材37は、昇降部材31または昇降カバー33に固定取り付けされ、概ね上面331に並行して屈曲している。これにより、上面331とガイド部材37との間に、概ね一定の間隙寸法の移動スペースが区画される。移動スペースの間隙寸法は、次に説明するシート部材7の厚みに対して余裕を有するように設定されている。
移動スペース内に、弾性変形可能なシート部材7が配置される。シート部材7は、例えば合成樹脂製とされ、これに限定されない。図5に示されるように、シート部材7は、揺動アーム部材41の外周に組み付けられ、揺動アーム部材41に沿って移動可能(矢印M参照)に保持されている。シート部材7は、その外形が前後方向に長い矩形であり、左右方向の幅がガイド部材37よりも狭く、開口部36よりも広い。シート部材7は、開口部36の全体に延伸して配置される。揺動アーム部材41の前後方向の揺動に伴い、シート部材7は、移動スペース内を前後方向に揺動し、その際に弾性変形しつつ、かつ揺動アーム部材41に沿って移動する。これにより、シート部材7は、開口部36の周縁に沿って揺動でき、前側隙間361、後側隙間362、および側部隙間を常に塞ぐことができる。シート部材7は、本発明の閉塞部材の一実施例である。
図6は、後方に揺動した揺動アーム部材41と開口部36の後縁との間の後側隙間362を例示した図である。図示される後側隙間362の最小寸法Gmは、昇降カバー33を形成する板材の厚さの3倍以上に設定されている。例えば、図6の例で、昇降カバー33は厚さ1mmの鋼板で形成され、後側隙間362の最小寸法Gmは、10mm程度に設定されている。前方に揺動した揺動アーム部材41と開口部36の前縁との間の前側隙間361の最小寸法も、同様に10mm程度に設定されている。
(3.実施形態の介助装置1の使用方法および作用)
次に、実施形態の介助装置1の使用方法および作用について説明する。以降では、椅子Cに座っている被介助者Mが起立動作を行う場合を例にして説明する。仮に介助装置1が遠くにある場合、介助者は、前以て介助装置1を被介助者Mの近くまで移動させておく。座位姿勢の被介助者Mは、まず介助装置1を引き寄せる。すると、図2に示されるように、被介助者Mの両脚は、保持部材5の下側に入り込む。ここで、保持部材5が邪魔になる場合、被介助者Mは、保持部材5の下端部を手または膝で持ち上げる。これにより、保持部材5は、前方に傾動する。被介助者Mは、次に、両足を接地マーク241の上に乗せる。被介助者Mの下腿は、下腿当て部25に接触し、または接近する。
次に、被介助者Mは、制御部6の起立補助プログラムの初期動作ルーチンを始動させる。これにより、被介助者Mの体格に合わせて、昇降部材31の高さが自動調整される。次に、被介助者Mは、上半身を胴体受部52に寄りかからせ、両腕を脇受部53の上から前方に出す。さらに、被介助者Mは、両手でハンドル43をそれぞれ把持する。これにより、図2に示された被介助者Mの座位状態となる。座位状態において、被介助者Mの上半身は、少し前傾した姿勢となる。
続いて、被介助者Mは、起立補助プログラムの起立補助ルーチンを始動させる。これにより、昇降部材31の上下動と、揺動アーム部材41の前方への揺動とが協調して行われる。起立補助プログラムが終了した時点で、昇降部材31は上昇し、揺動アーム部材41は前方へ揺動して、図3に示された被介助者Mの立位姿勢となる。立位姿勢において、被介助者Mの上半身は、大きく前傾した姿勢となる。
被介助者Mの着座動作については、概ね起立動作の逆の動作となるので、説明は省略する。なお、上述した被介助者Mの一連の起立動作の一部は、介助者が介助してもよく、あるいは介助者が代行してもよい。
上記した被介助者Mの起立動作において、揺動アーム部材41は後方から前方に揺動する。逆に、被介助者Mの着座動作において、揺動アーム部材41は前方から後方に揺動する。ここで、揺動アーム部材41の位置に関係なく、前側隙間361、後側隙間362、および側部隙間は、シート部材7によって常に塞がれている。したがって、被介助者Mの身体や衣服などが開口部36に挟まれることは無い。
一方、従来技術の介助装置1Xでは、挟み込みのおそれが解消されていない。図7は、従来技術の介助装置1Xにおいて、揺動アーム部材41の後方揺動時に発生する挟み込みのおそれを説明する部分斜視図である。また、図8は、従来技術の介助装置1Xにおいて、揺動アーム部材41の前方揺動時に発生する挟み込みのおそれを説明する部分斜視図である。従来技術の介助装置1Xは、ガイド部材37やシート部材7を備えず、後側隙間362の最小寸法Gmや、前側隙間361の最小寸法も確保されていない。
このため、図7に示されるように、揺動アーム部材41が後方に揺動するにつれて後側隙間362が徐々に減少するとき、仮に被介助者Mの身体や衣服などが後側隙間362に進入していると、挟まれてしまう。同様に、図8に示されるように、揺動アーム部材41が前方に揺動するにつれて前側隙間361が徐々に減少するとき、仮に被介助者Mの身体や衣服などが前側隙間361に進入していると、挟まれてしまう。
これに対し、本実施形態では、シート部材7は、被介助者Mの身体や衣服などが後側隙間362および前側隙間361に進入することを防止するので、挟み込みのおそれは無い。さらに、後側隙間362の最小寸法Gmおよび前側隙間361の最小寸法が確保されている。これにより、昇降カバー33の小口と揺動アーム部材41との間の挟み込みも、無くなる。
(4.実施形態の介助装置1の態様および効果)
実施形態の介助装置1は、基台2と、基台2に上下動可能に支持された昇降部材31と、一端411が昇降部材31に揺動可能に支持された揺動アーム部材41と、揺動アーム部材41の他端412に支持されて被介助者Mの上半身を保持する保持部材5と、昇降部材31および揺動アーム部材41の一端411を覆い、かつ揺動アーム部材41が通り抜ける開口部36を有して、昇降部材31と共に昇降する昇降カバー33と、開口部36の周縁と揺動アーム部材41との間の隙間を塞ぐ閉塞部材(シート部材7)と、を備えた。
実施形態の介助装置1において、揺動アーム部材41が揺動できるように、昇降カバー33に開口部36が設けられている。この開口部36は、従来技術において被介助者Mの身体や衣服などを挟むおそれを有していたが、本実施形態においては、閉塞部材(シート部材7)によって塞がれる。したがって、被介助者Mの身体や衣服などが開口部36に挟まれることは無く、安全である。
さらに、開口部36は、昇降カバー33の曲面部333に形成されており、閉塞部材は、揺動アーム部材41の外周に組み付けられて開口部36の全体に延伸する弾性変形可能なシート部材7であり、昇降部材31または昇降カバー33は、揺動アーム部材41とともに揺動するシート部材7を開口部36の周縁に沿わせるガイド部材37を有する。これによれば、簡易な構成を用いて開口部36を塞ぐことができ、コストの増加が抑制される。
さらに、シート部材7は、揺動アーム部材41に沿って移動可能に保持され、揺動アーム部材41の揺動に伴い揺動アーム部材41に沿って移動する。これによれば、開口部36の形状に合わせてシート部材7が自在に移動できるので、本発明を実施可能な開口部36の形状の範囲が広い。
さらに、揺動アーム部材41は、保持部材5に保持された被介助者Mの前後方向に揺動し、前方に揺動した揺動アーム部材41と開口部36の前縁との間、および後方に揺動した揺動アーム部材41と開口部36の後縁との間に、昇降カバー33を形成する板材の厚さの3倍以上の隙間が確保されている。換言すると、後側隙間362の最小寸法Gm、および前側隙間361の最小寸法は、板材の厚さの3倍以上に設定されている。これによれば、昇降カバー33の開口部36の小口と揺動アーム部材41との間に、被介助者Mの身体や衣服などが挟まれることも無くなる。
(5.実施形態の変形および応用)
なお、ガイド部材37を開口部36の外面側に配置して、上面331の外側にシート部材7の移動スペースを区画することもできる。また、揺動アーム部材41に対して保持部材5が自由傾動しない構成であっても、同様の効果が生じる。さらに、基台2やハンドル43の形状は適宜変更できる。本発明は、その他にも様々な変形や応用が可能である。
1:介助装置 2:基台 3:昇降部
31:昇降部材 32:昇降駆動部 33:昇降カバー
333:曲面部 36:開口部 361:前側隙間
362:後側隙間 37:ガイド部材
4:揺動部 41:揺動アーム部材 411:一端
42:揺動駆動部 43:ハンドル
5:保持部材 7:シート部材(閉塞部材)
1X:従来技術の介助装置

Claims (4)

  1. 基台と、
    前記基台に上下動可能に支持された昇降部材と、
    一端が前記昇降部材に揺動可能に支持された揺動アーム部材と、
    前記揺動アーム部材の他端に支持されて被介助者の上半身を保持する保持部材と、
    前記昇降部材および前記揺動アーム部材の前記一端を覆い、かつ前記揺動アーム部材が通り抜ける開口部を有して、前記昇降部材と共に昇降する昇降カバーと、
    前記揺動アーム部材の外周に組み付けられて前記開口部の全体をカバーするように延伸し、前記開口部の前縁と前記揺動アーム部材との間の前側隙間、および前記開口部の後縁と前記揺動アーム部材との間の後側隙間を塞ぐ閉塞部材と、
    を備えた介助装置。
  2. 前記開口部は、前記昇降カバーの曲面部に形成されており、
    前記閉塞部材は、弾性変形可能なシート部材であり、
    前記昇降部材または前記昇降カバーは、前記揺動アーム部材とともに揺動する前記シート部材を前記開口部の周縁に沿わせるガイド部材を有する、請求項1に記載の介助装置。
  3. 基台と、
    前記基台に上下動可能に支持された昇降部材と、
    一端が前記昇降部材に揺動可能に支持された揺動アーム部材と、
    前記揺動アーム部材の他端に支持されて被介助者の上半身を保持する保持部材と、
    前記昇降部材および前記揺動アーム部材の前記一端を覆い、かつ前記揺動アーム部材が通り抜ける開口部を有して、前記昇降部材と共に昇降する昇降カバーと、
    前記開口部の周縁と前記揺動アーム部材との間の隙間を塞ぐ閉塞部材と、
    を備え、
    前記開口部は、前記昇降カバーの曲面部に形成されており、
    前記閉塞部材は、前記揺動アーム部材の外周に組み付けられて前記開口部の全体に延伸する弾性変形可能なシート部材であり、
    前記シート部材は、前記揺動アーム部材に沿って移動可能に保持され、前記揺動アーム部材の揺動に伴い前記揺動アーム部材に沿って移動し、
    前記昇降部材または前記昇降カバーは、前記揺動アーム部材とともに揺動する前記シート部材を前記開口部の周縁に沿わせるガイド部材を有する、介助装置。
  4. 基台と、
    前記基台に上下動可能に支持された昇降部材と、
    一端が前記昇降部材に揺動可能に支持された揺動アーム部材と、
    前記揺動アーム部材の他端に支持されて被介助者の上半身を保持する保持部材と、
    前記昇降部材および前記揺動アーム部材の前記一端を覆い、かつ前記揺動アーム部材が通り抜ける開口部を有して、前記昇降部材と共に昇降する昇降カバーと、
    前記開口部の周縁と前記揺動アーム部材との間の隙間を塞ぐ閉塞部材と、を備え、
    前記揺動アーム部材は、前記保持部材に保持された前記被介助者の前後方向に揺動し、
    前方に揺動した前記揺動アーム部材と前記開口部の前縁との間、および後方に揺動した前記揺動アーム部材と前記開口部の後縁との間に、前記昇降カバーを形成する板材の厚さの3倍以上の前記隙間が確保されている、介助装置。
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