JP6714934B1 - 枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭部周辺の通気性を向上させると共に、寝返り時における頭部のフィット感を向上させる。【解決手段】枕1は、使用者HUの頭部HDが載ることにより変形する中ユニット10と、中ユニット10の幅方向一側と他側のそれぞれに配置されて頭部HDが載ることにより変形する右ユニット20、及び左ユニット30と、中ユニット10と右ユニット20の使用者HUの胴体側端縁間を開閉自在に連結した右連結部41と、中ユニット10と左ユニット30の使用者HUの胴体側端縁間を開閉自在に連結した左連結部42と、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、枕に関する。
枕には、側生地で作製された袋体の内部に詰め物(樹脂製短パイプ、ビーズ、粒綿、そば殻、羽毛、及び発泡ウレタン等)を充填したものがある。この枕では、使用者の頭部が上面に載せられた時に、袋体内の詰め物が頭部を包み込むように変形して支持をする。
枕の上面は使用者の頭部や頬が直接接触するため、寝心地を左右する重要な要素である。例えば、使用者の頭部を枕上面に載せた時に側生地が引っ張られてしまうと、使用者に対して固い物の上に寝ているような感触を与えてしまい、寝心地が悪くなってしまう。
枕上面における側生地の張りを抑えるため、枕を右側部分、中央部分、及び左側部分に分割し、各部分が独立して変形可能な構成を採ることが考えられる。
例えば、特許文献1には、中央低枕部用、右側高枕部用、及び左側高枕部用の各独立空間を形成した袋体と、袋体における中央の独立空間に収納される布と、左右の独立空間に充填される詰め物と、を備えた枕が開示されている。当該枕の袋体において、中央の独立空間と左右の独立空間との間の仕切りは、袋体の下面において上側の布地と下側の布地とを奥行き方向に沿って縫い合わせることにより形成されている。言い換えれば、当該枕では、中央低枕部と右側高枕部との間、及び中央低枕部と左側高枕部との間が袋体(枕)の下面において奥行き方向の全長に亘って連結されている。
実用新案登録第3173650公報
特許文献1の枕では、使用者の頭部を中央低枕部の上面に載せた時に、中央低枕部よりも高さのある各高枕部が頭部の左右両側に位置して空気の通り道を狭くするため、頭部周辺の通気性が損なわれる恐れがあった。頭部周辺の通気性が損なわれると、熱や湿気が籠もり易くなるため寝心地が悪くなり、寝返りを打つ回数が増えることから熟睡が得られ難いという問題が生じる。
また、当該枕では、中央低枕部に頭部を載せている使用者が寝返りを打つ時に、中央低枕部よりも高さのある各高枕部まで頭部を持ち上げなければならず、頭部を支えている頸部の負担(例えば筋肉の緊張)が大きくなってしまう。さらに、当該枕では、中央低枕部と各高枕部との間が枕の下面において奥行き方向の全長に亘って連結されているため、使用者が寝返りを打った時に使用者の頭部の位置が高枕部上面の中心からずれてしまい、使用者の頭部に違和感を与える恐れがあった。睡眠中の使用者は無意識であるため、寝返りに伴う頸部への負担や頭部の違和感は起床後において知覚され、痛みやだるさの一因となり得る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、頭部周辺の通気性を向上させると共に、寝返り時における頭部のフィット感を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る枕は、使用者の頭部が載ることにより変形する主枕ユニットと、前記主枕ユニットの幅方向一側と他側のそれぞれに配置されて前記頭部が載ることにより変形する一対の副枕ユニットと、前記主枕ユニットと前記各副枕ユニットの前記使用者の胴体側端部間を近接状態で開閉自在に連結し、且つ前記主枕ユニットに対して前記各副枕ユニットを開放させた時に、前記主枕ユニットと前記各副枕ユニットとの間に空所を形成させる連結部と、前記主枕ユニットと前記各副枕ユニットの前記使用者の頭頂側端部間の前記空所に差し渡され、前記主枕ユニットに対する前記各副枕ユニットの最大開放角度を規定する角度規定部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、頭部周辺の通気性を向上させると共に、寝返り時における頭部のフィット感を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る枕の正面図である。 本発明の第一実施形態に係る枕の平面図である。 本発明の第一実施形態に係る枕の底面図である。 本発明の第一実施形態に係る枕の背面図である。 (a)は枕の使用状態を説明する図、(b)は寝返りを打った時の頭部と各ユニットの位置関係を説明する図である。 (a)は各中開口を開いた時の中ユニットの底面図、(b)は各中開口から各中筒布を引き出した時の中ユニットの底面図である。 (a)は本発明の第二実施形態に係る枕の斜視図、(b)は各連結部を中心に各ユニットが扇状に開いた時の説明図である。 (a)は本発明の第三実施形態に係る枕の斜視図、(b)は補助ユニットの使い方の説明図である。 本発明の第四実施形態に係る枕の斜視図である。 (a)は本発明の第五実施形態に係る枕の使用状態を示す平面図、(b)は中ユニットを背面側から見た使用状態を示す図である。
<枕の概略について>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
最初に枕の概略について説明する。図1乃至図4はそれぞれ第一実施形態に係る枕1の正面図、平面図、底面図、及び背面図である。図5(a)は枕1の使用状態を説明する図、図5(b)は寝返りを打った時の頭部HDと各ユニット10、20、30の位置関係を説明する図である。
なお、以下の説明において、枕1の左右は、使用者HU(図5を参照)の仰臥時の姿勢に基づいて定めている。具体的には、仰臥時に使用者HUの左肩が位置する側を枕1の左側といい、右肩が位置する側を枕1の右側という。また、図1、及び図2に示すように、枕1の左右を結ぶ方向を枕1の幅方向といい、使用者HUの胴体と頭頂とを結ぶ方向を枕1の奥行き方向という。さらに、枕1における使用者HUの胴体側の面を正面という。
図1乃至図4に示すように、枕1は、中ユニット10(主枕ユニット)と、中ユニット10の右側(幅方向一側)に位置した右ユニット20(一方の副枕ユニット)と、中ユニット10の左側(幅方向他側)に位置した左ユニット30(他方の副枕ユニット)と、中ユニット10と右ユニット20とを使用者HUの胴体側端縁(胴体側端部)にて開閉自在に連結した右連結部41(一方の連結部)と、中ユニット10と左ユニット30とを使用者HUの胴体側端縁(胴体側端部)にて開閉自在に連結した左連結部42(他方の連結部)と、を備えている。中ユニット10、右ユニット20、及び左ユニット30は、それぞれ直方体形状をしている。
図5(a)(b)に示すように、中ユニット10は仰臥姿勢の使用者HUが頭部HDを載せる部分であり、右ユニット20は中ユニット10に頭部HDを載せている使用者HUが右側に寝返りを打った時に頭部HDが載る部分であり、左ユニット30は中ユニット10に頭部HDを載せている使用者HUが左側に寝返りを打った時に頭部HDが載る部分である。各ユニット10、20、30は、上面に使用者HUの頭部HDが載ることに伴って頭部HDを包み込むように変形し、頭部HDへの押圧力を分散する。
各連結部41、42は柔軟な布地によって作製されており、隣接するユニット同士を連結すると共に、使用者HUの頭部HDが何れかのユニットに載せられた時には当該ユニットの変形に倣って変形する。
図1乃至図5に示すように、各ユニット10、20、30は右連結部41、及び左連結部42以外の部分で縁が切れているために独立して変形可能であり、使用者HUの頭部HDを載せたユニットが変形しても他のユニットはこの変形の影響を殆ど受けない。これにより、頭部HDを載せたユニットのみが当該頭部HDを包み込むように変形するため、寝心地を向上させることができる。
また、図5(a)(b)に示すように、この枕1では、各連結部41、42を中心に各ユニット10、20、30を扇形に開くことにより、ユニット同士の間には空所(右空所SP1、左空所SP2)が形成される。各空所SP1、SP2により頭部HD周辺の通気性がよくなるため、熱や湿気が籠もり難くなり、寝心地を向上させることができる。
さらに、この枕1では、寝返りに伴って使用者HUの頭部HDが隣のユニットに移動すると、移動先のユニットは頭部HDが載ることによって位置がずれる。寝返りが繰り返し行われることにより、各ユニット10、20、30は使用者HUに適した位置に落ち着くため、寝返り時における頭部HDのフィット感を向上させることができる。
<第一実施形態について>
以下、第一実施形態の枕1について詳細に説明する。
図1乃至図4に示すように、枕1は、中ユニット10、右ユニット20、左ユニット30、右連結部41、及び左連結部42と、を備えている。
中ユニット10は、柔軟な側生地を直方体形状に縫製した中袋体11内に詰め物(図示せず)を充填したものであり、使用者HUの頭部HDが載ることにより変形する。中袋体11を構成する側生地は、例えば、ポリエステルやポリエチレン等の化学繊維製の布地、或いは木綿、麻、及び絹等の天然繊維製の布地を用いることができる。本実施形態では、ポリエステル製の布地を用いている。中袋体11に充填される詰め物は、通気性、吸湿性、放湿性、クッション性、及びサポート性等を考慮して選択され、例えば樹脂製短パイプ、ビーズ、粒綿、そば殻、羽毛、及び発泡ウレタンを用いることができる。本実施形態では樹脂製短パイプを用いている。
中袋体11の大きさは適宜定めることができるが、本実施形態では幅W1が18cm、奥行きL1が18cm、高さH1が15cmである。
中ユニット10は仰臥姿勢の使用者HUが頭部HDを載せるためのものであるから、その幅(中袋体11の幅W1)は、使用者HUが寝返りを打った時に、頭部HDが右ユニット20や左ユニット30へ支障なく移動できる広さであることが求められる。また、中ユニット10の幅W1を狭くし過ぎると中ユニット10が変形し難くなり、使用者HUに対して固い物の上に寝ているような感触を与えてしまう。これらの観点から中ユニット10の幅W1は、使用者HUの首幅の1.5倍以上2倍以下に定めることが望ましい。
例えば、女性の平均的な首幅は10cm程度(首周り32cm相当)であり、男性の平均的な首幅は11.5cm程度(首周り36cm相当)である。従って、中ユニット10の幅W1を15cm(女性の首幅の1.5倍)乃至23cm(男性の首幅の2倍)の範囲に定めることにより、中ユニット10に頭部HDを載せている横臥姿勢の使用者HUが寝返りを打った時に、頭部HDを隣のユニット20、30の上面に位置させることができる。
中ユニット10の奥行き(中袋体11の奥行き方向の長さL1)は、頭頂部からの放熱性を向上させるため、使用者HUの頸部から後頭部までを支持し、且つ頭頂部を支持しない長さに定めている。
平均的な体格の成人において、後頭部の頂部(最も出っ張った部分)から頸部の付け根(肩部との境界)までの距離は18cm乃至25cmである。従って、中ユニット10の奥行きL1を18cmに定めることにより、頭頂部が中ユニット10によって支持されなくなり、頭頂部の熱が空気中へ放出され易くなる。その結果、枕1に熱が籠もり難くなり、寝心地が向上する。
なお、中ユニット10の奥行きL1は18cmに限定されるものではない。例えば、上述した後頭部の頂部から頸部の付け根までの平均的な距離(18cm乃至25cm)を基準にして多少の余裕(±3cm)を持たせ、奥行きL1を15cm乃至28cmの範囲に定めても同様の効果を得ることができる。
中ユニット10の高さは中袋体11に充填する詰め物の量によって調整することができ、その最大値は中袋体11の高さH1になる。また、中ユニット10の固さは詰め物の種類と充填量によって調整することができる。
図2、及び図3に示すように、中袋体11の内周面であって奥行き方向の中間位置(例えば、中袋体11の正面から頭頂側に9cm離隔した位置)には仕切り生地12の外周縁を縫い付けてあり、詰め物を充填可能な第一小室10A、及び第二小室10Bを中袋体11の内部に形成している。本実施形態において、第一小室10Aは中ユニット10における奥行き方向の胴体側に位置し、第二小室10Bは奥行き方向の頭頂側に位置している。
図3、及び図6(a)に示すように、中ユニット10の底面における第一小室10A側には第一中線ファスナ14Aによって開閉自在な第一中開口13Aを設け、第二小室10B側には第二中線ファスナ14Bによって開閉自在な第二中開口13Bを設けている。図6(b)に示すように、第一中開口13Aには筒形の第一中筒布15Aの一端を縫い付けてあり、第一中筒布15Aを第一小室10Aに連通させている。第二中開口13Bには筒形の第二中筒布15Bの一端を縫い付けてあり、第二中筒布15Bを第二小室10Bに連通させている。
図3、及び図6(a)(b)に示すように、第一中開口13Aは、枕1の幅方向に沿った線状の切り込みであり、第一小室10Aに詰め物を充填したり、第一小室10Aから詰め物を出したりする時に用いられる。第一中筒布15Aは、詰め物を第一小室10Aに出し入れする時に、詰め物が零れ落ちないように補助する。第一中筒布15Aは、詰め物を出し入れしない時には第一小室10Aに収納されており、詰め物を出し入れする時に第一中開口13Aの外部に引き出される。
同様に、第二中開口13Bは、枕1の幅方向に沿った線状の切り込みであり、詰め物を第二小室10Bに充填したり、第二小室10Bから出したりする時に用いられる。第二中筒布15Bは、詰め物を第二小室10Bに出し入れする時に、詰め物が零れ落ちないように補助する。第二中筒布15Bは、詰め物を出し入れしない時には第二小室10Bに収納されており、詰め物を出し入れする時に第二中開口13Bの外部に引き出される。
第一小室10Aと第二小室10Bは互いに独立した空間であるため、詰め物の種類や充填量をそれぞれに定めることができる。例えば、胴体側の第一小室10Aには使用者HUの頸部を支えるために必要な量の詰め物を充填し、頭頂側の第二小室10Bには第一小室10Aと比較して少ない量の詰め物を充填することにより、後頭部の形状にあわせて変形し易くすることができる。また、第一小室10Aには樹脂製短パイプに換えて粒綿を充填し、頸部との接触面における柔軟性を向上させることもできる。
図1乃至図4に示すように、右ユニット20は、柔軟な側生地を直方体形状に縫製した右袋体21内に詰め物を充填したものであり、使用者HUの頭部HDが載ることにより変形する。本実施形態において、右袋体21の幅W2は15cm、奥行きL1は18cm、高さH1は15cmであるが、これらの寸法に限定されない。
右袋体21を構成する側生地は、中袋体11と同様に化学繊維や天然繊維を用いることができる。本実施形態では、中袋体11と同じ素材の側生地、具体的にはポリエステル製の布地を用いている。右袋体21に充填される詰め物も中袋体11用の詰め物と同様のものを用いることができる。本実施形態では樹脂製短パイプを用いている。
図4に示すように、右ユニット20の背面には右線ファスナ23によって開閉自在な右開口22を設けている。右開口22には右筒布の一端を縫い付けてあり、右筒布を右袋体21の内部空間に連通させている。なお、右筒布は、図6(b)で説明した第一中筒布15Aや第二中筒布15Bと同じ構成であるため、図示並びに詳細な説明は省略する。
右ユニット20においても、詰め物の種類を選択し充填量を調整することにより、固さや高さを調整することができる。
図1乃至図4に示すように、左ユニット30は、柔軟な側生地を直方体形状に縫製した左袋体31内に詰め物を充填したものであり、使用者HUの頭部HDが載ることにより変形する。本実施形態において、左袋体31の寸法は右袋体21の寸法に揃えられており、幅W3が15cm、奥行きL1が18cm、高さH1が15cmである。なお、左袋体31の各寸法を右袋体21の各寸法と異ならせてもよい。
左袋体31を構成する側生地は、中袋体11や右袋体21と同様に化学繊維や天然繊維を用いることができる。本実施形態では、中袋体11や右袋体21と同じ素材の側生地、具体的にはポリエステル製の布地を用いている。左袋体31に充填される詰め物も中袋体11や右袋体21用の詰め物と同様のものを用いることができる。本実施形態では、樹脂製短パイプを用いている。
図4に示すように、左ユニット30の背面には左線ファスナ33によって開閉自在な左開口32を設けている。左開口32には左筒布の一端を縫い付けてあり、左筒布を左袋体31の内部空間に連通させている。なお、左筒布も、図6(b)で説明した第一中筒布15Aや第二中筒布15Bと同じ構成であるため、図示並びに詳細な説明は省略する。
左ユニット30においても、詰め物の種類を選択し充填量を調整することにより、固さや高さを調整することができる。
図1乃至図3に示すように、右連結部41は、中ユニット10と右ユニット20とを使用者HUの胴体側端縁にて開閉自在に連結するものであり、柔軟性を有する帯状の布地によって作製されている。本実施形態では中袋体11や右袋体21と同じ素材の布地を用いているが、異なる素材の布地を用いてもよい。
図1に示すように、右連結部41の右縁は右袋体21の胴体側左端縁に縫い合わせており、右連結部41の左縁は中袋体11の胴体側右端縁に縫い合わせている。本実施形態では、高さ方向の全体に亘って縫い合わせているが、高さ方向の一部で縫い合わせてもよい。右連結部41において、右袋体21の胴体側左端縁と中袋体11の胴体側右端縁との間隔W4は5mmであるが、この寸法に限定されるものではない。
右連結部41により、右ユニット20は中ユニット10に対して右連結部41を中心に最大270度まで水平方向に開くことができる。
図1乃至図3に示すように、左連結部42は、中ユニット10と左ユニット30とを使用者HUの胴体側端縁にて開閉自在に連結するものであり、柔軟性を有する帯状の布地によって作製されている。本実施形態では中袋体11や左袋体31と同じ素材の布地を用いているが、異なる素材の布地を用いてもよい。
図1に示すように、左連結部42の右縁は中袋体11の胴体側左端縁に縫い合わせており、左連結部42の左縁は左袋体31の胴体側右端縁に縫い合わせている。本実施形態では、高さ方向の全体に亘って縫い合わせているが、高さ方向の一部で縫い合わせてもよい。左連結部42において、中袋体11の胴体側左端縁と左袋体31の胴体側右端縁との間隔W5は5mmであるが、この寸法に限定されるものではない。
左連結部42により、左ユニット30は中ユニット10に対して左連結部42を中心に最大270度まで水平方向に開くことができる。
以上のように構成された第一実施形態の枕1では、中ユニット10と右ユニット20とが右連結部41以外の部分において縁が切れており、一方のユニットに使用者HUの頭部HDが載せられて変形しても、他方のユニットはその影響を殆ど受けない。同様に、中ユニット10と左ユニット30とが左連結部42以外の部分において縁が切れており、一方のユニットに使用者HUの頭部HDが載せられて変形しても、他方のユニットはその影響を殆ど受けない。その結果、使用者HUの頭部HDを何れかのユニットの上面に載せた時に当該ユニットのみが頭部HDを包み込むように変形し、頭部HDへの押圧力を分散させて支持をするため、寝心地を向上させることができる。
図5(a)(b)に示すように、この枕1では、各連結部41、42を中心に右ユニット20、及び左ユニット30を水平方向に開いて使用することにより、中ユニット10と右ユニット20との間に右空所SP1が形成され、中ユニット10と左ユニット30との間に左空所SP2が形成される。各空所SP1、SP2により頭部HD周辺の通気性がよくなるため、熱や湿気が籠もり難くなって寝心地が向上する。さらに、右ユニット20の正面、及び左ユニット30の正面を使用者HUの肩に沿って配置できるため、使用者HUに対して肩を包みこむような安心感を与えることもできる。
図5(b)に示すように、この枕1では、寝返りに伴って使用者HUの頭部HDが隣のユニット(各ユニット10、20、30の何れか)に移動すると、移動先のユニットは頭部HDが載ることによって位置がずれる。寝返りは寝心地のよい場所を求める動作のため、寝返り後の頭部HDの位置には個人差があり、移動先のユニットは寝返り後の頭部HDに応じた位置にずれる。
移動先のユニットは寝返りが行われる毎に位置をずらし、最終的には使用者HUにとって寝心地のよい位置に落ち着く。従って、各ユニット10、20、30は使用者HUに適した位置に配置され、寝返り時における頭部HDのフィット感を向上させることができる。さらに、従来の枕を使用した時と比較して寝返りの回数を減らすことができ、深く眠れるようになる。
なお、使用者HUによっては、左右の各ユニット20、30が中ユニット10に対して閉じている方がよいこともある。本実施形態の枕1では、左右の各ユニット20、30が中ユニット10に対して開閉自在であることから、使用者HUのこのような要求にも応えることができる。
<第二実施形態について>
以下、第二実施形態の枕100について説明する。図7(a)は第二実施形態に係る枕100の斜視図、図7(b)は各連結部141、142を中心に各ユニット110、120、130が扇状に開いた時の説明図である。
図7(a)に示す枕100は、第一実施形態の枕1と同様に、中ユニット110、右ユニット120、左ユニット130、右連結部141、及び左連結部142と、を備えている。第二実施形態の枕100は、各ユニット110、120、130の幅W11、W12、W13、及び奥行きL11と比較して高さH11が低い扁平形状をしている点、及び奥行きL11が第一実施形態の枕1の奥行きL1と比較して十分に長くなっており、使用者HUの頸部から頭頂部に亘って支持する点が、第一実施形態の枕1と相違している。
中ユニット110は、柔軟な側生地を扁平な直方体形状に縫製した中袋体111内に詰め物を充填したものである。中袋体111を構成する側生地は、第一実施形態の枕1が備えた中袋体11と同様に各種の化学繊維や天然繊維を用いることができる。中袋体111には、第一実施形態の中袋体11と同様に各種の詰め物を選択的に充填できる。
本実施形態において、中袋体111の幅W11は21cm、奥行きL11は43cm、高さH11は8cmであるが、これらの寸法に限定されない。図示は省略するが、中袋体111の底面には、中線ファスナによって開閉自在な中開口を設けている。中開口には筒形の中筒布の一端を縫い付けてあり、中筒布を中袋体111の内部空間に連通させている。
右ユニット120は、柔軟な側生地を扁平な直方体形状に縫製した右袋体121内に詰め物を充填したものである。右袋体121を構成する側生地もまた各種の化学繊維や天然繊維を用いることができ、右袋体121には各種の詰め物を充填できる。
本実施形態において、右袋体121は中袋体111と同じ寸法(幅W12が21cm、奥行きL11が43cm、高さH11が8cm)であるが、これらの寸法に限定されない。図示は省略するが、右袋体121の底面には、右線ファスナによって開閉自在な右開口を設けている。右開口には筒形の右筒布の一端を縫い付けてあり、右筒布を右袋体121の内部空間に連通させている。
左ユニット130は、柔軟な側生地を扁平な直方体形状に縫製した左袋体131内に詰め物を充填したものである。左袋体131を構成する側生地もまた各種の化学繊維や天然繊維を用いることができ、左袋体131には各種の詰め物を充填できる。
本実施形態において、左袋体131は中袋体111や右袋体121と同じ寸法(幅W13が21cm、奥行きL11が43cm、高さH11が8cm)であるが、これらの寸法に限定されない。図示は省略するが、左袋体131の底面には、左線ファスナによって開閉自在な左開口を設けている。左開口には筒形の左筒布の一端を縫い付けてあり、左筒布を左袋体の内部空間に連通させている。
図7(a)(b)に示すように、右連結部141は、中ユニット110と右ユニット120とを使用者HUの胴体側端縁にて開閉自在に連結するものであり、柔軟性を有する帯状の布地によって作製されている。
右連結部141の右縁は右袋体121の胴体側左端縁に縫い合わせており、右連結部141の左縁は中袋体111の胴体側右端縁に縫い合わせている。本実施形態では、高さ方向の全体に亘って縫い合わせているが、高さ方向の一部で縫い合わせてもよい。右連結部141において、右袋体121の胴体側左端縁と中袋体111の胴体側右端縁との間隔W14は5mmであるが、この寸法に限定されるものではない。
右連結部141により、右ユニット120は中ユニット110に対して右連結部141を中心に最大270度まで水平方向に開くことができる。
左連結部142は、中ユニット110と左ユニット130とを使用者HUの胴体側端縁にて開閉自在に連結するものであり、右連結部141と同じく柔軟性を有する帯状の布地によって作製されている。
左連結部142の右縁は中袋体111の胴体側左端縁に縫い合わせており、左連結部142の左縁は左袋体131の胴体側右端縁に縫い合わせている。本実施形態では、高さ方向の全体に亘って縫い合わせているが、高さ方向の一部で縫い合わせてもよい。左連結部42において、中袋体111の左縁と左袋体131の右縁との間隔W15は5mmであるが、この寸法に限定されるものではない。
左連結部142により、左ユニット130は中ユニット110に対して左連結部142を中心に最大270度まで水平方向に開くことができる。
以上のように構成された第二実施形態の枕100でも、第一実施形態の枕1と同様に、使用者HUの頭部HDを何れかのユニット(中ユニット110、右ユニット120、左ユニット130の何れか)の上面に載せた時に当該ユニットのみが頭部HDを包み込むように変形するため、寝心地を向上させることができる。
図7(b)に示すように、この枕100でも、各連結部141、142を中心に右ユニット120、及び左ユニット130を水平方向に開いて使用することにより、中ユニット110と右ユニット120の間に右空所SP11が、中ユニット110と左ユニット130の間に左空所SP12がそれぞれ形成され、頭部HD周辺の通気性がよくなって寝心地が向上する。
<第三実施形態について>
以下、第三実施形態の枕200について説明する。図8(a)は本発明の第三実施形態に係る枕200の斜視図、図8(b)は補助ユニット250の使い方の説明図である。
図8(a)に示す枕200は、第一実施形態の枕1と同様に、中ユニット210、右ユニット220、左ユニット230、右連結部241、及び左連結部242と、を備えている。
なお、第三実施形態の枕200が備えている中ユニット210、右ユニット220、左ユニット230、右連結部241、及び左連結部242は、第一実施形態の枕1が備えている中ユニット10、右ユニット20、左ユニット30、右連結部41、及び左連結部42と同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
第三実施形態の枕200では、右ユニット220の右側(幅方向における主枕ユニットとは反対側)に補助ユニット250を配置し、補助ユニット250と右ユニット220とを使用者HUの胴体側端縁(胴体側端部)間で開閉自在に連結する補助連結部(他の連結部)243と、を備えている点が第一実施形態の枕1と相違している。
補助ユニット250は、柔軟な側生地を直方体形状に縫製した補助袋体251内に詰め物を充填したものであり、使用者HUの右上腕部AMが載ることにより変形する。補助袋体251を構成する側生地は、第一実施形態の枕1が備えた中袋体11と同様に各種の化学繊維や天然繊維を用いることができる。補助袋体251には、中袋体11と同様に各種の詰め物を選択的に充填できる。図示は省略するが、補助袋体251の背面には、線ファスナによって開閉自在な開口を設けている。当該開口には筒布の一端を縫い付けてあり、筒布を補助袋体251の内部空間に連通させている。
使用者HUの右上腕部AMを載せることから、補助ユニット250の高さは右ユニット220の高さと比較して低く定められている。言い換えれば、補助ユニット250は、側生地を右袋体221よりも高さの低い直方体形状に縫製した補助袋体251内に詰め物を充填したものである。
本実施形態において、補助袋体251の幅W22は15cm、奥行きL22は18cm、高さH22は8cmであり、右袋体221の幅W21は15cm、奥行きL21は18cm、高さH21は15cmであるが、これらの寸法に限定されない。例えば、補助袋体251の高さH22を右袋体21の高さH21に揃え、詰め物の充填量によって補助ユニット250の高さを調整してもよい。
補助連結部243は、右ユニット220と補助ユニット250とを使用者HUの胴体側端縁にて開閉自在に連結するものであり、柔軟性を有する帯状の布地によって作製されている。
補助連結部243の右縁は補助袋体251の胴体側左端縁に縫い合わせており、補助連結部243の左縁は右袋体221の胴体側右端縁に縫い合わせている。本実施形態では、補助袋体251における高さ方向の全体に亘って縫い合わせているが、高さ方向の一部で縫い合わせてもよい。補助連結部243において、補助袋体251の胴体側左端縁と右袋体221の胴体側右端縁との間隔W23は5mmであるが、この寸法に限定されるものではない。
補助連結部243により、補助ユニット250は右ユニット220に対して補助連結部243を中心に最大270度まで水平方向に開くことができる。これにより、使用者HUは、補助ユニット250を好みの場所に位置付けることができる。
図8(b)に示すように、第三実施形態の枕200では、使用者HUの右上腕部AMを補助ユニット250の上面に載せることができるため、右上腕部AMをマットレスの上面よりも少し高くした姿勢で睡眠を取りたい使用者HUの要求に応えることができる。
さらに、補助ユニット250の高さH22が右ユニット220の高さH21と比較して低いため、使用者HUの右上腕部AMを違和感のない高さに位置付けることができる。
<第四実施形態について>
以下、第四実施形態の枕300について説明する。図9は本発明の第四実施形態に係る枕300の斜視図である。
図9に示す枕300は、第一実施形態の枕1と同様に、中ユニット310、右ユニット320、左ユニット330、右連結部341、及び左連結部342と、を備えている。
なお、第四実施形態の枕300が備えている中ユニット310、右ユニット320、左ユニット330、右連結部341、及び左連結部342は、第一実施形態の枕1が備えている中ユニット10、右ユニット20、左ユニット30、右連結部41、及び左連結部42と同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
第四実施形態の枕300では、右ユニット320の右側(幅方向における主枕ユニットとは反対側)に補助ユニット350を配置し、補助ユニット350と右ユニット320とを使用者HUの胴体側端部間で開閉自在に連結する補助連結部(他の連結部)343と、を備えている点が第一実施形態の枕1と相違している。
補助ユニット350は、柔軟な側生地を円柱形状に縫製した補助袋体351内に詰め物を充填したものである。補助袋体351を構成する側生地は、第一実施形態の枕1が備えた中袋体11と同様に各種の化学繊維や天然繊維を用いることができる。補助袋体351には、中袋体11と同様に各種の詰め物を選択的に充填できる。補助袋体351の右側面には、線ファスナ353によって開閉自在な開口352を設けている。当該開口352には筒布の一端を縫い付けてあり、筒布を補助袋体351の内部空間に連通させている。
補助ユニット350は、いわゆる抱き枕と同等な機能を有しており、使用者HUに抱きかかえられたり、使用者HUの右上腕部AMが載せられる。本実施形態において、補助袋体351の幅W32は25cm、直径R32は12cmであるが、これらの寸法に限定されない。
補助連結部343は、右ユニット320と補助ユニット350とを使用者HUの胴体側端縁にて開閉自在に連結するものであり、補助ユニット350側の紐343aと右ユニット320側の紐343bによって構成されている。紐343aは、補助ユニット350における胴体側左端部に2本、上下方向に間隔を空けて取り付けられている。同様に、紐343bは、右ユニット320の胴体側右端縁に2本、上下方向に間隔を空けて取り付けられている。補助ユニット350を右ユニット320に取り付ける時には、右ユニット320側の紐343aと補助ユニット350側の紐343bとを結び付ける。なお、紐343a、及び紐343bの数は2本に限らず、1本でもよいし3本以上であってもよい。
補助連結部343により、補助ユニット350は右ユニット320に対して補助連結部343を中心に最大270度まで水平方向に開くことができる。これにより、使用者HUは、補助ユニット350を好みの場所に位置付けることができる。第四実施形態において補助ユニット350は円柱形状であるため、使用者HUは補助ユニット350を抱きかかえたり、右上腕部AMを載せることにより、安心感を得ることができる。
<第五実施形態について>
以下、第五実施形態の枕400について説明する。図10(a)は本発明の第五実施形態に係る枕400の使用状態を示す平面図、図10(b)は中ユニット410を背面側から見た使用状態を示す図である。
図10に示す枕400は、第一実施形態の枕1と同様に、中ユニット410、右ユニット420、左ユニット430、右連結部441、及び左連結部442と、を備えている。
なお、第五実施形態の枕400が備えている中ユニット410、右ユニット420、左ユニット430、右連結部441、及び左連結部442は、第一実施形態の枕1が備えている中ユニット10、右ユニット20、左ユニット30、右連結部41、及び左連結部42と同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
第五実施形態の枕400は、中ユニット410と右ユニット420の使用者HUの頭頂側端部間に設けられ、中ユニット410に対する右ユニット420の最大開放角度を規定する右ストッパ紐443(角度規定部)と、中ユニット410と左ユニット430の使用者HUの頭頂側端部間に設けられ、中ユニット410に対する左ユニット430の最大開放角度を規定する左ストッパ紐444(角度規定部)と、を備えている点が第一実施形態の枕1と相違している。
右ストッパ紐443は、基端を右袋体421の頭頂側左端縁に取り付けた紐443aと、基端を中袋体411の頭頂側右端縁に取り付けた紐443bと、を備えている。右ストッパ紐443では、紐443aと紐443bとを結ぶことにより、中ユニット410に対する右ユニット420の最大開放角度を規定できる。そして、紐443a、及び紐443bにおける結び目までの長さに応じて、最大開放角度を調節できる。
左ストッパ紐444は、基端を左袋体431の頭頂側右端縁に取り付けた紐444aと、基端を中袋体411の頭頂側左端縁に取り付けた紐444bと、を備えている。左ストッパ紐444では、紐444aと紐444bとを結ぶことにより、中ユニット410に対する左ユニット420の最大開放角度を規定できる。そして、紐444a、及び紐444bにおける結び目までの長さに応じて、最大開放角度を調節できる。
本実施形態の枕400では、各ストッパ紐443、444によって中ユニット410に対する右ユニット420の最大開放角度、及び中ユニット410に対する左ユニット430の最大開放角度が規定されるため、左右の各ユニット420、430の開きすぎを抑制して使用者HUの好みにあわせることができる。
なお、各ストッパ紐443、444は、各袋体411乃至431における高さ方向の中間位置に取り付けられているが、高さ方向の上端に取り付けてもよく、下端に取り付けてもよい。さらに、各ストッパ紐443、444を、高さ方向の位置を異ならせて複数本取り付けてもよい。
<変形例について>
前述した第一実施形態において、中ユニット10は使用者HUの胴体側に位置する第一小室10Aと頭頂側に位置する第二小室10Bとを備えていたが、この構成に限定されない。例えば、中ユニット10を上側に位置する上小室と下側に位置する下小室とに分割してもよい。
前述した第一実施形態において、右ユニット20、及び左ユニット30は単一の内部空間を備えていたが、この構成に限定されない。例えば、右ユニット20、及び左ユニット30の内部空間を複数の小室に分割してもよい。この場合において、各ユニット20、30の内部空間を、使用者HUの胴体側と頭頂側とに分割してもよく、高さ方向の上側と下側とに分割してもよい。
前述した第三実施形態において、補助ユニット250は右ユニット220の右側に連結していたが、この構成に限定されない。例えば、補助ユニット250を左ユニット230の左側に連結してもよく、右ユニット220の右側と左ユニット230の左側のそれぞれに連結してもよい。
前述した第五実施形態において、中ユニット410と右ユニット420の使用者HUの頭頂側端部間には右ストッパ紐443を設け、中ユニット410と左ユニット430の使用者HUの頭頂側端部間には左ストッパ紐444を設けていたが、この構成に限定されない。例えば、右ストッパ紐443に代えて右ストッパ布(角度規定部)を設け、左ストッパ紐444に代えて左ストッパ布(角度規定部)を設けてもよい。右ストッパ布、及び左ストッパ布は、例えば矩形の布地によって構成される。右ストッパ布の右縁は右袋体421の頭頂側左端縁に縫い合わせ、右ストッパ布の左縁は中袋体411の頭頂側右端縁に縫い合わせる。同様に、左ストッパ布の右縁は中袋体411の頭頂側左端縁に縫い合わせ、左ストッパ布の左縁は左袋体411の頭頂側右端縁に縫い合わせる。各ストッパ布を用いても第五実施形態の枕400と同様な作用効果を奏する。なお、各ストッパ布は、高さ方向の全体に亘って縫い合わせてもよいし、高さ方向の一部で縫い合わせてもよい。
前述した各実施形態において、各ユニット(中ユニット10等)はそれぞれ直方体形状の袋体(中袋体11等)に充填材を充填したものであったが、袋体は直方体形状以外の形状であってもよい。例えば、各袋体を円柱形状にしてもよいし、多角柱(三角柱、五角柱、六角柱、八角柱等)形状にしてもよい。円柱形状の袋体を用いた枕において、中袋体と右袋体との間、及び中袋体と左袋体との間は、例えば使用者HUの胴体側端部であって高さ方向の中間位置にて連結すればよい。また、袋体同士を連結する連結部は、例えば布地を用いてもよいし、紐を用いてもよい。
[本発明の実施態様例と作用、効果のまとめ]
<第一の実施態様>
本態様に係る枕1は、使用者HUの頭部HDが載ることにより変形する中ユニット10(主枕ユニット)と、中ユニット10の幅方向一側と他側のそれぞれに配置されて頭部HDが載ることにより変形する右ユニット20、及び左ユニット30(一対の副枕ユニット)と、中ユニット10と右ユニット20の使用者HUの胴体側端縁間を開閉自在に連結した右連結部41と、中ユニット10と左ユニット30の使用者HUの胴体側端縁間を開閉自在に連結した左連結部42とを備えることを特徴とする。
本態様に係る枕1では、中ユニット10、右ユニット20、及び左ユニット30のそれぞれは、右連結部41、及び左連結部42以外の部分で縁が切れているため、使用者HUの頭部HDを載せたユニットが変形しても、他のユニットはこの変形の影響を殆ど受けない。これにより、頭部HDへの押圧力が分散され、寝心地を向上させることができる。
また、この枕1では、各連結部41、42を中心に各ユニット10、20、30を扇形に開くことにより、ユニット同士の間には空所SP1、SP2が形成される。各空所SP1、SP2により頭部HD周辺の通気性がよくなるため、熱や湿気が籠もり難くなり、寝心地を向上させることができる。
また、この枕1では、寝返りに伴って使用者HUの頭部HDが隣のユニットに移動すると、移動先のユニットは頭部HDが載ることによって位置がずれる。寝返りが繰り返し行われることにより、各ユニット10、20、30は使用者HUに適した位置に落ち着くため、寝返り時における頭部HDのフィット感を向上させることができる。
<第二の実施態様>
本態様に係る枕100は、中ユニット10の幅W1を使用者HUの首幅の1.5倍以上2倍以下に定めたことを特徴とする。
本態様に係る枕100では、中ユニット10に頭部HDを載せている横臥姿勢の使用者HUが寝返りを打った時に、頭部HDを隣のユニット(右ユニット20、又は左ユニット30)の上面に位置させることができる。
<第三の実施態様>
本態様に係る枕1は、中ユニット10の奥行きL1を、使用者HUの頸部から後頭部までを支持し、且つ頭頂部を支持しない長さに定めたことを特徴とする。
本態様に係る枕1では、使用者HUの頭頂部が中ユニット10によって支持されなくなり、頭頂部の熱が空気中へ放出され易くなる。その結果、枕1に熱が籠もり難くなり、寝心地を向上させることができる。
<第四の実施態様>
本態様に係る枕1では、中ユニット10、右ユニット20、及び左ユニット30が、側生地を直方体形状に縫製した袋体内に詰め物を充填したものであることを特徴とする。
本態様に係る枕1では、袋体内に充填する詰め物の種類を選択し、当該詰め物の充填量を調整することにより、各ユニット10、20、30の固さや高さを調整することができる。
<第五の実施態様>
本態様に係る枕400は、中ユニット410と右ユニット420の使用者HUの頭頂側端部間に設けられ、中ユニット410に対する右ユニット420の最大開放角度を規定する右ストッパ紐443と、中ユニット410と左ユニット430の使用者HUの頭頂側端部間に設けられ、中ユニット410に対する左ユニット430の最大開放角度を規定する左ストッパ紐444と、を備えることを特徴とする。
本態様に係る枕400では、各ストッパ紐443、444によって中ユニット410に対する右ユニット420の最大開放角度、及び中ユニット410に対する左ユニット430の最大開放角度が規定されるため、左右の各ユニット420、430の開きすぎを抑制して使用者HUの好みにあわせることができる。
<第六の実施態様>
本態様に係る枕200では、右ユニット220の幅方向における中ユニット210とは反対側に配置されて使用者HUの右上腕部AMが載ることにより変形する補助ユニット250と、右ユニット220と補助ユニット250の使用者HUの胴体側端縁間を開閉自在に連結した補助連結部(他の連結部)243と、を備えることを特徴とする。
本態様に係る枕200では、使用者HUの右上腕部を補助ユニット250の上に載せることができるため、右上腕部AMをマットレスの上面よりも少し高くした姿勢で睡眠を取りたい使用者HUの要求に応えることができる。
<第七の実施態様>
本態様に係る枕200では、補助ユニット250は、側生地を右ユニット220が備えた右袋体221よりも高さの低い直方体形状に縫製した補助袋体(他の袋体)251内に詰め物を充填したものであることを特徴とする。
本態様に係る枕200では、使用者HUの右上腕部を違和感のない高さに位置付けることができる。
1…枕(第一実施形態),10…中ユニット(主枕ユニット),11…中袋体,20…右ユニット(副枕ユニット),21…右袋体,30…左ユニット(副枕ユニット),31…左袋体,41…右連結部,42…左連結部,100…枕(第二実施形態),110…中ユニット,120…右ユニット,130…左ユニット,141…右連結部,142…左連結部,200…枕(第三実施形態),210…中ユニット,220…右ユニット,230…左ユニット,241…右連結部,242…左連結部,243…補助連結部,250…補助ユニット,SP1…右空所,SP2…左空所,SP11…右空所,SP12…左空所,HU…使用者,HD…頭部,AM…右上腕部

Claims (1)

  1. 使用者の頭部が載ることにより変形する主枕ユニットと、
    前記主枕ユニットの幅方向一側と他側のそれぞれに配置されて前記頭部が載ることにより変形する一対の副枕ユニットと、
    前記主枕ユニットと前記各副枕ユニットの前記使用者の胴体側端部間を近接状態で開閉自在に連結し、且つ前記主枕ユニットに対して前記各副枕ユニットを開放させた時に、前記主枕ユニットと前記各副枕ユニットとの間に空所を形成させる連結部と、
    前記主枕ユニットと前記各副枕ユニットの前記使用者の頭頂側端部間の前記空所に差し渡され、前記主枕ユニットに対する前記各副枕ユニットの最大開放角度を規定する角度規定部と、
    を備えたことを特徴とする枕。
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