JP6673748B2 - 二重偏心弁 - Google Patents

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Description

本発明は、弁体の回転中心(回転軸)が弁座の弁孔の中心から偏心して配置され、弁体のシール面が回転軸から偏心して配置される二重偏心弁に関するものである。
従来より、エンジンにおいて、排気ガス再循環装置が使用されている。この排気ガス再循環装置は、エンジンから排出される排気ガスの一部をEGRガスとして吸気系へ再循環させ、外気と混合させて燃焼室へ吸入させる。これにより、燃焼室での可燃混合気の燃焼温度が下がるので、排気中の窒素酸化物(NOx)の生成量を少なくすることができる。そして、このような排気ガス再循環装置は、EGRガスの流量を制御するためのEGR弁を有する。
ここで、このようなEGR弁に適用される弁として、例えば、特許文献1に記載された二重偏心弁が存在する。この二重偏心弁において、弁体を回転させる回転軸は、その主軸となる部分(以下、「主軸部」という。)と、主軸部の先端にて偏心して設けられる弁体取付部と、を備えている。そして、回転軸は、ニードルベアリングの内側に挿入されており、このニードルベアリングにより回転可能に支持されている。
特許第5759646号公報
特許文献1に記載の二重偏心弁では、回転軸における主軸部と弁体取付部との間に段差が形成されている。そのため、二重偏心弁の製造時において弁ハウジング内に回転軸を組み付けるに際して、ニードルベアリングの内側に回転軸を弁体取付部側から挿入させるときに、段差にニードルベアリングが引っかかり、ニードルベアリングの機能性に影響を及ぼすおそれがある。したがって、回転軸を組み付ける際の作業に手間を要してしまい、二重偏心弁の生産性が低下してしまう。なお、ここではニードルベアリングの内側に回転軸が挿入される例を挙げたが、リップシールなどの封止部材の内側に回転軸が挿入される場合においても、同様に、段差にリップシールが引っかかるおそれがあり、二重偏心弁の生産性が低下してしまう。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、生産性を向上させることができる二重偏心弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、弁孔と前記弁孔の縁部に形成された環状のシート面を備える弁座と、円板状に形成され、前記シート面に対応する環状のシール面が外周に形成された弁体と、前記弁座と前記弁体が配置され、流体が流れる流路と、前記弁体を回転させるための軸であって、主軸部と、前記主軸部の先端にて設けられ前記弁体が接合される偏心軸部と、を備える回転軸と、を有し、前記主軸部の中心軸が、前記流路に直交する方向に延びると共に、前記弁孔の中心から前記流路の方向及び前記流路に直交する方向へ偏心して配置され、前記偏心軸部の中心軸が、前記主軸部の中心軸から前記回転軸の径方向へ偏心して配置され、前記主軸部の中心軸を中心に前記弁体を回転させる二重偏心弁において、内側に前記回転軸が挿入される環状部材を有し、前記回転軸の径方向について、前記偏心軸部における当該偏心軸部の偏心方向側の外周面の位置を、前記主軸部の外周面の位置に合わせるとともに、前記偏心軸部における前記偏心方向側の外周面の曲率を、前記主軸部の外周面の曲率に合わせること、を特徴とする。
この態様によれば、主軸部の外径を増加させずに偏心軸部の偏心量を確保しながら、偏心軸部の外径を出来るだけ大きくして偏心軸部の強度を確保しつつ、偏心軸部における偏心方向の外周面と主軸部の外周面との間の段差を解消させることができる。そのため、環状部材を保護しながら環状部材の内側に回転軸を挿入でき、かつ、環状部材の内側に回転軸を挿入するときの作業性が向上する。したがって、二重偏心弁の製造時において回転軸を組み付け易くなるので、二重偏心弁の生産性を向上させることができる。
上記の態様においては、前記回転軸は、前記偏心軸部における前記偏心方向側の外周面以外の外周面と前記主軸部の外周面とを繋ぐ部分であって、前記回転軸の中心軸方向について前記主軸部に向かうにつれて外径が大きくなるように形成されるテーパ形状部を備えること、が好ましい。
この態様によれば、より効果的に、環状部材を保護しながら環状部材の内側に回転軸を挿入でき、かつ、環状部材の内側に回転軸を挿入するときの作業性が向上する。
上記の態様においては、前記偏心軸部は、前記偏心方向を前記弁体の径方向と平行にしながら前記弁体の貫通孔に挿入され、前記偏心軸部における前記弁体の中心軸方向についての前記シール面側とは反対側の外周面が前記弁体に溶接されていること、が好ましい。
この態様によれば、偏心軸部は、その外周面における偏心方向に直交する方向側の位置にて弁体に溶接されている。そのため、偏心軸部の偏心方向側の外周面の位置や曲率に関わらず、弁体と偏心軸部とを確実に溶接し易くなる。したがって、偏心軸部の偏心方向側の外周面の位置や曲率を主軸部の外周面の位置や曲率に合わせながら、弁体と偏心軸部とを溶接することができる。
上記の態様においては、前記環状部材として、前記回転軸を収容するハウジングと前記主軸部との間を封止する封止部材、および/または、前記回転軸を回転可能に支持する軸受、を有すること、が好ましい。
この態様によれば、封止部材の封止性や軸受の機能性を維持しながら、封止部材や軸受の内側に回転軸を挿入することができる。そのため、製造後の二重偏心弁において、封止部材の封止性や軸受の機能性を確保できる。
上記の態様においては、前記封止部材は、当該封止部材の内側に形成される封止部の先端が前記回転軸の中心軸方向について前記偏心軸部側に向かって配置される状態で、前記主軸部に取り付けられていること、が好ましい。
この態様によれば、封止部材の内側に、回転軸を偏心軸部側から挿入して封止部の先端側に向かって挿入することにより、封止部材を主軸部に取り付けることができる。そのため、封止部材の封止部を保護しながら封止部材の内側に回転軸を挿入し易くなる。
本発明の二重偏心弁によれば、その生産性を向上させることができる。
電動式のEGR弁の正面図である。 電動式のEGR弁の上面図である。 弁体が弁座に着座した全閉状態における弁部を一部破断して示した斜視図である。 弁体が弁座から最も離れた全開状態における弁部を一部破断して示した斜視図である。 全閉状態の弁座、弁体及び回転軸を示す側面図である。 図5のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 回転軸の外観斜視図である。 図9におけるD矢視図である。
本発明の二重偏心弁の一例であるEGR弁1について以下に説明する。
図1と図2に示すように、EGR弁1は、弁部2と、駆動機構部3とを備えている。弁部2は、内部に流体としてのEGRガスが流れる流路11を有する管部12(図7参照)を備え、流路11の中には弁座13、弁体14及び回転軸15(図7や図8参照)が配置されている。回転軸15には、駆動機構部3から駆動力(回転力)が伝えられるようになっている。駆動機構部3は、モータ32と減速機構33(図7参照)を備えている。
図3、図4に示すように、流路11には段部10が形成され、その段部10に弁座13が組み込まれている。弁座13は、円環状をなし、中央に弁孔16を有する。弁孔16の縁部には、環状のシート面17が形成されている。弁体14は、円板状に形成され、その円板状の部分の外周には、シート面17に対応する環状のシール面18が形成されている。弁体14は、回転軸15に一体的に設けられ、回転軸15と一体的に回転する。図3、図4において、弁体14より下の流路11はEGRガスの流れの上流側を示し、弁座13より上の流路11がEGRガスの流れの下流側を示す。すなわち、流路11において弁体14は、弁座13よりもEGRガスの流れの上流側に配置されている。
図5と図6に示すように、回転軸15の中心軸Lsは、弁体14の径方向と平行に伸び、弁体14の中心軸Lvから弁体14の径方向(弁孔16の中心P1から弁孔16の径方向)へ偏心して配置されると共に、弁体14のシール面18が回転軸15の中心軸Lsから弁体14の中心軸Lvが伸びる方向へ偏心して配置されている。このようにして、弁部2は、二重偏心弁より構成されている。また、回転軸15の中心軸Lsを中心に弁体14を回転させることにより、弁体14のシール面18が、弁座13のシート面17に面接触する全閉位置(図3参照)とシート面17から最も離れる全開位置(図4参照)との間で移動可能となっている。
図7や図8に示すように、金属製又は合成樹脂製の弁ハウジング35は、流路11及び管部12を備えている。また、金属製又は合成樹脂製のエンドフレーム36は、弁ハウジング35の開口端を閉鎖している。弁体14及び回転軸15は、弁ハウジング35に設けられている。回転軸15は、その先端から突出する偏心軸部15aを備えている。このように、偏心軸部15aは、回転軸15の中心軸Ls(図8参照)方向の一方(弁体14側)の端部に設けられている。なお、回転軸15の中心軸Ls方向の他方(メインギヤ41側)の端部には、基端部15bが設けられている。
回転軸15は偏心軸部15aがある先端側が自由端とされており、回転軸15の先端部が管部12の流路11に挿入されて配置されている。また、回転軸15は、互いに離れて配置された2つの軸受である第1軸受37と第2軸受38を介して弁ハウジング35に対し回転可能に片持ち支持されている。第1軸受37と第2軸受38は、ともにボールベアリングにより構成されている。第1軸受37と第2軸受38は、回転軸15の中心軸Ls方向について弁体14とメインギヤ41との間の位置に配置され、回転軸15を回転可能に支持している。弁体14は、回転軸15の先端部に形成された偏心軸部15aに対して溶接により固定され、流路11内に配置されている。
エンドフレーム36は、弁ハウジング35に対し複数のクリップ39(図1,2参照)により固定されている。図7と図8に示すように、回転軸15の基端部15bには、メインギヤ41が固定されている。弁ハウジング35とメインギヤ41との間には、リターンスプリング40が設けられている。
図7に示すように、モータ32は、弁ハウジング35に形成された収容凹部35aに収容されて固定されている。モータ32は、弁体14を開閉駆動するために減速機構33を介して回転軸15に駆動連結されている。すなわち、モータ32の出力軸には、モータギヤ43が固定されている。このモータギヤ43は、中間ギヤ42を介してメインギヤ41に駆動連結されている。モータ32は、回転軸15を開弁、および、閉弁方向に回転させる駆動力を発生させる。
中間ギヤ42は、二段ギヤであり、ピンシャフト44を介して弁ハウジング35に回転可能に支持されている。中間ギヤ42には、モータギヤ43とメインギヤ41が駆動連結されている。本実施形態では、メインギヤ41と中間ギヤ42とモータギヤ43は、軽量化のために樹脂材料より形成されている。
このような構成のEGR弁1は、図3に示すような弁体14の全閉状態から、モータ32に通電させると、モータ駆動力によりモータギヤ43が正方向(弁体14を開弁させる方向)へ回転して、その回転が中間ギヤ42により減速されてメインギヤ41に伝達される。そして、メインギヤ41に固定される回転軸15が、リターンスプリング40により発生する力であって閉弁方向へ付勢するリターンスプリング力に抗して、中心軸Lsを中心に回転することにより、図4の矢印で示すように弁体14が回転して流路11が開かれる。そして、その後、弁体14が回転する途中でモータ32に印加させる駆動電圧が一定に維持されると、そのときの弁体14の回転位置にてモータ駆動力とリターンスプリング力とが均衡して、弁体14は所定開度に保持される。
次に、回転軸15および回転軸15の周辺部分に関して、さらに詳細に説明する。
図9や図10に示すように、本実施形態の回転軸15は、偏心軸部15aと、基端部15bと、メイン軸部15c(主軸部)などを備えている。偏心軸部15aは円柱状のメイン軸部15cの先端にて設けられ、図6などに示すように、この偏心軸部15aには弁体14が接合されている。なお、偏心軸部15aは、先端側が先細りの円柱状に形成されている。また、偏心軸部15aの外径は、メイン軸部15cの外径よりも小さい。
そして、図6に示すように、偏心軸部15aは、メイン軸部15cに対して偏心して形成されている。すなわち、偏心軸部15aの中心軸Laは、メイン軸部15cの中心軸Lcから回転軸15の径方向(図6の右方向)へ偏心して配置されている。なお、本実施形態では、メイン軸部15cの中心軸Lcは、回転軸15の中心軸Lsと一致している。
また、図7と図8に示すように、EGR弁1は、内側に回転軸15が挿入されるリップシール34(環状部材の一例、封止部材の一例)を有する。リップシール34は、円環状に形成され、その内側にリップ部34a(封止部)を備えている。リップシール34は、回転軸15を収容する弁ハウジング35(ハウジングの一例)と回転軸15のメイン軸部15cとの間を封止している。
ここで、EGR弁1の製造時において、回転軸15を弁ハウジング35内に組み付ける際には、まず、予め、弁ハウジング35にリップシール34と第2軸受38(環状部材の一例)を圧入して固定させておく。なお、このとき、第1軸受37の径方向の内側の内輪部に、回転軸15のメイン軸部15cを圧入させておく。その後、第2軸受38の径方向の内側に回転軸15を偏心軸部15a側から挿入し、また、リップシール34の径方向の内側に回転軸15を偏心軸部15a側から挿入してリップ部34aの先端34b側に向かって挿入することにより、第2軸受38とリップシール34をメイン軸部15cに取り付ける。なお、このとき、第1軸受37の径方向の外側の外輪部を、弁ハウジング35に圧入させる。
そして、このようにして回転軸15を弁ハウジング35内に組み付けることにより、図7と図8に示すように、リップシール34のリップ部34aの先端34bは、回転軸15の中心軸Ls方向について、偏心軸部15a側に向かって配置される。
本実施形態では、図9と図10に示すように、回転軸15の偏心軸部15aの外周面51は、第1外周面51aと第2外周面51bとを備えている。第1外周面51aは、外周面51のうち、偏心軸部15aの偏心方向α側の位置に形成される部分の面である。なお、偏心軸部15aの偏心方向αは、偏心軸部15aの中心軸Laがメイン軸部15cの中心軸Lcに対して偏心して配置される方向(図10の左方向)である。また、第2外周面51bは、外周面51のうち、第1外周面51a以外の部分の面である。
そして、本実施形態では、図10に示すように、回転軸15の径方向について、偏心軸部15aの第1外周面51aの位置を、メイン軸部15cの外周面52の位置に合わせている。さらに、偏心軸部15aの第1外周面51aの曲率を、第2外周面51bの曲率よりも小さくして、メイン軸部15cの外周面52の曲率に合わせている。
これにより、メイン軸部15cの外径を増加させずに偏心軸部15aの偏心量を確保しながら、偏心軸部15aの外径を出来るだけ大きくして偏心軸部15aの強度を確保しつつ、偏心軸部15aの第1外周面51aとメイン軸部15cの外周面52との間の段差を解消させること(無くすこと)ができる。そのため、EGR弁1の製造時において、回転軸15を弁ハウジング35内に組み付ける際に、リップシール34の内側に回転軸15を挿入するときに、偏心軸部15aの第1外周面51aとメイン軸部15cの外周面52との間において、リップシール34が段差に引っかからない。したがって、リップシール34を保護しながら、すなわち、リップシール34のシール性(封止性)を確保しながら、リップシール34の内側に回転軸15を挿入し易くなる。また、同様に、第2軸受38を保護しながら、すなわち、第2軸受38の機能性を確保しながら、第2軸受38の内側に回転軸15を挿入し易くなる。
また、本実施形態では、偏心軸部15aの第1外周面51aの曲率を、メイン軸部15cの外周面52の曲率に合わせているので、偏心軸部15aの第1外周面51aとメイン軸部15cの外周面52とは面で繋がっている。そのため、リップシール34の内側に回転軸15を偏心軸部15a側から挿入させるときに、偏心軸部15aの第1外周面51aとメイン軸部15cの外周面52をリップシール34のリップ部34aに摺動させて、リップ部34aにより回転軸15を案内させながら、滑らかにリップシール34の内側に回転軸15を挿入させることができる。したがって、リップシール34の内側に回転軸15を挿入するときの作業性が向上する。また、同様に、第2軸受38の内側に回転軸15を挿入するときの作業性も向上する。
以上のように、本実施形態では、リップシール34や第2軸受38を保護しながらリップシール34や第2軸受38の内側に回転軸15を挿入し易くなり、かつ、リップシール34や第2軸受38の内側に回転軸15を挿入するときの作業性が向上する。そのため、EGR弁1の製造時において弁ハウジング35内に回転軸15を組み付け易くなるので、EGR弁1の生産性を向上させることができる。
また、本実施形態では、図9に示すように、回転軸15は、偏心軸部15aとメイン軸部15cとの間を滑らかなテーパ形状で繋ぐテーパ形状部15dを備えている。このテーパ形状部15dは、偏心軸部15aの第2外周面51bとメイン軸部15cの外周面52を繋いでいる。そして、テーパ形状部15dは、回転軸15の中心軸Ls方向について、メイン軸部15cに向かうにつれて外径が大きくなるように形成されている(図7など参照)。
これにより、リップシール34の内側に偏心軸部15a側から回転軸15を挿入するときに、リップシール34のリップ部34aをテーパ形状部15dに摺動させながら、リップシール34をメイン軸部15cに取り付けることができる。そのため、リップシール34が偏心軸部15aとメイン軸部15cとの間の段差に引っかかることを防止できる。したがって、より効果的に、リップシール34を保護しながらリップシール34の内側に回転軸15を挿入することができ、かつ、リップシール34の内側に回転軸15を挿入するときの作業性を向上させることができる。また、同様に、より効果的に、第2軸受38を保護しながら第2軸受38の内側に回転軸15を挿入することができ、かつ、第2軸受38の内側に回転軸15を挿入するときの作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、図6に示すように、回転軸15の偏心軸部15aは図6の下側から弁体14に溶接されており、偏心軸部15aに対して図6の下側に溶接部61が形成されている。
すなわち、図6に示すように、弁体14は、当該弁体14の径方向(Y軸方向)に貫通する貫通孔21を備えている。そして、回転軸15の偏心軸部15aは、偏心方向αを弁体14の径方向(X軸方向)と平行にしながら貫通孔21に挿入されている。そして、偏心軸部15aにおける弁体14の中心軸Lv方向(Z軸方向)についてのシール面18側とは反対側(図6の下側)の外周面51cが、弁体14に溶接されている。
なお、図6に示す互いに直交するXYZ軸について、X軸方向は偏心方向αに平行であり、Y軸方向は偏心軸部15aの中心軸La方向に平行であり、Z軸方向は弁体14の中心軸Lv方向(すなわち、偏心方向αおよび偏心軸部15aの中心軸La方向に直交する方向)に平行である。
このように、偏心軸部15aは、当該偏心軸部15aの外周面51における偏心方向αに直交する方向側の位置にて、弁体14に溶接されている。すなわち、偏心軸部15aにおける偏心方向αに直交する方向側の位置に形成される外周面51c(図6の下側の外周面)が弁体14に溶接されており、偏心軸部15aの第1外周面51aは弁体14に溶接されていない。そのため、偏心軸部15aの第1外周面51aの位置や曲率に関わらず、弁体14と偏心軸部15aとを確実に溶接し易くなる。したがって、偏心軸部15aの第1外周面51aの位置や曲率をメイン軸部15cの外周面52の位置や曲率に合わせながら、弁体14と偏心軸部15aとを溶接することができる。
また、図7や図8に示すように、弁ハウジング35と回転軸15のメイン軸部15cとの間の限られた領域内においてリップシール34と第1軸受37と第2軸受38が取り付けられており、第1軸受37と第2軸受38が回転軸15の中心軸Ls方向について間隔を空けて配置されている。ここで、本実施形態では、回転軸15の重心Gが第1軸受37と第2軸受38の間の位置に配置されるように設定されている。すなわち、図8に示すように、回転軸15の中心軸Ls方向について、回転軸15の重心設定範囲R(重心を設定する範囲)を、第1軸受37における回転軸15の基端部15b側の端部と、第2軸受38における回転軸15の偏心軸部15a側の端部との間の範囲に設定している。
これにより、加振時(例えば、車両走行時の振動が発生している時)において、回転軸15の重心Gの部分に生じる振動を抑制できるので、振動により偏心軸部15aに生じる荷重を低減できる。そのため、加振時において、偏心軸部15aにおける軸振れを低減できる。特に、本実施形態では、弁ハウジング35と回転軸15のメイン軸部15cとの間の限られた領域内においてリップシール34と第1軸受37と第2軸受38を取り付けるために、第1軸受37と第2軸受38をボールベアリングにしているので、回転軸15が振動し易い。しかしながら、回転軸15の重心Gが第1軸受37と第2軸受38の間の位置に配置されるように設定されているので、加振時において、偏心軸部15aにおける軸振れを低減できる。したがって、弁座13や弁体14やリップシール34や第1軸受37や第2軸受38などの回転軸15の周辺にある部品の摩耗を抑制できる。なお、回転軸15の重心Gは、偏心軸部15aに弁体14を接合させ、かつ、基端部15bにメインギヤ41などを取り付けた状態における重心である。
また、本実施形態では、第1軸受37において、その内輪部と外輪部が圧入されている。すなわち、第1軸受37の外輪部が弁ハウジング35に圧入されているとともに、回転軸15のメイン軸部15cが第1軸受37の内輪部に圧入されている。そのため、このように回転軸15が固定されている第1軸受37の位置が、回転軸15の軸振れの基準位置となり得る。そこで、図8に示すように、回転軸15の重心Gが回転軸15の中心軸Ls方向について第1軸受37の位置に配置されるように設定することにより、より効果的に、加振時において、回転軸15の偏心軸部15aにおける軸振れを低減できる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、EGR弁1は、リップシール34と第1軸受37と第2軸受38のうちの少なくとも1つを有していてもよい。
1 EGR弁
2 弁部
3 駆動機構部
11 流路
13 弁座
14 弁体
15 回転軸
15a 偏心軸部
15b 基端部
15c メイン軸部
15d テーパ形状部
16 弁孔
17 シート面
18 シール面
21 貫通孔
32 モータ
34 リップシール
34a リップ部
34b 先端
35 弁ハウジング
37 第1軸受
38 第2軸受
51 (偏心軸部の)外周面
51a 第1外周面
51b 第2外周面
52 (メイン軸部の)外周面
61 溶接部
α 偏心方向
Ls (回転軸の)中心軸
Lv (弁体の)中心軸
La (メイン軸部の)中心軸
Lb (偏心軸部の)中心軸
P1 (弁孔の)中心
R 重心設定範囲
G (回転軸の)重心

Claims (5)

  1. 弁孔と前記弁孔の縁部に形成された環状のシート面を備える弁座と、
    円板状に形成され、前記シート面に対応する環状のシール面が外周に形成された弁体と、
    前記弁座と前記弁体が配置され、流体が流れる流路と、
    前記弁体を回転させるための軸であって、主軸部と、前記主軸部の先端にて設けられ前記弁体が接合される偏心軸部と、を備える回転軸と、
    を有し、
    前記主軸部の中心軸が、前記流路に直交する方向に延びると共に、前記弁孔の中心から前記流路の方向及び前記流路に直交する方向へ偏心して配置され、
    前記偏心軸部の中心軸が、前記主軸部の中心軸から前記回転軸の径方向へ偏心して配置され、
    前記主軸部の中心軸を中心に前記弁体を回転させる二重偏心弁において、
    内側に前記回転軸が挿入される環状部材を有し、
    前記回転軸の径方向について、前記偏心軸部における当該偏心軸部の偏心方向側の外周面の位置を、前記主軸部の外周面の位置に合わせるとともに、
    前記偏心軸部における前記偏心方向側の外周面の曲率を、前記主軸部の外周面の曲率に合わせること、
    を特徴とする二重偏心弁。
  2. 請求項1の二重偏心弁において、
    前記回転軸は、前記偏心軸部における前記偏心方向側の外周面以外の外周面と前記主軸部の外周面とを繋ぐ部分であって、前記回転軸の中心軸方向について前記主軸部に向かうにつれて外径が大きくなるように形成されるテーパ形状部を備えること、
    を特徴とする二重偏心弁。
  3. 請求項1または2の二重偏心弁において、
    前記偏心軸部は、前記偏心方向を前記弁体の径方向と平行にしながら前記弁体の貫通孔に挿入され、
    前記偏心軸部における前記弁体の中心軸方向についての前記シール面側とは反対側の外周面が前記弁体に溶接されていること、
    を特徴とする二重偏心弁。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つの二重偏心弁において、
    前記環状部材として、前記回転軸を収容するハウジングと前記主軸部との間を封止する封止部材、および/または、前記回転軸を回転可能に支持する軸受、を有すること、
    を特徴とする二重偏心弁。
  5. 請求項4の二重偏心弁において、
    前記封止部材は、当該封止部材の内側に形成される封止部の先端が前記回転軸の中心軸方向について前記偏心軸部側に向かって配置される状態で、前記主軸部に取り付けられていること、
    を特徴とする二重偏心弁。
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