JP6660006B2 - スネーキング現象抑制装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、トレーラの既ブレーキ装置を活用して、簡易な機械的構造で、トレーラに生じるスネーキング現象が抑えられるスネーキング現象抑制装置を提供する。
図1はスネーキング現象抑制装置の構成を示し、図2および図3は同装置でスネーキング現象を抑える作用をそれぞれ示している。
図1(a)中1はトラクタ(牽引車)、3はトレーラ(被牽引車)を示す。トラクタ1の後部中央からは、例えばI形の牽引アーム5が突き出ている。この牽引アーム5の、トラクタ1の後部バンパ1aから後方へ突き出た先端部に、牽引支持部となるピンマウント7が設けられている。
具体的には右側のワイヤー巻取り装置25aは、それぞれスプール26に巻回されたワイヤー部材23aと、スプリング部材(図示しない)の付勢によりワイヤー部材23aをスプール26から引出しおよび巻戻し可能とする付勢構造(図示しない)とを有している。左側のワイヤー巻取り装置25bも同じ構成である(図2,図3)。そして、図1〜図3に示されるように各ワイヤー巻取り装置25a、25bからワイヤー部材23a,23bが引き出されて、トラクタ1とトレーラ3間でX形に配置され、トラクタ1とは対角となる向きで、トレーラ3の左右の各ドラム式のブレーキ装置13a,13bへ延びている。
トラクタ1がトレーラ3を牽引しながら市街地を走行しているとする。市街地走行は、トレーラ3のスネーキング現象が生じにくい低車速での走行である。このためECU43では、所定車速以下と判定される。これにより、各規制装置35a,35bの係止部材40は、ワイヤー部材23a,23bの周囲で、「開」状態のまま待機し続ける。このときは、ワイヤー部材23a,23bやストッパ37a,37bは、自由に係止部材40間を挿通できる。このため、市街地走行でトラクタ1が右左折しても、それに応じて車幅方向一側のワイヤー巻取り装置25aあるいは25bからワイヤー部材23aあるいは23bが引き出されて伸びたり、車幅方向他側のワイヤー巻取り装置25bあるいは25aからワイヤー部材23bあるいは23aが巻き戻されて縮んだりするだけなので、ワイヤー部材23a,23bはトラクタ1の牽引走行に影響を与えない。
以上、説明したようにトラクタ1の後部両側とトレーラ3の左右両側のブレーキ装置13a,13b間に対角に配置した一対のワイヤー部材23a,23b、トレーラ3が振れ(蛇行)たとき伸びる伸び側のワイヤー部材23a,23bの変位を規制する規制装置35a,35b(規制機構)を設けるという、トレーラ3の既ブレーキ装置13a,13bを活用した簡易な機械的な構造で、トラクタ1に生じるスネーキング現象を抑えることができる。しかも、スネーキング現象が生じない走行域では、規制装置35a、35bは作動しないため、市街地での右左折など低速走行には影響を与えずにすむ。
ので、確実にトレーラ3のスネーキング現象を抑えることができる。
なお、本発明は、一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば一実施形態では、索状部材にワイヤー巻取り装置のワイヤー部材を用いたり、ストッパを一対の開閉可能な係止部材で係止する構造を用いたが、これに限らず、他の手段でも構わない。
3 トレーラ
13a,13b 一対のブレーキ装置
23a,23b 一対のワイヤー部材(一対の索状部材)
7,17 ピンマウント、ピボットピン(連結部)
35a,35b 規制装置(規制機構)
37a,37b ストッパ
39a,39b ストッパ規制具(ストッパ規制部材)
41a,41b 駆動部
25a,25b 一対のワイヤー巻取り装置(一対の巻取り装置)
Claims (4)
- トラクタと、
前記トラクタの後部に回動自在に連結されて牽引された、車幅方向両側に一対のブレーキ装置を有するトレーラと、を備え、
前記トラクタの後部の車幅方向両側と前記トレーラの前記一対のブレーキ装置における制動操作入力部との間を、それぞれ対角方向で伸縮可能に連結する一対の索状部材と、
所定車速以上で前記トラクタが走行時、前記トラクタと前記トレーラとの連結部を支点に前記トレーラが振れたとき、伸び側となる前記索状部材の伸び方向の変位を規制する規制機構と、
を有することを特徴とするスネーキング現象抑制装置。 - 前記規制機構は、
前記一対の索状部材のそれぞれに設けられたストッパと、
前記ストッパを基準として当該ストッパからトレーラ側に所定量、離れた前記索状部材の位置に配置され、前記索状部材の周囲で待機する待機位置と、前記ストッパと係止可能な係止位置との間を変位するストッパ規制部材と、
前記トラクタが所定車速以上の走行時、前記ストッパ規制部材を前記待機位置から前記係止位置へ変位させる駆動部と
を有することを特徴とする請求項1に記載のスネーキング現象抑制装置。 - 前記一対の索状部材は、前記トラクタの後部の車幅方向両側に設けられた一対の巻取り装置によって引出しおよび巻戻し可能に収められた索状部材から構成される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスネーキング現象抑制装置。 - 前記規制機構は、前記巻取り装置と共に前記トラクタ後部の車幅方向両側に設けられる
ことを特徴とする請求項3に記載のスネーキング現象抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016013405A JP6660006B2 (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | スネーキング現象抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016013405A JP6660006B2 (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | スネーキング現象抑制装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017132343A JP2017132343A (ja) | 2017-08-03 |
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Family
ID=59503417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016013405A Active JP6660006B2 (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | スネーキング現象抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6660006B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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JP2019127095A (ja) | 2018-01-23 | 2019-08-01 | マツダ株式会社 | 車両の制御装置 |
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2016
- 2016-01-27 JP JP2016013405A patent/JP6660006B2/ja active Active
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JP2017132343A (ja) | 2017-08-03 |
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