JP6593292B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6593292B2
JP6593292B2 JP2016183386A JP2016183386A JP6593292B2 JP 6593292 B2 JP6593292 B2 JP 6593292B2 JP 2016183386 A JP2016183386 A JP 2016183386A JP 2016183386 A JP2016183386 A JP 2016183386A JP 6593292 B2 JP6593292 B2 JP 6593292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing device
unit
medium
heating belt
heating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016183386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018049078A (ja
Inventor
紗代 馬渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2016183386A priority Critical patent/JP6593292B2/ja
Publication of JP2018049078A publication Critical patent/JP2018049078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6593292B2 publication Critical patent/JP6593292B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
例えば、定着ベルト(加熱ベルト)と、定着ベルトを押圧する押圧ローラーとを備え、トナー像が形成された状態で搬送される媒体に、定着ベルトと押圧ローラーとで、トナー像を定着させる定着装置が知られている(特許文献1参照)。
上記定着装置では、定着動作において、定着ベルトにトナー像が形成された状態の媒体が接触して、定着ベルトが帯電する(静電気が溜まる)場合がある。そこで、定着ベルトに溜まった静電気を除去(オフセット)させるために、定着ベルトに対向する位置に放電部を配置して、放電により静電気を除去する定着装置が知られている。
特開2015−22190号公報
しかしながら、上記放電部を備えた定着装置の場合、放電部の放電により発生したオゾンの一部が定着ベルトの周辺に滞留し、定着ベルトの周辺に化学汚染物質が発生する。その結果、定着装置で発生したオゾン及び化学汚染物質が画像形成装置内に拡散し、画像形成装置外に排出されてしまう。
本発明は、放電部の放電により発生し、加熱体の周辺に滞留するオゾン及び化学汚染物質を、加熱体の周辺で吸着し易い定着装置の提供を目的とする。
本発明の第1の定着装置は、軸周りに回転しながら、トナー像が形成された媒体に接触して、前記媒体を加熱する加熱体と、前記加熱体が前記媒体を加熱するための熱を前記加熱体に付与する熱源と、前記加熱体とでニップを形成し、軸周りに回転して、前記加熱体とで前記媒体を加圧する加圧体と、前記加熱体の外周に対向して配置され、オゾンを放電して前記加熱体を除電する放電部と、前記加熱体の外周における前記放電部が対向する位置と異なる位置に対向して配置され、オゾン及び化学汚染物質を吸着する吸着部と、を備えている。
本発明の第2の定着装置は、前記第1の定着装置であって、前記吸着部は、その外周の最高温度が定められた温度以下の温度となるように、軸周りに回転する。
本発明の第3の定着装置は、前記第1又は前記第2の定着装置であって、前記吸着部を冷却する冷却部を備えている。
本発明の画像形成装置は、媒体にトナー像を形成する形成部と、前記第1〜前記第3の何れか1つの定着装置と、を備えている。
本発明の定着装置は、放電部の放電により発生し、加熱体の周辺に滞留するオゾン及び化学汚染物質を、加熱体の周辺で吸着し易い。
本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という。)の画像形成装置の斜視図である。 本実施形態の画像形成装置を正面側から見た概略図である。 本実施形態の画像形成装置を構成する定着装置を正面側から見た概略図である。 本実施形態の定着装置の吸着ローラーの吸着シートの温度と、単位時間当たりのUFPの脱離数との関係についての評価結果を示すグラフである。 変形例(第1変形例)の定着装置を正面側から見た概略図である。 変形例(第2変形例)の定着装置を正面側から見た概略図である。 変形例(第3変形例)の定着装置を正面側から見た概略図である。 変形例(第4変形例)の定着装置を正面側から見た概略図である。
≪概要≫
以下、本実施形態の画像形成装置10(図1及び図2参照)の全体構成及び画像形成装置10による画像形成動作、本実施形態の要部である定着装置60(図3参照)の構成及び定着装置60による吸着動作並びに本実施形態の効果について、図面を参照しつつこれらの記載順で説明する。
以下の説明では、図中における矢印Fr及び矢印Rrで示す方向をそれぞれ装置奥行き方向手前側及び奥側、矢印R及び矢印Lで示す方向をそれぞれ装置幅方向右側及び左側、矢印U及び矢印Loで示す方向をそれぞれ装置高さ方向上側及び下側とする。また、本明細書では、画像形成装置10を装置奥行き方向手前側から見た状態を画像形成装置10の正面として説明する。
≪画像形成装置の全体構成≫
画像形成装置10の全体構成については、図1及び図2を参照しつつ説明する。画像形成装置10は、本体20と、給紙カセット30と、搬送装置40と、トナー像形成部50(形成部の一例)と、定着装置60と、制御部CUとを含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
本体20は、その内部に給紙カセット30と、搬送装置40と、トナー像形成部50と、定着装置60と、制御部CUとを収容する機能を有する。本体20は、箱状の外装とされている。本体20の上面には、トナー像が定着された(画像が形成された)媒体Sが排出される排出トレイ22とされている。なお、正面側から見た本体20の左端面には蓋24が設けられており、本体20には、蓋24が倒れた状態で(図1参照)、後述する定着装置60が着脱可能とされている。
給紙カセット30は、(後の工程で)画像が形成される媒体Sを重ねて収容する機能を有する。給紙カセット30は、本体20の下側に配置されている。
搬送装置40は、給紙カセット30に収容されていた媒体Sを、給紙カセット30から排出トレイ22まで搬送経路Pに沿って搬送する機能を有する。搬送装置40は、複数のローラー(従動ローラー及び駆動ローラー)と、駆動ローラーを駆動する駆動源(図示省略)とを備えている。ここで、図中の矢印Yの指す方向は、媒体Sの搬送方向とされている。
トナー像形成部50は、搬送装置40により搬送される媒体Sに画像を形成する機能を有する。トナー像形成部50は、正面側から見て本体20内の中央に配置されている。トナー像形成部50は、感光体51と、帯電装置52と、露光装置53と、現像装置54と、転写ローラー55とを含んで構成されている。
トナー像形成部50は、帯電装置52により軸周りに回転する感光体51を帯電し、露光装置53により感光体51を露光して潜像を形成し、現像装置54により潜像をトナー像として現像し、転写ローラー55により媒体Sにトナー像を転写するようになっている。以上のようにして、トナー像形成部50は、媒体Sにトナー像を形成するようになっている。
定着装置60は、トナー像形成部50によりトナー像が転写された媒体S(トナー像が形成された媒体)にトナー像を定着する機能を有する。定着装置60は、正面側から見て本体20内の左側(媒体Sの搬送経路Pにおけるトナー像形成部50よりも媒体Sの搬送方向下流側)に配置されている。定着装置60は本実施形態の要部であることから、定着装置60の具体的な構成については後述する。
制御部CUは、外部装置(図示省略)から画像データを受け取り、当該画像データに基づいて画像形成装置10を構成する各要素を制御する機能を有する。制御部CUの具体的な機能については、後述する画像形成動作及び供給動作の説明の中で説明する。
≪画像形成動作≫
次に、本実施形態の画像形成装置10による画像形成動作について図2を参照しながら説明する。
まず、外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部CUは、トナー像形成部50を作動させる。そして、帯電装置52が感光体51を帯電し、露光装置53が感光体51を露光して潜像を形成し、現像装置54が潜像をトナー像として現像することで、感光体51にトナー像が形成される。
また、制御部CUは、搬送装置40を作動させて、感光体51に形成されたトナー像が感光体51の軸周りの回転により転写位置(感光体51と転写ローラー55とが接触する部分)に到達するタイミングに合わせて、媒体Sを転写位置に送り込む。そして、転写ローラー55が感光体51に形成されたトナー像を媒体Sに転写させて、媒体Sにトナー像が形成される。
次いで、制御部CUは、定着装置60を作動させて、転写ローラー55により媒体Sに転写されたトナー像を媒体Sに定着させる。そして、トナー像が定着された媒体S、すなわち、画像が形成された媒体Sは、搬送装置40により更に搬送方向下流側に搬送され、本体20の排出トレイ22に排出されて、画像形成動作が終了する。
≪要部(定着装置)の構成≫
次に、本実施形態の要部である定着装置60の構成について図2及び図3(主に図3)を参照しながら詳しく説明する。
定着装置60は、加熱ベルト61(加熱体の一例)と、加圧ローラー62(加圧体の一例)と、熱源63と、押付部64と、支持部材65と、温度センサー66と、放電部70と、吸着部80と、ハウジングHGと、一対の側板(図示省略)とを含んで構成されている。加熱ベルト61、加圧ローラー62、熱源63、押付部64、放電部70及び吸着部80は、それぞれ長尺とされており、互いにそれらの長手方向を(装置奥行き方向に)沿わせた状態で、一対の側板に位置決めされている。そして、定着装置60は、長尺とされており、その長手方向を装置奥行き方向に沿わせた状態で、画像形成装置10の本体20に取り付けられている(図1参照)。なお、定着装置60を構成するハウジングHG以外の構成要素は、ハウジングHG内に収容されている。
<加熱ベルト>
加熱ベルト61は、トナー像形成部50により媒体Sに形成されたトナー像(を構成するトナー)及び媒体Sを加熱する機能を有する。加熱ベルト61は、一例として金属製の無端ベルトとされている。加熱ベルト61は、後述する熱源63により加熱されながら、後述する加圧ローラー62に従動して回転されるようになっている。ここで、図3における符号Aは加熱ベルト61の軸(回転中心)を示しており、矢印Cは加熱ベルト61の回転方向(周回方向)を示している。そして、加熱ベルト61は、搬送装置40により搬送されるトナー像が形成された媒体Sを、後述するニップNにおいて加圧ローラー62とで加圧するようになっている。その結果、加熱ベルト61は、軸周りに回転しながらトナー像が形成された媒体Sに接触して媒体Sを加熱し、加圧ローラー62とでニップNを通過する媒体Sにトナー像を定着させるようになっている。
加熱ベルト61の両端の部分にはフランジ(図示省略)が嵌め込まれており、加熱ベルト61は各フランジに接着されて固定されている。そして、各フランジは、一対の側板に回転可能に支持されている。
<加圧ローラー>
加圧ローラー62は、トナー像形成部50により媒体Sに形成されたトナー像(を構成するトナー)及び媒体Sを、加熱ベルト61とともに加圧する機能を有する。加圧ローラー62は、長尺のシャフトと、当該シャフトの外周を覆う被覆層(一例としてシリコンゴム製)とを含んで構成されたローラーとされている。加圧ローラー62は、装置奥行き方向から見て、加熱ベルト61の下側に配置されている。また、加圧ローラー62の上側の部分には、加圧ローラー62の外周に沿って凹んだ状態の加熱ベルト61の下側の部分が接触している。そして、前述のニップNとは、加圧ローラー62と加熱ベルト61とにより形成される、加圧ローラー62と加熱ベルト61との接触部分を意味する。
加圧ローラー62のシャフトの一端には、駆動源(図示省略)が連結されている。そして、加圧ローラー62は、駆動源により駆動され、軸周りに回転して、加熱ベルト61を周回させるようになっている。ここで、図3における矢印Bは、加圧ローラー62の回転方向を示している。
<熱源>
熱源63は、加熱ベルト61が媒体Sを加熱するための熱を付与する機能を有する。熱源63は、一例として、誘導コイル63Aと、交流電源63Bとを含んで構成されている。誘導コイル63Aは、加熱ベルト61の上側で加熱ベルト61の外周に対向して配置され、装置奥行き方向正面側から見て、円弧状とされている。そして、誘導コイル63Aは、交流電源63Bから交流電圧が印加されると、加熱ベルト61を電磁誘導により加熱するようになっている。
<押付部>
押付部64は、加熱ベルト61におけるニップNを形成する部分を加圧ローラー62に押付ける機能を有する。押付部64は、装置奥行き方向から見ると、加熱ベルト61の内側であって、軸Oよりも下側に配置されている。押付部64は、押付部材64Aと、シート部材64Bとを含んで構成されている。押付部材64Aは、装置奥行き方向から見えると、下側が湾曲状に凹んでいている。また、押付部材64Aにおける湾曲状に凹んでいる部分は、シート部材64Bに覆われている。なお、シート部材64Bは、シート部材64Bが押付部材64Aと加熱ベルト61に挟まれて配置されることで、押付部材64Aを加熱ベルト61に接触させる場合に比べて、押付けによる負荷を低減させるようになっている。すなわち、シート部材64Bは、押付部材64Aよりも摩擦係数が小さい。
<支持部材>
支持部材65は、長尺とされている。支持部材65は、一対の長尺のL字状の板金を互い違いに対向させて、横断面が矩形状となるように構成されている。支持部材65は、装置奥行き方向から見て、押付部材64A(押付部64)の上側に配置されている。そして、支持部材65は、押付部材64Aを一例としてねじ止めして支持している。
<温度センサー>
温度センサー66は、加熱ベルト61の温度を検知する機能を有する。温度センサー66は、加熱ベルト61の内側であって、定着装置60を正面側から見て、支持部材65の左側に配置されている。また、温度センサー66は、加熱ベルト61の内周に接触している。なお、温度センサー66に検知された温度(温度に関するデータ)は、定められた周期(一例として0.5秒)で制御部CUに送信されるようになっている。
<放電部>
放電部70は、イオン(オゾンを含む)を放電して加熱ベルト61を除電する機能を有する。放電部70は、一例として、装置奥行き方向に沿って並ぶ針電極の集合体とされている。放電部70は、各針電極の先端が加熱ベルト61の外周に向いた状態で、加熱ベルト61の外周に対向している。放電部70は、加熱ベルト61における、ニップNよりも加熱ベルト61の回転方向の下流側かつ熱源63が対向する位置よりも加熱ベルト61の回転方向の上流側の部分に配置されている。
そして、放電部70は、定着動作時において、電源(図示省略)から前記針電極の集合体に定められた電圧が印加されて放電し、加熱ベルト61に溜まった静電気を除去(徐電)するようになっている。なお、加熱ベルト61に溜まる静電気の原因は、定着装置60に搬送された媒体S及び当該媒体S上のトナーが有していた静電気がニップNにおいて加熱ベルト61に受け渡される等による。
<吸着部>
吸着部80は、加熱ベルト61の周辺に滞留するオゾンや化学汚染物質を吸着する機能を有する。また、吸着部80は、加熱ベルト61の周辺に滞留する化学汚染物質を吸着する機能を有する。ここで、本明細書における化学汚染物質とは、一例として、VOC(Volatile Organic Compounds、すなわち、揮発性有機化合物)、UFP(Ultrafine Particle、すなわち、超微粒子)等の物質を意味する。また、本明細書における加熱ベルト61の周辺とは、一例として、加熱ベルト61の外周から、加熱ベルト61と誘導コイル63Aとの対向間隔分離れた部分を意味する。
吸着部80は、パイプ82と、吸着シート84とを含んで構成されている。吸着シート84は、パイプ82の周方向全周に亘って貼付されている。吸着シート84は、一例として、活性炭を含んだシート材とされている。
吸着部80は、加熱ベルト61の外周に対向して配置されている。吸着部80は、加熱ベルト61における、熱源63が対向する位置よりも加熱ベルト61の回転方向の下流側かつニップNよりも加熱ベルト61の回転方向の上流側に配置されている。すなわち、吸着部80は、加熱ベルト61の外周における、放電部70が対向する位置と異なる位置に対向して配置されている。
そして、吸着部80は、定着動作時において、駆動源(図示省略)により駆動されて、定められた回転速度で軸周りに回転するようになっている。なお、図3における矢印Dは、吸着部80の回転方向を示している。また、吸着部80は、定められた回転速度で軸周りに回転すると、その外周(すなわち、パイプ82の外周に貼付されている吸着シート84)の最高温度が一例として100℃(定められた温度の一例)以下の温度となるように設定されている。別言すれば、吸着部80は、その外周の最高温度が100℃以下の温度となるように(100℃を超えないように)、軸周りに回転するように設定されている。
≪定着装置による吸着動作≫
次に、定着装置60を用いた吸着動作について図3を参照しながら説明する。なお、定着装置60による吸着動作は、前述の画像形成装置10による画像形成動作(における定着装置60による定着動作)の中で行われる。
外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部CUは、定着装置60にリモート信号を送る。その結果、制御部CUは、加圧ローラー62の駆動源(図示省略)を駆動させて加圧ローラー62を軸周りに定められた回転速度で回転させる。これに伴い、加熱ベルト61が加圧ローラー62に従動されて定められた周回速度で周回する。また、制御部CUは、熱源63の交流電源63Bにより誘導コイル63Aに交流電圧を印加させる。その結果、周回する加熱ベルト61は、誘導コイル63Aの電磁誘導により加熱される。また、制御部CUは、吸着部80の駆動源(図示省略)により吸着部80を定められた回転速度で軸周りに回転させる。なお、制御部CUが温度センサー66により検知されて温度センサー66から送信される温度に関するデータに基づいて交流電源63Bの交流電圧を変更することにより、加熱ベルト61の温度は、定められた温度となるように、調整される。
また、一例としてトナー像形成部50によりトナー像が形成された媒体Sが搬送装置40により定着装置60のニップNに到着するタイミングに合わせて、制御部CUは、放電部70を作動させる。その結果、放電部70の放電により発生したオゾンの一部は、加熱ベルト61を除電させる。これに対して、放電部70の放電により発生したイオンの残りの一部(一例として、加熱ベルト61の除電に用いられなかったイオン)は、加熱ベルト61の周回に伴い加熱ベルト61の周回方向に移動されながら、加熱ベルト61の周辺に滞留する。加熱ベルト61の周回に伴い移動して吸着部80に接触したオゾンは、吸着部80に吸着する。また、加熱ベルト61の周辺に滞留するオゾンに反応して発生した化学汚染物質は、吸着部80に接触して、吸着部80に吸着する。そして、制御部CUは、定着動作の終了に伴い、放電部70による放電、吸着部80の軸周りの回転を含む各構成要素の動作を停止させて、定着装置60による吸着動作が終了する。
≪効果≫
次に、本実施形態の効果について図面を参照しながら説明する。
<弟1の効果>
例えば、吸着部80を備えていない形態の場合、加熱ベルト61の周辺に滞留するオゾン及び化学汚染物質は、定着装置60内(ハウジングHG内)で吸着されずに、定着装置60外に移動し、画像形成装置10内に拡散する。これに伴い、画像形成装置10内に拡散したオゾン及び化学汚染物質は、画像形成装置10外に排出される。
これに対して、本実施形態の定着装置60は、ハウジングHG内に吸着部80を備えている。そのため、ハウジングHG内のオゾン及び化学汚染物質の一部は、吸着部80に吸着する。
したがって、本実施形態の定着装置60は、吸着部80を備えていない定着装置に比べて、放電部70の放電により発生し、加熱ベルト61の周辺に滞留するオゾン及び化学汚染物質を、加熱ベルト61の周辺で吸着し易い。別言すれば、本実施形態の定着装置60は、吸着部80を備えていない定着装置に比べて、定着装置60外にオゾン及び化学汚染物質を排出し難い。これに伴い、本実施形態の画像形成装置10は、定着装置が吸着部80を備えていない画像形成装置に比べて、画像形成装置10外にオゾン及び化学汚染物質を排出し難い。
<弟2の効果>
図4のグラフに示されるように、吸着シート84は、その温度が高いほど、UPFを脱離し易い。
例えば、吸着部80を軸周りに回転させない形態の場合、定着動作時における吸着部80の外周(吸着シート84)の最高温度が140℃となる。そのため、吸着部80を軸周りに回転させない形態の場合、単位時間(1秒)当たり約6×1011個のUPFが吸着部80から脱離し得る。
これに対して、本実施形態の定着装置60は、吸着部80の外周の最高温度が定められた温度(一例として100℃)以下の温度となるように、軸周りに回転する。別の見方をすれば、本実施形態の定着装置60は、定められた回転速度で軸周りに回転することにより、吸着部80の外周の最高温度が定められた温度(一例として100℃)以下の温度を維持するように設定されている。そのため、本実施形態の場合、吸着部80を軸周りに回転させない形態の場合に比べて、単位時間(1秒)当たりのUPFの脱離数が約1/6とされている。
したがって、本実施形態の定着装置60は、吸着部80を軸周りに回転させない定着装置に比べて、定着装置60外に化学汚染物質を排出し難い。これに伴い、本実施形態の画像形成装置10は、定着装置が吸着部80を軸周りに回転させない画像形成装置に比べて、画像形成装置10外に化学汚染物質を排出し難い。
以上のとおり、本発明について本実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態も含まれる。
例えば、本実施形態の定着装置60では、加熱ベルト61が誘導コイル63Aを備えている熱源63により電磁誘導されて加熱されるとして説明した。加熱ベルト61に対し媒体Sにトナー像を定着させるための熱を付与することができれば、別の加熱方式であってもよい。例えば、図5の変形例のように、加熱ベルト61内に配置されているハロゲンランプ63Cを熱源としてもよい。
また、本実施形態の定着装置60では、吸着部80が、加熱ベルト61における、熱源63が対向する位置よりも加熱ベルト61の回転方向の下流側かつニップNよりも加熱ベルト61の回転方向の上流側に配置されているとして説明した。しかしながら、吸着部80がハウジングHG内(好ましくは加熱ベルト61の外周に対向する位置)に配置されていれば、吸着部80の位置は本実施形態の場合と異なっていてもよい。例えば、図6の変形例のように、吸着部80が、加熱ベルト61における、熱源63が対向する位置よりも加熱ベルト61の回転方向の上流側かつ放電部70の針電極が対向する位置よりも加熱ベルト61の回転方向の下流側で、加熱ベルト61に対向していてもよい。
また、吸着部80を冷却するようにしてもよい。例えば、図7の変形例のように、吸着部80のパイプ82内に冷却水を流す冷却パイプ86(冷却部の一例)を備えるようにして、定着動作時(吸着動作時)に、吸着部80を冷却するようにしてもよい。これにより、吸着シート84がUPFを脱離させ難くなる点で有効である。
また、図7の変形例と異なる方法により、吸着部80を冷却するようにしてもよい。例えば、図8の変形例のように、吸着部80の外周に空気流を当てる冷却ファン88(冷却部の他の一例)を備えるようにして、定着動作時(吸着動作時)に、吸着部80を冷却するようにしてもよい。これにより、吸着シート84がオゾン及び化学汚染物質を脱離させ難くなる点で有効である。
10 画像形成装置
50 トナー像形成部(形成部の一例)
60 定着装置
61 加熱ベルト(加熱体の一例)
62 加圧ローラー(加圧体の一例)
63 熱源
70 放電部
80 吸着部
86 冷却パイプ(冷却部の一例)
N ニップ
S 媒体

Claims (4)

  1. 軸周りに回転しながら、トナー像が形成された媒体に接触して、前記媒体を加熱する加熱体と、
    前記加熱体が前記媒体を加熱するための熱を前記加熱体に付与する熱源と、
    前記加熱体とでニップを形成し、軸周りに回転して、前記加熱体とで前記媒体を加圧する加圧体と、
    前記加熱体の外周に対向して配置され、オゾンを放電して前記加熱体を除電する放電部と、
    前記加熱体の外周における前記放電部が対向する位置よりも前記加熱体の回転方向の下流側で前記ニップよりも該回転方向の上流側の位置において該加熱体に対向して配置され、オゾン及び化学汚染物質を吸着する吸着部と、
    を備えた定着装置。
  2. 前記吸着部は、その外周の最高温度が定められた温度以下の温度となるように、軸周りに回転する、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記吸着部を冷却する冷却部を備え、該冷却部は、前記吸着部の内部に冷却水を流す冷却パイプを備えた請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 媒体にトナー像を形成する形成部と、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置と、
    を備えた画像形成装置。
JP2016183386A 2016-09-20 2016-09-20 定着装置及び画像形成装置 Active JP6593292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016183386A JP6593292B2 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016183386A JP6593292B2 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018049078A JP2018049078A (ja) 2018-03-29
JP6593292B2 true JP6593292B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=61767545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016183386A Active JP6593292B2 (ja) 2016-09-20 2016-09-20 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6593292B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018049078A (ja) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6583177B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011085615A (ja) 画像形成装置
JP2010134133A (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP2009192679A (ja) 画像形成装置
US9075361B2 (en) Fixing device and image forming apparatus provided therewith
JP2018124382A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6593292B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6708416B2 (ja) 画像形成装置
JP4817860B2 (ja) 定着装置
JP2017032920A (ja) 画像形成装置。
JP2008012431A (ja) 空気汚染物質除去装置
JP5663421B2 (ja) 画像形成装置
JP6565840B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018092004A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20230324836A1 (en) Heating device and heating-object utilization apparatus
JP4409389B2 (ja) 作像装置の冷却装置及び画像形成装置
JP2015031896A (ja) 画像形成装置
JP6648678B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6848899B2 (ja) 画像形成装置
JP2014035523A (ja) 冷却装置及び画像形成装置
JP2008046207A (ja) 画像形成装置
JP6593361B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4804064B2 (ja) 画像形成装置
JP6614104B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2019144495A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6593292

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150