JP6551074B2 - めっき溶接h形鋼及びめっき溶接h形鋼の製造方法 - Google Patents
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Description
かかる知見に基づき完成された本発明の要旨は、以下の通りである。
(2)前記樹脂層は、エポキシ系樹脂、又は、ウレタン系樹脂を含有する樹脂からなる、(1)に記載のめっき溶接H形鋼。
(3)前記無機系の塗膜層は、70質量%以上の亜鉛粉末を少なくとも含有するジンクリッチ塗膜である、(1)又は(2)に記載のめっき溶接H形鋼。
(4)前記無機系の塗膜層の厚みは、5μm〜200μmである、(1)〜(3)の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。
(5)前記無機系の塗膜層の厚みは、10μm〜150μmである、(1)〜(4)の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。
(6)前記無機系の塗膜層と前記ビードとの間の樹脂層の厚みは、0.01μm〜1μmである、(1)〜(5)の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。
(7)前記亜鉛系めっき鋼帯は、鋼帯と前記鋼帯上の亜鉛系めっき層とを有し、前記亜鉛系めっき層は、純亜鉛めっき層又は亜鉛合金系めっき層である、(1)〜(6)の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。
(8)前記亜鉛合金系めっき層の成分は、Zn−11%Al−3%Mg、Zn−6%Al−3%Mg、Zn−55%Al、又は、Zn−1〜3%Al−1〜3%Mgの何れかである、(7)に記載のめっき溶接H形鋼。
(9)亜鉛系めっき鋼帯を連続的に溶接してウェブ及びフランジが形成されためっき溶接H形鋼の製造方法であって、前記めっき溶接H形鋼における前記ウェブと前記フランジとの溶接部に存在し、前記溶接によって形成されるビード上に、下地層としての樹脂層と、所定量の亜鉛粉末及び無機バインダ成分を含有する無機系の塗膜層を形成し、前記樹脂層の厚みを、0.01μm〜2μmとし、前記無機系の塗膜層に含まれる亜鉛粒子と、前記ビードと、の間の距離を0.01μm〜2μmとする、めっき溶接H形鋼の製造方法。
以下では、図1〜図3を参照しながら、本発明の実施形態に係るめっき溶接軽量H形鋼(以下、単に、「めっき溶接H形鋼」ともいう。)について、詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼の構造を模式的に示した説明図である。図2は、本実施形態にめっき溶接H形鋼の溶接部の構造を拡大して示した説明図である。図3は、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼の端面の構造を拡大して示した説明図である。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼1の全体的な構造について、詳細に説明する。
本実施形態に係るめっき溶接軽量H形鋼1は、例えば、亜鉛系めっき鋼帯を巻き取ったコイルを巻き戻し所定幅にスリットしてウェブ用鋼帯としたものと、亜鉛系めっき鋼帯を巻き取ったコイルを巻き戻してフランジ用鋼帯としたものと、を当接させた状態で、高周波抵抗溶接や高周波誘導溶接等によって連続的に溶接することで、製造される。
フランジ3:幅75mm〜125mm、厚み3.2mm〜6.0mm
ウェブ5:高さ100mm〜300mm、厚み3.2mm〜4.5mm
程度の大きさである。
続いて、図2を参照しながら、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼1の溶接部7の構造について、具体的に説明する。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼1の端面9の構造について、具体的に説明する。
先だって説明したように、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼1では、その製造過程に起因して、端面9についても亜鉛系めっき層13が存在せず、母材鋼板11が露出していることが多い。従って、かかる端面9の耐食性は、亜鉛系めっき層13が形成されている部分と比べて低下してしまう。
続いて、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼1の溶接部7や端面9に形成される樹脂層101について、詳細に説明する。
続いて、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼1の溶接部7や端面9に形成される無機系塗膜層103について、詳細に説明する。
続いて、本実施形態に係るめっき溶接H形鋼1の溶接部7や端面9における樹脂層101及び無機系塗膜層103に関する各種の測定方法について、簡単に言及する。
ここでは、より具体的な例として、ブラスト処理をせずスケールを有したままの鋼板に対し、膜厚が約1μmとなるようにエポキシ樹脂を塗装した。その後、かかるエポキシ樹脂上に、粒状及び鱗片状の亜鉛粉末及び鱗片状のアルミ粉末を含有した無機系ジンクリッチ塗装を施した。
3 フランジ
5 ウェブ
7 溶接部
9 端面
11 母材鋼板
13 亜鉛系めっき層
15 ビード
101 樹脂層
103 無機系塗膜層(無機系ジンクリッチ塗膜層)
Claims (9)
- 亜鉛系めっき鋼帯を素材とするウェブ及びフランジと、前記ウェブと前記フランジとが接合された溶接部と、を有するめっき溶接H形鋼であって、
前記めっき溶接H形鋼における前記ウェブと前記フランジとの溶接部にはビードが存在し、当該ビード上には、所定量の亜鉛粉末と無機バインダ成分とを含有する無機系の塗膜層を有し、前記無機系の塗膜層と前記ビードとの間には、前記無機系の塗膜層の下地層として樹脂層を更に有し、
前記無機系の塗膜層と前記ビードとの間の樹脂層の厚みは、0.01μm〜2μmであり、
前記無機系の塗膜層に含まれる亜鉛粒子と、前記ビードと、の間の距離が0.01μm〜2μmである、めっき溶接H形鋼。 - 前記樹脂層は、エポキシ系樹脂、又は、ウレタン系樹脂を含有する樹脂からなる、請求項1に記載のめっき溶接H形鋼。
- 前記無機系の塗膜層は、70質量%以上の亜鉛粉末を少なくとも含有するジンクリッチ塗膜である、請求項1又は2に記載のめっき溶接H形鋼。
- 前記無機系の塗膜層の厚みは、5μm〜200μmである、請求項1〜3の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。
- 前記無機系の塗膜層の厚みは、10μm〜150μmである、請求項1〜4の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。
- 前記無機系の塗膜層と前記ビードとの間の樹脂層の厚みは、0.01μm〜1μmである、請求項1〜5の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。
- 前記亜鉛系めっき鋼帯は、鋼帯と前記鋼帯上の亜鉛系めっき層とを有し、
前記亜鉛系めっき層は、純亜鉛めっき層又は亜鉛合金系めっき層である、請求項1〜6の何れか1項に記載のめっき溶接H形鋼。 - 前記亜鉛合金系めっき層の成分は、Zn−11%Al−3%Mg、Zn−6%Al−3%Mg、Zn−55%Al、又は、Zn−1〜3%Al−1〜3%Mgの何れかである、請求項7に記載のめっき溶接H形鋼。
- 亜鉛系めっき鋼帯を連続的に溶接してウェブ及びフランジが形成されためっき溶接H形鋼の製造方法であって、
前記めっき溶接H形鋼における前記ウェブと前記フランジとの溶接部に存在し、前記溶接によって形成されるビード上に、下地層としての樹脂層と、所定量の亜鉛粉末及び無機バインダ成分を含有する無機系の塗膜層と、を形成し、
前記樹脂層の厚みを、0.01μm〜2μmとし、
前記無機系の塗膜層に含まれる亜鉛粒子と、前記ビードと、の間の距離を0.01μm〜2μmとする、めっき溶接H形鋼の製造方法。
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