JP6518506B2 - 電源装置、並びにそれを用いる空気調和機 - Google Patents

電源装置、並びにそれを用いる空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、電源装置、並びにそれを用いる空気調和機に関する。
空気調和機などに用いられる電源装置は、交流電源から受電する交流電圧(電力)を直流電圧(電力)に整流して平滑する機能を備える。併せて、電源装置に対しては、力率改善の機能や、電源装置の電源投入時に発生する過大な突入電流に対処する機能などが求められる。
交流電圧(電力)を直流電圧(電力)に整流平滑する基本的な回路としては、ダイオードブリッジと平滑コンデンサとを備えた所謂コンデンサインプット整流平滑回路が知られている。
また、ダイオードブリッジにおける整流ダイオードの一部をスイッチング素子に置き換え、スイッチング素子と交流電源との間にリアクタを設けて、昇圧チョッパ動作により力率改善および損失低減を行う整流平滑回路が知られている。さらに、この整流平滑回路において、電源投入時に発生する過大な突入電流がスイッチング素子に流れて素子が故障することを防止する従来技術として、突入電流をバイパスさせる整流ダイオードを設けた整流平滑回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−72846号公報(図3)
しかしながら、上記従来技術においては、突入電流によるスイッチング素子の故障は防止できるが、突入電流バイパス用の整流ダイオードを設けることにより、損失低減および力率改善に対して昇圧チョッパ回路が有効に機能することが難しくなる。これにより、電源装置やその応用機器の効率が低下するという問題がある。そして、この問題は、特に、入力電圧(電力)が小さな場合に顕著である。
そこで、本発明は、突入電流に対する信頼性が高く、かつ高効率な電源装置、並びに空気調和機を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による電源装置は、第1の整流ダイオードおよび第2の整流ダイオードが直列に接続される第1の直列接続回路と、逆導通機能を有する第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子が直列に接続される第2の直列接続回路とが、正極および負極間に接続されると共に、並列に接続される回路部と、正極および負極間に接続される平滑コンデンサと、を備え、回路部は、第3の整流ダイオードおよび第4の整流ダイオードが直列に接続されると共に、第2の直列接続回路に並列に接続される第3の直列接続回路と、インダクタンス素子と、を有し、交流電源が第1の直列接続回路における第1の直列接続点に接続され、且つ、第3の直列接続回路における第3の直列接続点にリアクタを介して接続され、第3の直列接続点はインダクタンス素子を介して第2の直列接続回路における第2の直列接続点に接続され、インダクタンス素子のインダクタンスの値がリアクタのインダクタンスの値よりも小さい
また、上記課題を解決するために、本発明による空気調和機は、交流電動機によって圧縮機が駆動される電動圧縮機と、電動圧縮機に電力を供給する電源装置と、を備え、電動圧縮機によって圧縮される冷媒が冷暖房サイクルにおいて循環するものであって、電源装置が、上記本発明による電源装置の正極および負極間に接続されるインバータを備え、インバータの出力する電力が電動圧縮機に供給される。
本発明によれば、効率を低下させずに、スイッチング素子に流れる突入電流を抑制することができる。このため、電源装置および空気調和機の信頼性および効率が共に向上する。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1である電源装置を示す回路図である。 本発明の実施例2である電動圧縮機駆動用の電源装置を示す回路図である。 比較例1であるコンデンサインプット整流平滑回路を示す。 比較例2である、昇圧チョッパ回路を備える整流平滑回路を示す。 コンデンサインプット整流平滑回路の入力側の電圧波形と電流波形を示す。 昇圧チョッパ回路を備える整流平滑回路の入力側の電圧波形と電流波形を示す。 比較例3である、突入電流バイパス用ダイオードを備える整流平滑回路を示す。 比較例4である、昇圧チョッパ回路を備える整流平滑回路を示す。 本発明の実施例4である電源装置を示す回路図である。 実施例4の空気調和機のサイクル構成図である。 実施例4の空気調和機の室外機の外観図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の実施例1である電源装置を示す回路図である。
図1において、電源装置10は、それぞれ第1〜4の整流ダイオードである整流ダイオード11a,11b,12a,12b、コイル15、それぞれ第1〜2のスイッチング素子であるスイッチング素子13a,13bを含む整流回路部と、リアクタ14と、平滑コンデンサ16とを備えている。なお、スイッチング素子13a,13bとしては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が適用されている。MOSFETは、素子に内蔵される寄生ダイオードによる逆導通機能を有している。このため、MOSFETは突入電流の経路となり得るが、本実施例によれば、後述するように、MOSFETに流れる突入電流が抑制される。
図1に示すように、整流ダイオード11aのアノードと整流ダイオード11bのカソードとが接続されて、整流ダイオード11a,11bは直列接続される。整流ダイオード11aのカソードは、直流の正極側配線101に接続され、整流ダイオード11bのアノードは、直流の負極側配線102に接続される。さらに、整流ダイオード12aのアノードと整流ダイオード12bのカソードとが接続されて、整流ダイオード12a,12bは直列接続される。整流ダイオード12aのカソードは、直流の正極側配線101に接続され、整流ダイオード12bのアノードは、直流の負極側配線102に接続される。
単相の交流電源201の第1の出力端子(図1中上側)は、リアクタ14を介して、整流ダイオード12aと整流ダイオード12bとの直列接続点P3に接続され、単相交流電源201の第2の出力端子(図1中下側)は直接、整流ダイオード11aと整流ダイオード11bとの直列接続点P1に接続される。従って、整流ダイオード11a,11b,12a,12bおよび平滑コンデンサ16は、いわゆるコンデンサインプット整流平滑回路を構成している。このため、本実施例は、スイッチング素子13a,13bを含む昇圧チョッパ回路による同期整流動作を行わなくても、平滑化された直流電圧(電力)を出力することができる。すなわち、本実施例においては、単相交流電源201から入力される交流電圧(電力)が、整流ダイオード11a,11b,12a,12bからなるダイオードブリッジ回路によって整流され、正極側配線101と負極側配線102に、整流された直流分を主体とする電圧(電力)が供給される。正極側配線101と負極側配線102に供給される直流分を主体とする電圧(電力)は、平滑コンデンサ16の作用により平滑化された直流電圧に変換され、平滑化された直流電圧(電力)が負荷202に供給される。
ただし、入力される交流電圧が小さい領域では、電流が流れない区間が存在する。これは、整流ダイオードが、PN接合において拡散電位を有するために、順方向であっても電圧が小さいと(概ね0.7〜0.8V以下)、電流が流れないためである。このように電流が流れない区間があると、電流波形は正弦波形との差異が大きくなるので力率が低下する。
これに対し、本実施例では、リアクタ14により、次のように力率が改善される。リアクタ14には、電気エネルギーを蓄積・放出する作用がある。また、リアクタ14には、電流が流れると逆起電力を発生する作用がある。これらリアクタ14の作用により、電流の急峻な変化が抑制されると共に、入力電圧が減少する場合にも蓄積されていたエネルギーを放出することにより、入力電流の傾きおよび最大値が低減される。これにより、整流回路部に流れる電流の波形が比較的正弦波に近くなり、力率が改善される。なお、リアクタ14による力率改善効果は、スイッチング素子13a,13bが、スイッチングされず、力率改善動作を行わない場合でも有効である。
本実施例では、さらに、スイッチング素子13a,13bと、リアクタ14と、コイル15と、整流ダイオード11a,11bが、昇圧チョッパ回路を構成する。より具体的には、スイッチング素子13aのソースとスイッチング素子13bのドレインとが接続されて、スイッチング素子13a,13bは直列接続される。スイッチング素子13aのドレインは正極側配線101に接続され、スイッチング素子13bのソースは負極側配線102に接続される。コイル15は、スイッチング素子13a,13bの直列接続点P2と、整流ダイオード12a,12bの直列接続点P3との間に接続される。従って、スイッチング素子13a,13bの直列接続点P2は、コイル15およびリアクタ14を介して、交流電源201の第1の出力端子(図1中上側)に接続される。また、整流回路における整流ダイオード11a,11bの直列接続点P1は、上述したように、交流電源201の第2の交流出力端子(図1中下側)に接続される。
従って、本実施例においては、ダイオード11a,11bの直列接続点P1と、スイッチング素子13a,13bの直列接続点P2間において交流電源201から交流電力がリアクタ14を介して昇圧チョッパ回路の整流回路部に入力される。このとき、交流電源201は、リアクタ14を介して、ダイオード11a,11bの直列接続点P1とダイオード12a,12bの直列接続点P3間に接続され、さらにコイル15を経由してスイッチング素子13a,13bの直列接続点P2に接続される。すなわち、本実施例では、リアクタ14およびコイル15を介して昇圧チョッパ回路の整流回路部に交流電力が入力される。
ここで、リアクタ14とコイル15が昇圧チョッパ回路におけるインダクタンス素子であるが、本実施例において、コイル15のインダクタンスの値はリアクタ14のインダクタンスの値よりも小さな値に設定される。例えば、コイル15のインダクタンスおよびリアクタ14のインダクタンスは、それぞれ、数10μHおよび数mHに設定される。このため、リアクタ14とコイル15の内、実質、リアクタ14のみが昇圧チョッパ回路における昇圧用インダクタンス素子として機能する。また、昇圧チョッパ回路において、コイル15は、リアクタ14をスイッチング素子13a,13bの直列接続点P2に接続するためのいわば導体として機能する。なお、本実施例の電源装置におけるコイル15の他の機能については、後述する。
本実施例1における昇圧チョッパ回路は、次に説明するように、昇圧機能と、同期整流機能と、力率を改善する機能とを併せ持っている。
本実施例においては、昇圧動作、同期整流動作、および力率改善動作する場合、スイッチング素子13a,13bは、相補的に、短絡開放すなわちオン・オフを繰り返す(これを相補対称動作という)。このオン・オフの繰り返しにより、リアクタ14において電気エネルギーが蓄積開放される。
単相交流電源201の正の半サイクルにおいて、スイッチング素子13bがオンすると、単相交流電源201の第1の出力端子(図1中上側)、リアクタ14、スイッチング素子13b、ダイオード11b、単相交流電源201の第2の出力端子(図1中下側)の経路で電流が流れ、リアクタ14に電気エネルギーが蓄積される。このとき、リアクタ14には、リアクタ14のインダクタンスと単相交流電源201の電圧による電流が流れる。この電流は、経路に平滑コンデンサ16が含まれないので、交流電源201の電圧が平滑コンデンサ16の電圧より低い区間においても流れる。このため、電流波形が略正弦波状になるため、力率が改善される。
次に、スイッチング素子13bがオフして、スイッチング素子13aがオンすると、リアクタ14に蓄積された電気エネルギーが、リアクタ14、コイル15、スイッチング素子13a、平滑コンデンサ16、整流ダイオード11bの経路で開放され、この経路に電流が流れる。これにより、平滑コンデンサ16は、電源電圧よりも高い電圧に充電される。すなわち、本実施例1の電源装置において、昇圧動作が行われる。ここで、整流ダイオード12aを含む電流経路も考えられるが、スイッチング素子13aのオン抵抗は整流ダイオード12aよりも小さく、かつ上述したように、コイル15のインダクタンスがリアクタ14よりも小さいため、整流ダイオード12aには電流が流れ難い。すなわち、整流ダイオード12aは整流回路においてあまり機能せず、その代わりにスイッチング素子13aがいわゆる同期整流動作を行う。このため、整流回路部の電力損失を低減することができる。特に、入力される交流電圧(電力)が小さく、出力する直流電圧(電力)が小さな場合には、同期整流動作による電力損失低減効果が大きい。
また、単相交流電源201の負の半サイクルにおいて、スイッチング素子13aがオンすると、単相交流電源201の第2の出力端子、ダイオード11a、スイッチング素子13a、リアクタ14、単相交流電源201第1の出力端子の経路で電流が流れ、リアクタ14に電気エネルギーが蓄積される。このとき、単相交流電源201の正の半サイクルと同様に、電流波形が略正弦波状になるため、力率が改善される。
次に、スイッチング素子13aがオフして、スイッチング素子13bがオンすると、リアクタ14に蓄積された電気エネルギーが、整流ダイオード11a、平滑コンデンサ16、スイッチング素子13b、リアクタ14の経路で開放され、この経路に電流が流れる。これにより、単相交流電源201の正の半サイクルと同様に、昇圧動作が行われる。また、スイッチング素子13bのオン抵抗は整流ダイオード12aよりも小さく、コイル15のインダクタンスがリアクタ14よりも小さいため、整流ダイオード12bには電流が流れ難い。すなわち、整流ダイオード12bは整流回路においてあまり機能せず、その代わりにスイッチング素子13bがいわゆる同期整流動作を行う。このため、整流回路部の電力損失を低減することができる。
なお、本実施例においては、スイッチング素子13a,13bとして、MOSFETを用いているが、MOSFETがオンしている時、MOSFETの素子内におけるチャネルを含む電流経路には、ダイオードのようなPN接合は含まれないので、ダイオード12a,12bよりもオン抵抗を十分低くできる。このため、同期整流動作において、ダイオード12a,12bに電流を流さず、全電流をスイッチング素子13a,13bに流すことができ、整流動作における電力損失を低減することができる。
また、MOSFETとして、よりオン抵抗が低いスーパージャンクションMOSFETを適用することにより、電源装置の電力損失を低減することができる。
なお、図1において、スイッチング素子13a,13bには逆並列にダイオードが接続されているが、これはMOSFET内部に形成される寄生ダイオードである。MOSFETのオン状態においては、電流は、抵抗が低いチャネルを含む領域に流れ、ダイオード12a,12bと同様に寄生ダイオードにおいても電流はほとんど流れない。
また、同期整流動作が十分機能するためには、本実施例のように、コイル15のインダクタンスは、リアクタ14のインダクタンスよりも小さくすることが好ましい。例えば、リアクタ14のインダクタンスは1mH以上かつ10mH未満、コイル15のインダクタンスは、10μH以上かつ100μH未満に設定することが好ましい。これにより、通常運転時、すなわち昇圧チョッパ回路が通常動作を行う場合、整流ダイオード12aのインピーダンスがスイッチング素子13aとコイル15の直列インピーダンスよりも大きくなり、また、整流ダイオード12bのインピーダンスがスイッチング素子13bとコイル15の直列インピーダンスよりも大きくなる。すなわち、通常運転時の同じ電流に対して、整流ダイオード12aの電圧降下がスイッチング素子13aとコイル15の直列接続の電圧降下よりも大きくなり、また、整流ダイオード12bの電圧降下がスイッチング素子13bとコイル15の直列接続の電圧降下よりも大きくなる。このため、通常運転時において、確実に、スイッチング素子13a,13bに電流を流すことができる。
本実施例では、特に、コイル15の逆起電力が小さな低電流領域において、同期整流動作による電力損失低減効果が高い。電流が大きくなり、コイル15の逆起電力が大きくなると、同期整流動作が十分ではなくなる可能性が生じる。これに対し、本実施例では、昇圧チョッパ回路の整流回路部における整流ダイオード11a,11bと同期整流動作には寄与しない整流ダイオード12a,12bとを含むダイオードブリッジ回路からなる整流回路によって、整流動作が確保される。この時、スイッチング素子の電圧降下が電流に比例して大きくなるのに対し、整流ダイオードにおける電流・電圧特性の非線形性により、整流ダイオードの電圧降下の増大が抑えられるので、高電流領域における電力損失の増大が抑えられる。
上述のように、本実施例1における昇圧チョッパ回路は、スイッチング素子13a,13bの相補的なオン・オフ制御により、昇圧機能に加え、同期整流機能と力率改善機能を備える。スイッチング素子13a,13bは、図1には図示されない制御回路によってスイッチング素子の制御端子(ゲート端子)に制御信号を与えることによって、オン・オフ制御される。制御回路は、例えば、パルス幅変調(PWM)方式によって制御信号を作成する。この場合、本実施例1は、制御信号のパルスの幅およびタイミングに応じて、昇圧動作、同期整流動作および力率改善動作を行う。なお、昇圧チョッパ回路においては、パルスのオン期間とオフ期間を調整することにより、出力される直流電圧の大きさを変えることができる。
次に、コイル15の突入電流抑制機能について説明する。なお、リアクタ14およびコイル15は共にインダクタンス素子であるが、両者はインダクタンス値および主たる機能(リアクタ14は昇圧および力率改善、コイル15は突入電流抑制)に差異があるので、そのような差異があることを明示するために、便宜上、別の名称を用いている。
図1の回路においては、電源投入時において、交流電源201から整流ダイオード11a,11b,12a,12bを介して、平滑コンデンサ16に突入電流が流れる。例えば、正の半サイクルの電圧が投入されると、リアクタ14、整流ダイオード12a、平滑コンデンサ16、整流ダイオード11bからなる経路に突入電流が流れる。ここで、スイッチング素子13a,13bの内蔵ダイオードの順方向が突入電流の流れる方向であるため、スイッチング素子13a,13bがオフ状態であっても、スイッチング素子13a,13bにも突入電流が流れる可能性が有る。
そこで、本実施例では、コイル15すなわちインダクタンス素子が、スイッチング素子13aまたは13bを介する突入電流経路に挿入される。コイル15のインダクタンスにより突入電流の急峻な変化に対して逆起電力が発生するので、スイッチング素子13a,13bに流れる突入電流が抑制される。
さらに、突入電流の経路において、スイッチング素子13a,13bは、コイル15を介して、それぞれ、整流ダイオード12a,12bと並列に接続されているので、突入電流は、スイッチング素子と、ダイオード12a,12bからなる整流回路とに分流される。すなわち、突入電流は、ダイオード12a,12bによってバイパスされる。これにより、スイッチング素子13a,13bおよび整流回路に過大な突入電流が流れることが抑制される。
このように、コイル15によるスイッチング素子13a,13bに流れる突入電流の抑制、並びにスイッチング素子と整流回路による突入電流の分流によって、スイッチング素子13a,13b、並びに整流回路に流れる突入電流が抑制されるので、スイッチング素子および整流ダイオードの故障を防止することができる。
なお、コイル15のインダクタンスは、10μH以上かつ100μH未満に設定することが好ましい。これにより、突入電流に対して、整流ダイオード12aのインピーダンスがスイッチング素子13aとコイル15の直列インピーダンスよりも小さくなり、また、整流ダイオード12bのインピーダンスがスイッチング素子13bとコイル15の直列インピーダンスよりも小さくなる。すなわち、同じ突入電流に対して、整流ダイオード12aの電圧降下がスイッチング素子13aとコイル15の直列接続の電圧降下よりも小さくなり、また、整流ダイオード12bの電圧降下がスイッチング素子13bとコイル15の直列接続の電圧降下よりも小さくなる。このため、確実に、突入電流を整流ダイオード12a,12bにバイパスすることができる。
上述のように、本実施例1によれば、突入電流のバイパスとなる整流ダイオード12a,12bを設けると共に、整流ダイオード12a,12bの接続点P3とスイッチング素子13a,13bの接続点P2との間にインダクタンスの小さなコイル15を接続することにより、スイッチング素子13a,13bに流れる突入電流が抑制される。これにより、突入電流によるスイッチング素子13a,13bの故障が防止できる。さらに、通常運転時は、スイッチング素子13a,13bを含む電流経路で電流が流れる。これにより、整流ダイオード12a,12bを設けても、昇圧チョッパ動作におけるスイッチング素子13a,13bのオン・オフ動作に伴う同期整流動作や力率改善動作が、整流ダイオード12a,12bによって阻害されることなく有効となる。従って、電源装置は、突入電流に対して故障しにくくなって信頼性が向上するとともに、損失が低減されて効率が向上する。
以下、上述した本発明の実施例1の効果をより明確にするため、比較例およびその課題について説明する。なお、以下に説明する課題は、上述したように、本実施例1により解決されるものである。
図3は、比較例1として、交流電源を受電して直流電圧(電力)を生成するコンデンサインプット整流平滑回路を示す。また、図5は、図3に示すコンデンサインプット整流平滑回路の入力側の電圧波形と電流波形を示す。
図3に示すように、本比較例1においては、整流ダイオード11a,11b,12a,12bを備えるダイオードブリッジから整流回路が構成される。交流電源201は、整流回路の一対の交流入力端子へ交流電圧(電力)を供給する。整流回路(整流ダイオード11a,11b,12a,12b)は、交流電圧を整流して直流分を主体とする電圧(電力)を正極側配線101と負極側配線102を介して平滑コンデンサ16に供給する。平滑コンデンサ16で平滑化された電圧(電力)は、負荷202に供給される。
本比較例1については、図5に示すように、一対の交流入力端子に印加される電圧1001が平滑コンデンサ16の電圧より低い区間では電流1002が流れない。このため、電流波形は正弦波との差異が大きくなり、力率が低下する。
図4は、比較例2として、昇圧チョッパ回路を備える整流平滑回路を示す。また、図6は、本比較例2の整流平滑回路の入力側の電圧波形と電流波形を示す。
図4に示すように、本比較例2においては、比較例1(図3)における整流回路の一部すなわち整流ダイオード12a,12bをスイッチング素子13a,13bに置き換え、スイッチング素子13a,13bと交流電源201との間にリアクタ14が設けられる。これにより、本比較例2は、昇圧チョッパ動作を行うと共に、昇圧チョッパ動作に伴って力率改善動作も行う。
リアクタ14においては、インダクタンスと入力される電源電圧による電流が流れる。この電流は、昇圧チョッパ動作に伴い、平滑コンデンサ16の電圧の大きさにかかわらず流れる。これにより、図6に示すように、交流電源201の電圧1001が平滑コンデンサ16の電圧より低い区間においても電流1003を流すことができる。すなわち、リアクタ14における電気エネルギーを蓄積開放することにより、交流電源201の入力電圧が小さい区間においても電流が流れる。このため、電流1003の波形を正弦波状にすることができるので、力率が改善される。
比較例2では、電源投入時において、平滑コンデンサ16が充電されていないため、電源投入時に突入電流が流れる。そこで、整流ダイオード11a,11bとして、この突入電流に耐えられる非繰り返しサージ耐量を有するダイオードが用いられる。しかしながら、スイッチング素子13a,13bは、整流ダイオードよりもサージ耐量が低いため、過大な突入電流が流れると故障する怖れがある。
図7は、比較例3として、突入電流バイパス用ダイオードを備える整流平滑回路を示す。
図7に示すように、本比較例3においては、スイッチング素子13a,13bに流れる突入電流を抑制するために、突入電流のバイパスとなる整流ダイオード11c,11dが設けられる。
しかし、本比較例3では、リアクタ14に発生する逆起電力のために、通常動作においても、電源電流が、整流ダイオード11c,11dに流れる。このため、スイッチング素子13a,13bを用いても、十分に電源装置の電力損失を低減することが難しい。
図8は、比較例4として、昇圧チョッパ回路を備える整流平滑回路を示す。
本比較例4においては、図8に示すように、整流ダイオード11a〜11dからなる整流回路は、交流電圧を整流して、直流分を主体とする電圧を正極側配線111および負極側配線102に出力する。整流回路の後段に設けられる、リアクタ24、スイッチング素子26、逆阻止ダイオード25からなる昇圧チョッパ回路は、昇圧動作により平滑コンデンサ16に直流電圧(電力)を出力するとともに、力率改善動作を行う。そして平滑コンデンサ16の両端の正極側配線121と負極側配線102とから負荷202に電圧(電力)が供給される。
ここで、昇圧チョッパ回路および逆阻止ダイオード5の動作について説明する。
図8に示すように、全波整流電圧を出力する整流回路の出力端子間を、スイッチング素子26を介してリアクタ24で短絡すると、電圧とリアクタ24のインダクタンスに依る電流が流れる。この電流は、リアクタ24とスイッチング素子26との接続点と、平滑コンデンサ16の高電位側との間に接続される逆阻止ダイオード25により、平滑コンデンサ16の電圧に係わらず流れる。このため、交流電源201の電圧が平滑コンデンサ16の電圧より低い期間においても電流を流すことができ、図6に示すような電流波形とすることが可能となる。
スイッチング素子26をオフすると、スイッチング素子26に電流は流れなくなるが、リアクタ24の電流は、インダクタンスの作用により急峻には変化(この場合は減少)することできない。そのため、リアクタ24は、電流を流れ続けさせるために逆起電力を発生させて、逆阻止ダイオード25を介して平滑コンデンサ16を充電する電流を流す。この動作を繰り返すことにより電流波形を正弦波状にすることできる。
本比較例4は、スイッチング素子への突入電流抑制について考慮すべき回路構成ではないが、交流電源電圧が整流ダイオードのみによって整流され、また、逆阻止ダイオード25が必要なため、電力損失を大幅に低減することが難しい。
図2は、本発明の実施例2である電動圧縮機駆動用の電源装置を示す回路図である。以下、主に、実施例1と異なる点について説明し、実施例1と同様の構成部分については説明を省略する。
図2における電源装置20においては、図1に示した実施例1の電源装置10の直流出力に、インバータ17の直流入力側が接続される。これにより、平滑コンデンサ16の両端に出力される直流電圧(電力)が、インバータ17によって、周波数および電圧が可変の交流電圧(電力)に変換される。すなわち、実施例1の電源装置10(図1)は、交流電源から交流電圧(電力)を入力して、直流電圧(電力)を出力する電源装置であるのに対し、実施例2の電源装置20は、商用交流電源などから交流電圧(電力)を入力して、交流電圧(電力)を出力する電源装置である。
図2において、インバータ17は、MOSFETからなるスイッチング素子18a,18b,18c,18d,18e,18fを備えて構成されている。上アームとなるスイッチング素子18aと、下アームとなるスイッチング素子18bとによって、U相のスイッチングレッグが構成されている。また、上アームとなるスイッチング素子18cと、下アームとなるスイッチング素子18dとによって、V相のスイッチングレッグが構成されている。さらに、上アームとなるスイッチング素子18eと、下アームとなるスイッチング素子18fとによって、W相のスイッチングレッグが構成されている。
これらU相、V相およびW相のスイッチングレッグの高電位側および低電位側は、それぞれ、平滑コンデンサ16が接続される正極側配線101および負極側配線102と接続される。これにより、インバータ17には、実施例1の電源装置10(図1)を直流電源として、直流電圧(電力)が供給される。
スイッチング素子18a,18b,18c,18d,18e,18fは、図示していない制御回路から、これらスイッチング素子18a,18b,18c,18d,18e,18fの制御端子(ゲート端子)に所定の制御信号を与えることにより、オン・オフ制御される。これにより、U相、V相およびW相のスイッチングレッグから、それぞれ出力されるU相交流出力103U、V相交流出力103VおよびW相交流出力103Wによって、三相交流電圧(電力)が出力される。
なお、インバータ17から出力される三相交流電圧(電力)は、制御回路によってスイッチング素子18a,18b,18c,18d,18e,18fのオン・オフ制御のタイミングなどを変えることにより、可変周波数となる。また、昇圧チョッパ回路のスイッチング素子13a,13bのオン・オフ制御のタイミングなどを変えることにより、平滑コンデンサ16の両端の直流電圧の大きさが可変となる。これにより、インバータ17から出力される三相交流電圧(電力)の電圧振幅が可変となる。
インバータ17から出力される三相交流電圧(電圧)は、圧縮機が三相交流電動機によって駆動される電動圧縮機203に供給される。三相交流電動機としては、例えば、永久磁石同期電動機が適用される。
インバータ17の制御回路としては、例えば、PWM方式の制御回路が適用される。また、インバータ17の制御回路と、直流電源側のスイッチング素子13a,13bのスイッチングを制御する制御回路とは、一体化した制御回路であることが好ましい。これにより、電源装置20の制御回路全体として、制御回路を小型化できたり、制御精度が向上したりする。
上述のように、本実施例2によれば、インバータ17の直流電源を実施例1による電源装置によって構成するので、可変電圧かつ可変周波数の三相交流を出力する電源装置が、突入電流に対して故障しにくくなって信頼性が向上するとともに、損失が低減されて効率が向上する。
なお、インバータ17を構成するスイッチング素子は、MOSFETに限らず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やスーパージャンクションMOSFETなどでもよい。
図9は、本発明による実施例3である電源装置の回路図を示す。以下、主に、実施例1と異なる点について説明し、実施例1と同様の構成部分については説明を省略する。
本実施例3の電源装置は、実施例1(図1)と異なり、交流電源が三相交流電源301である。このため、電源装置10は、二個の整流ダイオード(図1では11a,11b)、二個のスイッチング素子(図1では13a,13b)と、突入電流のバイパス用である二個の整流ダイオード(図1では12a,12b)と、スイッチング素子に流れる突入電流を抑制するコイル(図1では15)とからなる整流回路部を、交流電源の相数に応じて3個備えている。これら3個の整流回路部には、3個のリアクタ14a,14b,14cを介して、三相交流電源301から三相交流電圧(電力)が入力される。
すなわち、本実施例3は、図9に示すように、整流ダイオード11a,11bと、スイッチング素子13a,13bと、突入電流のバイパス用である整流ダイオード12a,12bと、スイッチング素子13a,13bに流れる突入電流を抑制するコイル15aとからなる第1の整流回路部と、整流ダイオード11c,11dと、スイッチング素子13c,13dと、突入電流のバイパス用である整流ダイオード12c,12dと、スイッチング素子13c,13dに流れる突入電流を抑制するコイル15bとからなる第2の整流回路部と、整流ダイオード11e,11fと、スイッチング素子13e,13fと、突入電流のバイパス用である整流ダイオード12e,12fと、スイッチング素子13e,13fに流れる突入電流を抑制するコイル15cとからなる第3の整流回路部と、を備えている。
第1、第2および第3の整流回路部が、それぞれ、三相交流電源301のU相端子にリアクタ14aを介して、V相端子にリアクタ14bを介して、W相端子にリアクタ14cを介して接続され、三相交流電圧(電力)が入力される。そして、各整流回路部が実施例1と同様に動作することにより、本実施例3の電源装置10は、三相交流電源から入力した三相交流電圧(電力)を直流電圧(電力)に変換して出力する。出力された直流電圧(電力)が負荷202に供給される。
なお、本実施例3については、三相交流電源301のU相端子とV相端子間の線間電圧、V相端子とW相端子間の線間電圧、およびW相端子およびU相端子間の線間電圧が、電源装置10内において、それぞれ、第1の整流回路部、第2の整流回路部、および第3の整流回路部に入力される。
本実施例3の電源装置によれば、実施例1と同様に、突入電流のバイパスとなる整流ダイオード12a〜12fを設けると共に、インダクタンスの小さなコイル15a〜15cにより、スイッチング素子13a〜13fに流れる突入電流が抑制される。これにより、突入電流によるスイッチング素子13a〜13fの故障が防止できる。また、通常動作時は、スイッチング素子13a〜13fを含む電流経路で電流が流れる。これにより、昇圧チョッパ動作におけるスイッチング素子13a〜13fのオン・オフ動作に伴う同期整流動作や力率改善動作が、突入電流バイパス用の整流ダイオード12a〜12fによって阻害されることなく有効となる。従って、交流電源を三相交流電源として直流電圧(電力)を出力する電源装置は、突入電流に対する信頼性が向上するとともに、損失が低減されて効率が向上する。
次に、本発明の実施例4である空気調和機について説明する。
本実施例4の空気調和機は、圧縮機が三相交流電動機によって駆動される電動圧縮機、およびこの電動圧縮機に三相交流電圧(電力)を供給する電源装置として、図2に示す実施例2の電源装置20を備えている。なお、本実施例4の空気調和機が備える電動圧縮機は、図2における電動圧縮機203に相当する。
以下、本実施例4の空気調和機について、図10および図11を用いて、さらに説明する。
図10は本実施例4の空気調和機の冷暖房サイクル構成図である。空気調和機は、室内熱交換器51、室外熱交換器52、圧縮機53、膨張弁54、四方弁55、室内送風ファン56および室外送風ファン57を備えている。圧縮機53と室外熱交換器52と室外送風ファン(プロペラファン)57と膨張弁54は室外機(図11参照)に配置され、室内熱交換器51と室内送風ファン56は室内機(図示せず)に配置されている。
冷房運転時、圧縮機53より吐出された高温且つ高圧の冷媒は、四方弁55を介して室外熱交換器52に流入する。室外熱交換器52に流入した冷媒は、室外送風ファン57によって送られる室外の空気と熱交換することで、凝縮されて液冷媒となる。液冷媒は、膨張弁54を通過することで低温低圧の二相冷媒になり、室内熱交換器51に流入する。室内熱交換器51に流入した低温低圧の二相冷媒は、室内送風ファン56によって送られる室内の空気と熱交換する。このとき、室内熱交換器51に送られた室内の空気は、室内熱交換器51に流入した低温低圧の二相冷媒によって冷却され、吹出口(図示せず)から室内に吐出される。吹出口(図示せず)から室内に吐出される空気は、吸込口(図示せず)における空気の温度よりも低いため、室内の温度を下げることができる。室内熱交換器51で熱交換された冷媒は四方弁55を介して再び圧縮機53に戻る。
暖房運転時、圧縮機53より吐出された高温且つ高圧の冷媒は、四方弁55を介して室内熱交換器51に流入する。そして、四方弁55、室外熱交換器52を通過して、四方弁55を介して圧縮機53に戻る。
図11は本実施例4の空気調和機の室外機の外観図である。室外機内の空間は、仕切り板70を挟んで、圧縮機53が設置される圧縮機室Aと、室外送風ファン57が設置される送風機室Bに分割されている。圧縮機53を駆動する電源装置などの電装品79は、電装箱内に収納された状態で、圧縮機53と上蓋80の間であって、圧縮機室Aと送風機室Bとに跨る位置に設置されている。また、電装品79は、仕切り板70の上方に位置し、仕切り板70によって支持されている。
室外の空気は、室外送風ファン57によって、室外機の背面側から吸い込まれ、室外熱交換器52を通過した後、室外機の前面側(前面パネル81)から吹き出される。
圧縮機53すなわち電動圧縮機が備える三相交流電動機に、実施例2の電源装置20によって可変電圧、可変周波数の三相交流電圧(電力)が供給され、三相交流電動機が回転すると、三相交流電動機によって圧縮機53が駆動される。これにより、空気調和機は、上述したように冷房および暖房動作を行う。
本実施例4の空気調和機によれば、圧縮機の電源装置に突入電流が発生しても故障しにくくなり、信頼性が向上する。また、損失が低減されて効率が向上するので、空気調和機の省エネルギー化が可能になる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、実施例2における直流電源部を、実施例3の電源装置に置き換えても良い。また、実施例2の電源装置は、電動圧縮機駆動用に限らず、電動機によって駆動される種々の機器に適用することができる。また、実施例1および実施例3の電源装置は、インバータに限らず、直流電力を用いる種々の機器に対して直流電圧(電力)を供給することができる。さらに、実施例1および実施例3の電源装置は、空気調和機に限らず、種々の機器の直流電源部として適用することができる。また、昇圧チョッパ回路のスイッチング素子13a,13bは、MOSFETに限らず、逆導通機能を有するIGBTなどでも良い。
10,20 電源装置
11a,11b,11c,11d,11e,11f 整流ダイオード
12a,12b,12c,12d,12e,12f 整流ダイオード
13a,13b,13c,13d,13e,13f スイッチング素子
14,14a,14b,14c リアクタ
15,15a,15b,15c コイル
16 平滑コンデンサ
17 インバータ
18a,18b,18c,18d,18e,18f スイッチング素子
51 室内熱交換器
52 室外熱交換器
53 圧縮機
54 膨張弁
55 四方弁
56 室内送風ファン
57 室外送風ファン
70 仕切り板
79 電装品
80 上蓋
81 前面パネル
101 正極側配線
102 負極側配線
201 交流電源
202 負荷
203 電動圧縮機
301 三相交流電源

Claims (8)

  1. 第1の整流ダイオードおよび第2の整流ダイオードが直列に接続される第1の直列接続回路と、逆導通機能を有する第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子が直列に接続される第2の直列接続回路とが、正極および負極間に接続されると共に、並列に接続される回路部と、
    前記正極および負極間に接続される平滑コンデンサと、
    を備え、
    前記回路部は、
    第3の整流ダイオードおよび第4の整流ダイオードが直列に接続されると共に、前記第2の直列接続回路に並列に接続される第3の直列接続回路と、
    インダクタンス素子と、
    を有し、
    交流電源が前記第1の直列接続回路における第1の直列接続点に接続され、且つ、前記第3の直列接続回路における第3の直列接続点にリアクタを介して接続され、
    前記第3の直列接続点は前記インダクタンス素子を介して前記第2の直列接続回路における第2の直列接続点に接続され
    前記インダクタンス素子のインダクタンスの値が前記リアクタのインダクタンスの値よりも小さいことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載される電源装置において、
    前記インダクタンス素子のインダクタンスの値は10μH以上かつ100μH未満であり、前記リアクタのインダクタンスの値は1mH以上かつ10mH未満であることを特徴とする電源装置。
  3. 請求項に記載される電源装置において、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子は相補的にオン・オフされるようにスイッチング制御されることを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1に記載される電源装置において、
    前記交流電源からの交流電力が単相であり、前記回路部を一個のみ備えることを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1に記載される電源装置において、
    前記回路部を、前記交流電源からの交流電力の相数に等しい複数個備えることを特徴とする電源装置。
  6. 請求項1に記載される電源装置において、
    さらに、前記正極および負極間に接続されるインバータを備えることを特徴とする電源装置。
  7. 請求項1に記載される電源装置において、
    前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子がMOSFETであることを特徴とする電源装置。
  8. 交流電動機によって圧縮機が駆動される電動圧縮機と、
    電動圧縮機に電力を供給する電源装置と、
    を備え、
    前記電動圧縮機によって圧縮される冷媒が冷暖房サイクルにおいて循環する空気調和機において、
    前記電源装置が、
    第1の整流ダイオードおよび第2の整流ダイオードが直列に接続される第1の直列接続回路と、逆導通機能を有する第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子が直列に接続される第2の直列接続回路とが、正極および負極間に接続されると共に、並列に接続される回路部と、
    前記正極および負極間に接続される平滑コンデンサと、
    を備え、
    前記回路部は、
    第3の整流ダイオードおよび第4の整流ダイオードが直列に接続されると共に、前記第2の直列接続回路に並列に接続される第3の直列接続回路と、
    インダクタンス素子と、
    を有し、
    交流電源が前記第1の直列接続回路における第1の直列接続点に接続され、且つ、前記第3の直列接続回路における第3の直列接続点にリアクタを介して接続され、
    前記第3の直列接続点は前記インダクタンス素子を介して前記第2の直列接続回路における第2の直列接続点に接続され、
    前記インダクタンス素子のインダクタンスの値が前記リアクタのインダクタンスの値よりも小さく、
    さらに、前記正極および負極間に接続されるインバータを備え、
    前記インバータの出力する電力が前記電動圧縮機に供給されることを特徴とする空気調和機。
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