JP6499550B2 - ベッド - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドに関する。詳しくは、休息者を弾性支持するマットレスと、マットレス内の通風経路に通風可能に接続されたファンと、を有するベッドに関する。
従来、貨物自動車のキャブルーフ上に、ベッドを備えた寝室が付設された構成が知られている(特許文献1)。上記寝室は、キャブルーフに空けられた出入口によりキャブ内の車室空間と繋がっており、車室内を流れる空調空気の供給を受けられるようになっている。
特開平8−238975号公報
しかし、上記従来技術では、ベッドに使用快適性を高めるようなファンを設置すると、狭い寝室スペースが一段と狭められてしまうこととなる。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ベッドに使用快適性を向上させるためのファンを省スペースに設置できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のベッドは次の手段をとる。
第1の発明は、休息者を弾性支持するマットレスと、マットレス内の通風経路に通風可能に接続されたファンと、を有するベッドである。マットレスが凹凸形状に形成されたベース板の凸部の上面間に跨って設置されている。ファンがベース板の凹部内に形状を入り込ませた状態に設置されている。
この第1の発明によれば、ファンをベース板の凹部内に形状を入り込ませて設置することにより、ファンをベース板からの張り出しを抑えた省スペースな形に設置することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。すなわち、ベース板が乗物上に設置される構成とされている。
この第2の発明によれば、ベッドを乗物上の限られたスペース内に省スペースに設置することができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。すなわち、ベース板が乗物のボデーパネル上に設置されて、ボデーパネルに形成されたビードの凹凸形状に嵌合する凹凸形状とされている。
この第3の発明によれば、乗物のボデーパネルに形成されたビードの凹凸形状を利用して、ファンを省スペースに設置することができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。すなわち、ベース板の凹部により形成される溝形状がファンの通風経路となるダクトとなっている。
この第4の発明によれば、ベース板の凹部の形状を利用して、ファンの通風経路となるダクトを合理的かつ省スペースに形成することができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。すなわち、ファンがマットレスの直下部に設けられている。
この第5の発明によれば、ファンをマットレスの外部に露出させないように設けることができながら、ファンの設置によるマットレスの底上げを抑制することができる。
実施例1のベッドの概略構成を示す斜視図である。 ベッドの平面図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 ルーフパネル上に設置される仮眠室の分解斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<ベッド1の概略構成について>
始めに、実施例1のベッド1の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例のベッド1は、図1に示すように、トラックのルーフパネルP上に設置された寝室R内に設けられた構成とされている。上述した寝室Rは、図5に示すように、ルーフパネルP上に組み付けられる概略平板形状のベース板40と、ベース板40上に組み付けられて寝室Rの周囲側壁と天板壁とを構成するアウタシェル50と、によって構成されている。ここで、上述したルーフパネルPが、本発明の「ボデーパネル」に相当する。
上述したベース板40は、図4〜図5に示すように、トラックのルーフパネルP上に組み付けられることにより、ルーフパネルPに形成された補強用のビードP1の凹凸形状に合致した形に組み付けられる凹凸形状をした構成とされている。上述したルーフパネルPに形成された補強用のビードP1は、金属板から成るルーフパネルPが車幅方向に凹凸の繰り返される形にプレス加工されることにより形成されている。上述したビードP1の凹凸形状は、前後方向に長尺な横断面形状を持つ形に形成されている。
一方、ベース板40は、繊維強化プラスチック(FRP)により形成されており、概略平板状の形とされているが、上述したルーフパネルPに形成されたビードP1の凹凸形状に合致する凹凸形状をした構成とされている。上述したベース板40は、上述したルーフパネルP上に組み付けられることにより、その凹凸形状の凹部42と凸部41とが、それぞれ、ルーフパネルPの凹凸形状の凹部P2と凸部(ビードP1)とに重合された形にセットされるようになっている。これにより、ベース板40は、その凹凸形状の凹部42がルーフパネルPの凹部P2内に収められた形にセットされた状態として、凹部42を有する形状であってもルーフパネルP上からほぼ底上げされることなく、ルーフパネルPと互いの対向面を重ね合わせた形にセットされるようになっている。なお、ベース板40は、金属板や樹脂板等の繊維強化プラスチック(FRP)以外の材料から成るものであってもよい。
アウタシェル50は、図5に示すように、繊維強化プラスチック(FRP)により形成されており、上述したベース板40の上部に被せられる形に組み付けられて、ボルト締結によりベース板40上に強固に一体的に組み付けられた状態とされている。なお、アウタシェル50も、金属板や樹脂板等の繊維強化プラスチック(FRP)以外の材料から成るものであってもよい。
また、ベッド1は、休息者を弾性支持するマットレス10と、マットレス10の底面部に設置された3つのファン20と、上述したベース板40上に設置されてマットレス10を下方側から支持する平板状の床板30と、を備えた構成とされている。
上述したマットレス10は、図1〜図2に示すように、一般体型の休息者を横たわらせて支持することのできる横幅及び長さを備えた構成とされている。また、3つのファン20は、それぞれ、図3及び図5に示すように、床板30に空けられた通し孔31内に上方側から組み付けられて固定されており、その上面部に形成された吸気口20Aがマットレス10の底面部に空けられた対応する各接続口15Aに下方側からあてがわれた状態として、マットレス10内の通風経路に通風可能に接続された構成とされている。
床板30は、上述したベース板40上に覆い被せられる形にセットされて組み付けられている。詳しくは、上述した床板30は、図4に示すように、上述したベース板40の凹凸形状の凸部41の上面間に跨る形に組み付けられており、ベース板40の凹部42との間に隙間を空けた形に組み付けられた状態とされている。上記床板30は、上述したベース板40の凹部42の直上領域となる箇所に、上述した各ファン20の組み付けられる通し孔31が空けられた構成とされている。これにより、上記床板30の通し孔31内に通されて組み付けられる各ファン20は、床板30の底側に張り出した形となって組み付けられても、ベース板40の凹部42内に収められた形となって組み付けられるようになっている。
上述した各ファン20は、上述した床板30がベース板40の凹凸形状の凸部41の上面間に接地された形に組み付けられた状態において、それらの床板30の底側に張り出す各部分が、それぞれ、ベース板40の凹部42内に完全に収められた状態としてセットされている。また、上記床板30のベース板40への組み付けにより、床板30とベース板40の凹部42との間に前後方向に長尺状に延びる閉断面形状の各管形状が形成されており、これらの管形状によって、各ファン20から吐き出された風をベース板40の凹部42の形状に沿って前後方向に排出することのできるダクトDuが形成されている。上記ダクトDuを通って排出されたそれぞれの風は、寝室R外へ排出されるようになっている。上述した床板30のベース板40上への組み付け、及び各ファン20の床板30に対する組み付けは、それぞれ、ボルト締結によって行われている。
上述したベッド1は、図3に示すように、上述した3つのファン20を稼動させることにより、上述したマットレス10の休息者を弾性支持する支持面側領域10Aから外部の空気をマットレス10内に引き込ませて、マットレス10の使用快適性を向上させるようになっている。具体的には、上述したベッド1は、その設置された寝室R内に図示しないエアコン風が供給されている場合には、上記3つのファン20の稼動により、上記の空調空気をマットレス10の休息者が横たわる支持面側領域10Aからマットレス10内に引き込んで、休息者に空調空気を効果的にあてたり、マットレス10の表面温度を快適に温調したりすることができるようになっている。また、ベッド1は、その設置された寝室R内に空調空気が供給されない場合であっても、上記3つのファン20の稼動により、外部の空気を休息者の体の表面に沿って流したり、マットレス10の内部に外部の空気を取り込んで換気したりすることで、マットレス10の使用快適性を向上させることができるようになっている。
<マットレス10の構成について>
上述したマットレス10は、上述した3つのファン20の稼動により、その支持面側領域10Aの広い範囲から外部の空気を万遍なく漏れのない形で効率的に吸い込むことができるようになっている。以下、上述したマットレス10及び各ファン20の具体的な構成について詳しく説明していく。先ず、マットレス10の構成について説明する。マットレス10は、面状の表層カバー11と、平板状のスラブウレタン12と、略四角枠状の形にカットされた面状の中布13と、スラブウレタン12よりも厚手となるマット型の網目状クッション14と、面状の裏層カバー15と、が高さ方向に重ね合わされる形に組み付けられた積層構造により構成されている。
上述した面状の表層カバー11は、ポリエステル樹脂等の合成繊維を網目状の形に編み込んで形成した可撓性面状の構成とされており、全域において内外で空気を流通させることのできるほぼ均一な通気性を備えた全通気の構造とされている。上記表層カバー11は、スラブウレタン12の上面全域と周囲側面の全域とをそれぞれ外周側から覆った状態に被せ付けられる構成とされている。上記構成により、表層カバー11は、マットレス10の支持面側領域10A及び周囲側面の上部側領域の表皮を成す構成とされている。上記表層カバー11は、その周縁部が裏層カバー15の周縁部と縫い合わされており、裏層カバー15と袋状を成す形に繋ぎ合わされた構成とされている(縫合部10B)。
スラブウレタン12は、ポリウレタン樹脂をフリー発泡して平板状の形に切断して形成したものであり、それ自体は空気を通しにくい低通気の構成とされている。しかし、上記スラブウレタン12には、その所々の箇所に、板厚方向(高さ方向)に貫通する丸孔状の通気孔12Aが形成されている。上記各通気孔12Aの形成により、スラブウレタン12は、各通気孔12Aの形成された箇所からは、局所的に空気を高さ方向に流通させることのできる構成とされている。
中布13は、ポリエステル樹脂等の合成繊維を平面状に連なりのある形に織り込んで形成した可撓性面状の構成とされており、全域において空気をほとんど通さない無通気の構成とされている。上記中布13は、その外径寸法が上述したスラブウレタン12よりもひとまわり大きな横幅及び長さを有し、中央の刳り貫かれた内径寸法がスラブウレタン12よりもひとまわり小さな横幅及び長さを有する四角枠状の面形状にカットされて形成されている。
上述した中布13は、上述したスラブウレタン12と網目状クッション14との外周縁部間に挟持される形に介在されて組み付けられている。そして、上記中布13は、その外周縁部が、網目状クッション14の外周部に被せ付けられる無通気の裏層カバー15の周縁部と縫い合わされることにより、裏層カバー15と連なる形に繋げられて(縫合部10B)、スラブウレタン12と裏層カバー15との間に架橋された状態とされている。上記組み付けにより、中布13は、上述した3つのファン20の稼動によって、スラブウレタン12の周囲側面を覆う表層カバー11から、外部の空気がスラブウレタン12の周囲側面と裏層カバー15との間の隙間10Cを通って網目状クッション14に向かって吸い込まれることを抑止するシール材として機能するようになっている。
網目状クッション14は、ポリエチレン樹脂等の合成繊維を立体網目形状に絡み合わせて形成したものであり、全域において内外で空気を流通させることのできるほぼ均一な通気性を備えた全通気の構造とされている。上記網目状クッション14は、その立体網目形状に絡み合わされた構造により、スラブウレタン12を介して受ける休息者の体圧を広く分散させて弾性的に受け止めることができるようになっている。上記網目状クッション14は、上述したスラブウレタン12とほぼ同じ横幅と長さとを有したマット型形状とされており、スラブウレタン12と高さ方向に寸胴な形に積層されて組み付けられた状態とされている。
裏層カバー15は、上述した中布13と同じく、ポリエステル樹脂等の合成繊維を平面状に連なりのある形に織り込んで形成した可撓性面状の構成とされており、全域において空気をほとんど通さない無通気の構成とされている。上記裏層カバー15は、上述した表層カバー11と互いに袋状に縫い合わされた状態で、上述した網目状クッション14の底面全域と周囲側面の全域とをそれぞれ外周側から覆った状態に被せ付けられる構成とされている。上記構成により、裏層カバー15は、マットレス10の底面側領域及び周囲側面の下部側領域の表皮を成す構成とされている。上記裏層カバー15の網目状クッション14の底面に被せられる領域の、上述した3つのファン20が接続される各箇所に対応した3箇所の位置には、それぞれ、丸孔状に貫通した接続口15Aが開口した形に形成されている。
上述したマットレス10は、上述した各構成部材が次のように組み付けられて構成されている。すなわち、上述したスラブウレタン12が、網目状クッション14の上層部に積層された状態に組み付けられている。そして、上記組み付けたスラブウレタン12と網目状クッション14とから成る表裏2層のクッション構造に対して、上述した表層カバー11と裏層カバー15とを中布13を間に介在させて袋状に縫い合わせたものを被せ付ける。このとき、上述した中布13をスラブウレタン12と網目状クッション14との間に挟み込む形に介在させて組み付けるようにする。これにより、中布13が、スラブウレタン12と裏層カバー15との間に全周に亘って架橋された状態となり、スラブウレタン12の自重作用及び表層カバー11と裏層カバー15との張設に伴うテンションによって、スラブウレタン12と網目状クッション14との間に押し挟まれた形に保持された状態となる。
上記のように組み付けられたマットレス10は、その支持面側領域10Aに面を向ける表層カバー11、スラブウレタン12、及び網目状クッション14のそれぞれにより発揮される弾性力によって、マットレス10に横たわる休息者の身体を弾性的に支持することができるようになっている。また、上記のように組み付けられたマットレス10は、上述したように、全通気構造の表層カバー11と、低通気構造のスラブウレタン12と、全通気構造の網目状クッション14と、無通気構造の裏層カバー15と、が高さ方向に並ぶ形に積層されて、全通気の構造と低通気の構造とが入り混じって積層された構成とされている。しかし、上記マットレス10は、このような構成とされていても、低通気構造のスラブウレタン12に空けられた各通気孔12Aによって、表層カバー11とスラブウレタン12と網目状クッション14とが互いに空気を流通させられる形に連通された構成とされている。
詳しくは、上記マットレス10は、上述した全通気構造の網目状クッション14が、上述した無通気構造の裏層カバー15によって、その底面と周囲側面とが各接続口15Aを除く全域に亘って広く無通気の状態に被覆されていると共に、その上面全域が低通気構造のスラブウレタン12によって被覆されて、スラブウレタン12の周囲側面と裏層カバー15との間の隙間10Cが無通気構造の中布13によって全周域に亘ってシールされた構成とされている。このような構成とされていることにより、マットレス10は、その底面部に形成された各接続口15Aに各ファン20からの吸引圧が掛けられることにより、スラブウレタン12の各通気孔12Aと連通する表層カバー11から外部の空気を吸い込んで、各通気孔12Aと全通気構造の網目状クッション14とを通して外部の空気を各ファン20へと吸い込ませられるようになっている。
<ファン20の構成について>
3つのファン20は、それぞれ、いわゆる遠心送風機により構成されている。上記3つのファン20は、それぞれ、高さ方向に軸方向を向ける略円盤状の形に形成されており、それらの上面部に吸気口20Aが開口して形成され、周囲側面に排気口20Bが開口して形成された構成とされている。上記3つのファン20は、それらの上面部にこれらよりもひとまわり大きな矩形の板形状をした金属製の取り付け天板21がビス締めされて締結されており、これら取り付け天板21を介して床板30に一体的にビス締めされて固定された状態に取り付けられている。
具体的には、上記3つのファン20は、それぞれ、上述した床板30に空けられた各通し孔31内に上方側から差し込まれることで、それらの上面部に取り付けられた各取り付け天板21が床板30上にあてがわれて係止されるようになっている。そして、上記3つのファン20は、上記係止された各取り付け天板21をそれぞれ床板30上にビス締めして締結することにより、床板30に対して一体的に締結された状態に組み付けられている。上記組み付けにより、3つのファン20は、それぞれ、それらの上面部に形成された各吸気口20Aが、各取り付け天板21の中央部に空けられた丸孔21Aから上方側に開口し、それらの周囲側面に形成された各排気口20Bが、各床板30の底側に張り出した位置で側方側に開口した状態として組み付けられている。
上記3つのファン20は、上記のように床板30に組み付けられた後、床板30の上面部にマットレス10が載置される形に組み付けられることにより、それらの上方側に開口する吸気口20Aが、上述したマットレス10の底面部に形成された対応する各接続口15Aに位置合わせされて連通した状態に接続されるようになっている。上記組み付けにより、各ファン20の稼動に伴う吸引圧が、各吸気口20Aに接続された各接続口15Aからマットレス10の内部に掛けられるようになっている。そして、この吸引圧により、マットレス10の支持面側領域10Aから外部の空気がマットレス10内に引き込まれる流れが発生するようになっている。そして、上述した吸引圧を発生させる各ファン20は、上述した各吸気口20Aから吸い込んだマットレス10内の空気を、床板30の底側に張り出した位置で、側方側に開口する各排気口20Bから吐き出して、床板30とベース板40の凹部42とによって形成されるダクトDuを通して外部に排出するようになっている。
ところで、上述した3つのファン20は、図2に示すように、それぞれ、休息者の身体の直下領域に配置されている。具体的には、上述した3つのファン20は、そのうちの2つが、概ね、休息者の左右の肩甲骨の直下に位置するように横並び状に配置されており、残りの1つが、概ね、休息者の腹部の直下に位置するように配置されている。各ファン20は、このような配置とされていることにより、上記横並び状に配置された2つのファン20によって、休息者の身体の幅広側となる上半側の領域に吸引圧を効果的に作用させて、マットレス10の使用快適性を適切に向上させることができるようになっている。また、残る1つのファン20によっても、当該ファン20が休息者の身体の幅狭側となる下半側の領域に配置されていることで、この領域に吸引圧を効果的に作用させて、マットレス10の使用快適性を適切に向上させることができるようになっている。
また、上記3つのファン20は、マットレス10の使用快適性を更に適切に向上させるために、それぞれの出力の大きさが次のように設定されている。すなわち、上述した休息者の左右の肩甲骨の直下に横並び状に配置される2つのファン20は、それぞれ、休息者の耳元に比較的近い位置に配置されていることから、他の腹部の直下側に配置されるもう1つのファン20に比して、出力が抑え気味に設定されて、作動音が小さく抑えられた設定とされている。このように出力が抑え気味とされていても、2つのファン20が横並び状に適切に離されて配置されていることで、吸引圧の発揮される領域が広く拡張されて、マットレス10の使用快適性を適切に向上させられるようにるようになっている。
また、腹部の直下側に配置される残る1つのファン20は、上記2つのファン20よりも出力が高めに設定された構成とされていて、上記の2つのファン20よりも作動音が若干大きくはなるものの、高い吸引圧を発揮することのできる構成とされている。上記1つのファン20は、休息者の耳元から比較的離れた位置に配置されていることから、上記のように作動音が大きくなっていても、休息者に不快感を与えるおそれが少なく、1つのファン20であっても高い吸引圧の発揮により、マットレス10の使用快適性を適切に向上させられるようになっている。上述した各ファン20により発揮される吸引圧により、上述したマットレス10には、上述した形で支持面側領域10Aから外部の空気が内部に吸引されて適切に流通されるようになっている。
<ファン20と通気孔12Aとの配置関係について>
ここで、上述したスラブウレタン12に形成された各通気孔12Aは、それぞれ、上述した3つのファン20の各吸気口20Aの直上領域から外れた領域に配置形成されている。具体的には、図2〜図4に示すように、各通気孔12Aは、いずれも、上述した各ファン20の吸気口20Aの直上領域から、横幅方向と長さ方向とにそれぞれ外れた領域に、左右対称な形に分布する形で配置形成されている。各通気孔12Aがこのように配置形成されていることにより、各ファン20の稼動によって各通気孔12Aに掛けられる吸引圧が、特定の通気孔12Aに偏って強く掛けられ過ぎることなく、全ての通気孔12Aに亘ってムラが生じにくい形に掛けられるようになっている。
すなわち、各通気孔12Aのうちの一部が各ファン20の吸気口20Aの直上領域に形成されている場合には、各ファン20の稼動による吸引圧が、各吸気口20Aの直上領域にあるものに掛かりやすくなることから、各吸気口20Aの直上領域にある通気孔12Aに局所的に強い吸気の気流が発生してしまうと共に、他の通気孔12Aに掛けられる吸引圧が弱められてしまうこととなる。しかしながら、上記のように各通気孔12Aが各ファン20の吸気口20Aの直上領域から、横幅方向と長さ方向とにそれぞれ外れた領域に、左右対称な形に分布する形で配置形成されていることから、各ファン20の稼動によって各通気孔12Aに掛けられる吸引圧が、全ての通気孔12Aに亘ってムラが生じにくい形で全体に強く掛けられるようになっている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のベッド1は、次のような構成となっている。すなわち、休息者を弾性支持するマットレス10と、マットレス10内の通風経路に通風可能に接続されたファン20と、を有するベッド1である。マットレス10が凹凸形状に形成されたベース板40の凸部41の上面間に跨って設置されている。ファン20がベース板40の凹部42内に形状を入り込ませた状態に設置されている。このように、ファン20をベース板40の凹部42内に形状を入り込ませて設置することにより、ファン20をベース板40からの張り出しを抑えた省スペースな形に設置することができる。
また、上記ベース板40は、乗物上に設置される構成とされている。このような構成となっていることにより、ベッド1を乗物上の限られたスペース内に省スペースに設置することができる。
詳しくは、ベース板40が乗物のボデーパネル(ルーフパネルP)上に設置されて、ボデーパネル(ルーフパネルP)に形成されたビードP1の凹凸形状に嵌合する凹凸形状とされている。このような構成となっていることにより、乗物のボデーパネル(ルーフパネルP)に形成されたビードP1の凹凸形状を利用して、ファン20を省スペースに設置することができる。
また、ベース板40の凹部42により形成される溝形状がファン20の通風経路となるダクトDuとなっている。このような構成となっていることにより、ベース板40の凹部42の形状を利用して、ファン20の通風経路となるダクトDuを合理的かつ省スペースに形成することができる。
また、ファン20がマットレス10の直下部に設けられている。このような構成となっていることにより、ファン20をマットレス10の外部に露出させないように設けることができながら、ファン20の設置によるマットレス10の底上げを抑制することができる。
なお、本実施例では、各ファン20の稼動によってマットレス10内に外部の空気が吸引される吸気式の構成としたものを示したが、各ファン20をこれとは逆に稼動させる排気式の構成としてもよい。また、本実施例では、マットレス10から各ファン20に吸引されて外部に吐き出される空気が外部に排出される構成として示したが、各ファン20から外部に吐き出した空気を寝室R内へ循環させるようにしてもよい。すなわち、各ファン20は、マットレス10と寝室R外との間で給排気を行うものであってもよく、マットレス10と寝室R内との間で給排気を行うものであってもよい。また、各ファン20は、いわゆる遠心送風機の他、軸流送風機や横断流送風機等の様々なタイプの送風機を適用することができるものである。
<他の実施形態について>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「ベッド」は、家具としてのベッドの他、自動車や鉄道、航空機、船舶等の乗物用に供されるベッドであってもよい。
また、ファンは、マットレスの底面部に設置されるものの他、マットレスの周囲側面に設置されるものであってもよく、マットレスから離れた位置に設置されてダクト等の通風管を介してクッション内の通風経路に通風可能に接続されるものであってもよい。
また、マットレスのクッションは、単層の構成から成るものであってもよい。具体的には、クッションは、スラブウレタン等の低通気のクッション体に通気孔を空けて構成したものや、全通気の網目状クッションにより構成したもの等、休息者を弾性支持可能な構造特性を備えた種々の構造からなるものを適用することができるものである。
また、ベース板が設置される乗物のボデーパネルは、乗物のフロアパネル等のルーフパネル以外のボデーパネルであってもよい。また、ベース板に形成される凹部は、必ずしも、ボデーパネルに形成されるビードの凹凸形状の凹部と完全に合致する形状となっていなくてもよく、少なくとも一部が凹部内に収まる形状となっていればよい。また、ファンも、必ずしもその形状を、ベース板に形成される凹部内に完全に入り込ませた状態に設置されなくてもよく、少なくとも一部がベース板の凹部内に収まるようになっていればよい。
1 ベッド
10 マットレス
10A 支持面側領域
10B 縫合部
10C 隙間
11 表層カバー
12 スラブウレタン
12A 通気孔
13 中布
14 網目状クッション
15 裏層カバー
15A 接続口
20 ファン
20A 吸気口
20B 排気口
21 取り付け天板
21A 丸孔
30 床板
31 通し孔
40 ベース板
41 凸部
42 凹部
50 アウタシェル
P ルーフパネル(ボデーパネル)
P1 ビード
P2 凹部
R 寝室
Du ダクト

Claims (5)

  1. 休息者を弾性支持するマットレスと、該マットレス内の通風経路に通風可能に接続されたファンと、を有するベッドであって、
    前記マットレスが凹凸形状に形成されたベース板の凸部の上面間に跨って設置されており、
    前記ファンが前記ベース板の凹部内に設けられているベッド。
  2. 請求項1に記載のベッドであって、
    前記ベース板が乗物上に設置される構成とされているベッド。
  3. 請求項2に記載のベッドであって、
    前記ベース板が乗物のボデーパネル上に設置されて、該ボデーパネルに形成されたビードの凹凸形状に嵌合する凹凸形状とされているベッド。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のベッドであって、
    前記ベース板の前記凹部により形成される溝形状が前記ファンの通風経路となるダクトとなっているベッド。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のベッドであって、
    前記ファンが前記マットレスの直下部に設けられているベッド。
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