JP6490033B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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本発明は、燃料タンク内の燃料をエンジンへ圧送する燃料供給装置に関する。
燃料供給装置には、ポンプを駆動制御するための制御回路が搭載されているが、電子部品の発熱により、高温になると電気特性が低下するため、制御回路を冷却するための機構が必要となる。一方、燃料タンク内の燃料は、制御回路の発熱に対しては冷媒として使用することが可能である。そこで、制御回路に取り付けた放熱板の一端を燃料タンク内の燃料中に浸漬する燃料供給装置(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。また、圧送する際の余剰な燃料を燃料タンクに戻すための流路(リターン流路)を形成する部材に制御部を取り付ける燃料供給装置(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特開2007−285267号公報(段落0030〜0039、図1、図3) 特開2009−228466号公報(段落0013〜0024、図1〜図3)
しかしながら、放熱板を燃料中に浸漬する構成では、燃料タンク内の燃料の貯留量によって放熱板が燃料と接する面積が変化するため、放熱特性が変化する。また、リターン流路の部材に制御部を取り付ける構成でも、エンジンでの燃料消費量に応じてリターン流路に流れる燃料の流量が変化するため、放熱特性が変化する。そのため、制御回路の温度が所定以上に上昇して、回路部品が破壊され、ポンプの駆動が不能となって、安定したエンジンへの燃料圧送ができなくなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、信頼性の高い燃料供給装置を得ることを目的とする。
本発明の燃料供給装置は、燃料タンクに貯留された燃料を吸い上げ、加圧して吐出する燃料ポンプ、
前記燃料ポンプが吐出した燃料をエンジンに向けて送出するために吐出方向に伸びる燃料流路と、前記燃料流路から分岐し、前記エンジンで消費されなかった余剰燃料を前記燃料流路から前記燃料タンクに戻すためのリターン流路とが形成されている配管部材、
前記燃料ポンプの駆動を制御するための制御回路を有し前記制御回路の放熱面が前記燃料流路を形成する部分に密着して配置された制御基板、を備え、
前記放熱面に対応した部分の前記燃料流路の断面は、前記放熱面よりも幅の広い、均一な扁平形状をなして形成されていることにより、前記燃料の流速が一定となることを特徴とする。
本発明の燃料供給装置によれば、放熱面に対応した部分の燃料流路は流速が変化することなく一定であり、面内をむらなく冷却することができる。
本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の構成を説明するための、制御基板と燃料の流れとの関係を示すフロー模式図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の構成を説明するための、筐体内の燃料流路と制御基板が近接する部分を示す垂直方向及び水平方向の断面模式図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の制御基板の電子部品配置と燃料流路の分岐点の位置関係を示す模式図である。
実施の形態1.
図1〜図4は、本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置の構成について説明するためのもので、図1は本発明の特徴的部分である冷却対象としての制御基板と冷媒としての燃料の流れとの関係を示すフロー模式図、図2は燃料供給装置の全体構成を示す斜視図、図3は配管部材として機能する筐体内の燃料流路と制御基板が近接する部分を示す垂直方向及び水平方向の断面模式図で、図3(a)は図2のA−A線による断面図、図3(b)は図3(a)のB−B線による断面図である。また、図4は燃料供給装置の制御基板の電子部品配置と燃料流路の分岐点の位置関係を示す模式図である。
本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置1の特徴は、図1に示すように、燃料ポンプ4から吐出された燃料を冷媒として、燃料ポンプを駆動する制御基板8を冷却するための流路構成にある。しかし、その詳細な説明の前に、燃料供給装置1としての基本構成について説明する。
本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置1は、車両用の燃料タンク200の内部に配置され、燃料タンク200内の燃料300を吸い上げて加圧し、タンク外にあるエンジン100に供給するための、いわゆるインタンク式の燃料供給装置である。具体的には、少なくとも入口部分が燃料300中に浸漬され、燃料300中の異物を取り除くためのサクションフィルタ6と、サクションフィルタ6の出口部分に接続され、異物を取り除かれた燃料300を吸い上げて圧送する燃料ポンプ4と、燃料ポンプ4を駆動制御する制御基板8と、燃料ポンプ4の吐出側に接続され、燃料ポンプ4が吐出した燃料300のうち、エンジン100で消費しきれなかった余剰な燃料300を、背圧を保ちながら燃料タンク200に排出するプレッシャレギュレータ5と、を備えている。
なお、制御基板8を収納するとともに、燃料流路中を流れる燃料300内に制御基板8で発生した熱を逃がす放熱経路を形成する制御ユニット7については、後ほど詳しく説明するとして、装置の筐体となる部材について説明する。
燃料供給装置1の筐体となる部材は、大きく分けて2つであり、ひとつは、図2に示すように、燃料タンク200の上部に設けられた図示しない開口を塞ぐ蓋となる円盤状の天板部2tと、天板部2tの径方向の中間部分から下方に延びる側壁部2fとを有する樹脂製の蓋部材2である。そして、もうひとつは、燃料ポンプ4とプレッシャレギュレータ5を水平方向に離した状態でそれぞれを個別に覆うとともに、燃料ポンプ4を覆う部分を蓋部材2に接合することにより、燃料ポンプ4を燃料タンク200内の所定位置に固定するポンプケース3である。
そして、蓋部材2には、図3に示すように、内部に制御基板8を収納するとともに、燃料流路(主流路Fs、リターン流路Fr、吐出流路Fm)を形成する制御ユニット7が接合されている。制御ユニット7のうち、コネクタ7sやエンジン100への吐出配管7eは、天板部2tのタンク外に位置する部分から露出している。また、燃料タンク200の内側においては、継手部9により、制御ユニット7のリターン流路Frとプレッシャレギュレータ5とが接続されている。さらに、燃料ポンプ4の上流側に接続されるサクションフィルタ6は、ポンプケース3の下方に配置される。
上述した筐体(蓋部材2、ポンプケース3)のほか、制御ユニット7および継手部9は、アセタール樹脂(POM:Poly Oxy Methylene)のような熱可塑性樹脂を用い、射出成形により形成したものである。
燃料ポンプ4の内部には、電動モータと、電動モータと同軸上に直結されたインペラと、インペラを軸方向の両側から挟み込み、それぞれC型の流路が形成されたポンプケースが組み込まれている。インペラの両側のC型流路のうち、一方の流路には回転方向の始点側に外側に連通する第一の連通孔が形成され、他方の流路には回転方向の終点側に外側に連通する連通孔が形成され、第一の連通孔がサクションフィルタ6に接続されている。そのため、インペラを回転させることにより、流路内の流体に運動エネルギーが与えられ、サクションフィルタ6を介して燃料300を吸入し、昇圧した状態で吐出することができる。ここで、燃料ポンプ4に内蔵される電動モータはブラシレスモータであり、制御基板8からの駆動電流により、回転子の磁極に合わせて転流制御が行われることで、所望の回転制御を行うことができる。
制御基板8は、図4に示すように、ガラス・エポキシのプリント基板81に外部との電気接続を行うための電極83等の導電パターンが形成されるとともに、コンデンサなどの電子部品82がはんだ付により表面実装されている。制御基板8は、図示しないECU(Engine Control Unit)から入力される信号に基づいて、燃料ポンプ4に供給する電力を制御する。また、制御基板8には、図示しない液面検出器が出力する検出信号を処理し、処理した信号をECUに出力する。このとき回路を流れる電流によって、電子部品82の中でも、パワー部品であるIC82p(Integrated Circuit:集積回路)の発熱により、温度が上昇する。温度が所定以上に上昇すると、IC82pの、とくに、内部のスイッチング素子であるトランジスタが破壊され、燃料ポンプ4へ電力を出力することができなくなり、燃料300の吐出が不能となる。そのため、制御基板8からの出力を安定させるために、IC82pの温度を所定以下に保つための冷却構造(放熱経路)が必要となる。
そこで、本発明の実施の形態1にかかる燃料供給装置1においては、制御ユニット7に、燃料流路と放熱経路および電気経路を形成するため、以下のように構成した。制御ユニット7は、図3に示すように、主部材7a、挿入部材7b、カバー部材7cをそれぞれ別々に射出成した後に、組み合わせるようにした。
主部材7aには、コネクタ7sやエンジン100への吐出配管7e、燃料流路を形成するために挿入部材7bを挿入するための流路空間Sf、および制御基板8を設置するための設置空間Ssを設けるようにしている。流路空間Sfと設置空間Ssとを仕切る仕切壁7afは、制御基板8を設置する領域が一定厚みの平板状に形成されている。そして、制御基板8の電極83と接合するための端子7txと端子7ti(燃料ポンプ4向け)をインサートするようにして、射出成により形成している。端子7txは、上述したECUと電気接続するための端子で、一端がタンク外に位置するコネクタ7sの内部で露出し、他端が設置空間Ss内の図中z方向の正側の端部で露出している。端子7tiは、燃料ポンプ4と電気接続するための端子で、一端がタンク内の燃料ポンプ4に向かって突出して図示しないリード線等で燃料ポンプ4と接続され、他端が設置空間Ss内の図中z方向の負側の端部で露出している。
挿入部材7bは、主部材7aの流路空間Sfの図中z方向の負側の開口から挿入することで、流路空間Sfを、仕切壁7afに接し図中z方向の正側に向かう主流路Fsと、挿入部材7b内で図中z方向の負側に向かうリターン流路Frに分離する。このとき、流路空間Sfの図中z方向の正側の端部は、吐出配管7eに形成され、図中y方向に向かう吐出流路Fmに連通している。主流路Fsの上流側、つまり図中z方向の負側の端部は、燃料ポンプ4の吐出口に接続されており、リターン流路Frの下流側、つまり、図中z方向の負側の端部は、継手部9に接続されている。
主流路Fsの流れ方向に略垂直な断面形状は、図3(b)に示すように、制御基板8の放熱面のエリアに対応する部分が、均一な幅の扁平形状をなしており、少なくとも仕切壁7afに対向する側は平坦になっている。そして、主流路Fsからリターン流路Frと吐出流路Fmに分岐する分岐点Ps(図1)が、図4に示すように、制御基板8のある位置Ps2より下流側に位置するように設定している。なお、主流路Fsとリターン流路Frの各部材との接続部分におけるシール処理等については、Oリング等の一般的なシール部材を用いて行っており、詳細については記載を省略する。
制御基板8は、設置空間Ssに対し、制御基板8の電子部品82が実装された回路面の裏側にあたる放熱面が仕切壁7afに対向するようにして設置する。このとき、放熱面に形成された電極83(図4で示す部分の裏側)を端子7tiと端子7txにはんだ付けすることで、ECUや燃料ポンプ4との電気接続が可能となるとともに、機械的に設置空間Ss内に固定される。このとき、放熱面と仕切壁7afとの間には、一定間隔のギャップが形成されるが、この状態で、ポッティングにより、制御基板8をウレタン樹脂の封止体7pにより覆う。これにより、回路面や放熱面が覆われ、とくに放熱面と仕切壁7afとのギャップが隙間なく充填される。なお、ポッティングは、カバー部材7cを被せた後、設置空間Ss全体を充填するように行っている。また、仕切壁7afには、回路面を対向させるようにしても、つまり、回路面側から放熱させるようにしてもよい。
つぎに、図1〜図4を用いて動作について説明する。
燃料供給装置1を稼働させると、図示しないECUからの指令を受け、燃料ポンプ4を駆動するための電力が制御基板8から出力される。すると、燃料ポンプ4は、サクションフィルタ6を介して燃料タンク200内に貯留された燃料300を吸い上げ、加圧して送出する。燃料ポンプ4から送出された燃料300は、主流路Fsを流れ、吐出配管7e内に形成された吐出流路Fmを経由して、エンジン100に向けて吐出される。一方、燃料ポンプ4から送出される燃料300の流量は、エンジン100で消費される燃料300の流量よりも多くなるように設定されているが、プレッシャレギュレータ5を経て燃料タンク200に戻るようにリターン流路Frに流出する。これにより、燃料ポンプ4の送出量をエンジンの消費量に追随させることなく、エンジン100に必要な量の燃料300を一定圧で供給することが可能になる。
このとき、制御基板8のパワー部品であるIC82pの発熱により、制御基板8の温度が上昇する。しかし、上述したように、放熱面から主流路Fsを流れる燃料300までの間には、放熱面のほぼ全面に亘って、隙間が無く、伝熱距離となる厚みが均一な樹脂の層(封止体7pおよび仕切壁7af)を介した放熱経路が形成されている。また、放熱面を主流路Fsに投影させた領域においては、y軸方向の位置によって流速が変化することなく一定である。つまり、放熱面から主流路Fs中を流れる燃料300の間に、放熱面のエリアに亘って熱伝達係数が均一な放熱経路Hf(図1)が形成されており、面内をむらなく冷却することができる。なお、本実施の形態1にかかる燃料供給装置1においては、放熱経路Hfに対応する封止体7pの厚みは1mm、仕切壁7afの厚みは1.5mmである。
ここで、燃料300は、上述したように、主流路Fsから吐出流路Fmとリターン流路Frに分岐して流れる。例えば、車両のエンジン最大要求流量が40L/h、アイドリング時のエンジン100の燃料消費流量が5L/hとすると、吐出流路Fmを流れる流量は最大で35L/h変動し、それに伴いリターン流路Frに流れる流量も同様に変動する。しかし、本実施の形態にかかる燃料供給装置1のように、分岐点Psを制御基板8のある位置Ps2より下流側に位置するようにすれば、燃料ポンプ4から吐出される流量が一定である限りにおいて、主流路Fsに流れる流量は変化しない。つまり、制御基板8を冷却するための冷媒流量が一定になり、冷却能力が変動しないので、安定した燃料圧送が行える。
なお、上記実施の形態においては、分岐点Psを制御基板8の放熱面のある流れ方向における下流端の位置Ps2より下流に位置させる例を示したが、これにこだわる必要はない。例えば、分岐点Psを少なくとも発熱源であるI82pのようなパワー部品の流れ方向における下流端Ps1(図4)より下流に位置させるようにしてもよい。また、同様に、y軸方向におけるエリアについても、少なくともパワー部品が存在する範囲において、均一な伝熱距離を形成するように、仕切壁7af(主流路Fsの平坦部)を設けても、安定な冷却性能により、燃料圧送特性を安定させることができる。一方、制御基板8の放熱面側にヒートスプレッダを設けた場合のように、面内方向での伝熱性能が高い基板を用いる場合は、放熱面全体に放熱経路Hfを形成するようにした方が望ましい。
変形例.
上記実施の形態1においては、一体成型した制御ユニットの設置面に制御基板を搭載した後にポッティングにより封止する例を示したが、これに限ることはない。例えば、本変形例にかかる燃料供給装置においては、制御基板と一体で制御ユニットを形成するようにした。
具体的には、制御基板8に、実施の形態1で説明した端子7txと7tiに対応する端子を接合した後、少なくとも回路面を保護するために、一次封止をする。このとき一次封止を行う封止体7pには、次の成形工程において、変形等に耐えるため、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂を用いる。封止体7pによりパッケージ化された制御基板8を実施の形態1で示したような制御ユニット7(の主部材7a)にインサート成形する。
この場合においても、実施の形態1と同様に、分岐点Psの位置を制御基板8、あるいは少なくともパワー部品が存在するエリアより下流にすることで、安定した冷却性能を有することができる。また、主流路Fsに平坦部を設け、放熱面と主流路Fsまでの放熱経路を実施の形態1のように均一な厚みの層にすることで、さらに、制御基板8の面内における温度分布も均一化することが可能になる。
また、上記実施の形態1において、燃料ポンプ4に内蔵されるモータはブラシレスモータであり、制御基板8に形成された駆動回路が転流制御を行うことによって、モータの駆動を制御している。しかし、これに限ることはなく、モータがブラシ付モータであり、ブラシ付きモータの駆動に必要な制御回路を設けた制御基板を用いる場合にも制御基板を安定的に冷却し、燃料圧送特性を安定させることができる。
なお、上記実施の形態や変形例においては、冷却性能の安定という観点からは、放熱面のうち、実質的に放熱可能な領域が、分岐点Psよりも上流側の部分に密着しておればよい。つまり、少なくとも放熱面(回路面を放熱面として使用する場合も含む)が、分岐点Psよりも上流側の部分に密着しておればよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で他の種々の実施形態に適用可能である。例えば、成形に用いる樹脂もPOMに限らず、PPS(Poly Phenylene Sulfide)のような他の樹脂でもよく、ポッティングや一次封止に用いる樹脂も種々変更が可能である。また、燃料供給装置1自体も燃料タンクの天面につけるものでも底面につけるものでもよく、インタンク式に限らず、インライン式でもよい。
以上のように、本発明の実施の形態1および変形例にかかる燃料供給装置1によれば、燃料タンク200に貯留された燃料300を吸い上げ、加圧して吐出する燃料ポンプ4と、燃料ポンプ4の駆動を制御するための制御回路が形成された制御基板8と、燃料ポンプ4が吐出した燃料300をエンジン100に向けて送出するための燃料流路(主流路Fs、吐出流路Fm)と、燃料流路(主流路Fs、吐出流路Fm)から分岐し、エンジン100で消費されなかった余剰燃料を燃料流路(主流路Fs、吐出流路Fm)から燃料タンク200に戻すためのリターン流路Frと、を形成する配管部材として機能する制御ユニット7と、を備え、制御基板8の放熱面が、配管部材(制御ユニット7)のうち、燃料流路(主流路Fs、吐出流路Fm)における燃料ポンプ4からリターン流路Frへの分岐点Psに至るまでの区間(主流路Fs)を形成する部分(仕切壁7af)と密着しているように構成したので、制御基板8(特にパワー部品であるIC82p)を冷却するための冷媒として機能する燃料300の流量をエンジンでの消費量の変動に左右されず、一定に保つことができる。そのため、冷却能力が変動しないので、電子部品82の破壊を防ぎ、安定して燃料ポンプ4を駆動させ、信頼性の高い燃料供給装置1を得ることができる。
とくに、制御基板8の放熱面のうち、制御回路を構成するパワー部品(IC82p)が搭載された領域(例えば、Ps1よりも上流側)が、配管部材(制御ユニット7)のうち、燃料流路(主流路Fs、吐出流路Fm)における燃料ポンプ4からリターン流路Frへの分岐点Psに至るまでの区間(主流路Fs)を形成する部分(仕切壁7af)と密着しているように構成したので、より効率的に冷却することができる。
また、制御基板8のパワー部品(IC82p)が搭載された領域と燃料流路(主流路Fs)の内壁との間隔が一定になるよう、配管部材(制御ユニット7)の制御基板8と密着する部分(仕切壁7af)が平坦に形成されているように構成すれば、放熱面と主流路Fsまでの放熱経路を均一な厚みの層にすることができ、制御基板8の面内における温度分布も均一化することが可能になる。
燃料ポンプ4は駆動源としてブラシレスDCモータを搭載し、パワー部品(IC82p)は、ブラシレスDCモータの回転子の磁極に合わせて転流制御を行う部品であるので燃料ポンプ4の回転駆動をより安定させることができる。
また、制御基板8を封止する封止体7pが、配管部材(制御ユニット7)と制御基板8との間に充填されているので、空隙等を抑え、伝熱係数が安定した伝熱経路を形成することができる。
あるいは、変形例のように配管部材(制御ユニット7)のうちの少なくとも一部(主部材7a)は、制御基板8を内包する樹脂による一体成型体であるので、組立が容易になる。
その際、封止体7pはエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂により構成され、配管部材(主部材7a)を構成する樹脂は、POMやPPSのような熱可塑性樹脂であれば、制御基板8を構成する電子部品82を痛めることなく、容易に一体成型が可能になる。
1:燃料供給装置、 4:燃料ポンプ、 5:プレッシャレギュレータ、
7:制御ユニット(配管部材)、
7a:主部材、 7af:仕切壁、 7p:封止体、
8:制御基板、 9:継手部(配管部材)、
82:電子部品、 82p:IC(パワー部品)
200:燃料タンク、 300:燃料、
Hf:放熱経路、 Fs:主流路(燃料流路)、Fm:吐出流路(燃料流路)、 Fr:リターン流路、 Ps:分岐点。



Claims (7)

  1. 燃料タンクに貯留された燃料を吸い上げ、加圧して吐出する燃料ポンプ、
    前記燃料ポンプが吐出した燃料をエンジンに向けて送出するために吐出方向に伸びる燃料流路と、前記燃料流路から分岐し、前記エンジンで消費されなかった余剰燃料を前記燃料流路から前記燃料タンクに戻すためのリターン流路とが形成されている配管部材、
    前記燃料ポンプの駆動を制御するための制御回路を有し前記制御回路の放熱面が前記燃料流路を形成する部分に密着して配置された制御基板、
    を備え、
    前記放熱面に対応した部分の前記燃料流路の断面は、前記放熱面よりも幅の広い、均一な扁平形状をなして形成されていることにより、前記燃料の流速が一定となることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記放熱面のうち、前記制御回路を構成するパワー部品が搭載された領域が、前記燃料流路を形成する部分に密着していることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記制御基板の前記燃料流路を形成する部分と密着している領域と前記燃料流路の内壁との間隔が一定になるよう、密着する部分が平坦に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃料ポンプは駆動源としてブラシレスDCモータを搭載し、
    前記制御基板を構成するパワー部品として、前記ブラシレスDCモータの回転子の磁極に合わせて転流制御を行う部品が搭載されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
  5. 前記制御基板を封止する封止体が、前記燃料流路を形成する部分と前記制御基板との間に充填されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
  6. 前記配管部材は、一体成形体である主部材の流路空間に挿入部材を挿入して形成されており、前記挿入部材は前記リターン流路を、前記流路空間の前記挿入部材以外の空間は前記燃料流路を形成しており、さらに前記主部材に前記制御基板を樹脂で内包していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
  7. 前記封止体は熱硬化性樹脂により構成され、
    前記配管部材を構成する樹脂は、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項5に記載の燃料供給装置。
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