JP6421598B2 - 電動機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

電動機の制御装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6421598B2
JP6421598B2 JP2014265510A JP2014265510A JP6421598B2 JP 6421598 B2 JP6421598 B2 JP 6421598B2 JP 2014265510 A JP2014265510 A JP 2014265510A JP 2014265510 A JP2014265510 A JP 2014265510A JP 6421598 B2 JP6421598 B2 JP 6421598B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper limit
torque
value
limit value
torque upper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014265510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016127668A (ja
Inventor
正治 満博
満博 正治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2014265510A priority Critical patent/JP6421598B2/ja
Publication of JP2016127668A publication Critical patent/JP2016127668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6421598B2 publication Critical patent/JP6421598B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

この発明は、電動機の制御装置及び制御方法に関する。
電動車両等に駆動力源となる電動機の駆動トルクを制御する方法として、インバータによる電圧位相制御が知られている。特許文献1には、電動車両が急減速する等により電動機の回転速度が急変する場合は、減速度に応じて電動機に印加する電圧振幅を減少させて、電動機に印加する電流量が上昇することを抑制する制御装置が開示されている。
特許4706324号公報
前述の従来技術のように、減速度に応じて電圧振幅を減少させた場合は、特に弱め磁束領域においては、電圧を低下させた場合により多くの弱め磁束電流が流れてしまう特性があり、電流を抑制する効果が薄れてしまう場合があった。
また、電圧振幅を直接的に操作して電流量を減少させるように制御することもできるが、電流ベクトル制御モードにおいても急減速により電流が上昇する場合があり、電流ベクトル制御モードでは電流を抑制する効果が薄れてしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、急減速時の電流上昇を抑制できる電動機の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様は、トルク指令に応じて電動機の駆動トルク指令値を算出し、前記電動機を駆動させる電動機の駆動装置に適用される。この電動機の駆動装置は、電動機の回転速度に応じて、前記電動機のトルク上限値を算出するトルク上限値算出処理部と、トルク上限値とトルク指示とに基づいて、電動機の駆動トルク指令値を算出するするトルク指令値制限部と、算出された駆動トルク指令値に基づいて、電動機を駆動させるための電力を前記電動機に出力する電動機制御部と、を備える。トルク指令値制限部は、トルク上限値を所定の応答で遅らせた遅れトルク上限値を算出し、トルク上限値と、算出された遅れトルク上限値とを比較し、比較の結果、いずれか小さい方の値で、トルク指令値を制限する。
本発明によれば、トルク上限値と、算出された遅れトルク上限値との比較の結果、いずれか小さい方の値でトルク指令値を制限するので、例えば高トルク領域での急加速時や急減速時など、電動機のトルクの時間変化率が急峻となる場合には、遅れトルク上限値によりトルク指令値が制限される。これにより、電動機のトルク指令値が急峻に変化しないように制御することができ、急加速時や急減速時における電動機の電流上昇を抑制することができる。
本発明の第1実施形態の電動機の制御装置の説明図である。 本発明の第1実施形態のトルク上限値算出処理部の構成ブロック図である。 本発明の第1実施形態のトルク制御部の構成ブロック図である。 本発明の第1実施形態の電流ベクトル制御部の構成ブロック図である。 本発明の第1実施形態の電圧位相制御部の構成ブロック図である。 本発明の第1実施形態のトルク上限値を示すテーブルの説明図である。 従来の電流ベクトル制御におけるモータ端子電圧と回転数検出値Nとの関係を示す説明図である。 従来の電圧位相制御における電圧位相と回転数検出値Nとの関係を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の急減速時における上限値の説明図である。 本発明の第1実施形態の急加速時における上限値の説明図である。 本発明の第2実施形態のトルク上限値算出処理部の説明図である。 本発明の第2実施形態のトルク上限値テーブルの例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態のトルク上限値の切り替えを示す説明図である。 本発明の第3実施形態のトルク上限値算出処理部の説明図である。 本発明の第3実施形態の重み付けテーブルの説明図である。 本発明の第4実施形態の電動機の制御装置の説明図である。 本発明の第4実施形態のトルク上限値算出処理部の説明図である。 本発明の第5実施形態のトルク上限値算出処理部の説明図である。 本発明の第5実施形態の重み付けテーブルの説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態の電動機の制御装置100の説明図である。
電動機の制御装置100は、例えば電気自動車に搭載されて運転者の指示に基づいて電気自動車の駆動トルクを制御する。トルク指令T*に基づいてトルク制御部3が電流ベクトル制御又は電圧位相制御を行うことでインバータ6の三相電力の出力を制御して電動機(モータ)9の駆動トルクを制御する。
トルク上限値算出処理部1は、後述するようにモータ9の駆動トルクのトルク上限値Tlim+とトルク下限値Tlim-とを算出して、トルク指令値リミット処理部2に出力する。
トルク指令値リミット処理部2は、運転者により指示される指示トルクT*とトルク上限値算出処理部1が出力するトルク上限値Tlim+及びトルク下限値Tlim-とに基づいて、トルク指令値T* finを算出し、トルク制御部3に出力する。
トルク制御部3は、トルク指令値T* finと、バッテリー電圧検出値Vdcと回転数検出値Nと、d軸電流値id、q軸電流iqとに基づいて、d軸電圧指令値v* d、q軸電圧指令値v* qを算出して、dq軸−UVW相変換部4に出力する。
dq軸−UVW相変換部4は、d軸電圧指令値v* d、q軸電圧指令値v* qをUVW相電圧指令値v* u、v* v、v* wに変換して、PWM変換部5に出力する。
PWM変換部5は、UVW相電圧指令値v* u、v* v、v* wに基づいて、インバータ6の指令値(D* uu、D* ul、D* vu、D* vl、D* wu、D* wl)を出力する。
インバータ6は、PWM変換部5から出力された指令値に基づいて、バッテリー7の直流電力を三相の交流電力に変換し、モータ9に出力する。
インバータ6の出力には電流検出部8が備えられ、三相電力のうち少なくとも二相の電流値iu、ivを検出する。モータ9には回転子位置センサ10が備えられ、モータ9の電気角検出値θを検出する。
検出された電流値iu、iv及び電気角検出値θは、UVW相−dq軸変換部12に入力される。UVW相−dq軸変換部12は入力された値からdq軸の電流値id、iqに変換して、トルク制御部3へと出力する。
回転子位置センサ10が出力する電気角検出値θは、回転数演算部11によりモータ9の回転数検出値Nに変換され、トルク制御部3に入力される。
図2は、本発明の実施形態のトルク上限値算出処理部1の構成ブロック図である。
トルク上限値算出処理部1は、正側トルク上限値テーブル101、負側トルク上限値テーブル102、ローパスフィルタ(LPF)103、104、セレクトLo部105及びセレクトHi部106を備える。
トルク上限値算出処理部1は、正側トルク上限値テーブル101及び負側トルク上限値テーブル102を予め記憶している。トルク上限値算出処理部1は、入力された回転数検出値Nとバッテリー電圧Vdcとに基づいて、正側トルク上限値テーブル101及び負側トルク上限値テーブル102により、正側トルク上限値Tlim1+と負側トルク上限値Tlim1-とを算出する。
算出された正側トルク上限値Tlim1+と、負側トルク上限値Tlim1-とは、それぞれLPF103、104により、ローパスフィルタ処理が施される。ローパスフィルタ処理によって、それぞれ、所定の応答遅れが施された正側遅れトルク上限値Tlim1fit+と、負側遅れトルク上限値Tlim1fit-とが生成される。
セレクトLo部105は、テーブルから算出された正側トルク上限値Tlim+とローパスフィルタ処理が施された正側遅れトルク上限値Tlim1fit+とを比較する。比較の結果、正側トルク上限値Tlim+の値と正側遅れトルク上限値Tlim1fit+の値とのいずれか小さい方(絶対値が小さい方)を選択する。選択された値が、正側トルク上限値Tlim+としてトルク指令値リミット処理部2に出力される。
セレクトHi部106は、テーブルから算出された負側トルク上限値Tlim-とローパスフィルタ処理が施された負側遅れトルク上限値Tlim1fit-とを比較する。比較の結果、負側トルク上限値Tlim-の値と負側遅れトルク上限値Tlim1fit-の値とのいずれか大きい方(絶対値が小さい方)を選択する。選択された値が、負側トルク上限値Tlim-としてトルク指令値リミット処理部2に出力される。
トルク指令値リミット処理部2は、次に示す数式1に基づいて、トルク指令値T*を、正側トルク上限値Tlim+と負側トルク上限値Tlim-との範囲に制限する処理を実行する。トルク指令値リミット処理部2は、この処理の結果、最終トルク指令値T* finを、トルク制御部3へと出力する。
Figure 0006421598
図3は、本発明の実施形態のトルク制御部3の構成ブロック図である。
トルク制御部3は、電流ベクトル制御部31、電圧位相制御部32、制御切替判定部33及び制御モード切換部34を備える。
トルク制御部3は、入力された最終トルク指令値T* fin、回転数検出値N及びバッテリー電圧Vdcに基づいて、電流ベクトル制御又は電圧位相制御を選択し、電流ベクトル制御部31又は電圧位相制御部32により算出されたdq軸電圧指令値v* d、v* qを出力する。
図4は、電流ベクトル制御部31の構成ブロック図である。なお、図4においては、d軸側の構成のみを示すが、q軸側も同様であるためその構成は省略する。
電流ベクトル制御部31は、非干渉電圧演算部311、電流指令値演算部312、フィルタ処理部313及びPI増幅部314を備える。
非干渉電圧演算部311は、最終トルク指令値T* fin、回転数検出値N及びバッテリー電圧Vdcと、非干渉電圧値とを関連付けたテーブルを予め格納している。同様に、電流指令値演算部312は、最終トルク指令値T* fin、回転数検出値N及びバッテリー電圧Vdcと、電流指令値とを関連付けたテーブルを予め格納している。
非干渉電圧演算部311及び電流指令値演算部312は、入力された最終トルク指令値T* fin、バッテリー電圧検出値Vdc及び回転数検出値Nに基づいてテーブルをルックアップ処理することにより、d軸非干渉電圧値v* d_dcpl及びd軸電流指令値i* dを算出する。
電流指令値演算部312により算出されたd軸電流指令値i* dは、UVW相−dq軸変換部12から入力されたd軸における電流検出値idとの差分から、PI増幅部314において、次の数式2によりPI増幅された値v’diを算出する。
Figure 0006421598
非干渉電圧演算部311により算出されたd軸非干渉電圧値v* d_dcplは、フィルタ処理部313において電流規範応答相当のフィルタ処理が施されd軸非干渉電圧値v* d_dcpl_filtが算出される。
電流ベクトル制御部31は、算出された値v’di及びd軸非干渉電圧値v* d_dcpl_filtとを次の数式3により加算して、電圧指令値v* diを算出する。
Figure 0006421598
図5は、電圧位相制御部32の構成ブロック図である。
電圧位相制御部32は、電圧指令値演算部321、ベクトル変換部322、フィルタ処理部323、PI増幅部324及びトルク推定部325を備える。
電圧指令値演算部321は、最終トルク指令値T* fin、回転数検出値N及びバッテリー電圧Vdcと、電圧振幅及び電圧位相とを関連付けたテーブルを予め格納している。電圧指令値演算部321は、入力された最終トルク指令値T* fin、バッテリー電圧検出値Vdc及び回転数検出値Nに基づいてテーブルをルックアップ処理することにより、電圧振幅指令値V* a及び電圧位相指令値α* ffを算出する。
フィルタ処理部323は、次の数式4により最終トルク指令値T* finに所望応答特性のフィルタ処理を施して規範トルクTrefを算出する。
Figure 0006421598
トルク推定部325は、UVW相−dq軸変換部12から入力されたdq軸の電流検出値id、iqから、次の数式5により推定トルクTcalを算出する。
Figure 0006421598
PI増幅部は、規範トルクTrefと推定トルクTcalとの差分から、次の数式6によりPI増幅した電圧位相補正値α* fbを算出する。
Figure 0006421598
算出された電圧位相指令値α* ffと、電圧指令値演算部321が算出した電圧位相補正値α* fbとの和である最終電圧位相指令値α* finが次の数式7により算出され、電圧振幅指令値V* aと共にベクトル変換部に入力される。
Figure 0006421598
ベクトル変換部322は、入力された電圧振幅指令値V* aと最終電圧位相指令値α* finとから、次の数式8によりdq軸成分に変換して、dq軸電圧指令値v* dv、v* qvを出力する。
Figure 0006421598
トルク制御部3から出力されたdq軸電圧指令値v* dv、v* qvは、dq軸−UVW相変換部4において、モータ9の電気角検出値θに基づいて、次の数式9により三相電圧指令値v* u、v* v、v* wに変換して出力する。
Figure 0006421598
図1に示すように、dq軸−UVW相変換部4から出力された三相電圧指令値v* u、v* v、v* wに基づいて、PWM変換部5はインバータ6のパワー素子の駆動信号を出力する。
インバータ6はパワー素子駆動信号に基づいて、三相電圧vu、vv、vwをモータ9に印加することでモータ9が駆動トルクを発生する。
モータ9に印加される電力は、電流検出部8により三相のうち少なくとも2相の電流値iu、ivが検出される。検出された電流値iu、ivは、UVW相−dq軸変換部12によって、モータ9の電気角検出値θに基づいて次の数式10によりdq軸電流id、iqに変換される。
Figure 0006421598
以上のような制御により、トルク指令T*に基づいてモータ9の駆動トルクが制御される。
次に、本発明の実施形態における急減速時の制御を説明する。
図6は、本実施形態のトルク上限値算出処理部1におけるトルク上限値を示すテーブルの説明図である。
正側トルク上限値Tlim+及び負側トルク上限値Tlim-は、モータ9の回転数検出値Nとバッテリー電圧検出値Vdcとに対応して図6に示すテーブルのように設定され、トルク上限値算出処理部1に予め記憶されている。
モータ9の回転数検出値Nが小さい場合と大きい場合には、トルク上限値によりモータ9の指令トルクが規制される。特にモータ9の回転数検出値Nが大きい場合は、モータ9に印加される電流が大きくなるため、過電流を防ぐ目的でトルク上限値によりモータ9のトルクを規制する。トルク上限値は、回転数検出値Nが小さくなるに従って、緩やかに変化するように設定される。
トルク上限値算出処理部1は、図6に示すようなトルク上限値のテーブルを予め保持しており、指令トルクT*の上限値を制限する。
このように構成された電動機の制御装置における制御において、従来、次のような問題があった。
回転子位置センサ10が検出する電気角検出値θに基づいて、回転数演算部11により回転数検出値Nが演算される。このとき、回転数演算部11では、ある一定時間間隔の電気角検出値θの変化量に基づいて回転数を演算するため、モータ9の実回転数に対して回転数検出値Nに遅れが生じうる。時間間隔を小さくすれば遅れは小さくなるが、回転子位置センサ10におけるノイズの影響を排除する目的で一定の時間が必要となり、回転数検出値Nの遅れは許容せざるをえない。
図7及び図8は、回転数検出値Nの遅れによる影響を説明するための説明図である。
図7は、従来の電流ベクトル制御におけるモータ端子電圧と回転数検出値Nとの関係を示す説明図である。
図7において、縦軸はモータ9の端子電圧を、横軸はモータ9の回転数検出値をそれぞれ示す。図7において、指示トルクが小さい場合のモータ9の動作点が菱形の点でプロットされ、指示トルクが大きい場合のモータ9の動作点が正方形の点でプロットされている。
図7に示す例では、指示トルクが大きい場合は、指示トルクが小さい場合と比較して、モータ9の動作点は、回転数検出値Nと端子電圧との関係がより急な傾きとなっている。この場合、ある時点でのモータ9の回転数検出値N(点Aで示す)は、実際のモータ回転数検出値N(点Bで示す)に対して、遅れが発生している。この遅れによって、点Aの電圧をモータ9に印加するように制御する。この遅れはフィードバックにより修正されるが、急加速又は急減速時にはフィードバック処理による修正が間に合わないため、一時的にモータ9に過電流が発生する可能性がある。
図8は、従来の電圧位相制御における電圧位相と回転数検出値Nとの関係を示す説明図である。
図8において、縦軸はモータ9の電圧位相を、横軸はモータ9の回転数検出値をそれぞれ示す。図8において、指示トルクが小さい場合のモータ9の動作点が菱形の点でプロットされ、指示トルクが大きい場合のモータ9の動作点が正方形の点でプロットされている。
電圧位相制御においても、トルクが大きい場合には回転数検出値Nの変化に対する電圧位相の変化が大きいため、ある時点でのモータ9の回転数検出値N(点Aで示す)は、実際のモータ回転数検出値N(点Bで示す)に対して遅れが発生している。従って、同様に急加速又は急減速時にはフィードバック処理による修正が間に合わないため、一時的にモータ9に過電流が発生する可能性がある。
本実施形態では、回転子位置センサ10の検出値と実際のモータの回転位置との差により過電流が発生することに対して、トルク上限値算出処理部1の動作により防止するように構成した。
図9は、本実施形態の急減速時におけるトルク上限値算出処理部1による上限値の説明図である。
図9において、減速開始点から減速終了点へと向かって、減速度が小さい場合(点線A)と減速度が大きい場合(点線B)との正側トルク上限値Tlim+の値を示すマップの一例である。
前述のように、トルク上限値算出処理部1は、正側トルク上限値テーブル101、LPF103及びセレクトLo部105を備える。
減速度が小さい場合は、モータ回転数検出値Nに基づいて決定される正側トルク上限値Tlim1+とLPF103のローパスフィルタ処理による所定の遅れを持った信号Tlim1fit+との差は小さく、図6に示す正側トルク上限値Tlim1+の値をなぞって、減速開始点から減速終了点へと推移する。
一方で、減速度が大きい場合は、モータ回転数検出値Nの時間変化率が大きく、LPF103のローパスフィルタ処理による信号Tlim1fit+の遅れが大きくなる。これにより、正側トルク上限値Tlim1+とLPF103のローパスフィルタ処理による所定の遅れを持った信号Tlim1fit+との差は大きくなる。セレクトLo部105は、遅れが大きく絶対値が小さい信号Tlim1fit+をTlim+として出力する。
この結果、図9の点線Bで示すように、正側トルク上限値Tlim+は、図6に示す正側トルク上限値Tlim1+の値よりも小さな値となって出力される。これにより、アクセル開度が全開のような状況で急減速が起きた場合は、最終トルク指令値T* finが通常走行時よりも制限される。
図10は、本実施形態の急加速時におけるトルク上限値算出処理部1による上限値の説明図である。
図10において、加速開始点から加速終了点への正側トルク上限値Tlim+の変化が、加速度が小さい場合(点線A)と加速度が大きい場合(点線B)との推移が示されている。
加速度が小さい場合は、減速時と同様に、モータ回転数検出値Nに基づいて決定される正側トルク上限値Tlim1+とLPF103のローパスフィルタ処理による所定の遅れを持った信号Tlim1fit+との差は小さく、図6に示す正側トルク上限値Tlim1+の値をなぞって、加速開始点から加速終了点へと推移する。
一方で、加速度が大きい場合は、モータ回転数検出値Nの時間変化率が大きく、LPF103のローパスフィルタ処理による信号Tlim1fit+の遅れが大きくなる。これにより、正側トルク上限値Tlim1+とLPF103のローパスフィルタ処理により所定の遅れを持ったである信号Tlim1fit+との差は大きくなる。セレクトLo部105は、遅れが大きく絶対値が小さい信号Tlim1fit+ではなく、図6に示す正側トルク上限値Tlim1+の値を、Tlim+として出力する。
この結果、図10の実線で示すように、正側トルク上限値Tlim+は、図6に示す正側トルク上限値Tlim1+の値をなぞって出力される。これにより、急加速時にも、実際の回転数に対する最終トルク指令値T* finが本来の正側トルク上限値Tlim1+を超えることはない。
以上説明したように、本発明の第1実施形態では、指示トルクT*を制限するための正側トルク上限値Tlim+及び負側トルク上限値Tlim-を算出するトルク上限値算出処理部1が、LPF103及びLPF104と、セレクトLo部105及びセレクトHi部106とを備えている。LPF103及びLPF104は、モータ回転数検出値Nに基づいて算出された正側トルク上限値Tlim1+及び負側トルク上限値Tlim1-の応答を遅らせる。
セレクトLo部105は、正側トルク上限値Tlim1+の値と所定の遅れを持った信号(遅れ正側トルク上限値)Tlim1fit+の値とのうち、いずれか小さい方の値(絶対値が小さい値)を出力する。セレクトHi部106は、負側トルク上限値Tlim1-の値と所定の遅れを持った信号(遅れ負側トルク上限値)Tlim1fit-の値とのうち、いずれか大きい方の値(絶対値が小さい値)を出力する。
このような構成により、高トルク領域での急加速時や急減速時など、モータ9のトルクの時間変化率が急峻となる場合にも、トルク上限値算出処理部1において、LPF103、LPF104によるローパスフィルタ処理が施された値を算出する。このように所定の遅れが施された上限値により、トルク上限値が急峻に変化しないように制御することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の電動機の制御装置100について説明する。
第2実施形態においては、トルク上限値算出処理部1の構成が第1実施形態と異なる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図11は、本発明の第2実施形態のトルク上限値算出処理部1の説明図である。
第2実施形態において、トルク上限値算出処理部1は、通常正側トルク上限値テーブル111、通常負側トルク上限値テーブル112、第2正側トルク上限値テーブル121、第2負側トルク上限値テーブル122、急減速検出部131、切り替え部141及び切り替え部142を備える。
通常正側トルク上限値テーブル111及び通常負側トルク上限値テーブル112は、第1実施形態の正側トルク上限値テーブル101及び負側トルク上限値テーブル102と同様の動作をする。すなわち、通常正側トルク上限値テーブル111及び通常負側トルク上限値テーブル112は、図6に示すようなトルク上限値のテーブルを予め保持しており、入力された回転数検出値Nとバッテリー電圧Vdcとに基づいて、正側トルク上限値Tlim1+と負側トルク上限値Tlim1-とを算出する。
算出された正側トルク上限値Tlim1+と負側トルク上限値Tlim1-とは、切り替え部141及び又は切り替え部142を介して、正側トルク上限値Tlim1+及び負側トルク上限値Tlim1-が、Tlim+又はTlim-として出力される。
ここで、急減速が起きた場合は、急減速検出部131により急減速が検出される。急減速検出部131は数式11のように、モータ9の回転速度のk−1からkまでの単位時間当たりの変化量が所定のしきい値ΔNTH以上であるか未満であるかにより急減速であるか否か(HiであるかLoであるか)を出力する。急減速である場合は、トルク上限値算出処理部1の切り替え部141及び切り替え部142は、通常正側トルク上限値テーブル111及び通常負側トルク上限値テーブル112に代えて、第2正側トルク上限値テーブル121及び第2負側トルク上限値テーブル122の算出結果を出力するように切り替え信号を送出する。
Figure 0006421598
第2正側トルク上限値テーブル121に保持されている正側トルク上限値(遅れ正側トルク上限値)Tlim2+は、通常正側トルク上限値テーブル111に保持されている正側トルク上限値Tlim1+よりも所定の応答で遅らせた値と同等の上限値が保持されている。同様に、第2負側トルク上限値テーブル122に保持されている負側トルク上限値(遅れ負側トルク上限値)Tlim2-は、通常負側トルク上限値テーブル112に保持されている負側トルク上限値Tlim1-よりも所定の応答で遅らせた値と同等の上限値が保持されている。
第2正側トルク上限値テーブル121又は第2負側トルク上限値テーブル122により算出された正側トルク上限値Tlim2+又は負側トルク上限値Tlim2-が、正側トルク上限値Tlim+又は負側トルク上限値Tlim-として、トルク指令値リミット処理部2へと出力される。
図12は、本発明の第2実施形態のトルク上限値算出処理部1におけるトルク上限値テーブルの例を示す説明図である。
図12に示すテーブルは、図6で前述した第1実施形態におけるトルク上限値のテーブルに加え、第2のトルク上限値を示すテーブルが記憶されている。第2のトルク上限値は、例えば車両の急減速時などモータに印加される電流が増加しやすい状態において、高トルクとならないように制限を行うように設定される。
図13は、本発明の第2実施形態において、トルク上限値算出処理部1におけるトルク上限値の切り替えを示す説明図である。
図13において、減速開始点から減速終了点へと向かって、減速度が小さい場合(実線)から減速度が大きい場合(点線)へと減速度が変化した場合の正側トルク上限値Tlim+の値を示すマップの一例である。
まず減速開始点において、減速が開始され、トルク上限値は、正側トルク上限値Tlim1+に設定される。ここで、減速度が大きくなり、急減速検出部131において急減速と判定される程度の減速度となった場合は、急減速検出部131は、切り替え部141及び142に対して、第2正側トルク上限値テーブル121及び第2負側トルク上限値テーブル122の算出結果を出力するように切り替え信号を送出する。
これにより、第2正側トルク上限値テーブル121により算出された正側トルク上限値Tlim2+が、正側トルク上限値Tlim+として、トルク指令値リミット処理部2へと出力される。
このように、本発明の第2実施形態では、指示トルクT*を制限するための正側トルク上限値Tlim+及び負側トルク上限値Tlim-を算出するトルク上限値算出処理部1が、急減速検出部131を備えた。
急減速検出部131は、急減速であることを検出した場合に、正側トルク上限値テーブル101又は負側トルク上限値テーブル102が算出する正側トルク上限値Tlim1+又は負側トルク上限値Tlim1-に代えて、第2正側トルク上限値テーブル121又は第2負側トルク上限値テーブル122が算出する正側トルク上限値Tlim2+又は負側トルク上限値Tlim2-を出力するように、切り替え部141、142を切り替える。
これにより、高トルク領域での急加速時や急減速時など、トルク上限値算出処理部1においてより制限された上限トルクTlim2+及び下限トルクTlim2-が選択されることにより、トルク上限値を抑制することができる。
このように制御することによって、通常時にはモータ9の出力可能なトルク範囲を最大限まで出力させるようなトルク上限値の範囲でモータ9を動作させる一方、急減速時には、モータ9の出力可能なトルク範囲を、過電流の抑制を優先したトルク範囲に抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の電動機の制御装置100について説明する。
第3実施形態は、第2実施形態の変形例であり、トルク上限値算出処理部1の構成が第1実施形態と異なる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図14は、本発明の第3実施形態のトルク上限値算出処理部1の説明図である。
第3実施形態においては、第1実施形態と同様に、トルク上限値算出処理部1は、通常正側トルク上限値テーブル111、通常負側トルク上限値テーブル112、第2正側トルク上限値テーブル121、第2負側トルク上限値テーブル122を備える。
第3実施形態では、正側重み付け処理部151、負側重み付け処理部152及び加速度演算部161を備える。
加速度演算部160は、次の数式12に基づいて、加速度相当値ΔNvalを算出する。すなわち、加速度相当値ΔNvalとは、モータ9の回転速度のk−1からkまでの単位時間当たりの変化量を示す値である。
Figure 0006421598
正側重み付け処理部151及び負側重み付け処理部152は、加速度検出部160が算出した加速度相当値ΔNvalに基づいて、車両の加速度が大きい場合に上限値が大きくなるように、重み付け処理を行う。
具体的には、正側重み付け処理部151は、図15に示すような重み付けテーブルを予め保持している。
図15を参照すると、重み付けテーブルは、加速度相当値ΔNvalの大きさに応じてΔNTH1とΔNTH2との間で正側トルク上限値Tlim+が、Tlim1+とTlim2+との間をリニアに推移するように設定されている。
正側重み付け処理部151は、図15に示す重み付けテーブルを参照して、加速度検出部160が算出した加速度相当値ΔNvalに応じたトルク上限値(第三のトルク上限値)を取得し、取得したトルク上限値をTlim+として出力する。
このように制御することによって、加速時にはモータ9の出力可能なトルク範囲を最大限まで出力させるようなトルク上限値の範囲でモータ9を動作させる一方、減速時には、減速度が大きいほど、モータ9の出力可能なトルク範囲を抑制するように設定する。このような構成により、過電流の抑制を優先したトルク範囲に抑制することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態の電動機の制御装置100について説明する。
第4実施形態は、第2実施形態の変形例であり、トルク上限値算出処理部1及びUVW相−dq軸変換部12の構成が第1実施形態と異なる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図16は、本発明の第4実施形態の電動機の制御装置100の説明図である。
UVW相−dq軸変換部12は、電流検出部8が検出したモータ9の駆動電流値iu、ivと、回転子位置センサ10が検出したモータ9の電気角検出値とから、dq軸の電流値id、iqを算出する。算出されたdq軸の電流値id、iqは、トルク上限値算出処理部1に出力される。
トルク上限値算出処理部1は、入力された回転数検出値Nと、バッテリー電圧Vdcと、dq軸の電流値id、iqとに基づいて、に基づいて、正側トルク上限値Tlim+と負側トルク上限値Tlim-とを算出する。
図17は、本発明の第4実施形態のトルク上限値算出処理部1の説明図である。
トルク上限値算出処理部1は、通常正側トルク上限値テーブル111、通常負側トルク上限値テーブル112、第2正側トルク上限値テーブル121、第2負側トルク上限値テーブル122、切り替え部141、切り替え部142及び急減速検出部171を備える。
急減速検出部171は、UVW相−dq軸変換部12から出力されたdq軸の電流値id、iqに基づいて、現在の運転状態が急減速か否かを判定する。
具体的には、急減速検出部171は、id、iqに基づいて、次の数式13により、急減速か否かを判定する。すなわち、dq軸の電流値からモータ9に印加される電流値iα_THを算出し、算出した電流値の大きさに基づいて急減速か否かを判定する。
Figure 0006421598
急減速検出部171は、数式13に基づいた算出結果がLoである場合は、急減速ではないと判断する。この場合は、急減速検出部171は、切り替え部141及び切り替え部142にLoを出力する。
一方、数式13に基づいた算出結果がLoである場合は、急減速が起きたと判定される。この場合は、急減速検出部171は、切り替え部141及び切り替え部142にHiを出力する。
急減速検出部171からHiを受け取った切り替え部141及び切り替え部142は、通常正側トルク上限値テーブル111及び通常負側トルク上限値テーブル112に代えて、第2正側トルク上限値テーブル121及び第2負側トルク上限値テーブル122の算出結果を出力するように切り替え信号を送出する。
これにより、第2正側トルク上限値テーブル121又は第2負側トルク上限値テーブル122により算出された正側トルク上限値Tlim2+又は負側トルク上限値Tlim2-が、正側トルク上限値Tlim+又は負側トルク上限値Tlim-として、トルク指令値リミット処理部2へと出力される。
本発明の第4実施形態では、指示トルクT*を制限するための正側トルク上限値Tlim+及び負側トルク上限値Tlim-を算出するトルク上限値算出処理部1が、急減速検出部171を備えた。
急減速検出部171は、モータ9の電流値に基づき、前述の第2実施形態の急減速検出部131と同様に、急減速であることを検出した場合に、正側トルク上限値Tlim2+又は負側トルク上限値Tlim2-を出力するように切り替え部141、142を切り替える。
これにより、高トルク領域での急加速時や急減速時など、トルク上限値算出処理部1においてより制限された上限トルクTlim2+及び下限トルクTlim2-が選択されることにより、トルク上限値を抑制することができる。
このように制御することによって、通常時にはモータ9の出力可能なトルク範囲を最大限まで出力させるようなトルク上限値の範囲でモータ9を動作させる一方、急減速時には、モータ9の出力可能なトルク範囲を、過電流の抑制を優先したトルク範囲に抑制することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態の電動機の制御装置100について説明する。
第5実施形態は、第3実施形態の変形例であり、トルク上限値算出処理部1の構成が第3実施形態と異なる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図18は、本発明の第5実施形態のトルク上限値算出処理部1の説明図である。
トルク上限値算出処理部1は、通常正側トルク上限値テーブル111、通常負側トルク上限値テーブル112、第2正側トルク上限値テーブル121、第2負側トルク上限値テーブル122、重み付け処理部151、重み付け処理部152及び電流ノルム演算部191を備える。
電流ノルム演算部191は、UVW相−dq軸変換部12から出力されたdq軸の電流値id、iqに基づいて、次の数式14により、電流の大きさ(ノルム)iaを算出する。
Figure 0006421598
正側重み付け処理部151及び負側重み付け処理部152は、電流ノルム演算部191が算出した電流の大きさiaに基づいて、車両の加速度が大きいほど上限値が大きくなるように、重み付け処理を行う。
具体的には、正側重み付け処理部151は、図19に示すような重み付けテーブルを予め保持している。
図19を参照すると、重み付けテーブルは、電流の大きさiaに応じて、iaTH1とiaTH2との間で正側トルク上限値Tlim+が、Tlim1+とTlim2+との間をリニアに推移するように設定されている。
正側重み付け処理部151は、図19に示す重み付けテーブルを参照して、電流ノルム演算部191が算出した電流の大きさiaに応じたトルク上限値(第4のトルク上限値)を取得し、取得したトルク上限値をTlim+として出力する。
このように制御することによって、加速時にはモータ9の出力可能なトルク範囲を最大限まで出力させるようなトルク上限値の範囲でモータ9を動作させる一方、減速時には、減速度が大きいほど、モータ9の出力可能なトルク範囲を抑制するように設定する。このような構成により、過電流の抑制を優先したトルク範囲に抑制することができる。
1 トルク上限値算出処理部
2 トルク指令値リミット処理部
3 トルク制御部
4 dq軸−UVW相変換部
5 PWM変換部
6 インバータ
7 バッテリー
8 電流検出部
9 モータ
10 回転子位置センサ
11 回転数演算部
12 UVW−dq軸変換部
31 電流ベクトル制御部
32 電圧位相制御部
33 制御切替判定部
34 制御ノード切換部
100 制御装置
101 正側トルク上限値テーブル
102 負側トルク上限値テーブル
103 ローパスフィルタ(LPF)
105 セレクトLo部
106 セレクトHi部
111 通常正側トルク上限値テーブル
112 通常負側トルク上限値テーブル
121 第2正側トルク上限値テーブル
122 第2負側トルク上限値テーブル
131 急減速検出部
141 切り替え部
142 切り替え部
151 正側重み付け処理部
152 負側重み付け処理部
160 加速度検出部
161 加速度演算部
171 急減速検出部
191 電流ノルム演算部

Claims (7)

  1. トルク指令に応じて電動機の駆動トルク指令値を算出し、前記電動機を駆動させる電動機の制御装置において、
    前記電動機の回転速度に応じて、前記電動機のトルク上限値を算出するトルク上限値算出処理部と、
    前記トルク上限値に基づいて前記トルク指令を制限し、制限された前記トルク指令に基づいて前記電動機の駆動トルク指令値を算出するトルク指令値制限部と、
    算出された前記駆動トルク指令値に基づいて、前記電動機を駆動させるための電力を前記電動機に出力する電動機制御部と、
    を備え、
    前記トルク指令値制限部は、
    前記トルク上限値を所定の応答で遅らせた遅れトルク上限値を算出し、
    前記トルク上限値と、算出された前記遅れトルク上限値とを比較し、比較の結果、いずれか絶対値が小さい方の値で、前記トルク指令値を制限する
    電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記トルク指令値制限部は、前記電動機の回転速度の時間当たりの変化量、及び、前記電動機に印加される電流値との少なくとも一方に応じて、前記トルク上限値を補正する
    電動機の制御装置。
  3. 請求項2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記トルク指令値制限部は、
    前記第一のトルク上限値より小さい第二のトルク上限値を算出し、
    前記電動機の回転速度の時間当たりの変化量を算出し、
    算出した前記変化量が所定の値より小さい場合には、前記第二のトルク上限値を用いて前記トルク指令値を制限し、
    算出した前記変化量が所定の値より大きい場合には、前記第一のトルク上限値を用いて前記トルク指令値を制限する
    電動機の制御装置。
  4. 請求項2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記トルク指令値制限部は、
    第一のトルク上限値より小さい第二のトルク上限値を算出し、
    前記電動機の回転速度の時間あたり変化量を算出し、
    算出した前記変化量に応じて、前記第一のトルク上限値と前記第二のトルク上限値をとの間で重み付けを変更した第三のトルク上限値を算出し、
    算出された前記第三のトルク上限値を用いて前記トルク指令値を制限する
    電動機の制御装置。
  5. 請求項2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記トルク指令値制限部は、
    前記第一のトルク上限値より小さい第二のトルク上限値を算出し、
    前記電動機に印加される電流値を検出し、
    検出された前記電流値が所定の値より大きい場合に、前記第1のトルク上限値に代えて前記第二のトルク上限値を用いて前記トルク指令値を制限する
    電動機の制御装置。
  6. 請求項2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記トルク指令値制限部は、
    絶対値が第一のトルク上限値より小さい第二のトルク上限値を算出し、
    前記電動機に印加される電流値を検出し、
    算出した前記電流の大きさに応じて、前記第一のトルク上限値と前記第二のトルク上限値との間で重み付けを変更した第四のトルク上限値を算出し、
    算出された第四のトルク上限値を用いて前記トルク指令値を制限する
    電動機の制御装置。
  7. トルク指令に応じて電動機の駆動トルク指令値を算出し、前記電動機を駆動させる電動機の制御方法において、
    前記電動機の回転速度に応じて、前記電動機のトルク上限値を算出し、
    前記トルク上限値を所定の応答で遅らせた遅れトルク上限値を算出し、
    前記トルク上限値と、算出された前記遅れトルク上限値とを比較し、比較の結果、いずれか絶対値が小さい方の値で、前記トルク指令値を制限し、
    前記トルク上限値に基づいて前記トルク指令を制限し、制限された前記トルク指令に基づいて前記電動機の駆動トルク指令値を算出し、
    算出された前記駆動トルク指令値に基づいて、前記電動機を駆動させるための電力を前記電動機に出力する
    電動機の制御方法。
JP2014265510A 2014-12-26 2014-12-26 電動機の制御装置及び制御方法 Active JP6421598B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265510A JP6421598B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 電動機の制御装置及び制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265510A JP6421598B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 電動機の制御装置及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016127668A JP2016127668A (ja) 2016-07-11
JP6421598B2 true JP6421598B2 (ja) 2018-11-14

Family

ID=56358232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265510A Active JP6421598B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 電動機の制御装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6421598B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021054033A1 (ja) 2019-09-20 2021-03-25
JPWO2023058203A1 (ja) * 2021-10-07 2023-04-13
CN116688840B (zh) * 2023-08-01 2023-10-20 浙江汉信科技有限公司 一种基于扭矩反馈的搅拌装置控制方法及搅拌装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3371889B2 (ja) * 2000-04-17 2003-01-27 トヨタ自動車株式会社 車両のスリップ制御
JP2007126017A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用駆動制御装置
JP5019133B2 (ja) * 2008-07-31 2012-09-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機制御システム及び当該回転電機制御システムを備えた車両駆動システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016127668A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4706324B2 (ja) モータ駆動システムの制御装置
JP5547866B2 (ja) 誘導電動機駆動装置、電動機駆動システム、及び昇降システム
KR101199038B1 (ko) 전동기 구동용 전력 변환 장치
US9178458B2 (en) Controller of AC motor
JP6260502B2 (ja) モータ制御装置
EP1306967A1 (en) Inverter device and current limiting method therefor
US20150035461A1 (en) Electric motor control device and electric motor control method
WO2005093943A1 (ja) 永久磁石式同期モータの制御装置
US9935567B2 (en) Rotating electric machine control device
US11001481B2 (en) Load detector, and winding apparatus for crane comprising said detector
JP6421598B2 (ja) 電動機の制御装置及び制御方法
US10199971B2 (en) Motor controller, flux command generator, and method for generating flux command
US20230327592A1 (en) Electric motor control method and electric motor system
WO2015083449A1 (ja) 電動機の制御装置および制御方法
US9231514B2 (en) Motor control apparatus and motor control method
CN111418144B (zh) 电动机的控制方法以及电动机的控制装置
WO2019106729A1 (ja) 電動機の制御方法、及び電動機の制御装置
JP7073799B2 (ja) モータ制御方法、及び、モータ制御装置
WO2015005016A1 (ja) インバータの制御装置及びインバータの制御方法
JP5325556B2 (ja) モータ制御装置
KR100709816B1 (ko) 영구자석식 동기 모터의 제어장치
JP2006121770A (ja) 誘導電動機のベクトル制御装置およびその制御方法
JP2008263670A (ja) モータの駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181001

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6421598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151