JP6383222B2 - ダクト入りシートクッション - Google Patents

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Description

本発明は、ダクトを内蔵するシートパッドにカバーが固定されたダクト入りシートクッションに関する。
従来、この種のダクト入りシートクッションとして、シートパッドに埋設されたパッド内ワイヤと、カバーに取り付けられたカバー側ワイヤと、がホグリングで結束されることで、シートパッドにカバーが固定されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5419218号(段落[0014]、図1及び図8)
しかしながら、上述した従来のダクト入りシートクッションでは、着座面に膝等をついたときに、ダクトに底突きしたホグリングが膝等に当たって痛みを発生するという問題があった。そこで、着座面からホグリングを遠ざけるために、ダクト壁にホグリングを収容する凹部を形成すると、ダクトの内側断面積が小さくなって、ダクトの風量低下を招くという別の問題が生じ得る。
本発明は、ダクトの風量低下を抑えつつ、ホグリングによる痛みを軽減可能なダクト入りシートクッションの提供を目的とする。
本願発明者は、上記目的を達成するべく、鋭意検討した結果、膝等に押されるホグリングが膝等に対してずれると、痛みを発生するという知見を得た。そして、この知見に基づき、本願発明者は、以下請求項1〜8の発明をするに至った。
即ち、請求項1の発明に係るダクト入りシートクッションは、ダクトを内蔵するシートパッドに埋設されたパッド内ワイヤと、シートパッドの表側面を覆うカバーに取り付けられたカバー側ワイヤと、がホグリングにて結束されたダクト入りシートクッションであって、シートパッドの表側面には、パッド内ワイヤを露出させるワイヤ露出孔が形成されると共に、ダクトには、シートパッドの表側に突出すると共に、シートパッドを表側から見たときに、パッド内ワイヤの延在方向でワイヤ露出孔を挟むように対をなして配置される移動規制突部が、パッド内ワイヤを挟むように1対ずつ配設され、パッド内ワイヤを挟むように配置された移動規制突部同士の間隔をホグリングの外径より狭くすると共に、ワイヤ露出孔を挟むように配置された移動規制突部同士の間隔をホグリングの外径よりも狭くしたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のダクト入りシートクッションにおいて、ワイヤ露出孔を挟むように配置された移動規制突部の互いの対向面は、シートパッドの表側へ近づくにつれて互いに離れるように傾斜しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のダクト入りシートクッションにおいて、ワイヤ露出孔を挟むように配置された移動規制突部の互いの対向面は、ワイヤ露出孔を通ってパッド内ワイヤと直交する面に対して対称であるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッションにおいて、パッド内ワイヤを幅方向で挟むように配置された移動規制突部の互いの対向面は、シートパッドの表側に近づくにつれて互いに離れるように傾斜しているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッションにおいて、移動規制突部は、シートパッドの表側に近づくにつれて窄まると共に、パッド内ワイヤの延在方向と平行な1対の第1傾斜面と、パッド内ワイヤの幅方向と平行な1対の第2傾斜面と、を外側面に有する四角錐台形状に形成されたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のダクト入りシートクッションにおいて、1対の第1傾斜面のうちパッド内ワイヤから離れた側の第1外側傾斜面の傾斜角を、1対の第1傾斜面のうちパッド内ワイヤに近い側の第1内側傾斜面の傾斜角より小さくすると共に、1対の第2傾斜面のうちワイヤ露出孔から離れた側の第2外側傾斜面の傾斜角を、1対の第2傾斜面のうちワイヤ露出孔に近い側の第2内側傾斜面の傾斜角より小さくしたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッションにおいて、ダクトには、シートパッドの表側面へ向かって突出する吹出口が備えられ、移動規制突部の突出量を、吹出口の突出量と略同じか又は吹出口の突出量より小さくしたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッションにおいて、移動規制突部は、ダクト壁の一部をシートパッドの表側に突出させてなるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
本発明のダクト入りシートクッションでは、着座者がダクト入りシートクッションの着座面に膝等をついたときに、その膝等にホグリングが当たると、ホグリングがシートパッドの内部へ押し込まれる。ここで、ダクト壁からシートパッドの表側面に向かって突出した移動規制突部は、ワイヤ露出孔を挟むように対をなして配置されているので、シートパッドの内部へ押し込まれたホグリングは、1対の移動規制突部の間に受容される。しかも、当該1対の移動規制突部同士の間隔はホグリングの外径より狭くなっているので、膝等に押されたホグリングがパッド内ワイヤの延在方向に倒れたときに、ホグリングを移動規制突部に突き当てて、ホグリングの移動を規制することが可能となる。また、当該1対の移動規制突部は、パッド内ワイヤを挟むように1対ずつ設けられていて、パッド内ワイヤを挟む移動規制突部同士の間隔はホグリングの外径より狭くなっているので、パッド内ワイヤの幅方向でホグリングを移動規制突部で挟むことが可能となる。このように、本発明では、膝等がホグリングに当たったときに、パッド内ワイヤの延在方向と幅方向の両方でホグリングの移動を規制することが可能となる。これにより、ホグリングが膝等に対してずれることが抑えられ、ホグリングによる膝等の痛みを軽減することが可能となる。しかも、移動規制突部は、シートパッドの表側に突出するので、ダクトの風量低下を抑えることが可能となる。以上により、ダクトの風量低下を抑えつつ、ホグリングによる痛みを軽減することが可能となる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、ワイヤ露出孔を挟むように配置された1対の移動規制突部同士の間にホグリングを受容させ易くなる。また、当該1対の移動規制突部にてパッド内ワイヤの延在方向にホグリングを挟んで、ホグリングを安定して固定することが可能となる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、ホグリングがパッド内ワイヤの延在方向の一方側に倒れた場合と他方側に倒れた場合とで、ホグリングの移動を同様に規制することが可能となる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、移動規制突部の間にパッド内ワイヤを受容させて、ホグリングを、ダクト入りシートクッションの着座面から遠ざけることが可能となる。これにより、ホグリングを膝等に当たり難くすることが可能となる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、着座者の臀部や膝等が移動規制突部に当たったときに、着座者に違和感を与えることを抑えて、座り心地の低下を抑えることが可能となる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、複数の移動規制突部からなる移動規制突部群の外周部が、外側へ向かうにつれてダクト壁からの突出高さが低くなるので、複数の移動規制突部による座り心地の低下を抑制することが可能となる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、吹出口の突出方向を横切る方向に切断刃等の加工具を移動させて吹出口の開口を形成する際に、加工具と移動規制突部との干渉を抑制することが可能となり、開口形成の作業性向上を図ることが可能となる。
[請求項8の発明]
請求項8の発明によれば、移動規制突部が形成される部分でダクトの内側断面積が大きくなって、ダクトの風量低下を抑えることが可能となる。また、請求項5の発明のように移動規制突部が四角錐台形状に形成された構成では、ダクト内のエアの流れをスムーズにすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るダクト入りシートクッションの斜視図 ダクト入りシートクッションの側断面図 シートパッドの平面図 ダクトの移動規制突部周辺の斜視図 ダクトの移動規制突部周辺の平面図 移動規制突部、パッド内ワイヤ及びワイヤ露出孔の配置関係を示す図 ダクトのA−A断面図 (A)図7における移動規制突部周辺の拡大図、(B)ダクトのB−B断面図 (A)第1移動規制突部周辺の側面図、(B)ホグリングが第1移動規制突部に当接したときの第1移動規制突部周辺の側面図、(C)ホグリングが第1移動規制突部に当接したときの第1移動規制突部周辺の側面図 (A)変形例に係る移動規制突部の平面図、(B)変形例に係る移動規制突部の平面図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のダクト入りシートクッション10は、例えば、車両用シート90の座部を構成し、ダクト30を内蔵している。具体的には、ダクト入りシートクッション10は、図2に示すように、シートパッド11の表側面11Mをカバー20で覆った構造になっている。シートパッド11は、例えば、ポリウレタン等の樹脂の発泡成形品であり、インサート成形によってパッド本体11H内にダクト30が埋設された構造になっている。また、パッド本体11Hには、ダクト30のほかに、カバー20をシートパッド11に固定するためのパッド内ワイヤ12が埋設されている。
図3に示すように、シートパッド11は、着座者の臀部及び大腿部を受け止めるメイン部11Aと、メイン部11Aの両側でメイン部11Aに対して***したサイド部11B,11Bを備えている。また、シートパッド11の表側面11Mには、複数の通気孔13と、吊込み溝14と、が形成されている。
図1及び図3に示すように、吊込み溝14は、シートパッド11内のパッド内ワイヤ12に沿って配置されている。具体的には、吊込み溝14は、シートパッド11のメイン部11Aとサイド部11B,11Bとの境界部分で前後方向に延びる1対の縦溝14A,14Aと、それら1対の縦溝14A,14Aを連絡する複数の横溝14Bとで構成されている。そして、吊込み溝14の底面14Mには、シートパッド11内に埋設されたパッド内ワイヤ12を露出させるワイヤ露出孔15が複数形成されている。
図1及び図2に示すように、ダクト30は、樹脂のブロー成形品であって、筒状をなすダクト壁31の内側に通気路30Rを備えた構造になっている。具体的には、ダクト30は、車両用シート90の前後方向に延びる複数の縦筒部30Aと、それら複数の縦筒部30A同士を連絡する横筒部30Bと、を有し、複数の縦筒部30Aのうち一の縦筒部30A(図1では、真ん中の縦筒部30A)が図示しないエア供給口に連絡される。また、ダクト30の上部(シートパッド11の表側を向く部分)には、ダクト壁31から突出して上述の通気孔13(図3参照)に連通する複数の吹出口32が備えられている。そして、エア供給口から供給されたエアが、通気路30Rを通って吹出口32から排出される。
カバー20は、以下のようにして、シートパッド11に固定されている。即ち、図2に示すように、カバー20の裏面側には、カバー側ワイヤ22が吊り紐21を介して取り付けられている。そして、吊り紐21が吊込み溝14内に引き込まれた状態で、カバー側ワイヤ22とシートパッド11に埋設されたパッド内ワイヤ12とがホグリング25で結合されることで、カバー20はシートパッド11に固定されている。詳細には、ホグリング25の内側には、パッド内ワイヤ12及びカバー側ワイヤ22が挿通され、ホグリング25は、シートパッド11の表側から見たときに、パッド内ワイヤ12及びカバー側ワイヤ22を横切るように配置されている。
ところで、着座者がダクト入りシートクッション10に、例えば、膝等をつくと、その膝等がダクト30に底突きしたホグリング25に当たることがある。このとき、ホグリング25が膝等に対してずれると、膝等に痛みが発生することがある。このような問題を解決するべく、本実施形態のダクト入りシートクッション10では、ダクト30に、ホグリング25の移動を規制するための移動規制突部40が複数設けられている。
図4に示すように、複数の移動規制突部40は、シートパッド11の表側(上側)に向かって突出している。詳細には、図7に示すように、移動規制突部40は、ダクト壁31の一部を表側に突出させてなり、移動規制突部40の内側部分は、通気路30Rの一部を構成する。移動規制突部40のダクト壁31からの突出量H1は、吹出口32のダクト壁31からの突出量H2とほぼ同じになっている。なお、図7に示すように、ダクト壁31は、吹出口32の周囲で段付き状に膨出している。
図5に示すように、複数の移動規制突部40は、シートパッド11を表側から見たときに、吊込み溝14の横溝14B(図3参照)に沿って延びるパッド内ワイヤ12を挟むように配置されている。具体的には、複数の移動規制突部40には、パッド内ワイヤ12の幅方向の一方側(図5の上側)に配置される第1移動規制突部41A,41Bと、パッド内ワイヤ12の幅方向の他方側(図5の下側)に配置される第2移動規制突部42A,42Bと、が備えられている。
また、図6に示すように、複数の移動規制突部40は、シートパッド11を表側から見たときに、パッド内ワイヤ12の延在方向でワイヤ露出孔15を挟むように配置されている。具体的には、パッド内ワイヤ12の幅方向の一方側(図6の上側)では、第1移動規制突部41A,41Bが、ワイヤ露出孔15を挟むように対をなして配置されると共に、パッド内ワイヤ12の幅方向の他方側(図6の下側)では、第2移動規制突部42A,42Bが、ワイヤ露出孔15を挟むように対をなして配置されている。
ワイヤ露出孔15を挟むように配置される第1移動規制突部41A,41B同士の間隔D2は、ワイヤ露出孔15の幅D1よりも広くなっている。また、上記間隔D2は、ホグリング25の外径D3よりも狭くなっている。さらに、パッド内ワイヤ12を挟むように配置される第1移動規制突部41Aと第2移動規制突部42Aとの間隔D4は、ホグリングの外径D3よりも狭くなっている。なお、図6では、間隔D2,D4とホグリング25の外径D3との比較を容易にするために、軸方向から見たホグリング25が2点鎖線で示されている。また、第2移動規制突部42A,42B同士の間隔は、第1移動規制突部41A,41B同士の間隔D2と同じになっていて、第1移動規制突部41Bと第2移動規制突部42Bとの間隔は、第1移動規制突部41Aと第2移動規制突部42Aとの間隔D4と同じになっている。
図4に示すように、各移動規制突部40は、四角錐台形状に形成されている。具体的には、各移動規制突部40は、図6に示すように、平面視長方形状をなし、パッド内ワイヤ12の延在方向に沿って延びる第1内側傾斜面45及び第1外側傾斜面46と、パッド内ワイヤ12の幅方向に沿って延びる第2内側傾斜面43及び第2外側傾斜面44と、を外側面に有する。また、本実施形態では、第1移動規制突部41A,41B同士、及び、第2移動規制突部42A,42B同士は、ワイヤ露出孔15の中心線を通ってパッド内ワイヤ12と直交する面S1に対して対称になっている。
図6に示すように、ワイヤ露出孔15挟むように配置された第1移動規制突部41A,41Bの間では、各移動規制突部41A,41Bの第2内側傾斜面43,43が互いに対向配置される。これら第2内側傾斜面43,43は、移動規制突部40の先端側へ近づくにつれて、即ち、シートパッド11の表側へ近づくにつれて、互いに離れるように傾斜している(図8(B)参照)。また、第2移動規制突部42A,42Bの間で互いに対向する第2内側傾斜面43,43についても、同様に傾斜している。
また、パッド内ワイヤ12の幅方向で対向する第1移動規制突部41A及び第2移動規制突部42Aの間では、各移動規制突部41A,42Aの第1内側傾斜面45,45が互いに対向配置される。これら第1内側傾斜面45,45は、移動規制突部40の先端側へ近づくにつれて、即ち、シートパッド11の表側へ近づくにつれて、互いに離れるように傾斜している(図8(A)参照)。また、第1移動規制突部41Bと第2移動規制突部42Bの間で互いに対向する第1内側傾斜面45,45についても、同様に傾斜している。
図8(A)に示すように、第1外側傾斜面46のダクト壁31に対する傾斜角α1は、第1内側傾斜面45のダクト壁31に対する傾斜角α2よりも小さくなっている。また、図8(B)に示すように、第2外側傾斜面44のダクト壁31に対する傾斜角β1は、第2内側傾斜面43のダクト壁31に対する傾斜角β2よりも小さくなっている。これにより、本実施形態では、4つの移動規制突部40からなる移動規制突部群40G(図6参照)の外周部は、外側へ向かうにつれてダクト壁31からの突出高さが低くなる。これにより、例えば、着座者の臀部等が複数の移動規制突部40に当たっても、臀部等に違和感を与え難くすることが可能となり、複数の移動規制突部40による座り心地の低下を抑えることが可能となる。また、上述の如く、移動規制突部40は、ダクト壁31の一部を突出させてなるので、移動規制突部40が形成されている部分でダクト壁31内の通気路30Rを流れるエアの乱流を抑えて、エアをスムーズに通過させることが可能となる。
移動規制突部40の構成に関する説明は以上である。次に、移動規制突部40によるホグリング25の移動の規制について説明する。
着座者がダクト入りシートクッション10に膝等をついて、膝等にホグリング25が当たると、ホグリング25はシートパッド11内部へと押し込まれ、図9(A)に示すように、ワイヤ露出孔15を挟むように配置された第1移動規制突部41A,41Bの間に受容される。ここで、ワイヤ露出孔15を挟むように配置された第2内側傾斜面43,43は、シートパッド11の表側面11Mへ近づくにつれて互いに離れるように傾斜しているので、それら1対の移動規制突部41A,41Bの間にホグリング25が受容され易くなっている。
膝等に押されたホグリング25は、図9(B)に示すように、パッド内ワイヤ12の延在方向に倒れることがある(図9(B)では、反時計方向に倒れる例が示されている。)。ここで、第1移動規制突部41A,41B同士の間の間隔D2は、ホグリング25の外径D3よりも狭くなっているので(図6参照)、パッド内ワイヤ12の延在方向に倒れようとするホグリング25は、第1移動規制突部41Bに突き当てられる。これにより、パッド内ワイヤ12の延在方向におけるホグリング25の移動が規制される。詳細には、ホグリング25の第1移動規制突部41B側の端部は、第1移動規制突部41Bと第2移動規制突部42Bとの間に入り込む。
ホグリング25が図9(B)の例と反対方向(図9(B)における時計方向)に倒れた場合には、ホグリング25は、第1移動規制突部41Aに突き当てられ、第1移動規制突部41Bの場合と同様にして、ホグリング25の移動が規制される。しかも、本実施形態では、第1移動規制突部41A,41Bの互いの対向面、即ち、第2内側傾斜面43,43は、ワイヤ露出孔15を通ってパッド内ワイヤ12と直交する面S1(図6参照)に対して対称になっているので、ホグリング25がパッド内ワイヤ12の延在方向の一方側と他方側の何れに倒れても、同じように、ホグリング25の移動を規制することが可能となる。
また、上述したように、第1移動規制突部41A,41Bの互いの対向面である第2内側傾斜面43,43は、シートパッド11の表側面11Mへ近づくにつれて互いに離れるように傾斜しているので、第1移動規制突部41A,41Bにてパッド内ワイヤ12の延在方向にホグリング25を挟んで、ホグリング25を安定して固定することが可能となる(図9(C)参照)。なお、図9(B)及び図9(C)では、パッド内ワイヤ12がカバー側ワイヤ22の奥側に隠れて見えなくなっている。
以上説明したように、本実施形態では、第1移動規制突部41A,41Bによって、パッド内ワイヤ12の延在方向におけるホグリング25の移動を規制することが可能となる。なお、図示はしないが、第2移動規制突部42A,42Bについても、同様にして、ホグリング25の移動を規制することが可能となる。
また、本実施形態では、パッド内ワイヤ12を挟むように配置された第1移動規制突部41Aと第2移動規制突部42Aとの間隔D4が、ホグリング25の外径D3より狭くなっているので(図6参照)、ホグリング25は、パッド内ワイヤ12の幅方向で第1移動規制突部41Aと第2移動規制突部42Aに挟まれ(図5及び図8(A)参照)、パッド内ワイヤ12の幅方向におけるホグリング25の移動が規制される。
このように、本実施形態では、ダクト入りシートクッション10に膝等をついて膝等がホグリング25に当たって、該ホグリング25がダクト30に底突いたときに、パッド内ワイヤ12の延在方向と幅方向の両方でホグリング25の移動を規制することが可能となる。これにより、膝等に対してホグリング25がずれることが抑えられ、ホグリング25による膝等の痛みを軽減することが可能となる。しかも、移動規制突部40は、ダクト壁31からシートパッド11の表側面11Mに向かって突出しているので、ダクト30の風量低下を抑えることが可能となる。以上により、ダクト30の風量低下を抑えつつ、ホグリング25による痛みを軽減することが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、移動規制突部40が、横溝14Bに沿って延びるパッド内ワイヤ12とカバー側ワイヤ22とを結束するホグリング25の移動を規制するように配置されていたが、縦溝14Aに沿って延びるパッド内ワイヤとカバー側ワイヤ22とを結束するホグリングの移動を規制するように配置されてもよい。
(2)上記実施形態では、移動規制突部40は、ダクト壁31を表側に突出させることで形成されていたが、ダクト壁31を肉厚にして形成されてもよい。
(3)上記実施形態では、移動規制突部40は、四角錐台形状であったが、例えば、三角錘台形状であってもよいし(図10(A)参照)、円錐台形状であってもよい(図10(B)参照)。
(4)上記実施形態では、移動規制突部40のダクト壁31からの突出量H1が、吹出口32のダクト壁31からの突出量H2とほぼ同じ大きさであったが、突出量H2より小さくてもよい。なお、突出量H1が突出量H2より小さければ、ブロー成形したダクト30に吹出口32をあける加工をする際に、移動規制突部40が邪魔にならず、加工しやすくなる。
(5)上記実施形態では、ダクト入りシートクッション10を、車両用シート90の座部に適用した例を示したが、背凭れ部に適用されてもよい。
10 ダクト入りシートクッション
11 シートパッド
12 パッド内ワイヤ
20 カバー
25 ホグリング
30 ダクト
31 ダクト壁
40 移動規制突部

Claims (8)

  1. ダクトを内蔵するシートパッドに埋設されたパッド内ワイヤと、前記シートパッドの表側面を覆うカバーに取り付けられたカバー側ワイヤと、がホグリングにて結束されたダクト入りシートクッションであって、
    前記シートパッドの表側面には、前記パッド内ワイヤを露出させるワイヤ露出孔が形成されると共に、
    前記ダクトには、前記シートパッドの表側に突出すると共に、前記シートパッドを表側から見たときに、前記パッド内ワイヤの延在方向で前記ワイヤ露出孔を挟むように対をなして配置される移動規制突部が、前記パッド内ワイヤを挟むように1対ずつ配設され、
    前記パッド内ワイヤを挟むように配置された前記移動規制突部同士の間隔を前記ホグリングの外径より狭くすると共に、前記ワイヤ露出孔を挟むように配置された前記移動規制突部同士の間隔を前記ホグリングの外径よりも狭くしたことを特徴とするダクト入りシートクッション。
  2. 前記ワイヤ露出孔を挟むように配置された前記移動規制突部の互いの対向面は、前記シートパッドの表側へ近づくにつれて互いに離れるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のダクト入りシートクッション。
  3. 前記ワイヤ露出孔を挟むように配置された前記移動規制突部の互いの対向面は、前記ワイヤ露出孔を通って前記パッド内ワイヤと直交する面に対して対称であることを特徴とする請求項1又は2に記載のダクト入りシートクッション。
  4. 前記パッド内ワイヤを幅方向で挟むように配置された前記移動規制突部の互いの対向面は、前記シートパッドの表側に近づくにつれて互いに離れるように傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッション。
  5. 前記移動規制突部は、前記シートパッドの表側に近づくにつれて窄まると共に、前記パッド内ワイヤの延在方向と平行な1対の第1傾斜面と、前記パッド内ワイヤの幅方向と平行な1対の第2傾斜面と、を外側面に有する四角錐台形状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッション。
  6. 前記1対の第1傾斜面のうち前記パッド内ワイヤから離れた側の第1外側傾斜面の傾斜角を、前記1対の第1傾斜面のうち前記パッド内ワイヤに近い側の第1内側傾斜面の傾斜角より小さくすると共に、
    前記1対の第2傾斜面のうち前記ワイヤ露出孔から離れた側の第2外側傾斜面の傾斜角を、前記1対の第2傾斜面のうち前記ワイヤ露出孔に近い側の第2内側傾斜面の傾斜角より小さくしたことを特徴とする請求項5に記載のダクト入りシートクッション。
  7. 前記ダクトには、前記シートパッドの表側面へ向かって突出する吹出口が備えられ、
    前記移動規制突部の突出量を、前記吹出口の突出量と略同じか又は前記吹出口の突出量より小さくしたことを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッション。
  8. 前記移動規制突部は、ダクト壁の一部を前記シートパッドの表側に突出させてなることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1の請求項に記載のダクト入りシートクッション。
JP2014179907A 2014-09-04 2014-09-04 ダクト入りシートクッション Active JP6383222B2 (ja)

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