JP6358278B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械に関し、その中でも燃料タンクの取付構造に関する。
この種の作業機械は、作業中は常時振動しており、また、作業動作の反動で強い衝撃を受けることもあるため、作業機械に搭載される燃料タンクは、そのような振動や衝撃に問題無く耐え得るように強固に取り付ける必要がある。
それに対し、このような作業機械に搭載される燃料タンクは、軽量で、設置スペースに合わせて多様な形状に形成できることから、合成樹脂で一体成形されている場合が多い。合成樹脂の一体成形品からなる燃料タンクは、ボルト等で締結して固定することができないため、従来の作業機械では、バンドやプレートなどで締め付けることによって燃料タンクを取り付けている。
例えば、特許文献1の作業機械では、バンドによる取り付けでは燃料タンクがズレ動くおそれがあることから、燃料タンクをプレートで締め付けて固定している。詳しくは、燃料タンクの上面の四隅に上側凹部が設けられ、燃料タンクの下面の四隅に下側凹部が設けられている。各下側凹部が、アッパーフレームの底板の上面の4カ所に取り付けられた受けパッドに嵌合されている。燃料タンクの上面には、前後一対の押さえプレートが、各端部を各上側凹部に嵌合させた状態で燃料タンクを横切るように配置されている。アッパーフレームの底板に引っ掛けられた4本の締め付けロッドで、これら押さえプレートの両端を下向きに締め付けることにより、燃料タンクをアッパーフレームに強固に取り付けている。
また、特許文献2の作業機械は、作動油タンクと支持フレームとで挟み込むことによって燃料タンクを固定している。詳しくは、燃料タンクは、バッテリーとともに支持フレームに組み付けられることにより、独立して組み立て可能なサブユニットを構成している。支持フレームは、燃料タンクを載せる主台座部と、主台座部から上方に延びる縦ピラー部と、縦ピラー部の上端部に片持ち支持されていて、燃料タンクに載せられた状態でバッテリーが載置される副台座部とを有している。作動油タンクの前面と縦ピラー部との間に燃料タンクが挟み込まれるように、主台座部及び副台座部をアッパーフレームの底板等に組み付けることにより、燃料タンクをアッパーフレームに強固に取り付けている。
特開2012−51529号公報 特開2014−159719号公報
特許文献1の作業機械の場合、2個の押さえプレートと4本の締め付けロッドで燃料タンクを取り付けているため、部品点数が多く、部材コストが高くつく。締め付けの程度を調節しながら4カ所締め付ける必要があるため、取り付け作業も煩雑である。
更に、燃料タンクの上面の前後を一対の押さえプレートで押さえ付けているため、燃料タンクの上面や下面の大部分が平面でないと、燃料タンクを安定して固定するのが難しい。従って、燃料タンクの形状が制限される。
また、特許文献2の作業機械の場合、作動油タンクで燃料タンクを挟み込むため、作動油タンクの周囲に十分なスペースが無ければ燃料タンクを設置できない。しかも、作動油タンクの前面と、それに対向する縦ピラーとで燃料タンクを挟み込むため、平坦で左右幅が大きく、しかも略平行な一対の側面を有する燃料タンクが必要になり、燃料タンクを安定して固定するためには、燃料タンクの形状も制限を受ける。
そこで本発明の目的は、燃料タンクが、曲面の多い複雑な形状であったとしても、簡素な構造でありながら強固に固定できる作業機械を提供することにある。
本発明は、燃料タンクがタンク固定構造によって機械本体に固定されている作業機械に関する。
前記燃料タンクは、側面に設けられて横方向の離れた位置に上下方向に延びるように窪んだ一対の縁部を有する支持受部と、前記側面の反対側の側面に設けられて前記支持受部の反対側に位置して上下方向に延びる平らな領域を有する押付部とを有している。前記タンク固定構造は、互いに離れた位置に固定されて上下方向に延びる一対の支持ピラーと、 前記支持ピラー各々の中心から外側にはみ出すことなく、前記一対の支持ピラーの中心の間の部分と対向して上下方向に延びる押付ピラーとを有している。そして、前記押付ピラーで、前記支持受部の各縁部に接した前記一対の支持ピラーに向けて前記押付部を押し付けた状態で、前記燃料タンクが、前記一対の支持ピラー及び前記押付ピラーで挟持されている。
すなわち、この作業機械によれば、互いに離れた位置で上下方向に延びる一対の支持ピラーで、燃料タンクの一方の側面に設けられた支持受部の窪んだ一対の縁部の各々を受け止めた状態で、燃料タンクの他方の側面において支持受部の反対側に設けられた押付部の上下方向に延びる平らな領域を、押付ピラーで押し付けることにより、燃料タンクが、作業装置が備えられている機械本体に固定されている。
それにより、各支持ピラーが各縁部に嵌まり込んで接触し、各縁部が各支持ピラーに押し付けられる。その結果、燃料タンクの横方向へのズレ動きが防止され、燃料タンクを強固に固定することができ、振動や作業動作の反動による強い衝撃を受けても、燃料タンクを安定して支持できる。燃料タンクの一方の側面に、一対の縁部を有する支持受部を設け、他方の側面の支持受部の反対側に、上下方向に延びる平らな領域を有する押付部を設けるだけでよいため、曲面の多い複雑な形状の燃料タンクにも適用できる。一対の支持ピラーに押付ピラーで押し付けるだけでよいため、構造が簡素であり、少ない部品点数で実現できる。
特に、前記支持受部の両縁部の間の部分が、これら縁部に対して***しているようにするのが好ましい。
支持受部の全域を窪ませると燃料タンクの容量が減少するが、両縁部の間の部分を***させることで、その容量の減少を抑制することができる。
また、前記縁部が断面円弧状の曲面で構成されるとともに、前記支持ピラーが円柱状の部材で構成されているようにするとよい。
支持ピラーを円柱状の部材で構成することで、支持ピラーの強度及び剛性を向上させることができ、縁部を断面円弧状の曲面で構成することで、面接触によって支持ピラーと広角度で密着させることができ、より強固に燃料タンクを固定することができる。
この場合、前記押付部が平面で構成されるとともに、前記押付ピラーが帯板状の部材で構成され、前記押付ピラーの幅よりも前記一対の支持ピラーの中心間の間隔の方が大きく設定されているようにするのが好ましい。
押付部と押付ピラーとによる面接触により、燃料タンクの側面を安定して支持しながら両方の支持ピラーに対してバランスよく押付力を加えることができ、各縁部を押し広げる方向に押付部を押し付けることができるので、燃料タンクをより安定して固定することができる。
具体的には、前記タンク固定構造は、前記一対の支持ピラー及び前記押付ピラーの各下端部が固定されていて、前記燃料タンクを載せた状態で前記機械本体のフレームに取り付けられる主台座部と、前記燃料タンクに載るように前記一対の支持ピラー及び前記押付ピラーの各上端部に固定されていて、バッテリーが載置される副台座部とを有し、前記副台座部が、前記燃料タンクの給油口を支持するフランジ部を有し、当該フランジ部が、前記フレームに設けられたブラケットに固定されているようにしてもよい。
そうすれば、一対の支持ピラー及び押付ピラーの各上端部及び各下端部が副台座部及び主台座部に固定されるため、一対の支持ピラーと押付ピラーとの間が拡がるのが阻止され、押付ピラーによる押し付け状態を安定して保持できる。主台座部と副台座部とにより、燃料タンクの上下が挟持されるので、燃料タンクの上下方向も強固に固定することができる。しかも、給油口を支持しているフランジ部が、機械本体のフレームに設けられたブラケットに固定されているので、燃料タンクから突出した給油口のズレ動きを防止でき、カバー等との接触を回避できる。
本発明の作業機械によれば、燃料タンクが曲面の多い複雑な形状であったとしても、簡素なタンク固定構造によって燃料タンクを強固に固定できる。
本実施形態の油圧ショベルを示す概略図である。 機械本体を右斜め前方から見た概略斜視図である。 側部機械室の主な装置及びアッパーフレームを示す概略斜視図である。 燃料タンク及びバッテリーが組み付けられるサブユニットの分解斜視図である。 タンク固定構造によって支持されている燃料タンクの縦断面図である。 サブユニットのアッパーフレームへの組み付け構造を示す概略斜視図である。 タンク固定構造の変形例を示す縦断面図である。 タンク固定構造の他の変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1及び図2に、本発明を適用した油圧ショベル1(作業機械の一例)を示す。この油圧ショベル1は、2tクラスの小型ショベルであり、一対のクローラを備えた下部走行体2と、その上に旋回自在に設置された機械本体20とで構成されている。なお、以降の説明で用いる前後左右等の方向は機械本体20を基準とする。
機械本体20には、キャノピ3、アタッチメント4(作業装置の一例)、機械室5などが設置されている。キャノピ3は、上部がルーフ3aで覆われた解放式の運転台であり、この機種では、機械本体20の左前隅部に配置されている。なお、キャノピ3に代えて、周囲が窓やパネルなどで覆われた箱形の運転台(キャブ)が配置されていてもよい。
アタッチメント4は、バケット4a、アーム4b、ブーム4c、及びこれらを動かす油圧シリンダ4dなどで構成されている。油圧シリンダ4dを駆動制御することでバケット4a等が回動し、掘削などの様々な作業動作が行えるようになっている。アタッチメント4は、機械本体20の前方で作業が行われるように、機械本体20の前部、詳しくはその左右方向の中央部から右側に偏った位置に起伏自在に軸支されている。
作業動作を行うアタッチメント4との間で前後のバランスを確保するために、機械本体20の後端部に高重量なカウンタウエイト(図示せず)が配置されている。そのカウンタウエイトの前側に、リアカバー5aで覆われた機械室5(後部機械室5R)が配置されており、その内部に、エンジンや油圧ポンプなどの駆動装置が収容されている。また、アタッチメント4の右側には、開閉可能なサイドカバー5bで覆われた機械室5(側部機械室5S)が配置されている。この機種では、この側部機械室5Sに、駆動装置に付随する燃料タンク40、作動油タンク50、バッテリー60が収容されている。
キャノピ3、アタッチメント4、機械室5を安定した状態で設置するために、機械本体20には、図3に示すように、底板21や一対の縦板22,22、梁板23などで構成され、強度及び剛性に優れたアッパーフレーム20aが備えられている。
底板21は、横方向に拡がる肉厚な円板状の金属板からなり、下部走行体2に旋回ベアリング2bを介して旋回可能に支持されている。一対の縦板22,22は、左右に対向して前後方向に延びるように底板21の上に立設されている。梁板23は、縦板22と交差した状態で左右方向に延びるように底板21の上に立設されている。両縦板22,22の前端部分に、アタッチメント4が軸支され、両縦板22,22の後端部分に、カウンタウエイトが載置されている。この機種の場合、一対の縦板22,22は、底板21の右側に偏って配置されている。
底板21の左前隅部は、油圧制御装置等が設置され、その上を覆うようにキャノピ3が組み付けられる領域となっている。また、底板21の後部は、後部機械室5Rを構成する領域であり、図示しないが、そこにはエンジンが縦板22の後部を跨いだ状態で横置きされている。
そして、右側の縦板22に沿った底板21の右側部における前側の領域は、機械室5Sを構成する領域であり、そこに作動油タンク50や燃料タンク40が設置されている。作動油タンク50は、縦長な略直方体形状をした金属製タンクからなり、底板21の前後方向の中間部位に設けられた支持台24の上に固定されている。
燃料タンク40は、その作動油タンク50の前側に拡がる、縦断面が半弓形状をした狭小なスペースに、バッテリー60と共に設置されている。燃料タンク40及びバッテリー60は、アッパーフレーム20aに後付けできるように、独立して組み立て可能なサブユニットを構成している。
(燃料タンク、バッテリー)
図4に、そのサブユニットの構成を示す。燃料タンク40及びバッテリー60は、主台座部71、一対の支持ピラー73,73、押付ピラー77、副台座部80などで構成されたサブフレーム70によって一体に組み付けられている。燃料タンク40は、一対の支持ピラー73,73及び押付ピラー77によってサブフレーム70に強固に固定できるように構成されており(タンク固定構造)、サブフレーム70を介してアッパーフレーム20aに強固に固定されるようになっている。
燃料タンク40は、合成樹脂製の中空容器であり、その外形は設置スペースの形状に合わせて、半弓形状の断面を有する独特な形状に形成されている。具体的には、燃料タンク40は、サイドカバー5bの内面に沿うように、上下方向に拡がる断面円弧状の曲面で形成された外側面41と、外側面41の反対側に向く内側面42とを有している(内側面42は図5に示す)。
内側面42は、後内側面42aと前内側面42bとで構成されていて、前内側面42bは、外側面41の前端縁に連なって上下方向に拡がる平面からなり、後方に向かうに従って次第に外側面41から離れるように断面V状に形成されている。後内側面42aは、前内側面42bに連なって後方に拡がる平面からなり、外側面41の反対側の部分と略平行に形成されている。
後内側面42aには、横方向の離れた位置に、上下方向に直線状に延びるように窪んだ一対の縁部43a,43aを有する支持受部43が設けられている。本実施形態の支持受部43の各縁部43aは、断面円弧状の曲面で構成されている。更に、両縁部43a,43aの間の部分は、燃料タンク40の内容量を増大するために、これら縁部43a,43aの最深部に対して***しており、本実施形態の支持受部43は、両縁部43a,43aの間に上下方向に延びる増量凸部43bを有している。換言すれば、本実施形態の支持受部43は、水平方向(横方向)の離れた位置に上下方向(縦方向)に延びるように形成された断面半円状の一対の溝で構成されている。
外側面41における支持受部43の反対側には、上下方向に延びる平らな領域、すなわち、上下方向の全域にわたって高低差の無い、平面や曲面で構成された領域を有する押付部44が設けられている。本実施形態の押付部44は、平坦な底面を有し、一定の幅で上下方向に延びる帯状の凹みで構成されている。
燃料タンク40の上部前側には、開閉可能なキャップが装着された円筒状の給油口45が設けられている。また、燃料タンク40の上部の中間部位、具体的には、燃料タンク40の上部における、支持受部43と押付部44とに挟まれた部位には、押付部44に連なる凹みが形成されていて、その凹みに、燃料タンク40の内部に貯留される燃料の液位を計測する液位計46が設置されている。
主台座部71は、上面に、燃料タンク40が載せられる載置面を有する金属製プレートからなり、その側部の一方に一対の支持ピラー73,73が設けられている。各支持ピラー73は、上下方向に延びる円柱状の部材からなり、主台座部71の上面の互いに離れた位置で直立するように、その下端部が主台座部71に固定されている。各支持ピラー73の周囲には、ゴム等の弾性を有するクッション材73aが装着されている。両支持ピラー73,73の上端部には、1つの締結孔74aが形成されている1枚の矩形板状の取付プレート74が、両支持ピラー73,73に架け渡すようにして固定されている。
主台座部71の他方の側部には、一対の支持ピラー73,73と対向するように一対の長孔75,75が形成されている。各長孔75は、一対の支持ピラー73,73に対して接離する方向に延びるように形成されている。また、主台座部71の上面の複数カ所には、上面に直交する方向から締結が行える雌ネジ部76が設けられている。
押付ピラー77は、その上端及び下端に、上下に対向した一対の張出部78,78を有する帯板状の金属部材からなる。各張出部78には一対の雌ネジ部78a,78aが設けられている。主台座部71の上に下側の張出部78を載せた状態で、その各雌ネジ部78aに主台座部71の一対の長孔75に挿通したボルトBを締結することにより、押付ピラー77は、一対の支持ピラー73,73と対向して上下方向に延びるように主台座部71に固定される。
このとき、燃料タンク40は、一対の支持ピラー73,73で、支持受部43の各縁部43aが受け止められるように載置面の上に載せられる。そして、図5に白抜き矢印で示すように、押付部44の凹みに嵌まり込んだ押付ピラー77で、押付部44を一対の支持ピラー73,73に向けて押し付ける。その状態で、押付ピラー77を主台座部71に固定することで、燃料タンク40は一対の支持ピラー73,73と押付ピラー77とで挟持されている。
そうすることで、各支持ピラー73が支持受部43の各縁部43aに嵌まり込んで面接触し、各縁部43aの曲面が各支持ピラー73のクッション材73aに押し付けられて密着する。その結果、燃料タンク40の横方向へのズレ動きが防止され、燃料タンク40を強固に固定することができる。
燃料タンク40の一方の側面に、一対の支持ピラー73,73を受け入れる一対の縁部43aを有する支持受部43を設け、他方の側面の支持受部43の反対側に、上下方向に延びる平らな領域を有する押付部44を設けるだけでよいため、曲面の多い複雑な形状の燃料タンクでも強固に固定することができる。
一対の支持ピラー73,73の中心間の間隔Hは、押付ピラー77の幅Wよりも大きく設定するのが好ましい。具体的には、図5に示すように、燃料タンク40の断面を見たとき、各支持ピラー73の中心を結ぶ線分の長さHを押付ピラー77の幅Wよりも大きくする。そして、各支持ピラー73の中心の間の部分に、押付ピラー77が、各支持ピラー73の中心から外側にはみ出すことなく対向するように、一対の支持ピラー73,73に対して押付ピラー77を位置決めする。
そうすることで、両方の支持ピラー73,73に対してバランスよく押付力を加えることができ、支持受部43の各縁部43aを押し広げる方向に押付部44を押し付けることができるので、燃料タンク40をより安定して固定することができる。
そうして、燃料タンク40を強固に挟持した一対の支持ピラー73,73及び押付ピラー77の上端部に副台座部80が締結して固定されている。すなわち、副台座部80は、長方形状の底辺部81、底辺部81の両長辺に立設された一対の長辺部82,82、底辺部81の両短辺に立設された一対の短辺部83,83などを有し、トレイ形状に形成されている。底辺部81における右側の長辺の近傍に、2つの締結孔81a,81aが形成されており、底辺部81における左側の長辺の近傍に、1つ締結孔81bが形成されている。
押付ピラー77の上側の張出部78の上に底辺部81の右側部分を載せ、取付プレート74の上に底辺部81の左側部分を載せて、副台座部80は、燃料タンク40に載るように配置される。そうして、底辺部81の右側の2つの締結孔81a,81aに挿通したボルトB,Bを、張出部78の各雌ネジ部78aに締結し、底辺部81の左側の1つの締結孔81bに挿通したボルトBを、取付プレート74の締結部74aに締結することにより、副台座部80が、一対の支持ピラー73,73及び押付ピラー77を介して主台座部71と一体化されている。
一対の支持ピラー73,73及び押付ピラー77の各下端部及び各上端部が、主台座部71及び副台座部80に固定されるため、一対の支持ピラー73,73と押付ピラー77との間が拡がるのが阻止され、押付ピラー77による押し付け状態を安定して保持できる。燃料タンク40は、主台座部71と副台座部80とでその上下が挟持されることで、上下方向にも強固に固定される。
そうして固定された副台座部80に、バッテリー60が載置されている。バッテリー60の荷重により、主台座部71と副台座部80とによる燃料タンク40の挟持が安定化するとともに、一対の支持ピラー73,73と押付ピラー77とによる燃料タンク40の挟持も安定化するので、燃料タンク40は、より強固に固定される。
こうした場合、液位計46の周囲は、押付ピラー77や副台座部80、燃料タンク40によって塞がれてしまうが、一対の支持ピラー73,73の間の部分には隙間が存在する。そのため、その隙間を通じて液位計46の電気ケーブル46aを容易に配索することができる。
副台座部80における前側の短辺部83には、前方に張り出して横方向に拡がるフランジ部84が設けられている。フランジ部84には、給油口45よりも大径の開口部84aが形成されている。その開口部84aに給油口45が挿入され、開口部84aと給油口45との間の隙間に緩衝材84bを取り付けることにより、給油口45がフランジ部84に支持されている。
フランジ部84には、更に、フレーム固定用の締結長孔85が形成されている。そして、副台座部80における後側の短辺部83には、締結孔86aが形成されたフレーム固定用の締結ブラケット86が設けられている。
図6に示すように、作動油タンク50の前側に拡がる底板21の上には、サブユニットを組み付けるために、複数のボス25が、主台座部71の複数の雌ネジ部76に対応して設けられている。そして、前方に向いた作動油タンク50の側面には、締結ブラケット86に対応して、締結孔86aに対応した雌ネジ孔51aを有する第1固定ブラケット51が設けられている。また、作動油タンク50の前側のスペースに面する右側の縦板22の側面には、締結長孔85に対応した雌ネジ孔26aが形成された第2固定ブラケット26が設けられている。
サブユニットは、クレーンなどで吊されることによって作動油タンク50の前側のスペースに移送され、所定位置に位置決めされる。その後、底板21の下側から各ボス25に挿入されたボルトBを各雌ネジ部76に締結することによって、主台座部71が底板21に固定され、同様に、締結孔86aに挿入されたボルトBを雌ネジ孔51aに締結することによって、締結ブラケット86が第1固定ブラケット51に固定され、締結長孔85に挿入したボルトBを雌ネジ孔26aに締結することによって、フランジ部84が第2固定ブラケット26に固定される。
燃料タンク40及びバッテリー60は、サブフレーム70に安定的に固定されているため、移送も安定して行える。燃料タンク40を載せた主台座部71が底板21に直接固定されているため、燃料タンク40の下部をアッパーフレーム20aに安定して支持できる。燃料タンク40の上に設置されている副台座部80の両端部が作動油タンク50及び縦板22に固定されているため、燃料タンク40の上部も安定して支持できる。
しかも、給油口45を支持しているフランジ部84を、縦板22に設けられた第2固定ブラケット26に固定したことで、給油口45の横方向へのズレ動きが防止され、燃料タンク40から突出した給油口45とサイドカバー5bとの接触が回避できるようになっている。
このように、本実施形態の油圧ショベル1によれば、一対の支持ピラー73,73に1つの押付ピラー77を押し付けて燃料タンク40を挟持しているので、簡素な構造でありながらも、曲面の多い複雑な形状の燃料タンク40を強固に固定できる。
なお、本発明にかかる作業機械は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
上述した支持受部43や押付部44の形態は、一例であり、仕様に応じて変更可能である。例えば、図7に示すように、支持受部43の両縁部43a,43aの間の部分は***せず、支持受部43が、一定の幅で上下方向に延びる帯状の凹みで構成されていてもよい。この場合でも、押付ピラー77で押付部44を一対の支持ピラー73,73に向けて押し付けることで、各支持ピラー73が支持受部43の各縁部43aに押し付けられて密着するので、燃料タンク40の横方向へのズレ動きが防止され、燃料タンク40を強固に固定することができる。
また、押付部44の凹みは必須ではない。従って、図7に示すように、押付部44は、単なる平坦な燃料タンク40の外側面41であってもよい。支持ピラー73も円柱状の部材に限らない。例えば、図8に示すように、断面L状の部材であってもよい。断面U状や断面半円状など、その形態は仕様に応じて選択可能である。
押付ピラー77も、図8に示すように、円柱状の部材で構成してもよい。その場合、押付部44は、円弧状の曲面を有する凹みで構成するのが好ましい。押付部44は、支持受部43の反対側に位置する燃料タンク40の外側面41の部分を上下方向に均等に押し付けることができればよいため、上下方向に延びる平らな領域が少なくとも存在していれば足りる。
バッテリーを燃料タンクの上に配置する必要が無い場合には、副台座部80の代わりに、一対の支持ピラー73,73及び押付ピラー77の各上端部に架設される梁ピラーを設置してもよい。副台座部80を省略し、一対の支持ピラー73,73、押付ピラー77、主台座部71で、燃料タンク40の下面及び両側面を固定するようにしてもよい。
その他、作業機械は油圧ショベルに限らず、クレーン等であってもよい。アタッチメント4は、作業内容に合わせて交換可能である。下部走行体はクローラ式に限らずホイール式であってもよい。
1 油圧ショベル(作業機械)
4 アタッチメント(作業装置)
20 機械本体
40 燃料タンク
43 支持受部
43a 縁部
44 押付部
73 支持ピラー
73a クッション材
77 押付ピラー

Claims (5)

  1. 燃料タンクがタンク固定構造によって機械本体に固定されている作業機械であって、
    前記燃料タンクは、
    側面に設けられ、横方向の離れた位置に上下方向に延びるように窪んだ一対の縁部を有する支持受部と、
    前記側面の反対側の側面に設けられ、前記支持受部の反対側に位置して上下方向に延びる平らな領域を有する押付部と、
    を有し、
    前記タンク固定構造は、
    互いに離れた位置に固定されて上下方向に延びる一対の支持ピラーと、
    前記支持ピラー各々の中心から外側にはみ出すことなく、前記一対の支持ピラーの中心の間の部分と対向して上下方向に延びる押付ピラーと、
    を有し、
    前記押付ピラーで、前記支持受部の各縁部に接した前記一対の支持ピラーに向けて前記押付部を押し付けた状態で、前記燃料タンクが、前記一対の支持ピラー及び前記押付ピラーで挟持されている作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記支持受部の両縁部の間の部分が、これら縁部に対して***している作業機械。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の作業機械において、
    前記縁部が断面円弧状の曲面で構成されるとともに、前記支持ピラーが円柱状の部材で構成されている作業機械。
  4. 請求項3に記載の作業機械において、
    前記押付部が平面で構成されるとともに、前記押付ピラーが帯板状の部材で構成され、
    前記押付ピラーの幅よりも前記一対の支持ピラーの中心間の間隔の方が大きく設定されている作業機械。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の作業機械において、
    前記タンク固定構造は、
    前記一対の支持ピラー及び前記押付ピラーの各下端部が固定されていて、前記燃料タンクを載せた状態で前記機械本体のフレームに取り付けられる主台座部と、
    前記燃料タンクに載るように前記一対の支持ピラー及び前記押付ピラーの各上端部に固定されていて、バッテリーが載置される副台座部と、
    を有し、
    前記副台座部が、前記燃料タンクの給油口を支持するフランジ部を有し、当該フランジ部が、前記フレームに設けられたブラケットに固定されている作業機械。
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