JP6321513B2 - 車両の制御装置及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置及び車両に関する。特に、発電装置を停止した状態で駆動モータの駆動力により走行する第1の走行モードと、発電装置により発電しながら駆動モータの駆動力により走行する第2の走行モードとを切替可能な車両の制御装置及び車両に関する。
近年、車両の駆動力を出力する駆動モータと、発電装置の動力として使用されるエンジンとを備えるとともに、車載の発電装置及び外部の充電装置による充電が可能な二次電池を備えた電動車両が知られている。かかる電動車両の一態様において、エンジンは、レンジエクステンダ(航続距離延長装置)として用いられ、車両の走行中に二次電池の残存容量(SOC:State of Charge)が所定の閾値以下になったときに始動する。エンジンの動力により発電された電力は、駆動モータに供給され、あるいは、二次電池に充電される。
上記のような車両(以下、「レンジエクステンダ車両」ともいう。)は、車載の発電装置を起動させずに、二次電池に充電された電力で走行することを基本思想としている。したがって、レンジエクステンダ車両は、例えば二次電池がフル充電の状態から、残存容量が極僅かになるまでの期間、二次電池に蓄積された電力のみで走行する(以下、かかる走行モードを「第1の走行モード」ともいう。)。すなわち、かかる期間においては、発電装置による発電が行われない。一方、レンジエクステンダ車両は、二次電池の残存容量が極僅かになると発電を開始し、発電した電力及び二次電池の電力により走行する(以下、かかる走行モードを「第2の走行モード」ともいう。)。
ここで、二次電池は、低温時に残存容量が低下した状態で使用すると、劣化が進行しやすくなる性質を有している。特許文献1には、二次電池の温度に応じて、車載の発電装置による発電を開始するか否かを判定する閾値を変更する技術が開示されている。具体的に、特許文献1には、車両走行中にSOC推定値が制御下限値に達すると、車載された電力発生機構による蓄電装置(二次電池)の充電が開始される電動車両が開示されている。かかる電動車両は、蓄電装置の性能低下が懸念される、蓄電装置の低温時及び/又は劣化時には、制御下限値を通常よりも上昇させるようになっている。
特開2011−240863号公報
二次電池は、充放電が繰り返されることによって自己発熱し、温度が上昇する性質を有している。したがって、レンジエクステンダ車両の走行中においては、外気温度にかかわらず、特許文献1に記載されたような制御によって、二次電池の温度に応じて制御下限値を上昇させることは有効である。
一方、レンジエクステンダ車両の始動時においては、二次電池の自己発熱が生じないことから、二次電池の温度は外気温度に大きく影響を受ける。そのため、冬季あるいは寒冷地等の外気温度が低い環境下において、二次電池の残存容量が低下した状態でレンジエクステンダ車両が始動され、二次電池の電力のみを利用して走行し続けると、二次電池の劣化が激しくなるおそれがある。したがって、レンジエクステンダ車両の始動時において、外気温度が低い場合には、二次電池の劣化を抑制するために、早期に第2の走行モードに移行することが望ましい。
ただし、外気温度が低いことのみを判定条件にした場合には、冬季あるいは寒冷地等において常に発電装置が作動することになって、燃費や排ガス等に有利とされる電動車両のメリットを活かすことができなくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、二次電池の電力のみによる走行距離を著しく減らすことなく、冷帯時における二次電池の劣化の進行を低減することが可能な、車両の制御装置及び車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、発電装置を停止した状態で駆動モータの駆動力によって走行する第1の走行モードと、前記発電装置により発電しながら前記駆動モータの駆動力によって走行する第2の走行モードと、を切替可能な車両の制御装置において、前記駆動モータに電力を供給する二次電池の残存容量を検出する残存容量検出部と、前記残存容量が所定の判定閾値未満のときに走行モードを前記第1の走行モードから前記第2の走行モードに切り替えるモード切替部と、前記モード切替部による前記車両の始動時の判定に用いられる始動時用判定閾値を外気温に基づいて設定する始動時判定閾値設定部と、を備える、車両の制御装置が提供される。
また、前記始動時判定閾値設定部は、直近の所定期間の始動時の平均気温に基づいて前記始動時用判定閾値を設定してもよい。
また、前記始動時判定閾値設定部は、前記車両の始動時に計測された外気温の計測値と前記平均気温との差に基づいて前記始動時用判定閾値を設定してもよい。
また、前記始動時判定閾値設定部は、前記二次電池の使用開始時からの総走行距離、総走行時間、充放電積算時間、又は前記二次電池の製造後経過日数のうちの少なくとも一つの情報に基づいて前記始動時用判定閾値を補正してもよい。
また、前記モード切替部は、前記車両の始動後には、走行時用判定閾値を用いて判定を行ってもよい。
また、前記モード切替部は、外部充電装置により前記二次電池が充電されたときにのみ走行モードを前記第2の走行モードから前記第1の走行モードに切り替えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上述したいずれかの制御装置と、車両を駆動する駆動モータと、前記駆動モータに電力を供給する二次電池と、前記駆動モータ及び前記二次電池の少なくとも一方に供給する電力を発電する発電装置と、を備える、車両が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、補助動力発生装置を停止した状態で駆動モータの駆動力によって走行する第1の走行モードと、前記補助動力発生装置の駆動力によって走行する第2の走行モードと、を切替可能な車両の制御装置において、前記駆動モータに電力を供給する二次電池の残存容量を検出する残存容量検出部と、前記残存容量が所定の判定閾値未満のときに走行モードを前記第1の走行モードから前記第2の走行モードに切り替えるモード切替部と、前記モード切替部による前記車両の始動時の判定に用いられる始動時用判定閾値を外気温に基づいて設定する始動時判定閾値設定部と、を備える、車両の制御装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、制御装置と、車両を駆動する駆動モータと、前記駆動モータに電力を供給する二次電池と、前記駆動モータとは別に前記車両の駆動力を発生する補助動力発生装置と、を備える、車両が提供される。
本発明にかかる車両の制御装置及び車両によれば、二次電池の電力のみによる走行距離を著しく減らすことなく、冷帯時における二次電池の劣化の進行を低減することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる車両全体のシステムの概略構成を示す模式図である。 図2は、走行制御装置の構成例を示すブロック図である。 図3(a)〜(c)は、それぞれ始動時用判定閾値の演算に用いるマップの例である。 図4は、REモード切替判定処理を示すフローチャートである。 図5は、始動時用判定閾値の演算処理を示すフローチャートである。 図6は、EVモード復帰判定処理を示すフローチャートである。 図7は、走行時用判定閾値のみを用いたREモード切替判定処理を実施した場合のタイムチャートである。 図8は、本実施形態によるREモード切替判定処理を実施した場合のタイムチャートである。 図9は、燃料電池ハイブリッド車両のシステムの構成例を示す模式図である。 図10は、圧縮空気ハイブリッド車両のシステムの構成例を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.システムの全体構成例>>
まず、本発明の一実施形態にかかる電動車両のシステムの全体構成の一例について説明する。図1は、本実施形態にかかる電動車両のシステム1の構成例を示す模式図である。図1において、実線が動力を示し、点線が電力を示し、破線が電気信号を示す。
かかるシステム1は、駆動モータ30により車両の駆動軸50に付与する駆動力を発生させる駆動系と、発電装置14により駆動モータ30及び二次電池40に供給する電力を発電する発電系と、駆動系及び発電系を制御する電子制御系とにより構成される。発電系は、補助動力発生装置にも相当する。かかるシステム1は、いわゆるレンジエクステンダ車両として構成されるものであるが、外部充電装置による二次電池40への充電が可能なシリーズ式ハイブリッド車両と称される場合もある。
駆動系は、主として、二次電池40、インバータ20及び駆動モータ30により構成される。発電系は、主として、エンジン12、発電装置14及びインバータ16により構成される。電子制御系は、主として、走行制御装置(図1では「ECU」と表記)100及びエンジン制御装置(図1では「エンジンECU」と表記)60により構成される。
かかるシステム1では、基本的には、二次電池40に充電された電力のみを利用して駆動モータ30によって駆動力を発生させて車両の走行制御が行われる(以下、かかる走行モードを「EVモード」あるいは「第1の走行モード」という。)。また、かかるシステム1では、二次電池40の残存容量SOCが所定の閾値SOC_thre未満になった場合には、発電装置14による発電を行いながら、駆動モータ30によって駆動力を発生させて車両の走行制御が行われる。(以下、かかる走行モードを「RE(Range Extend)モード」あるいは「第2の走行モード」という。)。
<1−1.駆動系の構成>
駆動系を構成する駆動モータ30は、直流電力を交流電力に変換するインバータ20を介して二次電池40に接続されている。駆動モータ30は、インバータ20から供給される電流により発生する電磁力と、駆動モータ30内に設けられたマグネットの磁力とによって、駆動軸50に付与する駆動力を発生させる。また、駆動モータ30は、減速時に熱エネルギとして捨てられる減速エネルギを電力に変換して二次電池40に充電する回生機能を有していてもよい。
駆動モータ30は、いずれも三相交流式のモータとして構成されている。かかるモータは、ステータコイルの三相巻線に三相交流電流を供給することによってモータ内に回転磁界を発生させ、ロータに設けられた永久磁石が回転磁界に引かれることによりトルクを発生させる。このとき発生するトルクは、モータに供給される電流の大きさに比例する。また、モータに供給される交流電流の周波数は、モータの出力トルク及び回転数に応じて設定される。
二次電池40は、例えば、充放電可能な蓄電池等の二次電池により構成される。本実施形態にかかるシステム1では、電圧が200Vの高電圧二次電池40が用いられている。インバータ20は、二次電池40の電圧を駆動モータ30に印加することで、駆動モータ30のモータ巻き線に電流を供給する。インバータ20は、昇圧コンバータ付のインバータであってもよい。
<1−2.発電系の構成>
発電系を構成する発電装置14は、エンジン12の駆動力を利用して発電を行う装置として構成されている。かかる発電装置14は、駆動モータ30と同様に、三相交流式のモータとして構成されている。発電装置14は、交流電力を直流電力に変換するインバータ16を介して、駆動系を構成するインバータ20及び二次電池40に接続されている。発電された電力は、インバータ16,20を介して駆動モータ30に対して供給されるとともに、二次電池40に充電される。インバータ16は、昇圧コンバータ付のインバータとして構成されてもよい。
エンジン12は、発電装置14による発電のための動力を発生する。エンジン12は、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンとすることができるが、これらに限られない。発電装置14は、エンジン12の始動時において、二次電池40からの電力を利用して、スタータとしても機能するように構成されてもよい。
<1−3.電子制御系の構成>
本実施形態にかかるシステム1の電子制御系は、走行制御装置100及びエンジン制御装置60により構成されている。なお、走行制御装置及びエンジン制御装置が一体となった一つの制御装置により電子制御系が構成されてもよく、あるいは、走行制御装置がさらに複数の制御装置に分けられて構成されてもよい。
エンジン制御装置60は、例えば、公知のマイクロコンピュータを中心に構成され、走行モードがREモード(第2の走行モード)とされた状態において、エンジン12の駆動制御を行う。例えば、エンジン制御装置60は、エンジン12の燃料噴射制御、吸気制御等を行う。本実施形態では、エンジン12は発電装置14の動力を発生するために用いられることから、エンジン回転数や出力トルクは一定とされるか、あるいは、複数段階で切り替えられるようにしてもよい。
走行制御装置100は、例えば、公知のマイクロコンピュータを中心に構成された制御ユニットである。かかる走行制御装置100は、運転者によるアクセルペダルの操作量等に基づいて駆動モータ30の要求トルクを算出する。走行制御装置100は、算出した要求トルクに基づいて駆動系のインバータ20の制御を実行し、駆動モータ30により所望の駆動力を発生させる。
また、走行制御装置100は、車両の走行モードを、EVモード(第1の走行モード)、又はREモード(第2の走行モード)に切り替える。EVモードにおいて、走行制御装置100は、上述の駆動モータ30の出力制御を実行する。RE走行モードにおいて、走行制御装置100は、上述の駆動モータ30の出力制御と併せて、エンジン制御装置60に対して指令を行うとともに発電系のインバータ16の制御を行い、エンジン12の駆動力を利用した発電制御を実行する。
図2は、電子制御系を構成する走行制御装置100の構成のうち、走行モードの切り替えに関連する部分を機能的に示すブロック図である。走行制御装置100は、外気温検出部110と、SOC検出部120と、始動時判定閾値設定部130と、外部充電検出部140と、モード切替部160と、記憶部150とを備えている。このうち、外気温検出部110、SOC検出部120、始動時判定閾値設定部130、外部充電検出部140及びモード切替部160は、具体的には、マイクロコンピュータによるプログラムの実行により実現される機能であってよい。
記憶部150は、例えば、揮発性のRAM(Random Access Memory)等により構成される。その他、走行制御装置100は、制御プログラム等を記憶させる図示しないROM(Read Only Memory)等を備えていてもよい。走行制御装置100には、二次電池40の残存容量SOCに関連する信号や、車両のイグニッションスイッチのオンオフを示す信号、温度センサの検出信号等が入力される。
外気温検出部110は、温度センサの検出信号を読み込み、当該検出信号に基づいて外気温度Taを求め、記憶部150に記憶させる。温度センサは、例えば、エンジン冷却水の温度を検出する温度センサとすることができるが、これに限られない。車両に備えられた種々の温度センサの検出信号を利用してもよいし、個別の温度センサが設けられてもよい。本実施形態では、外気温検出部110は、車両のイグニッションスイッチがオフからオンになったときに外気温度Taを検出し、検出した外気温度Taを記憶部150に記憶させる。これにより、車両の走行状態における、外気温度Ta以外の温度変化の要因をできる限りなくして、外気温度Taが正確に検出されやすくなっている。
SOC検出部120は、二次電池40の残存容量SOCに関連する信号を読み込み、二次電池40の残存容量SOCを求める。本実施形態では、残存容量SOCは、二次電池40の充電容量の最大値に対する現在の充電量(%)を示す。残存容量SOCに関連する信号は、例えば、二次電池40に設けられた電圧センサや電流センサのセンサ信号とすることができる。充電容量の最大値は、二次電池40の温度Tbに応じて変化するため、SOC検出部120は、残存容量SOCを求める際に、二次電池40の温度Tbを考慮してもよい。
外部充電検出部140は、車載の発電装置14ではなく、外部充電装置によって二次電池40への充電が行われる状態を検出する。例えば、二次電池40への充電用のコネクタに、外部充電装置の充電用ガンが挿入されたときに、外部充電装置による充電が行われると判定することができる。あるいは、非接触式の外部充電装置の場合には、当該外部充電装置との無線通信や、充電開始確認用の微弱電流によって、外部充電装置による充電が行われると判定することができる。
モード切替部160は、SOC検出部120で検出された二次電池40の残存容量SOC(%)を所定の判定閾値SOC_thre(%)と比較する。そして、モード切替部160は、残存容量SOCが判定閾値SOC_thre未満になったときに、走行モードを、EVモードからREモードに移行する。これにより、二次電池40がフル充電の状態から、残存容量SOCが低下するまでの期間は、基本的に二次電池40に充電された電力のみを利用して車両が走行する。したがって、できる限り、エンジン12に供給する燃料の消費を伴わず、排ガスも放出されないEVモードで、車両が走行する。
一方、二次電池40の残存容量SOCが低下した場合には、発電装置14により発電される電力を利用したREモードで車両が走行することになる。これにより、外部充電装置によって二次電池40の充電が行われるまでは、車載の発電装置14によって、車両を走行させることができる。本実施形態では、モード切替部160は、所定の判定閾値SOC_threとして、走行時用判定閾値SOC_0と始動時用判定閾値SOC_stとを用いる。
走行時用判定閾値SOC_0は、車両のイグニッションスイッチがオフからオンに変わった時を除く大部分の期間において用いられて、残存容量SOCと比較される。すなわち、車両の走行が開始され、自己発熱によって二次電池40の温度Tbが上昇し始めた後については、走行時用判定閾値SOC_0が用いられる。車両の走行開始後においては、二次電池40の温度は外気温度Taの影響を受けづらくなるために、走行時用判定閾値SOC_threは、周囲環境にかかわらず、始動時用判定閾値SOC_stの基準となる値SOC_Xの下限値と同じ値とすることができる。走行時用判定閾値SOC_threは、例えば、2〜6.5%に設定される。
一方、始動時用判定閾値SOC_stは、車両のイグニッションスイッチがオフからオンに変わった時にのみ用いられて、残存容量SOCと比較される。すなわち、車両が停車した状態であって、二次電池40の温度Tbが外気温度Taに大きく影響される状態においては、始動時用判定閾値SOC_stが用いられる。冬季あるいは寒冷地等の外気温度Taが低い環境下において車両が始動されるような場合に、早期にREモードに移行させて、二次電池40の劣化を防ぐことを目的として、始動時用判定閾値SOC_stが用いられる。
モード切替部160は、走行モードをREモードに切り替えた場合には、エンジン制御装置60に対してエンジン12の制御指令を送信する。また、走行モードがREモードに切り替えられた場合、走行制御装置100は、発電系のインバータ16を制御して、発電制御を行うようになっている。REモードにおいては、例えば、二次電池40の残存容量SOCが、走行時用判定閾値SOC_0以上かつ所定の上限閾値以下の範囲となるように、発電系の制御が行われる。
また、本実施形態では、モード切替部160は、車両が外部充電装置に接続され、外部充電装置によって二次電池40の充電が行われた場合にのみ、走行モードをREモードからEVモードに復帰させる。したがって、二次電池40が外部充電装置によって充電された後、基本的にEVモードで走行しつつ、二次電池40の残存容量SOCが低下した後、外部充電装置に接続されるまではREモードで走行する、環境に有利な走行が可能となっている。
始動時判定閾値設定部130は、車両のイグニッションスイッチがオフからオンになったときに、外気温度Taに基づいて始動時用判定閾値SOC_stを設定する。かかる始動時用判定閾値SOC_stは、モード切替部160において、走行モードをEVモードからREモードに切り替えるための判定に用いる閾値であって、車両の始動時のみに用いられる判定閾値である。
本実施形態では、始動時判定閾値設定部130は、記憶部150に記憶されている複数の外気温度Taの情報から得られる平均気温Ta_aveに応じて始動時用判定閾値SOC_st(%)を設定する。検出される外気温度Taそのものではなく、平均気温Ta_aveを用いることにより、始動時用判定閾値SOC_stが日毎あるいは時間毎に変化しないようにすることができる。
具体的に、始動時判定閾値設定部130は、平均気温Ta_aveを求めた後、図3(a)に例示される第1のマップを参照して、平均気温Ta_aveに対応する始動時用判定閾値SOC_stを決定する。かかる第1のマップにより決定される始動時用判定閾値SOC_stは、走行開始後に用いられる走行時用判定閾値SOC_thre以上の値となっている。また、始動時用判定閾値SOC_stは、平均気温Ta_aveが低くなるほど大きい値となる。
したがって、平均気温Ta_aveが低い地域あるいは季節等で車両が始動する場合には、発電装置14による発電を伴うREモードに移行されやすくなる。これにより、低温時に、二次電池40の残存容量SOCが低い状態で、EVモードでの走行が開始されて、二次電池40の劣化が進行することを抑制することができる。また、始動時用判定閾値SOC_stは、平均気温Ta_aveが低くなるほど大きい値となることから、平均気温Ta_aveの低さの程度に応じてREモードに移行されやすくなる。これにより、発電装置14による発電を伴わないEVモードによる走行距離が、著しく減ることがない。
平均気温Ta_aveは、例えば、外気温検出部110により、車両のイグニッションスイッチがオンになったときに検出されて記憶された外気温度Taのうちの直近の複数回(例えば、5〜10回)の値の平均値とすることができる。あるいは、平均気温Ta_aveは、直前の所定の期間(例えば、2週間から3ヶ月)に記憶された値の平均値とすることができる。あるいは、例えば1日に1回、あらかじめ決められた時間帯に外気温度Taを計測して記憶させた値を用いて、平均気温Ta_aveを求めてもよい。さらには、ナビゲーションシステム等によって車両の現在位置を把握するとともに、通信ネットワークを介して、現在位置の直近の平均気温を取得するようにしてもよい。
また、本実施形態では、始動時判定閾値設定部130は、上記の平均気温Ta_aveと、今回のイグニッションスイッチがオンになったときに検出された外気温度Taとの差分ΔTaに基づいて、始動時用判定閾値SOC_stを補正する。具体的に、始動時判定閾値設定部130は、今回検出された外気温度Taから平均気温Ta_aveを減算して差分ΔTaを求めた後、図3(b)に例示される第2のマップを参照して、差分ΔTaに対応する補正値SOC_Y(%)を求める。そして、始動時判定閾値設定部130は、すでに求められた始動時用判定閾値SOC_st(SOC_X)に対して、求められた補正値SOC_Yを加算して、始動時用判定閾値SOC_stを決定する。
かかる第2のマップにより決定される補正値SOC_Yは、差分ΔTaが大きいほど、すなわち、今回検出された外気温度Taが平均気温Ta_aveに対して低いほど、大きい値となっている。したがって、今回の車両の始動時の外気温度Taが平均気温Ta_aveよりも低い場合であっても、車両の始動時の外気温度Taの低さの程度に応じて、REモードに移行されやすくなっている。また、車両がガレージ内に置かれていた場合等、今回の車両の始動時の外気温度Taが平均気温Ta_aveよりも高い場合において、始動時用判定閾値SOC_stを下げるように補正値SOC_Yを設定すれば、必要以上に始動時用判定閾値SOC_stが大きくなることを防ぐことができる。
さらに、始動時判定閾値設定部130は、二次電池40の経年劣化度合いに基づいて、始動時用判定閾値SOC_stを補正してもよい。二次電池40の経年劣化を表すパラメータとしては、例えば、二次電池40の使用開始時からの総走行距離や、総走行時間、充放電積算時間、二次電池40の製造後の経過日数のうちの少なくとも一つの情報を用いることができる。二次電池40は、使用するごとに、あるいは、放置されているだけでも劣化が進行し、耐用年数を迎えるころには、初期の性能に対して、70〜80%程度の性能しか保持されないことが知られている。したがって、二次電池40の経時劣化が進行している状態にあるほどREモードに移行されやすくすることで、二次電池40の劣化がさらに激しくなることを抑制することができる。
例えば、始動時判定閾値設定部130は、図3(c)に例示される第3のマップを参照して、二次電池40の使用開始時からの総走行距離や総走行時間に応じた補正係数αを求める。かかる第3のマップの例では、総走行距離、あるいは、総走行時間が長いほど、すなわち、二次電池40の経時劣化が進行しているほど、補正係数αは大きくなる。そして、始動時判定閾値設定部130は、求められた補正係数αを、始動時用判定閾値SOC_stに乗じることにより、始動時用判定閾値SOC_stを補正する。これにより、二次電池40が劣化しているような状態においては、早期にREモードに移行され、発電装置14により発電される電力を用いて車両を走行させることが可能になる。
<<2.制御方法の例>>
次に、本実施形態にかかる走行制御装置100による走行モード切替制御方法について説明する。図4〜図6は、本実施形態にかかる走行モード切替処理を示すフローチャートである。このうち、図4〜図5は、EVモード(第1の走行モード)からREモード(第2の走行モード)への切り替えを行うための処理であって、イグニッションスイッチがオンとなっている間に実行される処理を示すフローチャートである。また、図6は、REモード(第2の走行モード)からEVモード(第1の走行モード)へ復帰させるための処理であって、イグニッションスイッチがオフとなっている間に実行される処理を示すフローチャートである。
<2−1.REモード切替判定処理>
まず、図4〜図5を参照して、走行モードをEVモードからREモードへと切り替えるための判定処理について説明する。まず、イグニッションスイッチがオンにされると、ステップS10において、モード切替部160は、現在の走行モードがEVモードか否かを判別する。現在の走行モードがREモードである場合(S10:No)、イグニッションスイッチがオンの間は走行モードがREモードで維持されるため、REモード切替判定処理を終了する。
一方、現在の走行モードがEVモードである場合(S10:Yes)、ステップS12において、モード切替部160は、イグニッションスイッチがオフからオンになった直後であるか否かを判別する。現在、イグニッションスイッチがオフからオンになった直後でない場合(S12:No)、ステップS18において、モード切替部160は、判定閾値SOC_threを走行時用判定閾値SOC_0に設定する。かかる走行時用判定閾値SOC_0は、あらかじめ設定された値である。一方、現在、イグニッションスイッチがオフからオンになった直後である場合(S12:Yes)、ステップS14において、始動時判定閾値設定部130は、始動時用判定閾値SOC_stを算出する。
図5は、始動時用判定閾値SOC_stの演算処理を示すフローチャートである。まず、ステップS30において、始動時判定閾値設定部130は、平均気温Ta_aveを算出する。具体的に、始動時判定閾値設定部130は、記憶部150に記憶されている外気温度Taを読み込み、直近の複数回、あるいは、所定の期間等における平均気温Ta_aveを算出する。
次いで、ステップS32において、始動時判定閾値設定部130は、図3(a)に例示する第1のマップを参照して、平均気温Ta_aveに対応する始動時用判定閾値SOC_Xを求める。次いで、ステップS34において、始動時判定閾値設定部130は、今回イグニッションスイッチがオフからオンになったときに検出された外気温度Taから平均気温Ta_aveを減算し、差分ΔTaを算出する。
次いで、ステップS36において、始動時判定閾値設定部130は、図3(b)に例示する第2のマップを参照して、差分ΔTaに対応する補正値SOC_Yを求める。さらに、ステップS38において、始動時判定閾値設定部130は、図3(c)に例示する第3のマップを参照して、二次電池40の使用開始時からの総走行距離や総走行時間等の劣化情報に応じた補正係数αを求める。
そして、ステップS40において、始動時判定閾値設定部130は、ステップS32で求めた始動時用判定閾値SOC_Xに、ステップS36で求めた補正値SOC_Yを加算するとともに、ステップS38で求めた補正係数αを乗じて、始動時用判定閾値SOC_stとする。なお、ステップS34〜ステップS40を省略して、始動時用判定閾値SOC_Xをそのまま始動時用判定閾値SOC_stとしてもよいし、ステップS38を省略して、始動時用判定閾値SOC_Xに補正値SOC_Yを加算した値を始動時用判定閾値SOC_stとしてもよい。
図4に戻り、ステップS14において始動時用判定閾値SOC_stが求められた後、ステップS16において、モード切替部160は、判定閾値SOC_threを始動時用判定閾値SOC_stに設定する。
ステップS16あるいはステップS18で判定閾値SOC_threが設定されると、ステップS20において、モード切替部160は、現在の二次電池40の残存容量SOCを読み込み、残存容量SOCが判定閾値SOC_thre未満であるか否かを判別する。残存容量SOCが判定閾値SOC_thre以上である場合(S20:No)、走行モードをEVモードに維持したまま、ステップS10に戻る。
一方、残存容量SOCが判定閾値SOC_thre未満である場合(S20:Yes)、モード切替部160は、走行モードをEVモードからREモードに切り替えて、REモード切替判定処理を終了する。これにより、二次電池40の残存容量SOCが判定閾値SOC_thre未満になるまではEVモードでの走行が継続され、残存容量SOCが判定閾値SOC_thre未満になったときにREモードに切り替えられる。以降は、発電装置14によって発電される電力を利用しながら、駆動モータ30による走行制御が実行される。
本実施形態では、イグニッションスイッチがオフからオンになった直後には、平均気温Ta_aveに基づいて設定される始動時用判定閾値SOC_stを用いて、走行モードをREモードに移行するか否かが判別される。このため、冬季や寒冷地等の低温環境下で、残存容量SOCが低い場合に、EVモードで走行が開始されて二次電池40の劣化が激しくなることを抑制することができる。かかる始動用判定閾値SOC_stは、平均温度Ta_aveあるいは現在の外気温度Taが低温であるほど大きい値に設定されることから、EVモードでの走行距離を著しく減らすことがない。さらに、二次電池40の経時劣化の度合いに応じて始動時用判定閾値SOC_stを補正すれば、二次電池40の劣化が進行している場合においては、よりREモードに移行されやすくなる。
<2−2.EVモード復帰判定処理>
次に、図6を参照して、走行モードをREモードからEVモードへと切り替えるための判定処理について説明する。まず、ステップS50において、モード切替部160は、イグニッションスイッチがオフの状態か否かを判別する。イグニッションスイッチがオンの場合(S50:No)、走行モードをREモードからEVモードに切り替えることはないため、そのままEVモード切替判定処理を終了する。
イグニッションスイッチがオフの場合(S50:Yes)、ステップS52において、モード切替部160は、外部充電装置に接続されたか否かを判別する。例えば、充電用のコネクタに、外部充電装置の充電用ガンが挿入されたときに、外部充電装置に接続されたと判定することができる。あるいは、非接触式の外部充電装置の場合には、当該外部充電装置との無線通信や、充電開始確認用の微弱電流によって、外部充電装置に接続されたと判定することができる。
外部充電装置への接続が検知されない場合(S52:No)、ステップS50に戻り、イグニッションスイッチがオフの間、外部充電装置への接続判定が繰り返される。一方、外部充電装置への接続が検知された場合(S52:Yes)、ステップS54において、モード切替部160は、走行モードをREモードからEVモードに復帰させる。これにより、外部充電装置による二次電池40への充電が行われたときにのみ、走行モードがEVモードに復帰することとなる。
<2−3.タイムチャート>
次に、本実施形態にかかる走行制御装置100によってREモード切替判定処理が実行される場合の、走行モードの切り替え時期及び二次電池40の残存容量SOCの推移について、タイムチャートに基づき説明する。図7は、車両の始動時を含む全期間にわたって走行時用判定閾値SOC_0を用いた場合を示すタイムチャートである。図8は、本実施形態にかかる走行制御装置100によりREモード切替判定処理を実行した場合のタイムチャートである。
図7に示すように、全期間にわたって走行時用判定閾値SOC_0を用いてREモード切替判定処理を行う場合において、二次電池40がフル充電状態となっている時点t0からEVモードが継続する。この間、車両のイグニッションスイッチのオンオフが繰り返されても、すなわち、車両の使用が中断しても、二次電池40の残存容量SOCが走行時用判定閾値SOC_0未満にならない限り、EVモードでの走行制御が継続される。図7中の、時点t1及び時点t2は、車両が始動された時点を表しているが、両時点t1,t2とも、残存容量SOCが走行時用判定閾値SOC_0以上となっているために、EVモードが継続している。
そして、二次電池40の残存容量SOCが走行時用判定閾値SOC_0未満になった時点t3において、走行モードがEVモードからREモードに切り替わる。以降、車載の発電装置14による発電及び発電停止が繰り返されつつ、外部充電装置に接続されるまではREモードが継続される。かかる図7の例では、外気温度Taにかかわらず、残存容量SOCと走行時用判定閾値SOC_0との比較が行われる。例えば、時点t2から時点t3までの期間、低温環境下で車両が始動されると、低温かつ残存容量SOCが低い状態で、二次電池40に充電された電力による走行制御が行われる。そのため、二次電池40の劣化が激しくなる。
一方、図8に示すように、本実施形態にかかる走行制御装置100により始動時用判定閾値SOC_st及び走行時用判定閾値SOC_0を用いてREモード切替判定処理を行う場合において、二次電池40がフル充電状態となっている時点t10からEVモードが継続する。車両のイグニッションスイッチがオフからオンにされた時点t10,t11,t12では、いずれも平均気温Ta_aveあるいは外気温度Taに基づいて設定される始動時用判定閾値SOC_stが走行時用判定閾値SOC_0よりも大きい値となっている。しかしながら、時点t10,t11では、いずれも残存容量SOCが始動時用判定閾値SOC_st以上になっているために、走行モードはEVモードで維持される。
一方、次に車両のイグニッションスイッチがオフからオンにされた時点t12では、残存容量SOCが始動時用判定閾値SOC_stを下回っているため、この時点t12で、走行モードはREモードに切り替えられる。その後、例えば、自己発熱によって二次電池40が昇温し始めた時点t13で、判定閾値SOC_threは走行時用判定閾値SOC_0に戻される。残存容量SOCが始動時用判定閾値SOC_stを2〜5%上回った時点で、判定閾値SOC_threが走行時用判定閾値SOC_0に戻されてもよい。以降、車載の発電装置14による発電及び発電停止が繰り返されつつ、外部充電装置に接続されるまではREモードが継続される。また、これ以降は、外部充電装置によって二次電池40に充電されない限りは、車両の始動時からREモードで走行制御が開始される。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両の走行開始後においては走行時用判定閾値SOC_0を用いる一方、車両の始動時においては平均気温Ta_aveあるいは外気温度Taに基づいて設定される始動時用判定閾値SOC_stを用いて、REモードへの切替判定が行われる。したがって、二次電池40の温度Tbが外気温度Taに大きく影響される車両の始動時において、低温環境下で、かつ、残存容量SOCが低い場合には、走行モードがREモードに移行されやすくなる。これにより、二次電池40の温度Tbが低温で、残存容量SOCが低い状態で、EVモードによって走行が開始されることによって二次電池40の劣化が激しくなることが抑制される。
また、本実施形態では、始動時用判定閾値SOC_stを設定する際に、平均気温SOC_aveを用いていることから、日毎あるいは時間毎に始動時用判定閾値SOC_stがばらつくことがない。また、本実施形態では、今回の始動時に検出される外気温度Taも考慮して始動時用判定閾値SOC_stが設定されることから、現在の車両の周囲環境も反映して、始動時用判定閾値SOC_stが設定される。さらに、本実施形態では、二次電池40の経年劣化の度合いを考慮して、始動時用判定閾値SOC_stが設定される。したがって、二次電池40の劣化が進行している場合には、よりREモードに移行されやすくなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態では、エンジン12の動力を用いて発電装置14としてのモータにより発電する発電系を用いていたが、本発明はかかる例に限定されない。図9に示すように、水素タンク72及び燃料電池74を備え、燃料電池74において水素と酸素を反応させて発電する発電系を用いた燃料電池車両(FCV)3であってもよい。
あるいは、図10に示すように、空気タンク82、空気ポンプ84及び油圧モータ86を備え、圧縮空気によって油圧モータ86を駆動することにより、ギヤ88を介して駆動軸50に駆動力を伝達する補助動力発生装置を用いた圧縮空気ハイブリッドシステム5であってもよい。この場合、REモードに移行してからは、補助動力発生装置の駆動力のみによって駆動軸50が駆動され、二次電池40への充電は行われない。したがって、常に外部充電装置によって二次電池40への充電が行われる。
1 車両システム
12 エンジン
14 発電装置
16 発電系インバータ
20 駆動系インバータ
30 駆動モータ
40 二次電池
50 駆動軸
60 エンジン制御装置(エンジンECU)
72 水素タンク
74 燃料電池
82 空気タンク
84 空気ポンプ
86 油圧モータ
88 ギヤ
100 走行制御装置(ECU)
110 外気温検出部
120 SOC検出部
130 始動時判定閾値設定部
140 外部充電検出部
150 記憶部
160 モード切替部

Claims (9)

  1. 発電装置を停止した状態で駆動モータの駆動力によって走行する第1の走行モードと、前記発電装置により発電しながら前記駆動モータの駆動力によって走行する第2の走行モードと、を切替可能な車両の制御装置において、
    前記駆動モータに電力を供給する二次電池の残存容量を検出する残存容量検出部と、
    前記残存容量が所定の判定閾値未満のときに走行モードを前記第1の走行モードから前記第2の走行モードに切り替えるモード切替部と、
    前記モード切替部による前記車両の始動時の判定に用いられる始動時用判定閾値を外気温に基づいて設定する始動時判定閾値設定部と、
    を備える、車両の制御装置。
  2. 前記始動時判定閾値設定部は、直近の所定期間の始動時の平均気温に基づいて前記始動時用判定閾値を設定する、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記始動時判定閾値設定部は、前記車両の始動時に計測された外気温の計測値と前記平均気温との差に基づいて前記始動時用判定閾値を設定する、請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記始動時判定閾値設定部は、前記二次電池の使用開始時からの総走行距離、総走行時間、充放電積算時間、又は前記二次電池の製造後経過日数のうちの少なくとも一つの情報に基づいて前記始動時用判定閾値を補正する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  5. 前記モード切替部は、前記車両の始動後には、走行時用判定閾値を用いて判定を行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記モード切替部は、外部充電装置により前記二次電池が充電されたときにのみ走行モードを前記第2の走行モードから前記第1の走行モードに切り替える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載された制御装置と、
    車両を駆動する駆動モータと、
    前記駆動モータに電力を供給する二次電池と、
    前記駆動モータ及び前記二次電池の少なくとも一方に供給する電力を発電する発電装置と、
    を備える、車両。
  8. 補助動力発生装置を停止した状態で駆動モータの駆動力によって走行する第1の走行モードと、前記補助動力発生装置の駆動力によって走行する第2の走行モードと、を切替可能な車両の制御装置において、
    前記駆動モータに電力を供給する二次電池の残存容量を検出する残存容量検出部と、
    前記残存容量が所定の判定閾値未満のときに走行モードを前記第1の走行モードから前記第2の走行モードに切り替えるモード切替部と、
    前記モード切替部による前記車両の始動時の判定に用いられる始動時用判定閾値を外気温に基づいて設定する始動時判定閾値設定部と、
    を備える、車両の制御装置。
  9. 請求項8に記載された制御装置と、
    車両を駆動する駆動モータと、
    前記駆動モータに電力を供給する二次電池と、
    前記駆動モータとは別に前記車両の駆動力を発生する補助動力発生装置と、
    を備える、車両。
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