JP6313700B2 - 搬送システム - Google Patents
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Description
軌道と、
前記軌道上を移動可能であり互いに連結された複数の搬送台車と、
外部電源から第1電源線を介して電力供給を受けて、前記複数の搬送台車を駆動する駆動装置と、
外部電源から第2電源線を介して電力供給を受けて、前記複数の搬送台車を制動する制動装置と、を備え、
前記駆動装置および前記制動装置は、前記軌道の延長方向における前記複数の搬送台車の移動方向である第1方向側の一箇所に纏めて配置されている。
前記複数の搬送台車が、それぞれ移動方向に沿って配置された長尺のフリクションバーを有し、
前記駆動装置が、
前記フリクションバーの長手方向に直交する一方向から前記複数の搬送台車それぞれのフリクションバーの1つを押圧する第1押圧ローラと、
前記第1押圧ローラを回転させることにより前記複数の搬送台車それぞれのフリクションバーを前記軌道に沿った前記第1方向へ押し出す第1モータと、
第1基台と、
第1旋回軸に一端部が軸支され、他端部に前記第1押圧ローラおよび前記第1モータが一体に取着された第1アームと、
一端部が前記第1アームの他端部に接続され、前記第1アームの他端部を前記フリクションバーに近づく方向へ付勢する第1スプリングと、
前記第1基台に固定され前記第1スプリングの他端部が接続された第1スプリング支持部材と、を有し、
前記第1押圧ローラと前記フリクションバーとの第1当接部分は、前記軌道の延長方向において、前記第1アームの前記第1旋回軸よりも前記軌道に沿った一方向側に位置する、ものであってもよい。
前記複数の搬送台車が、それぞれ移動方向に沿って配置された長尺のフリクションバーを有し、
前記制動装置が、
前記フリクションバーの長手方向に直交する一方向から前記複数の搬送台車それぞれのフリクションバーの1つを押圧する第2押圧ローラと、
前記第2押圧ローラと前記フリクションバーとの間の摩擦力により前記複数の搬送台車を制動する第2モータと、
第2基台と、
第2旋回軸に一端部が軸支され、他端部に前記第2押圧ローラおよび前記第2モータが一体に取着された第2アームと、
一端部が前記第2アームの他端部に接続され、前記第2アームの他端部を前記フリクションバーに近づく方向へ付勢する第2スプリングと、
前記第2基台に固定され前記第2スプリングの他端部が接続された第2スプリング支持部材と、を有し、
前記第2押圧ローラと前記フリクションバーとの第2当接部分は、前記軌道の延長方向において、前記第2アームの前記第2旋回軸よりも前記軌道に沿った一方向側に位置する、ものであってもよい。
前記複数の搬送台車それぞれの前記フリクションバーの長手方向における両端部は、前記軌道上で隣接する他の搬送台車のフリクションバーの長手方向における両端部のいずれか一方に連結器を介して連結され、
前記軌道における前記連結器を切り離す切り離し位置近傍において、前記切り離し位置に移動した搬送台車の前記連結器と平面視で重なるように設置され、前記連結器を切り離し可能な状態で維持する切り離し用レールを更に備え、
前記連結器が、
連結される2つのフリクションバーそれぞれの端部のいずれか一方に設けられた被係合部を有する第1部分と、
基端部が回転軸により回転自在に軸支され、先端部が略鉤状に形成された係合部と、前記係合部の基端部に連続し、前記係合部と連動して前記回転軸周りに回転可能であるとともに、前記係合部の先端部が前記被係合部に係合した状態で鉛直方向に突出する突出部と、を有する第2部分と、を備え、
フリクションバーが前記連結器により連結されている搬送台車を前記軌道の前記切り離し位置に移動させると、前記突出部の先端部が前記切り離し用レールによって上方に持ち上げられることにより、前記突出部の先端部に連動して前記係合部の先端部が上方に持ち上げられ、前記係合部の先端部が前記被係合部から脱離した状態となる、ものであってもよい。
搬送システム1は、例えば車両の組立ラインに用いられる。
搬送システム1は、図1(a)および(b)に示すように、組立ラインの床F上に互いに平行となるように敷設された2本のレール(軌道)11と、レール11上に載置された複数の搬送台車12と、搬送台車12を駆動する2台の駆動装置13と、搬送台車12を制動する1台の制動装置14と、を備える。また、搬送システム1は、後述の搬送台車12の連結器123を切り離すためのカムレール(切り離し用レール)15を備える。そして、駆動装置13および制動装置14は、レール11の延長方向における一箇所に纏めて配置されている。複数の搬送台車12は、駆動装置13により、レール11に沿った第1方向(図1(a)および(b)の矢印AR0参照)へ移動させられる。以下、適宜、レール11における第1方向側を下流側、レール11における第1方向とは逆方向の第2方向側を上流側として説明する。
また、図1(a)に示すように、レール11の側方には、ユーザが、搬送台車12に載置された被搬送物Wについて組立作業を行うための作業台21が配置されている。
フリクションバー122は、図2に示すように、本体部120の短手方向における片側に配置され、接続部材124を介して本体部120に接続されている。図1(a)および(b)に示すように、フリクションバー122の長手方向における両端部は、レール11上で隣接する他の搬送台車12のフリクションバー122の長手方向における両端部のいずれか一方に連結器123を介して連結されている。これは、複数の搬送台車12のフリクションバー122について同様である。
第2部分123qのフック123aが、第1部分123pの係合軸123dに係合することにより、第1部分123pと第2部分123qとが連結される。
駆動装置13は、図2および図4に示すように、押圧ローラ(第1押圧ローラ)131と、電源線L11、L12を介して供給される電力により駆動するモータ(第1モータ)132と、を有する。この押圧ローラ131とモータ132とから駆動ユニットが構成される。
押圧ローラ131は、フリクションバー122の側方(フリクションバー122の長手方向に直交する一方向)から複数の搬送台車12それぞれのフリクションバー122の1つを押圧する。これにより、押圧ローラ131は、押圧するフリクションバー122に摩擦係合する。押圧ローラ131は、例えばウレタンから形成される。
モータ132は、フリクションバー122に摩擦係合した押圧ローラ131を回転させる。これにより、複数の搬送台車12それぞれのフリクションバー122全てが、レール11の下流側(レール11に沿った第1方向(図1(a)、(b)および図4の矢印AR0参照)側)へ押し出される。これにより、複数の搬送台車12全てが下流側へ移動する。
更に、駆動装置13は、フリクションバー122における押圧ローラ131側とは反対側の側面に当接するフリーローラ133と、基台137の上面側に突出し、フリーローラ133を軸支する回転軸133aと、を有する。フリーローラ133は、例えばMCナイロン(登録商標)から形成される。駆動装置13は、更に、一端部がアーム134の他端部に接続されたスプリング135と、基台137の上面側に突出し、先端部にスプリング135の他端部が接続されたスプリング支持部材136と、を備える。スプリング135は、アーム134の他端部がフリクションバー122に近づく方向への付勢力を与えている。これにより、アーム134の他端部に取着された駆動ユニット130の押圧ローラ131がフリクションバー122の側面に押圧される。
制動装置14は、駆動装置13と同様の構成であり、図4に示すように、押圧ローラ(第2押圧ローラ)141と、電源線L13を介して供給される電力により駆動するモータ(第2モータ)142と、を有する。この押圧ローラ141とモータ142とから制動ユニットが構成される。
モータ142は、搬送台車12を移動させている間は、押圧ローラ141を駆動装置13の押圧ローラ131と略同じ回転数で回転させる。そして、モータ142は、搬送台車12を停止させるときに、押圧ローラ141の回転を停止させて押圧ローラ141とフリクションバー122との間の摩擦力で複数の搬送台車12を制動する。
更に、制動装置14は、フリクションバー122における押圧ローラ141側とは反対側の側面に当接するフリーローラ143と、フリーローラ143を軸支する回転軸143aと、を有する。また、制動装置14は、駆動装置13と同様に、アーム144の他端部をフリクションバー122に近づく方向へ付勢するスプリング145およびスプリング支持部材146を備える。
具体的には、連結されている搬送台車12を切り離し位置Pos1に移動させると(図5(b)中の矢印AR3参照)、図5(b)に示すように、突出部123cの先端部がカムレール15のスロープ15bに沿って移動して(図5(b)中の矢印AR4参照)、主部15aまで移動する。このとき、突出部123cの先端部の位置がフック回転軸123b周りに旋回して上方に移動する。これに連動して、フック123aの先端部もフック回転軸123b周りに旋回して上方へ持ち上がり(図5(b)中の矢印AR5参照)、係合軸123dから離脱する。つまり、突出部123cの先端部が上方に持ち上げられることにより、突出部123cの先端部に連動してフック123aの先端部が上方に持ち上げられ、フック123aの先端部が係合軸123dから脱離した状態となる。
この搬送システム1001では、複数の搬送台車52が連結されていないため、複数の搬送台車52の列の途中に隙間が生じる場合がある。この場合、隙間よりも上流側の搬送台車52のほうが、隙間よりも下流側の搬送台車52に比べて大きな駆動力が与えられると、隙間を介して隣接する2つの搬送台車52同士の衝突が生じる。従って、比較例に係る搬送システム1001では、搬送台車52に衝突に耐えうるだけの強度が必要となり、搬送台車52の軽量化がある程度制限される虞がある。
本変形例に係る搬送システムでは、例えば図8に示すように、2本のレール11の間の一部にトレンチTRを形成し、トレンチTR内に駆動装置23および制動装置(図示せず)が配置されている。搬送台車22のフリクションバー222は、本体部120の下面側に接続部材224を介して接続されている。基台237は、略中央部に駆動ユニット130を貫通させるための貫通孔237aが設けられている。基台237は、長尺の固定治具238を介してトレンチTRの底部に固定されている。これにより、駆動ユニット130は、モータ132が押圧ローラ131に対して下方となる姿勢でトレンチTR内に配置されている。
Claims (4)
- 軌道と、
前記軌道上を移動可能であり互いに連結された複数の搬送台車と、
外部電源から第1電源線を介して電力供給を受けて、前記複数の搬送台車を駆動する駆動装置と、
外部電源から第2電源線を介して電力供給を受けて、前記複数の搬送台車を制動する制動装置と、を備え、
前記駆動装置および前記制動装置は、前記軌道の延長方向における前記複数の搬送台車の移動方向である第1方向側の一箇所に纏めて配置されている、
搬送システム。 - 前記複数の搬送台車は、それぞれ移動方向に沿って配置された長尺のフリクションバーを有し、
前記駆動装置は、
前記フリクションバーの長手方向に直交する一方向から前記複数の搬送台車それぞれのフリクションバーの1つを押圧する第1押圧ローラと、
前記第1押圧ローラを回転させることにより前記複数の搬送台車それぞれのフリクションバーを前記軌道に沿った前記第1方向へ押し出す第1モータと、
第1基台と、
第1旋回軸に一端部が軸支され、他端部に前記第1押圧ローラおよび前記第1モータが一体に取着された第1アームと、
一端部が前記第1アームの他端部に接続され、前記第1アームの他端部を前記フリクションバーに近づく方向へ付勢する第1スプリングと、
前記第1基台に固定され前記第1スプリングの他端部が接続された第1スプリング支持部材と、を有し、
前記第1押圧ローラと前記フリクションバーとの第1当接部分は、前記軌道の延長方向において、前記第1アームの前記第1旋回軸よりも前記軌道に沿った一方向側に位置する、
請求項1に記載の搬送システム。 - 前記複数の搬送台車は、それぞれ移動方向に沿って配置された長尺のフリクションバーを有し、
前記制動装置は、
前記フリクションバーの長手方向に直交する一方向から前記複数の搬送台車それぞれのフリクションバーの1つを押圧する第2押圧ローラと、
前記第2押圧ローラと前記フリクションバーとの間の摩擦力により前記複数の搬送台車を制動する第2モータと、
第2基台と、
第2旋回軸に一端部が軸支され、他端部に前記第2押圧ローラおよび前記第2モータが一体に取着された第2アームと、
一端部が前記第2アームの他端部に接続され、前記第2アームの他端部を前記フリクションバーに近づく方向へ付勢する第2スプリングと、
前記第2基台に固定され前記第2スプリングの他端部が接続された第2スプリング支持部材と、を有し、
前記第2押圧ローラと前記フリクションバーとの第2当接部分は、前記軌道の延長方向において、前記第2アームの前記第2旋回軸よりも前記軌道に沿った一方向側に位置する、
請求項1に記載の搬送システム。 - 前記複数の搬送台車それぞれの前記フリクションバーの長手方向における両端部は、前記軌道上で隣接する他の搬送台車のフリクションバーの長手方向における両端部のいずれか一方に連結器を介して連結され、
前記軌道における前記連結器を切り離す切り離し位置近傍において、前記切り離し位置に移動した搬送台車の前記連結器と平面視で重なるように設置され、前記連結器を切り離し可能な状態で維持する切り離し用レールを更に備え、
前記連結器は、
連結される2つのフリクションバーそれぞれの端部のいずれか一方に設けられた被係合部を有する第1部分と、
基端部が回転軸により回転自在に軸支され、先端部が略鉤状に形成された係合部と、前記係合部の基端部に連続し、前記係合部と連動して前記回転軸周りに回転可能であるとともに、前記係合部の先端部が前記被係合部に係合した状態で鉛直方向に突出する突出部と、を有する第2部分と、を備え、
フリクションバーが前記連結器により連結されている搬送台車を前記軌道の前記切り離し位置に移動させると、前記突出部の先端部が前記切り離し用レールによって上方に持ち上げられることにより、前記突出部の先端部に連動して前記係合部の先端部が上方に持ち上げられ、前記係合部の先端部が前記被係合部から脱離した状態となる、
請求項2または3に記載の搬送システム。
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JP2014240636A JP6313700B2 (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | 搬送システム |
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