JP6308885B2 - ゴルフスイング解析装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフクラブのスイング動作を解析するゴルフスイング解析装置、方法及びプログラムに関する。
従来より、ゴルフクラブのフィッティングや、ゴルフクラブの商品開発、ゴルファーのスイング動作の改善等に役立てるべく、ゴルフクラブのスイング動作を解析するための様々な解析手法が提案されている。多くの場合、この種のゴルフスイング解析では、スイング動作を加速度センサや角速度センサ、或いはカメラ等の計測機器により計測し、当該計測値に基づいてスイング動作中のゴルフクラブの挙動を導出することが行われる。
そして、スイング動作を解析するに当たり、ゴルフクラブの挙動は二重振り子の力学モデルでモデル化されることがある。例えば、ゴルフクラブの挙動は、ゴルファーの肩及びゴルフクラブのグリップ(或いは、これを握るゴルファーの手首)を節点とし、ゴルファーの腕及びゴルフクラブをリンクとするモデルで表現することができる。また、特許文献1は、ゴルファーの両肩の中心及びグリップを節点とする二重振り子モデルを開示している。
特開2014−73314号公報
ところで、特許文献1では、スイング動作中の腕とゴルフクラブとの相対角度を算出し、これに基づいてスイングフォームの改善を行っている。しかしながら、腕とゴルフクラブとの相対角度に着目するだけでは、スイング動作の解析が行われる際の様々なニーズに応えることはできない。
本発明は、ゴルフクラブのスイング動作を二重振り子モデルで解析するための1つの手法を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係るゴルフスイング解析装置は、ゴルフクラブのスイング動作を解析するゴルフスイング解析装置であって、取得部と、腕長さ導出部と、指標算出部とを備える。前記取得部は、前記スイング動作を計測した計測値を取得する。前記腕長さ導出部は、前記計測値に基づいて、前記スイング動作中のゴルファーの疑似的な腕の長さを導出する。前記指標算出部は、前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング動作を特徴付けるスイング指標を算出する。
ここでは、ゴルフクラブのグリップ及びゴルファーの肩を節点とし、ゴルフクラブ及び腕をリンクとする二重振り子モデルに基づいて、スイング動作が解析される。より具体的には、このような二重振り子モデルを規定するべく、リンクである腕の長さが特定される。また、腕の長さに基づいて、スイング指標が算出される。従って、腕の長さに基づいて、ゴルフクラブのスイング動作を二重振り子モデルで解析することができる。
本発明の第2観点に係るゴルフスイング解析装置は、第1観点に係るゴルフスイング解析装置であって、前記指標算出部は、前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング指標として、前記スイング動作中の前記ゴルファーの疑似的な肩周りの慣性モーメントを算出する。
ここでは、疑似的な腕の長さに基づいて、スイング動作中の疑似的な肩周りの慣性モーメントが算出される。従って、インパクト等の特定のタイミングではなく、スイング動作全体から、スイング動作を評価することができる。
本発明の第3観点に係るゴルフスイング解析装置は、第2観点に係るゴルフスイング解析装置であって、フィッティング部をさらに備える。前記フィッティング部は、様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブが示す飛距離によらず前記慣性モーメントができる限り一定となるようなゴルフクラブセットを特定する。
ここでは、様々なゴルフクラブを同じリズムでスイングすることができるゴルフクラブセットを特定することができる。
本発明の第4観点に係るゴルフスイング解析装置は、第2観点に係るゴルフスイング解析装置であって、フィッティング部をさらに備える。前記フィッティング部は、様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが大きくなるようなゴルフクラブセットを特定する。
ここでは、番手が大きくなりシャフトが短くなる程、力を入れずに楽にスイングすることができるゴルフクラブセットを特定することができる。
本発明の第5観点に係るゴルフスイング解析装置は、第2観点に係るゴルフスイング解析装置であって、フィッティング部をさらに備える。前記フィッティング部は、様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが小さくなるようなゴルフクラブセットを特定する。
ここでは、ドライバー等の番手の小さいゴルフクラブについては、力を入れずに楽にスイングすることができるゴルフクラブセットを特定することができる。
本発明の第6観点に係るゴルフスイング解析装置は、第2観点から第5観点のいずれかに係るゴルフスイング解析装置であって、前記腕長さ導出部は、前記ゴルフクラブの長さを説明変数とする前記疑似的な腕の長さの回帰式を導出する。前記指標算出部は、前記回帰式に基づいて、様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントを算出する。
ここでは、少ない本数のゴルフクラブの試打から、様々なゴルフクラブによる疑似的な肩周りの慣性モーメントを算出することができる。従って、試打を行うゴルファーの負担を減らすことができる。
本発明の第7観点に係るゴルフスイング解析装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係るゴルフスイング解析装置であって、前記腕長さ導出部は、前記グリップは前記ゴルファーの肩を中心として円運動し、かつ、前記肩は前記スイング動作中は動かないという仮定の下で、前記疑似的な腕の長さを導出する。
ここでは、グリップが、不動の(ただし、回転可能な)肩の周りを円運動するという二重振り子モデルが採用される。従って、二重振り子モデルをシンプルに規定することができる。
本発明の第8観点に係るゴルフスイング解析装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係るゴルフスイング解析装置であって、グリップ挙動導出部をさらに備える。前記グリップ挙動導出部は、前記計測値に基づいて、前記スイング動作中の前記ゴルフクラブのグリップの挙動を導出する。また、前記グリップ挙動導出部は、全体座標系での前記グリップの挙動を導出した後、これをスイング平面内での挙動に変換する。前記腕長さ導出部は、前記スイング平面内での前記グリップの挙動に基づいて、前記スイング平面内での前記疑似的な腕の長さを導出する。
ここでは、二重振り子モデルがスイング平面内で規定される。すなわち、二重振り子モデルをシンプルに規定することができる。
本発明の第9観点に係るゴルフスイング解析方法は、以下のステップを備える。ここでは、第1観点と同様の効果を奏することができる。
(1)計測機器を用いて前記スイング動作を計測するステップ。
(2)前記計測機器による計測値に基づいて、前記スイング動作中のゴルファーの疑似的な腕の長さを導出するステップ。
(3)前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング動作を特徴付けるスイング指標を算出するステップ。
本発明の第10観点に係るゴルフスイング解析方法は、第9観点に係るゴルフスイング解析方法であって、前記計測するステップは、前記計測機器を用いて、ドライバーを含む2本以上のゴルフクラブの前記スイング動作を計測するステップであり、前記スイング指標とは、前記スイング動作中の前記ゴルファーの疑似的な肩周りの慣性モーメントであり、以下の(4)のステップをさらに備える。
(4)様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブによらず前記慣性モーメントができる限り一定となるようなゴルフクラブセット、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが大きくなるようなゴルフクラブセット、又は前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが小さくなるようなゴルフクラブセットを特定するステップ。
本発明の第11観点に係るゴルフスイング解析プログラムは、以下のステップをコンピュータに実行させる。ここでは、第1観点と同様の効果を奏することができる。
(1)前記スイング動作を計測した計測値を取得するステップ。
(2)前記計測値に基づいて、前記スイング動作中のゴルファーの疑似的な腕の長さを導出するステップ。
(3)前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング動作を特徴付けるスイング指標を算出するステップ。
本発明の第12観点に係るゴルフスイング解析プログラムは、第11観点に係るゴルフスイングプログラムであって、前記取得するステップは、ドライバーを含む2本以上のゴルフクラブの前記スイング動作を計測した前記計測値を取得するステップであり、前記スイング指標とは、前記スイング動作中の前記ゴルファーの疑似的な肩周りの慣性モーメントであり、以下のステップをさらにコンピュータに実行させる。
(4)様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブによらず前記慣性モーメントができる限り一定となるようなゴルフクラブセット、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが大きくなるようなゴルフクラブセット、又は前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが小さくなるようなゴルフクラブセットを特定するステップ。
本発明によれば、ゴルフクラブのスイング動作を二重振り子モデルで解析するための1つの手法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るゴルフスイング解析装置を備えるゴルフスイング解析システムを示す図。 ゴルフスイング解析システムの機能ブロック図。 ゴルフクラブのグリップを基準とするxyz局所座標系を説明する図。 (A)アドレス状態を示す図。(B)トップ状態を示す図。(C)インパクト状態を示す図。(D)フィニッシュ状態を示す図。 第1変換処理の流れを示すフローチャート。 アドレスの時刻を導出する処理の流れを示すフローチャート。 スイング平面を説明する図。 腕長さ導出工程の流れを示すフローチャート。 二重振り子モデルを概念的に説明する図。 腕長さとクラブ長さとの関係を表すグラフ(実測値)。 クラブセット特定工程の流れを示すフローチャート。 クラブセットの選択肢となる3パターンのフェアウェイウッド群のスペック(重量及び重心周りの慣性モーメント)を示す図。 クラブセットの選択肢となる3パターンのユーティリティ群のスペック(重量及び重心周りの慣性モーメント)を示す図。 クラブセットの選択肢となる4パターンのアイアン群のスペック(重量及び重心周りの慣性モーメント)を示す図。 クラブセットの選択肢となるゴルフクラブ群のスイング慣性モーメントとロフト角との関係を示す図。 スイング慣性モーメントがロフト角に応じて右下がりになるような適性フェアウェイウッド、適性ユーティリティ及び適性アイアンパターンを示す図。 スイング慣性モーメントがロフト角に関わらずできる限り一定になるような適性フェアウェイウッド、適性ユーティリティ及び適性アイアンパターンを示す図。 スイング慣性モーメントがロフト角に応じて右上がりになるような適性フェアウェイウッド、適性ユーティリティ及び適性アイアンパターンを示す図。 適性ドライバー等の特定方法を説明する図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るゴルフスイング解析装置、方法及びプログラムについて説明する。
<1.ゴルフスイング解析システムの概略構成>
図1及び図2に、本実施形態に係るゴルフスイング解析装置(以下、解析装置2)を備えるゴルフスイング解析システム(以下、解析システム100)の全体構成を示す。解析装置2は、ゴルファー7によるゴルフクラブ4のスイング動作を計測した計測データに基づいて、ゴルフクラブ4のスイング動作を解析する装置である。スイング動作の計測は、ゴルフクラブ4のグリップ42に取り付けられたセンサユニット1(計測機器)により行われる。解析装置2は、このセンサユニット1とともに、解析システム100を構成する。
ところで、ゴルフクラブには、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン等の複数の種類があり、これらの複数の種類のゴルフクラブが組み合わされて、個々人に適したゴルフクラブ4のセット(以下、クラブセット)がカスタマイズされる。また、フェアウェイウッド、ユーティリティ及びアイアンには、それぞれ複数の番手が存在する。本実施形態に係る解析装置2は、ゴルファー7に対するクラブセットのフィッティングを支援する用途で使用される。
以下、センサユニット1及び解析装置2の構成について説明した後、スイング動作の解析処理の流れについて説明する。
<1−1.センサユニットの構成>
センサユニット1は、図1及び図3に示すとおり、ゴルフクラブ4のグリップ42におけるヘッド41と反対側の端部に取り付けられており、グリップ42の挙動を計測する。なお、ゴルフクラブ4は、一般的なゴルフクラブであり、シャフト40と、シャフト40の一端に設けられたヘッド41と、シャフト40の他端に設けられたグリップ42とから構成される。センサユニット1は、スイング動作の妨げとならないよう、小型且つ軽量に構成されている。図2に示すように、本実施形態に係るセンサユニット1には、加速度センサ11、角速度センサ12及び地磁気センサ13が搭載されている。また、センサユニット1には、これらのセンサ11〜13による計測データを外部の解析装置2に送信するための通信装置10も搭載されている。なお、本実施形態では、通信装置10は、スイング動作の妨げにならないように無線式であるが、ケーブルを介して有線式に解析装置2に接続するようにしてもよい。
加速度センサ11、角速度センサ12及び地磁気センサ13はそれぞれ、グリップ42を基準としたxyz局所座標系におけるグリップ加速度、グリップ角速度及びグリップ地磁気を計測する。より具体的には、加速度センサ11は、x軸、y軸及びz軸方向のグリップ加速度ax,ay,azを計測する。角速度センサ12は、x軸、y軸及びz軸周りのグリップ角速度ωx,ωy,ωzを計測する。地磁気センサ13は、x軸、y軸及びz軸方向のグリップ地磁気mx,my,mzを計測する。これらの計測データは、所定のサンプリング周期Δtの時系列データとして取得される。なお、xyz局所座標系は、図3に示すとおりに定義される3軸直交座標系である。すなわち、z軸は、シャフト40の延びる方向に一致し、ヘッド41からグリップ42に向かう方向が、z軸正方向である。x軸は、ヘッド41のトゥ−ヒール方向にできる限り沿うように配向され、y軸は、ヘッド41のフェース面の法線方向にできる限り沿うように配向される。
本実施形態では、加速度センサ11、角速度センサ12及び地磁気センサ13による計測データは、通信装置10を介してリアルタイムに解析装置2に送信される。しかしながら、例えば、センサユニット1内の記憶装置に計測データを格納しておき、スイング動作の終了後に当該記憶装置から計測データを取り出して、解析装置2に受け渡すようにしてもよい。
<1−2.解析装置の構成>
図2を参照しつつ、解析装置2の構成について説明する。解析装置2は、CD−ROM、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体20に格納された本実施形態に係るゴルフスイング解析プログラム(以下、解析プログラム3)を、当該記録媒体20から汎用のパーソナルコンピュータにインストールすることにより製造される。解析プログラム3は、センサユニット1から送られてくる計測データに基づいてスイング動作を解析し、ゴルファー7に適したクラブセットの選択を支援する情報を出力するためのソフトウェアである。解析プログラム3は、解析装置2に後述する動作を実行させる。
解析装置2は、表示部21、入力部22、記憶部23、制御部24及び通信部25を備える。そして、これらの部21〜25は、バス線26を介して接続されており、相互に通信可能である。本実施形態では、表示部21は、液晶ディスプレイ等で構成され、後述する情報をユーザに対し表示する。なお、ここでいうユーザとは、ゴルファー7自身やそのインストラクター等の、フィッティングの結果を必要とする者の総称である。また、入力部22は、マウス、キーボード、タッチパネル等で構成することができ、解析装置2に対するユーザからの操作を受け付ける。
記憶部23は、ハードディスク等の不揮発性の記憶装置により構成される。記憶部23内には、解析プログラム3が格納されている他、センサユニット1から送られてくる計測データが保存される。通信部25は、解析装置2と外部装置との通信を可能にする通信インターフェースであり、センサユニット1からデータを受信する。
制御部24は、CPU、ROMおよびRAM等から構成することができる。制御部24は、記憶部23内の解析プログラム3を読み出して実行することにより、仮想的に取得部24A、グリップ挙動導出部24B、腕長さ導出部24C、指標算出部24D、フィッティング部24E及び表示制御部24Fとして動作する。各部24A〜24Fの動作の詳細については、後述する。
<2.スイング動作の解析処理>
続いて、解析システム100による、主としてゴルフクラブ4のフィッティングのためのスイング動作の解析処理について説明する。本実施形態に係る解析処理は、以下の6つの工程から構成されている。
(1)xyz局所座標系でのグリップ加速度ax,ay,az、グリップ角速度ωx,ωy,ωz及びグリップ地磁気mx,my,mzの計測データを計測する計測工程
(2)計測工程で得られたxyz局所座標系での計測データを、XYZ全体座標系でのグリップ加速度aX,aY,aZ及びグリップ角速度ωX,ωY,ωZに変換する第1変換工程(第1変換工程では、XYZ全体座標系でのグリップ速度vX,vY,vZも導出される。)
(3)XYZ全体座標系でのグリップ42の挙動(グリップ角速度ωX,ωY,ωZ及びグリップ速度vX,vY,vZ)を、スイング平面P(後述する)内でのグリップ42の挙動へと変換する第2変換工程
(4)スイング平面P内でのグリップ42の挙動に基づいて、スイング平面P内でのゴルファー7の疑似的な腕の長さ(以下、腕長さR)を導出する腕長さ導出工程
(5)疑似的な腕長さRに基づいて、スイング動作を特徴付けるスイング指標(本実施形態では、後述するスイング慣性モーメントIS)を算出し、スイング指標に基づいて、ゴルファー7に適した最適なクラブセットを特定するクラブセット特定工程
以下、これらの工程を順に説明する。
なお、XYZ全体座標系は、図1に示すとおりに定義される3軸直交座標系である。すなわち、Z軸は、鉛直下方から上方に向かう方向であり、X軸は、ゴルファー7の背から腹に向かう方向であり、Y軸は、地平面に平行でボールの打球地点から目標地点に向かう方向である。
<2−1.計測工程>
計測工程では、ゴルファー7により、上述のセンサユニット1付きゴルフクラブ4がスイングされる。本実施形態では、以下の表1に示される5本のゴルフクラブ4が試打される。すなわち、W#1(ドライバー)、FW(フェアウェイウッド)#5、UT(ユーティリティ)#4、I(アイアン)#5及びI#PW(ピッチングウェッジ)である。それぞれのゴルフクラブ4の長さ(クラブ長さL)は、表1のとおりである。勿論、他の実施形態では、他の種類のゴルフクラブ4を試打することも可能である。ただし、クラブセットを選択する場合においては、飛距離を評価する観点からは、ドライバー#1を試打に用いることが好ましい。また、クラブセットを選択する場合においては、原則として、ドライバー#1を含む複数本のゴルフクラブ4が試打されることが好ましい。
続いて、以上のような5本のゴルフクラブ4によるスイング中のグリップ加速度ax,ay,az、グリップ角速度ωx,ωy,ωz及びグリップ地磁気mx,my,mzの計測データが、センサユニット1により計測される。この計測データは、センサユニット1の通信装置10を介して解析装置2に送信される。一方、解析装置2側では、取得部24Aが通信部25を介してこれを受信し、記憶部23内に格納する。本実施形態では、少なくともアドレスからインパクトまでの時系列の計測データが計測される。
なお、ゴルフクラブのスイング動作は、一般に、アドレス、トップ、インパクト、フィニッシュの順に進む。アドレスとは、図4(A)に示すとおり、ゴルフクラブ4のヘッド41をボール近くに配置した初期の状態を意味し、トップとは、図4(B)に示すとおり、アドレスからゴルフクラブ4をテイクバックし、最もヘッド41が振り上げられた状態を意味する。インパクトとは、図4(C)に示すとおり、トップからゴルフクラブ4が振り下ろされ、ヘッド41がボールと衝突した瞬間の状態を意味し、フィニッシュとは、図4(D)に示すとおり、インパクト後、ゴルフクラブ4を前方へ振り抜いた状態を意味する。
また、計測工程では、精度を高める観点からは、以上の5本のゴルフクラブ4の各々が、複数回ずつ、好ましくは5回以上ずつ試打されることが好ましい。この場合、各ゴルフクラブ4による計測データの平均値を算出し、以降の演算に使用することができる。また、計測データ自体の平均値ではなく、計測データに基づいて算出される加工値(例えば、後述する回転半径R)の平均値を算出するようにしてもよい。
<2−2.第1変換工程>
以下、図5を参照しつつ、xyz局所座標系の計測データをXYZ全体座標系の値へと変換する第1変換工程について説明する。なお、ここでは、簡単のため、1本のゴルフクラブ4による計測データに基づく処理を説明するが、実際には、ゴルフクラブ4毎の計測データに対し、以下の処理が行われるものとする。その後の第2変換工程及び腕長さ導出工程のステップS23までについても、同様である。
具体的には、まず、取得部24Aが、記憶部23内に格納されているxyz局所座標系でのグリップ加速度ax,ay,az、グリップ角速度ωx,ωy,ωz及びグリップ地磁気mx,my,mzの時系列の計測データを読み出す(ステップS1)。
次に、ステップS1で読み出されたxyz局所座標系での時系列の計測データに基づいて、グリップ挙動導出部24Bが、インパクト、トップ及びアドレスの時刻ti,tt,taを導出する(ステップS2)。本実施形態では、まずインパクトの時刻tiが導出され、インパクトの時刻tiに基づいてトップの時刻ttが導出され、トップの時刻ttに基づいてアドレスの時刻taが導出される。
具体的には、グリップ角速度ωxのサンプリング周期Δt当たりの増分が閾値である300deg/sを最初に超えた時刻が、仮のインパクトの時刻として設定される。そして、この仮のインパクトの時刻から所定の時間を溯った時刻から、仮のインパクトの時刻までで、グリップ角速度ωxのサンプリング周期Δt当たりの増分が200deg/sを超えた時刻が検出され、インパクトの時刻tiとして設定される。
次に、インパクトの時刻tiよりも前の時刻であって、グリップ角速度ωyが負から正へ切り替わった時刻が、トップの時刻ttとして特定される。また、アドレスの時刻taは、図6のフローチャートに従って算出される。
続くステップS3では、グリップ挙動導出部24Bが、アドレスからインパクトまでの時刻tにおける姿勢行列N(t)を算出する。今、姿勢行列を以下の式で表すとする。姿勢行列N(t)は、時刻tにおけるXYZ全体座標系をxyz局所座標系に変換するための行列である。
姿勢行列N(t)の9つの成分の意味は、以下のとおりである。
成分a:全体座標系のX軸と、局所座標系のx軸とのなす角度の余弦
成分b:全体座標系のY軸と、局所座標系のx軸とのなす角度の余弦
成分c:全体座標系のZ軸と、局所座標系のx軸とのなす角度の余弦
成分d:全体座標系のX軸と、局所座標系のy軸とのなす角度の余弦
成分e:全体座標系のY軸と、局所座標系のy軸とのなす角度の余弦
成分f:全体座標系のZ軸と、局所座標系のy軸とのなす角度の余弦
成分g:全体座標系のX軸と、局所座標系のz軸とのなす角度の余弦
成分h:全体座標系のY軸と、局所座標系のz軸とのなす角度の余弦
成分i:全体座標系のZ軸と、局所座標系のz軸とのなす角度の余弦
ここで、ベクトル(a,b,c)は、x軸方向の単位ベクトルを表し、ベクトル(d,e,f)は、y軸方向の単位ベクトルを表し、ベクトル(g,h,i)は、z軸方向の単位ベクトルを表している。
また、姿勢行列N(t)は、Z−Y−Z系のオイラー角の考え方に従うと、以下の式で表すことができる。ただし、φ,θ,ψは、Z軸、Y軸、Z軸周りの回転角度とする。
アドレスからインパクトまでの姿勢行列N(t)を算出するに当たり、まず、アドレスの時刻taにおける姿勢行列N(ta)が算出される。具体的には、以下の式に従って、アドレス時のφ,θが算出される。なお、以下の式は、アドレス時にはゴルフクラブ4は静止しており、加速度センサ11によって鉛直方向の重力のみが検出されることを利用している。以下の式中のグリップ加速度ax,ay,azは、アドレス時の値である。
続いて、以下の式に従って、アドレス時のψが算出される。
ただし、上式中のmxi,myiの値は、以下の式に従って算出される。また、以下の式中のグリップ地磁気mx,my,mzは、アドレス時の値である。
以上より、アドレス時のφ,θ,ψが、xyz局所座標系でのグリップ加速度ax,ay,az及びグリップ地磁気mx,my,mzに基づいて算出される。そして、これらのφ,θ,ψの値を数2の式に代入することにより、アドレス時の姿勢行列N(ta)が算出される。
続いて、アドレス時の姿勢行列N(ta)をサンプリング周期Δt間隔で時々刻々更新してゆくことにより、アドレスからインパクトまでの姿勢行列N(t)が算出される。具体的に説明すると、まず、姿勢行列N(t)は、クォータニオンの4変数q1,q2,q3,q4(q4がスカラー部)を用いて、以下の式で表される。
従って、数1及び数7より、クォータニオンの4変数q1,q2,q3,q4は、以下の式に従って、算出することができる。
今、アドレス時の姿勢行列N(ta)を規定するa〜iの値は既知である。よって、以上の式に従って、まず、アドレス時のクォータニオンの4変数q1,q2,q3,q4が算出される。
そして、時刻tから微小時刻経過後のクォータニオンq’は、時刻tにおけるクォータニオンqを用いて以下の式で表される。
また、クォータニオンの4変数q1,q2,q3,q4の時間変化を表す1階微分方程式は、以下の式で表される。
数9及び数10の式を用いれば、時刻tのクォータニオンを順次、次の時刻t+Δtのクォータニオンへと更新することができる。ここでは、アドレスからインパクトまでのクォータニオンが算出される。そして、アドレスからインパクトまでのクォータニオンの4変数q1,q2,q3,q4を数7の式に順次代入してゆくことにより、アドレスからインパクトまでの姿勢行列N(t)が算出される。
次に、ステップS4では、グリップ挙動導出部24Bが、アドレスからインパクトまでの姿勢行列N(t)に基づいて、アドレスからインパクトまでのxyz局所座標系でのグリップ加速度ax,ay,az及びグリップ角速度ωx,ωy,ωzの時系列データを、XYZ全体座標系での時系列データに変換する。変換後のグリップ加速度aX,aY,aZ及びグリップ角速度ωX,ωY,ωZは、以下の式に従って算出される。
続くステップS5では、グリップ挙動導出部24Bは、グリップ加速度aX,aY,aZの時系列データを積分することにより、アドレスからインパクトまでのXYZ全体座標系でのグリップ速度vX,vY,vZを導出する。このとき、アドレスからインパクトまでのグリップ速度vX,vY,vZを、トップにおいて0m/sとなるように、オフセットを行うことが好ましい。例えば、任意の時刻tにおけるオフセットは、時刻tにおけるグリップ速度vX,vY,vZから、(トップの時刻ttでのグリップ速度vX,vY,vZ)×t/(tt−ta)を減算することにより行われる。
<2−3.第2変換工程>
以下、第1変換工程で算出されたXYZ全体座標系でのグリップ42の挙動を、スイング平面P内でのグリップ42の挙動へと変換する第2変換工程について説明する。本実施形態では、スイング平面Pは、XYZ全体座標系の原点を含み、Y軸及びインパクト時のゴルフクラブ4のシャフト40と平行な面として定義される(図7参照)。第2変換工程では、グリップ挙動導出部24Bは、XYZ全体座標系でのグリップ速度vX,vY,vZ及びグリップ角速度ωX,ωY,ωZをスイング平面P内へ射影したグリップ速度vpX,vpY,vpZ及びグリップ角速度ωpX,ωpY,ωpZを算出する。
具体的には、シャフト40の延びる方向を表す、姿勢行列N(t)に含まれるz軸ベクトル(g,h,i)に基づいて、X軸正方向から見た(ゴルファー7を正面から見た)シャフト40の傾きの時系列データを算出する。そして、この時系列データに基づいて、X軸正方向から見てシャフト40がZ軸と平行になる時刻を特定し、これをインパクトの時刻tiとする。なお、ここでのインパクトの時刻tiは、既出のインパクトの時刻tiと一致するとは限らない。続いて、このインパクトの時刻tiにおける姿勢行列N(ti)に含まれるz軸ベクトル(g,h,i)に基づいて、Y軸負方向から見たシャフト40の傾きを算出する。すなわち、インパクト時にY軸負方向から見たシャフト40とX軸との為す角度α’を算出し、これをスイング平面角度とする。
スイング平面角度α’が求まると、これを用いてXYZ全体座標系における任意の点をスイング平面Pに射影するための射影変換行列Aを、以下のとおり算出することができる。ただし、α=90°−α’である。
ここでは、以上の射影変換行列Aに基づいて、以下の式に従って、アドレスからインパクトまでの射影変換後のグリップ速度vpX,vpY,vpZ及びグリップ角速度ωpX,ωpY,ωpZの時系列データが算出される。
なお、以上の演算により得られるグリップ速度(vpY,vpZ)は、スイング平面P内でのグリップ速度(ベクトル)を表しており、グリップ角速度ωpXは、スイング平面Pに対して垂直な軸周りの角速度を表している。ここでは、以下の式に従って、アドレスからインパクトまでのスイング平面P内でのグリップ速度(スカラー)が算出される。
また、ここでは、後の計算に必要となる、スイング平面P内におけるトップでのシャフト40の傾きも算出される。具体的には、まず、トップでの姿勢行列N(tt)に含まれるz軸ベクトル(g,h,i)を、射影変換行列Aを用いて、以下の式に従ってスイング平面P内に射影する。ただし、射影後のベクトルを(g’,h’,i’)とする。
以上の式により特定されるベクトル(h’,i’)は、スイング平面P内におけるトップでのシャフト40の傾きを表すベクトルである。従って、以上の計算結果を以下の式に代入することにより、スイング平面P内におけるトップでのシャフト40の傾きβが算出される。
<2−4.腕長さ導出工程>
以下、図8を算出しつつ、スイング平面P内でのグリップの挙動(グリップ速度VGE及びグリップ角速度ωpX)に基づいて、スイング平面P内での疑似的な腕長さRを導出する腕長さ導出工程について説明する。本実施形態では、スイング動作は、ゴルファー7の肩及びグリップ42(或いは、これを握るゴルファーの手首)を節点とし、ゴルファー7の腕及びゴルフクラブ4をリンクとする二重振り子モデルに基づいて解析される。
後述するとおり、本実施形態では、スイング中の肩周りの慣性モーメント(スイング慣性モーメントIS)がスイング指標として算出される。腕長さ導出工程では、スイング慣性モーメントISの算出の基礎となる、腕長さRが導出される。ただし、腕長さRは直接的に実測されるのではなく、実測されたグリップ42の挙動に基づいて、疑似的な腕長さRとして導出される。本実施形態における疑似的な腕長さRとは、スイング動作中の疑似的な肩の位置と手首(グリップ42)の位置とを結ぶ直線である。以下では、特に断らない限り、単に「腕」という場合も、このような疑似的な腕を意味するものとする。疑似的な腕の先端にある疑似的な「肩」についても同様である。
グリップの挙動から腕長さRを特定するに当たり、本実施形態に係る二重振り子モデルは、以下の(1)〜(5)を前提とする。図9は、以下の前提条件を概念的に説明する図である。
(1)スイング平面P上において、グリップ42(手首)は肩を中心として円運動する。
(2)スイング平面P上において、肩とグリップ42との距離(回転半径)=腕長さRは、一定である。
(3)肩は、スイング動作中は動かない(ただし、回転する)。
(4)スイング平面P上において、トップでの腕とゴルフクラブ4との為す角度は90°である。
(5)インパクト時の腕は、X軸正方向から見てZ軸下方を向く。
以上の前提の下、腕長さ導出部24Cは、スイング平面P内におけるトップからインパクトまでのグリップ42の移動距離Dを算出する(ステップS21)。移動距離Dは、トップからインパクトまでのグリップ速度VGEを積分することにより導出される。
続いて、腕長さ導出部24Cは、スイング平面P内におけるトップからインパクトまでの腕の回転角度γを算出する(ステップS22)。回転角度γは、第2変換工程で算出されたトップでのシャフト40の傾きβに基づいて算出される。
次に、腕長さ導出部24Cは、回転半径R=D/γを算出する(ステップS23)。この回転半径Rは、スイング中の疑似的な腕の長さに対応する。
上述したとおり、本実施形態では、5本のゴルフクラブ4が試打され、各ゴルフクラブ4によるスイング動作時の腕長さRが算出される。従って、以上のステップS23が終了した時点で、腕長さRとクラブ長さLとの関係を表す5つの点(R,L)が特定されることになる。図10は、実際に3人のゴルファー7がそれぞれ表1に示す5本のゴルフクラブ4を試打した結果をプロットしたグラフである。このように、本発明者らは、腕長さRとクラブ長さLとの間には比例関係があることを発見した。
以上の知見に基づいて、続くステップS24では、腕長さ導出部24Cは、クラブ長さLを説明変数とする腕長さRの線形回帰式を導出する。すなわち、最小二乗法等の方法により、以下の式の係数k1,k2を導出する。なお、表1のクラブ長さLに関するデータは、入力部22を介して予め解析装置2に入力されており、記憶部23内に保持されているものとする。
R=k1・L+k2
<2−5.クラブセット特定工程>
以下、図11を参照しつつ、腕長さRに基づいて、ゴルファー7に適した最適なクラブセットを特定するクラブセット特定工程について説明する。本実施形態では、クラブセットを構成するゴルフクラブ4の選択肢として、以下の66本のゴルフクラブ4が用意される。
(1)3パターンのドライバー
(2)図12に示す質量m1及び重心周りの慣性モーメントI1を有する5本のフェアウェイウッド系のゴルフクラブ4からなる、3パターンのフェアウェイウッド群
(3)図13に示す質量m1及び重心周りの慣性モーメントI1を有する4本のユーティリティ系のゴルフクラブ4からなる、3パターンのユーティリティ群
(4)図14に示す質量m1及び重心周りの慣性モーメントI1を有する9本のアイアン系のゴルフクラブ4からなる、4パターンのアイアン群
まず、ステップS41では、指標算出部24Dは、クラブセットの選択肢となる以上の66本のゴルフクラブ4に関し、スイング指標としてのスイング慣性モーメントISを算出する。スイング慣性モーメントISとは、スイング中の肩周りの慣性モーメントであり、本実施形態では、以下の式に従って算出される。
S=I1+m1(r+R)2
ただし、m1は、ゴルフクラブ4の質量であり、I1は、ゴルフクラブ4の重心周りの慣性モーメントであり、rは、グリップ42からゴルフクラブ4の重心までの距離である。m1,I1,rは、ゴルフクラブ4の諸元であり、66本のゴルフクラブ4のm1,I1,rの値は、予め入力部22を介して解析装置2に入力されており、記憶部23内に保持されているものとする。なお、各ゴルファー7については、ゴルフクラブ4が変わっても腕の重量は同じである。従って、簡単のため、上記のスイング慣性モーメントISの式では、腕の回転分の慣性モーメントの項が省略されている。上式中のRには、ステップS24で算出された回帰式R=k1・L+k2に基づいて導出される腕長さRの値が代入される。また、この回帰式に代入されるべきクラブ長さLは、ゴルフクラブの諸元であり、66本のゴルフクラブ4のクラブ長さLは、予め入力部22を介して解析装置2に入力されており、記憶部23内に保持されているものとする。
続くステップS42では、フィッティング部24Eは、クラブセットの選択肢となる66本のゴルフクラブ4に関し、図15に示すとおり、スイング慣性モーメントISとロフト角wとの関係をw−IS平面内にプロットする。なお、ロフト角wは、ゴルフクラブの諸元であり、66本のゴルフクラブ4のロフト角wは、予め入力部22を介して解析装置2に入力されており、記憶部23内に保持されているものとする。なお、ここで、スイング慣性モーメントISとロフト角wとの関係が特定されるのは、ロフト角wは、飛距離を示す指標となるからである。
続いて、フィッティング部24Eは、ゴルファー7のクラブセットに関する好みを判断する(ステップS43)。ゴルファー7の好みを示す情報は、予め入力部22を介して解析装置2に入力されており、記憶部23内に保持されているものとする。本実施形態では、記憶部23内の当該情報に基づいて、以下の3つのパターンから好みが判断される。
(1)番手が大きくなりシャフトが短くなる程、力を入れずに楽にスイングしたい
(2)クラブセット内の様々なゴルフクラブを同じリズムでスイングしたい
(3)ドライバー等の番手の小さいゴルフクラブについては、力を入れずに楽にスイングしたい
ステップS42においてゴルファー7の好みが以上の(1)であると判断される場合には、フィッティング部24Eは、ステップS44を実行する。また、ゴルファー7の好みが以上の(2)であると判断される場合には、ステップS45が実行され、以上の(3)であると判断される場合には、ステップS46が実行される。
ステップS44では、フィッティング部24Eは、番手が大きくなりシャフトが短くなる程、力を入れずに楽にスイングできるようなクラブセットを特定する。力を入れずに楽にスイングできるということは、スイング慣性モーメントISが小さいということである。従って、フィッティング部24Eは、上述の3パターンのドライバー、3パターンのフェアウェイウッド群、3パターンのユーティリティ群及び4パターンのアイアン群の中から、w−IS平面内においてスイング慣性モーメントISができる限り右下がりになるような1のドライバーのパターン、1のフェアウェイウッド群のパターン、1のユーティリティ群のパターン及び1のアイアン群のパターンの組み合わせを特定する。
そして、フィッティング部24Eは、ここで特定された1のドライバーのパターン、1のフェアウェイウッド群のパターン、1のユーティリティ群のパターン及び1のアイアン群のパターンに含まれるゴルフクラブ4の組み合わせを、ゴルファー7に適したクラブセットであると判断する。以下、ゴルファー7に適したクラブセットに含まれる1のドライバーのパターンを適性ドライバーパターン、1のフェアウェイウッド群のパターンを適性フェアウェイウッドパターン、1のユーティリティ群のパターンを適性ユーティリティパターン、1のアイアン群のパターンを適性アイアンパターンと呼ぶ。図16は、図15において、以上のステップS44より特定された適性ドライバー、適性フェアウェイウッド、適性ユーティリティ及び適性アイアンパターンを囲み記号で囲んで示す図である。
ところで、クラブセットは、通常13本で構成される。従って、適性ドライバーパターン、適性フェアウェイウッドパターン、適性ユーティリティパターン及び適性アイアンパターンに含まれる1+5+4+9=19本のゴルフクラブ4の中から、適宜必要なゴルフクラブ4のみが選択されるようにすることが好ましい。この選択は、例えば、最終的にクラブセットに含まれるゴルフクラブ4のロフト角wが一定間隔となるように、すなわち、飛距離が一定間隔となるように選択することができる。あるいは、右下がりの傾向がより顕著に表れるようなゴルフクラブ4を優先的に選択することもできる。
一方、ステップS45では、フィッティング部24Eは、クラブセット内の様々なゴルフクラブを同じリズムでスイングできるようなクラブセットを特定する。同じリズムでスイングできるとうことは、スイング慣性モーメントISの変化が少ないということである。そこで、フィッティング部24Eは、上述の3パターンのドライバー、3パターンのフェアウェイウッド群、3パターンのユーティリティ群及び4パターンのアイアン群の中から、w−IS平面内においてスイング慣性モーメントISができる限り一定になるような適性ドライバーパターン、適性フェアウェイウッドパターン、適性ユーティリティパターン及び適性アイアンパターンの組み合わせを特定する。図17は、以上のステップS45により特定された適性ドライバー、適性フェアウェイウッド、適性ユーティリティ及び適性アイアンパターンを示す図である。
また、ステップS46では、フィッティング部24Eは、ドライバー等の番手の小さいゴルフクラブについては、力を入れずに楽にスイングできるようなクラブセットを特定する。そこで、フィッティング部24Eは、上述の3パターンのドライバー、3パターンのフェアウェイウッド群、3パターンのユーティリティ群及び4パターンのアイアン群の中から、w−IS平面内においてスイング慣性モーメントISができる限り右上がりになるような適性ドライバーパターン、適性フェアウェイウッドパターン、適性ユーティリティパターン及び適性アイアンパターンの組み合わせを特定する。図18は、以上のステップS46により特定された適性ドライバー、適性フェアウェイウッド、適性ユーティリティ及び適性アイアンパターンを示す図である。
なお、ステップS44〜S46における適性ドライバー等の特定方法、すなわち、w−IS平面内においてスイング慣性モーメントISができる限り右上がり、一定、又は右下がりとなるようなクラブセットを特定するためのアルゴリズムは、様々に設定することができる。例えば、図19を用いて説明される以下の方法を採用することもできる。すなわち、まず、w−IS平面内において、ドライバーに対応する点と、特定のアイアン(図19の例では、I#7であるが、試打したアイアンとすることもできる)に対応する点とを結ぶ直線を引く。図19の例では、3(ドライバーのパターン数)×4(アイアン群のパターン数)12通りの直線が引かれる。
そして、右下がりのパターンを特定する場合には、以上の12通りの直線のうち、右下がりのものを特定し、右下がりのものが1本しかなければ、当該直線に対応するドライバー及びアイアン群のパターンを適性ドライバー及び適正アイアンパターンとする。さらに、3パターンのフェアウェイウッド群及び3パターンのユーティリティ群のうち、それぞれのパターンに含まれる各点と、特定された1の直線との距離の総和が最小となる1のフェアウェイウッド群のパターン及び1のユーティリティ群のパターンを特定し、適性フェアウェイウッドパターン及び適性ユーティリティパターンとする。
一方、右下がりの直線が複数ある場合には、これらの複数の直線のうち、ドライバーとI#7との間のゴルフクラブ(すなわち、FW及びUT及び#6以下のアイアン)に対応する各点との距離の総和が最小となる1本の直線を特定し、当該直線に対応するドライバー及びアイアン群のパターンを適性ドライバー及び適正アイアンパターンとする。なお、ここでいう距離の総和は、注目している直線に対応する1のドライバー及び1のアイアン群のパターンと、1のフェアウェイウッド群のパターンと、1のユーティリティ群のパターンとの組み合わせの単位で算出される。そして、当該距離の総和を最小にする1のフェアウェイウッド群のパターンと1のユーティリティ群のパターンが、適性フェアウェイウッドパターン及び適性ユーティリティパターンとされる。
また、右下がりの複数の直線から1本の右下がりの直線を特定するに際しては、以下の(1)及び/又は(2)の基準に基づいて、直線を絞り込むこともできる。
(1)アイアン群について、スチール製がよいか、カーボン製がよいかについてのゴルファー7の好みを判断基準とする。図19中の4つのパターンのアイアン群は、上2つのパターンは、スチール製のアイアン群であり、下2つのパターンは、カーボン製のアイアン群である。なお、好みが入力されない場合には、この判断はスキップされる。
(2)右下がりの程度に基づいて、直線を絞り込む。すなわち、スイング慣性モーメントISがやや右下がりとなるのがよいか、大きく右下がりとなるのがよいかについてのゴルファー7の好みを判断基準とする。なお、好みが入力されない場合には、この判断はスキップされる。
一方、できる限り一定又は右上がりのパターンについても、上述の右下がりのパターンを特定する方法と同様に特定することができる。すなわち、上記説明のうち、「右下がり」を「概ね一定」又は「右上がり」と読み替えることによって、同様のことがこれらのパターンにも当てはまる。ただし、「概ね一定」のパターンを特定する場合において、上述の(2)の好みの基準は適用しない。
以上より、ステップS44〜S46が終了すると、ステップS47が実行される。ステップS47では、表示制御部24Fは、適性ドライバー、適性フェアウェイウッド、適性ユーティリティ及び適性アイアンパターンの組み合わせを特定する情報を表示部21上に表示させる。これにより、ユーザは、ゴルファー7に合ったクラブセットを知ることができる。また、表示制御部24Fは、以上の出力値の説得性を向上させるべく、図16〜図18に示すようなグラフも表示部21上に表示させることもできる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<3−1>
上記実施形態では、ゴルファー7のスイング動作を計測する計測機器として、加速度センサ、角速度センサ及び地磁気センサの3つを有するセンサユニット1が使用されたが、計測機器を他の構成とすることもできる。例えば、地磁気センサを省略することもできる。この場合には、統計的手法により、xyz局所座標系からXYZ全体座標系へと計測データを変換することが可能である。なお、このような手法については、公知技術であるため(要すれば、特開2013−56074号公報参照)、ここでは詳細な説明を省略する。或いは、グリップ42に代えて又は加えて、ゴルファーの肩などの身体の一部にもセンサユニット1を取り付けることにより、腕長さRを算出することもできる。或いは、計測機器として、三次元計測カメラを使用することもできる。三次元計測カメラにより、ゴルファーやゴルフクラブの挙動を計測する手法についても、公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、三次元計測カメラを用いた場合には、計測データのxyz局所座標系からXYZ全体座標系への変換工程を省略することもでき、直接的にXYZ全体座標系での計測値を取得することができる。
<3−2>
上記実施形態で示されたスイング指標は、例示である。腕長さRが分かれば、スイング動作を二重振り子モデルでの解析することが可能となる。従って、腕長さRに基づく様々なスイング指標を算出することができる。
<3−3>
算出されたスイング指標は、フィッティングに限らず、ゴルフクラブの商品開発、ゴルファーのスイング動作の改善等の様々な用途に使用することができる。また、同じくフィッティング用途であっても、上述したようなクラブセットのフィッティングではなく、個々のゴルフクラブ4のフィッティングにも使用することができる。
<3−4>
上記実施形態では、スイング慣性モーメントISとロフト角wとの関係に基づいて、ゴルフクラブのフィッティングを行ったが、スイング慣性モーメントISとクラブ長さLとの関係に基づいて、ゴルフクラブのフィッティングを行うこともできる。この場合は、L−IS平面内でスイング慣性モーメントISができる限り右上がりになるようなゴルフクラブ4を選択することにより、上述の好み(1)を達成することができる。同様に、L−IS平面内でスイング慣性モーメントISができる限り一定になるようなゴルフクラブ4を選択することにより、上述の好み(2)を達成し、できる限り右下がりになるようなゴルフクラブ4を選択することにより、上述の好み(3)を達成することができる。
<3−5>
上記実施形態では、フェアウェイウッド、ユーティリティ及びアイアンについては、5本、4本、9本といったセット単位でフィッティングを行ったが、個々のゴルフクラブ単位で、スイング慣性モーメントISの右上がり、一定、右下がりの傾向に基づくフィッティングを行うこともできる。
1 センサユニット(計測装置)
2 ゴルフスイング解析装置
3 ゴルフスイング解析プログラム
4 ゴルフクラブ
7 ゴルファー
24A 取得部
24B グリップ挙動導出部
24C 腕長さ導出部
24D 指標算出部
24E フィッティング部
41 ヘッド
42 グリップ

Claims (12)

  1. ゴルフクラブのスイング動作を解析するゴルフスイング解析装置であって、
    前記スイング動作を計測した計測値を取得する取得部と、
    前記計測値に基づいて、前記スイング動作中のゴルファーの疑似的な腕の長さを導出する腕長さ導出部と、
    前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング動作を特徴付けるスイング指標を算出する指標算出部と
    を備える、
    ゴルフスイング解析装置。
  2. 前記指標算出部は、前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング指標として、前記スイング動作中の前記ゴルファーの疑似的な肩周りの慣性モーメントを算出する、
    請求項1に記載のゴルフスイング解析装置。
  3. 様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブが示す飛距離によらず前記慣性モーメントができる限り一定となるようなゴルフクラブセットを特定するフィッティング部
    をさらに備える、
    請求項2に記載のゴルフスイング解析装置。
  4. 様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが大きくなるようなゴルフクラブセットを特定するフィッティング部
    をさらに備える、
    請求項2に記載のゴルフスイング解析装置。
  5. 様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが小さくなるようなゴルフクラブセットを特定するフィッティング部
    をさらに備える、
    請求項2に記載のゴルフスイング解析装置。
  6. 前記腕長さ導出部は、前記ゴルフクラブの長さを説明変数とする前記疑似的な腕の長さの回帰式を導出し、
    前記指標算出部は、前記回帰式に基づいて、様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントを算出する、
    請求項2から5のいずれかに記載のゴルフスイング解析装置。
  7. 前記腕長さ導出部は、前記グリップは前記ゴルファーの肩を中心として円運動し、かつ、前記肩は前記スイング動作中は動かないという仮定の下で、前記疑似的な腕の長さを導出する、
    請求項1から6のいずれかに記載のゴルフスイング解析装置。
  8. 前記計測値に基づいて、前記スイング動作中の前記ゴルフクラブのグリップの挙動を導出するグリップ挙動導出部
    をさらに備え、
    前記グリップ挙動導出部は、全体座標系での前記グリップの挙動を導出した後、これをスイング平面内での挙動に変換し、
    前記腕長さ導出部は、前記スイング平面内での前記グリップの挙動に基づいて、前記スイング平面内での前記疑似的な腕の長さを導出する、
    請求項1から7のいずれかに記載のゴルフスイング解析装置。
  9. ゴルフクラブのスイング動作を解析するゴルフスイング解析方法であって、
    計測機器を用いて前記スイング動作を計測するステップと、
    前記計測機器による計測値に基づいて、前記スイング動作中のゴルファーの疑似的な腕の長さを導出するステップと、
    前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング動作を特徴付けるスイング指標を算出するステップと
    を備える、
    ゴルフスイング解析方法。
  10. 前記計測するステップは、前記計測機器を用いて、ドライバーを含む2本以上のゴルフクラブの前記スイング動作を計測するステップであり、
    前記スイング指標とは、前記スイング動作中の前記ゴルファーの疑似的な肩周りの慣性モーメントであり、
    様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブによらず前記慣性モーメントができる限り一定となるようなゴルフクラブセット、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが大きくなるようなゴルフクラブセット、又は前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが小さくなるようなゴルフクラブセットを特定するステップと
    をさらに備える、
    請求項9に記載のゴルフスイング解析方法。
  11. ゴルフクラブのスイング動作を解析するゴルフスイング解析プログラムであって、
    前記スイング動作を計測した計測値を取得するステップと、
    前記計測値に基づいて、前記スイング動作中のゴルファーの疑似的な腕の長さを導出するステップと、
    前記疑似的な腕の長さに基づいて、前記スイング動作を特徴付けるスイング指標を算出するステップと
    をコンピュータに実行させる、
    ゴルフスイング解析プログラム。
  12. 前記取得するステップは、ドライバーを含む2本以上のゴルフクラブの前記スイング動作を計測した前記計測値を取得するステップであり、
    前記スイング指標とは、前記スイング動作中の前記ゴルファーの疑似的な肩周りの慣性モーメントであり、
    様々な前記ゴルフクラブによる前記慣性モーメントに基づいて、前記ゴルフクラブによらず前記慣性モーメントができる限り一定となるようなゴルフクラブセット、前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが大きくなるようなゴルフクラブセット、又は前記ゴルフクラブが示す飛距離が伸びる程、前記慣性モーメントが小さくなるようなゴルフクラブセットを特定するステップと
    をさらにコンピュータに実行させる、
    請求項11に記載のゴルフスイング解析プログラム。
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