JP6257304B2 - 情報処理装置、情報処理方法、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム。 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム。 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体の表面特性に基づき記録媒体を判別する技術に関する。
文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行う記録装置には様々な方式のものがある。その中で、記録媒体に記録剤(色材)を付着することで記録媒体上にテキストや画像を形成する方式が実用化されている。このような方式の代表例として、複数のインクの吐出口を備えた記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置による写真印刷が普及してきたが、写真印刷には水に溶解しやすい染料を色材として用いた染料インクが広く適用されてきた。しかし、近年の印刷物の耐光性や耐水性向上への要求から、顔料インクの利用が進められてきた。顔料インクは、分子として存在する染料と異なり、数10ナノメーターから数ミクロンの大きさの粒子として溶剤中に存在している。上述のように染料インクに比べ粒子が大きいため、耐光性・耐水性の高い印刷物を得られることが知られている。
上述のとおり顔料インクは、染料インクを用いた場合に比べ耐光性・耐水性の面で優れる一方、記録媒体における受容層の表面特性によって発色性が変化するという課題があった。染料インクが記録媒体における受容層を構成する粒子の内部に浸透して染めるのに対し、顔料インクは受容層を構成する粒子の表面に堆積して染める。そのため、顔料インクに含まれる色材の粒子よりも大きいサイズの細孔やクラックが存在する記録媒体に画像を形成する場合、色材が記録媒体の内部に流れ込んでしまい、色材分布が不均一になって発色性が低下することになる。
一方、ユーザが想定する色味・質感を実現するために、表面の特性が異なる複数種類の記録媒体が用いられるようになった。例えば、受容層の粒径がnm単位の光沢紙、受容層の粒径が約3μm以上のマット紙、受容層のない普通紙などがある。上述のような顔料インクを用いた印刷を行う場合、ユーザは自分が用いる記録媒体の表面特性に応じて印字条件を適宜変更する必要があるが、記録媒体の種類を変更する度に印字条件を変更するのはユーザにとって非常に面倒である。
そこで、従来から記録媒体の種類を自動で判別し、判別結果に応じて印字条件を変更する方法が提案されている。記録媒体に前もって形成されたバーコードや記号を読み取る方法や、色材を載せた記録媒体の表面からの反射光量を基に記録媒体の表面凹凸やインク浸透性を判別して印字条件を変更する方法(特許文献1)が知られている。
特開2001−88275号公報
従来技術でもユーザが使用しようとしている記録媒体が普通紙、光沢紙、マット紙の中のどの種類であるかを判別することは可能である。しかしながら画像形成に用いられる記録媒体は多種多様である。例えば、マット紙や光沢紙といったいわゆるコート紙は、基材の上にシリカやアルミナを主体とした受容層を設けることが一般的であるが、その構造はマット紙や光沢紙の中の種類によって異なっている。例えば、マット紙の受容層の粒径は、小さいものでは3μm程度であるが、大きいものでは20μm程度であったりする。また、受容層内に含まれる粒子と空気の割合で表す堆積密度は、低いものでは35%程度であるが、高いものでは75%程度であったりする。図1の(a)及び(b)は、マット紙の表面形状の断面写真であり、(a)は受容層の粒径が3〜5μmと小さく、粒子の堆積密度が高い種類のマット紙を示し、同(b)は受容層の粒径が5〜20μmと大きく、粒子の堆積密度が低い種類のマット紙を示している。また、図1の(c)は、受容層の厚さ、粒径、堆積密度の関係を整理した表である。
上述のとおり一口にマット紙といっても様々な種類があり、受容層の粒径や堆積密度によって紙表面の細孔やクラックが異なることになる。そして、細孔やクラックと顔料インクに含まれる色材粒子との大小関係によって、紙表面に堆積する色材と受容層内部に流れ込む色材の割合が変わり、濃度や耐擦過性に影響を与えるという課題があった。
この点、従来技術では、受容層の粒径がnm単位である光沢紙と、受容層の粒径がμm単位のマット紙との判別はできても、マット紙や光沢紙の中の細かな種類を判別することまでは困難であった。そのため、マット紙や光沢紙の中の細かな種類の違い(受容層のわずかな違い)を考慮し、濃度向上や耐擦過性向上などの目的に応じた緻密な印刷制御を行うことはできなかった。
本発明に係る情報処理装置は、記録媒体の種類を判別するための判別用画像が印刷された受容層を有する前記記録媒体に光を照射することによって得られた透過光の情報を取得する透過光情報取得手段と、前記透過光の情報を基に前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の表面特性を判定する表面特性判定手段と、前記表面特性判定手段による前記記録媒体の表面特性の判定結果に基づいて、第1色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示、又は、前記第1色材よりも粘性の高い第2色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示を、印刷装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、コート紙の中のタイプ(表面特性)の違いを簡易に判別できる。
マット紙の表面形状の断面写真である。 基材の上にシリカを主体とした受容層を設けたマット紙の模式図をタイプ別に示した表である。 実施例1に係る、印刷システムの構成の一例を示す図である。 実施例1に係る、印刷装置の内部構成を示す図である。 実施例1に係る、録媒体種判別装置の概略を説明する図である。 実施例1に係る、記録媒体判別装置の機能構成を示すブロック図である。 実施例1に係る、記録媒体判別用画像の印刷から、判別結果に基づく印刷制御処理までの各処理の流れを示すフローチャートである。 判別用画像が印刷されたA4サイズの記録媒体の一例を示す図である。 判別用画像が印刷された記録媒体が、記録媒体判別装置へと搬送される様子を示す図である。 判別用画像が印刷された記録媒体から透過光量がどのように得られるのかを説明する図である。 透過率から受容層粒子の堆積密度を推測する際の考え方を説明する図である。 判別用画像部分の透過光量をラインセンサで受光して得られた2次元測定結果の一例を示す図である。 実施例1に係る、表面特性判定処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る、印刷制御処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。 記録媒体上にどのようにインクが定着するのかを示した模式図である。 実施例2に係る、表面特性判定処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。 透過光の分布情報から平均光量を求める様子を示す図である。 フーリエ変換によって得られた周期毎の振幅をグラフにし、一定の粒径の範囲に対応する周期帯を視覚的に示した図である。 実施例3に係る、記録媒体判別装置の概略を説明する図である。 実施例3に係る、記録媒体判別装置の機能構成を示すブロック図である。 実施例3に係る、記録媒体判別用画像の印刷から、判別結果に基づく印刷制御処理までの各処理の流れを示すフローチャートである。 反射光量を取得する様子を説明する図である。 光源からの光が記録媒体の表面でどのように拡散するのかを示した図である。 判別用画像の反射光を、ラインセンサで受光した場合の2次元測定結果の一例を示す図である。 実施例3に係る、表面特性判定処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る、印刷制御処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。 タイプの異なるマット紙に粘性の異なるインクを塗布した場合のインクの定着状態を示した図である。
以下の各実施例においては、記録媒体として専らマット紙の場合を例に説明するものとするがマット紙に限定されるものではなく、本発明は、受容層を持つコート紙全般に広く適用可能である。以下、本発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施例1)
図2は、基材の上にシリカを主体とした受容層を設けたマット紙の模式図をタイプ別に示した表である。(a)は、受容層の粒径が3〜5μmと小さくて堆積密度が低く、受容層の厚さが10μm程度のマット紙の模式図である。同(b)は、受容層の粒径が3〜5μmと小さくて堆積密度が高く、受容層の厚さが10μm程度のマット紙の模式図である。同(c)は、受容層の粒径が5〜20μmと大きくて堆積密度が低く、受容層の厚さが20μm程度のマット紙の模式図である。同(d)は、受容層の粒径が5〜20μmと大きくて堆積密度が高く、受容層の厚さが20μm程度のマット紙の模式図である。
本実施例では、上述した4種類のマット紙の存在を前提として、受容層を構成する粒子の堆積密度を推測してマット紙の種類を判定し、濃度向上や擦過性向上などの目的に応じた適切な印刷制御を行う態様について説明する。なお、堆積密度とは、受容層内に含まれる空気と粒子の割合を表す空隙率を意味するものとする。ただし、堆積密度を表す指標は%表記の他、例えば、g/ccやkg/mのように度量衡比を基にした指標であってもよい。
図3は、本実施例に係る印刷システムの構成の一例を示す図である。
図3において、情報処理装置としてのホスト100は、例えばコンピュータであり、CPU101、メモリ102、キーボード等の入力部103、記憶装置としてのHDD104を備える。加えてホスト100は、記録媒体判別装置110との間の通信インターフェイス(判別装置I/F)105、印刷装置120との間の通信インターフェイス(プリンタI/F)106、モニタ130との間の通信インターフェイス(ビデオI/F)107を備える。さらに、ホスト100は、後述する記録媒体判別装置110における記録媒体種の判別結果に基づき印刷のための制御を行うための制御部108を備える。
CPU101は、メモリ102に格納されたプログラムに従い種々の処理を実行するものであり、特に、本実施形態に関わる、多値化、解像度変換、カラーマッチング、色変換、ハーフトーニング、マルチパス分解等の各種処理を実行する。これらのプログラムはHDD104に記憶しておくか、或いは図示しない外部接続装置から供給される。なお、マルチパスとは、所定の記録範囲に対し記録ヘッドを複数回走査して画像を完成させる印刷方式のことであり、画像の完成までに要した記録走査の回数のことをパス数と呼ぶ。また、ホスト100はビデオI/F107を介してモニタ130に種々の情報を出力すると共に、入力部103を通じて各種情報を入力する。また、ホスト100は判別装置I/F105を介して記録媒体判別装置110に接続されており、データを送信して記録媒体の判別処理を実行させると共に、記録媒体判別装置110から処理結果である記録媒体の判別結果を示す情報を受け取る。さらに、ホスト100はプリンタI/F106を介して印刷装置120に接続されており、データを印刷装置120に送信して画像を形成させると共に、印刷装置120から印字完了やインク不足等の情報を受け取る。
本実施例では、印刷装置120と記録媒体判別装置110の通信インターフェイスを夫々別個に設けているが、例えば、二つの装置を一つの通信インターフェイスで繋いでもよい。
また、本実施例では、ホスト100を介して、記録媒体判別装置110と印刷装置120とが接続される印刷システムとしているが、ホスト100の機能と記録媒体判別装置110の機能を組み込んだ1の印刷装置(画像形成装置)であってもよい。
なお、以下では記録媒体に画像を形成する際の方式として、記録ヘッドを複数回走査させるマルチパス方式を前提として説明するが、例えば、長尺の記録ヘッドを用いたシングルパス方式であってもよい。
<印刷装置120の概略構成>
図4は、本実施例に係る印刷装置120の内部構成を示す図である。
印刷装置120は、インクを用いて記録媒体208上に画像形成を行うインクジェットプリンタであり、その内部に記録媒体判別装置110を内蔵し、記録媒体208の表面特性を判別する機能を備える。上述のとおり、ここでの記録媒体208は、基材の表面に粒径3〜20μm程度のシリカを主体とした受容層を設けるマット紙である。
ヘッドカートリッジ201は、複数の吐出口からなる記録ヘッドと、この記録ヘッドへインクを供給する複数色のインクタンクを備える。インク色としては、sK(染料ブラック)、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)PK(フォトブラック)、MK1(マットブラック1)、MK2(マットブラック2)の7色を備えているものとする。sKは染料インク、それ以外は顔料インクである。また、PKは主に光沢紙に適正の高い、顔料の量が少なく、粒径の小さな顔料インクである。また、MK1(マットブラック1)は標準的な粘性の顔料インクであり、MK2(マットブラック2)は相対的に粘性の高い顔料インクである。以下、これらのインクを総称して色材と称する。また、ヘッドカートリッジ201には、記録ヘッドの各吐出口を駆動するための信号などを授受するためのコネクタが設けられている。ヘッドカートリッジ201は、キャリッジ202に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ202には、コネクタを介してヘッドカートリッジ201に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダが設けられている。
203はガイドシャフトである。キャリッジ202は、このガイドシャフト203に沿って往復移動可能となっている。具体的には、キャリッジ202は主走査モータ204を駆動源としてモータ・プーリ205、従動プーリ206およびタイミング・ベルト207等の駆動機構を介して駆動されるとともに、その位置及び移動が制御される。記録媒体208はオートシートフィーダ(以下、「ASF」と呼ぶ。)210に搭載されており、印刷時には給紙モータ211の駆動によってギアを介してピックアップローラ212を回転させ、ASF210から一枚ずつ分離給紙される。更に記録媒体208は、搬送ローラ209の回転によりキャリッジ202上のヘッドカートリッジ201の吐出口面と対向する記録開始位置に搬送される。搬送ローラ209はラインフィーダ(以下、「LF」と呼ぶ。)モータ213を駆動源としてギアを介して駆動される。記録媒体208が給紙されたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、ペーパエンドセンサ214を記録媒体208が通過した時点で行われる。キャリッジ202に搭載されたヘッドカートリッジ201は、吐出口面がキャリッジ202から下方へ突出して記録媒体208と平行になるように保持されている。
記録媒体判別装置110は、印刷装置120の副走査方向の下流に配置される。図5は、本実施例に係る記録媒体判別装置110の概略を説明する図であり、(a)はその全体図、(b)は正面からの断面模式図、(c)は側面からの断面模式図である。図5の(a)に示すとおり記録媒体判別装置110は、搬送されてきた記録媒体208を挟みこむようにコの字の形状となっている。また、図5の(b)及び(c)に示すとおり、可視波長の全域でパワーを持つ白色蛍光灯501により、記録媒体208を背面から照明する。白色蛍光灯501からの照明光のうち、記録媒体208もしくは記録媒体208と色材層を透過してその法線方向に進む透過光は、記録媒体208の表面側に配置された収光レンズ502によって収束される。なお、ここで言う色材層とは、色材の塗布により記録媒体208の受容層の内部及び/又は表面に定着した色材によって形成される層を指し、記録媒体208の種類を判別するための画像(以下、「判別用画像」と呼ぶ。)が印刷された領域を意味する。収束された光は、不図示のミラーレンズによって光路長を調整され、ラインセンサ503によって各位置での光量に変換される。記録媒体208の主走査方向の各位置での光量を検出すると、搬送ローラ209の回転によって記録媒体208を搬送し、次の位置での光量検出を行う。このような光量検出と、搬送を繰り返し、好適には主走査・副走査ともに4800dpi単位での光量を検出する構成が望ましい。
なお、透過光量の検出は上述のようなラインセンサに限定されない。例えば、記録ヘッドのように光源と受光部が走査することで記録媒体全面の透過光量を検出するようにしてもよい。また、ラインセンサに代えて、例えばセルフォック(登録商標)レンズと受光素子を組み合わせたCIS方式を採用してもよい。
図6は、本実施例に係る記録媒体判別装置110の機能構成を示すブロック図である。記録媒体判別装置110は、判別用画像印刷部601、透過光情報取得部602、表面特性判定部603で構成される。記録媒体判別装置110の最終的な出力(判定結果)は、判別装置I/F105を介して制御部108に送られる。
<本実施例における処理の流れ>
ユーザによって入力部103から、記録媒体の種類を判別する処理の依頼が入力されると、入力部103は判別処理の開始をCPU101に通知する。通知を受けたCPU101は、記録媒体判別装置110に処理の開始を通知し、以下の各処理を実行する。図7は、本実施例に係る判別用画像の印刷から、判別結果に基づく印刷制御処理までの各処理の流れを示すフローチャートである。なお、この一連の処理は、以下に示す手順を記述したコンピュータ実行可能なプログラムを、HDD104からメモリ102上に読み込んだ後に、CPU101によって該プログラムを実行することによって実施される。
ステップ701において、CPU101は、印刷装置120に対し、記録媒体への判別用画像の印刷を指示する。指示を受けて印刷装置120は、記録媒体の所定の位置に判別用画像を印刷する。この場合において、判別用画像の印刷に用いられる色材の粒径は、記録媒体の受容層を構成する粒子(以下、「受容層粒子」と呼ぶ。)の粒径に比べて大きい。すなわち、受容層粒子よりも粒径が大きい色材を用いて、受容層の一部領域を被覆する。図8は、判別用画像が印刷されたA4サイズの記録媒体の一例を示す図である。主走査方向と副走査方向に21mmずつの余白を空け、85mm角の正方形の判別用画像が印刷されている。なお、図8に示す判別用画像の印刷位置およびサイズは一例であり、これに限定されるものではない。判別用画像のない領域(色材層が存在しない領域)と判別用画像がある領域(色材層が存在する領域)を設け、後続する透過光情報取得処理においてラインセンサ503で検出される光量が主にどちらの領域からの透過光であるのかを識別できればよい。例えば、判別用画像のサイズは40mm角で余白が40mmであってもよいし、判別用画像の形状は正方形でなく長方形であってもよいし、矩形以外の形状(例えば円形)であってもよい。判別用画像の印刷には、標準的なインク粘性を持つ色材を用いた場合の画像の濃度分布特性を知りたいことから、本実施例では、sKやPKに比べて色材の粒径の大きいMK1(マットブラック1)を用いるものとする。判別用画像が印刷された記録媒体は記録媒体判別装置110まで搬送され、印刷装置120はCPU101に搬送完了の通知を送る。
ステップ702において、CPU101は、記録媒体判別装置110に透過光情報の取得を指示する。指示を受けて記録媒体判別装置110は、白色蛍光灯501を発光させ、記録媒体の透過光情報を取得する。ここでは、透過光情報として、記録媒体の全領域のうち判別用画像が印刷されていない領域を透過した光量の情報と、判別用画像が印刷された領域(色材層が存在する領域)を透過した光量の情報を取得する。透過光情報を取得すると、記録媒体判別装置110は、透過光情報の取得完了をCPU101に通知する。
ステップ703において、CPU101は、記録媒体判別装置110に対し、記録媒体の表面特性を判定する処理の実行を指示する。指示を受けて記録媒体判別装置110は、ステップ702で取得した透過光情報を基に記録媒体の表面特性を判定する処理(「表面特性判定処理」)を行う。表面特性の判定を終えると記録媒体判別装置110は、判定結果を制御部108に通知する。
ステップ704において、制御部108は、受け取った判定結果に基づき、記録媒体の種類(表面特性)に応じた印刷の制御処理(印刷制御処理)を行う。
以下で、それぞれの処理工程に関して詳しく説明する。
<判別用画像の印刷について>
ステップ701において判別用画像の印刷が開始されると、まず、記録媒体が所定の記録開始位置に搬送される。
次に、キャリッジ202が記録媒体上をガイドシャフト203に沿って移動し、その移動の際にインクカートリッジ201の記録ヘッド吐出口よりMK1(マットブラック1)の色材が吐出される。このガイドシャフト203に沿ったキャリッジ202の移動を「主走査」といい、移動方向を「主走査方向」という。そして、キャリッジ202がガイドシャフ203の一方端まで移動すると、搬送ローラ209が所定量だけ記録媒体をキャリッジ202の走査方向に垂直な方向に搬送する。この記録媒体の搬送を「紙送り」または「副走査」といい、この搬送方向を「紙送り方向」または「副走査方向」という。記録媒体の所定量の搬送が終了すると、再度、キャリッジ202はガイドシャフト203に沿って移動する。このように、記録ヘッドのキャリッジ202による走査と紙送りとを繰り返し、記録媒体の表面に判別用画像が印刷される。
判別用画像が印刷された(色材層が形成された)記録媒体は、記録媒体判別装置110へと搬送される。図9は、判別用画像が印刷された記録媒体208が、記録媒体判別装置110へと搬送される様子を示している。
<透過光情報の取得について>
上述のとおりステップ702における透過光情報の取得処理では、2種類の情報(判別用画像が印刷されていない領域の透過光量と判別用画像が印刷された領域の透過光量)を取得する。図10は、判別用画像が印刷された記録媒体から上記2種類の透過光量がどのように得られるのかを説明する図である。まず、白色蛍光灯501から照射され記録媒体を透過した光を収束レンズ502によって収束し、ラインセンサ503で受光する。そして、判別用画像のパターンとラインセンサ503との位置関係より、上記2種類の透過光量をそれぞれ得ることができる。詳細には、ラインセンサ503の右半分1001で検出される光量を判別用画像が印刷されていない領域の透過光量Ytrans_paperとする。そして、左半分1002で検出される光量を判別用画像が印刷された領域の透過光量Ytrans_colorとして、上記2種類の透過光量を得る。なお、図10に示す例では、記録媒体上に色材層が形成されている領域とそうでない領域を設け、一度に2種類の透過光情報を取得しているが、このような例に限定されない。例えば、記録媒体に判別用画像を印刷する前に記録媒体判別装置110まで搬送してYtrans_paperを測定し、その後、逆方向に搬送してから判別用画像の印刷を行い再び主走査方向に搬送して、Ytrans_colorを測定するようにしてもよい。
<表面特性判定処理について>
ステップ703における表面特性判定処理では、判別用画像が印刷された記録媒体の透過率が求められ、求められた透過率から記録媒体の表面特性(ここでは、受容層粒子の堆積密度)が推測されて、記録媒体が判別される。図11の(a)及び(b)は、透過率から受容層粒子の堆積密度を推測する際の考え方を説明する図であり、基材の背面から入射した光が、受容層と色材を透過する様子が示されている。各矢印はそれぞれの位置における透過光を表し、色の濃さの違いは透過する光量の違いを表している。すなわち、色が濃い矢印ほど透過する光量が少なく、色が薄い矢印ほど透過する光量が多いことを示している。図11の(a)は、受容層粒子の堆積密度が低いタイプの記録媒体のケースを示しており、粒子と粒子の間に色材が入り込んでしまっている。この場合、透過光は色材と粒子の両方を透過する光(色の濃い矢印)と、粒子のみを透過する光(色の薄い矢印)とに分かれ、粒子のみを透過する光の量が少なくないことから、透過率は高くなる。図11の(b)は、受容層粒子の堆積密度が高いタイプの記録媒体のケースを示しており、色材が粒子間に入り込まず、記録媒体の表面全体を遮蔽するように色材で覆われている。この場合、透過光はどの位置でも一様(矢印の色の差が小さい)で、全体的に透過光量が少ないことから、透過率は低くなる。図12の(a)及び(b)は、MK1(マットブラック1)を用いて印刷された判別用画像部分の透過光量をラインセンサ503で受光して得られた2次元測定結果の一例を示す図である。図12の(a)は、図11の(a)に対応しており、受容層粒子の堆積密度が低いことから透過光量が多く、全体的に明るい画像となっている。図12の(b)は図11の(b)に対応しており、受容層粒子の堆積密度が高いことから透過光量が少なく、図12の(a)に比べ全体的に暗い画像となっている。
上述のような受容層粒子の堆積密度の違いによる透過光量の違いは、色材に比べ屈折率の低い記録媒体の側から光が入射すると、散乱する光よりも記録媒体の内部に透過する光が多いことに起因している。従来技術のように、記録媒体に比べ屈折率の高い色材の側から光が入射すると、色材の内部に透過する光よりも散乱する光の方が多くなるために、透過率の正確な計測が困難となる。
以上のように、マット紙等のコート紙における受容層を構成する微細な粒子の堆積密度をより簡易に判別すべく、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、透過光量を基に判別する方法を見出したものである。なお、図11に示した模式図では受容層粒子の形状や大きさは均一であるが、このような例に限定されるものではない。例えば、粒子の形状や大きさがばらついていても、堆積密度によって粒子間に隙間が発生する場合には同様の傾向が見られることから、同様に適用が可能である。
図13は、本実施例に係る表面特性判定処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ1301において、記録媒体判別装置110は、前述のステップ702で取得した透過光情報を基に、判別用画像が印刷された記録媒体の透過率Tを求める。透過率Tは、透過光情報に含まれる2種類の透過光量(Ytrans_paperとYtrans_color)より、以下の式(1)を用いて求めることができる。
透過率T=Ytrans_color/Ytrans_paper ・・・式(1)
例えば、ステップ702で取得された2種類の透過光量が、Ytrans_paper:23.87、Ytrans_color:0.25であったとする。この場合の透過率Tは、上記式(1)より0.010となる。同様に、ステップ702で取得された2種類の透過光量が、Ytrans_paper:13.60、Ytrans_color:0.58であったとする。この場合の透過率Tは、上記式(1)より0.043となる。
ステップ1302において、記録媒体判別装置110は、求められた透過率Tと予め用意された閾値Th_tとを比較し、透過率Tが閾値Th_tよりも大きいかどうかを判定する。この場合において、閾値Th_tは、様々な表面特性の記録媒体(サンプル)を用意し、これらサンプルを用いて前述した透過光情報の取得と透過率の導出を行い、適切な値(例えば、0.027)を予め決定して保持しておけばよい。判定の結果、求められた透過率Tが閾値Th_tよりも大きい場合には、ステップ1303に進む。一方、求められた透過率Tが閾値Th_t以下の場合には、ステップ1304に進む。仮に、閾値Th_tが0.027であるとき、上記透過率T:0.010の場合であればステップ1304に、上記透過率T:0.043の場合であればステップ1303に、進むことになる。なお、閾値Th_tを予め保持するのではなく、例えば、ユーザが別途測定した値を、入力部103を介して入力するようにしてもよい。
ステップ1303において、記録媒体判別装置110は、記録媒体の表面が色材によって十分に遮蔽されておらず、受容層を構成する粒子の堆積密度が低い種類の記録媒体であると判定する。
ステップ1304において、記録媒体判別装置110は、記録媒体の表面が色材によって十分に遮蔽されており、受容層を構成する粒子の堆積密度が高い種類の記録媒体であると判定する。
この判定結果は、堆積密度情報として、判別装置IF105からホスト100に入力される。例えば、受容層粒子の堆積密度が低い場合にはフラグ「d_flg:0」が、受容層粒子の堆積密度が高い場合にはフラグ「d_flg:1」が、判別装置IF105を介してホスト100に入力された後、制御部108に送られることになる(図2を参照)。
なお、本実施例では記録媒体の種類を2種類(堆積密度の低い種類と堆積密度の高い種類)に分類したが、例えば、Th_tを2つ用意し、3種類(低い・普通・高い)に分類してもよい。また、本実施例では求められた透過率と閾値とを比較することで受容層粒子の堆積密度を基準とした記録媒体の判別を行っているが、これに限られない。例えば、透過率と受容層粒子の堆積密度とを対応付けたテーブルを用意しておき、当該テーブルを参照することで求められた透過率に対応する記録媒体の種類を判別するようにしてもよい。或いは、求められた透過率に所定の係数を掛ける等によって受容層の堆積密度を算出して、記録媒体の種類を判別するようにしてもよい。
<印刷制御処理について>
ステップ704における印刷制御処理では、ユーザによって選択された画像データ(HDD104に格納された複数の画像データから選択)を対象に、判定された記録媒体の種類に応じて、目的に沿った適切な印刷処理がなされる。なお、印刷処理の対象となる画像データに対しては、種々の画像処理(多値化、解像度変換、カラーマッチング、色変換、ハーフトーニング、マルチパス分解等)が施されて最終的な印刷データに変換される。
図14は、本実施例に係る印刷制御処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。この印刷制御処理では、印刷データに対して目的に応じた印刷制御を行うが、本実施例では、画像暗部の濃度の向上を目的とし、表面特性判定処理によって推測された受容層粒子の堆積密度に応じて、使用するインクを切り替える態様を示す。
ステップ1401において、制御部108は、前述の表面特性判定処理における判定結果、すなわち、堆積密度情報としてのフラグ(d_flg:0 or d_flg:1)に基づいて、処理の振り分けを行う。堆積密度が低いことを示すフラグ(d_flg:0)であった場合には、ステップ1402に進む。一方、堆積密度が高いことを示すフラグ(d_flg:1)であった場合には、ステップ1403に進む。
ステップ1402において、制御部108は、印刷データを、相対的に粘性の高いMK2のインクを使用して記録媒体上に印刷する。
ステップ1403において、制御部108は、印刷データを、相対的に粘性の低い(標準的な粘性)MK1のインクを使用して記録媒体上に印刷する。
図15の(a)〜(c)は、上記のようにして印刷処理がなされた結果、記録媒体上にどのようにインクが定着するのかを示した模式図である。まず、図15の(a)は、受容層粒子の堆積密度が低い記録媒体に対して標準的な粘性であるMK1インクを用いて画像を印刷した場合のインクの定着状態を示している。色材であるインクが受容層粒子の隙間に落ち込み、受容層の表面に残っているインクの量が少ないことがわかる。このように、色材であるインクが受容層粒子の隙間に落ち込むと、局所的に濃度が出ない領域が多く発生して濃度の低下が起こってしまう。同(b)は、受容層粒子の堆積密度が低い記録媒体に対して粘性の高いMK2インクを使用して画像を印刷した場合のインクの定着状態を示している。この場合は色材であるインクが受容層粒子の隙間に落ち込みにくく、インクが受容層の表面に多く残っていることがわかる。このように、色材であるインクが受容層の表面に多く残るので濃度低下を防ぐことができる。同(c)は、受容層粒子の堆積密度が高い記録媒体に対して標準的な粘性であるMK1インクを用いて画像を印刷した場合のインクの定着状態を示している。この場合、受容層粒子が密であるため、標準的な粘性のインクでも受容層の表面近くにインクが定着できる。受容層粒子の堆積密度が高い記録媒体に標準よりも粘性の高いインクを用いると、受容層からインクが溢れる画質弊害が顕在化することがあるため、受容層粒子の堆積密度が高い記録媒体に対しては標準の粘性インクを用いたほうが好ましいといえる。
以上のように、受容層粒子の堆積密度に適したインクを用いて画像形成を行うように制御することで、画像濃度を向上させることができる。
上述の実施例では、画像暗部で濃度低下が生じないように、使用するインクを切り替える制御を行う場合について述べた。しかしながら、例えば、マットブラックインクが2種以上搭載されていない印刷装置の場合は、上述したような使用インクの切り替え制御はできない。その場合は、例えば印刷処理の実行前に所望の濃度が出ない旨のメッセージをモニタ上に表示して、ユーザに対し印刷を続行するかどうかの判断を促すようにしてもよい。或いは、マルチパス印刷のパス数を変更する制御、すなわち、濃度を上げたい場合はパス数を増やす(逆に、濃度を下げたい場合はパス数を減らす)制御を行うようにしてもよい。これは、パス数が増えると一度に吐出されるインク量は減るので、受容層内部にあまりインクが入り込まず、加えて、次のパスで吐出されるインクの受容層内部への進入を表面に残って定着したインクがブロックし、結果、より多くのインクが表面に残るためである。
また、インクを紙面表面に定着させるための反応剤を吐出できるよう別のインクタンクを備える印刷装置の場合であれば、受容層粒子の堆積密度に応じて、反応剤の使用量を変更する制御を行うようにしてもよい。すなわち、堆積密度が低い場合は反応剤の使用量を増やし、堆積密度が高い場合は反応剤の使用量を減らす、といった制御を行うようにしてもよい。
また、本実施例では、判別用画像を印刷して透過光情報を取得し、表面特性判定処理を行うことによって受容層の堆積密度を推測しているが、予め受容層の堆積密度の情報が判明していたり、外部ネットワークからダウンロードする等によって入手できる場合もある。そのような場合には判別用画像の印刷(ステップ701)〜表面特性判定処理(ステップ703)を省略して、印刷制御処理(ステップ704)を実行してもよい。
さらに、本実施例における印刷制御処理では、表面特性判定処理で生成された堆積密度情報(フラグ)を用いて記録媒体に応じた印刷制御を行うようにしているが、これに限られない。たとえば、ユーザが同様の方法で別途透過率を測定して得られた堆積密度の情報を保存しておき、印刷時に入力部103を介してユーザが入力し、当該入力された堆積密度情報に基づいて印刷制御を行うように構成してもよい。
また、本実施例では、画像濃度の向上を目的とした印刷制御について述べたが、目的が異なる印刷制御についても本発明の範疇となりえる。例えば、印刷された記録媒体を手で擦った場合にインク剥がれ、手にインクが移ってしまうことがある。このような、ある対象物で紙を擦った場合にどの程度インクが剥がれて対象物へインクが移ってしまうのか(インク面への擦れに対する強さを表す指標)を耐擦過性と呼ぶ。そして、受容層の表面に定着しているインクが多い程、この耐擦過性が良くない(インクが剥がれやすい)ことがわかっている。つまり、画像濃度の向上を目的にインクを受容層表面に定着させることは、一方でインクが剥がれやすく耐擦過性を悪化させる状態となる。よって、耐擦過性の向上を目的とする場合は、インクを紙面の中により浸透させるための制御、すなわち、受容層粒子の堆積密度が高くなるほど、より粘性の低いインクを使用するような制御を行うようにすればよい。
以上のとおり本実施例によれば、記録媒体の受容層を構成する微細な粒子の堆積密度を、記録媒体の透過率から簡易に推測する。そして、推測された堆積密度に応じて、目的に沿った印刷制御が実現される。
(実施例2)
実施例1では、記録媒体を透過する光量の情報を取得して透過率を求め、求められた透過率から、受容層を構成する粒子の堆積密度を推測して記録媒体の種類を特定する態様について説明した。次に、透過光情報として記録媒体を透過する光の分布情報を取得して受容層の堆積密度のムラ周期を求め、求められたムラ周期から、受容層粒子の堆積密度を推測して記録媒体の種類を特定する態様について実施例2として説明する。なお、実施例1と共通する部分については、説明を簡略化ないしは省略し、差異点を中心に説明するものとする。
<透過光情報の取得について>
実施例1における透過光情報の取得処理では、判別用画像が印刷された領域全体の透過光量Ytrans_colorと判別用画像が印刷されていない領域の透過光量Ytrans_paperとを取得していた。本実施例における透過光情報の取得処理では、判別用画像のパターンとラインセンサ503との位置関係より、判別用画像が印刷された記録媒体を透過する光の分布情報を取得する。詳細には、判別用画像が印刷された領域を任意の大きさのメッシュに分割し、ラインセンサ503を順次走査することによって各メッシュあたりの透過光量を取得する。メッシュを細かくするほどより詳細な分布情報となり、正確なムラ周期の導出に繋がることになる。
<表面特性判定処理について>
本実施例に係る表面特性判定処理では、上述の透過光情報の取得処理で取得した透過光情報(判別用画像が印刷された領域を透過する光の分布情報)から、まず、受容層の粒径に依存する堆積密度のムラ周期成分の抽出を行う。そして、抽出したムラ周期成分と、予め保持する閾値とを比較して、受容層粒子の堆積密度を推測する。
実施例1において図11を用いて説明したとおり、基材の背面から入射した光は、受容層粒子の堆積密度及び色材の定着の仕方によって場所ごとにムラのある透過光となる。このムラの周期は、受容層の粒径に依存することが分かっている。そこで、本実施例では、一定の粒径の範囲とその粒径に対応する周期成分の振幅から、受容層粒子の堆積密度を推測する。ここで、一定の粒径の範囲とは、複数種類の記録媒体(ここでは、マット紙)の表面を予め測定した結果から想定され得る、1つ乃至複数の粒子からなる固まりの大きさであって、かつラインセンサ503で識別可能な範囲を示す。仮にラインセンサ503の光学解像度が19200dpiであった場合は、サンプリング周期を考慮し、識別可能な粒径である3μm以上が一定の粒径の範囲となる。このように、ラインセンサ503で識別可能な範囲と複数種類のマット紙の表面を測定した結果から想定される範囲とから、対象となる粒径の範囲が決定される。
図16は、本実施例に係る表面特性判定処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ1601において、記録媒体判別装置110は、上述の透過光情報の取得処理で取得した透過光の分布情報から、平均光量を求める。具体的には、メッシュ毎の透過光量の合計値を求め、求められた合計値をメッシュの総数で割ることで平均光量が得られる。図17は、透過光の分布情報から平均光量を求める様子を示す図であり、(a)は受容層粒子の堆積密度が低い場合、(b)は受容層粒子の堆積密度が高い場合にそれぞれ対応している。
ステップ1602において、記録媒体判別装置110は、受容層の堆積密度のムラ周期成分を抽出する。具体的には以下のとおりである。まず、ステップ1601で得た平均光量を基に、透過光の分布情報で示される透過光量の夫々の位置について、平均光量との比率を示すデータ(以下、「比率データ」と呼ぶ。)を生成する。例えば、あるメッシュにおける透過光量が0.3で平均光量が0.2であったとすれば、当該位置(メッシュ)の比率は0.3÷0.2で1.5となる。このような比率を各位置(各メッシュ)について求める。次に、生成した比率データを、公知のフーリエ変換を用いて周期ごとの振幅に変換し、予め用意した一定の粒径の範囲に対応する周期帯の振幅値を求める。図18は、フーリエ変換によって得られた周期毎の振幅をグラフにし、一定の粒径の範囲に対応する周期帯を視覚的に示した図であり、(a)は受容層粒子の堆積密度が低い場合、(b)は受容層粒子の堆積密度が高い場合にそれぞれ対応している。図18の(a)及び(b)において、斜線で示す部分の積分値が振幅値となる。最後に、得られた振幅値の合計値Power_gを求める。この合計値Power_gがムラの周期成分となる。
ステップ1603において、記録媒体判別装置110は、ステップ1602で導出されたムラの周期成分としての合計値Power_gが、予め用意した閾値Th_powerよりも大きいかどうかを判定する。例えば、受容層粒子の堆積密度が小さい場合の合計値Power_gが0.322程度、受容層粒子の堆積密度が大きい場合の合計値Power_gが0.300程度であったとする。この場合、閾値Th powerは0.031といった値に設定される。このような閾値Th_powerを、実施例1における閾値Th_tと同様、複数の表面特性を持つ記録媒体を用いて予め導出して保持しておく。合計値Power_gがTh_ powerよりも大きい場合には、ステップ1604に進む。一方、合計値Power_gがTh_ powerよりも小さい場合には、ステップ1605に進む。
ステップ1604において、記録媒体判別装置110は、記録媒体の表面が色材によって十分に遮蔽されておらず、受容層を構成する粒子の堆積密度が低い種類の記録媒体はであると判定する。
ステップ1605において、記録媒体判別装置110は、記録媒体の表面が色材によって十分に遮蔽されており、受容層を構成する粒子の堆積密度が高い種類の記録媒体であると判定する。
そして、実施例1と同様、判定処理の結果が堆積密度情報として、判別装置IF105からホスト100に入力される。
以上のとおり、本実施例では、記録媒体の場所毎の透過光の分布情報から導出された透過光量のムラ周期に基づいて、記録媒体の種類が判別される。
なお、透過光の分布情報から特定の周期帯の振幅を求める代わりに、透過光量のヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムの形状を特徴量として記録媒体の種類の判定を行うようにしてもよい。例えば、透過光量の少ない場所が比較的多ければ堆積密度が高い、といった具合に判定することができる。
また、本実施例では特定の周期帯の振幅値の合計値を求めて閾値Th_powerと比較することで記録媒体の種類を判定したが、各周期の振幅値と所定の閾値とを比較し当該閾値を超えた数が一定数以上になるかどうかによって記録媒体の種類を判定してもよい。
さらに、表面特性判定処理において、透過光情報として、実施例1に係る透過率と本実施例に係る透過光の分布情報の両方を用いて、表面特性を推測してもよい。
(実施例3)
実施例1及び2は、透過光の情報のみを基に受容層粒子の堆積密度を推測して記録媒体種の判別を行うもので、前述の図2の(a)(c)の低堆積密度グループと(b)(d)の高堆積密度グループとを判別することができた。しかし、実施例1及び2では、それ以上の判別は困難であった。より詳細な記録媒体種の判別を行うことができれば、濃度向上や擦過性向上といった目的に応じた印刷制御をより適切に行うことが可能となる。
次に、透過光の情報に加え反射光の情報を用いることで、表面特性として受容層粒子の堆積密度だけでなくその粒径をも推測し、より詳しい判別(例えば、前述の図2の低堆積密度グループのうち(a)か(c)かの判別)を可能にする態様について説明する。なお、実施例1及び2と共通する部分については、説明を簡略化ないしは省略し、差異点を中心に説明するものとする。
図19は、本実施例に係る記録媒体判別装置110の概略を説明する図であり、(a)はその全体図、(b)は正面からの断面模式図、(c)は側面からの断面模式図である。図19の(b)に示すとおり、実施例1の構成(図5を参照)に加え、搬送されてくる記録媒体と副走査方向に並ぶように配置された基準板1901が設けられている。この基準板1901は、後述する反射光情報を取得する際の基準とされ、光学特性の経時変化が小さいセラミックス等の材質から成る。また、汚れ防止のためのシャッタ(不図示)を備えていてもよい。また、図19の(c)に示すとおり、第二の白色蛍光灯1902が、記録媒体とラインセンサ503とを結ぶ法線に対し、主走査方向下流に45度をなす方向に設置されている。この白色蛍光灯1902から照射された光のうち、記録媒体(若しくは記録媒体と色材層)に反射してその法線方向に進む反射光は、収光レンズ502によって収束される。収束された光は、不図示のミラーレンズによって光路長を調整され、ラインセンサ503で受光してその光量が検出される。
図20は、本実施例に係る記録媒体判別装置110の機能構成を示すブロック図である。記録媒体判別装置110は、判別用画像印刷部2001、透過光情報取得部2002、反射光情報取得部2003、表面特性判定部2004で構成される。記録媒体判別装置110の最終的な出力(判定結果)は、判別装置I/F105を介して制御部108に送られる。
<本実施例における処理の流れ>
ユーザによって入力部103から、記録媒体の種類を判別する処理の依頼が入力されると、入力部103は判別処理の開始をCPU101に通知する。通知を受けたCPU101は、記録媒体判別装置110に処理の開始を通知し、以下の処理を実行する。図21は、本実施例に係る記録媒体種判別用画像の印刷から、判別結果に基づく印刷制御処理までの各処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ2101及びステップ2102は、実施例1に係る図7のフローチャートのステップ701及びステップ702と同じである。すなわち、まず印刷装置120で記録媒体の所定の位置に判別用画像の印刷がなされ(ステップ2101)、次に記録媒体判別装置110で記録媒体の透過光情報が取得される(ステップ2102)。
ステップ2103において、CPU101は、記録媒体判別装置110に反射光情報の取得を指示する。指示を受けて記録媒体判別装置110は、第2の白色蛍光灯1902を発光させ、記録媒体の反射光情報を取得する。ここでは、反射光情報として、基準板1901で反射した反射光の情報と、記録媒体上に形成された色材層で反射した反射光の情報を取得する。反射光情報を取得すると、記録媒体判別装置110は、反射光情報の取得完了をCPU101に通知する。
ステップ2104において、CPU101は、記録媒体判別装置110に対し、記録媒体の表面特性を判定する処理の実行を指示する。指示を受けて記録媒体判別装置110は、ステップ2102で取得した透過光情報とステップ2103で取得した反射光情報とを基に、表面特性としての受容層粒子の堆積密度と粒径を求め、記録媒体の種類を判定する処理を行う。判定を終えると記録媒体判別装置110は、判定結果を制御部108に通知する。
ステップ2105において、制御部108は、受け取った判定結果に基づき、記録媒体の種類に応じた印刷の制御処理(印刷制御処理)を行う。
以下で、それぞれの処理工程に関して詳しく説明する。
<反射光情報の取得について>
上述のとおりステップ2103における反射光情報の取得処理では、2種類の情報(基準板1901で反射した反射光量と記録媒体上の色材層がある領域で反射した反射光量)を取得する。図22の(a)は記録媒体上の判別用画像(色材層)からの反射光量を取得する様子を説明する図であり、同(b)は基準板からの反射光量を取得する様子を説明する図である。
記録媒体が搬送されると記録媒体判別装置110は、第二の白色蛍光灯1902を点灯させ、基準板1901と記録媒体上の色材層で反射した光をラインセンサ503で受光する。そして、透過光情報の場合と同様、ラインセンサ503との位置関係から、上記2種類の反射光量の情報が取得される。詳細には、ラインセンサ503のうち、基準板1901の反射光を受光しているセンサ部分を特定し、特定されたセンサ部分で検出される光量を、基準板1901からの反射光量Yref_absとする。同様に、ラインセンサ503のうち、記録媒体上の色材層がある領域からの反射光を受光しているセンサ部分を特定し、特定されたセンサ部分で検出された光量を、記録媒体上の色材層からの反射光量Yref_colorとする。
<表面特性判定処理について>
ステップ2104における表面特性判定処理では、判別用画像が印刷された記録媒体の透過率と反射率が求められ、求められた透過率と反射率から記録媒体の表面特性(受容層粒子の堆積密度及び粒径)が推測されて、記録媒体が判別される。透過率から受容層粒子の堆積密度を推測する方法は実施例1と同様であるため説明を省略し、ここでは、反射率から、受容層粒子の粒径をどのようにして推測するのかについて説明する。
図23は、光源(第2の白色蛍光灯1902)からの光が記録媒体の表面でどのように拡散するのかを示した図であり、(a)は受容層の粒径が小さい場合、同(b)は受容層の粒径が大きい場合を説明している。図23の(a)では、色材層の内部で反射して色材層の表面で拡散した光2301に加え、色材層の表面で反射した光2302が、ラインセンサ503に向かって進んでいるのがわかる。一方、図23の(b)では、色材層の内部で反射して色材層の表面で拡散した光2301は(a)の場合と変わらないが、色材層の表面で反射した光2302は表面の凹凸によって多重反射して減衰し、反射光の一部がラインセンサ503に到達していないのがわかる。つまり、受容層の粒径が大きい場合は粒径が小さい場合に比べて表面で反射し、ラインセンサ503に到達する光が少なくなるために、相対的に反射率が低くなる。
図24の(a)及び(b)は、MK1のインクで印刷された判別用画像の反射光を、ラインセンサ503で受光した場合の2次元測定結果(グレースケール画像)の一例を示す図である。図24の(a)は、粒径が小さく表面の凹凸が小さい場合であり、反射光量が多いため全体的に明るい画像となっている。図24の(b)は、粒径が大きく表面の凹凸が大きい場合であり、反射光量が少ないため全体的に暗い画像となっている。
以上のように、マット紙等のコート紙における受容層の粒径を簡易に判別すべく、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、反射光量を基に判別する方法を見出したものである。
図25は、本実施例に係る表面特性判定処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ2501において、記録媒体判別装置110は、前述のステップ2102で取得した透過光情報を基に、判別用画像が印刷された記録媒体の透過率Tを求める。
ステップ2502において、記録媒体判別装置110は、前述のステップ2103で取得した反射光情報を基に、判別用画像が印刷された記録媒体の反射率Rを求める。反射率Rは、反射光情報に含まれる2種類の反射光量(Yref_absとYref_color)より、以下の式(2)を用いて求めることができる。
通常、Yref_absは100、Yref_colorは3.3から2.0程度の値となる。この場合、反射率Rは、上記式(2)より、0.033から0.020程度となる。
ステップ2503において、記録媒体判別装置110は、ステップ2501で求められた透過率Tと予め用意された閾値Th_tとを比較し、透過率Tが閾値Th_tよりも大きいかどうかを判定する。この判定処理は実施例1におけるステップ1302と同様であり、透過率Tから受容層粒子の堆積密度を判別している。判定の結果、透過率Tが閾値Th_tよりも大きい場合には、ステップ2504に進む。一方、透過率Tが閾値Th_t以下の場合には、ステップ2507に進む。
<透過率Tが閾値Th_tより大きい場合>
ステップ2504において、記録媒体判別装置110は、ステップ2502で求められた反射率Rと予め用意された閾値Th_r1とを比較し、反射率Rが閾値Th_r1よりも大きいかどうかを判定する。この場合において、閾値Th_r1は、図2の(a)や(b)に示すような堆積密度の低い複数種類の記録媒体(サンプル)を用意し、これらサンプルを用いて前述した反射光情報の取得と反射率の導出を行い、適切な値を予め決定して保持しておけばよい。通常、受容層粒子の堆積密度が低く表面の凹凸が小さい場合には反射率Rは0.035程度、受容層粒子の堆積密度が低く表面の凹凸が大きい場合には反射率Rは0.026程度となる。この場合、閾値Th_r1は、例えば0.030といった値に設定すればよい。判定の結果、求められた反射率Rが閾値Th_r1よりも大きい場合には、ステップ2505に進む。一方、求められた反射率Rが閾値Th_r1以下の場合には、ステップ2506に進む。
ステップ2505において、記録媒体判別装置110は、透過率Tと反射率Rの両方が閾値よりも大きいことから、受容層粒子の堆積密度が低く、かつ受容層の粒径が小さい(表面の凹凸が小さい)種類の記録媒体であると判定する。
ステップ2506において、記録媒体判別装置110は、透過率Tは閾値よりも大きいが反射率Rは閾値以下であることから、受容層粒子の堆積密度が低く、かつ受容層の粒径が大きい(表面の凹凸が大きい)種類の記録媒体であると判定する。
<透過率TがTh_t以下である場合>
ステップ2507において、記録媒体判別装置110は、ステップ2502で求められた反射率Rと予め用意された閾値Th_r2とを比較し、反射率Rが閾値Th_r2よりも大きいかどうかを判定する。この場合において、閾値Th_r2は、前述の閾値Th_r1と同様の方法で予め決定して保持しておけばよい。通常、受容層粒子の堆積密度が高く表面の凹凸が小さい場合には反射率Rは0.033程度、受容層粒子の堆積密度が低く表面の凹凸が大きい場合には反射率Rは0.020程度となる。この場合、閾値Th_r2は、例えば0.025といった値に設定すればよい。判定の結果、求められた反射率Rが閾値Th_r2よりも大きい場合には、ステップ2508に進む。一方、求められた反射率Rが閾値Th_r2以下の場合には、ステップ2509に進む。
ステップ2508において、記録媒体判別装置110は、透過率Tは閾値以下であって、反射率Rは閾値よりも大きいことから、受容層粒子の堆積密度が高く、かつ受容層の粒径が小さい(表面の凹凸が小さい)種類の記録媒体であると判定する。
ステップ2509において、記録媒体判別装置110は、透過率Tと反射率Rの両方が閾値以下であることから、受容層粒子の堆積密度が高く、かつ受容層の粒径が大きい(表面の凹凸が大きい)種類の記録媒体であると判定する。
この判定処理の結果は、堆積密度情報及び粒径情報として、判別装置IF105からホスト100に入力される。堆積密度情報の例としては、実施例1で述べたようなフラグ情報(受容層粒子の堆積密度が低い場合にフラグ「d_flg:0」、受容層粒子の堆積密度が高い場合にフラグ「d_flg:1」)が挙げられる。また、粒径情報の例としては、同様のフラグ情報(粒径が小さい場合にフラグ「r_flg:0」、粒径が大きい場合にフラグ「r_flg:1」が挙げられる。そして、このような堆積密度情報及び粒径情報が、判別装置IF105を介してホスト100に入力された後、制御部108に送られることになる(図2を参照)。
以上のとおり、透過光の情報に加え反射光の情報を用いることで、より詳細な記録媒体種の判別を行うことができる。
なお、本実施例では反射光情報として反射率を用いる例について説明したが、実施例2に準じて、反射光の分布情報を取得して反射光量のムラ周期を導出し、導出した反射光量のムラ周期から、受容層の粒径を推測するようにしてもよい。
また、反射率と反射光の分布情報を併用してもよい。
<印刷制御処理について>
ステップ2105における印刷制御処理では、ユーザによって選択された画像データ(HDD104に格納された複数の画像データから選択)を対象に、判定された記録媒体の種類に応じて、目的に沿った適切な印刷処理がなされる。
図26は、本実施例に係る印刷制御処理における具体的な処理の流れを示すフローチャートである。本実施例では、画像暗部の濃度向上と耐擦過性向上の両立を目的として、受容層粒子の堆積密度と粒径に応じて、画像データの印刷に使用するインクを切り替える例を示す。
ステップ2601において、制御部108は、堆積密度情報としてのフラグ(d_flg:0 or d_flg:1)に基づいて、使用する記録媒体における受容層粒子の堆積密度を判別する。堆積密度が低いことを示すフラグ(d_flg:0)であった場合には、ステップ2602に進む。一方、堆積密度が高いことを示すフラグ(d_flg:1)であった場合には、ステップ2607に進む。
ステップ2602において、制御部108は、粒径情報としてのフラグ(r_flg:0 or r_flg:1)に基づいて、使用する記録媒体における受容層の粒径を判別する。粒径が小さいことを示すフラグ(r_flg:0)であった場合には、ステップ2603に進む。一方、粒径が大きいことを示すフラグ(r_flg:1)であった場合には、ステップ2606に進む。
ステップ2603において、制御部108は、モニタ130に所望の濃度が出ない旨をメッセージ表示等によりユーザに通知し、併せて、印刷を続行するかどうかの指示を例えばモニタ130上のUI画面(不図示)を介して入力するようユーザに促す。
ステップ2604において、制御部108は、ユーザから印刷を続行する旨の指示を受け取ったかどうかを判定する。印刷続行の指示を受け取った場合は、ステップ2605に進む。一方、印刷続行の指示を受け取らなかった場合は、印刷せずに本処理を終了する。
ステップ2605において、制御部108は、印刷データを、相対的に粘性の低い(標準的な粘性)MK1のインクを使用して記録媒体上に印刷する。これは、受容層粒子の堆積密度が低くかつ粒径の小さいタイプのコート紙は普通紙や上質紙に近く、どのようなインクを用いたとしても高濃度な画像を形成できないため、標準的なインクであるMK1インクを使用することとしたものである。つまり、MK1インクを必ず用いなければならないわけではなく、MK2インクやsKインクといった他のインクであってもよい。図27の(a)は、受容層粒子の堆積密度が低くかつ粒径の小さいタイプのマット紙に、標準的な粘性であるMK1インクを塗布した場合のインクの定着状態を示している。この場合、色材が受容層の隙間に落ち込みやすいため、どのようなインクを用いたとしても耐擦過性は良好である。
ステップ2606において、制御部108は、印刷データを、相対的に粘性の高いMK2インクを使用して記録媒体上に印刷する。図27の(b)は、受容層粒子の堆積密度が低くかつ粒径の大きいタイプのマット紙に、相対的に粘性の高いMK2インクを塗布した場合の色材の定着状態を示している。受容層の隙間に色材が落ち込みにくく空隙があり、色材の定着位置が相対的に紙の表面になっていることがわかる。なお、受容層の粒径が大きい記録媒体の場合、紙の表面に色材が定着していても、擦れによるインク剥がれは比較的起こりにくい。凹凸のある面に定着したインクは剥がれにくいことが経験的にわかっており、耐擦過性は良好となる。
ステップ2607において、制御部108は、上述のステップ2602と同様、粒径情報としてのフラグ(r_flg:0 or r_flg:1)に基づいて、使用する記録媒体における受容層の粒径を判別する。粒径が小さいことを示すフラグ(r_flg:0)であった場合には、ステップ2608に進む。一方、粒径が大きいことを示すフラグ(r_flg:1)であった場合には、ステップ2609に進む。
ステップ2608において、制御部108は、印刷データを、染料ブラックsKインクを使用して記録媒体上に印刷する。図27の(c)は、受容層粒子の堆積密度が高くかつ粒径が小さいタイプのマット紙に、染料インク(sKインク)を塗布した場合の色材の定着状態を示している。染料インクは発色材が分子レベルで溶媒の中に溶け込んでいるため、顔料インクとは異なり受容層粒子の内部にまで色材が浸透し、受容層粒子自体を染めることになる。また、色材が受容層粒子の内部にまで入り込むため、耐擦過性も良くなる。
ステップ2609において、制御部108は、印刷データを、標準的な粘性のMK1インクを使用した上で、マルチパス印刷のパス数を増加して記録媒体上に印刷する。図27の(d)は、受容層粒子の堆積密度が高くかつ粒径が大きいタイプのマット紙に、標準的な粘性のMK1インクで、パス数を増やして塗布した場合の色材の定着状態を示している。このようにパス数を増やすのは、堆積密度の高い受容層の場合、標準的な粘性であるMK1インクを用いても色材を紙の表面近くに比較的定着させることができるためである。ただし、表面の凹凸が大きいため、一度に多量のインクを吐出してしまうと、インクが凹凸の凹部分になだれ込みやすくなるため、パス数を多くして、少ない量ずつインクを打ち込む。この様にすると、表面の凹凸が大きな場合でも、比較的表面近くに均一にインクが定着させることができる。なお、MK2インクのように標準よりも粘性の高いインクは受容層に吸収されにくいので、濃度も出にくい。そのため、本実施例では、標準的な粘性のMK1インクを用いて濃度を出やすくしている。なお、前述のとおり、受容層の粒径が大きい場合、紙の表面にインクが定着しても、擦れによるインク剥がれは起こりにくいので、良好な耐擦過性が得られる。
本実施例では、画像濃度の向上と耐擦過性の向上の両立を目的として、使用するインクを切り替える制御を行う場合について述べた。しかしながら、例えば、マットブラックインクが2種以上搭載されていない印刷装置の場合は、上述したインクの切り替え制御はできない。そのような場合は、例えば印刷処理の実行前に所望の濃度が出ない或いは所望の耐擦過性が維持できない旨のメッセージをモニタ130上に表示して、ユーザに対し印刷を続行するかどうかの判断を促すようにしてもよい。
また、インクを紙面表面に定着させるための反応剤のインクタンクを備える印刷装置の場合であれば、受容層粒子の堆積密度や粒径に応じて、反応剤の使用量を変更する制御を行うようにしてもよい。
また、本実施例では、画像濃度の向上と耐擦過性の向上との両立を目的とした印刷制御について述べたが、目的が異なる制御についても本発明の範疇となりえる。例えば、印刷後にマット紙のマット感が失われ、光沢紙のような光沢特性となってしまう場合がある。この光沢特性の変化は、多くの色材が紙の最表面に定着し、表面が平滑になり過ぎるために発生することがわかっている。このような光沢特性変化の抑制(マット紙の光沢特性維持)を目的にする場合には、色材があまり最表面に定着されないで、マット紙の表面にある凹凸を維持するような印刷制御が必要になる。すなわち、マット紙の光沢特性維持を目的とする場合、受容層粒子の堆積密度や粒径に応じて、色材が紙の最表面に留まらずに受容層の隙間に落ち込みやすい粘性の低いインクや、受容層粒子の内部まで浸透する染料インクを使用するような制御をすればよい。
以上のように、本実施例によれば、受容層粒子の堆積密度と粒径を考慮して、より緻密な記録媒体の判別を行うことができる。そして、判別結果に従って印刷に使用するインクを切り替える制御を行うことで、画像濃度の向上と耐擦過性の向上とを両立させている。
(その他の実施例)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (20)

  1. 記録媒体の種類を判別するための判別用画像が印刷された受容層を有する前記記録媒体に光を照射することによって得られた透過光の情報を取得する透過光情報取得手段と、
    前記透過光の情報を基に前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の表面特性を判定する表面特性判定手段と、
    前記表面特性判定手段による前記記録媒体の表面特性の判定結果に基づいて、第1色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示、又は、前記第1色材よりも粘性の高い第2色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示を、印刷装置に送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記送信手段は、前記表面特性判定手段による前記記録媒体の表面特性の判定の結果、
    前記受容層を構成する粒子の堆積密度が第1堆積密度であると判定された場合は、前記第1色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示を前記印刷装置に送信し、
    前記受容層を構成する粒子の堆積密度が前記第1堆積密度よりも低い第2堆積密度であると判定された場合は、前記第1色材よりも粘性の高い第2色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示を前記印刷装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記指示は、前記受容層を構成する粒子の堆積密度が低いほど、粘性の高い色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示であることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記送信手段は、前記表面特性判定手段による前記記録媒体の表面特性の判定の結果、
    前記受容層を構成する粒子の粒径が第1粒径であると判定された場合は、前記第1色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示を前記印刷装置に送信し、
    前記受容層を構成する粒子の粒径が前記第1粒径よりも大きい第2粒径であると判定された場合、前記第1色材よりも粘性の高い第2色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示を前記印刷装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記指示は、前記受容層を構成する粒子の粒径が大きいほど、粘性の高い色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示であることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記透過光の情報は、前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の、前記判別用画像が印刷された領域を透過した光量と前記判別用画像が印刷されていない領域を透過した光量の情報であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記表面特性判定手段は、前記透過光の情報から前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の透過率を求め、求められた透過率から前記受容層を構成する粒子の堆積密度を判定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記透過光の情報は、前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の、前記判別用画像が印刷された領域を透過した光の分布情報であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記表面特性判定手段は、前記透過光の情報から前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の受容層を構成する粒子の堆積密度のムラ周期を求め、求められたムラ周期から前記受容層を構成する粒子の堆積密度を判定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 前記判別用画像が印刷された前記記録媒体に光を照射することによって得られた反射光の情報を取得する反射光情報取得手段をさらに備え、
    前記表面特性判定手段は、前記透過光の情報及び前記反射光の情報を基に、前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の表面特性を判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記反射光の情報には、前記判別用画像が印刷された領域で反射した光量の情報及び基準板に光を照射して得られる反射した光量の情報が含まれることを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記表面特性判定手段は、前記反射光の情報から前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の反射率を導出し、導出された反射率から前記受容層を構成する粒子の粒径を判定することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記記録媒体は、前記受容層を構成する粒子の粒径が3μm以上であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 色材を用いて前記記録媒体に判別用画像を形成する判別用画像印刷手段をさらに備え、
    前記色材は、顔料インクである
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記第1色材はブラックインクであり、
    前記第2色材は前記第1色材よりも粘性の高いブラックインクである
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記判別用画像が印刷された前記記録媒体に光を照射する照射手段と、
    前記照射手段によって照射され、前記判別用画像が印刷された前記記録媒体を透過した透過光を受光する受光手段と、
    をさらに備え、
    前記透過光情報取得手段は、前記受光手段が受光した前記透過光の情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記印刷装置と接続するためのインターフェースを有し、
    前記送信手段は、前記インターフェースを介して、前記記録媒体に印刷を行うための指示を前記印刷装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  18. 前記印刷装置は、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の情報処理装置を組み込むことを特徴とする印刷装置。
  19. 透過光情報取得手段によって、記録媒体の種類を判別するための判別用画像が印刷された、受容層を有する前記記録媒体に光を照射することによって得られた透過光の情報を取得するステップと、
    表面特性判定手段によって、前記透過光の情報を基に前記判別用画像が印刷された前記記録媒体の表面特性を判定するステップと、
    送信手段によって、前記判定するステップにおける前記記録媒体の表面特性の判定に基づいて、第1色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示、又は、前記第1色材よりも粘性の高い第2色材を使用して前記記録媒体に印刷を行うための指示を印刷装置に送信する送信するステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法
  20. コンピュータを、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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