JP6238379B2 - 受信装置、放送システムおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置、放送システムおよびプログラムに関する。
テレビジョン放送の高度化の一環として、HDR(High Dynamic Range;ハイダイナミックレンジ、高ダイナミックレンジ、広帯域ダイナミックレンジとも呼ばれる)映像がある。HDR映像は、従来よりも高輝度で表示され、映像品位の向上を図るものである。他方、ユーザが映像の輝度が短時間で急激に繰り返すシーンを視認すると、ユーザの体調に不調を来たすことが知られている。
特許文献1には、表示される映像信号の中で大幅な輝度の変化が繰り返し表れる部分の輝度点滅の繰り返し周波数と、この輝度点滅部分の最大輝度を検出し、輝度点滅の繰り返し周波数が所定の周波数範囲に入っており、かつ最大輝度が所定の輝度レベルを超えていることを制御装置で判定した場合に映像信号の輝度を抑制して表示させる輝度抑制装置について記載されている。
特許文献2には、映像において所定時間当たりの輝度の変化量が所定値よりも大きいシーンが存在する場合、発光部を発光させる表示装置について記載されている。
特開平11−234583号公報 特開2014−64229号公報
HDR映像の最大輝度は、通常の輝度範囲を有する映像(SDR:Standard Dynamic Range)映像の最大輝度よりも高いので、映像の輝度が短時間で急激な変化を繰り返すシーンでは、その輝度の変化量も大きくなる。そのため、体調の不調を来すおそれがさらに強まる。番組の視聴開始時または該当シーン以前において、その可能性があることをユーザに告知または警告することが求められていた。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、放送される標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理部と、前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部と、を備え、前記輝度情報は、前記高ダイナミックレンジ映像において所定の単位時間当たりの前記輝度の代表値がフレーム間で所定量以上変化した回数と、前記単位時間当たりの前記輝度の代表値のフレーム間の差分との少なくとも一方を含み、前記通知情報処理部は、前記回数が所定の回数よりも大きい、または前記差分が所定の差分よりも大きいとき前記明滅部分が含まれると判定する受信装置である。
本発明の実施形態によれば、明滅が著しい明滅部分の存在を放送される高ダイナミックレンジ映像を視聴する前にユーザに告知または警告することができる。
第1の実施形態に係る放送システムの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る送信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る受信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るMPTのデータ構造の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る明滅情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度変化情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る最大輝度情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度情報に基づく処理の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度情報に基づく処理の他の例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度情報に基づく処理のさらに他の例を示す図である。 第1の実施形態の一変形例に係る付随情報のデータ構成の一例を示す図である。 第1の実施形態の一変形例に係る輝度情報が格納されるデータ領域の一例を示す図である。 第1の実施形態の一変形例に係る明滅情報が格納されるデータ領域の一例を示す図である。 第1の実施形態の一変形例に係る代表輝度情報が格納されるデータ領域の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る放送システムの構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態に係る受信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態に係るアプリケーション制御の例を示す図である。 第2の実施形態に係るアプリケーションの一実行例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係る放送システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示す概略ブロック図である。
放送システム1は、送信装置10と受信装置20とを含んで構成される。
送信装置10は、放送される番組のコンテンツを表す番組データを、放送伝送路BTを介して受信装置に送信する。コンテンツには、映像と音声が含まれる。以下の説明ではコンテンツとは、番組もしくは当該番組で提供される映像を意味することがある。放送伝送路BTは、番組データを不特定多数の受信装置20に一方的かつ一斉に送信する伝送路である。放送伝送路BTは、例えば、所定の周波数帯域を有する放送波である。放送伝送路BTは、放送波を中継する放送衛星BSを含んで構成されてもよい。放送伝送路BTには、その一部にネットワーク、例えば、専用回線、VPN(Virtual Private Network)が含まれてもよい。受信装置20は、放送伝送路BTを介して伝送された番組データを受信する。受信装置20は、受信した番組データに基づく映像を表示する。受信装置20は、例えば、テレビジョン受信装置、セットトップボックスなど、番組データを受信し、受信した番組データに係る映像を表示部に表示することができる電子機器である。図1に示す送信装置10、受信装置20の数は、それぞれ1個であるが、一般には複数である。また、放送システム1がメディアトランスポート方式としてMMT(MPEG Media Transport)方式を用いる場合を例にする。
放送システム1は、輝度のダイナミックレンジが、個々に異なる番組を放送することができる。言い換えれば、放送システム1において、HDR放送番組とSDR放送番組が放送される。HDR放送番組は、輝度範囲がHDRであるHDR映像を含む番組である。SDR放送番組は、輝度範囲がSDRであるSDR映像を含む番組である。HDR映像を表す映像データ、SDR映像を表す映像データを、それぞれHDR映像データ、SDR映像データと呼ぶ。
(映像の輝度)
映像の輝度には、光学輝度と画像輝度との2種類がある。光学輝度とは、光源の明るさを表す物理量の1つである。光学輝度は、例えば、ディスプレイから発光される映像の明るさを表すときに用いられる。本実施形態では、一例として、0〜10000cd/mの輝度範囲をHDRと称し、0〜100cd/mの輝度範囲をSDRと称する。つまり、HDRは、SDRによりも広い光学輝度のダイナミックレンジを有する。なお、HDR、SDRの輝度範囲は上述したものに限定されず、例えば、放送システムに応じて任意に定められてよい。以下では、光学輝度のダイナミックレンジを単にダイナミックレンジと呼ぶことがある。画像輝度とは、映像の明るさを表す信号レベルまたはその相対値を意味する。以下の説明では、光学輝度、画像輝度を、それぞれ輝度、輝度値と呼ぶことがある。
放送システム1は、HDR映像データまたはSDR映像データを含む番組データを伝送する。HDR映像データは、例えば、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)ST.2084−2014、CTA(Consumer Technology Association)−861−F、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses;一般社団法人 電波産業会)STD−B67などにより規定される映像フォーマットで構成される。以下の説明では、HDR映像データのデータ形式をHDR形式と呼ぶ。HDR映像データでは、HDRの輝度範囲内の輝度が輝度値と対応付けられる。画素毎の輝度値が10ビットで表されるとき、例えば、64〜940の輝度値が0〜10000cd/mの輝度に対応する。
SDR映像データは、例えば、Rec.ITU−R BT.709により規定される映像フォーマットで構成される。以下の説明では、SDR映像データのデータ形式をSDR形式と呼ぶ。SDR映像データでは、SDRの輝度範囲内の輝度が輝度値と対応付けられる。SDR映像データでは、画素毎の輝度値を表すためのビット数はHDR映像データよりも少ない。例えば、画素毎の輝度値が8ビットで表されるとき、16〜240の輝度値が0〜100cd/mの輝度に対応する。輝度値の最小値(例えば、10ビットで表されるとき64)、最大値(例えば、10ビットで表されるとき940)は、基準黒レベル、基準白レベルとも呼ばれる。
(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置10の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置10の構成を示す概略ブロック図である。
送信装置10は、番組データと当該番組データに付随する付随情報とを多重化した多重化データを放送伝送路BTに送信する。送信装置10は、付随情報取得部110、映像符号化部120、音声符号化部130、多重化部140、誤り訂正符号化部150、変調部160および送信部170を含んで構成される。
付随情報取得部110は、番組データに付随する付随情報を取得する。付随情報には、番組の構成要素の種別が含まれ得る。構成要素が映像である場合、付随情報にその映像の輝度範囲や、輝度の明滅に関する輝度情報が含まれうる。付随情報取得部110は、他の機器から入力される映像データが示す映像を解析して輝度情報を生成してもよいし、当該映像データに対応する輝度情報を入力してもよい。番組データの多重化伝送方式としてMMT(MPEG Media Transport)方式が用いられる場合、例えば、付随情報のデータ形式としてMMT−SI(Service Information)が用いられる。輝度情報は、MMT−SIの構成要素であるMPT(MMT Package Table;MMTパッケージテーブル)に記述される。映像データが、CTA−861−Fにより規定されるHDR信号である場合には、輝度情報は情報フレーム(InfoFrame)に記述されてもよい。輝度情報には、輝度の明滅度が所定の明滅度より著しい明滅部分の有無を示す情報としてフラッシュシーンフラグ(flash_scene)、輝度の明滅度を示す情報としてフラッシュシーンレベル(flash_scene_level)などがある。輝度情報の例については、後述する。付随情報取得部110は、取得した付随情報を多重化部140に出力する。
映像符号化部120は、他の機器から入力される映像データを所定の符号化方式(例えば、ISO/IEC 23008−2 HEVC:High Efficiency Video Coding)を用いて符号化する。映像符号化部120は、符号化によって得られた符号化データを含んだ映像データを生成する。映像符号化部120は、生成した映像データを多重化部140に出力する。
音声符号化部130は、入力される音声データを所定の符号化方式(例えば、ISO/IEC 14496−3 MPEG−4 AUDIO)を用いて符号化する。音声符号化部130は、符号化によって得られた音声符号化データを含んだ音声データを多重化部140に出力する。
多重化部140には、付随情報取得部110から入力される付随情報、映像符号化部120から入力される映像データおよび音声符号化部130から入力される音声データを多重化して所定の形式(例えば、MMT形式)を有する多重化データを生成する。多重化部140は、生成した多重化データを誤り訂正符号化部150に出力する。なお、多重化部140には、他の機器から映像データと音声データのいずれかまたは両方が入力されてもよい。他の機器からの映像データの形式が映像符号化部120からの映像データの形式と同様であれば、映像符号化部120は省略されてもよい。他の機器からの音声データの形式が音声符号化部130からの音声データの形式と同様であれば、音声符号化部130は省略されてもよい。
誤り訂正符号化部150は、多重化部140から入力される多重化データについて、所定の誤り訂正符号化方式を用いて誤り訂正符号化して所定の誤り訂正符号(例えば、LDPC:low−density parity−check code)を生成する。誤り訂正符号化部150は、誤り訂正符号化により得られた誤り訂正符号を付加した多重化データを変調部160に出力する。
変調部160は、誤り訂正符号化部150から入力された多重化データを所定の変調方式(例えば、16値振幅位相変調方式(16APSK:16−ary amplitude and phase−shift keying))を用いて変調する。変調部160は、変調により得られた変調データを送信部170に出力する。
送信部170は、変調部160から入力された基底周波数帯域の変調データを変調して所定の周波数帯域を有する放送信号を生成する。送信部170は、生成した放送信号を放送伝送路BTに送出する。放送信号は、放送波として伝送される。よって、番組データと付随情報を多重化した多重化データを搬送する放送信号が放送伝送路BTを介して伝送される。送信部170は、例えば、送信器を含んで構成される。
(受信装置の構成)
次に、本実施形態に係る受信装置20の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る受信装置20の構成を示す概略ブロック図である。
受信装置20は、放送受信部210、復調部211、誤り訂正部212、分離部213、入力部215、映像復号部221、映像処理部222、ディスプレイ制御部223、音声復号部231、音声処理部232、アンプ233、制御部240、記憶部250、表示部22および拡声部23を含んで構成される。表示部22および拡声部23の一方または両方は、受信装置20の本体と着脱可能であってもよい。
放送受信部210には、制御部240の選局部241(後述)から選局信号が入力される。放送受信部210は、選局信号で指示されるチャンネルで伝送される放送信号を受信する。放送受信部210は、放送波を受信するチューナを含んで構成される。チューナは、選局信号で指定されたチャンネルに対応した周波数帯域の放送波を受信する。放送受信部210は、受信した放送信号をダウンコンバートして基底周波数帯域の変調データを生成し、生成した変調データを復調部211に出力する。
復調部211は、放送受信部210から入力される変調データを所定の復調方式を用いて復調する。所定の変調方式は、変調部160が用いた変調方式に対応する復調方式である。復調部211は、復号により得られた誤り訂正符号が付加された多重化データを誤り訂正部212に出力する。
誤り訂正部212は、復調部211から入力される多重化データから誤り訂正符号を分離する。誤り訂正部212は、分離した誤り訂正符号を用いて多重化データについて誤り訂正を行う。誤り訂正部212は、誤り訂正を行って得られた多重化データを分離部213に出力する。
分離部213は、誤り訂正部212から入力された多重化データから番組データと付随情報とを分離する。分離部213は、分離した番組データから映像データと音声データとを分離する。分離部213は、分離した映像データを映像復号部221に出力し、分離した音声データを音声復号部231に出力する。分離部213は、分離した付随情報を制御部240の付随情報処理部242に出力する。
入力部215には、ユーザの操作によって生成された操作信号が入力される。入力部215は、例えば、リモートコントローラ(制御装置)RCからの操作信号を赤外線で受信する赤外線インタフェースを含んで構成される。操作信号は、例えば、電源のオン/オフ、放送波を受信するチャンネル、輝度や輝度範囲などの情報を指定する。入力部215は、操作信号を制御部240に出力する。なお、入力部215は、ユーザの操作を受け付けるための物理的な部材、例えば、各種のボタン、つまみなどを含んで構成され、操作に応じた操作信号を生成してもよい。入力部215は、入力された操作信号を制御部240に出力する。
映像復号部221には、分離部213から映像データが入力される。映像復号部221は、入力された映像データについて所定の映像復号方式を用いて復号する。所定の映像復号方式は、映像符号化部120が用いた符号化方式に対応する復号方式である。映像復号部221は、復号された映像データを映像処理部222に出力する。
映像処理部222は、映像復号部221から入力された映像データについて所定の処理を行う。例えば、映像処理部222は、制御部240の通知情報処理部243から通知情報として通知画面データが入力されるとき、映像データが示す映像に通知画面データが示す通知画面を重ね合わせる。通知画面は、番組で提供されるHDR映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分の存在を示す画面である。また、映像処理部222は、入力される映像データがHDR映像データであるとき、HDR映像データが示すHDR映像の輝度をより狭い輝度範囲内の輝度に調整する。狭い輝度範囲とは、例えば、SDR映像所定の輝度範囲内である。映像処理部222は、輝度の調整を、入力部215からの操作信号の入力に応じて行い、操作信号が入力されないときには行わなくてもよい。また、映像処理部222は、付随情報処理部242から入力される輝度情報に基づいて映像の輝度範囲がHDR、SDRのいずれであるかを判定することができる。映像処理部222は、処理によって得られた映像を示す映像データをディスプレイ制御部223に出力する。処理を行わない場合には、映像処理部222は映像復号部221から入力された映像データをディスプレイ制御部223に出力する。輝度情報に基づく処理の例については、後述する。
ディスプレイ制御部223は、映像処理部222から入力された映像データが示す映像の輝度を、入力部215から制御部240を介して入力される操作信号が示す制御パラメータに基づいて制御する。制御パラメータには、例えば、ゲイン、オフセット値などが含まれる。ゲイン、オフセット値は、それぞれ輝度値に乗算、加算されることによって映像のコントラスト、ブライトネスを調整するためのパラメータである。ディスプレイ制御部223は、輝度が制御された表示用の映像を示す映像データを表示部22に出力する。
表示部22は、ディスプレイ制御部223から入力される映像データに基づく映像を表示する。表示部22は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。表示部22として、HDR映像の輝度範囲の輝度が表示可能なディスプレイが用いられる。
音声復号部231には、分離部213から音声データが入力される。音声復号部231は、入力された音声データについて所定の音声復号方式を用いて復号する。所定の音声復号方式は、音声符号化部130が用いた符号化方式に対応する復号方式である。音声復号部231は、復号された音声データを音声処理部232に出力する。
音声処理部232は、音声復号部231から入力された音声データについて所定の処理を行う。音声処理部232は、所定の処理として、例えば、制御部240から入力される音声データが示す音声を音声復号部231から入力された音声データが示す音声とミキシングする。音声処理部232は、処理によって得られた音声を示す音声データをアンプ233に出力する。
アンプ233は、音声処理部232から入力された音声データが示す音声の音量を、入力部215から制御部240を介して入力される操作信号が示す制御パラメータに基づいて制御する。制御パラメータには、例えば、ゲイン値などが含まれる。ゲイン値は、音声の信号値に乗算されることによって音量を調整するためのパラメータである。アンプ233は、音量が制御された再生用の音声を示す音声データを拡声部23に出力する。
拡声部23は、アンプ233から入力される音声データに基づく音声を再生する。拡声部23は、例えば、スピーカを含んで構成される。
制御部240は、受信装置20の動作に係る各種の制御を行う。制御部240は、選局部241、付随情報処理部242および通知情報処理部243を含んで構成される。
選局部241は、入力部215から入力された操作信号から放送信号を受信するチャンネルを識別する。選局部241は、識別したチャンネルを指示する選局信号を生成し、生成した選局信号を放送受信部210に出力する。
付随情報処理部242は、分離部213から入力される付随情報に基づいて番組の提示に係る種々の制御を行う。付随情報処理部242は、付随情報から番組の構成要素である映像の輝度情報を抽出する。付随情報処理部242は、抽出した輝度情報を映像処理部222と通知情報処理部243に出力する。
通知情報処理部243は、付随情報処理部242から入力される輝度情報に基づいて、放送される映像がHDR映像であり、かつ当該映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれるか否かを判定する。明滅部分が含まれると判定するとき、通知情報処理部243は、記憶部250に予め記憶された通知画面データを読み取り、読み取った通知画面データを通知情報として映像処理部222に出力する。
記憶部250は、制御部240で用いられる設定データ、制御部240において取得されたデータなど各種のデータを記憶する。記憶部250は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read−only Memory)などの各種の記憶媒体を含んで構成される。
(輝度情報の概要)
次に、付随情報に含まれる輝度情報の例について説明する。輝度情報には、大別して次の3種類の情報(1)〜(3)がある。本実施形態では、情報(1)〜(3)のうち、少なくとも1つが含まれていればよい。
(1)輝度の明滅度が所定の明滅度よりも著しい区間である明滅区間を含むか否かを示す情報(明滅情報)、(2)単位時間(例えば、3〜10秒間)当たりの輝度変化の状態を示す情報(輝度変化情報)、(3)輝度の代表値(代表輝度情報)。輝度の代表値は、ある区間、例えば、番組の全体もしくは一部における輝度の最大値、平均値など、その区間における代表的な値である。
(MPT)
番組データが伝送・多重化方式としてMMT方式を用いて伝送されるとき、輝度情報は、一例としてMPTの記述子領域に記述される。
図4は、本実施形態に係るMPTのデータ構造の一例を示す図である。
図4に示す例では、MPT(MMT_Package_Table())には、番組データの構成を示す構成情報が格納される。MPTは、バーション(version)、MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)およびアセット毎のアセットタイプ(asset_type)を含んで構成される。MPT記述子領域は、MPTの記述子である。MPT記述子には、その時点において伝送される番組データに関する記述子として輝度情報が記述される。従って、受信装置20の付随情報処理部242は、付随情報に含まれるMPTから輝度情報を抽出する。輝度情報は、例えば、番組毎に設定される。バージョンは、MPTのバージョン番号を示す。MPTに格納される情報が更新される毎にバージョン番号が昇順に更新される。時間の経過に伴い番組の切り替わりに応じて輝度情報が更新されると、その時点におけるバージョン番号に所定の増分値(例えば、1)を加算して得られる値が新たなバージョン番号として更新される。
アセットタイプ(asset_type)は、アセットの種類を示す情報である。アセットとは、番組の構成要素を意味する。例えば、アセットタイプとして「hvc1」が記述されるアセットは映像を示し、アセットタイプとして「mp4a」が記述されるアセットは音声を示す。なお、輝度情報は、放送される映像のアセットに係るアセット記述子領域(asset_descriptors_byte)に記述されてもよい。これにより、付随情報処理部242は、当該輝度情報を用いた処理対象の映像を直ちに判定することができる。なお、当該映像がHDR映像であるかSDR映像であるかを示すHDRフラグが輝度情報の一部として含まれてもよい。これにより、付随情報処理部242は、当該映像がHDR映像であるか否かを判定することができる。
次に、輝度情報の具体例について説明する。図5は、本実施形態に係る輝度情報の一種として(1)明滅情報の一例を示す図である。図5に示す例では、明滅情報は、フラッシュシーンフラグ(flash_scene)とフラッシュシーンレベル(flash_scene level)とを含む。フラッシュシーンフラグは、番組で提供される映像がフラッシュシーンを有するとき1の値を示し、フラッシュシーンを有しないとき0の値を示す。フラッシュシーンとは、映像の明滅度が所定の明滅度よりも著しい映像の区間(シーン)である明滅区間を意味する。フラッシュシーンレベルは、フラッシュシーンの程度、つまり明滅度を示す指標値を所定の段階数に離散化して得られた値である。図5に示す例では、フラッシュシーンレベルは、1から5までの5段階の整数値で表される。フラッシュシーンレベルの値が大きいほど明滅度が高いことを示す。フラッシュシーンフラグの値が0である場合には、フラッシュシーンレベルは設定されなくてもよい。送信装置10の付随情報取得部110は、入力された映像データが示す映像について、明滅度の指標値を単位時間毎に算出する。明滅度の指標値は、例えば、後述の単位時間当たりの最大輝度変化回数、最大輝度変化量、平均輝度変化回数および平均輝度変化量のいずれか1つの値、または複数もしくは全ての値のそれぞれに所定の重み係数を乗算して得られる乗算値の総和であってもよい。
輝度情報を生成する際、付随情報取得部110は、単位時間(例えば、3〜10秒)毎に算出した指標値が所定の指標値よりも大きい区間をフラッシュシーンとして判定し、それ以外の区間を非フラッシュシーンとして判定する。付随情報取得部110は、番組で提供される映像についてフラッシュシーンとして判定した区間があるとき、フラッシュシーンフラグの値を1と定める。付随情報取得部110は、番組で提供される映像についてフラッシュシーンとして判定した区間がないとき、フラッシュシーンフラグの値を0と定める。また、付随情報取得部110は、フラッシュシーンとして判定した区間内の指標値を、所定の段階数に離散化してフラッシュシーンレベルの値を算出する。
図6は、本実施形態に係る輝度情報の他の種類として(2)輝度変化情報の一例を示す図である。図6に示す例では、輝度変化情報は、最大輝度変化回数、最大輝度変化量、平均輝度変化回数および平均輝度変化量を含む。送信装置10の付随情報取得部110は、入力される映像データが示す映像について、単位時間毎に指標値として最大輝度変化回数、最大輝度変化量、平均輝度変化回数および平均輝度変化量を算出し、算出した指標値を用いて輝度変化情報を生成する。
図6の第2行に示す最大輝度変化回数は、番組で提供される映像の単位時間当たりの最大輝度変化回数の当該番組における最大値である。単位時間当たりの最大輝度変化回数は、当該単位時間内におけるフレーム毎の輝度の代表値である最大輝度のフレーム間変化量が所定の変化量以上となる回数である。フレーム間変化量は、隣接するフレーム間における差分の絶対値である。所定の変化量として、例えば、その輝度の変化が繰り返されると視聴者の体調に影響を与える可能性がある輝度の変化量の閾値が用いられてもよい。より具体的には、所定の変化量は、HDR映像信号の輝度範囲に対する所定の割合に基づいて設定されてもよい。輝度範囲は、輝度値の輝度値の最大値と輝度値の最小値で表される。輝度範囲に対する割合は、例えば、20%から30%程度である。フレーム間の最大輝度の変化は、そのまま映像の明滅を表すので、付随情報取得部110は、最大輝度の変化が所定の変化量を超える明滅の回数を最大輝度変化回数としてカウントする。所定の割合が20%であって、輝度値が10ビットで表される場合、所定の変化量は、(最大輝度値(例えば、940)−最小輝度値(例えば、64))・20、つまり175となる。この場合には、付随情報取得部110は、番組で提供される映像において、フレーム間の最大輝度の変化量が175よりも大きくなる回数を最大輝度変化回数としてカウントする。
図6の第3行に示す最大輝度変化量は、番組で提供される映像の単位時間当たりの最大輝度変化量の当該番組における最大値である。単位時間当たりの最大輝度変化量は、当該単位時間内におけるフレーム毎の輝度の代表値である最大輝度のフレーム間変化量のうちの最大値である。
図6の第4行に示す平均輝度変化量は、番組で提供される映像の単位時間当たりの平均輝度変化回数の当該番組における最大値である。単位時間当たりの平均輝度変化回数は、当該単位時間内におけるフレーム毎の輝度の代表値である平均輝度のフレーム間変化量が所定の変化量以上となる回数である。所定の変化量は、上述したようにHDR映像信号の輝度範囲に対する所定の割合に基づいて設定されてもよい。但し、平均輝度は、フレーム全体の輝度の平均であるので最大輝度よりも時間変化が緩やかである。そのため、平均輝度変化回数のカウントに用いる所定の変化量として、最大輝度変化回数のカウントに用いる所定の変化量よりも小さい値を設定しておく。平均輝度変化回数のカウントに用いる所定の変化量は、例えば、最大輝度変化回数のカウントに用いる所定の変化量の1/4程度であればよい。その場合、輝度範囲に対する割合は、5.0〜7.5%となる。
図6の第5行に示す平均輝度変化量は、番組で提供される映像の単位時間当たりの平均輝度変化量の当該番組における最大値である。単位時間当たりの平均輝度変化量は、当該単位時間内におけるフレーム毎の輝度の代表値である平均輝度のフレーム間変化量のうちの最大値である。
なお、本実施形態では、輝度変化情報として、最大輝度変化回数、最大輝度変化量、平均輝度変化回数および平均輝度変化量の全ての指標値が含まれていなくてもよく、少なくともそれらの指標値のうちの1つが含まれていればよい。また、最大値に代えて平均値がコンテンツ内の代表値として用いられてもよい。
図7は、本実施形態に係る輝度情報のさらに他の種類として(3)代表輝度情報の一例を示す図である。図7に示す例では、CTA−861−Fで規定された最大コンテンツ輝度レベル(MaxCLL:Maximum Content Light Level)と最大フレーム平均輝度レベル(MaxFALL:Maximum Frame−average Light Level)を含む。
送信装置10の付随情報取得部110は、入力される映像データが示す映像の一連のシーンについて、指標値として最大コンテンツ輝度レベルと最大フレーム平均輝度レベルを取得し、取得した指標値を用いて輝度変化情報を生成する。一連のシーンとは、番組全体であってもよいし、番組の一部である区間それぞれであってもよい。区間は、所定の単位時間毎に区切られた区間であってもよいし、制作者が任意に設定した区間であってもよい。
最大コンテンツ輝度レベルは、一連のシーン内の映像の輝度レベルの最大値である。最大フレーム平均輝度レベルは、一連のシーンのフレーム平均輝度レベルの最大値である。フレーム平均輝度レベルは、フレーム毎の輝度レベルの平均値である。輝度レベルは、物理輝度として表された値であってもよいし、その物理輝度から所定のOETF(Opto−electrical Transfer Function、光電変換関数)を用いて変換された輝度値であってもよい。
なお、本実施形態では、代表輝度情報として、最大コンテンツ輝度レベルと最大フレーム平均輝度レベルの両方の指標値が含まれていなくてもよく、少なくともそれらのいずれか1つの指標値が含まれていればよい。また、最大コンテンツ輝度レベルまたは最大フレーム平均輝度レベルに代えてもしくはそれらとともに平均コンテンツ輝度レベルまたは平均フレーム平均輝度レベルが含まれてもよい。
(処理例)
次に、番組の切り替わりに伴って輝度情報が変化する場合を例にして、映像処理部222が行う処理および通知情報処理部243が行う処理の例について説明する。図8は、本実施形態に係る輝度情報に基づく処理の一例を示す図である。
図8に示す例では、輝度情報がフラッシュシーンフラグ(flash_scene)とフラッシュシーンレベル(flash_scene level)を含む。
放送されるコンテンツは、いずれもHDR映像であり、時間経過に応じてコンテンツP、コンテンツA、コンテンツBと順次切り替わる。コンテンツP、Bに係るフレッシュシーンフラグの値、フラッシュシーンレベルの値は、いずれも0である。コンテンツAに係るフラッシュシーンフラグの値、フラッシュシーンレベルの値は、それぞれ1、3である。所定の明滅度の指標値として設定されたフラッシュシーンレベルの値は、2である。所定の明滅度の指標値は、設定メニューを介してユーザが任意に設定可能である。設定において、制御部240は、設定メニュー画面を表示部22に表示させているとき、入力部215から入力される操作信号が示す値を、所定の明滅度の指標値として定め、記憶部250に当該値を含む設定情報を記憶部250に記憶する。
放送されるコンテンツがコンテンツPからコンテンツAに切り替わるとき、通知情報処理部243は、輝度情報に含まれるフラッシュシーンフラグの値が0から1に変化することを検出する。通知情報処理部243は、輝度情報に含まれるフラッシュシーンレベルの値と、予め設定されたフラッシュシーンレベルの値とを比較する。輝度情報に含まれるフラッシュシーンレベルの値の方が大きいので、通知情報処理部243は、設定されたフラッシュシーンレベルよりもフラッシュシーンレベルが高いフラッシュシーンがコンテンツAの映像に含まれると判定する。そして、通知情報処理部243は、記憶部250から通知画面データを読み取り、読み取った通知画面データを映像処理部222に出力する。映像処理部222は、表示部22に所定のメッセージを含む通知画面をコンテンツAに切り替わった時点から表示させる。
表示させるメッセージには、例えば、明滅度が著しいことを示すメッセージ「このコンテンツは、明滅の激しいシーンを含みます。」との文が含まれる。表示させるメッセージには、ユーザに視聴するか否かの判断を促すメッセージ「視聴しますか?」が含まれてもよい。また、表示させるメッセージには、ユーザに輝度範囲をより狭くするか否かの判断を促すメッセージ「HDRをSDRに切り替えますか?」もしくは「最大輝度を下げますか?」が含まれてもよい。ユーザにはコンテンツAの映像の視聴前に、コンテンツAの映像に明滅度が著しい明滅区間を含むことについて警告もしくは告知される。また、コンテンツの切り替えなどの時点においては、付随情報に含まれる輝度情報が受信された映像データが復号される前に検出されることがある。その場合には、通知情報処理部243は、切り替え後のコンテンツの映像が表示される前に通知画面を表示部22に表示させることができる。そのため、ユーザは、当該コンテンツの視聴前に明滅度が著しい明滅区間を含むことについて警告もしくは告知される。この警告もしくは告知により、ユーザには、映像の視聴をやめるか、操作により映像の輝度を低下させることや映像の輝度範囲をHDRからSDRに縮小することが促される。
他方、映像処理部222は、輝度情報に基づいてコンテンツAの映像がHDR映像であることを検出し、コンテンツAの映像の輝度範囲をより狭くしてもよい。より狭い輝度範囲として、映像処理部222は、SDRの輝度範囲に定めてもよいし、その映像の最大輝度を低くしてもよい。そのため、ユーザは、映像に明滅区間が含まれることを認識したうえで、操作を行わずに明滅度が低減した映像の視聴を継続することができる。
なお、最大輝度を低くする際、映像処理部222は、コンテンツAの最大輝度をSDR映像の最大輝度に定めてもよいし、元の最大輝度に予め定めた減衰率を乗じて得られた輝度に定めてもよい。映像処理部222は、最大輝度を低くするための処理として、例えば、クリッピング処理、減衰(圧縮処理)、ディスプレイ制御部223を介した表示部22が備える発光部(例えば、バックライト)の輝度の低下など、いずれの手法を用いてもよい。
放送されるコンテンツがコンテンツAからコンテンツBに切り替わるとき、通知情報処理部243は、輝度情報に含まれるフラッシュシーンフラグの値が1から0に変化することを検出する。このとき、通知情報処理部243は、コンテンツBの映像にフラッシュシーンを含まないと判定する。そのため、通知情報処理部243は、表示部22に通知画面を表示させず、表示させていた通知画面を消去する。映像処理部222は、コンテンツBの映像の輝度範囲を、HDR映像に所定の輝度範囲と定める。従って、通知情報処理部243は、放送されるコンテンツの映像について輝度範囲を狭くする処理を停止する。
なお、コンテンツの切り替わりに伴いフラッシュシーンフラグの値が1のまま維持されるときでも、フラッシュシーンレベルの値が予め設定されたフラッシュシーンレベルの値以下である場合がある。その場合には、通知情報処理部243は、表示部22に通知画面を表示させるための処理を行わない。
図9は、本実施形態に係る輝度情報に基づく処理の他の例を示す図である。図9に示す例では、輝度情報は最大輝度変化回数と最大輝度変化量とを含む。
コンテンツP、A、Bに係る最大輝度変化回数は、それぞれ2、10、3である。コンテンツP、A、Bに係る最大輝度変化量は、それぞれ10、80、10である。所定の明滅度の指標値として予め設定された最大輝度変化回数の上限値、最大輝度変化量の上限値は、それぞれ5、60である。
放送されるコンテンツがコンテンツPからコンテンツAに切り替わるとき、通知情報処理部243は、輝度情報に含まれる最大輝度変化回数の値が2から10に、最大輝度変化量の値が10から80に変化することを検出する。通知情報処理部243は、輝度情報に含まれる最大輝度変化回数が予め設定された最大輝度変化回数の上限値よりも大きく、かつ輝度情報に含まれる最大輝度変化量が予め設定された最大輝度変化量の上限値よりも大きいと判定する。この判定に基づき、通知情報処理部243は、短時間の輝度変化の状態が所定の輝度変化の状態よりも著しいシーンがコンテンツAの映像に含まれると判定する。
そして、通知情報処理部243は、記憶部250から通知画面データを読み取り、読み取った通知画面データを映像処理部222に出力する。映像処理部222は、表示部22に所定のメッセージを含む通知画面をコンテンツAに切り替わった時点から所定期間表示させる。これにより、ユーザにはコンテンツAの映像の視聴前に、コンテンツAの映像に明滅度が著しい明滅区間を含むことについて警告もしくは告知される。
また、本実施形態では、最大輝度変化回数の上限値、最大輝度変化量の上限値などの明滅度を示す指標値は、予めメニュー画面の設定メニューを介してユーザが任意に設定可能であってもよい。これにより、ユーザは警告もしくは告知を行うべき明滅度をより詳細に知ることができるとともに、ユーザの光過敏性の程度に応じて、その明滅度を変更することができる。また、図8に示す例と同様に、映像処理部222は、輝度情報に基づいてコンテンツAの映像がHDR映像であることを検出し、コンテンツAの映像の輝度範囲をより狭くしてもよい。
放送されるコンテンツがコンテンツAからコンテンツBに切り替わるとき、通知情報処理部243は、輝度情報に含まれる最大輝度変化回数の値が10から3に変化することと、最大輝度変化量の値が80から10に変化することを検出する。このとき、通知情報処理部243は、明滅度として短時間の輝度変化の状態が所定の輝度変化の状態よりも著しいシーンがコンテンツBの映像に含まれないと判定する。そのため、通知情報処理部243は、表示部22に通知画面を表示させず、表示させていた通知画面を消去する。映像処理部222は、コンテンツBの映像の輝度範囲を、HDR映像に所定の輝度範囲に戻す。
なお、通知情報処理部243は、輝度情報に複数種類の指標値が含まれるとき、複数のうち少なくとも1種類の指標値が予め設定された指標値の上限値を超え、その他の種類の指標値が予め設定された当該種類の指標値の上限値を超えない場合がある。図9に示す例では、輝度情報に最大輝度変化回数と最大輝度変化量の一方が、その一方の上限値を超える場合に相当する。その場合において、通知情報処理部243が表示部22に通知画面を表示させるための処理を行ってもよいし、映像処理部222が放送されるコンテンツの映像について輝度範囲を狭くする処理を行ってもよい。映像の明滅度を表す複数種類の指標値のうち、少なくとも1種類に基づいて警告もしくは告知、または輝度範囲の縮小がなされるので、視聴によりユーザの体調に影響するリスクを低減することができる。
図10は、本実施形態に係る輝度情報に基づく処理のさらに他の例を示す図である。図10に示す例では、輝度情報が最大輝度変化回数と最大輝度変化量を含んで構成される。最大コンテンツ輝度レベル(MaxCLL)と最大フレーム平均輝度レベル(MaxFALL)を含む。
コンテンツP、A、Bに係る最大コンテンツ輝度レベルは、それぞれ200、600、180である。コンテンツP、A、Bに係る最大フレーム平均輝度レベルは、それぞれ40、200、30である。所定の明滅度の指標値として予め設定された最大コンテンツ輝度レベルの上限値、最大フレーム平均輝度レベルの上限値は、それぞれ300、50である。
放送されるコンテンツがコンテンツPからコンテンツAに切り替わるとき、通知情報処理部243は、輝度情報に含まれる最大コンテンツ輝度レベルの値が200から600に、最大フレーム平均輝度レベルの値が40から200に変化することを検出する。通知情報処理部243は、輝度情報に含まれる最大コンテンツ輝度レベルの値が予め設定された最大コンテンツ輝度レベルの上限値よりも大きく、かつ輝度情報に含まれる最大フレーム平均輝度レベルが予め設定された最大フレーム平均輝度レベルの上限値よりも大きいと判定する。動画においては、時々刻々と映像の輝度が変化することが通例である。そこで、この判定に基づき、通知情報処理部243は、明滅度が所定の明滅度よりも著しいシーンがコンテンツAの映像に含まれると判定する。そして、通知情報処理部243は、記憶部250から通知画面データを読み取り、読み取った通知画面データを映像処理部222に出力する。映像処理部222は、表示部22に所定のメッセージを含む通知画面をコンテンツAに切り替わった時点から所定期間表示させる。これにより、ユーザにはコンテンツAの映像の視聴前に、コンテンツAの映像に明滅度が著しい明滅区間を含むことについて警告もしくは告知される。
また、最大コンテンツ輝度レベルの上限値、最大フレーム平均輝度レベルの上限値などの明滅度を示す指標値は、予めメニュー画面の設定メニューを介してユーザが任意に設定可能であってもよい。また、図8、9に示す例と同様に、映像処理部222は、輝度情報に基づいてコンテンツAの映像がHDR映像であることを検出し、コンテンツAの映像の輝度範囲をより狭くしてもよい。
放送されるコンテンツがコンテンツAからコンテンツBに切り替わるとき、通知情報処理部243は、輝度情報に含まれる最大コンテンツ輝度レベルの値が600から180に変化することと、最大フレーム平均輝度レベルの値が200から30に変化することを検出する。このとき、通知情報処理部243は、明滅度が所定の明滅度よりも著しいシーンがコンテンツBの映像に含まれないと判定する。そのため、通知情報処理部243は、表示部22に通知画面を表示させず、表示させていた通知画面を消去する。映像処理部222は、コンテンツBの映像の輝度範囲を、HDR映像に所定の輝度範囲に戻す。なお、輝度情報に最大コンテンツ輝度レベルの値と最大フレーム平均輝度レベルの一方が、その一方の上限値を超える場合において、通知情報処理部243は表示部22に通知画面を表示させるための処理を行ってもよいし、映像処理部222は放送されるコンテンツの映像について輝度範囲を狭くする処理を行ってもよい。
なお、図8〜図10に示す例では、放送信号を受信するチャンネルが変更されず一定に維持されているとき、時間経過に応じたコンテンツの切り替わりに伴って輝度情報が変化することを前提とした。例示した処理は、時間経過に応じた輝度情報の変化の他、チャンネルの切り替えに応じた輝度情報の変化にも適用されてもよい。また、映像処理部222は、通知画面を表示部22に表示させる期間を、表示を開始した時点(図8〜図10に示す例では、放送されるコンテンツがコンテンツAに切り替わった時点)から所定期間(例えば、15〜60秒間)内に限定してもよい。
(変形例)
次に、本実施形態の一変形例について説明する。本変形例では、放送されるHDR映像を示すHDR映像データが、CTA−861−Fによって規定されたHDR信号として構成されてもよい。その映像に係る付随情報は、HDR信号に所定のデータ領域としてInfoFrameに記述される。図11は、本変形例に係るInfoFrameのデータ構成の一例を示す図である。InfoFrameは、種別コード(InfoFrame Type Code)と複数のデータ領域(Data Byte)を含んで構成される。種別コードは、付随情報の種別を示す符号である。映像の輝度に関する輝度情報が記述されるInfoFrameの種別コードは、0x07である。データ領域は、付随情報が記述されるデータ領域である。本実施形態では、輝度情報としてInfoFrameに記述される最大コンテンツ輝度レベル、最大フレーム平均輝度レベルを用いてもよい。
図12は、本実施形態に係る輝度情報が格納されるデータ領域の一例を示す図である。
図12に示す例では、Data Byte 3〜26のそれぞれに記述される情報が、その情報の種類毎に6つのグループ(Group)に分類されている。最大コンテンツ輝度レベル、最大フレーム平均輝度レベルは、それぞれData Byte23、25に格納され、グループ5、6に分類されている。
上述したフラッシュシーンフラグ、フラッシュシーンレベルは、InfoFrameに記述されてもよい。図13に示す例では、フラッシュシーン、フラッシュシーンレベルは、それぞれData Byte27、28に格納され、グループ2に分類されている。
上述した最大輝度変化回数、最大輝度変化量、平均輝度変化回数および平均輝度変化量は、InfoFrameに記述されてもよい。図14に示す例では、最大輝度変化回数、最大輝度変化量、平均輝度変化回数および平均輝度変化量は、それぞれData Byte27、28、29、30に格納され、グループ4に分類されている。
なお、輝度情報は、MPTに代え、MH−EITのイベント識別毎に設けられる記述子領域に格納されてもよい。イベント識別は、個々の番組を識別する識別情報である。そのため、受信装置20の付随情報処理部242は、放送される番組毎に適用される輝度情報を直ちに特定することができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置20は、放送される標準よりも広範囲の輝度を有するHDR映像の明滅に関する輝度情報をHDR映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理部242を備える。また、受信装置20は、輝度情報に基づいて、HDR映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部243を備える。
この構成により、明滅が著しい明滅部分の存在を放送される高ダイナミックレンジ映像を視聴する前にユーザに告知または警告することができる。この告知または警告により、ユーザには、映像の視聴をやめるか、操作により映像の輝度範囲を縮小することが促される。
また、輝度情報は、HDR映像において所定の単位時間当たりの輝度の代表値がフレーム間で所定量以上変化した回数と、単位時間当たりの輝度の代表値のフレーム間の差分との少なくとも一方を含む。また、通知情報処理部243は、当該回数が所定の回数よりも大きい、または当該差分が所定の差分よりも大きいとき明滅部分が含まれると判定する。
この構成により、放送されるHDR映像のうち、短時間の輝度の変動量が所定の変動量よりも大きい部分が明滅部分として検出される。そのため、受信装置20において、短時間の輝度の変動を解析する手段を備えなくても、放送されるHDR映像に明滅が著しい明滅部分が含まれることを定量的に判定することができる。また、所定の変動量として、輝度の代表値がフレーム間で所定量以上変化した回数もしくは単位時間当たりの輝度の代表値のフレーム間の差分を、ユーザの操作に基づいて設定可能としておくことで、ユーザは告知または警告を行うべき明滅度をより詳細に知得し、光過敏性の程度に応じて当該明滅度を設定することができる。
また、輝度情報は、HDR映像における輝度の代表値を含み、通知情報処理部243は、当該代表値が所定の代表値よりも大きいとき、明滅部分が含まれると判定する。
この構成により、輝度の代表値が所定の代表値よりも大きい放送されるHDR映像が、明滅部分を含むHDR映像であると判定される。そのため、受信装置20において、映像の明滅度を定量的に解析しなくても、明滅部分を含むHDR映像であるか否かが判定される。所定の代表値として、HDR映像の輝度の代表値を、ユーザの操作に基づいて設定可能としておくことで、ユーザは告知または警告を行うべき明滅度をより詳細に知得し、光過敏性の程度に応じて当該明滅度を設定することができる。
また、受信装置20は、通知情報処理部243がHDR映像に明滅部分が含まれると判定するとき、HDR映像の輝度をSDR映像の輝度範囲内に調整する映像処理部222を備える。
この構成により、放送されるHDR映像の輝度がSDR映像の輝度範囲内に調整されるので、当該HDR映像の明滅部分の輝度もSDR映像の輝度範囲内に低減する。そのため、ユーザは、映像に明滅区間が含まれることを認識したうえで、操作を行わずに明滅度が低減した映像の視聴を継続することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
図15は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示す概略ブロック図である。図15に示す例では、放送システム1は、送信装置10、受信装置20およびサーバ装置30を含んだ放送通信連携システムとして構成される。サーバ装置30は、例えば、放送事業者または番組提供者が管理するサーバ装置である。
通信伝送路CTは、サーバ装置30と受信装置20との間で各種のデータを双方向的に伝送する伝送路である。通信伝送路CTは、例えば、インターネット、公衆無線通信網、等の広域通信網を含む。通信伝送路CTには、一部に構内通信網(LAN:Local Area Network)や専用のアクセス網が含まれてもよい。なお、通信伝送路CTを介して各種のデータを伝送(または、送信、受信)することを、「通信で伝送(または、送信、受信)する」と呼ぶことがある。
サーバ装置30は、受信装置20からアプリケーション要求信号を受信するとき、その応答としてアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと呼ぶ)を受信装置20に送信する。アプリケーション要求信号は、対象のアプリケーションの要求を指示する信号である。当該アプリケーションは、所定の記述言語(例えば、HTML5)で記述され、番組の提示に係る各種の機能を実現するための命令が記述される。アプリケーションの機能例については、後述する。
本実施形態に係る送信装置10の付随情報取得部110(図2参照)は、さらにアプリケーション制御情報を取得し、取得したアプリケーション制御情報の存在を示す情報をMPTに記述し、そのMPTを含んだサービス情報を生成する。アプリケーション制御情報は、アプリケーションの取得先情報としてサーバ装置30のURL(Uniform Resource Locator)、アプリケーションの起動、停止、等の実行を制御するための情報が含まれる。制御情報は、例えば、所定のデータ形式を有するアプリケーション情報テーブル(MH−AIT:Application Information Table)として表される。本実施形態では、アプリケーションに当該番組の映像の輝度情報の取得コマンドが含まれてもよい。取得コマンドには、例えば、取得先情報として輝度情報が配置された機器のアドレスと当該輝度情報が格納されたデータファイルのファイル名が含まれる。
受信装置20は、当該アプリケーションに記述された命令で指示された処理を行って輝度情報を取得する。受信装置20は、取得した輝度情報を用いて、上述した映像の輝度を調整する処理を行う。また、受信装置20は、取得した輝度情報に基づいて放送される映像がHDR映像でありかつ当該映像に明滅部分が含まれると判定するとき、上述した通知情報を出力する。なお、アプリケーションに輝度情報の取得コマンドが含まれる場合もしくはアプリケーションに輝度情報が含まれる場合には、MPT、MH−EITもしくはHDR信号において輝度情報が省略されてもよい。
アプリケーション制御情報ならびにアプリケーションにも、番組の提供に係る付随情報が含まれるが、MMT−SIとは別個の情報単位として処理される。多重化部140は、さらにアプリケーション制御情報を多重化して多重化データを生成する。受信装置20の分離部213(図16参照)は、復調部211から入力される多重化データからさらにアプリケーション制御情報を分離し、分離したアプリケーション制御情報を付随情報処理部242に出力する。
(受信装置)
次に、本実施形態に係る受信装置20の構成について説明する。図16は、本実施形態に係る受信装置20の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る受信装置20は、さらに通信部260を含んで構成される。
通信部260は、通信伝送路CTを介して接続されたサーバ装置30から受信した各種の受信データを制御部240に出力し、制御部240から入力された各種の送信データをサーバ装置30に送信する。通信部260は、例えば、通信インタフェースである。
付随情報処理部242は、さらにアプリケーション制御部244とアプリケーション実行部245を含んで構成される。
アプリケーション制御部244は、分離部213から入力されるアプリケーション制御情報に基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションに記述された命令で指示される処理を制御する。なお、アプリケーションに記述された命令で指示される処理を行わせることを、「アプリケーションを実行する」または「アプリケーションの実行」と呼ぶ。
アプリケーション制御部244は、アプリケーション制御情報からアプリケーションの取得先情報を抽出し、抽出した取得先情報で指示されるサーバ装置30にアプリケーション要求信号を送信する。アプリケーション制御部244は、その応答としてサーバ装置30からアプリケーションを受信し、受信したアプリケーションをアプリケーション実行部245に出力する。アプリケーション制御部244は、アプリケーション制御情報に含まれる各種のコマンドに基づいてアプリケーション実行部245にアプリケーションの実行を制御する。
アプリケーション実行部245は、アプリケーション制御部244から入力されたアプリケーションを実行する。アプリケーション実行部245は、アプリケーションに記述された命令に基づいて、番組データが示す映像の提示に関する処理を他の機能部に実行させる。アプリケーション実行部245は、例えば、当該アプリケーションに記述された取得コマンドで指示された機器に通信部260を介して輝度情報要求信号を送信する。アプリケーション実行部245は、輝度情報要求信号の応答として当該機器から通信部260を介して輝度情報を受信する。また、アプリケーション実行部245は、取得した輝度情報に基づく上述の輝度調整処理を映像処理部222に実行させてもよい。アプリケーション実行部245は、通知情報処理部243に取得された輝度情報に基づいて、放送される映像がHDR映像であり、かつ当該映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれるか否かを記憶部250から読み取った通知画面データを通知情報として映像処理部222に出力させる。
(アプリケーション制御)
次に、本実施形態に係るアプリケーション制御の例について説明する。アプリケーション制御情報には、起動指示(AUTOSTART)、待機(PRESENT)、終了(KILL)などの制御情報が含まれる。図17は、本実施形態に係るアプリケーション制御の例を示す図である。図17に示す例は、既に取得したアプリケーションについて、アプリケーション制御部244が起動指示に基づいて実行を開始させ、終了指示に基づいて実行を終了させることを示す。起動が指示されるアプリケーションには、例えば、上述した取得コマンド、通知コマンドおよび調整コマンドが含まれる。通知コマンドは、通知情報処理部243に、取得した輝度情報に基づいてHDR映像に明滅部分が含まれると判定するとき通知情報を映像処理部222に出力させるための命令である。調整コマンドは、映像処理部222に、取得した輝度情報に基づいて映像の輝度調整処理を行わせるための命令である。アプリケーション制御部244が起動を指示する時期は、例えば、当該番組の開始時刻とアプリケーションの取得が完了した時点(放送時間の途中から受信開始する時点)の遅い方である。アプリケーション制御部244が終了を指示する時期は、例えば、当該番組の終了時刻または放送時間の途中において当該番組の受信を終了する時点の早い方である。
(アプリケーションの実行例)
次に、アプリケーションの実行例について説明する。図18は、本実施形態に係るアプリケーションの一実行例を示す図である。
図18(a)は、表示部22に表示される通知画面の例(通知画面Dg01)を示す。通知画面Dg01は、アプリケーション実行部245が通知コマンドに従って、通知情報処理部243に表示させる表示情報の一例である。通知画面Dg01は、番組の映像の右下端から所定範囲内に重なって表示されている。この表示位置に表示された通知画面Dg01は、ユーザによる番組の映像の視認を著しく妨げない。通知画面Dg01は、メッセージ、「はい」ボタンおよび「いいえ」ボタンを含んで構成される。メッセージは、放送される映像に明滅部分を含むことを示す通知メッセージ「このコンテンツは、明滅の激しいシーンを含みます」を含む。また、メッセージは、映像の輝度範囲をユーザにより狭くするか否かの判断を促すための案内メッセージ「輝度を調整しますか?」を含む。
ユーザの操作に応じて「はい」ボタンが押下されるとき、アプリケーション実行部245は、通知情報処理部243に調整コマンドが示す処理を開始させる。「いいえ」ボタンが押下されるときまたは通知画面Dg01の右上端の×印が押下されるときには、アプリケーション制御部244は、アプリケーションで指示された動作を終了させる。このとき、アプリケーション実行部245は、通知情報処理部243に通知画面Dg01の表示を停止させる。なお、「押下」とは、ユーザの操作に応じて入力部215から、その表示領域内の位置を示す操作信号を取得することを意味する。
図18(b)は、アプリケーションに記述された調整コマンドに従って表示部22に表示される輝度調整画面の例(輝度調整画面Dg02)を示す。図18(b)に示す例では、輝度調整画面Dg02は、番組の映像の右下端から所定範囲内に重なって表示されている。輝度調整画面Dg02には、長手方向が水平方向に向けられた帯状のバーBr01、スクロールバーSc01およびボタンBt01が上方から下方に順に配列されている。
バーBr01の全長は、それぞれ表示部22として用いられるディスプレイが表示可能な輝度範囲を示し、左端から右方に延びる明るく塗りつぶされている部分の長さは、放送される映像の輝度範囲を示す。スクロールバーSc01は、ユーザが任意に設定する輝度範囲(以下、ユーザ設定輝度範囲)を押下に応じて設定するための画面部品である。スクロールバーSc01の左端のアローは、押下によりユーザ設定輝度範囲の上限(例えば、最大輝度)として設定される値を小さくするための画面部品である。スクロールバーSc01の右端のアローは、押下によりユーザ設定輝度範囲の上限として設定される値を大きくするための画面部品である。スクロールバーSc01の中央部に表されているノブは、押下される位置を移動させると、その移動に伴い表示位置が移動して表示される画面部品である。その移動量に応じて変化したユーザ設定輝度範囲の上限が設定される。但し、移動方向は水平方向に制限されている。従って、スクロールバーSc01への操作により、ユーザは、バーBr01を見ながら表示部22が表示可能な輝度範囲とユーザ設定輝度範囲を任意に指示することができる。図18(b)に示す例では、ユーザ設定輝度範囲は、放送で提供される映像の輝度範囲内に制限されるが、表示部22が表示可能な輝度範囲を超えてもよいし、超えなくてもよい。
ボタンBt01は、押下によりユーザ設定輝度範囲を所定のSDRの輝度範囲に設定するための画面部品である。従って、ユーザは、ボタンBt01の押下によりユーザ設定輝度範囲としてSDR映像所定の輝度範囲を設定することができる。
アプリケーション実行部245は、取得したユーザ設定輝度範囲を示す輝度情報を映像処理部222に出力する。
図18に示す例では、映像処理部222が輝度調整に用いるパラメータとして、輝度情報が示す映像の最大輝度がユーザ設定輝度範囲の上限に更新される。つまり、映像処理部222は、映像の最大輝度に代えてユーザ設定輝度範囲の上限を用いて輝度調整処理を行う。従って、本実施形態によれば、ユーザには、明滅度が所定の明滅度よりも高い映像が放送される前に、そのような映像が放送されることが通知され、任意に設定された輝度範囲内もしくはSDR映像所定の輝度範囲内にHDR映像の輝度が調整される。
(変形例)
次に、本実施形態の一変形例について説明する。
本変形例に係る受信装置20のアプリケーション制御部244は、取得したアプリケーションを、所定の他の機器に送信し、他の機器が送信したアプリケーションに記述された命令で指示される処理を制御する。つまり、本変形例ではアプリケーション制御部244は、アプリケーション実行部245におけるアプリケーションの実行に代え(例えば、図17、図18)、他の機器におけるアプリケーションの実行を制御する。他の機器が通信部(図示せず)を備える場合には、アプリケーション制御部244は、他の機器にアプリケーション制御情報に記述された取得先からアプリケーションを受信させてもよい。通信部は、通信伝送路CTを介してサーバ装置30と接続して各種のデータを送受信する。その場合には、受信装置20において通信部260が省略されてもよい。
他の機器は、受信装置20が受信する番組の提示を制御するための各種の制御情報を受信装置20に提供し、受信装置20から番組の提示に関する各種の表示情報を表示する制御機能を実現するセカンドディスプレイとして機能する。受信装置20の入力部215は、リモートコントローラRCに代えて他の機器から受信した操作信号を制御部240に出力する。入力部215は、制御部240からの各種のデータを他の機器に送信する入出力インタフェースとして構成される。通知情報処理部243は、取得した通知情報を映像処理部222に出力する代わりに他の機器に送信する。他の機器は、視覚情報を表示する表示部と操作入力を受け付ける操作部とを備える情報機器であればよい。表示部であるディスプレイパネルと操作部であるタッチセンサとして一体化されたタッチパネルが用いされてもよい。他の機器は、例えば、携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ、などの情報機器であってもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置20において、付随情報処理部242は、アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部244を備える。当該アプリケーションは、受信装置20または受信装置20に接続された他の機器のコンピュータに、輝度情報を通信で取得させ、通知情報処理部243に放送されるHDR映像の明滅度が所定の明滅度よりも高い明滅部分の存在を示す通知情報を出力させる。
この構成により、アプリケーションが指示する処理により通信で取得される輝度情報に基づいて、明滅が著しい明滅部分の存在を放送される高ダイナミックレンジ映像を視聴する前にユーザに告知または警告することができる。そのため、ユーザには、放送事業者もしくはコンテンツ提供者から通信を介して提供される輝度情報に基づいて、映像の視聴をやめるか、操作により映像の輝度範囲を縮小することが促される。また、アプリケーションが指示する処理として、映像処理部222が放送されるHDR映像の輝度をより狭い輝度範囲、例えば、SDR映像の輝度範囲内に調整する処理を含みうる。そのため、ユーザは、映像に明滅区間が含まれることを認識したうえで、操作を行わずに明滅度が低減した映像の視聴を継続することができる。また、他の機器に輝度情報を取得させ、通知情報を表示させるにより受信装置20の機能の複雑化を回避し、放送における付加サービスとしてユーザに認識させることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
例えば、上述した実施形態では、放送システム1がメディアトランスポート方式としてMMT方式を用いる例について説明したが、これには限られない。放送システム1は、例えば、MPEG−2 TS方式やRTP(Real−time Transport Protocol)方式などが用いられてもよい。また、通知情報処理部243は、通知情報として通知画面に代えてもしくは通知画面とともに通知音声を拡声部23に再生させてもよい。その場合、通知情報処理部243は、上述したメッセージが発話された通知音声を示す通知音声データを音声処理部232に出力する。音声処理部232は、通知情報処理部243から入力される通知音声データが示す通知音声を、音声復号部231から入力される音声データが示す音声とミキシングする。
なお、上述した発明は、次の態様でも実施することができる。
(1)放送される標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理部と、前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部と、を備える受信装置。
(2)前記輝度情報は、前記高ダイナミックレンジ映像において所定の単位時間当たりの前記輝度の代表値がフレーム間で所定量以上変化した回数と、前記単位時間当たりの前記輝度の代表値のフレーム間の差分との少なくとも一方を含み、前記通知情報処理部は、前記回数が所定の回数よりも大きい、または前記差分が所定の差分よりも大きいとき前記明滅部分が含まれると判定する(1)の受信装置。
(3)前記輝度情報は、前記高ダイナミックレンジ映像における前記輝度の代表値を含み、前記通知情報処理部は、前記代表値が所定の代表値よりも大きいとき、前記明滅部分が含まれると判定する(1)の受信装置。
(4)前記通知情報処理部が前記高ダイナミックレンジ映像に前記明滅部分が含まれると判定するとき、前記高ダイナミックレンジ映像の輝度を前記標準の輝度範囲内に調整する映像処理部を備える(1)から(3)のいずれかの受信装置。
(5)前記付随情報処理部は、アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器のコンピュータに前記輝度情報を通信で取得し、前記通知情報処理部に前記通知情報を出力させる(1)から(4)のいずれかの受信装置。
(6)送信装置と受信装置を備える放送システムであって、前記送信装置は、標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像と前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報とを放送で送信し、前記受信装置は、前記高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記付随情報に基づいて取得する付随情報処理部と、前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部と、を備える放送システム。
(7)前記輝度情報を通信で送信する第2の送信装置を備え、前記送信装置はアプリケーション制御情報を含む付随情報を送信し、前記付随情報処理部は、前記アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器のコンピュータに前記輝度情報を通信で取得し、前記通知情報処理部に前記通知情報を出力させる(6)の放送システム。
(8)標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像を取得する映像取得部と、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分に関する輝度情報を含む付随情報を取得する付随情報取得部と、前記高ダイナミックレンジ映像と前記付随情報とを多重化した放送信号を送信する送信部と、を備える送信装置。
(9)受信装置のコンピュータに放送される標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理ステップと、前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理ステップと、を実行させるためのプログラム。
また、上述の送信装置10、受信装置20、サーバ装置30および他の機器の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより送信装置10、受信装置20、サーバ装置30および他の機器を実現してもよい。当該プログラムは、第2実施形態において説明したアプリケーションプログラムとは別個のプログラムであるが、その一部の機能が当該アプリケーションプログラムに基づいて実現されてもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。
なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で一体化する構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…放送システム、10…送信装置、110…付随情報取得部、120…映像符号化部、130…音声符号化部、140…多重化部、150…誤り訂正符号化部、160…変調部、170…送信部、20…受信装置、22…表示部、23…拡声部、210…放送受信部、211…復号部、212…誤り訂正部、213…分離部、215…入力部、221…映像復号部、222…映像処理部、223…ディスプレイ制御部、231…音声復号部、232…音声処理部、233…アンプ、240…制御部、241…選局部、242…付随情報処理部、243…通知情報処理部、244…アプリケーション制御部、245…アプリケーション実行部、250…記憶部、260…通信部、BT…放送伝送路、BS…放送衛星、CT…通信伝送路、RC…制御装置

Claims (7)

  1. 放送される標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理部と、
    前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部と、を備え、
    前記輝度情報は、前記高ダイナミックレンジ映像において所定の単位時間当たりの前記輝度の代表値がフレーム間で所定量以上変化した回数と、前記単位時間当たりの前記輝度の代表値のフレーム間の差分との少なくとも一方を含み、
    前記通知情報処理部は、前記回数が所定の回数よりも大きい、または前記差分が所定の差分よりも大きいとき前記明滅部分が含まれると判定する
    受信装置。
  2. 放送される標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理部と、
    前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部と、を備え、
    前記輝度情報は、前記高ダイナミックレンジ映像における前記輝度の代表値を含み、
    前記通知情報処理部は、前記代表値が所定の代表値よりも大きいとき、前記明滅部分が含まれると判定する
    受信装置。
  3. 放送される標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理部と、
    前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部と、
    前記通知情報処理部が前記高ダイナミックレンジ映像に前記明滅部分が含まれると判定するとき、前記高ダイナミックレンジ映像の輝度を前記標準の輝度範囲内に調整する映像処理部と、
    を備える受信装置。
  4. 前記付随情報処理部は、アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、
    前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器のコンピュータに
    前記輝度情報を通信で取得し、
    前記通知情報処理部に前記通知情報を出力させる
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の受信装置。
  5. 送信装置と受信装置を備える放送システムであって、
    前記送信装置は、標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像と前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報とを放送で送信し、
    前記受信装置は、
    前記高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記付随情報に基づいて取得する付随情報処理部と、
    前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理部と、を備え、
    前記輝度情報は、前記高ダイナミックレンジ映像において所定の単位時間当たりの前記輝度の代表値がフレーム間で所定量以上変化した回数と、前記単位時間当たりの前記輝度の代表値のフレーム間の差分との少なくとも一方を含み、
    前記通知情報処理部は、前記回数が所定の回数よりも大きい、または前記差分が所定の差分よりも大きいとき前記明滅部分が含まれると判定する
    放送システム。
  6. 前記輝度情報を通信で送信する第2の送信装置を備え、
    前記送信装置はアプリケーション制御情報を含む付随情報を送信し、
    前記付随情報処理部は、前記アプリケーション制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、
    前記アプリケーションプログラムは、前記受信装置または前記受信装置に接続された他の機器のコンピュータに
    前記輝度情報を通信で取得し、
    前記通知情報処理部に前記通知情報を出力させる
    請求項に記載の放送システム。
  7. 受信装置のコンピュータに
    放送される標準よりも広範囲の輝度を有する高ダイナミックレンジ映像の明滅に関する輝度情報を、前記高ダイナミックレンジ映像に付随した付随情報に基づいて取得する付随情報処理ステップと、
    前記輝度情報に基づいて、前記高ダイナミックレンジ映像に所定の明滅度よりも明滅度が著しい明滅部分が含まれると判定するとき、前記明滅部分の存在を示す通知情報を出力する通知情報処理ステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記輝度情報は、前記高ダイナミックレンジ映像において所定の単位時間当たりの前記輝度の代表値がフレーム間で所定量以上変化した回数と、前記単位時間当たりの前記輝度の代表値のフレーム間の差分との少なくとも一方を含み、
    前記通知情報処理ステップは、前記回数が所定の回数よりも大きい、または前記差分が所定の差分よりも大きいとき前記明滅部分が含まれると判定する
    プログラム。
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