JP6218366B2 - H3受容体の放射性標識リガンド - Google Patents

H3受容体の放射性標識リガンド Download PDF

Info

Publication number
JP6218366B2
JP6218366B2 JP2012194480A JP2012194480A JP6218366B2 JP 6218366 B2 JP6218366 B2 JP 6218366B2 JP 2012194480 A JP2012194480 A JP 2012194480A JP 2012194480 A JP2012194480 A JP 2012194480A JP 6218366 B2 JP6218366 B2 JP 6218366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
receptor
histamine
group
acceptable salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012194480A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014047209A (ja
Inventor
竹雄 舩越
竹雄 舩越
一実 古閑
一実 古閑
満里 大道
満里 大道
中村 年男
年男 中村
哲也 須原
哲也 須原
利光 福村
利光 福村
正行 破入
正行 破入
真人 樋口
真人 樋口
前田 純
純 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2012194480A priority Critical patent/JP6218366B2/ja
Publication of JP2014047209A publication Critical patent/JP2014047209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6218366B2 publication Critical patent/JP6218366B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

本発明は、ヒスタミンH3受容体に特異的に結合する放射性同位元素標識リガンドに関する。特に、陽電子断層撮影(positron emission tomography;PET)等の画像診断に使用するための放射性同位元素標識リガンドに関する。
ヒスタミンH3受容体は1999年にクローニングされ、その遺伝子配列およびアミノ酸配列が明らかになったが、ヒスタミンH1受容体及びヒスタミンH2受容体とのアミノ酸配列相同性は、それぞれ22%、及び21.4%であった。ヒスタミンH3受容体はシナプス前膜に存在し、ヒスタミンの遊離を制御するオートレセプターとして機能することが示された。また、ヒスタミンH3受容体は、ヒスタミンの遊離を制御するとともに、アセチルコリン、セロトニン、ドパミン、ノルアドレナリンといった他の神経伝達物質の遊離を制御することが明らかとなった。これらの試験結果はヒスタミンH3受容体の活性を制御することで、様々な中枢神経系疾患での異常な神経伝達物質の遊離を調節することができる可能性を示している。実際、ヒスタミンH3受容体拮抗物質、又は逆作動物質が、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性障害、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、肥満、糖尿病、高脂血症、ナルコレプシー、特発性過眠症、行動誘発性睡眠不足症候群、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害、不眠症、うつ病、アレルギー性鼻炎などの治療薬として利用できる可能性を示す報告がある(例えば、非特許文献1、特許文献1)。
近年、非侵襲的イメージング技術の医療や創薬への利用が進んでいる。臨床では、がんなどの病気の診断、心臓や脳での活動の測定、および開発候補品の標的タンパク質への結合割合の評価に使用されている。また、前臨床では、病態モデル動物の解析や放射性同位元素標識体リガンドの実験動物での体内動態のトレースに使用されている。特に、PETは非侵襲的イメージング技術の中で、微量なシグナルを高感度で検出することに優れ、定量性もあるため広範に利用されるようになっている。この技術を使用するためには、陽電子放出核種で標識したリガンドが必要であり、このリガンドは生体内に投与した後も安定して目的臓器に到達し、体内から速やかに***される性質を有することが好ましい。
ヒスタミンH3受容体に特異的に結合する放射性同位元素標識リガンドは、PET等の画像診断技術を用いて非侵襲的にヒスタミンH3受容体の発現量、または受容体の分布の変化を測定するために有用である。また、非標識体のヒスタミンH3受容体リガンドを投与した後に、微量の放射性同位元素標識リガンドを投与しPETで評価することで、ヒスタミンH3受容体への非標識体ヒスタミンH3受容体リガンドの結合を間接的に定量することが可能となり、ヒトでの投与量を設定するのに有用である。今までに数多くのヒスタミンH3受容体への放射性同位元素標識リガンドが合成されているが、生体内に投与した後に代謝を受けずに安定であり、目的臓器(例えば、脳など)に十分な量が特異的に集積し、かつ生体内から速やかに***されるというPET等の画像診断に好ましい特性を有したリガンドは少なく(特許文献2、非特許文献2〜3を参照)、さらに有用な画像診断用のリガンドの創製が求められている。
国際公開第WO2010/090347号パンフレット 国際公開第WO2006/072596号パンフレット
Biol. Pharm. Bull. 31(12)2163-2181 (2008) Synapse 63:1122-1132, 2009 J. Nucl. Med. 51:1021-1029, 2010
本発明の目的は、ヒスタミンH3受容体に特異的に結合する新規な放射性同位元素標識リガンドを提供することにある。さらには、生体内に投与した後に代謝を受けずに安定であり、目的臓器(例えば、脳など)に十分な量が特異的に集積し、かつ生体内から速やかに***されるという画像診断用に好ましい特性を有した放射性同位元素標識リガンドを提供することにある。
本発明者らは、鋭意探索研究した結果、下記式の化合物の放射性同位元素標識体が、前述した課題を解決することができる優れた放射性同位元素標識リガンドであることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記態様である。
(1)下記一般式(I)に示される、化合物又はその製薬学的に許容される塩(以下、「本発明化合物」ということもある)。
(上記一般式(I)において、
Xは、CH又はNを示し、
1は、1〜3個のハロゲン原子で置換されても良いC1〜C6アルキル基であり、
ここで、R1は、3H、11C、18F、123I、125I、131I、75Br、76Br及び82Brからなる群より選ばれる1つの放射性同位元素で標識されている。)
(2)R111Cで標識されたメチル基である、(1)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩、
(3)(1)又は(2)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する、ヒスタミンH3受容体標識リガンド、
(4)(1)又は(2)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する、陽電子断層撮影用のヒスタミンH3受容体標識リガンド、又は
(5)(1)又は(2)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する、ヒスタミンH3受容体に関連した疾患の診断薬。
本発明の化合物は、生体内に投与した後に代謝を受けずに安定であり、目的臓器である脳への十分な量の移行が認められた。また、PETを用いた画像診断の結果、本発明の化合物は、脳におけるヒスタミンH3受容体が多く発現している部位である前頭皮質や線条体などへ特異的に集積することが明らかになった。
核磁気共鳴画像と重ね合わせた90分間の加算平均PET画像(水平断面図)を示す。(a) 放射性標識化合物A投与ラット、(b) cold体化合物AでBlocking試験したラット、(c) 放射性標識化合物C投与ラット、(d) cold体化合物CでBlocking試験したラット
本発明において、「C1〜C6アルキル基」とは、炭素数1〜6個の直鎖状又は分枝状のアルキル基を示し、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基又はn−ヘキシル基等を示す。
本発明において、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
本発明化合物は、ヒスタミンH3受容体に特異的に結合することができるので、ヒスタミンH3受容体を標識するためのリガンド(「ヒスタミンH3受容体標識リガンド」)として、下記で説明する種々な診断方法等に用いることができる。
本発明の1つの態様では、一般式(I)に示される、化合物又はその製薬学的に許容される塩を、ヒスタミンH3受容体、特には脳におけるヒスタミンH3受容体を用いて、画像診断をおこなうことができる。具体的には、動物に、本発明化合物の有効量を静注若しくは吸入によって投与する。
本発明の他の1つの態様では、一般式(I)に示される、化合物又はその製薬学的に許容される塩を用いて、動物におけるヒスタミンH3受容体の機能を検出又は定量化することができる。この方法は、ヒスタミンH3受容体の機能変化に起因する各種疾患の診断をするために有用である。
また、本発明の他の1つの態様では、一般式(I)に示される、化合物又はその製薬学的に許容される塩は、動物におけるヒスタミンH3受容体の発現した組織を用いた画像診断に使用することができる。ここで、ヒスタミンH3受容体の発現した組織とは例えば脳スライス切片等が挙げられる。この方法は、前臨床における、病態モデル動物の解析や放射性同位元素標識体リガンドの実験動物での体内動態のトレースに有用である。
さらに、本発明化合物は、ヒスタミンH3受容体に関連した疾患においてヒスタミンH3受容体調節剤(H3受容体アゴニスト、アンタゴニスト、インバースアゴニスト等)の作用を評価することが可能である。具体的には、ヒスタミンH3受容体調節剤候補薬の臨床評価を行うにあたって、脳内での当該薬物のヒスタミンH3受容体占有の程度を評価するためのトレーサー化合物(ヒスタミンH3受容体標識剤)として利用可能である。また、ヒスタミンH3受容体拮抗物質又は逆作動物質を各種病気の治療薬として使用するに当たって、その有効量を推定するためにも有用である。
具体的には、動物に、非標識体のヒスタミンH3受容体調節剤または候補薬を投与した後に、本発明化合物の有効量を投与し、PET等の画像診断技術を用いて評価することで、ヒスタミンH3受容体への非標識体ヒスタミンH3受容体調節剤または候補薬の結合を間接的に定量することが可能となる。
本発明において、「動物」とは、特に断りがない限り、好ましくはヒトである。
本発明化合物で使用される放射性核種は、3H、11C、18F、123I、125I、131I、75Br、76Br又は82Brである。インビトロでのヒスタミンH3受容体標識に使用する場合の好ましい核種は、3H、125Iなどである。画像診断に使用する場合の好ましい核種は、11C、18F、123I、76Brなどである。画像診断の手法としては、陽電子断層撮影(PET)、単一光子放射断層撮影(SPECT)等が利用可能であるが、感度の点ではPETが好ましい。
「ヒスタミンH3受容体に関連した疾患」とは、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性障害、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、肥満、糖尿病、高脂血症、ナルコレプシー、特発性過眠症、行動誘発性睡眠不足症候群、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害、不眠症、うつ病、アレルギー性鼻炎等があげられる。ヒスタミンH3受容体の逆作動又は選択的拮抗は、脳内のヒスタミン及び他のモノアミンの濃度を上昇させ、例えば食物消費のような活動を阻害すると共に、非特異的な末梢的結果を最小限にする。この機構を介して、ヒスタミンH3受容体の逆作動又は選択的拮抗は、覚醒の延長、認知機能の改善、食物摂取の低下、及び前庭反射の正常化を引き起こす。したがって、ヒスタミンH3受容体の逆作動物質又は選択的拮抗物質は、上記のヒスタミンH3受容体に関連した疾患の治療に有効である。
本発明化合物(I)及びその製薬学的に許容される塩は、特許文献1に記載の方法と同様に製造される化合物を用い、下記反応式で示される方法で製造することができる。
[製造法]
本発明の化合物(I)は、公知の有機化学的手法によって製造することができ、例えば、以下のスキーム1〜2による方法に従って製造できる。下記スキーム1〜2において、R1及びXは前記と同義である。また、R2は、水素原子、又は、水酸基又はフェノールの保護基として一般的に使用される基(例えばアセチル、ベンゾイル、メチル、tert−ブチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、メトキシメチル、テトラヒドロピラニル又はtert−ブチルジメチルシリル等の基)を示し、Y1、Y2、Y3及びY4は、同一又は異なって、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子又はメタンスルホニルオキシ基、フェニルスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等の有機スルホニルオキシ基等の脱離基を示す。
スキーム1
工程1:工程1は、既知化合物(1)と化合物(2)とをクロスカップリング反応により縮合して化合物(3)を得るための工程である。化合物(2)は、公知化合物であるか、公知化合物から容易に合成できる化合物である。該クロスカップリング反応は、触媒及びそのリガンドの存在下溶媒中で反応を行う一般的な方法により実施でき、例えば、(Kunzら,Synlett,2003年,15巻,2428−2439頁)に記載の方法又はそれに準じた方法に従って実施できる。また、本反応は塩基の存在下行うことが好ましい。本反応で用いられる触媒としては、銅、ニッケル及びパラジウム等のクロスカップリング反応に一般的に用いられる遷移金属触媒が挙げられ、より具体的には、銅(0)、ヨウ化銅(I)、塩化銅(I)、酸化銅(I)、臭化銅(I)トリストリフェニルホスフィン錯体、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)ベンゼン錯体、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ビス(アセチルアセトナト)ニッケル(II)等が挙げられる。本反応で用いられるリガンドとしては、金属触媒を用いる縮合反応に一般的に用いられるリガンド、例えば、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン、2−アミノピリジン、1,10−フェナンスロリン、2−ヒドロキシベンズアルデヒドオキシム、エチレングリコール、トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等が挙げられる。本反応で用いられる塩基としては、例えば、炭酸カリウム、リン酸カリウム、水酸化カリウム、tert−ブトキシカリウム、tert−ブトキシナトリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。本反応で用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;トルエン、ベンゼン等の炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;アセトン、2−ブタノン等のケトン類;ジメチルスルホキシド;アセトニトリル;水又はこれらの混合溶媒が挙げられる。
工程2:工程2は、化合物(3)のR2が水酸基又はフェノールの保護基として一般的に使用される基である場合、その脱保護により化合物(4)を得るための工程である。該脱保護反応は、保護基の種類に応じた一般的な脱保護反応、例えば(T.W.Greene and P.G.M.Wuts著 Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley and Sons社)に記載の方法又はそれに準じた方法によって実施できる。
工程3:工程3は、化合物(4)と化合物(5)とのカップリング反応により本発明の化合物(I)を得るための工程である。該カップリング反応は、塩基の存在下、溶媒中又は無溶媒でフェノール又はピリドンのO−アルキル化を行う一般的な方法により実施できる。また、必要に応じて、例えば、ヨウ化カリウム、臭化ナトリウム等の添加物を加えることができる。本反応で用いられる塩基としては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、tert−ブトキシカリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等が挙げられる。本反応で用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;トルエン、ベンゼン等の炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;アセトン、2−ブタノン等のケトン類;ジメチルスルホキシド;アセトニトリル;水又はこれらの混合溶媒が挙げられる。化合物(5)は、標識された放射性医薬品の合成に使用される標識試薬であり、放射性医薬品の合成が可能な一般的な施設において製造可能である。」
スキーム2
工程4:工程4は、工程1と同様に既知化合物(1)と化合物(6)とをクロスカップリング反応により縮合して化合物(7)を得るための工程である。化合物(6)は、公知化合物であるか、公知化合物から容易に合成できる化合物である。該クロスカップリング反応は、工程4と同様の方法により実施できる。
工程5:工程5は、化合物(7)と化合物(8)とをカップリング反応により縮合して本発明の化合物(I−2)を得るための工程である。該カップリング反応は、塩基の存在下又は非存在下、溶媒中又は無溶媒で2−ハロピリジンの2位へのアルコキシ基の付加反応を行う一般的な方法により実施できる。また、必要に応じて、例えば、ヨウ化カリウム、臭化ナトリウム等の添加物を加えることができる。本反応で用いられる塩基としては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ナトリウムメトキシド等の有機塩基類;tert−ブトキシカリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基類が挙げられる。本反応で用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;トルエン、ベンゼン等の炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;アセトン、2−ブタノン等のケトン類;ジメチルスルホキシド;アセトニトリル;水又はこれらの混合溶媒が挙げられる。化合物(8)は、標識された放射性医薬品の合成に使用される標識試薬であり、放射性医薬品の合成が可能な一般的な施設において製造可能である。」
以下、実施例と試験例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
本発明は下記の実施例及び試験例によって更に詳細に説明されるが、これら実施例及び試験例は本発明を限定するものではなく、また、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
実施例中記載の各機器データは以下の測定機器で測定した。
MSスペクトル:Agilent 6150/Agilent 1290Infinity
NMRスペクトル:[1H-NMR]JNM−ECA600(日本電子)
実施例中で使用した略語を以下に示す。
MS(質量分析)、APCI(大気圧化学イオン化)、ESI(エレクトロスプレーイオン化)。
(実施例1)
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(6−11C−メトキシピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物A)の合成
工程1−1:
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(プレカーサーB)の合成
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(0.8g)(WO2010/090347国際公開公報の実施例化合物(化合物番号67)であり、同公報に記載の方法に従って合成できる)のエタノール(2mL)溶液に2規定塩酸エタノール溶液(5mL)を加え、封管中100℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をNH型シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=9/1)にて精製し、更にメタノール−水から再結晶して無色粉末の表題化合物(0.58g)を得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm ppm 1.46 - 2.22 (m, 12 H) 2.60 (br. s., 2 H) 2.68 - 2.80 (m, 3 H) 2.92 - 3.05 (m, 2 H) 4.23 (br. s., 1 H) 6.48 (d, J=9.08 Hz, 1 H) 6.62 - 6.69 (m, 2 H) 6.76 (d, J=2.89 Hz, 1 H) 7.29 (dd, J=9.50, 2.89 Hz, 1 H) 7.36 (d, J=2.48 Hz, 1 H)
MS (ESI/APCI Dual) (Positive) m/z; 394(M+H)+
工程1−2−1:
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(6−11C−メトキシピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物A)の合成(方法1)
化合物Aは、プレカーサーBの2−ピリドン部分の酸素原子をサイクロトロン装置により製造した[11C]ヨウ化メチルを用いてアルキル化することにより合成した。
18.0MeVの陽子を用いて14N(P,α)11C反応に従って窒素を20μAのビームカレントを用いて15分照射することにより炭素−11を製造した。標的ガス中の少量の酸素(5ppm)の存在により炭素−11は[11C]二酸化炭素に変換された。得られた[11C]二酸化炭素を水素化リチウムアルミニウムを用いて還元し、続いてヨウ化水素酸と反応させることにより[11C]ヨウ化メチルを合成した。
プレカーサーB(1.0mg)、炭酸セシウム(ca.8mg)及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(300uL)の混合物に超音波を1分間当てて分散した。反応混合物を−20℃に冷却し、[11C]ヨウ化メチルを吹き込み、その後100℃で3分間加熱した。反応混合物にアセトニトリル/50mMリン酸(23/77)溶液(1mL)を加え、分取HPLCカラム(SunFireTM C−18 250×10 mm)に注入し、4mL/分の流量でアセトニトリル/50mMリン酸(23/77)溶液により溶出した。7〜8分後に溶出され丸底フラスコに集められた化合物Aを含む放射活性フラクションを、減圧下エアヒーターで100℃に加熱して蒸発乾固させた。残渣を3.5%リン酸二水素ナトリウム水溶液(3mL)に溶解し、滅菌したバイアル瓶に集めた。品質管理はアセトニトリル/50mMリン酸(21/79)溶液を移動相として、1mL/分の流量で分析的HPLC(SunFireTM C−18 250×4.6 mm)を用いて行った。
本製造により、数量280MBq〜400MBq、放射化学的純度98.5%以上、比放射能85〜110GBq/μmolの化合物Aが得られた。HPLC精製および調剤を含む平均全合成時間は、照射の終了から約32分であった。
工程1−2−2:
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(6−11C−メトキシピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物A)の合成(方法2)
化合物Aは、プレカーサーBの2−ピリドン部分の酸素原子をサイクロトロン装置により製造した[11C]メチルトリフラートを用いてアルキル化することにより合成した。
18.0MeVの陽子を用いて14N(P,α)11C反応に従って窒素を20μAのビームカレントを用いて10分照射することにより炭素−11を製造した。標的ガス中の少量の酸素(5ppm)の存在により炭素−11は[11C]二酸化炭素に変換された。得られた[11C]二酸化炭素を水素化リチウムアルミニウムを用いて還元し、続いてヨウ化水素酸と反応させることにより[11C]ヨウ化メチルを合成した。得られた[11C]ヨウ化メチルの蒸気を150〜200℃に加熱したトリフルオロメタンスルホン酸塩の浸透した黒鉛化カーボンを詰めたカラムに通すことにより[11C]メチルトリフラートを合成した。
プレカーサーB(0.8mg)、炭酸セシウム(ca.8mg)及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(300uL)の混合物を100℃に加熱し、[11C]メチルトリフラートを吹き込み、その後100℃のまま3分間加熱した。反応混合物にアセトニトリル/50mMリン酸(23/77)溶液(1mL)を加え、分取HPLCカラム(SunFireTM C−18 250×10 mm)に注入し、4mL/分の流量でアセトニトリル/50mMリン酸(23/77)溶液により溶出した。7〜8分後に溶出され丸底フラスコに集められた化合物Aを含む放射活性フラクションを、減圧下エアヒーターで100℃に加熱して蒸発乾固させた。残渣を3.5%リン酸二水素ナトリウム水溶液(10mL)に溶解し、滅菌したバイアル瓶に集めた。品質管理はアセトニトリル/50mMリン酸(21/79)溶液を移動相として、1mL/分の流量で分析的HPLC(SunFireTM C−18 250×4.6 mm)を用いて行った。
本製造により、数量444MBq〜960MBq、放射化学的純度98.5%以上、比放射能98〜105GBq/μmolの化合物Aが得られた。HPLC精製および調剤を含む平均全合成時間は、照射の終了から約35分であった。
(実施例2)
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(4−11C−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物C)の合成
工程2−1:
1−{4−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル}−6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オンの合成
6−(1−シクロブチルピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(WO2010/090347国際公開公報に記載の方法に従って合成できる)(1g)、(4−ブロモフェノキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(1.05g)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.235g)、ヨウ化銅(0.127g)及び炭酸カリウム(0.92g)のトルエン(5mL)懸濁液を封管中110℃にて4時間攪拌した。反応混合物を室温まで放冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をNH型シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=88/12〜0/100)にて精製して淡黄色非晶質の表題化合物(0.94g)を得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δppm 0.23 (s, 6 H) 0.91 - 1.06 (m, 9 H) 1.60 - 2.21 (m, 12 H) 2.48 - 2.65 (m, 2 H) 2.67 - 2.82 (m, 3 H) 2.93 - 3.02 (m, 2 H) 4.15 - 4.25 (m, 1 H) 6.26 (d, J=9.08 Hz, 1 H) 6.56 (dd, J=8.88, 2.68 Hz, 1 H) 6.74 (d, J=2.48 Hz, 1 H) 6.84 - 6.94 (m, 2 H) 7.03 - 7.11 (m, 2 H)
MS (ESI/APCI Dual) (Positive) m/z; 507(M+H)+
工程2−2:
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(プレカーサーD)の合成

工程2−1で合成した1−{4−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]フェニル}−6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(0.94g)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液に氷浴下1規定テトラブチルアンモニウムフルオリドテトラヒドロフラン溶液(2.78mL)を加え、室温まで昇温しながら16時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をNH型シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=88/12〜0/100)にて精製し、更にエタノールから再結晶して無色粉末の表題化合物(0.28g)を得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δppm 1.51 - 2.12 (m, 12 H) 2.44 - 2.57 (m, 2 H) 2.60 - 2.75 (m, 3 H) 2.86 - 2.98 (m, 2 H) 4.07 - 4.19 (m, 1 H) 6.22 (d, J=8.67 Hz, 1 H) 6.49 (dd, J=8.88, 2.68 Hz, 1 H) 6.67 (d, J=2.89 Hz, 1 H) 6.73 - 6.79 (m, 2 H) 6.89 - 6.97 (m, 2 H)
MS (ESI/APCI Dual) (Positive) m/z; 393(M+H)+
工程2−3:
6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(4−11C−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン(化合物C)の合成
化合物Cは、プレカーサーDのヒドロキシ基をサイクロトロン装置により製造した[11C]ヨウ化メチルを用いてアルキル化することにより合成した。製造時には20μAのビームカレントを用いて15分照射した。
プレカーサーD(0.7mg)、及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(300uL)の混合物を3mLのグラスバイアルに入れて溶液とし、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(10μL)を加えた。反応混合物を−20℃に冷却し、[11C]ヨウ化メチルを吹き込み、その後100℃で3分間加熱した。反応混合物にアセトニトリル/50mMリン酸(23/77)溶液(1mL)を加え、分取HPLCカラム(SunFireTM C−18 250×10 mm)に注入し、4mL/分の流量でアセトニトリル/50mMリン酸(23/77)溶液により溶出した。10〜13分後に溶出され丸底フラスコに集められた化合物Cを含む放射活性フラクションを、減圧下エアヒーターで100℃に加熱して蒸発乾固させた。残渣を3.5%リン酸二水素ナトリウム水溶液(3mL)に溶解し、滅菌したバイアル瓶に集めた。品質管理はアセトニトリル/50mMリン酸(23/77)溶液を移動相として、1mL/分の流量で分析的HPLC(SunFireTM C−18 250×4.6 mm)を用いて行った。
本製造により、数量603MBq〜1440MBq、放射化学的純度98.9%以上、比放射能98〜110GBq/μmolの化合物Cが得られた。HPLC精製および調剤を含む平均全合成時間は、照射の終了から約34分であった。
<試験例>
PETイメージング
方法
PET撮像にはラット(Sprague-Dawley、雄)を用いた。ラットはイソフルラン(1〜1.5% v/v)にて麻酔し、尾静脈に放射性標識化合物および薬液投与のための留置針を設置した。PET撮像はmicroPET Focus 220 (Siemens)を使用し、イソフルラン麻酔下ラットを同機器に測定用の姿勢にて固定した。動物は37℃の保温マットにて体温の維持を行った。
実施例1の放射性標識化合物A(129 MBq、比放射能 111 GBq/mmol)を尾静脈より投与し、投与直後から90分間のPET撮像を行った。撮像はリストモードで実施し、0.5 mm Hanningフィルターを用いて画像再構成を行った。得られたPETイメージデータは、PMOD software (PMOD Technology)を使用し、放射性標識化合物分布の三次元マップの構築、および前頭皮質、線条体、および小脳に設定したregion of interest(ROI)での放射能濃度の時間変化の解析に用いた。各ROIでの放射能濃度は、放射性標識化合物投与時点を基に減衰補正を行い、また、動物への放射性標識化合物投与量にて補正を行った(表記単位:%injected dose (ID)/ml)。
H3受容体への放射性標識化合物の結合特異性を確認するため、cold体化合物Aを前投与(1 mg/kg、尾静脈より投与)し、直後に放射性標識化合物Aを投与し、放射性標識化合物投与直後から90分間のPET撮像を行った(Blocking試験)
また、実施例2の放射性標識化合物C(191 MBq、比放射能 110 GBq/mmol)を用い、上記と同条件にて試験を行った。Blocking試験は、cold体化合物C(1 mg/kg、尾静脈より投与)を前投与して上記と同様に行った。
試験結果
放射性標識化合物Aの投与直後より、前頭皮質、線条体、および小脳にて放射能濃度の上昇を確認した。前頭皮質への放射性標識化合物の取り込みは投与9分後でピークに達し、取り込み量のピーク値は0.56%ID/mlであった。H3受容体の発現が極めて低い小脳では放射能濃度が速やかに減少したが、H3受容体が発現する前頭皮質、および線条体では放射能濃度の減少が小脳と比較し緩慢であった。
cold体化合物Aを用いたBlocking試験では、前頭皮質、線条体、および小脳にて、放射性標識化合物の取り込みの時間推移に差が認められなかった。このため、前頭皮質、および線条体において放射性標識化合物AがH3受容体へ特異的に結合することが確認された。
放射性標識化合物Cでも、上記化合物Aと同様の結果であり、前頭皮質への放射性標識化合物の取り込みは投与11分後にピークに達し、取り込みのピーク値は0.50%ID/mlであった。cold体化合物Cを用いたBlocking試験でも、化合物Aと同様の結果が確認された。
核磁気共鳴画像と重ね合わせた90分間の加算平均PET画像(水平断面図)を図1に示す。((a) 放射性標識化合物A投与ラット、(b) cold体化合物AでBlocking試験したラット、(c) 放射性標識化合物C投与ラット、(d) cold体化合物CでBlocking試験したラット)
本発明は、PET等の画像診断技術を用いてヒスタミンH3受容体の機能変化に起因する各種疾患の診断をするために有用である。また、ヒスタミンH3受容体拮抗物質又は逆作動物質を各種病気の治療薬として使用するに当たって、PET等の画像診断技術を用いてその有効量を推定するためにも有用である。

Claims (5)

  1. 下記一般式(I)に示される化合物又はその製薬学的に許容される塩。
    (上記一般式(I)において、
    Xは、CH又はNを示し、
    1 は、 11 Cで標識されたメチル基である。)
  2. 6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(6− 11 C−メトキシピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン、
    6−[(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)オキシ]−1−(4− 11 C−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン、又はそれらの製薬学的に許容される塩
  3. 請求項1又は2に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する、ヒスタミンH3受容体標識リガンド。
  4. 請求項1又は2に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する、陽電子断層撮影用のヒスタミンH3受容体標識リガンド。
  5. 請求項1又は2に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する、ヒスタミンH3受容体に関連した疾患の診断薬。
JP2012194480A 2012-09-04 2012-09-04 H3受容体の放射性標識リガンド Expired - Fee Related JP6218366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012194480A JP6218366B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 H3受容体の放射性標識リガンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012194480A JP6218366B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 H3受容体の放射性標識リガンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014047209A JP2014047209A (ja) 2014-03-17
JP6218366B2 true JP6218366B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=50607231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012194480A Expired - Fee Related JP6218366B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 H3受容体の放射性標識リガンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6218366B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114460203B (zh) * 2022-02-15 2023-12-22 浙江海正药业股份有限公司 一种同时检测药物中对甲苯亚磺酸甲酯、对甲苯亚磺酸乙酯、对甲苯亚磺酸异丙酯的方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2594383A1 (en) * 2005-01-07 2006-07-13 Glaxo Group Limited 6- (2 , 3 , 4 , 5-tetrahydro-lh-benzo [d] azepin-7-yloxy) -nicotamide derivatives as radiolabelled ligands
TW201039822A (en) * 2009-02-06 2010-11-16 Taisho Pharmaceutical Co Ltd Dihydroquinolinone derivatives

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014047209A (ja) 2014-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2012304359B2 (en) Compositions, methods, and systems for the synthesis and use of imaging agents
KR102558962B1 (ko) 방사성 표지된 전립선-특이적 막 항원(PSMA) 억제제 [18F]DCFPyL의 개선된 합성
EP2125038B1 (en) Radioactive pet agents for imaging ccr5 in vivo
WO2012161177A1 (ja) 腫瘍の画像診断用標識誘導体
BRPI0821241B1 (pt) Processo para a produção de um composto orgânico marcado com flúor radioativo
BRPI0808503A2 (pt) Composto, e, uso de um composto
Kil et al. Radiosynthesis of N-(4-chloro-3-[11C] methoxyphenyl)-2-picolinamide ([11C] ML128) as a PET radiotracer for metabotropic glutamate receptor subtype 4 (mGlu4)
US20130089502A1 (en) Pet radiopharmaceuticals for differential diagnosis between bilateral and unilateral conditions of primary hyperaldosteronism
JP5613669B2 (ja) アミロイド沈着物を画像化するために有用な化合物の前駆体として適切な新規化合物
TW201026336A (en) Benzothiazole amides for detection of amyloid beta
JP4554202B2 (ja) 放射性標識神経ペプチドyy5受容体拮抗薬
JP6218366B2 (ja) H3受容体の放射性標識リガンド
US20120034165A1 (en) Imaging the central nervous system with purinergic p2x7 receptor binding agents
CN102355899B (zh) 用于体内成像的放射性标记的吡啶基衍生物
Livni et al. Synthesis and biodistribution of 18F-labeled fleroxacin
US20140187784A1 (en) Radioactive quinolinone derivative and pharmaceutical drug comprising the same
JP5744057B2 (ja) アリールオキシアニリドイメージング剤
JP2012509887A (ja) イメージングリガンド
JP2013537239A (ja) 新規前駆体
WO2016005419A1 (en) 4-oxo-1,4-dihydroquinoline-3-carboxamide as selective ligand for cannabinoid receptor 2 for diagnosis and therapy
JP6376376B2 (ja) V1b受容体の放射性標識リガンド
JP2011513277A (ja) 中枢神経系のイメージング
TW200936170A (en) Diagnostic agents for positron emission imaging using F-18 radio-labeled amino-alcohols
JP2017014212A (ja) 核医学画像診断薬
WO2016164921A1 (en) Pet imaging tracer for imaging prostate cancer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161024

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6218366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees