JP6205963B2 - 多層構造プラスチック容器 - Google Patents
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Description
前記酸素吸収バリア層は、酸素吸収剤が酸素バリア性樹脂に分散された酸素吸収バリア性樹脂組成物から形成され、且つ、15〜40μmの厚みを有しており、
前記酸素吸収バリア性樹脂組成物は、0.05〜1.2cc/g・dayのペレット酸素吸収能を有していると共に、
前記酸素吸収バリア層が、容器壁の厚み方向中心よりも外面側にシフトしていることを条件として、前記酸素吸収バリア層の外面と外層表面との間隔が、10〜150μmの範囲にあり、且つ前記酸素吸収バリア層を含む多層構造のトータル厚みが150〜800μmの範囲にあることを特徴とする多層構造プラスチック容器が提供される。
本発明において、内外層1,3として使用されるオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、線状超低密度ポリエチレン(LVLDPE)等のポリエチレンや、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等を挙げることができる。
更に内外層1,3中には、必要により、滑剤、改質剤、顔料、紫外線吸収剤等が配合されていてもよい。
接着層5は、内外層1,3を形成するオレフィン樹脂と酸素吸収バリア層7(特に該層中の酸素バリア性樹脂)との接着性が乏しいために設けられる層であり、これにより、デラミネーションなどの不都合を生じることなく酸素吸収バリア層7を設けることができ、酸素吸収バリア層7の酸素に対するバリア性を有効に発揮させることができるというものである。
本発明において、酸素吸収バリア層7は、酸素吸収剤が酸素バリア性樹脂に分散された酸素吸収バリア性樹脂組成物により形成される。
上記の酸素吸収剤は、通常、酸化性有機成分からなるものであり、必要に応じて遷移金属触媒成分が併用される。即ち、酸化性有機成分が酸素を吸収して酸化されることにより酸素を遮断する機能(酸素吸収能)を示し、遷移金属触媒成分は、酸化性有機成分の酸化を促進するために適宜配合されるものである。このような酸化性有機成分及び遷移金属成分としては、公知のものが使用される。
ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン;
1,4−ヘキサジエン、3−メチル−1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、4,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン等の鎖状非共役ジエン;
メチルテトラヒドロインデン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、5−ビニリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン等の環状非共役ジエン;
2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエン等のトリエン、クロロプレン;
また、上記ポリエンと共重合させる他の単量体としては、例えば、炭素数が2乃至20のα−オレフィン、具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセン等を例示することができ、また、これら以外にも、スチレン、ビニルトリエン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、メチルメタクリレート、エチルアクリレートなどを用いることもできる。
環化反応に用いる酸触媒としては、従来公知のものが使用でき、例えば、硫酸、フルオロメタンスルホン酸、ジフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、炭素数2〜18のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、これらの無水物又はアルキルエステル等の有機スルホン酸化合物等を用いることができる。
上述した酸化性重合体環化物としては、ポリブタジエン環化物、ポリイソプレン環化物、天然ゴム環化物等が好適であるが、勿論、これらに限定されない。
また、成形性の観点から、重量平均分子量(Mw)はポリスチレン換算で1万乃至50万の範囲であることが好適である。
アセチルアセトン、
アセト酢酸エチル、
1,3−シクロヘキサジオン、
メチレンビス−1,3−シクロヘキサジオン、
2−ベンジル−1,3−シクロヘキサジオン、
アセチルテトラロン、
パルミトイルテトラロン、
ステアロイルテトラロン、
ベンゾイルテトラロン、
2−アセチルシクロヘキサノン、
2−ベンゾイルシクロヘキサノン、
2−アセチル−1,3−シクロヘキサジオン、
ベンゾイル−p−クロルベンゾイルメタン、
ビス(4−メチルベンゾイル)メタン、
ビス(2−ヒドロキシベンゾイル)メタン、
ベンゾイルアセトン、
トリベンゾイルメタン、
ジアセチルベンゾイルメタン、
ステアロイルベンゾイルメタン、
パルミトイルベンゾイルメタン、
ラウロイルベンゾイルメタン、
ジベンゾイルメタン、
ビス(4−クロルベンゾイル)メタン、
ベンゾイルアセチルフェニルメタン、
ステアロイル(4−メトキシベンゾイル)メタン、
ブタノイルアセトン、
ジステアロイルメタン、
ステアロイルアセトン、
ビス(シクロヘキサノイル)メタン、
ジピバロイルメタンなど。
酸素バリア性樹脂は、酸素吸収バリア層7のマトリックスとなるものであり、この酸素バリア性樹脂中に上述した酸素吸収剤が分散される。即ち、この酸素バリア性樹脂は、これ自体で酸素の通過を物理的に遮断するとともに、酸素吸収剤と酸素との接触を可及的に少なくし、酸素との反応による酸素吸収剤の消耗を抑制し、酸素吸収剤の寿命を長くするために使用される。
酸素吸収バリア層7は、上述した酸素吸収剤と酸素バリア性樹脂とを含む酸素吸収バリア性樹脂組成物により形成されるものであるが、この樹脂組成物は、ペレット酸素吸収能が0.05〜1.2cc/g・day、好ましくは0.1〜0.8cc/g・dayの範囲内であることが必要である。このペレット酸素吸収能は、該樹脂組成物のペレットを所定の容積の容器内に1日(24時間)保管したときの容器内酸素量の変化から算出することができる(詳細な条件は実施例参照)。
例えば、ペレット酸素吸収能が上記範囲よりも小さい樹脂組成物を用いて酸素吸収バリア層7を形成した場合には、当然、優れた酸素バリア性を発現させることができない。また、注目すべきは、ペレット酸素吸収能が上記範囲よりも大きな樹脂組成物を用いた場合には、優れた酸素バリア性を発現させることができたとしても、これを長期間にわたって維持させることができなくなってしまうという点にある。即ち、形成される酸素吸収バリア層7の酸素吸収能が大きすぎるため、短期間で酸素吸収剤の酸素吸収能が消耗してしまい、例えば4か月以上にわたって優れた酸素バリア性を維持させることができなくなってしまうわけである。勿論、形成される酸素吸収バリア層7の厚みをかなり厚くすれば、長期の酸素バリア性を確保することは可能となるが、この場合には、酸素吸収バリア層7の厚みが必要以上に厚くなってしまうため、内外層1,3を形成するオレフィン樹脂の柔軟性や可撓性などに由来する容器特性、例えば落下強度などが損なわれてしまうこととなる。従来公知の技術では、酸素吸収能を大きくすることについて多くの検討がなされており、本発明のように、酸素吸収能をある程度制限するような検討はなされていなかったといってよい。
例えば、内外層1,3の内部には、前記したようにリグラインド層を設けることができるし、また、内層1には、リグラインド層も含めて、臭気捕捉剤を配合しておくことが好適である。このような臭気捕捉剤としては、ケイ酸塩を主成分とする多孔性無機物、例えばゼオライトや、モンモリロナイト等のスメクタイト粘土鉱物を酸処理して得られる活性白土の粉末が好適であり、特にNa−ZSM5型結晶であるハイシリカゼオライト(シリカ/アルミナ比が100以上)が所謂プラスチック特有のポリ臭や酸化副生成物捕捉性能に優れる。このような臭気捕捉剤は、一般に、内層中に0.5乃至10重量%の量で配合される。
外層3/接着層5/酸素吸収バリア層7/接着層5/内層1
の3種5層構造とすることが最も好適である。
即ち、本発明では、上記のようなシンプルな層構造であっても、オレフィン樹脂による容器特性を損なうことなく、優れた酸素バリア性を長期間にわたって維持することができ、例えば、レトルト殺菌処理のような過酷な高温での熱処理が行われた場合にも、酸素吸収剤(酸化性有機成分)の消耗を有効に抑制でき、長期間にわたって優れた酸素バリア性を示す。しかも、このようなシンプルな層構造では、その製造も容易であり、製造コストの増大も回避でき、工業的に極めて有利となる。
また、本発明の多層構造容器10は透明性にも優れているため、透明性の要求される包装用途にも好適に使用できる。
尚、以下の実験例で行った各種の測定は、以下の方法により行った。
実施例、比較例に用いたバリア層用樹脂ペレットを液体窒素中に入れ凍結粉砕した後、容量80mlのハイレトカップに0.5gを入れ、さらに水2.0mlを入れ、このカップの開口部をアルミ箔で熱密封した後、30℃×1日間(24時間)保管した。
次いで、ハイレトカップ内(RHは100%)のヘッドスペースをガスクロマトグラフィ(GC)で酸素濃度を測定し、ペレット1g、1日あたりの酸素吸収量を算出し、ペレット酸素吸収能とした。
実施例、比較例で得られたボトルに窒素ガスを充填しキャップで密封したのち、未処理(熱処理なし)ボトルを30℃、80%RH雰囲気に保管した。充填直後の容器内酸素濃度(%)と、2ヶ月保管後及び4か月保管後の容器内酸素濃度(%)を測定し、各水準とも5本のボトルを測定し、その平均を求め、ボトル当たりの容器内酸素濃度の増加量(%)を下記式により算出した。
容器内酸素濃度増加量(%)=B−A
Aは、窒素ガス充填直後の容器内酸素濃度(%)であり、
Bは、2ヶ月保管後或いは4か月保管後の容器内酸素濃度(%)である。
上記で算出される容器内酸素濃度の増加量(%)に基づいて、以下の基準で酸素バリア性を評価した。
◎:増加量が0.2%未満である。
○:増加量が0.2%以上0.5%未満である。
△:増加量が0.5%以上1.0%未満である。
×:増加量が1.0%以上である。
得られたボトルに180gの水を充填し、5℃の環境下で24時間保存し、5℃の温度で高さ100cmから縦落下後横落下の順で交互に5回落下させた。n数は各10本とした。次のように評点にした。○、△を許容範囲内とした。
〇:破損なし
△:破損が1本である
×:破損が2本以上である
得られたボトルに80℃に熱した和光純薬工業製HPLC用蒸留水を180ml充填し、キャップで密栓し、30℃−80%RHにて1週間保管したのち、サンプルを室温に調温し、内容液の味覚(フレーバー)を次の評点で官能評価した。パネラーは6名とした。
(1点=無味、2点=わずかに味がする、3点=味がする、4点=かなり味がする)
◎:平均評点が2.0未満である。
○:平均評点が2.0以上2.5未満である
△:平均評点が2.5以上3.0未満である
×:平均評点が3.0以上である
(内外層形成用オレフィン樹脂)
ランダム共重合ポリプロピレン
(接着樹脂)
酸変性ポリプロピレン
(酸素バリア性樹脂)
エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOHと略す)
エチレン含量:32mol%
酸素透過係数:0.3(20μm;cc/m2・day・atm)
メタキシリレンジアジパミド(MXD6と略す)
酸素透過係数:3.0(20μm;cc/m2・day・atm)
(酸素吸収剤A:酸化性有機成分A)
ポリイソプレン環化物
(酸素吸収剤B:酸化性有機成分B)
ポリブタジエン
(Co触媒:遷移金属触媒)
ステアリン酸コバルト
上記の酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤A(酸化性有機成分A)を溶融混合して、酸素吸収剤濃度が30重量%(wt%)の酸素吸収バリア性樹脂組成物のペレットを調製した。この樹脂組成物のペレット酸素吸収能を測定したところ、0.3cc/g・dayであった。
このボトル胴部の層構造及び胴壁各層の厚みは以下のとおりである。
外層(45μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(25μm)/接着層(5μm)/内層(420μm)
この容器について、酸素バリア性、落下強度及びフレーバー性の評価を行い、酸素吸収バリア層仕様、d寸法(酸素吸収バリア層外面と外層表面との間隔)と共に、その結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Aとコバルト触媒(Co触媒)を溶融混合して、酸素吸収剤濃度30重量%でコバルト触媒250ppmの酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Aとコバルト触媒を溶融混合して、酸素吸収剤濃度30重量%でコバルト触媒150ppmの酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Aを溶融混合して、酸素吸収剤濃度10重量%の酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Aを溶融混合して、酸素吸収剤濃度5重量%の酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(45μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(40μm)/接着層(5μm)/内層(405μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(45μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(30μm)/接着層(5μm)/内層(415μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(45μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(20μm)/接着層(5μm)/内層(425μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(45μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(15μm)/接着層(5μm)/内層(430μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(145μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(25μm)/接着層(5μm)/内層(320μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(95μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(25μm)/接着層(5μm)/内層(370μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(10μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(25μm)/接着層(5μm)/内層(455μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(5μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(25μm)/接着層(5μm)/内層(460μm)
酸素バリア性樹脂をMXD6にした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Bとコバルト触媒を溶融混合して、酸素吸収剤濃度5重量%でコバルト触媒250ppmの酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Bとコバルト触媒を溶融混合して、酸素吸収剤濃度10重量%でコバルト触媒250ppmの酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Bとコバルト触媒を溶融混合して、酸素吸収剤濃度5重量%でコバルト触媒100ppmの酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Aを溶融混合して、酸素吸収剤濃度3重量%の酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
酸素バリア性樹脂(EVOH)と酸素吸収剤Aとコバルト触媒を溶融混合して、酸素吸収剤濃度30重量%でコバルト触媒300ppmの酸素吸収バリア性樹脂組成物ペレットを調製した以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(45μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(10μm)/接着層(5μm)/内層(435μm)
ボトル胴壁各層の厚みを次のようにした以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
外層(45μm)/接着層(5μm)/酸素吸収バリア層(45μm)/接着層(5μm)/内層(400μm)
酸素吸収剤を使用しない以外は実施例1と同様にして多層構造ボトルを成形し、評価を行った。評価結果を表1に示した。
3:外層
5:接着層
7:酸素吸収バリア層
10:多層構造容器
Claims (1)
- オレフィン樹脂製の内外層と、接着層を介して該内外層の間に設けられた酸素吸収バリア層とからなる多層構造を有するプラスチック容器において、
前記酸素吸収バリア層は、酸素吸収剤が酸素バリア性樹脂に分散された酸素吸収バリア性樹脂組成物から形成され、且つ、15〜40μmの厚みを有しており、
前記酸素吸収バリア性樹脂組成物は、0.05〜1.2cc/g・dayのペレット酸素吸収能を有していると共に、
前記酸素吸収バリア層が、容器壁の厚み方向中心よりも外面側にシフトしていることを条件として、前記酸素吸収バリア層の外面と外層表面との間隔が、10〜150μmの範囲にあり、且つ前記酸素吸収バリア層を含む多層構造のトータル厚みが150〜800μmの範囲にあることを特徴とする多層構造プラスチック容器。
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