JP6205888B2 - 乗物用シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
先ず、第1の発明は、ベースと、前記ベースの上方に位置するクッションフレームと、前記ベースと前記クッションフレームとを相対移動可能に連結する連結部と、前記クッションフレームが上昇するように前記連結部を付勢可能なトーションバーとを備えており、前記連結部には前記クッションフレームに回動可能に支持される中空の棒状部材を構成要素として含んでいる乗物用シートであって、前記トーションバーの一端側は前記棒状部材に設けた切り欠き部と係合し、前記トーションバーの他端側は前記クッションフレームに係合し、前記棒状部材の一端には、前記トーションバーの軸の位置を定める位置規制部材が取り付けられている。
また前記位置規制部材は、前記棒状部材に取り付けられた状態を基準として、前記棒状部材に挿通されている挿通部と、前記棒状部材の一端の縁に外側から当接している前記端面部とを有するとともに、前記切り欠き部に向かう方向に前記端面部と前記挿通部を貫通して設けられている切欠き状の開放部に、前記切り欠き部に係合した前記トーションバーが挿入されていることを特徴とする。
また第1の発明によれば、前記棒状部材には、トーションバーの軸の位置を定める位置規制部材が上述の構成で取り付けられているため、トーションバーを適切な状態でねじることが可能となる。また、トーションバーをねじった際にもトーションバーの短手方向に向けて大きく変形するような事態が抑制される。そのため、トーションバーと棒状部材が接することによる音の発生を抑制することが可能となる。
なお、本明細書における前後方向、上下方向、左右方向などの方向は、図1に示したXが前方向、Yが左方向、Zが上方向と規定される。例えば、通常、乗員が着座した際に視界に入るほうが前方で、視界に入らない後頭部側が後方となる。
本実施の形態の乗物用シート1は、車両に用いられる乗物用シート1であり、運転席又は助手席となるフロントシートである。また、当該乗物用シート1は、図示しないヘッドレストと、乗員の背凭れ部となるシートバック3と、着座面を形成するシートクッション2を備えている。シートバック3とシートクッション2は、主として金属で構成されたフレームを骨格として使用している。シートクッション2のフレームであるクッションフレーム20は、シートバック3のフレームであるバックフレーム(図示せず)に対して接続される構成である。
なお、リクライニングプレートは、バックフレーム(図示せず)と回動可能に接続されている。また、リクライニングプレートとバックフレームとがなす角度を設定可能とするためにリクライナー(図示せず)も設けられている。
より具体的には、リンク部位として、傾動可能な2つのフロントリンク61a,61aと2つのリアリンク62a,62aが備えられている。フロントリンク61a及びリアリンク62aの一端はリンク用ブラケット72を介してスライドレール機構51を構成するアッパレール52に固定されており、当該スライドレール機構51は床面Fに固定されている。つまり、床面Fに固定されたスライドレール機構51に取り付けられたリンク用ブラケット72に対して回動可能にフロントリンク61aとリアリンク62aが接続されている(図1参照)。なお、本実施の形態においては、当該スライドレール機構51がベースに相当する。
2つのフロントリンク61a,61aは、中空の棒状部材6であるフロントロッド61と固定されており、2つのリアリンク62a,62aは中空の棒状部材6であるリアロッド62と固定されている。また、左右方向に延びるフロントロッド61とリアロッド62は各々、ロアアーム21に対して回動可能な状態で取り付けられている。
リアロッド62にはセクターギヤ62bが固定されており、2つあるロアアーム21,21のうち一方のロアアーム21に取り付けられたピニオンギヤ73と噛み合うように配置されている。
なお、フロントロッド61は、ロアアーム21に回動可能に支持されているため、リアロッド62の回動に併せて回動することになる。そのため、クッションフレーム20全体が上下に移動することになる。
本実施の形態においては、リフターレバー77を操作してピニオンギヤ73を回動させる際、操作者の負担を軽減する構成を採用する。そのため、クッションフレーム20が上昇するように連結部を付勢可能なトーションバー9を設けている。トーションバー9は、ねじられた状態から元の状態に回復する際に、クッションフレーム20を上昇させるように機能する。
本実施の形態におけるトーションバー9は断面視略円形状の金属製の棒を曲げることで形成されている。トーションバー9の一端には、略直角のL字状に折り曲げた、折れ曲がり部9aを備えている(図3参照)。当該折れ曲がり部9aを備えることにより、トーションバー9をリアロッド62に設けた切り欠き部65に引っかけることが可能な構成である(図2参照)。リアロッド62に設けた切り欠き部65は、図2、3に示すように、リアロッド62の一端から長手方向に向けて、トーションバー9の径の長さと略一致した幅の溝を切り欠くことで形成されている。このため、トーションバー9がリアロッド62の周方向に移動することが抑制される。
また、L字状の折れ曲がり部9aにおける短手方向の長さは、棒状部材6の内径よりも短く、トーションバー9を棒状部材6の内部に挿通することが可能な長さである。
なお、通常、図1に示すように、棒状部材6であるリアロッド62から径方向にリアリンク62aが延在するのであるが、図3においては、説明の便宜のためにリアリンク62aを省略して示している。
本実施の形態においては、当該カラー部材83は二つのカラー分割体83a,83aで構成されており、当該カラー分割体83a,83aがトーションバー9の周囲を囲むように配置される。
当該カラー部材83と位置規制部材81により、トーションバー9の長手方向とリアロッド62の長手方向とが略一致するように配置する。当該構成であるため、トーションバー9がねじられた状態であるかどうかにかかわらず、トーションバー9とリアロッド62との相対的な位置を概ね同じ状態とすることが可能となる。その結果、トーションバー9を適切にねじることや、ねじり状態を適切に回復することが可能となる。なお、カラー部材83はトーションバー9からの力により破損することが無いよう、金属などの剛性が高いものを使用することが好ましい。
なお、本実施の形態においては、クッションフレーム20が下方に位置するほど、トーションバー9が強くねじられる状態となる。そのため、クッションフレーム20が下方に位置するほど、復元しようとする力、つまりはクッションフレーム20を上昇させようとする力が大きくなる。
先ず、リアロッド62をクッションフレーム20に挿入した状態とする。具体的には、リアロッド62はその中心軸を回動中心として回動可能な状態でロアアーム21に挿入した状態とする。
当該状態のリアロッド62の他端側からトーションバー9を挿入する。リアロッド62にトーションバー9の一端側を挿入する際には、トーションバー9の他方側を支持する部材であるカラー部材83で包囲した状態にする。この状態のまま、当該カラー部材83をリアロッド62の他端側に挿入するように移動させることで、カラー部材83をリアロッド62に装着する。
トーションバー9の一端側がリアロッド62の一端側に到達した時点で、トーションバー9の端部に設けられた折れ曲がり部9aを、棒状部材6に設けた切り欠き部65に係合する。その際、トーションバー9の他端側に設けた係合部位9bはロアアーム21に設けた係合ピン21aに係合されるようにする。
その後、リアロッド62の一端側に位置規制部材81を挿入し、トーションバー9の一端側の位置を規制する。
また、切り欠き部65がクッションフレーム20よりも外側に位置しているため、係合作業や、係合状態の確認作業が行いやすくなる。
また、リアロッド62が略円筒形状であるため、トーションバー9をリアロッド62に挿入する場合にも、リアロッド62を単に直進させればよいため、組立作業の効率がよくなる。
また、トーションバー9が設けられているため、シートクッション2を上昇させる際に必要な力を抑制することが可能となる。
また、トーションバー9がリアロッド62に挿通されて配置されているため、トーションバー9を配置させるためだけに、ロアアーム21間に空間を確保する必要性が無い。
また、トーションバー9がリアロッド62の軸の中心と重なるように配置されているため、トーションバー9がねじれても、リアロッド62と接触することが抑制され、トーションバー9とリアロッド62が擦れることにより生じる異音の発生を抑制することが可能となる。
また、トーションバー9の中心軸をねじり中心とすることが可能であるため、トーションバー9を適切にねじることや、ねじり状態を適切に回復することが可能となる。
例えば、リアロッドにトーションバーを設けているが、フロントロッドにトーションバーを設けるものとすることも可能である。
本実施の形態においては、セクターギヤが配置される側の端部に切り欠き部を設けているが、セクターギヤが配置されていない側の端部に切り欠き部を設けるものとすることも可能である。
また、棒状部材に設ける切り欠き部は棒状部材の端部に設けるものとせずに、その中間位置に長孔のように設けるものとすることも可能である。
また、棒状部材の中心軸と略一致するようにトーションバーを配置するものとせずに、トーションバーは棒状部材の中心軸とずれて配置されているものとすることも可能である。
また、トーションバーの位置を定める位置規制部材やカラー部材は設けないものとすることも可能である。
また、本実施の形態においては、リフターレバーを操作することにより、クッションフレームを手動で昇降させているが、モータなどの動力源を用いて昇降させる形態のものにも適応させることが可能である。その場合、モータなどの動力源への負荷を抑制することが可能となる。
また、トーションバーの端部は略L字形状の曲げ方ではなくJ字形状やコ字形状とすることも可能である。
また、トーションバーの端部に凹部や凸部を設け、当該凹部や凸部を棒状部材の切り欠き部に掛け合わせることも可能である。
また、カラー部材は二つのカラー分割体を組み合わせて構成する必要性は無く、分割体としない構成にすることも、三つ以上のカラー分割体を組み合わせて構成することも可能である。
また、クッションフレームとトーションバーの係合態様は、クッションフレームに設けたピンに対してトーションバーを当接させる態様ではなく、クッションフレームに設けた凹状の部位にトーションバーの一端を嵌め合わせる態様とすることも可能である。
また、ベースはシートクッションを前後に移動させることが可能なスライドレール機構とせずに、シートクッションが前後に移動できない態様のものとすることも可能である。
また、乗物としては、車両であることに限らず、飛行機やヘリコプターなど空中を飛行する乗物や、船舶や潜水艇など海面や海中などを移動する乗物としてもよい。
2 シートクッション
3 シートバック
8 トーションバー
20 クッションフレーム
21 ロアアーム
61 フロントロッド
62 リアロッド
65 切り欠き部
81 位置規制部材
83 カラー部材
Claims (3)
- ベースと、前記ベースの上方に位置するクッションフレームと、前記ベースと前記クッションフレームとを相対移動可能に連結する連結部と、前記クッションフレームが上昇するように前記連結部を付勢可能なトーションバーとを備えており、前記連結部には前記クッションフレームに回動可能に支持される中空の棒状部材を構成要素として含んでいる乗物用シートであって、
前記トーションバーの一端側は前記棒状部材に設けた切り欠き部と係合し、前記トーションバーの他端側は前記クッションフレームに係合し、
前記棒状部材の一端には、前記トーションバーの軸の位置を定める位置規制部材が取り付けられており、
前記位置規制部材は、前記棒状部材に取り付けられた状態を基準として、前記棒状部材に挿通されている挿通部と、前記棒状部材の一端の縁に外側から当接している端面部とを有するとともに、
前記切り欠き部に向かう方向に前記端面部と前記挿通部を貫通して設けられている切欠き状の開放部に、前記切り欠き部に係合した前記トーションバーが挿入されていることを特徴とする乗物用シート。 - 請求項1に記載の乗物用シートであって、
前記切り欠き部は前記クッションフレームよりも幅方向外側に設けられていることを特徴とする乗物用シート。 - ベースと、前記ベースの上方に位置するクッションフレームと、前記ベースと前記クッションフレームとを相対移動可能に連結する連結部と、前記クッションフレームが上昇するように前記連結部を付勢可能なトーションバーとを備えており、前記連結部には前記クッションフレームに回動可能に支持される中空の棒状部材を構成要素として含んでおり、
前記トーションバーの一端側を前記棒状部材に係合するとともに、前記トーションバーの他端側を前記クッションフレームに係合する乗物用シートの製造方法であって、
前記トーションバーの一端側を前記棒状部材に設けた切り欠き部に係合したのち、前記トーションバーの軸の位置を定める位置規制部材を前記棒状部材に取り付ける構成とし、
前記位置規制部材は、前記棒状部材に取り付けられる際に、前記棒状部材に挿通される挿通部と、前記挿通部の一端で前記棒状部材の径方向外方に張出す端面部とを有するとともに、前記切り欠き部に係合した前記トーションバーを挿入可能な切欠き状の開放部が、前記切り欠き部に向かうように前記端面部と前記挿通部を貫通して設けられており、
前記位置規制部材を前記棒状部材に取り付けるに際して、前記開放部を、前記切り欠き部に係合した前記トーションバーに向けながら、前記挿通部を前記棒状部材に挿入していくことにより、前記開放部に対して前記切り欠き部に係合した前記トーションバーを挿入してその軸の位置を定めつつ、前記端面部を、前記棒状部材の一端の縁に外側から当接させることを特徴とする乗物用シートの製造方法。
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