JP6110215B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車用変速装置として、或いはポンプ等の各種産業用機械の運転速度を調節する為の変速装置として利用する、トロイダル型無段変速機の改良に関する。
自動車用変速装置としてトロイダル型無段変速機を使用する事が、特許文献1〜4等の多くの刊行物に記載されると共に一部で実施されていて周知である。又、トロイダル型無段変速機と遊星歯車機構とを組み合わせて変速比の調整幅を広くする構造も、特許文献5等、やはり多くの刊行物に記載されて、従来から広く知られている。図3は、これら各特許文献に記載されて従来から広く知られているトロイダル型無段変速機の第1例を示している。この従来構造の第1例の場合、入力回転軸1の両端寄り部分の周囲に1対の入力側ディスク2a、2bを、それぞれがトロイド曲面である内側面同士を互いに対向させた状態で、ボールスプライン20、20を介して支持し、遠近動可能に、且つ、前記入力回転軸1と同期して回転する様にしている。又、この入力回転軸1の中間部周囲に出力筒3を、この入力回転軸1に対する相対回転を可能に支持している。又、この出力筒3の外周面には、軸方向中央部に出力歯車4を固設すると共に、軸方向両端部に1対の出力側ディスク5、5を、スプライン係合により、前記出力筒3と同期した回転を可能に支持している。又、この状態で、それぞれがトロイド曲面である、前記両出力側ディスク5、5の内側面を、前記両入力側ディスク2a、2bの内側面に対向させている。
又、前記両入力側ディスク2a、2bと前記両出力側ディスク5、5との間に、それぞれの周面を球状凸面とした複数個のパワーローラ6、6を挟持している。これら各パワーローラ6、6は、それぞれトラニオン7、7に回転自在に支持されており、前記両入力側ディスク2a、2bの回転に伴って回転しつつ、これら両入力側ディスク2a、2bから前記両出力側ディスク5、5に動力を伝達する。即ち、トロイダル型無段変速機の運転時には、駆動軸8により一方(図3の左方)の入力側ディスク2aを、押圧装置9(図示の構造はローディングカム式の押圧装置)を介して回転駆動する。この結果、前記入力回転軸1の両端部に支持された1対の入力側ディスク2a、2bが、互いに近づく方向に押圧されつつ同期して回転する。そして、この回転が、前記各パワーローラ6、6を介して前記両出力側ディスク5、5に伝わり、前記出力歯車4から取り出される。尚、前記各トラニオン7、7が、特許請求の範囲に記載した支持部材に相当する。
又、前記入力回転軸1の両端部近傍で前記両入力側ディスク2a、2bを軸方向両側から挟む位置に、それぞれ予圧ばね10a、10bを設けている。そして、前記押圧装置9の非作動時(前記駆動軸8の停止時)にも、前記各パワーローラ6、6の周面と、前記入力側、出力側各ディスク2a、2b、5の内側面との転がり接触部(トラクション部)の面圧を、必要最低限だけは確保する様にしている。従って、これら各転がり接触部は、トロイダル型無段変速機の運転開始直後から、過大な滑りを生じる事なく、動力伝達を開始する。尚、前記必要最低限の面圧を確保する為の弾力は、前記押圧装置9の内径側に配置した予圧ばね10aにより得る。前記入力回転軸1の先端部に螺着したローディングナット11と入力側ディスク2bの外側面との間に配置した予圧ばね10bは、前記押圧装置9の急な作動時に加わる衝撃を緩和するものであって、省略する事もできる。設ける場合には、十分に(大きなトルクを伝達する際にも完全に押し潰されない程度に)大きな弾力を持たせる。
上述の様なトロイダル型無段変速機の場合、前記必要最低限の面圧を確保する為の前記予圧ばね10aの弾力を調整する作業が面倒である。即ち、前記従来構造の第1例の場合、この予圧ばね10aの弾力を、前記入力回転軸1の先端部に螺着したローディングナット11の締め付け量を変更する事により調整する必要があり、面倒である。これに対し、特許文献6〜7等には、ローディングナットに代えてコッタと呼ばれる係止環を用いた構造が記載されている。図4〜7は、この様な係止環を組み込んだ従来構造の第2例を示している。この従来構造の第2例の場合、入力側ディスク2bの中心部にスプライン孔12を形成し、このスプライン孔12と、入力回転軸1aの先端寄り部分の外周面に形成したスプライン軸部13とを係合している。又、この入力回転軸1aの先端部外周面で、このスプライン軸部13から軸方向に外れた部分に、全周に亙って係止溝14を形成し、この係止溝14に、複数(2〜4個)の部分円弧状の素子から成る係止環15の径方向内半部を係止している。そして、この係止環15の内側面(図4〜5の左側面)のうちの径方向外端寄り部分を、入力側ディスク2bの外側面のうちの径方向内端部に当接させる。押圧装置9(図示の構造は油圧式の押圧装置)の非作動時に、各パワーローラ6、6(図3参照)の周面と、入力、出力側各ディスク2a、2b、5aの内側面との転がり接触部の面圧を必要最低限確保する為の、皿ばね10aの弾力の調整は、前記係止環15として、適正な軸方向の厚さ寸法を有するものを選択する事により図る。又、前記入力回転軸1aの先端部に断面L字形の抑え環16を外嵌し、この抑え環16の内周面を、前記係止環15の外周面に当接或いは近接対向させる事により、この係止環15(を構成する各素子)が前記係止溝14から抜け出るのを防止している。この様な抑え環16は、前記入力回転軸1aの先端部に係止した止め輪17により軸方向の変位を阻止する。以上の様な構成により、前記入力側ディスク2bを前記入力回転軸1aに、この入力回転軸1aと同期した回転を可能に支持している。尚、前記従来構造の第2例の場合、出力側ディスク5aとして一体型のものを使用する事により、トロイダル型無段変速機全体として小型・軽量化を図っている。但し、この部分の構造及び作用に就いては、本発明の要旨とは関係しない為、詳しい説明は省略する。
上述の様な従来構造の第2例に係るトロイダル型無段変速機の場合、運転時に、前記先端側の入力側ディスク2bは、前記押圧装置9の発生する推力に基づく前記各パワーローラ6、6から受ける力に基づいて、図8に誇張して示す様に、この入力側ディスク2bの外径寄り部分が前記係止環15側に近付く方向(軸方向)に弾性変形する。即ち、運転時に前記推力に基づき前記入力側ディスク2bに加わる力は、トロイダル型無段変速機の運転時に最大で数十kN〜百数十kN(数tF〜十数tF)程度となり、この様な力に基づく入力側ディスク2bの軸方向に関する弾性変形量は、コンマ数mm(10分の数mm)程度と無視できない量となる。そして、この様に前記入力側ディスク2bが軸方向に弾性変形すると、この入力側ディスク2bの外側面と前記係止環15の内側面とが断続的に繰り返し当接する可能性がある。前記従来構造の第2例の場合には、前記入力側ディスク2bの中心部にスプライン孔12を設けている為、このスプライン孔12の各雌スプライン溝の外端縁(図4、5の右端縁)と、前記係止環15の内側面(図4、5の左側面)とが断続的に繰り返し当接して互いに擦れ合い、これら各雌スプライン溝の外端縁が前記係止環15の内側面に食い込む傾向となって、当該部分でフレッチング摩耗が生じる可能性がある。特に、前記入力側ディスク2bが弾性変形する円周方向位置は、前記各パワーローラ6、6により押し付けられる部分が変化するのに伴って常に変化する。この為、前記擦れ合いの周波数は相当に高く(例えば百数十Hzに)なり、フレッチング摩耗発生の面からはかなり厳しい条件となる。この様なフレッチング摩耗は、剥離等の損傷の起点となったり、発生した摩耗粉が潤滑油(トラクションオイル)を汚染し、各部の潤滑状態を不良にする可能性がある。
特開2003−214516号公報 特開2007−315595号公報 特開2008−25821号公報 特開2008−275088号公報 特開2004−169719号公報 特開2000−205361号公報 特開2009−041715号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、外側ディスクの軸方向の弾性変形に拘らず、この外側ディスクの中心部に設けられたスプライン孔の雌スプライン溝の端縁と、係止環の片側面との間でフレッチング摩耗が発生するのを防止できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のトロイダル型無段変速機は、回転軸と、1対の外側ディスクと、内側ディスクと、複数個の支持部材と、これら各支持部材と同数のパワーローラと、押圧装置と、係止環とを備える。
このうちの前記回転軸は、先端部外周面に係止凹溝を、この係止凹溝と軸方向に隣接する部分にスプライン軸部を、それぞれ設けている。
又、前記両外側ディスクは、それぞれが断面円弧形である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で前記回転軸の両端部に、この回転軸と同期した回転を自在に、且つ、前記両外側ディスクのうちの一方の外側ディスクは、この回転軸に対する軸方向の相対変位を可能に、同じく他方の外側ディスクは、この他方の外側ディスクの中心部に形成したスプライン孔と前記スプライン軸部とを係合する事で、それぞれ支持されている。
又、前記内側ディスクは、前記回転軸の中間部周囲に、断面円弧形である軸方向両側面を前記両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持されたもので、一体、若しくは1対の素子を結合して成る。
又、前記各支持部材は、軸方向に関して前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、前記回転軸に対し捩れの位置にある枢軸を中心とする揺動変位を自在に設けられている。
又、前記各パワーローラは、前記各支持部材に回転自在に支持されたもので、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させている。
又、前記押圧装置は、前記回転軸と、前記両外側ディスクのうちの一方の外側ディスクとの間に設けられ、この一方の外側ディスクを、これら両外側ディスクのうちの他方の外側ディスクに向け押圧する。この様な押圧装置としては、ローディングカム式或いは油圧式の押圧装置を使用する事ができる。
又、前記係止環は、複数(例えば2〜4個)の部分円弧状の素子を組み合わせる事により、全体を円環状に構成したものであって、前記回転軸の外周面に形成した係止凹溝に係止され、この係止環の軸方向片側面(のうち係止凹溝から露出した部分)を、軸方向に関して対向する、前記他方の外側ディスクの軸方向他側面に当接する。これにより、この他方の外側ディスクが前記一方の外側ディスクから離れる方向に変位するのを阻止する。
特に本発明のトロイダル型無段変速機の場合は、前記係止環の軸方向片側面と、前記他方の外側ディスクの軸方向他側面のうちで前記スプライン孔の開口部の径方向外側に隣接する部分との間に、この係止環の軸方向片側面と、このスプライン孔を構成する各雌スプライン溝の端縁とが当接する事を防止する為の隙間を設ける。
この場合に、例えば、前記隙間を、前記スプライン孔の端縁に面取り部を形成する事により設ける。この場合に好ましくは、この面取り部の径方向長さを、前記スプライン孔の各雌スプライン溝の深さ{歯底(溝底)面の内接円の直径と、歯先面の内接円の直径との差の1/2}よりも大きくする。
或いは、本発明の様に、前記隙間を、前記係止環の軸方向片端部の径方向中間部乃至内端部に亙る範囲に除肉部を形成する事により設ける。これにより、この係止環の軸方向片端面の内接円(内周縁)の直径を、前記雌スプライン溝の歯底面の内接円の直径よりも大きくする。
上述の様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記係止環の外径を、断面円弧形のトロイド曲面である、前記他方の外側ディスクの軸方向片側面の小径側端縁の直径よりも小さくする。
上述の様に構成する、本発明のトロイダル型無段変速機によれば、外側ディスクの軸方向の弾性変形に拘らず、この外側ディスクのスプライン孔の雌スプライン溝の端縁と、係止環の片側面との間でフレッチング摩耗が発生するのを防止できる。即ち、係止環の軸方向片側面と、前記外側ディスクの軸方向他側面のうちで前記スプライン孔の開口部の径方向外側に隣接する部分との間に隙間を設けている。これにより、押圧装置の発生する推力に基づいて前記外側ディスクが軸方向に弾性変形した場合にも、前記係止環の軸方向片側面と前記雌スプライン溝の端縁とが擦れ合い、この端縁がこの軸方向片側面に食い込む傾向となる事を防止して、当該部分に著しいフレッチング摩耗が発生するのを防止できる。
本発明に関する参考例の1例を示す、図4のX部拡大図に相当する図(A)と、(A)のY部拡大図(B)。 本発明の実施の形態の1例を示す、図1と同様の図。 従来構造の第1例を示す断面図。 同第2例を示す断面図。 同じく図4のX部拡大図(A)と、(A)のZ部拡大図(B)。 先端側の入力側ディスクを取り出して示す斜視図。 この先端側の入力側ディスクと入力回転軸との係合部の状態を示す断面図。 この先端側の入力側ディスクの弾性変形を誇張して示す模式図。
参考例の1例
図1は、本発明に関する参考例の1例を示している。尚、本参考例を含め、後述する本発明のトロイダル型無段変速機及び無段変速装置の特徴は、押圧装置9(図3、4参照)の発生する推力に基づく入力側ディスク2cの弾性変形に拘らず、この入力側ディスク2cの中心部に形成したスプライン孔12aの雌スプライン溝の外端縁(図1の右端縁)と、係止環15の内側面(図1の左側面)との間でフレッチング摩耗が発生するのを抑える為の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図4〜7に示した構造を含め、従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本参考例の特徴部分を中心に説明する。
本参考例の場合、前記入力側ディスク2cのスプライン孔12aの外端縁(軸方向外側の開口縁)に削り加工(面取り)を施して、この外端縁に面取り部18を形成している。この面取り部18の径方向長さLは、前記スプライン孔12aを構成する各雌スプライン溝の深さdよりも大きくする(L>d)事で、前記係止環15の内側面と、前記入力側ディスク2cの外側面のうちで前記スプライン孔12aの開口部の径方向外側に隣接する部分との間に、断面形状が三角形で円環状の隙間21を設けている。これにより、押圧装置9(図5参照)の発生する推力に基づいて前記入力側ディスク2cが軸方向に弾性変形した場合にも、前記スプライン孔12aの雌スプライン溝の外端縁と前記係止環15の内側面とが擦れ合い、この外端縁がこの内側面に食い込む傾向となる事を防止している。尚、図示の例では、前記スプライン孔12aの外端縁に施す面取りを、断面形状が直線状であるC面取りとしている。但し、面取り部の径方向長さがスプライン孔12aを構成する各雌スプライン溝の深さよりも大きければ、前記面取りを、断面形状が部分円弧状であるR面取りとする事もできる。又、前記入力側ディスク2cの外側面のうちで、前記面取り部18の外周縁とこの面取り部18の径方向外側に隣接する部分との間部分は、角部がなくなる様に滑らかに連続させる事が好ましい。
上述の様に構成する本参考例のトロイダル型無段変速機によれば、前記スプライン孔12aの雌スプライン溝の外端縁と前記係止環15の内側面との間でフレッチング摩耗が発生するのを抑えられる。即ち、前記スプライン孔12aの外端縁に前記面取り部18を設け、前記係止環15の内側面と、前記入力側ディスク2cの外側面のうちで前記スプライン孔12aの開口部の径方向外側に隣接する部分との間に前記隙間21を設けている。従って、前記外側ディスク2cが軸方向に弾性変形した場合にも、係止環15の内側面と前記スプライン孔12aの雌スプライン溝の外端縁とが擦れ合い、この外端縁がこの内側面に食い込む傾向となる事を防止できる。この結果、当該部分でフレッチング摩耗が発生する事を防止できる。
[実施の形態の1例]
図2は、請求項1、に対応する、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の場合、係止環15aの内端部(図2の左端部)の径方向中間部乃至内端部に亙る範囲に、特許請求の範囲に記載した除肉部を形成し、この係止環15aの軸方向片側面に、径方向内方に向かう程軸方向他側(図2の右側)に向かう方向に傾斜した傾斜面部19を設けている。そして、前記係止環15aの軸方向片側面の内接円(内周縁)の直径D15を、入力側ディスク2bのスプライン孔12を構成する各雌スプライン溝の歯底面(歯溝底面)の内接円の直径D12よりも大きくしている(D15>D12)。これにより、前記外側ディスク2bの外側面のうちで前記スプライン孔12の開口部の径方向外側に隣接する部分と、前記係止環15aの内側面との間に、断面形状が三角形で円環状の隙間21aを設けている。
尚、図示の例の場合、前記傾斜面部19の断面形状を直線状としている。但し、前記係止環15aに設ける傾斜面部(除肉部)は、内接円の直径が、前記スプライン孔12の各雌スプライン溝の歯底面の内接円の直径よりも大きければ、断面形状が部分円弧状の凸曲面若しくは凹曲面としたり、複数の傾斜面から成る複合曲面とする事もできる。
その他の部分の構成及び作用は、上述した参考例の1例と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
1、1a 入力回転軸
2a、2b、2c 入力側ディスク
3 出力筒
4 出力歯車
5、5a 出力側ディスク
6 パワーローラ
7 トラニオン
8 駆動軸
9 押圧装置
10a、10b 予圧ばね
11 ローディングナット
12、12a スプライン孔
13 スプライン軸部
14 係止溝
15 係止環
16 抑え環
17 止め輪
18 面取り部
19 傾斜面部
20 ボールスプライン
21、21a 隙間

Claims (2)

  1. 回転軸と、1対の外側ディスクと、内側ディスクと、複数の支持部材と、これら各支持部材と同数のパワーローラと、押圧装置と、係止環とを備え、
    このうちの回転軸は、先端部外周面に係止凹溝を、この係止凹溝と軸方向に隣接する部分にスプライン軸部を、それぞれ設けたものであり、
    前記両外側ディスクは、それぞれが断面円弧形である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、前記回転軸と同期した回転を自在に、且つ、前記両外側ディスクのうちの一方の外側ディスクは、この回転軸に対する軸方向の相対変位を可能に、同じく他方の外側ディスクは、この他方の外側ディスクの中心部に形成したスプライン孔と前記スプライン軸部とを係合する事で、この回転軸にそれぞれ支持されており、
    前記内側ディスクは、前記回転軸の中間部周囲に、断面円弧形である軸方向両側面を前記両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持された一体の、若しくは1対の素子を結合して成るものであり、
    前記各支持部材は、軸方向に関して前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、前記回転軸に対し捩れの位置にある枢軸を中心とする揺動変位を自在に設けられており、
    前記各パワーローラは、前記各支持部材に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させており、
    前記押圧装置は、前記回転軸と、前記一方の外側ディスクとの間に設けられ、この一方の外側ディスクを、前記他方の外側ディスクに向け押圧するものであり、
    前記係止環は、前記係止凹溝に係止され、その軸方向片側面を、軸方向に関して対向する前記他方の外側ディスクの軸方向他側面に当接させる事で、この他方の外側ディスクが前記一方の外側ディスクから離れる方向に変位するのを阻止するものであるトロイダル型無段変速機に於いて、
    前記係止環の軸方向片側面と、前記他方の外側ディスクの軸方向他側面のうちで前記スプライン孔の開口部の径方向外側に隣接する部分との間に、この係止環の軸方向片側面とこのスプライン孔を構成する各雌スプライン溝の端縁とが当接する事を防止する為の隙間を設けており、
    前記隙間が、前記係止環の軸方向片端部の径方向中間部乃至内端部に亙る範囲に除肉部を形成する事により設けられており、この係止環の軸方向片端面の内接円の直径を、前記スプライン孔の各雌スプライン溝の歯底面の内接円の直径よりも大きくしている事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記係止環の外径が、断面円弧形のトロイド曲面である、前記他方の外側ディスクの軸方向片側面の小径側端縁の直径よりも小さい、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
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