JP6076873B2 - ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、アームロボット又はアームを備えているロボットに関する。
ロボットの脚体の動作が制御されることによりロボットの姿勢の安定化を図りながら、ロボットの腕体(アーム)において人間との握手等の接触を伴うタスクを実行させるためのボディ(基体)の姿勢を決定するための技術的手法が提案されている。具体的には、ロボットの腕体の動作タスクを実行する際に腕体に作用する外力を検出あるいは推定される結果に基づき、ボディの最適な姿勢が本技術手法で生成され、脚体の動作が制御される(特許文献1参照)。
特許第4384021号公報
しかし、厳密なキネマティクスモデルにしたがってロボットの動作が制御されることにより、腕体の姿勢に応じて直接的に腰の位置・姿勢が一義的に定められることになる。このため、ロボットの動きが固くなり、その姿勢が不安定になる可能性がある。
そこで、本発明は、外力に応じてアームの姿勢を柔軟に変化させながら、基体の姿勢も変化させることで、脚体に対する外力の影響を緩和し姿勢の安定化を図ることができるロボットを提供する。
本発明は、基体と、前記基体の位置及び姿勢のうち一方又は両方を制御可能に支持する支持機構と、前記基体から延設され、複数のリンク及び当該複数のリンクを連結する複数の関節機構を有するアームと、前記支持機構及び前記関節機構の動作を制御するように構成されている制御装置と、を備えているロボットに関する。
本発明のロボットは、前記制御装置が、トルク指令値を前記複数の関節機構のそれぞれに対して与えることにより、前記アームの動作を制御するとともに、前記複数の関節機構のそれぞれの関節角度の測定値に基づき、全身キネマティクスモデルにしたがって前記基体の位置及び姿勢の設定値を決定し、前記基体と前記アームとの仮想的な相互拘束力を定義する拘束力モデルと、前記基体に対する前記アームの姿勢とに基づいて前記基体に作用する拘束力を算出した上で、当該拘束力に応じて前記設定値を補正することにより前記基体の位置及び姿勢の指令値を生成し、当該指令値にしたがって前記支持機構の動作を制御することを特徴とする。
本発明のロボットによれば、各関節機構の角度又は角速度等の指令値ではなくトルク指令値にしたがってアームの動作が制御されるので、外力に応じてアームの姿勢を柔軟に変化させることができる。また、拘束モデルにしたがって算出される仮想的な拘束力にしたがって、アームの動きを吸収するように基体の位置及び姿勢が変化するように支持機構の動作が制御されうる。
したがって、さまざまな形態の外力に応じてアームの姿勢を柔軟に変化させながら、ロボットの姿勢の安定化が図られうる。なお、支持機構が関節機構を有する場合、支持機構の動作はアームの動作とは異なり関節機構のトルク指令値ではなく関節角度又は関節角速度の指令値にしたがって制御されてもよい。
前記制御装置が、前記基体及び前記アームのそれぞれに定義される端点の間隔に応じた仮想的な弾性力及び当該端点の間隔の変化速度に応じた仮想的な減衰力により前記相互拘束力を定義する拘束モデルを用いて、前記支持機構の動作を制御することが好ましい。
前記制御装置が、前記複数のリンクのそれぞれに作用する重力を補償する重力補償トルクを含むトルク指令値を前記複数の関節機構のそれぞれに対して与えることにより、前記アームの動作を制御することが好ましい。
当該構成のロボットによれば、アームに対して外力が作用していない状態で、当該アームの姿勢が自重により変化することなくそのままに維持されうる。
本発明のロボットの構成説明図。 本発明の制御装置の構成説明図。 拘束要素の構成説明図。 モーメント算出方法に関する説明図。 ロボットの動作制御に関する概念説明図。 ロボットの一実施形態である脚式移動ロボットの構成説明図。 拘束モデルに関する説明図。 ロボットの動作の第1の実証結果に関する説明図。 ロボットの動作の第2の実証結果に関する説明図。
(ロボットの構成)
図1に示されているロボット1は、基体B1と、基体B1を支持する支持機構B2と、基体B1から延設されているアームAと、ロボットの駆動源であるアクチュエータ(図示略)の動作を制御する制御装置2とを備えている。アームAは、複数の関節機構Ji(i=1〜N)と、当該複数の関節機構Jiを介して連結されている複数のリンクLiとを備えている。関節機構の数及び各関節機構の自由度(1〜3)は任意に設計されうる。
アームAを構成するアクチュエータの動作に応じて、各関節機構Jiの回転自由度に応じた軸回りの関節角度qiが制御されることにより、第i−1リンクLi-1に対する第iリンクLiの相対的な姿勢が調節される。ロボット1は各関節角度qiに応じた信号を出力する関節角度センサ(図示略)をさらに備え、制御装置2は各関節角度センサからの出力信号に基づいて各関節角度qiを測定する。
支持機構B2を構成するアクチュエータの動作が制御されることにより、グローバル座標系における基体B1の位置PB1及び姿勢θB1が制御される。制御装置2は、電子制御ユニット(CPU,ROM,RAM,I/O回路等により構成されている。)又はコンピュータにより構成されている。
第iリンク座標系(ローカル座標系)における外力等の値は、第iリンクの姿勢行列T(i)=Πk=1~iT(k)(「Π」は積を表わす。)を用いてグローバル座標系の値に座標変換される。各リンクローカル座標系で定義されている拘束力モデル(後述)の基準点PLk及びPB1のそれぞれの座標値がグローバル座標系の座標値に変換される。
(制御装置の構成)
図2に示されている制御装置2は、アーム制御要素21と、全身運動生成要素22と、拘束力算出要素23と、位置・姿勢指令要素24と、支持機構制御要素25とを備えている。制御装置2の各構成要素は、メモリと、当該メモリから必要なデータ及びプログラムを読み出した上で、後述する担当演算処理を実行する演算処理装置(CPU)とにより構成されている。
ロボット1が関節角度指令値qcmdにより各関節機構Jiの関節角度qiが制御される関節駆動型のロボットである場合、制御装置2はトルク変換器を備えている(米国特許公報US7,986,118B2参照)。各関節機構のトルク指令値trq_cmdが、当該トルク変換器により関節角度指令値qcmd又は関節角速度指令値dqcmd/dtに変換される。これにより、ロボット1が擬似的にトルク指令型のロボットとして制御されうる。
(ロボット及びその制御装置の機能)
(アーム制御要素の機能)
(関節空間におけるトルク指令)
アーム制御要素21により、アームAの動力学モデルを表わす関係式(21)にしたがって、第1トルク指令値(関節空間におけるトルク指令値)trq_joint_cmd≡trq1_cmd=[trq1_cmd(1), ..trq1_cmd(i), ..trq1_cmd(N)]が設定される。
A(q)(d2q/dt2)+B(q,(dq/dt))+g(q)=trq1_cmd ..(21)。
各関節機構の角度q=[q(1), .q(i), ..q(N)]、関節角速度(dq/dt)、関節角加速度(d2q/dt2)、慣性行列A(q)、遠心力・コリオリ力B(q,(dq/dt))及び重力補償トルクg(q)のそれぞれは、当該角度qの時系列的な変化態様を定める角度軌道に基づいて定められる。
関係式(21)によれば、関節角度指令値qcmdが出力されない場合、制御点PC以外の箇所においてアームAに作用する外力に応じて、当該アームAを受動的に作動させるような第1トルク指令値trq1_cmdが出力される。したがって、リンクLiが外力に応じて受動的に動く。
関係式(21)左辺における重力補償項g(q)により、ロボット1の姿勢にかかわらず各リンクLiに作用する重力が補償される。したがって、各リンクLiに作用する外力Fに応じて、ロボット1が各リンクLiに作用する重力による影響を補償しながら受動的に操作されうる。ロボット1は外力Fが0になった場合、各リンクLiの位置及び姿勢、ひいてはアームAの位置及び姿勢をそのまま変化させずに維持することができる。
(操作空間におけるトルク指令)
関節空間におけるトルク制御と同時に、操作空間における力制御も同時に実行される。操作空間における制御点PCは動作中に任意の位置に定義される。当該制御点PCにおいてアームAに発生させる力Fcmdと操作空間に射影された慣性行列ΛCに基づいて関係式(22)にしたがって、操作空間において発生させる力Fcmd*として変換される。
Fcmd*CFcmd ..(22)。
任意の制御点PCに対して基体B1を基準として定義されるヤコビ行列JCにより、関係式(23)にしたがって、当該制御点PCにおいてアームAに発生させる力Fcmd*が各関節のトルク指令値trq_task_cmd≡trq2_cmd=[trq2_cmd(1), ..trq2_cmd(i), ..trq2_cmd(N)]として分配される。「T」は転置を表わす。
trq2_cmd=JcTFcmd*..(23)。
制御点PCがエンドエフェクタとしての第NリンクLNに定義されている場合、基体B1の座標系を基準として定義されているヤコビ行列JCは関係式(221)にしたがって定義されている。これは一般的なヤコビ行列である。
Jc=(J1, ..Ji, ..Jn), Ji=(Ji1, Ji2, Ji3, Ji4, Ji5, Ji6)T ..(221)。
一方、制御点PCが第iリンクLi(i<N)上の任意の位置にある場合のヤコビ行列JCは関係式(222)にしたがって定義される。
Jc=(J1, ..Ji, 0, ..0) ..(222)。
制御点PCが定義される第iリンクL(i)の駆動用の第i関節機構J(i)のグローバル座標系における位置を表わすベクトルPJ(i)及び姿勢を表わす行列ΘJ(i)が算出される。第iリンクL(i)に対して位置及び姿勢が固定されているリンク座標系(ローカル座標系)における制御点PCの第i関節機構J(i)に対するオフセットを表わすベクトルPc_offsetにより定義される。これにより、グローバル座標系における制御点PC=PJ(i)+ΘJ(i)Pc_offsetが定義される。
これにより、第iリンクLi上の制御点PCにおいてアームAに発生させる力指令値Fcmdが、第i関節機構Jiとこれよりも基体B1に近い側に関節機構J1〜Ji-1のそれぞれの第2トルク指令値trq2_cmd(k)(k=1〜i)に変換される。
(関節空間及び操作空間におけるトルク指令の合成)
関係式(231)により表わされるゼロ空間への射影行列NC Tが用いられて、関係式(232)にしたがって最終的なトルク指令値trq_cmdが設定される。これにより、制御点PCにおいてアームAに力を発生させるための第2トルク指令値trq2_cmdと、当該制御点PCよりも基体B1に対して近い側の関節機構Jkの第1トルク指令値trq1_cmd(k)とが相互に干渉することが回避されうる。
NcT=I-JcTJc*T, Jc*T=ΛcJcA-1, Λc-1=JcA-1JcT..(231)。
trq_cmd=NcTtrq1_cmd+trq2_cmd,
trq1_cmd=(trq1_cmd(1), ..trq1_cmd(i), trq1_cmd(i+1), ..trq1_cmd(N)),
trq2_cmd=(trq2_cmd(1), ..trq2_cmd(i), 0, ..0) ..(232)。
したがって、制御点PCにおいてアームAに作用する外力Fは、第iリンクLi及び第iリンクLiよりも基体B1に対して近い側にある関節機構J1〜Ji-1のトルク指令値trq_cmd(1)〜trq_cmd(i)に反映される。その一方、当該力Fは、第iリンクLiよりも基体B1に対して遠い側にある関節機構Ji+1〜JNのトルク指令値trq_cmd(i+1)〜trq_cmd(N)には反映されない。
(全身運動生成要素の機能)
全身運動生成要素22により、各関節角度qの測定値qactに基づき、全身キネマティクスモデルにしたがってロボット1の全身運動が計算される。これにより、基体B1の位置PB1[XYZ]及び姿勢θB1[XYZ]が設定される。
(拘束力算出要素の機能)
拘束力算出要素23は、拘束力モデルとしての仮想力モデル(VFM)を用いて、基体B1及び各リンクLiに対して作用する仮想的な拘束力FCFM(k)(k=1〜M)を算出する。仮想力モデルによれば、M個の仮想的な拘束要素CFM(k)により、基体B1及び各リンクLiの相互拘束力が定義されている。一のリンクLiに対して定義される拘束要素の数は1に限定される必要はなく複数であってもよい。リンクの数と、拘束要素の数とは一致していなくてもよい。拘束要素CFM(k)は、任意数の仮想的な弾性要素(バネ要素)及び減衰要素(ダンパ要素)の任意の組み合わせにより構成されている。各拘束要素CFM(k)の構成は同一であってもよく、相違していてもよい。
例えば、拘束要素CFM(k)が、図3(a)に示されているように、並列接続されている仮想的な弾性要素(弾性係数K)及び減衰要素(減衰係数D)により構成されている。そのほか、拘束要素CFM(k)が、図3(b)に示されているように、並列接続されている仮想的な弾性要素(弾性係数K1)及び減衰要素(減衰係数D)と、これらに直列接続されているさらなる弾性要素(弾性係数K2)とにより構成されていてもよい。
拘束力算出要素23によれば、拘束要素CFM(k)の基体B1側の端点PB1_CFM(k)及びアームA側の端点PA_CFM(k)の間隔L(k)及びその変化速度dL(k)/dtが算出される。
第k拘束要素CFM(k)が並列接続されている仮想的な弾性要素及び減衰要素により定義されている場合(図3(a)参照)、第k拘束要素CFM(k)による基体B1及び該当リンクLiの相互拘束力FCFM(k)が、弾性要素の弾性係数(バネ係数)K(k)及び減衰要素の減衰係数(ダンパ係数)D(k)に基づき、関係式(233)にしたがって算出される。
FCFM(k)=K(k)×L(k)+D(k)×(dL(k)/dt) ..(233)。
仮想力モデルに代えて接触力センサモデル(CSM)が拘束力モデルとして採用されてもよい。この場合、グローバル座標系における接触力FCSM(k)が第iリンクLiに作用する拘束力FCFM(k)として定義される。
(位置・姿勢指令要素の機能)
位置・姿勢指令要素24により、基体B1の位置指令値PB1_cmd[XYZ]及び姿勢指令値θB1_cmd[XYZ]が計算される。
具体的には、各拘束要素CFM(k)の基体B1側の端点PB1_CFM(k)の重心PICFM=Σk=1~MB1_CFM(k)を始点とし、各拘束力FCFM(k)の合力である合計拘束力(ベクトル)FICFM=Σk=1~MCFM(k)が算出される(図4(a)参照)。合計拘束力FICFM(大きさ)に対して関係式(240)により表わされるリミット処理が施されることにより、1次合計拘束力FICFM*(ベクトル)が求められる(図4(b)参照)。
FICFM*=0 (if FICFM<Fmin),
=FICFM (if Fmin≦FICFM≦Fmax),
=FICFM (if Fmax<FICFM) ..(240)。
1次合計拘束力FICFM*が基体座標系に射影された結果が2次合計拘束力FICFM**として求められる(図4(b)参照)。「基体座標系」は、基体B1の重心等の代表点を原点とし、基体B1の体幹回転中心軸をZ軸(ヨー軸)とする3次元直交座標系である。2次合計拘束力FICFM**からオイラー角δθICFM[XYZ]=(δθICFM[X]、δθICFM[Y]、δθICFM[Z])が算出される。当該オイラー角及びゲイン行列Mθ=Diag(MθX,MθY,MθZ)を用いて、関係式(241)にしたがって各軸回りの角度変化量δθB1[XYZ]が計算される。
δθB1[XYZ]=MθδθICFM[XYZ] ..(241)。
そして、関係式(242)にしたがって、基体B1の最終的な姿勢指令値θB1_cmd[XYZ]が計算される(図5(a)参照)。
θB1_cmd[XYZ]=δθB1[XYZ]B1[XYZ]..(242)。
ロボット1が有する力センサ(図示略)の出力信号に基づき、アームAの根元部分PB1_A(例えば第1関節機構J1)に作用する力Fact [XYZ]が測定される。当該力測定値と、コンプライアンス係数Kcmp[XYZ]を用いて、関係式(243)にしたがって各軸方向の変位量δPB1[XYZ]に変換される。
δPB1[XYZ]=Fact[XYZ]/Kcmp[XYZ] ..(243)。
そして、関係式(244)にしたがって、基体B1の最終的な位置指令値PB1_cmd[XYZ]が計算される。
PB1_cmd[XYZ]=δPB1[XYZ]+PB1[XYZ]..(244)。
外力Fの影響により支持機構B2が床面に対して傾斜する可能性がある。そこで、ロボット1が有する傾斜センサ(ジャイロセンサなど)により支持機構B2の傾斜角度θB2[XY]及び角速度dθB2[XY]/dtが推定される(図5参照)。当該推定結果に基づき、関係式(245)にしたがって、X軸及びY軸回りの第2姿勢変化量δθB2_cmd[XY]に変換される。この場合、第2姿勢変化量δθB2_cmd[XY]が加えられた形で基体B1の最終的な姿勢指令値θB1_cmd[XYZ]が計算される(図5(b)参照)。
δθB2_cmd[XY]=KP_B2[XY]θB2[XY]+KV_B2[XY](dθB2[XY]/dt) ..(245)。
(支持機構制御要素の機能)
支持機構制御要素25により、支持機構B2の動作が制御されることにより、基体B1の位置PB1及び姿勢θB1が制御される。この際、ロボット1の姿勢安定化のため、ロボット1のZMPが接地領域により画定される支持安定領域に含まれるように、支持機構B2の動作が制御される。例えば、接地状態を維持したままの支持機構B2の動作によって基体B1の位置PB1及び姿勢θB1が制御されてもよい(図5(a)(b)実線参照)。接地位置を変更するような支持機構B2の動作によって基体B1の位置PB1及び姿勢θB1が制御されてもよい(図5(a)(b)破線及び斜線矢印参照)。また、支持機構B2はトルク指令型ではなく、関節角度指令型の制御対象として制御される。
(実施例1)
オペレータが、ロボットの腕体をつかんで動かした場合の当該ロボットの動作が検証された。ロボットは、図6に示されているように、脚式移動ロボットであり、人間と同様に、基体B1と、基体B1の上方に配置された頭部B0と、基体B1の上部に上部両側から延設された左右のアームAと、基体B1の下部から下方に延設された左右の脚体(支持機構)B2とを備えている(再表03/090978号公報及び再表03/090979号公報等参照)。
基体B1はヨー軸回りに相対的に回動しうるように上下に連結された上部および下部により構成されている。頭部B0は基体B1に対してヨー軸回りに回動する等、動くことができる。
アームAは第1リンクL1と、第2リンクL2とを備えている。左右のアームAのそれぞれの先端にはハンド(第3リンク)L3が設けられている。基体B1と第1リンクL1とは第1関節機構(肩関節機構)J1を介して連結され、第1リンクL1と第2リンクL2とは第2関節機構(肘関節機構)J2を介して連結され、第2リンクL2とハンドL3とは第3関節機構(手首関節機構)J3を介して連結されている。第1関節機構J1はロール、ピッチおよびヨー軸回りの回動自由度を有し、第2関節機構J2はピッチ軸回りの回動自由度を有し、第3関節機構J3はロール、ピッチ、ヨー軸回りの回動自由度を有している。
脚体B2は第1脚体リンクBL1と、第2脚体リンクBL2と、足平部BL3とを備えている。基体B1と第1脚体リンクBL1とは股関節機構(第1脚関節機構)BJ1を介して連結され、第1脚体リンクBL1と第2脚体リンクBL2とは膝関節機構(第2脚関節機構)BJ2を介して連結され、第2脚体リンクBL2と足平部BL3とは足関節機構(第3脚関節機構)BJ3を介して連結されている。
股関節機構BJ1はロール、ピッチおよびロール軸回りの回動自由度を有し、膝関節機構BJ2はピッチ軸回りの回動自由度を有し、足関節機構BJ3はロールおよびピッチ軸回りの回動自由度を有している。股関節機構BJ1、膝関節機構BJ2および足関節機構BJ3は「脚関節機構群」を構成する。なお、脚関節機構群に含まれる各関節機構の並進および回転自由度は適宜変更されてもよい。また、股関節機構BJ1、膝関節機構BJ2および足関節機構BJ3のうち任意の1つの関節機構が省略された上で、残りの2つの関節機構の組み合わせにより脚関節機構群が構成されていてもよい。さらに、脚体B2が膝関節とは別の第2脚関節機構を有する場合、当該第2脚関節機構が含まれるように脚関節機構群が構成されてもよい。足部BL3の底には着地時の衝撃緩和のため弾性素材が設けられている(特開2001−129774号公報参照)。
ロボット1の脚体B2の動作は、特許第3132156号公報等に記載されている姿勢安定化の手法にしたがって制御される。アームAの動作は、本発明の重力トルクのみが補償されている受動的な関節駆動モードにしたがって制御される。
本実施例では、図7に示されているように、基体B1と、左右の第1リンクL1[R]及びL1[L]のそれぞれとの間に端点が異なる2つの拘束要素が定義されている。また、基体B1と、左右の第2リンクL2[R]及びL2[L]のそれぞれとの間に1つの拘束要素が定義されている。基体B1の姿勢のみが制御される。基体B1の基準位置(腰部)の拘束条件は設定されない。
図8(a)〜(c)のそれぞれに黒矢印で示されているように、右アームA[R]に外力を作用させた場合(例えば、オペレータが右アームA[R]を掴んで力を加えた場合)のロボット1の動作について検証した。その結果、図8(a)〜(c)のそれぞれに白矢印で示されているように、基体B1のX軸、Y軸及びZ軸のそれぞれの回りの姿勢変化によって当該外力が吸収されるように脚体B2の動作が制御されることが確認された。
(実施例2)
実施例2では、実施例1と同じ脚式移動ロボット1(図6参照)を対象として、図9(a)(b)のそれぞれに黒矢印で示されているように、右アームA[R]及び左アームA[L]のそれぞれに外力を作用させた場合のロボット1の動作について検証した。その結果、基体B1の姿勢変化だけでは吸収しきれない外力成分が吸収されるように、図9(a)(b)のそれぞれに白矢印で示されているように、足平部BL3の位置が変更されるように脚体B2の動作が制御されることが確認された。
1‥ロボット、2‥制御装置、A‥アーム、B1‥基体、B2‥支持機構、Ji‥関節機構、Li‥リンク。

Claims (3)

  1. 基体と、前記基体の位置及び姿勢のうち一方又は両方を制御可能に支持する支持機構と、前記基体から延設され、複数のリンク及び当該複数のリンクを連結する複数の関節機構を有するアームと、前記支持機構及び前記関節機構の動作を制御するように構成されている制御装置と、を備えているロボットであって、
    前記制御装置が、トルク指令値を前記複数の関節機構のそれぞれに対して与えることにより、前記アームの動作を制御するとともに、
    前記複数の関節機構のそれぞれの関節角度の測定値に基づき、全身キネマティクスモデルにしたがって前記基体の位置及び姿勢の設定値を決定し、
    前記基体と前記アームとの仮想的な相互拘束力を定義する拘束力モデルと、前記基体に対する前記アームの姿勢とに基づいて前記基体に作用する拘束力を算出した上で、当該拘束力に応じて前記設定値を補正することにより前記基体の位置及び姿勢の指令値を生成し、当該指令値にしたがって前記支持機構の動作を制御することを特徴とするロボット。
  2. 請求項1記載のロボットにおいて、
    前記制御装置が、前記基体及び前記アームのそれぞれに定義される端点の間隔に応じた仮想的な弾性力及び当該端点の間隔の変化速度に応じた仮想的な減衰力により前記相互拘束力を定義する拘束モデルを用いて、前記支持機構の動作を制御することを特徴とするロボット。
  3. 請求項1又は2記載のロボットにおいて、
    前記制御装置が、前記複数のリンクのそれぞれに作用する重力を補償する重力補償トルクを含むトルク指令値を前記複数の関節機構のそれぞれに対して与えることにより、前記アームの動作を制御することを特徴とするロボット。
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