JP5970165B2 - パイロット形電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、パイロット形電磁弁に関する。
パイロット形電磁弁の一種として、例えば特許文献1のものが知られている。図5に示すように、特許文献1のパイロット形電磁弁50は、主弁51にソレノイド駆動のパイロット弁52が組み付けられてなる。このパイロット形電磁弁50は、マニホールドベース(図示せず)上に複数連設して使用される。主弁51の弁本体53は、マニホールドベース上に設置されている。弁本体53には、圧力流体の供給ポート、一対の出力ポート、一対の排出ポート、パイロット供給口及びパイロット排出口(いずれも図示せず)と、これらのポートが開口するとともに弁本体53の軸方向に延びる弁孔54とが形成されている。弁孔54には、弁孔54の軸方向に沿って延びる棒状の弁体55が摺動可能に挿入されている。弁体55には、弁体55の軸方向において互いに離間して複数の弁部55aが形成されている。各弁部55aの直径はそれぞれ同じになっている。各弁部55aの外周面には、弁孔54との間をシールするパッキン551aが装着されている。
弁本体53において、連設された隣のパイロット形電磁弁50に対向する側面には、弁本体53の軸方向に直交する幅方向(図5に示す矢印X1)へ膨出する膨出部60,61がそれぞれ形成されている。各膨出部60,61には、マニホールドベースと弁本体53とを取り付けるための取付ねじ(図示せず)が挿通可能な取付ねじ挿通孔60a,61aが形成されている。
弁本体53の一端面にはピストン箱56が取り付けられるとともに、他端面には端板57が取り付けられている。ピストン箱56と弁本体53の一端面とによって区画される空間にはシリンダ室56aが形成されるとともに、シリンダ室56aには駆動ピストン58が摺動可能に収容されている。端板57と弁本体53の他端面とによって区画される空間には復帰室57aが形成されるとともに、復帰室57aには復帰ピストン59が摺動可能に収容されている。ピストン箱56にはパイロット弁52が取り付けられている。パイロット弁52には、パイロット出力ポート、パイロット供給ポート及びパイロット排出ポート(いずれも図示せず)が形成されている。パイロット出力ポートはシリンダ室56aに連通している。
パイロット弁52のソレノイド(図示せず)を励磁すると、パイロット出力ポートからシリンダ室56aにパイロット流体が供給されて、弁体55が一方向へ移動して、供給ポートと出力ポートの一方及び出力ポートの他方と排出ポートの他方とが連通する。ソレノイドの励磁を解除すると、シリンダ室56aのパイロット流体がパイロット排出ポートから排出されるため、弁体55が他方向へ移動して、供給ポートと出力ポートの他方及び出力ポートの一方と排出ポートの一方とが連通する。
実開平7−41165号公報
ところで、特許文献1のようなパイロット形電磁弁50では、弁孔54を介して各ポート間を流れる圧力流体の流量を確保するために、各弁部55a及び弁孔54が大径化される傾向にある。しかしながら、各弁部55a及び弁孔54を大径化すると、取付ねじ挿通孔60a,60bが弁孔54を避けて形成されることから、特許文献1のように、取付ねじ挿通孔60a,60bを形成するための膨出部60,61を形成しなければならず、弁本体53が幅方向に大型化してしまう。
本発明は、弁孔を介した各ポート間を流れる圧力流体の流量を確保するために、弁本体が幅方向に大型化してしまうことを防止することができるパイロット形電磁弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、圧力流体が給排される複数のポートを有する弁本体の弁ボディに軸方向に延びる弁孔が設けられるとともに、前記弁孔内に弁体がパイロット弁から供給されるパイロット流体により往復動可能に収容され、前記弁体には軸方向において互いに離間するとともに各ポート間の連通を切り換える複数の弁部が前記弁孔に対して摺動可能に設けられており、前記弁本体が取付部材によってマニホールドベース上に取り付けられるパイロット形電磁弁であって、前記弁本体の弁ボディにおいて、前記弁孔よりも軸方向外側には摺動孔が設けられるとともに、前記摺動孔の孔径は、前記弁孔の孔径よりも小さくなっており、前記弁体には前記摺動孔を摺動するとともに前記弁孔と前記摺動孔よりも軸方向外側との間をシールするシール弁部が設けられ、前記シール弁部の直径は、各弁部の直径よりも小さくなっており、前記弁本体の弁ボディにおいて、その軸方向と直交する幅方向に沿った前記摺動孔の側方には、前記取付部材が挿通可能な挿通孔が形成されており、該挿通孔と前記摺動孔の間は、前記弁ボディによって連続して形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、圧力流体が給排される複数のポートを有する弁本体に軸方向に延びる弁孔が設けられるとともに、前記弁孔内に弁体がパイロット弁から供給されるパイロット流体により往復動可能に収容され、前記弁体には軸方向において互いに離間するとともに各ポート間の連通を切り換える複数の弁部が前記弁孔に対して摺動可能に設けられており、前記弁本体が取付部材によってマニホールドベース上に取り付けられるパイロット形電磁弁であって、前記弁本体は、弁ボディと前記弁本体の軸方向において前記弁ボディの端部に取付けられる部材とを有し、前記弁本体において、前記弁孔よりも軸方向外側における前記部材には摺動孔が設けられるとともに、前記摺動孔の孔径は、前記弁孔の孔径よりも小さくなっており、前記弁体には前記摺動孔を摺動するとともに前記弁孔と前記摺動孔よりも軸方向外側との間をシールするシール弁部が設けられ、前記シール弁部の直径は、各弁部の直径よりも小さくなっており、前記弁本体の前記部材において、前記弁本体の軸方向と直交する幅方向に沿った前記摺動孔の側方には、前記取付部材が挿通可能な挿通孔が形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記弁孔には、前記弁体が最も一端側に移動したときに、複数の弁部のうちの第1弁部が着座する第1弁座が設けられるとともに、前記弁体が最も他端側に移動したときに、複数の弁部のうちの第2弁部が着座する第2弁座が設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記弁本体には、各弁部の直径よりも大きい孔径を有するとともに前記弁体を前記弁孔に挿入可能な開口部が設けられており、前記弁本体は、前記開口部の内側において前記弁ボディと前記部材とが一体化されていることを要旨とする。
この発明によれば、弁孔を介した各ポート間を流れる圧力流体の流量を確保するために、弁本体が幅方向に大型化してしまうことを防止することができる。
実施形態におけるパイロット形電磁弁を示す部分断面図。 パイロット形電磁弁の部分断面図。 (a)はスプール弁が他端側へ移動した状態を示す部分断面図、(b)はスプール弁が一端側へ移動した状態を示す部分断面図。 別の実施形態におけるパイロット形電磁弁の一部を示す部分断面図。 従来例におけるパイロット形電磁弁を示す部分断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、パイロット形電磁弁10の弁本体11はマニホールドベースB上に取り付けられている。弁本体11の両端にはパイロット弁としての第1パイロット弁31及び第2パイロット弁32が取り付けられている。第1パイロット弁31及び第2パイロット弁32には、パイロット流体としての正圧空気を制御するために第1パイロット弁31及び第2パイロット弁32を駆動する電磁駆動部(図示せず)が内蔵されている。電磁駆動部はソレノイドコイル及びソレノイドコイルへの通電に必要な各種電子部品等から構成される。
弁本体11の弁ボディ12は略筒状に形成されている。弁ボディ12には、第1排気ポート13、第1出力ポート14、給気ポート15、第2出力ポート16、第2排気ポート17が、弁ボディ12の軸方向一端側から他端側にかけてこの順序で形成されている。弁ボディ12内には、その軸方向に延びる弁孔18が形成されるとともに、弁孔18内には弁体としてのスプール弁19が往復移動可能に収容されている。各ポート13,14,15,16,17は弁孔18に連通している。
スプール弁19には、その軸方向において互いに離間するとともに各ポート13,14,15,16,17間を流れる圧力流体としての圧縮エアの流路を切り換える第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fが形成されている。また、スプール弁19において、その軸方向の最も一端側には、シール弁部としての一端側シール弁部19aが形成されるとともに、最も他端側にはシール弁部としての他端側シール弁部19bが形成されている。第1弁部19cは一端側シール弁部19aの隣に位置するとともに、第2弁部19dは他端側シール弁部19bの隣に位置している。第3弁部19eは、第1弁部19cと第2弁部19dとの間であって、且つ第1弁部19cの隣に位置するとともに、第4弁部19fは、第1弁部19cと第2弁部19dとの間であって、且つ第2弁部19dの隣に位置している。
各弁部19a,19b,19c,19d,19e,19fの直径はスプール弁19の軸部191の直径よりも大きく設定されている。一端側シール弁部19a及び他端側シール弁部19bの直径は、第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fの直径よりも小さくなっている。第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fの直径はいずれも同じ直径になっている。各弁部19a,19b,19c,19d,19e,19fの外周面にはパッキン191a,191b,191c,191d,191e,191fが装着されている。
弁ボディ12において、弁孔18よりも一端側には、一端側シール弁部19aが摺動する摺動孔としての一端側摺動孔18aが形成されている。一端側摺動孔18aはその一端側が弁ボディ12の一端面から開放されるとともに、他端側が弁孔18に連通している。また、弁孔18における第1排気ポート13よりも一端側の内周面には、スプール弁19が最も一端側に移動したときに、第1弁部19cが着座する第1弁座18bが一端側摺動孔18aに連なるように形成されている。第1弁座18bの孔径は一端側摺動孔18aの孔径よりも大きくなっている。さらに、弁孔18における第1排気ポート13と第1出力ポート14との間の内周面には第3弁座18cが形成されるとともに、弁孔18における第1出力ポート14と給気ポート15との間の内周面には第4弁座18dが形成されている。また、弁孔18における給気ポート15と第2出力ポート16との間の内周面には第5弁座18eが形成されるとともに、弁孔18における第2出力ポート16と第2排気ポート17との間の内周面には第6弁座18fが形成されている。第3〜第6弁座18c,18d,18e,18fの孔径は第1弁座18bの孔径と同じになっている。
弁孔18の他端には、第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fの直径よりも大きい孔径を有する開口部18gが形成されている。よって、スプール弁19は、一端側シール弁部19a側から開口部18gを介して弁孔18に挿入可能になっている。
弁ボディ12の他端側には、弁本体11の一部を構成する薄板状の圧入部材20が取り付けられている。圧入部材20は、弁ボディ12の厚み方向(上下方向)に直線状に延びる本体部20hを有している。弁ボディ12の軸方向と直交する幅方向(図2に示す矢印Y1の方向)の長さと、本体部20hの幅方向の長さとは同じになっている。本体部20hには、スプール弁19の他端側シール弁部19bが摺動する摺動孔としての他端側摺動孔20aが形成されている。他端側摺動孔20aは弁孔18よりも他端側に形成されている。他端側摺動孔20aはその一端側が弁孔18に連通するとともに、他端側が圧入部材20の他端面から開放されている。他端側摺動孔20aは、一端側摺動孔18aと同じ孔径であるとともに、第1及び第3〜第6弁座18b,18c,18d,18e,18fの孔径よりも小さくなっている。
また、本体部20hには、他端側摺動孔20a周りから軸方向に沿って延びる環状の圧入部20bが形成されている。圧入部20bは弁孔18の開口部18gの内側に圧入されており、この圧入部20bにおける開口部18gへの圧入により、圧入部材20は弁ボディ12と一体化されている。このとき、圧入部材20の本体部20hは、弁ボディ12の他端面から突出形成された支持部12cにより支持されている。圧入部20bと弁孔18の開口部18gとの間にはシール部材20cが配設されるとともに、このシール部材20cによって圧入部20bと弁孔18の開口部18gとの間が密封された状態でシールされている。
圧入部20bの内周面には、スプール弁19が最も他端側に移動したときに、第2弁部19dが着座する第2弁座20eが形成されている。第2弁座20eの孔径は他端側摺動孔20aの孔径よりも大きくなっているとともに、第1及び第3〜第6弁座18b,18c,18d,18e,18fの孔径と同じになっている。第2弁座20eは、第2排気ポート17よりも他端側に位置している。
弁ボディ12の一端面には矩形箱状の第1ピストン室形成体21が連結されるとともに、圧入部材20の他端面には矩形箱状の第2ピストン室形成体22が連結されている。第1ピストン室形成体21及び第2ピストン室形成体22は弁本体11の一部を構成している。弁ボディ12の一端面と第1ピストン室形成体21との間には、一端側摺動孔18aよりも軸方向外側(一端側)に位置する第1ピストン室21aが形成されるとともに、第1ピストン室21a内には第1ピストン21bが移動可能に収容されている。圧入部材20の他端面と第2ピストン室形成体22との間には、他端側摺動孔20aよりも軸方向外側(他端側)に位置する第2ピストン室22aが形成されるとともに、第2ピストン室22a内には第2ピストン22bが移動可能に収容されている。
第1ピストン室形成体21には、第1パイロット弁31の第1出力孔(図示せず)に一端が連通する第1出力通路21cが形成されるとともに、第1出力通路21cの他端は第1ピストン室21aの内側面における第1ピストン21bの第1パイロット弁31側と対向する部位に開口されている。そして、第1出力孔及び第1出力通路21cを介して第1ピストン室21a内に正圧空気が供給されると、第1ピストン21bが他端側へ移動してスプール弁19の一端面を押圧しながらスプール弁19と一体的に他端側へ移動するようになっている。なお、第1ピストン室形成体21には、第1パイロット弁31の第1供給孔(図示せず)に一端が連通する第1給気通路(図示せず)が形成されるとともに、この第1給気通路の他端には正圧供給装置(図示せず)から正圧空気が供給されるようになっている。また、第1ピストン室形成体21には、第1パイロット弁31の第1排気孔(図示せず)に一端が連通する第1排気通路(図示せず)が形成されるとともに、第1排気通路の他端には排気管(図示せず)が接続されている。
第2ピストン室形成体22には、第2パイロット弁32の第2出力孔(図示せず)に一端が連通する第2出力通路22cが形成されるとともに、第2出力通路22cの他端は第2ピストン室22aの内側面における第2ピストン22bの第2パイロット弁32側と対向する部位に開口されている。そして、第2出力孔及び第2出力通路22cを介して第2ピストン室22a内に正圧空気が供給されると、第2ピストン22bが一端側へ移動してスプール弁19の他端面を押圧しながらスプール弁19と一体的に一端側へ移動するようになっている。なお、第2ピストン室形成体22には、第2パイロット弁32の第2供給孔(図示せず)に一端が連通する第2給気通路(図示せず)が形成されるとともに、この第2給気通路の他端には正圧供給装置(図示せず)から正圧空気が供給されるようになっている。また、第2ピストン室形成体22には、第2パイロット弁32の第2排気孔(図示せず)に一端が連通する第2排気通路(図示せず)が形成されるとともに、第2排気通路の他端には排気管(図示せず)が接続されている。
図2に示すように、弁ボディ12において、その幅方向に沿った一端側摺動孔18a(一端側シール弁部19a)の側方には、円孔状の挿通孔12aが形成されている。挿通孔12aは、弁ボディ12の厚み方向に直線状に延びるように形成されている。挿通孔12aには取付部材としての取付ねじ25が挿通可能になっている。
また、圧入部材20において、弁ボディ12の幅方向に沿った他端側摺動孔20a(他端側シール弁部19b)の側方には、円孔状の挿通孔20gが形成されている。挿通孔20gは、圧入部材20の厚み方向に直線状に延びるように形成されている。さらに、図1に示すように、弁ボディ12の支持部12cには、円孔状の挿通孔12bが形成されている。挿通孔12bは、弁ボディ12の厚み方向に直線状に延びるように形成されている。弁ボディ12の挿通孔12bと圧入部材20の挿通孔20gとは連通しており、それぞれ同じ孔径になっている。図2に示すように、圧入部材20の挿通孔20g及び弁ボディ12の挿通孔12bには取付部材としての取付ねじ26が挿通可能になっている。
図1に示すように、弁ボディ12の支持部12cには、雌ねじ孔12eが形成されている。図2において破線で示すように、雌ねじ孔12eは、支持部12cの中央部に形成されている。この雌ねじ孔12eには回り止め防止用ねじ12fが螺合されている。回り止め防止用ねじ12fの先端面121fは平坦面状に形成されており、この先端面121fは本体部20hの下面に当接している。
そして、取付ねじ25を挿通孔12aに挿通するとともに、取付ねじ25をマニホールドベースBに形成された雌ねじ孔(図示せず)に螺合する。さらに、取付ねじ26を圧入部材20の挿通孔20g及び弁ボディ12の挿通孔12bに挿通するとともに、取付ねじ26をマニホールドベースBに形成された雌ねじ孔(図示せず)に螺合する。このとき、回り止め防止用ねじ12fの先端面121fが本体部20hの下面に当接しているため、取付ねじ26がマニホールドベースBの雌ねじ孔に対して螺進することで、圧入部材20が傾いてしまうことが防止されている。そして、各取付ねじ25,26がマニホールドベースBの各雌ねじ孔に螺合することで、弁ボディ12がマニホールドベースB上に取り付けられる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図3(a)に示すように、第1パイロット弁31の第1出力孔及び第1出力通路21cを介して第1ピストン室21aに正圧空気が供給されると、第1ピストン21bが他端側へ移動してスプール弁19の一端面を押圧しながらスプール弁19と一体的に他端側へ移動する。すると、第1弁部19cが第3弁座18cに着座し、第1弁部19c(パッキン191c)と第3弁座18cとの間がシールされるとともに、第3弁部19eは、第4弁座18dと第5弁座18eとの間に位置する。また、第4弁部19fが第5弁座18eに着座し、第4弁部19f(パッキン191f)と第5弁座18eとの間がシールされる。さらに、図3(a)において拡大して示すように、第2弁部19dが第2弁座20eに着座し、第2弁部19d(パッキン191d)と第2弁座20eとの間がシールされる。これにより、第1出力ポート14と給気ポート15、及び第2出力ポート16と第2排気ポート17とが互いに連通される。
図3(b)に示すように、第1パイロット弁31の第1出力孔及び第1出力通路21cを介した第1ピストン室21aへの正圧空気の供給を停止させた後、第2パイロット弁32の第2出力孔及び第2出力通路22cを介して第2ピストン室22aに正圧空気を供給する。すると、第2ピストン22bが一端側へ移動してスプール弁19の他端面を押圧しながらスプール弁19と一体的に一端側へ移動する。そして、第2弁部19dが第2弁座20eから離脱して、第6弁座18fに着座し、第2弁部19d(パッキン191d)と第6弁座18fとの間がシールされるとともに、第4弁部19fが第5弁座18eから離脱して、第4弁座18dと第5弁座18eとの間に位置する。また、第3弁部19eが第4弁座18dに着座し、第3弁部19e(パッキン191e)と第4弁座18dとの間がシールされる。さらに、図3(b)において拡大して示すように、第1弁部19cが第3弁座18cから離脱して、第1弁座18bに着座し、第1弁部19c(パッキン191c)と第1弁座18bとの間がシールされる。これにより、第1排気ポート13と第1出力ポート14、及び給気ポート15と第2出力ポート16とが互いに連通される。
第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fが摺動する弁孔18の各弁座18b,18c,18d,18eの孔径は、弁ボディ12に形成できる上限値に設定されている。よって、第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fが各弁座18b,18c,18d,18eから離脱したときに、弁孔18を介した各ポート13,14,15,16,17間を流れる圧縮エアの流路面積を確保することが可能になっている。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)弁本体11に、一端側シール弁部19a及び他端側シール弁部19bが摺動する一端側摺動孔18a及び他端側摺動孔20aが形成されており、一端側摺動孔18a及び他端側摺動孔20aの孔径を、弁孔18の孔径よりも小さくした。そして、弁本体11の幅方向に沿った一端側摺動孔18a及び他端側摺動孔20aの側方に、各取付ねじ25,26が挿通可能な挿通孔12a,12b,20gを形成できる分だけの幅を確保した。よって、従来技術のように、各取付ねじ25,26の挿通孔を形成するための幅を確保するために膨出部60,61を弁本体11に形成する必要がないため、弁孔18を介した各ポート13,14,15,16,17間を流れる圧縮エアの流量を確保するために、弁本体11が幅方向に大型化してしまうことを防止することができる。
(2)弁孔18に、スプール弁19が最も一端側に移動したときに、第1弁部19cが着座する第1弁座18bを設け、スプール弁19が最も他端側に移動したときに、第2弁部19dが着座する第2弁座20eを設けた。例えば、スプール弁19が他端側に移動したときには、第2弁部19dによって、弁孔18を介した第2出力ポート16と第2排気ポート17との間を流れる圧縮エアが第2ピストン室22a側へ漏れ出ることが防止されている。さらに、第4弁部19fによって、弁孔18を介した第2出力ポート16と第2排気ポート17との間を流れる圧縮エアが弁孔18の一端側へ漏れ出ることが防止されている。よって、第2弁部19d及び第4弁部19fは同じ直径で形成されているため、弁孔18内の圧力に対する第2弁部19dの受圧面積と、弁孔18内の圧力に対する第4弁部19fの受圧面積が同じになり、受圧面積の違いに起因してスプール弁19が誤作動してしまうことを防止することができる。なお、スプール弁19が一端側に移動した場合についても、スプール弁19が他端側に移動した場合と同様の効果を得ることができる。
(3)弁孔18の他端に、第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fの直径よりも大きい孔径を有する開口部18gを形成し、スプール弁19を、一端側シール弁部19a側から開口部18gを介して弁孔18に挿入した。そして、圧入部材20の圧入部20bを開口部18gに圧入した。よって、直径の異なる各弁部19a,19b,19c,19d,19e,19fが形成されたスプール弁19を、開口部18gを介して弁孔18に容易に挿入することができ、開口部18gを圧入部20bにより容易に閉鎖することができる。
(4)一端側シール弁部19a及び他端側シール弁部19bの直径を、第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fの直径よりも小さくした。よって、例えば、一端側シール弁部19a及び他端側シール弁部19bの直径が、第1〜第4弁部19c,19d,19e,19fの直径と同じ場合に比べると、一端側シール弁部19a(パッキン191a)及び他端側シール弁部19b(パッキン191b)の一端側摺動孔18a及び他端側摺動孔20aに対する摺動抵抗を小さくすることができる。その結果として、スプール弁19の移動をスムーズにすることができ、スプール弁19の応答性を向上させることができる。
(5)圧入部20bと開口部18gとの間にシール部材20cを配設した。よって、圧入部20bと開口部18gとの間をシール部材20cにより密封した状態でシールすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、圧入部材20は、本体部20hと、本体部20hの他端側摺動孔20a周りから軸方向に沿って延びる環状の圧入部20bとから形成されていたが、これに限らず、本体部20hを削除してもよい。例えば、図4に示すように、開口部18gには圧入部材41が圧入されている。圧入部材41には、スプール弁19の他端側シール弁部19bが摺動する摺動孔としての他端側摺動孔41aが形成されている。さらに、圧入部材41には、他端側摺動孔41a周りから軸方向に沿って延びる環状の圧入部41bが形成されている。圧入部41bの内周面には、第2弁部19dが最も他端側に移動したときに、第2弁部19dが着座する第2弁座20eが形成されている。圧入部41bは弁孔18の開口部18gの内側に圧入されており、この圧入部41bにおける開口部18gへの圧入により、圧入部材41は弁ボディ12と一体化されている。圧入部41bと弁孔18の開口部18gとの間にはシール部材20cが配設されている。そして、弁ボディ12の他端面には矩形箱状の第2ピストン室形成体22が連結されている。
○ 実施形態において、第1弁座18b及び第2弁座20eを削除してもよい。
○ 実施形態では、弁孔18の開口部18gの孔径を、各弁部19c,19d,19e,19fの直径よりも大きく形成し、スプール弁19を、一端側シール弁部19a側から開口部18gを介して弁孔18に挿入可能にしたが、これに限らない。例えば、弁孔18の一端側の開口部の孔径を、各弁部19c,19d,19e,19fの直径よりも大きく形成し、スプール弁19を、他端側シール弁部19b側から弁孔18の一端側の開口部を介して弁孔18に挿入してもよい。
○ 実施形態において、第1パイロット弁31又は第2パイロット弁32を削除してもよい。
B…マニホールドベース、10…パイロット形電磁弁、11…弁本体、12a,12b,20g…挿通孔、13…第1排気ポート、14…第1出力ポート、15…給気ポート、16…第2出力ポート、17…第2排気ポート、18…弁孔、18a…摺動孔としての一端側摺動孔、18b…第1弁座、18g…開口部、19…弁体としてのスプール弁、19a…シール弁部としての一端側シール弁部、19b…シール弁部としての他端側シール弁部、19c…第1弁部、19d…第2弁部、19e…第3弁部、19f…第4弁部、20a,41a…摺動孔としての他端側摺動孔、20b,41b…圧入部、20e…第2弁座、25,26…取付部材としての取付ねじ、31…パイロット弁としての第1パイロット弁、32…パイロット弁としての第2パイロット弁。

Claims (4)

  1. 圧力流体が給排される複数のポートを有する弁本体の弁ボディに軸方向に延びる弁孔が設けられるとともに、前記弁孔内に弁体がパイロット弁から供給されるパイロット流体により往復動可能に収容され、前記弁体には軸方向において互いに離間するとともに各ポート間の連通を切り換える複数の弁部が前記弁孔に対して摺動可能に設けられており、前記弁本体が取付部材によってマニホールドベース上に取り付けられるパイロット形電磁弁であって、
    前記弁本体の弁ボディにおいて、前記弁孔よりも軸方向外側には摺動孔が設けられるとともに、前記摺動孔の孔径は、前記弁孔の孔径よりも小さくなっており、
    前記弁体には前記摺動孔を摺動するとともに前記弁孔と前記摺動孔よりも軸方向外側との間をシールするシール弁部が設けられ、前記シール弁部の直径は、各弁部の直径よりも小さくなっており、
    前記弁本体の弁ボディにおいて、その軸方向と直交する幅方向に沿った前記摺動孔の側方には、前記取付部材が挿通可能な挿通孔が形成されており、該挿通孔と前記摺動孔の間は、前記弁ボディによって連続して形成されていることを特徴とするパイロット形電磁弁。
  2. 圧力流体が給排される複数のポートを有する弁本体に軸方向に延びる弁孔が設けられるとともに、前記弁孔内に弁体がパイロット弁から供給されるパイロット流体により往復動可能に収容され、前記弁体には軸方向において互いに離間するとともに各ポート間の連通を切り換える複数の弁部が前記弁孔に対して摺動可能に設けられており、前記弁本体が取付部材によってマニホールドベース上に取り付けられるパイロット形電磁弁であって、
    前記弁本体は、弁ボディと前記弁本体の軸方向において前記弁ボディの端部に取付けられる部材とを有し、
    前記弁本体において、前記弁孔よりも軸方向外側における前記部材には摺動孔が設けられるとともに、前記摺動孔の孔径は、前記弁孔の孔径よりも小さくなっており、
    前記弁体には前記摺動孔を摺動するとともに前記弁孔と前記摺動孔よりも軸方向外側との間をシールするシール弁部が設けられ、前記シール弁部の直径は、各弁部の直径よりも小さくなっており、
    前記弁本体の前記部材において、前記弁本体の軸方向と直交する幅方向に沿った前記摺動孔の側方には、前記取付部材が挿通可能な挿通孔が形成されていることを特徴とするパイロット形電磁弁。
  3. 前記弁孔には、前記弁体が最も一端側に移動したときに、複数の弁部のうちの第1弁部が着座する第1弁座が設けられるとともに、前記弁体が最も他端側に移動したときに、複数の弁部のうちの第2弁部が着座する第2弁座が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパイロット形電磁弁。
  4. 前記弁本体には、各弁部の直径よりも大きい孔径を有するとともに前記弁体を前記弁孔に挿入可能な開口部が設けられており、
    前記弁本体は、前記開口部の内側において前記弁ボディと前記部材とが一体化されていることを特徴とする請求項に記載のパイロット形電磁弁。
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