JP5848321B2 - テールゲート付き車体構造 - Google Patents
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Description
前記車体の車室側に位置するインナパネルと、前記インナパネルの車体後方に位置するアウタパネルと、前記アウタパネルおよび前記インナパネル間に介在される補強部材と、を備え、前記ゲート本体のうち、前記ウインドガラスを支持するガラス枠部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第1閉断面が形成され、前記ガラス枠部は、前記ヒンジに対して上下方向から見て重なるように配置され、かつ、前記ヒンジに対して上下方向に離間して設けられ、前記ヒンジが固定される前記ヒンジ固定部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第2閉断面が形成されることを特徴とする。
そこで、請求項2において、副ドアを支持するヒンジを上下方向に離間して配置し、上下2つのヒンジを第2閉断面に固定するようにした。
よって、ガラス枠部およびヒンジ固定部を単一の補強部材で補強でき、ガラス枠部およびヒンジ固定部の剛性を確保できる。さらに、ガラス枠部およびヒンジ固定部の剛性を補強部材で確保することにより、テールゲートの剛性を確保することができる。
上下2つのヒンジを強固に支持することにより、副ドアを2つのヒンジで均等に、かつ、強固に支えることができる。これにより、副ドアを2つのヒンジでヒンジ固定部に安定的に支持することができる。
これにより、ヒンジ固定部にヒンジを介して副ドアを強固に取り付けることができる。
よって、補強部材およびインナパネルで形成した閉断面を、テールゲートの上端側から下端側まで延ばすことができる。これにより、テールゲートの車体前後方向へのたわみを、補強部材およびインナパネルで形成した閉断面で防ぐことができ、テールゲートの剛性を高めることができる。
ここで、ヒンジ固定部において、補強部材およびインナパネルで閉断面が形成され、さらに、補強部材およびアウタパネルで閉断面が形成されている。
よって、補強部材の剛性が2つの閉断面で確保されている。剛性が確保された補強部材にヒンジを取り付けることにより、ヒンジをヒンジ固定部に強固に取り付けることができる。これにより、ヒンジ固定部にヒンジを介して副ドアを強固に取り付けることができる。
図1、図2に示すように、テールゲート付き車体構造10は、車体11の後部12に設けられたテールゲート15を備えている。
車体11は、車体11の後部12に後開口枠部13を備え、後開口枠部13の上枠部13cにテールゲート15が支持されている。
後開口14を経て車室22および車外23が連通され、乗員の乗降や荷物の出し入れが可能になる。
但し、図2においては、構成の理解を容易にするためにテールゲート15の下端15aを上端15bより僅かに下方に配置された状態を示す。
テールゲート15が開かれることにより、テールゲート15が後開口枠部13の上枠部13cの位置で略水平に配置される。この状態において、後開口枠部13の後開口14が開放され、後開口14を経て車室22および車外23が連通される。
この状態において後開口枠部13の後開口14がテールゲート15で閉じられる。
また、副ドア20が閉じられた状態で、ゲート窓ガラス17の外表面17aとドア窓ガラス43の外表面43aとは、車体前後方向において略同一面(略面一)に形成されている。
ゲート本体16は、後開口枠部13の後開口14を開閉可能に外形が略矩形状に形成され、上端16aが後開口枠部13の上枠部13cにゲートヒンジを介して上下方向に回動自在に支持されている。
ゲート本体16は、車幅方向において車外23側に膨出するように湾曲状に形成されている(図5も参照)。
窓開口枠部26の窓内枠(ガラス枠部)26aおよびドア開口枠部28のドア内枠28aは仕切枠31で兼用される。仕切枠31は、ゲート本体16の上端16aから下端16bにわたって上下方向に略直線状に延ばされている。
ドア開口枠部28は、略矩形状枠体に形成されることによりドア開口(副開口)29が開口される。すなわち、ドア開口29はゲート本体16に開けられている。
窓開口枠部26の窓開口27およびドア開口枠部28のドア開口29は、テールゲート15を閉じた状態で、それぞれ後開口枠部13の後開口14(図2参照)に連通される。
ゲートインナパネル34は、仕切枠31の内面を形成するインナ仕切部38を有する。
この補強部材37は、断面略クランク状に形成された上補強部46(図9も参照)と、断面略ハット状に形成された下補強部47(図11も参照)とを有する。断面略クランク状の上補強部46および断面略ハット状の下補強部47で補強部材37の剛性が確保されている。
よって、断面略クランク状の上補強部46および断面略ハット状の下補強部47を単一の補強部材37で形成することができ、部品点数を減らし、軽量化が図れる。
これにより、ゲート本体16の車体前後方向へのたわみを、補強部材37およびインナ仕切部38で形成した仕切閉断面51で防ぐことができ、ゲート本体16の剛性を高めることができる。
ここで、窓内枠26aは、上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45に対して上下方向から見て重なるように、上下のドアヒンジ41,45に対して上方向に離間して設けられている。
すなわち、副ドア20が上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45を介してゲート本体16の仕切枠31に回動自在に支持されている。
さらに、ドア本体42は、上下方向略中央で、かつ、左ドア側縁42cにアウタハンドル49が設けられている。アウタハンドル49は、副ドア20を開閉するためのハンドルである。
ドア装飾部材44は、外面が車外23に臨み、意匠面を形成する部材である。
ドアインナパネル53は、ドアアウタパネル54に対して車体前方に設けられている。
ドアアウタパネル54は、副ドア20のドア装飾部材44(すなわち、意匠面)の車体前方側に設けられている。
ゲート装飾部材18は、外面が車外23に臨み、意匠面を形成する部材である。
上インナ部66、上アウタ部67および上補強部46は、それぞれ断面略クランク状に形成されている。上インナ部66の前フランジ66a、上アウタ部67の前フランジ67aおよび上補強部46の前フランジ46aが重ね合わされた状態で接合されている。
この状態において、上インナ部66および上補強部46で窓内枠26aに第1インナ閉断面(第1閉断面)52が形成される。窓内枠26aに第1インナ閉断面52が形成されることにより窓内枠26aの剛性が高められる。
窓内枠26aにゲート窓ガラス17の車幅方向内辺17bが支持される。
ここで、第1インナ閉断面52は車幅方向の幅寸法がW1に設定され、第1アウタ閉断面53は車幅方向の幅寸法がW2に設定されている。
下補強部47は、上端から下端まで上下方向略全域にわたって断面略ハット状に形成され、上端側および下端側にそれぞれヒンジ補強部48が形成されている。
ヒンジインナ部71、ヒンジアウタ部72およびヒンジ補強部48は、上ヒンジ固定部62に相当する箇所に配置される部位である。
膨出部72aは、ヒンジ補強部48の膨出部48aに沿って延びる平坦なヒンジ取付部72cを有する。
膨出部48a、左フランジ48bおよび右フランジ48cでヒンジ補強部48が断面略ハット状に形成されている。
また、ヒンジインナ部71の右フランジ71cおよびヒンジ補強部48の右フランジ48cが重ね合わされた状態で接合されている。
第2インナ閉断面55は車幅方向の幅寸法がW3に設定されている。
よって、第1インナ閉断面52、すなわち、窓内枠26aの幅寸法を小さく抑えることができる。これにより、窓内枠26aで支持するゲート窓ガラス17の開口面積を大きく確保でき、車室22から車外23を見る際の後方視界を好適に確保できる。
これにより、上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41を介して副ドア20を強固に取り付けることができる。
上ヒンジ固定部62に第2アウタ閉断面56が形成されることにより、上ヒンジ固定部62の剛性がさらに高められる。
第2インナ閉断面55および第2アウタ閉断面56を備えた上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41(ベースヒンジ74)が取り付けられる。これにより、上ドアヒンジ41が上ヒンジ固定部62に強固に取り付けられる。
ここで、上ヒンジ固定部62において、ヒンジ補強部48およびヒンジインナ部71で第2インナ閉断面55が形成され、さらに、ヒンジ補強部48およびヒンジアウタ部72で第2アウタ閉断面56が形成されている。
これにより、上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41を介して副ドア20が強固に取り付けられる。
ベースヒンジ74に回動ヒンジ77が支持ピン78を介して回動自在に支持され、回動ヒンジ77が副ドア20(ドア本体42)の上ヒンジ取付部42aに取り付けられる。
また、下ドアヒンジ45は上ドアヒンジ41と略同じ構成であり、以下、下ドアヒンジ45の各構成部材に上ドアヒンジ41と同一符号を付して詳しい説明を省略する。
上ドアヒンジ41の回動ヒンジ77がドア本体42の上ヒンジ取付部42a(図11参照)に取り付けられる。下ドアヒンジ45の回動ヒンジ77がドア本体42の下ヒンジ取付部42bに取り付けられる。
よって、副ドア20が上下方向に離間した上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45(2つのヒンジ)を介して仕切枠31に回動自在に支持されている。
さらに、上ドアヒンジ41が固定される上ヒンジ固定部62に、ヒンジインナ部71およびヒンジ補強部48で第2インナ閉断面55が形成される。
同様に、下ドアヒンジ45が固定される下ヒンジ固定部63に、ヒンジインナ部71およびヒンジ補強部48で第2インナ閉断面55が形成される。
そこで、図11に示すように、上ヒンジ固定部62に第2インナ閉断面55および第2アウタ閉断面56を備え、上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41を取り付けた。
さらに、下ヒンジ固定部63(図3参照)に第2インナ閉断面55および第2アウタ閉断面56(図示せず)に下ドアヒンジ45を取り付けた。
これにより、副ドア20が、上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45で仕切枠31(すなわち、上ヒンジ固定部62および下ヒンジ固定部63)に安定的に支持される。
すなわち、中補強部37cは、上補強部46の下端側から下補強部47の上端側に向かうにつれて断面略U字状の膨出部48a、左フランジ48bおよび右フランジ48cが形成される。膨出部48a、左フランジ48bおよび右フランジ48cで中補強部37cが断面略ハット状に形成される。
よって、上ヒンジ固定部62に第2インナ閉断面(第2閉断面)55が形成される(図11参照)。
中補強部37cを上補強部46側から下補強部47側に向けて断面略クランク状から断面略ハット状に徐々に変化させることにより、上補強部46および下補強部47を単一の補強部材37で形成することができる。
例えば、前記実施例では、窓内枠26aを上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45に対して上方向に離間して設けた例について説明したが、これに限らないで、窓内枠26aを上下のドアヒンジ41,45に対して下方向に離間して設けることも可能である。
Claims (6)
- 車体の後部に設けられた開口を開閉し、前記車体に支持されるテールゲートを備えたテールゲート付き車体構造であって、
前記テールゲートは、
前記車体に支持されるゲート本体と、
該ゲート本体に設けられたウインドガラスと、
前記ゲート本体に開けられて前記開口に連通する副開口と、
該副開口を開閉するように、前記ゲート本体のヒンジ固定部にヒンジを介して支持される副ドアと、を備え、
前記ゲート本体は、
前記車体の車室側に位置するインナパネルと、
前記インナパネルの車体後方に位置するアウタパネルと、
前記アウタパネルおよび前記インナパネル間に介在される補強部材と、を備え、
前記ゲート本体のうち、前記ウインドガラスを支持するガラス枠部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第1閉断面が形成され、
前記ガラス枠部は、前記ヒンジに対して上下方向から見て重なるように配置され、かつ、前記ヒンジに対して上下方向に離間して設けられ、
前記ヒンジが固定される前記ヒンジ固定部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第2閉断面が形成されることを特徴とするテールゲート付き車体構造。 - 前記副ドアは、前記ゲート本体に、上下方向に離間した2つの前記ヒンジで支持され、
前記2つのヒンジは、前記第2閉断面に固定されていることを特徴とする請求項1記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記第2閉断面は、
車幅方向の幅寸法が前記第1閉断面の幅寸法より大きいことを特徴とする請求項1または請求項2記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記補強部材は、
前記ゲート本体の上端側から下端側まで上下方向に延ばされ、上下方向略全域にわたって前記インナパネルとともに閉断面を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記補強部材は、
前記ヒンジ固定部において、前記アウタパネルとともに閉断面を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記ヒンジは、
前記ヒンジ固定部において、前記アウタパネルおよび前記補強部材の両方に取り付けられていることを特徴とする請求項5記載のテールゲート付き車体構造。
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