JP5783132B2 - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両用の制御装置の異常を検出する技術に関するものである。
第1マイコン及び第2マイコンを備え、その第1マイコンとその第2マイコンとが互いに相手側のマイコンの異常を監視する車両用電子制御装置が、従来からよく知られている。例えば、特許文献1に開示された制御用コンピュータがそれである。その特許文献1の制御用コンピュータでは、前記第1マイコンと前記第2マイコンとはそれぞれ、相手側のマイコンの演算値を受信する受信バッファを備えており、自己の演算値の3回分の値と相手側の演算値とを比較する。その比較の結果、相手側の演算値が自己の演算値の最小値よりも小さい場合、又は、相手側の演算値が自己の演算値の最大値よりも大きい場合に、前記第1マイコンと前記第2マイコンとの少なくとも一方が異常であると判断される。
特開2000−172521号公報 特開平06−230994号公報 特開平11−103317号公報
図8は、前記特許文献1のように第1マイコン712と第2マイコン714という2つのマイコンが相互に相手側の異常を監視する電子制御装置710において、その異常の誤判定が生じる可能性を説明するための概略構成図である。図8では、センサ716からのセンサ検出信号が第1マイコン712と第2マイコン714とのそれぞれに入力され、第1マイコン712と第2マイコン714とは互いにデータの送受信が可能な構成となっている。このような構成では、第1マイコン712と第2マイコン714との間において、そのマイコン712,714が前記センサ検出信号を処理する処理タイミングの相違及びそのマイコン712,714の処理能力の相違等に起因した前記センサ検出信号の認識違いが生じ得る(a部参照)。また、第1マイコン712と第2マイコン714との間でデータの送受信が行われるのであるが、その送受信には通信時間を要するので、第1マイコン712と第2マイコン714とは互いに相手側から受け取る情報を時間的に遅れて認識することになる(b部参照)。また、第1マイコン712と第2マイコン714との処理能力の相違およびタスク割当ての相違等に起因して、その第1マイコン712と第2マイコン714と間に処理周期の相違が生じ得る(c部参照)。このような前記センサ検出信号の認識違い、相手側からの情報の認識遅れ、および前記処理周期の相違によってマイコン異常の誤判定が生じ得ると考えられる。
前記特許文献1は、上述したマイコン異常の誤判定を生じさせない方法を開示しているが、前記特許文献1の制御用コンピュータは、前記自己の演算値を3回分確定させてから異常判定を行い、その自己の演算値を3回分確定させるためにはそれ相当の演算時間を要するので、前記異常判定に要する時間が長くなる可能性があった。また、車両のシフト操作装置の操作位置を判断するマイコンについては前記引用文献1に全く記載がなく、仮にシフトポジションを3回確定させてから異常判定を行うとすると、その異常判定を速やかに行うことができず、その異常判定の方法は前記シフト操作装置の操作位置を判断するマイコンには適さないと考えられた。なお、このような課題は未公知である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、速やかにマイコンの異常判定を行うことができる車両用電子制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、(a)シフト操作装置の操作位置を表すシフト操作位置信号が入力されそのシフト操作位置信号が所定時間以上にわたって同じ前記操作位置を表している場合にそのシフト操作位置信号に対応したシフトポジションをそれぞれ決定する第1マイコン及び第2マイコンを備え、その第1マイコンとその第2マイコンとが互いに相手側のマイコンの異常を監視する車両用電子制御装置であって、(b)前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは、予め定められた第1決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第1シフト判定用バッファと、前記第1決定保留時間よりも長い予め定められた第2決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第2シフト判定用バッファと、相手側のマイコンにより決定された前記シフトポジションが記憶される比較用バッファとを各々備えており、(c)前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されている前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションと異なる場合に、相手側のマイコンが異常であると判定し、(d)前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されているシフトポジションと異なることが、予め定められた異常保留時間以上継続した場合に、相手側のマイコンが異常であると判定することを特徴とする。
また、第2発明の要旨とするところは、(a)シフト操作装置の操作位置を表すシフト操作位置信号が入力されそのシフト操作位置信号が所定時間以上にわたって同じ前記操作位置を表している場合にそのシフト操作位置信号に対応したシフトポジションをそれぞれ決定する第1マイコン及び第2マイコンを備え、その第1マイコンとその第2マイコンとが互いに相手側のマイコンの異常を監視する車両用電子制御装置であって、(b)前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは、予め定められた第1決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第1シフト判定用バッファと、前記第1決定保留時間よりも長い予め定められた第2決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第2シフト判定用バッファと、相手側のマイコンにより決定された前記シフトポジションが記憶される比較用バッファとを各々備えており、(c)前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されている前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションと異なる場合に、相手側のマイコンが異常であると判定し、(d)前記比較用バッファに記憶されているシフトポジションは、予め定められた判定時間を前記所定時間として前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションであり、(e)前記判定時間は前記第2決定保留時間と同じであることを特徴とする。
また、第3発明の要旨とするところは、(a)シフト操作装置の操作位置を表すシフト操作位置信号が入力されそのシフト操作位置信号が所定時間以上にわたって同じ前記操作位置を表している場合にそのシフト操作位置信号に対応したシフトポジションをそれぞれ決定する第1マイコン及び第2マイコンを備え、その第1マイコンとその第2マイコンとが互いに相手側のマイコンの異常を監視する車両用電子制御装置であって、(b)前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは、予め定められた第1決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第1シフト判定用バッファと、前記第1決定保留時間よりも長い予め定められた第2決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第2シフト判定用バッファと、相手側のマイコンにより決定された前記シフトポジションが記憶される比較用バッファとを各々備えており、(c)前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されている前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションと異なる場合に、相手側のマイコンが異常であると判定し、(d)前記シフト操作装置は、人為的に操作されその人為的操作が解除されると予め定められた基準位置に戻るシフトレバーを備えており、(e)前記シフト操作装置の操作位置とは前記シフトレバーの操作位置であることを特徴とする。
第1発明によれば、例えば前記第1マイコンと前記第2マイコンとの処理タイミングの相違による前記シフト操作位置信号の認識違い等に起因したマイコン異常の誤判定を防止しつつ、速やかにマイコンの異常判定を行うことができる。また、そうしない場合と比較して、前記第1マイコンまたは前記第2マイコンがマイコン異常の誤判定をすることを一層確実に防止することが可能である。
第2発明によれば、例えば前記第1マイコンと前記第2マイコンとの処理タイミングの相違による前記シフト操作位置信号の認識違い等に起因したマイコン異常の誤判定を防止しつつ、速やかにマイコンの異常判定を行うことができる。また、そうしない場合と比較して、前記第1マイコン及び前記第2マイコンがそれぞれ記憶する前記所定時間として設定されるパラメータの種類を減らすことが可能である。
第3発明によれば、例えば前記第1マイコンと前記第2マイコンとの処理タイミングの相違による前記シフト操作位置信号の認識違い等に起因したマイコン異常の誤判定を防止しつつ、速やかにマイコンの異常判定を行うことができる。また、前記第1マイコンおよび前記第2マイコンがマイコン異常に起因して誤った前記シフトポジションを出力することを適切に回避しつつ、前記シフトレバーに対する人為的操作が解除されているときのそのシフトレバーの操作位置と車両の走行制御に供されるシフトポジションとが一対一で対応しないシフト操作装置を実現することができる。
ここで、好適には、前記判定時間は、前記第1決定保留時間よりも長く且つ前記第2決定保留時間よりも短い時間に予め定められている。
また、好適には、前記車両用電子制御装置は、変速機を備えた車両に設けられており、その変速機の変速制御を実行する。
本発明が適用される車両の概略構成を説明するための図であると共に、車両を制御する電子制御装置の入出力信号を例示したブロック線図である。 図1の車両に設けられたシフト操作装置の一例を示す図である。 図1の電子制御装置に含まれるメインマイコン62およびサブマイコン64のそれぞれに備えられた制御機能の要部を説明するための機能ブロック線図である。 図3のサブマイコンの制御作動の要部、すなわち、相手側のマイコンであるメインマイコンの異常を判定する制御作動を説明するためのフローチャートである。 図3のメインマイコンの制御作動の要部、すなわち、相手側のマイコンであるサブマイコンの異常を判定する制御作動を説明するためのフローチャートである。 図1の車両が有する変速機のシフトポジションがPポジションであるときにシフトレバーが運転者によりM操作位置からD操作位置へ操作された場合を例として、サブイコンがメインマイコンの異常を判定する制御を説明するためのタイムチャートである。 図6に対しD操作位置でのシフトレバーの滞留時間が短い場合を例として、サブイコンがメインマイコンの異常を判定する制御を説明するためのタイムチャートである。 本発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、第1マイコンと第2マイコンという2つのマイコンが相互に相手側の異常を監視する電子制御装置においてその異常の誤判定が生じる可能性を説明するための概略構成図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明するための図であると共に、車両10を制御する電子制御装置60の入出力信号を例示したブロック線図である。図1において、車両10はFF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両であり、その車両10は、走行用の駆動力源であるエンジン12、駐車時に駆動輪14の回転を機械的に阻止するパーキングロック装置16、変速機18、シフト操作装置30などを備え、電子制御装置60がシフト操作装置30の操作位置Popeを電気信号により取得するシフトバイワイヤ(SBW)方式を採用している。また、変速機18は、車両において一般的に用いられる有段の自動変速機であって、例えば複数の遊星歯車装置と複数の油圧式摩擦係合装置とを備えている。車両10では、走行用駆動力源としての内燃機関であるエンジン12の動力は、変速機18、差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)26、及び一対の車軸(ドライブシャフト)28等を順次介して一対の駆動輪14へ伝達される。なお、電子制御装置60は本発明の車両用電子制御装置に対応する。
車両10には、例えば変速機18の変速制御を実行する車両用変速制御装置としての機能を含む電子制御装置60が備えられている。電子制御装置60は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されている。例えば電子制御装置60は、予めROM等に記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の出力制御、変速機18の変速制御、前記シフトバイワイヤ方式に関わる制御、パーキングロック装置16の作動状態の切替制御などを実行する。
電子制御装置60には、例えば、シフト操作装置30の操作位置Pope具体的にはシフトレバー32の操作位置Popeを検出する為の位置センサであるシフト操作位置センサ36からの前記操作位置Popeを表すシフト操作位置信号、変速機18のシフトポジションPshを駐車ポジション(Pポジション)以外の非PポジションからPポジションへ切り替える為のPスイッチ34におけるスイッチ操作を表すPスイッチ信号などが、それぞれ供給される。
また、電子制御装置60からは、例えば、エンジン12や変速機18を制御するための信号等が出力される。
図2は、複数種類のシフトポジションPshを人為的操作により切り換える切換装置(操作装置)としてのシフト操作装置30の一例を示す図である。このシフト操作装置30は、例えば運転席の近傍に配設され、複数の操作位置Popeの何れかへ操作されるモーメンタリ式の操作子すなわち操作力を解くと元位置(初期位置)へ自動的に復帰する自動復帰式の操作子としてのシフトレバー32を備えている。また、本実施例のシフト操作装置30は、運転者が駐車ポジション(Pポジション)を選択するときに操作するPスイッチ34をシフトレバー32の近傍に別スイッチとして備えている。
シフトレバー32は、図2に示すように車両10の前後方向または上下方向すなわち縦方向に配列された3つの操作位置PopeであるR操作位置(Psh=Rポジションに対応)、N操作位置(Psh=Nポジションに対応)、D操作位置(Psh=Dポジションに対応)と、それに平行に配列されたM操作位置、B操作位置(Psh=Bポジションに対応)とへそれぞれ操作されるようになっている。シフト操作装置30では、シフトレバー32が運転者によりR操作位置へレバー操作されるとシフトポジションPshとしてRポジションが選択され、シフトレバー32がN操作位置へレバー操作されるとシフトポジションPshとしてNポジションが選択され、シフトレバー32がD操作位置へレバー操作されるとシフトポジションPshとしてDポジションが選択され、シフトレバー32がB操作位置へレバー操作されるとシフトポジションPshとしてBポジションが選択される。そして、シフト操作装置30は、シフト操作位置センサ36から、シフト操作装置30の操作位置Popeを表す電気信号(シフト操作位置信号)を電子制御装置60へ逐次出力する。詳細には、電子制御装置60に含まれるメインマイコン62およびサブマイコン64へ逐次出力する。また、シフトレバー32は、R操作位置とN操作位置とD操作位置との相互間で縦方向に操作可能とされ、M操作位置とB操作位置との相互間で縦方向に操作可能とされ、更に、N操作位置とB操作位置との相互間で上記縦方向に直交する車両10の横方向に操作可能とされている。なお、メインマイコン62は本発明の第1マイコンに対応し、サブマイコン64は本発明の第2マイコンに対応する。
Pスイッチ34は、例えばモーメンタリ式の押しボタンスイッチであって、ユーザ(運転者)により押込操作される毎にPスイッチ信号を電子制御装置60へ出力する。例えば、パーキングロック装置16により駆動輪14の回転を機械的に阻止するパーキングロックが実行されていない場合において、所定の条件が成立しているときに運転者がPスイッチ34の押込操作を行うと、前記Pスイッチ信号を受けた電子制御装置60は、変速機18のシフトポジションPshをPポジションに切り替える。そのPポジションは、変速機18内の動力伝達経路が遮断され、且つ、パーキングロック装置16により前記パーキングロックが実行される駐車ポジション(パーキングポジション)である。
シフト操作装置30のM操作位置はシフトレバー32が操作されていないときの操作位置Popeすなわちシフトレバー32の予め定められた基準位置である。具体的に、シフト操作装置30は、そのM操作位置以外の操作位置Pope(R,N,D,B操作位置)へレバー操作されていたとしても、運転者がシフトレバー32を解放すればすなわちシフトレバー32に作用する外力が無くなれば、バネなどの機械的機構によりシフトレバー32がM操作位置へ戻るようになっている。シフト操作装置30で各シフトポジションPshが選択された際には、電子制御装置60は、その選択されたシフトポジションPshに対応して変速機18およびパーキングロック装置16などを制御する。
各シフトポジションPshについて説明すると、Rポジションは、車両10を後進させる駆動力が駆動輪14に伝達される走行ポジションすなわち後進走行ポジションである。また、Nポジション(ニュートラルポジション)は、変速機18内の動力伝達経路が遮断されるニュートラル状態とする中立ポジションであり、言い換えれば、駆動輪14への動力伝達を遮断すると共に駆動輪14の回転を許容する中立ポジションである。また、Dポジションは、車両10を前進させる駆動力が駆動輪14に伝達される走行ポジションすなわち前進走行ポジションである。例えば、パーキングロック装置16により前記パーキングロックが実行されているときに、シフト操作装置30でRポジション、Nポジション、又はDポジションが選択された場合には、ブレーキペダルが踏込操作されているなどの所定の条件が満たされていれば、電子制御装置60はそのパーキングロックを解除する。
また、Bポジションは、Dポジションにおいて例えば車両10にエンジンブレーキ効果を発揮させ駆動輪14の回転を減速させる走行ポジションすなわち減速前進走行ポジション(エンジンブレーキレンジ)である。
本実施例のシフト操作装置30では、シフトレバー32に作用する外力が無くなればM操作位置へ戻されるので、シフトレバー32の操作位置Popeを視認しただけでは選択中のシフトポジションPshを認識することは出来ない。そのため、車室内で運転者の見易い位置に、選択中のシフトポジションPshを表示するシフトポジション表示装置46が設けられている。
本実施例では、前記シフトバイワイヤ(SBW)方式が採用されているので、電子制御装置60に含まれるメインマイコン62およびサブマイコン64は、シフトポジションPshを決定する制御に関し、互いに相手側の異常を監視している。すなわち、メインマイコン62はサブマイコン64の異常を監視する監視マイコンとして機能し、サブマイコン64はメインマイコン62の異常を監視する監視マイコンとして機能している。そのように互いに異常を監視する制御機能の要部について、図3を用いて以下に説明する。
図3は、メインマイコン62およびサブマイコン64のそれぞれに備えられた制御機能の要部を説明するための機能ブロック線図である。図3に示すように、メインマイコン62は、第1シフトポジション決定部70mと第2シフトポジション決定部72mと制御シフト決定部74mと異常判定部76mとを機能的に備えており、シフトポジションPshが記憶される記憶部としての第1シフト判定用バッファ80m、第2シフト判定用バッファ82m、及び比較用バッファ84mを備えている。また、サブマイコン64は、第1シフトポジション決定部70sと第2シフトポジション決定部72sと制御シフト決定部74sと異常判定部76sとを機能的に備えており、前記記憶部としての第1シフト判定用バッファ80s、第2シフト判定用バッファ82s、及び比較用バッファ84sを備えている。なお、図3から判るように、メインマイコン62とサブマイコン64とは機能的な構成が互いに同じであるので、サブマイコン64がメインマイコン62の異常を判定する制御機能に関して以下に説明するが、メインマイコン62がサブマイコン64の異常を判定する制御機能に関しては説明を省略する。なお、メインマイコン62とサブマイコン64との間では、第1シフトポジション決定部70mと第1シフトポジション決定部70sとが互いに対応し、第2シフトポジション決定部72mと第2シフトポジション決定部72sとが互いに対応し、制御シフト決定部74mと制御シフト決定部74sとが互いに対応し、異常判定部76mと異常判定部76sとが互いに対応し、第1シフト判定用バッファ80mと第1シフト判定用バッファ80sとが互いに対応し、第2シフト判定用バッファ82mと第2シフト判定用バッファ82sとが互いに対応し、比較用バッファ84mと比較用バッファ84sとが互いに対応する。
サブマイコン64の第1シフトポジション決定部70sは、シフト操作位置センサ36からの前記シフト操作位置信号を逐次取得し、そのシフト操作位置信号が表す操作位置Popeに基づいてシフトポジションPshを決定する。具体的には、そのシフト操作位置信号が予め定められた第1決定保留時間TIME1以上にわたって同じ操作位置Popeを表している場合にそのシフト操作位置信号に対応したシフトポジションPshを決定する。そして、第1シフトポジション決定部70sは、そのシフトポジションPshを決定すると、その決定したシフトポジションPshを第1シフト判定用バッファ80sに記憶する。なお、この第1シフト判定用バッファ80sに記憶されるシフトポジションPshは変速機18の変速制御に用いられることはなく、専ら相手側のマイコン(メインマイコン62)の異常を判定するために用いられる。
第2シフトポジション決定部72sは、前記第1シフトポジション決定部70sと同様に、シフト操作位置センサ36からの前記シフト操作位置信号を逐次取得し、そのシフト操作位置信号が表す操作位置Popeに基づいてシフトポジションPshを決定する。但し、第2シフトポジション決定部72sは、シフトポジションPshを決定するために前記第1決定保留時間TIME1を用いるのではなく、その第1決定保留時間TIME1よりも長い時間に予め定められた第2決定保留時間TIME2を用いる。具体的に言えば、第2シフトポジション決定部72sは、前記シフト操作位置信号が予め定められた第2決定保留時間TIME2以上にわたって同じ操作位置Popeを表している場合にそのシフト操作位置信号に対応したシフトポジションPshを決定する。そして、第2シフトポジション決定部72sは、そのシフトポジションPshを決定すると、その決定したシフトポジションPshを第2シフト判定用バッファ82sに記憶する。なお、この第2シフト判定用バッファ82sに記憶されるシフトポジションPshは変速機18の変速制御に用いられることはなく、専ら相手側のマイコン(メインマイコン62)の異常を判定するために用いられる。
制御シフト決定部74sは、前記第1シフトポジション決定部70sと同様に、シフト操作位置センサ36からの前記シフト操作位置信号を逐次取得し、そのシフト操作位置信号が表す操作位置Popeに基づいてシフトポジションPshを決定する。但し、制御シフト決定部74sは、シフトポジションPshを決定するために前記第1決定保留時間TIME1を用いるのではなく、予め定められた判定時間TIMExを用いる。具体的に言えば、制御シフト決定部74sは、前記シフト操作位置信号が予め定められた判定時間TIMEx以上にわたって同じ操作位置Popeを表している場合にそのシフト操作位置信号に対応したシフトポジションPshを決定する。そして、制御シフト決定部74sは、その決定したシフトポジションPshを、変速機18を制御するための出力値として出力する。この出力値を制御シフトと呼ぶ。また、制御シフト決定部74sにより決定されたその制御シフトは、サブマイコン64に対する相手側のマイコンであるメインマイコン62により受信され、そのメインマイコン62の比較用バッファ84mに記憶される。逆に、メインマイコン62の制御シフト決定部74mにより決定された制御シフトは、サブマイコン64により受信され、そのサブマイコン64の比較用バッファ84sに記憶される。上述のように、前記制御シフトはメインマイコン62とサブマイコン64とのそれぞれから出力され、電子制御装置60は何れの制御シフトを変速機18の制御用に採用しても差し支えないが、例えば、メインマイコン62の制御シフト決定部74mが決定した制御シフトを専ら採用し、メインマイコン62が異常であると判定された場合など例外的に、サブマイコン64の制御シフト決定部74sが決定した制御シフトを採用する。そして、電子制御装置60はその採用した制御シフト(シフトポジションPsh)に基づいて変速機18の変速制御を行う。なお、前記判定時間TIMExは、運転者の意思に沿ったシフトポジションPshを前記シフト操作位置信号から的確に決定できるように予め実験的に設定されている。また、前記第1決定保留時間TIME1および第2決定保留時間TIME2は、異常判定部76s,76mの誤判定を回避できるように前記判定時間TIMExに応じて予め実験的に設定されている。例えば本実施例では、第2決定保留時間TIME2は判定時間TIMExと同じ長さの時間に設定されており、その第2決定保留時間TIME2及び判定時間TIMExは104msに設定され、第1決定保留時間TIME1は88msに設定されている。
異常判定部76sは、第1シフト判定用バッファ80sと第2シフト判定用バッファ82sと比較用バッファ84sとのそれぞれに記憶されているシフトポジションPshに基づいて、メインマイコン62が異常であるか否かを判定する。そのために、先ず、異常判定部76sは、比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshと第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPshとが互いに一致するか否かを逐次判定すると共に、比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshと第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshとが互いに一致するか否かを逐次判定する。そして、異常判定部76sは、それらの判定の全部が否定されている期間において時間経過に従って所定の不一致判定継続時間TIMEng(初期値は零、単位は例えばms)を逐次増加させ、その不一致判定継続時間TIMEngが予め定められた異常保留時間TIME1ng以上になった場合に、相手側のマイコンであるメインマイコン62が異常であると判定する。具体的には、その不一致判定継続時間TIMEngが異常保留時間TIME1ng未満であれば所定の異常判定フラグFLGngを零に設定し、その不一致判定継続時間TIMEngが異常保留時間TIME1ng以上であれば異常判定フラグFLGngを1に設定する。要するに、異常判定部76sは、第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPshと第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshとの全部が比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshと異なることが、前記異常保留時間TIME1ng以上継続した場合に、メインマイコン62が異常であると判定する。但し、異常判定部76sは、前記不一致判定継続時間TIMEngの計測において、第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPshと第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshとの少なくとも一方が比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshと一致している期間では、時間経過に従って不一致判定継続時間TIMEngを逐次減少させる。また、不一致判定継続時間TIMEngの最小値は零であり、異常判定部76sはその不一致判定継続時間TIMEngをマイナス値にはしない。なお、異常保留時間TIME1ngは、メインマイコン62とサブマイコン64との間での通信遅れおよび処理能力の相違などを考慮して異常判定部76sが誤ったマイコン異常判定を行わないように予め実験的に設定されている。
例えば、異常判定部76sは、不一致判定継続時間TIMEngを、極めて短い所定の計測周期で設定される不一致判定カウンタ値CTng(初期値は零)に置き換えて、メインマイコン62が異常であるか否かを判定することができる。そのように置き換えたとすれば、前記異常保留時間TIME1ngは、それに対応する不一致判定カウンタ閾値CT1ngに置き換えられる。そして、異常判定部76sは、第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPshと第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshとの全部が比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshと異なる場合には、前記計測周期毎に不一致判定カウンタ値CTngを1ずつ増加させる。その一方で、第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPshと第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshとの少なくとも一方が比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshと一致する場合には、前記計測周期毎に、零を下限として不一致判定カウンタ値CTngを1ずつ減少させる。異常判定部76sは、そのように不一致判定カウンタ値CTngを増減した結果、前記計測周期毎にその不一致判定カウンタ値CTngが前記不一致判定カウンタ閾値CT1ng以上であるか否かを判定し、その不一致判定カウンタ値CTngが不一致判定カウンタ閾値CT1ng未満であれば前記異常判定フラグFLGngを零に設定し、その不一致判定カウンタ値CTngが不一致判定カウンタ閾値CT1ng以上であれば異常判定フラグFLGngを1に設定する。
以上説明したようにしてサブマイコン64はメインマイコン62の異常を判定し、電子制御装置60は、メインマイコン62が異常であると異常判定部76sにより判定された場合、具体的には異常判定フラグFLGngが異常判定部76sによって1に設定された場合には、メインマイコン62の異常時に実行されるように予め定められている所定の処理を行う。例えば、メインマイコン62の異常を運転者に警告する警告表示を運転者近傍の表示装置に表示させ、変速機18の変速制御に予め設定された制限を加える。
図4は、サブマイコン64の制御作動の要部、すなわち、メインマイコン62の異常を判定する制御作動を説明するためのフローチャートであり、例えば前記計測周期と同じ周期で繰り返し実行される。このフローチャートの繰返し周期は例えば8msである。また、このフローチャートは、単独で或いは他の制御作動と並列的に実行される。
先ず、ステップ(以下、「ステップ」を省略する)SA1においては、前記第1決定保留時間TIME1が用いられて前記シフト操作位置信号に基づき決定されたシフトポジションPshが第1シフト判定用バッファ80sに記憶(格納)される。SA1の次はSA2に移る。なお、SA1は第1シフトポジション決定部70sに対応する。
第2シフトポジション決定部72sに対応するSA2においては、前記第2決定保留時間TIME2が用いられて前記シフト操作位置信号に基づき決定されたシフトポジションPshが第2シフト判定用バッファ82sに記憶(格納)される。SA2の次はSA3に移る。
SA3においては、相手側のマイコンであるメインマイコン62により決定された前記制御シフトがメインマイコン62から受信され、その受信された制御シフトがサブマイコン64の比較用バッファ84sに記憶(格納)される。その比較用バッファ84sに記憶される制御シフトは、メインマイコン62の制御シフト決定部74mにより前記判定時間TIMExが用いられて決定されたものである。SA3の次はSA4に移る。
SA4においては、第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPshと比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshとが互いに一致するか否かが判定される。このSA4の判定が肯定された場合、すなわち、第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPshと比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshとが互いに一致する場合には、SA6に移る。一方で、このSA4の判定が否定された場合には、SA5に移る。
SA5においては、第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshと比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshとが互いに一致するか否かが判定される。このSA5の判定が肯定された場合、すなわち、第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshと比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshとが互いに一致する場合には、SA6に移る。一方で、このSA5の判定が否定された場合には、SA7に移る。
SA6においては、不一致判定カウンタ値CTngが、零を下限として1だけ減少させられる(CTng=CTng−1)。SA6の次はSA8に移る。
SA7においては、不一致判定カウンタ値CTngが1だけ増加させられる(CTng=CTng+1)。SA7の次はSA9に移る。
SA8においては、不一致判定カウンタ値CTngが前記不一致判定カウンタ閾値CT1ng以上であるか否かが判定される。この不一致判定カウンタ閾値CT1ngは例えば10に予め設定されている。このSA8の判定が肯定された場合、すなわち、不一致判定カウンタ値CTngが不一致判定カウンタ閾値CT1ng以上である場合には、SA11に移る。一方で、このSA8の判定が否定された場合には、SA10に移る。
SA9においては、前記SA8と同様に、不一致判定カウンタ値CTngが不一致判定カウンタ閾値CT1ng以上であるか否かが判定される。このSA9の判定が肯定された場合には、SA11に移る。一方で、このSA9の判定が否定された場合には、SA10に移る。
SA10においては、メインマイコン62が正常であると判定される。すなわち、メインマイコン正常判定がなされる。具体的には、前記異常判定フラグFLGngが零に設定される。
SA11においては、メインマイコン62が異常であると判定される。すなわち、メインマイコン異常判定がなされる。具体的には、前記異常判定フラグFLGngが1に設定される。なお、SA4からSA11は異常判定部76sに対応する。
サブマイコン64の制御作動の要部は上述した通りであるが、この制御作動と並列的に、メインマイコン62も、このサブマイコン64の制御作動と同じ制御作動を繰り返し実行する。そのメインマイコン62の制御作動の要部、すなわち、サブマイコン64の異常を判定する制御作動を説明するためのフローチャートを図5として示す。この図5のフローチャートは例えば図4のフローチャートと同じ周期で繰り返し実行される。図5のフローチャートの内容は図4のフローチャートと同様であるので、その説明を省略する。なお、図5のSB1は図4のSA1に対応し、SB2はSA2に対応し、SB3はSA3に対応し、SB4はSA4に対応し、SB5はSA5に対応し、SB6はSA6に対応し、SB7はSA7に対応し、SB8はSA8に対応し、SB9はSA9に対応し、SB10はSA10に対応し、SB11はSA11に対応する。また、図5のSB1は第1シフトポジション決定部70mに対応し、SB2は第2シフトポジション決定部72mに対応し、SB4からSB11は異常判定部76mに対応する。
図6は、シフトポジションPshがPポジションであるときにシフトレバー32が運転者によりM操作位置からD操作位置へ(M→N→D)操作された場合を例として、サブイコン64がメインマイコン62の異常を判定する制御を説明するためのタイムチャートである。図6の例では、シフトレバー32が前記判定時間TIMExに比して十分に長い時間にわたってD操作位置に保持され、その後、そのD操作位置へのレバー操作が解除されている。図6では、上から順に、[M1]はメインマイコン62が取得する前記シフト操作位置信号が表す操作位置Pope(センサ値)、[M2]はその[M1]の操作位置Popeから制御シフト決定部74mが決定したシフトポジションPsh、[M3]はその[M2]のシフトポジションPshから制御シフト決定部74mが決定した制御シフト、[S1]はサブマイコン64がメインマイコン62から受信した[M3]の制御シフトすなわち比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPsh、[S2]はサブマイコン64が取得する前記シフト操作位置信号が表す操作位置Pope(センサ値)、[S3]は第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPsh、[S4]は第1シフト判定用バッファ80sに記憶されているシフトポジションPsh、[S5]は異常判定部76sにより増減される不一致判定カウンタ値CTng、[S6]は異常判定部76sにより設定される異常判定フラグFLGngをそれぞれ示している。なお、図6の横軸は経過時間を表しており、その横軸の1目盛は図4のフローチャートの繰返し周期(=8ms)と同じである。また、図6から判るように、[M1]のセンサ値と[S2]のセンサ値とは互いに同一時点で比較すれば終始同じ値である。
図6では、tA1時点にて、前記シフト操作位置信号が表す[M1]及び[S2]の操作位置PopeがN操作位置からD操作位置へ切り替わっており、そのtA1時点からの経過時間はtA2時点にて第1決定保留時間TIME1に達し、tA3時点にて第2決定保留時間TIME2(=判定時間TIMEx)に達している。そして、上記[M1]及び[S2]の操作位置PopeはtA1時点からtA5時点までの間でD操作位置に継続して保持されており、そのtA5時点にてD操作位置からN操作位置へ切り替わっている。
メインマイコン62では、tA3時点にて、[M1]の操作位置PopeがD操作位置に保持されている継続時間が判定時間TIMExに達しているので、[M2]のシフトポジションPshはそのtA3時点にてD操作位置に対応するDポジションに確定し、PポジションからDポジションに切り替わっている。そして、1目盛分遅れたtA4時点にて、[M3]の制御シフトがPポジションからDポジションに切り替わっている。
サブマイコン64では、メインマイコン62からサブマイコン64への通信遅れに起因して[M3]の制御シフトが時間的に遅れて比較用バッファ84sに記憶されるので、[S1]のシフトポジションPshは、tA4時点から3目盛分遅れたtA6時点にて、PポジションからDポジションに切り替わっている。また、tA2時点にて、[S2]の操作位置PopeがD操作位置に保持されている継続時間が第1決定保留時間TIME1に達しているので、[S4]のシフトポジションPshはそのtA2時点にてD操作位置に対応するDポジションに確定し、PポジションからDポジションに切り替わっている。一方、[S3]のシフトポジションPshは、上記D操作位置に保持されている継続時間が第2決定保留時間TIME2に達したtA3時点にて、Dポジションに確定し、PポジションからDポジションに切り替わっている。
そして、異常判定部76sは、[S1]のシフトポジションPshと[S4]のシフトポジションPshとが互いに一致しているか否かの判定(以下、第1判定という)をすると共に、[S1]のシフトポジションPshと[S3]のシフトポジションPshとが互いに一致しているか否かの判定(以下、第2判定という)を逐次行っている。tA2時点からtA3時点までの間では、前記第1判定は否定される一方で前記第2判定は肯定されており、すなわち、[S3]と[S4]とのシフトポジションPshの全部が[S1]のシフトポジションPshと異なっているのではないので、[S5]の不一致判定カウンタ値CTngは零のままである。しかし、tA3時点からtA6時点までの間では、前記第1判定および前記第2判定の両方が否定されており、すなわち、[S3]と[S4]とのシフトポジションPshの全部が[S1]のシフトポジションPshと異なっているので、[S5]の不一致判定カウンタ値CTngは1目盛経過する毎に1ずつ増加されている。また、tA6時点からtA7時点までの間では、前記第1判定および前記第2判定の両方が肯定されており、すなわち、[S3]と[S4]とのシフトポジションPshの全部が[S1]のシフトポジションPshと異なっているのではないので、[S5]の不一致判定カウンタ値CTngは1目盛経過する毎に1ずつ減らされている。このように、[S5]の不一致判定カウンタ値CTngが増減された結果、その不一致判定カウンタ値CTngは不一致判定カウンタ閾値CT1ng(=10)以上になることがなかったので、図6の例では[S6]の異常判定フラグFLGngは終始零である。すなわち、サブマイコン64は、終始、メインマイコン62を正常と判定している。図6の例から、[S5]の不一致判定カウンタ値CTngが増減され、その不一致判定カウンタ値CTngに基づいて異常判定フラグFLGngが切り替えられることにより、前記メインマイコン異常判定が誤ってなされることが適切に回避されていることが判る。
図7は、上述の図6と同様に、シフトポジションPshがPポジションであるときにシフトレバー32が運転者によりM操作位置からD操作位置へ操作された場合を例として、サブイコン64がメインマイコン62の異常を判定する制御を説明するためのタイムチャートである。但し、図7の例では、図6とは異なり、シフトレバー32がD操作位置に保持されている継続時間が前記判定時間TIMExに達する直前に、そのD操作位置へのレバー操作が解除されると共にシフトレバー32の操作位置PopeがD操作位置からN操作位置に切り替わっている。図7に示す[M1]〜[M3]及び[S1]〜[S6]は図6とそれぞれ同じである。また、図7において経過時間を表す横軸の1目盛は図6のものと同じである。また、図7でも図6と同様に、[M1]のセンサ値と[S2]のセンサ値とは互いに同一時点で比較すれば終始同じ値である。
図7では、tB1時点にて、前記シフト操作位置信号が表す[M1]及び[S2]の操作位置PopeがN操作位置からD操作位置へ切り替わっており、そのtB1時点からの経過時間はtB2時点にて第1決定保留時間TIME1に達し、tB4時点にて第2決定保留時間TIME2(=判定時間TIMEx)に達している。そして、上記[M1]及び[S2]の操作位置PopeはtB1時点からtB3時点までの間でD操作位置に継続して保持されており、そのtB3時点にてD操作位置からN操作位置へ切り替わっている。すなわち、上記[M1]及び[S2]の操作位置Popeは、tB1時点からの経過時間が判定時間TIMExに達する直前にD操作位置からN操作位置へ切り替わっている。
メインマイコン62では、[M1]の操作位置PopeがD操作位置に保持されている継続時間が判定時間TIMExに達してはいないものの、その継続時間が判定時間TIMExに達する直前であるtB3時点までは操作位置PopeはD操作位置に保持されていたので、tB4時点にて[M2]のシフトポジションPshはそのD操作位置に対応するDポジションに確定し、PポジションからDポジションに切り替わっている。これは、メインマイコン62がシフト操作位置センサ36からの前記シフト操作位置信号を処理する処理タイミングやクロックのばらつき等の影響により、[M2]のシフトポジションPshがDポジションに確定されたものであって通常あり得ることであり、この場合には[M2]のシフトポジションPshがDポジションに切り替わってもPポジションのまま保持されてもメインマイコン62の異常ではない。また、tB4時点から1目盛分遅れたtB5時点にて、[M3]の制御シフトがPポジションからDポジションに切り替わっている。
サブマイコン64では、メインマイコン62からサブマイコン64への通信遅れに起因して[M3]の制御シフトが時間的に遅れて比較用バッファ84sに記憶されるので、[S1]のシフトポジションPshは、tB5時点から3目盛分遅れたtB6時点にて、PポジションからDポジションに切り替わっている。また、tB2時点にて、[S2]の操作位置PopeがD操作位置に保持されている継続時間が第1決定保留時間TIME1に達しているので、[S4]のシフトポジションPshはそのtB2時点にてD操作位置に対応するDポジションに確定し、PポジションからDポジションに切り替わっている。一方、[S3]のシフトポジションPshは、上記D操作位置に保持されている継続時間が第2決定保留時間TIME2に達していないので、前記[M2]とは異なり、tB4時点にてDポジションに切り替えられることなく終始Pポジションのままである。
そして、異常判定部76sは、図6の例と同様に前記第1判定及び前記第2判定を逐次行っている。tB2時点からtB6時点までの間では前記第1判定は否定されるが、[S1]のシフトポジションPshと[S3]のシフトポジションPshとがPポジションであって互いに一致しているので、前記第2判定は肯定されている。また、tB6時点以降では前記第2判定は否定されるが、[S1]のシフトポジションPshと[S4]のシフトポジションPshとがDポジションであって互いに一致しているので、前記第1判定は肯定されている。従って、前記第1判定および前記第2判定の両方が否定されること、すなわち、[S3]と[S4]とのシフトポジションPshの全部が[S1]のシフトポジションPshと異なることが終始生じていないので、[S5]の不一致判定カウンタ値CTngは増加することなく終始零のままである。そのため、その[S5]の不一致判定カウンタ値CTngは不一致判定カウンタ閾値CT1ng(=10)以上になることがなく、図7の例では[S6]の異常判定フラグFLGngは終始零である。すなわち、サブマイコン64は、終始、メインマイコン62を正常と判定している。
図7の例によれば、シフト操作装置30の操作位置Pope(シフトレバー32の操作位置Pope)が一定に保持された継続時間が判定時間TIMExと同じ又は略同じ場合にも、前記メインマイコン異常判定が誤ってなされることが適切に回避されていることが判る。これは、[S1]のシフトポジションPshが[S3]のシフトポジションPshと比較されるだけでなく、その[S3]のシフトポジションPshを決定するために用いられる第2決定保留時間TIME2とは異なる第1決定保留時間TIME1が用いられて決定される[S4]のシフトポジションPshとも比較されるからである。
上述のように、本実施例によれば、メインマイコン62及びサブマイコン64はそれぞれ、シフト操作位置センサ36から前記シフト操作位置信号が入力され、そのシフト操作位置信号が予め定められた所定時間TIMEf(例えば、第1決定保留時間TIME1、第2決定保留時間TIME2、または判定時間TIMEx)以上にわたって同じ操作位置Popeを表している場合にそのシフト操作位置信号に対応したシフトポジションPshを決定する。そして、メインマイコン62およびサブマイコン64は互いに相手側のマイコンの異常を監視する。具体的には、メインマイコン62は、前記第1決定保留時間TIME1を前記所定時間TIMEfとして決定されたシフトポジションPshを記憶する第1シフト判定用バッファ80mと、前記第1決定保留時間TIME1よりも長い前記第2決定保留時間TIME2を前記所定時間TIMEfとして決定されたシフトポジションPshを記憶する第2シフト判定用バッファ82mと、相手側のマイコン(サブマイコン64)により決定されたシフトポジションPsh(制御シフト)が記憶される比較用バッファ84mとを備えている。このように構成されたメインマイコン62は、第1シフト判定用バッファ80m及び第2シフト判定用バッファ82mに記憶されているシフトポジションPshの全部が比較用バッファ84mに記憶されているサブマイコン64により決定されたシフトポジションPshと異なる場合に、サブマイコン64が異常であると判定する。同様に、サブマイコン64は、前記第1決定保留時間TIME1を前記所定時間TIMEfとして決定されたシフトポジションPshを記憶する第1シフト判定用バッファ80sと、前記第2決定保留時間TIME2を前記所定時間TIMEfとして決定されたシフトポジションPshを記憶する第2シフト判定用バッファ82sと、相手側のマイコン(メインマイコン62)により決定されたシフトポジションPsh(制御シフト)が記憶される比較用バッファ84sとを備えている。そして、サブマイコン64は、第1シフト判定用バッファ80s及び第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshの全部が比較用バッファ84sに記憶されているメインマイコン62により決定されたシフトポジションPshと異なる場合に、メインマイコン62が異常であると判定する。従って、例えばメインマイコン62とサブマイコン64との処理タイミングの相違による前記シフト操作位置信号の認識違い等に起因したマイコン異常の誤判定を防止しつつ、速やかにメインマイコン62及びサブマイコン64の異常判定を行うことができる。
また、本実施例によれば、メインマイコン62は、第1シフト判定用バッファ80m及び第2シフト判定用バッファ82mに記憶されているシフトポジションPshの全部が比較用バッファ84mに記憶されているシフトポジションPshと異なることが、前記異常保留時間TIME1ng以上継続した場合に、サブマイコン64が異常であると判定する。同様に、サブマイコン64は、第1シフト判定用バッファ80s及び第2シフト判定用バッファ82sに記憶されているシフトポジションPshの全部が比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshと異なることが、前記異常保留時間TIME1ng以上継続した場合に、メインマイコン62が異常であると判定する。従って、そのように異常保留時間TIME1ng以上継続したか否かを問わない場合と比較して、メインマイコン62またはサブマイコン64がマイコン異常の誤判定をすることを一層確実に防止することが可能である。
また、本実施例によれば、メインマイコン62の比較用バッファ84mに記憶されているシフトポジションPshは、予め定められた前記判定時間TIMExを前記所定時間TIMEfとしてサブマイコン64により決定されたシフトポジションPshである。同様に、サブマイコン64の比較用バッファ84sに記憶されているシフトポジションPshは、前記判定時間TIMExを前記所定時間TIMEfとしてメインマイコン62により決定されたシフトポジションPshである。そして、前記判定時間TIMExは前記第2決定保留時間TIME2と同じである。従って、そのように判定時間TIMExを第2決定保留時間TIME2と同じにはしない場合と比較して、メインマイコン62及びサブマイコン64がそれぞれ記憶する前記所定時間TIMEfとして設定されるパラメータの種類を減らすことが可能である。
また、本実施例によれば、図2に示すように、シフト操作装置32は、人為的に操作されその人為的操作が解除されると予め定められた基準位置(M操作位置)に戻るシフトレバー32を備えている。そして、そのシフト操作装置32の操作位置Popeとはシフトレバー32の操作位置Popeである。従って、メインマイコン62およびサブマイコン64がマイコン異常に起因して誤ったシフトポジションPshを出力することを適切に回避しつつ、すなわち、その誤ったシフトポジションPshに従って変速機18の変速制御が行われることを適切に回避しつつ、シフトレバー32に対する人為的操作が解除されているときのそのシフトレバー32の操作位置Popeと上記変速制御に供されるシフトポジションPshとが一対一で対応しないシフト操作装置30を実現することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例において、シフトレバー32は2次元的にシフト操作されるものであるが、一軸に沿ってシフト操作されるものであってもよいし、3次元的にシフト操作されるものであってもよい。また、シフトレバー32は、そのシフトレバー32に作用する外力が無くなればM操作位置へ戻るが、M操作位置へ戻らずに、運転者に操作された操作位置Popeに留まる形式のものであっても差し支えない。
また、前述の実施例において、シフトレバー32は、モーメンタリ式のレバースイッチであるが、それに替えて、例えば押しボタン式のスイッチやスライド式スイッチ等であっても差し支えない。更に言えば、シフト操作装置30は、手動操作ではなく、足によりシフト操作されてもよいし、運転者の音声に反応してシフト操作されてもよい。要するに、シフト操作装置30は、運転者のシフト意思を電気信号に変換する操作装置であればよい。
また、前述の実施例において、第2決定保留時間TIME2と判定時間TIMExとは互いに同じ長さの時間に設定されているが、両者は異なっていてもよく、例えば、判定時間TIMExは、第1決定保留時間TIME1よりも長く且つ第2決定保留時間TIME1よりも短い時間に予め定められていても差し支えない。
また、前述の実施例において、サブマイコン64は、メインマイコン62の異常判定用のシフト判定用バッファとして第1シフト判定用バッファ80sと第2シフト判定用バッファ82sとを備えているが、そのシフト判定用バッファの数は2つに限定されるものではなく、サブマイコン64は、3つ以上のシフト判定用バッファを備えていても差し支えない。その場合、例えば第3のシフト判定用バッファには、第1決定保留時間TIME1と第2決定保留時間TIME2との何れとも異なる第3の決定保留時間を前記所定時間TIMEfとして決定されたシフトポジションPshが記憶される。なお、メインマイコン62についても同様である。また、メインマイコン62とサブマイコン64との各々が有する前記シフト判定用バッファの数は互いに同一である必要はない。
また、前述の実施例において、変速機18は複数の遊星歯車装置を備えた有段の自動変速機であるが、ベルト式等の無段変速機(CVT)であってもよい。或いは、その変速機18は、発電機能も有する電動機と遊星歯車装置とを備え、その電動機によってその遊星歯車装置の差動状態を制御することにより変速比を変更する電気的な無段変速機であっても差し支えない。
また、前述の実施例において、車両10は走行用の駆動力源として電動機を備えていないが、エンジン12に加えて走行用の電動機を備えたハイブリッド車両、または、エンジン12を備えず走行用の電動機だけを備えた電気自動車であっても差し支えない。
また、前述の実施例において、図4のフローチャートはSA6からSA9を備えているが、そのSA6からSA9を備えないフローチャートも考え得る。そのようにしたフローチャートでは、SA4またはSA5の判定が肯定された場合にはSA10移り、SA5の判定が否定された場合にはSA11に移る。なお、図5でも同様である。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
30:シフト操作装置
32:シフトレバー
60:電子制御装置(車両用電子制御装置)
62:メインマイコン(第1マイコン)
64:サブマイコン(第2マイコン)
80m,80s:第1シフト判定用バッファ
82m,82s:第2シフト判定用バッファ
84m,84s:比較用バッファ

Claims (3)

  1. シフト操作装置の操作位置を表すシフト操作位置信号が入力され該シフト操作位置信号が所定時間以上にわたって同じ前記操作位置を表している場合に該シフト操作位置信号に対応したシフトポジションをそれぞれ決定する第1マイコン及び第2マイコンを備え、該第1マイコンと該第2マイコンとが互いに相手側のマイコンの異常を監視する車両用電子制御装置であって、
    前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは、予め定められた第1決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第1シフト判定用バッファと、前記第1決定保留時間よりも長い予め定められた第2決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第2シフト判定用バッファと、相手側のマイコンにより決定された前記シフトポジションが記憶される比較用バッファとを各々備えており、
    前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されている前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションと異なる場合に、相手側のマイコンが異常であると判定し、
    前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されているシフトポジションと異なることが、予め定められた異常保留時間以上継続した場合に、相手側のマイコンが異常であると判定する
    ことを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. シフト操作装置の操作位置を表すシフト操作位置信号が入力され該シフト操作位置信号が所定時間以上にわたって同じ前記操作位置を表している場合に該シフト操作位置信号に対応したシフトポジションをそれぞれ決定する第1マイコン及び第2マイコンを備え、該第1マイコンと該第2マイコンとが互いに相手側のマイコンの異常を監視する車両用電子制御装置であって、
    前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは、予め定められた第1決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第1シフト判定用バッファと、前記第1決定保留時間よりも長い予め定められた第2決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第2シフト判定用バッファと、相手側のマイコンにより決定された前記シフトポジションが記憶される比較用バッファとを各々備えており、
    前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されている前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションと異なる場合に、相手側のマイコンが異常であると判定し、
    前記比較用バッファに記憶されているシフトポジションは、予め定められた判定時間を前記所定時間として前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションであり、
    前記判定時間は前記第2決定保留時間と同じである
    ことを特徴とする車両用電子制御装置。
  3. シフト操作装置の操作位置を表すシフト操作位置信号が入力され該シフト操作位置信号が所定時間以上にわたって同じ前記操作位置を表している場合に該シフト操作位置信号に対応したシフトポジションをそれぞれ決定する第1マイコン及び第2マイコンを備え、該第1マイコンと該第2マイコンとが互いに相手側のマイコンの異常を監視する車両用電子制御装置であって、
    前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは、予め定められた第1決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第1シフト判定用バッファと、前記第1決定保留時間よりも長い予め定められた第2決定保留時間を前記所定時間として決定された前記シフトポジションを記憶する第2シフト判定用バッファと、相手側のマイコンにより決定された前記シフトポジションが記憶される比較用バッファとを各々備えており、
    前記第1マイコンおよび前記第2マイコンは各々、前記第1及び第2シフト判定用バッファに記憶されているシフトポジションの全部が前記比較用バッファに記憶されている前記相手側のマイコンにより決定されたシフトポジションと異なる場合に、相手側のマイコンが異常であると判定し、
    前記シフト操作装置は、人為的に操作され該人為的操作が解除されると予め定められた基準位置に戻るシフトレバーを備えており、
    前記シフト操作装置の操作位置とは前記シフトレバーの操作位置である
    ことを特徴とする車両用電子制御装置。
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