JP5783090B2 - 複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置 - Google Patents

複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5783090B2
JP5783090B2 JP2012050417A JP2012050417A JP5783090B2 JP 5783090 B2 JP5783090 B2 JP 5783090B2 JP 2012050417 A JP2012050417 A JP 2012050417A JP 2012050417 A JP2012050417 A JP 2012050417A JP 5783090 B2 JP5783090 B2 JP 5783090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin material
pair
skin
mold
sandwiching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012050417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013184354A (ja
Inventor
浩 榊原
浩 榊原
寛治 小林
寛治 小林
雅夫 渡瀬
雅夫 渡瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2012050417A priority Critical patent/JP5783090B2/ja
Publication of JP2013184354A publication Critical patent/JP2013184354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5783090B2 publication Critical patent/JP5783090B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置に関する。
従来、基材に対して表皮材を貼り付けてなる複合部材が知られている(下記特許文献1)。特許文献1に記載の車両用内装材は、一対の型を用いて製造されている。具体的には、下型に表皮材、上型に基材を装着し、上型及び下型を閉じることで、基材と表皮材とを重ね合わせる。そして、基材と表皮材との間に介在された発泡層が硬化することで、基材、発泡層、表皮材とが一体的に成形される。また、特許文献1に記載の表皮材は、一対の表皮ピースが縫製されることで構成されている。
特開平4−105910号公報
上記特許文献1のような一対の表皮ピースが縫製された表皮材においては、その縫製ラインに沿って溝部が生じる。表皮材を型に装着する際には、型に対して表皮材を確実に装着する必要があり、特に意匠性が求められる溝部(縫製ライン付近)は、型に対してより正確に位置決めする必要がある。特許文献1においては、位置決めピンを用いて縫製ライン付近を型に位置決めする構成が開示されている。しかしながら、このような構成では、位置決めピンの取り付け及び取り外し作業が要求され、作業性が低下する。
また、表皮材の縫製ライン付近を位置決めする他の方法として、図16及び図17に示すように、下型1に突部2を形成し、この突部2に対して表皮材3の溝部4(縫製ライン付近)を嵌合させる方法が知られている。これにより、溝部4が下型1に対して位置決めされる。しかしながら、このような方法では、突部2に対して表皮材3を接近させる必要があるため、表皮材3が突部2を覆ってしまう。このため、溝部4に突部2を嵌合させにくくなり、作業性が低下するという問題点がある。また、突部2が溝部4に嵌合されたかどうかを指などで確認する作業も必要となる(図17参照)。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、互いに縫製された一対の表皮ピースを有する表皮材を用いた場合において、一対の表皮ピースによって構成される溝部の位置決めを容易に行うことができる複合部材の製造方法を提供することを目的とする。また、溝部の位置決めを容易に行うことができる複合部材の製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の複合部材の製造方法は、基材と、前記基材の表面を覆う形で配される表皮材と、を備える複合部材の製造方法であって、前記表皮材が、少なくとも一対の表皮ピースを有し、前記一対の表皮ピースの表面同士を互いに重ね合わせ、それらの端部を揃えた状態で縫い合わせた後、前記一対の表皮ピースを互いに反対方向に開いて広げた形状をなしており、前記一対の表皮ピースの表面の各々によって形成された溝部を有するものにおいて、一対の挟持部品によって、前記表皮材における前記溝部の形成箇所を、前記表皮材の表裏両側から挟み込む形で挟持する表皮材挟持工程と、前記表皮材挟持工程に続いて行われ、前記一対の挟持部品によって前記表皮材における前記溝部の形成箇所を挟持した状態で、前記一対の挟持部品のうち一方の挟持部品を、一対の型のうち一方の型に凹設された嵌合部に嵌合させることで、前記表皮材を前記一方の型に配置する表皮材配置工程と、前記表皮材配置工程に続いて行われ、前記一対の挟持部品のうち、他方の挟持部品を前記表皮材から取り外す挟持部品取り外し工程と、前記挟持部品取り外し工程に続いて行われ、前記一対の型を型閉じすることで、前記一方の型に配置された前記表皮材に対して、前記一対の型のうち他方の型に固定された前記基材を取り付ける基材取付工程と、を備え、前記一対の挟持部品は、磁力によって互いに吸着されることで前記表皮材を表裏両側から挟持可能な構成とされ、前記表皮材挟持工程においては、前記溝部に対して前記一方の挟持部品が有する突部を嵌合させた状態で前記表皮材における前記溝部の形成箇所を挟持することに特徴を有する。
本発明の表皮材挟持工程では、一対の挟持部品によって、表皮材における溝部の形成箇所を挟持する。この時、溝部に対して一方の挟持部品の突部を嵌合させる。そして、一方の挟持部品を、一方の型に凹設された嵌合部に嵌合させることで、一対の挟持部品によって挟持された状態の表皮材を一方の型に配置する。その後、一対の挟持部品のうち、他方の挟持部品を表皮材から取り外す。これにより、一方の挟持部材は、その突部が溝部に嵌合された状態で一方の型に残った状態となる。
このように、本発明では、一対の挟持部品を用いることで、突部が溝部に嵌合した状態で一方の型に表皮材を配置することができ、一方の型に対する溝部の位置決めを容易に行うことができる。これにより、従来行われていた溝部の位置決め方法、すなわち、一方の型に表皮材を配置する過程で、一方の型に設けられた突部に対して溝部を嵌合させる方法と比較して、容易に突部を溝部に嵌合させることができる。
従来の方法では、図16に示すように、一方の型に設けられた突部に対して表皮材を近づけるため、突部が表皮材に覆われてしまう。このため、突部を溝部に嵌合させにくく、正確に嵌合されたことを確認する作業が必要となっていた。これに対して、本発明では、溝部に対して一方の挟持部品を近づけることで、溝部に対して突部を嵌合させることができる。つまり、作業者が溝部を視認しつつ、突部を嵌合させることができ、作業性が良好なものとなる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の複合部材の製造装置は、基材と、前記基材の表面を覆う形で配される表皮材と、を備える複合部材を製造するための製造装置であって、前記表皮材が、少なくとも一対の表皮ピースを有し、前記一対の表皮ピースの表面同士を互いに重ね合わせ、それらの端部を揃えた状態で縫い合わせた後、前記一対の表皮ピースを互いに反対方向に開いて広げた形状をなしており、前記一対の表皮ピースの表面の各々によって形成された溝部を有するものにおいて、前記表皮材における前記溝部の形成箇所を、前記表皮材の表裏両側から挟み込む形で挟持可能な一対の挟持部品と、前記表皮材が配置可能され、前記一対の挟持部品のうち一方の挟持部品が嵌合可能な嵌合部が凹設された一方の型と、前記基材が固定可能とされ、前記一方の型に対して型閉じされることで、前記表皮材に対する前記基材の位置決めを可能とする他方の型と、を有する一対の型と、を備え、前記一対の挟持部品は、磁力によって互いに吸着されることで前記表皮材を表裏両側から挟持可能な構成とされ、前記一方の挟持部品は、前記溝部に対して嵌合可能な突部を備えることを特徴とする。
本発明においては、一対の挟持部品によって、表皮材における溝部の形成箇所を挟持するとともに、溝部に対して一方の挟持部品の突部を嵌合させた状態とすることができる。この状態で、一方の挟持部品を、一方の型に凹設された嵌合部に嵌合させることで、一対の挟持部品によって挟持された状態の表皮材を一方の型に配置する。その後、一対の挟持部品のうち、他方の挟持部品を表皮材から取り外す。つまり、一方の挟持部材は、その突部が溝部に嵌合された状態で一方の型に残った状態となる。
このように、本発明では、一対の挟持部品を用いることで、突部が溝部に嵌合した状態で一方の型に表皮材を配置することができ、一方の型に対する溝部の位置決めを容易に行うことができる。これにより、従来行われていた溝部の位置決め方法、すなわち、一方の型に表皮材を配置する過程で、一方の型に設けられた突部に対して溝部を嵌合させる方法と比較して、容易に突部を溝部に嵌合させることができる。
従来の方法では、図16に示すように、一方の型に設けられた突部に対して表皮材を近づけるため、突部が表皮材に覆われてしまう。このため、突部を溝部に嵌合させにくく、正確に嵌合されたことを確認する作業が必要となっていた。これに対して、本発明では、溝部に対して一方の挟持部品を近づけることで、溝部に対して突部を嵌合させることができる。つまり、作業者が溝部を視認しつつ、突部を嵌合させることができ、作業性が良好なものとなる。
本発明によれば、互いに縫製された一対の表皮ピースを有する表皮材を用いた場合において、一対の表皮ピースによって構成される溝部の位置決めを容易に行うことができる複合部材の製造方法を提供することができる。また、溝部の位置決めを容易に行うことができる複合部材の製造装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るグローブボックスを示す斜視図 本発明の実施形態1に係る表皮材挟持装置を示す斜視図 図2の状態からベース部に表皮材を載置した状態を示す斜視図 図3の状態から表皮材の溝部に分離型を嵌合させた状態を示す斜視図 図3の状態から表皮材の溝部に分離型を嵌合させた状態を示す断面図(図4のA−A線で切断した図) 図5の状態からレバーを回動させ、磁石を分離型に接近させた状態を示す断面図 図6の状態から表皮材挟持装置を上下反転させた状態を示す断面図 図7の状態から分離型を嵌合部に嵌合させた状態を示す断面図 図8の状態からレバーを回動させ、磁石を分離型から遠ざけた状態を示す断面図 表皮材から本体部を取り外した状態を示す断面図 図1のグローブボックスを製造する成形型を示す断面図(型開き状態) 図1のグローブボックスを製造する成形型を示す断面図(型閉じ状態) 図12の状態から、表皮材と基材の間に発泡性樹脂材料を射出した状態を示す断面図(図1のB−B線で切断した図) 本発明の実施形態2に係る製造方法を示す断面図(型開き状態) 本発明の実施形態2に係る製造方法を示す断面図(型閉じ状態) 下型に表皮材を配置する従来の方法を示す断面図 図16の状態から下型に表皮材を配置した状態を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図13によって説明する。図1は、本実施形態の複合部材であるグローブボックス10(より正確には、グローブボックスにおける蓋部材)を表側(車室内側)から視た斜視図である。グローブボックス10は、車両においてインストルメントパネル(図示せず)に設けられ、例えば、図1に示すように平面視略方形状をなしている。
グローブボックス10は、図13に示すように、基材11と、基材11の表面11Aを覆う形で配される発泡樹脂層13と、発泡樹脂層13を覆う形で配される表皮材20とが一体的に成形されることで構成されている。つまり、表皮材20は、基材11の表面11Aを覆う構成とされる。
基材11は、例えば、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料によって形成されている。基材11は、平面視方形状をなし、その周端部(周囲4辺)が、表皮材20から遠ざかる方向に低い段差部12とされる(図13参照)。この段差部12には、表皮材20の周端部(表皮材周端部21)が配置される構成となっている。言い換えると、基材11は、その中央部が発泡樹脂層13側に突き出す凸形状をなしている。
発泡樹脂層13は、例えば、発泡ウレタンとされる。発泡樹脂層13は、その中央部が基材11の凸形状に対応して凹む凹部14とされ、その凹部14に基材11の中央部が嵌合されている。この発泡樹脂層13は、表皮材20と基材11とを重ねた状態で、表皮材20と基材11との間の空間(発泡樹脂層成形空間S1)に発泡性樹脂材料を射出し、発泡させることで形成されたものである。
表皮材20は、例えば、牛革等の獣皮(本革)で形成されており、図1及び図2に示すように、一対の表皮ピース22,23を縫製することで形成されている。なお、表皮材20は、少なくとも2枚以上の表皮ピースを縫製することで形成されるものであればよく、例えば、3枚以上の表皮ピースを縫製してなるものであってもよい。
一対の表皮ピース22,23は、図2及び図5に示すように、その表面(意匠面)同士を重ね合わせた後、それらの端部を揃えた状態で縫い糸24によって縫い合わせることで縫製されている。そして、縫い合わされた一対の表皮ピース22,23は、図2に示すように、互いに反対方向(遠ざかる方向)に開いて広げられている。
これにより、表皮材20において、一対の表皮ピース22,23の両面(意匠面)に囲まれた部分は略V字状をなす溝部25とされる。つまり、この溝部25は、一対の表皮ピース22,23における互いの対向面によって形成され、一対の表皮ピース22,23の縫製ラインに沿って延びるものとされる。
また、図13に示すように、溝部25は、グローブボックス10の内側に凹む形状をなしている。なお、図5に示すように、一対の表皮ピース22,23の重ね合わせ部26(縫い代部)を裏面側から覆う形で、例えば、ホットメルトテープ29が貼着されている。ホットメルトテープ29によって、一対の表皮ピース22,23間の隙間及び、縫い糸24によって生じる孔を塞ぐ構成となっている。
次に、グローブボックス10を製造する製造装置30について説明する。本実施形態の製造装置30は、図11に示す成形型40と、成形型40に対して表皮材20を配置する際に用いる表皮材挟持装置50(図2参照)とを備えている。本実施形態における成形型40は、図11に示すように、一対の型(上型41及び下型45)と、下型45に対してスライド可能に取り付けられたスライド型48と、を備えている。
下型45(一方の型)は、上型41に向かって開口されており、下型45における内面45Aは、表皮材20を所定の形状に成形する成形面とされる。内面45Aには、複数の吸引孔46が形成されており、各吸引孔46には、真空ポンプなどの減圧吸引装置(図示せず)が接続されている。
表皮材20を下型45に配置した状態で、減圧吸引装置を作動させることで、各吸引孔46を介して表皮材20に対して負圧を与えることが可能な構成となっている。これにより、表皮材20を吸引することで、表皮材20を下型45における内面45Aに密着させることができ、表皮材20を内面45Aの形状に倣った所定の形状に成形することができる(真空引き)。
上型41における下型45との対向面41Aは、基材11の裏面形状に対応した形状とされる。上型41の内部には、基材11を吸引可能な吸引装置42が設置されている。この吸引装置42は、例えば、ベンチュリー効果によって負圧を発生させる構成のものとされ、吸引装置42を作動させることで、基材11を吸引して対向面41Aに固定することができる。
上型41は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ、エアシリンダ、油圧シリンダなど)によって、下型45(固定型)に対して接近又は離間が可能な可動型とされる。上型41を下型45に対して接近させることで型閉じが可能な構成とされ、離間させることで型開きが可能な構成となっている。これにより、基材11が固定された上型41が、表皮材20が配置された下型45に対して型閉じされることで、表皮材20に対する基材11の位置決めが可能な構成となっている。
スライド型48(入れ子型)は、表皮材20における表皮材周端部21の形状(内側に折り返された形状)を保持するためのもので、スライド型48の先端部が表皮材周端部21の基端側を上方から覆う構成となっている。このスライド型48は、下型45に取り付けられ、下型45に対する上型41の移動方向とは直交する方向にスライド移動可能な構成とされる。
上型41に基材11、下型45に表皮材20をそれぞれ配置した状態で、上型41及び下型45を型閉じすると、図12に示すように、基材11の周端部(段差部12)と、表皮材周端部21とが全周に亘って重なる構成となっている。これにより、表皮材20と基材11との間に閉じた空間(発泡樹脂層成形空間S1)が形成される。この発泡樹脂層成形空間S1には、成形型40に設けられた射出装置(図示せず)から、発泡性樹脂材料を射出することが可能な構成となっている。
本実施形態においては、上述したように下型45に表皮材20が配置される。そして、下型45において、表皮材20の溝部25が配置される箇所には、下型45の一部を構成するとともに、下型45から分離可能な分離型51が配置されている。分離型51は、溝部25の延設方向に沿って長い略直方体形状をなしており、下型45の内面45Aに凹設された嵌合部45Bに嵌合されている。
分離型51には、図8に示すように、表皮材20の溝部25に対して嵌合可能な突部52が形成されている。突部52は、溝部25の延設方向に沿って延びており、その突出方向が上型41側(上側)を向く形で配されている(図10参照)。この突部52が溝部25に嵌合することで、表皮材20における溝部25の形成箇所が下型45に対して位置決めされる構成となっている。
そして、この分離型51は、下型45に表皮材20を配置する前の段階では、下型45から分離され、図5に示すように、表皮材挟持装置50の一部として用いられる。次に、表皮材挟持装置50の構成について説明を行う。
表皮材挟持装置50(一対の挟持部品)は、図2に示すように、上述した分離型51(一方の挟持部品)と、分離型51との間で表皮材20を挟持可能な本体部60(他方の挟持部品)と、を備えている。表皮材挟持装置50は、分離型51と本体部60によって、表皮材20における溝部25の形成箇所を挟持した状態で、下型45に表皮材20を配置することが可能な構成となっている。なお、図2〜図10では、表皮材20における溝部25付近を拡大して図示してある。
本体部60は、溝部25の延設方向に長い板状をなすベース部61と、ベース部61から立設された立壁部64と、磁石75と、磁石75をベース部61に対して接近及び離間させることが可能な磁石変位機構65を備えている。
ベース部61における表皮材20との対向面61Aは、平面状をなし、表皮材20が載置可能な載置面とされる。対向面61Aには、一対の表皮ピース22,23における重ね合わせ部26の突形状に対向して凹む取付凹部62が形成されている。この取付凹部62には、表皮材20の重ね合わせ部26(一対の表皮ピース22,23の周端部)が嵌合可能とされる。
立壁部64は、ベース部61における表皮材20とは反対側の面から立設されている。磁石75は、円柱状をなし、ベース部61に貫通形成された略方形状をなす貫通孔61Bと重畳する位置に配されている。なお、上述した取付凹部62は、貫通孔61Bによって分断されている。また、磁石75と、取付凹部62とは、平面視において、重ね合わせ部26の延設方向に沿って配列されている。
磁石変位機構65は、立壁部64に取り付けられたレバー67と、レバー67と磁石75とを連結する2つのリンクアーム(第1リンクアーム69及び第2リンクアーム71)とを備えている。レバー67は、立壁部64から突出されたヒンジピン66を介して立壁部64に対して回動可能に取り付けられている。レバー67における一端部は、作業者が把持する把持部67Aとされる。
第1リンクアーム69は、立壁部64の立設方向に沿って延びる円柱状をなしている。第1リンクアーム69は、立壁部64から突出されたブラケット72に貫通形成された貫通孔72A(図5参照)に対して挿通される形で取り付けられている。これにより、第1リンクアーム69は、立壁部64に対して、その立設方向(図5の上下方向)に沿って変位可能とされる。
磁石75は、例えば、円柱状をなし、第1リンクアーム69のベース部61側の端部(一端部)に取り付けられている。なお、磁石75としては、例えば、ネオジム磁石などを用いることができるが、これに限定されない。
第2リンクアーム71は、コの字状をなしている。第2リンクアーム71の一端部は、ヒンジ73を介して第1リンクアーム69の他端部に対して回動可能に取り付けられている。また、第2リンクアーム71の他端部は、ヒンジ74を介してレバー67における他端部67Bに対して回動可能に取り付けられている。また、レバー67の他端部67Bは、把持部に対してL字状に屈曲される形で形成されている。
図5に示すように、レバー67が立壁部64の立設方向に沿った状態(把持部67Aがベース部61から遠い側に配された状態)では、磁石75がベース部61との間に隙間を空けて配される構成となっている。そして、この状態から、作業者がレバー67を、その他端部67Bがベース部61に近づくように回動させることで、第2リンクアーム71及び第1リンクアーム69がベース部61側に押圧される結果、磁石75がベース部61に接近し、磁石75の一部が貫通孔61Bに挿通された状態となる(図6参照)。
つまり、表皮材挟持装置50は、作業者がレバー67を回動させることで、磁石75がベース部61(ひいては分離型51)に対して相対的に接近した接近状態(図6の状態)と、ベース部61(ひいては分離型51)に対して相対的に遠い離間状態(図5の状態)との間で変更可能な構成となっている。
そして、分離型51は、磁性体(例えば、鉄など)とされ、磁石75によって吸着される性質を有している。これにより、分離型51は、磁石75に吸着されることで、ベース部61における対向面61Aとの間で表皮材20を挟持することができる。そして、磁石75が分離型51に対して相対的に接近した状態では、相対的に遠い状態に比してより強い力で分離型51を吸着することとなる。
なお、磁石75は、ベース部61に接近した状態において分離型51を吸着することができる位置に配されていればよい。また、磁石75がベース部61に接近した状態では、磁石75が表皮材20の重ね合わせ部26に当接している構成であってもよいし、離間している構成であってもよい。
なお、本実施形態のレバー67においては、図5に示すように、ヒンジピン66(回動軸)から把持部67A(把持部67Aの端部)までの距離L1が、ヒンジピン66から他端部67Bの距離L2に比べて大きいものとされる。これにより、作業者が把持部67Aを把持してレバー67を回動させた際の操作力を増幅して他端部67B(ひいては磁石75)に伝達することができる。
つまり、本実施形態の磁石変位機構65は、レバー67の回動操作を磁石75の直動動作に変換して伝達する動力伝達機構であるとともに、レバー67の操作力を増幅させて磁石75に伝達する倍力機構とされる。
次に、本実施形態のグローブボックス10の製造方法について説明する。本実施形態におけるグローブボックス10の製造方法は、表皮材挟持装置50によって、表皮材20を挟持する表皮材挟持工程と、表皮材挟持工程に続いて行われ、表皮材20を下型45に配置する表皮材配置工程と、表皮材配置工程に続いて行われ、本体部60を表皮材20から取り外す挟持部品取り外し工程と、挟持部品取り外し工程に続いて行われ、表皮材20と基材11の間に発泡樹脂層13を成形する成形工程と、を備えている。
<表皮材挟持工程>
まず、図3に示すように、本体部60のレバー67が立壁部64の立設方向に沿った状態で、本体部60における対向面61Aが上方を向く形で本体部60を配する。そして、作業者は、対向面61Aに表皮材20の裏面20Aが当接するようにして、対向面61Aに表皮材20を載置させる。このとき、対向面61Aの取付凹部62に表皮材20の重ね合わせ部26を嵌合させる。
次に、図4及び図5に示すように、下型45から取り外した分離型51を表皮材20の意匠面(表側の面)上に載置する。このとき、表皮材20の溝部25に対して、分離型51の突部52を嵌合させる。なお、下型45の嵌合部45Bに嵌合されている状態の分離型51は、例えば、磁石を用いた吸着によって下型45から取り外すことができる。
そして、作業者は、レバー67を図5の時計回りに回動させる。すると、レバー67の他端部67Bが第2リンクアーム71をベース部61側に押圧する結果、第1リンクアーム69を介して磁石75がベース部61側(分離型51側)に接近する(図6の状態)。
これにより、磁石75と分離型51との対向間隔が図5の状態(磁石75と分離型51が相対的に遠い状態)よりも小さくなる結果、分離型51は磁石75によって、より強く吸着される。これにより、分離型51と本体部60(ベース部61)によって、表皮材20における溝部25の形成箇所が表皮材20の表裏両側から挟み込まれる形で挟持される。つまり、表皮材20は、磁石75の磁力によって挟持されている。
<表皮材配置工程>
次に、図7及び図8に示すように、表皮材20を挟持した状態の表皮材挟持装置50を上下反転させ、分離型51が本体部60に対して下方に配されるようにし、型開きされた状態の下型45の嵌合部45Bに分離型51を嵌合させる。これにより、突部52が溝部25に嵌合した状態で、下型45に表皮材20が配置される。また、表皮材20は、その裏面20Aが上方(上型41側)を向く形で配される。
<挟持部品取り外し工程>
次に、レバー67を図8の状態から、その把持部67Aが上方を向く方向(図8の反時計回り)に回動させる。これにより、図9に示すように、磁石75が分離型51から遠ざかり、磁石75による分離型51の吸着力が低下する。この結果、作業者は、分離型51から本体部60を容易に取り外すことが可能となる。そして、図10に示すように、表皮材挟持装置50の本体部60を分離型51から取り外す。
なお、上述したように、本実施形態では、作業者が把持部67Aを把持してレバー67を回動させた際の操作力を増幅させて磁石75に伝達することができる。このため、磁石75と分離型51との吸着力に抗して磁石75を容易に分離型51から遠ざけることができる。
<表皮材の真空成形工程>
次に、スライド型48を駆動させ、その先端部が表皮材周端部21の基端側を上方から覆うように配置する。そして、表皮材20が下型45の内面45Aに載置された状態で、図11に示すように、下型45の減圧吸引装置を作動させる。これにより、表皮材20が内面45Aに吸引される結果、表皮材周端部21を有する所定の製品形状(内面45Aに倣った形状)に成形される。なお、当該真空成形工程の後に表皮材挟持装置50の本体部60を分離型51から取り外すこと(挟持部品取り外し工程)を行ってもよい。
<成形工程(基材取付工程)>
次に、図12に示すように、基材11が配置された上型41を下型45に対して接近させ、両型を型閉じする。これにより、表皮材周端部21と基材11の周端部(段差部12)とが隙間なく接触する。これにより、表皮材20と基材11との間に閉じた空間である発泡樹脂層成形空間S1が形成される。言い換えると、上型41及び下型45が型閉じされることで、表皮材20に対する基材11の位置決めがされる。
なお、基材11は、上型41に配置される前の工程で所定の製品形状に成形されている。また、基材11の表面11Aには、発泡樹脂層13との接着力が高くなるように予め火炎処理などの表面処理が施されていてもよい。
次に、図示しない射出装置から、溶融状態とした発泡性樹脂材料(例えば、発泡剤が添加されたウレタン樹脂)を、発泡樹脂層成形空間S1に射出し、充填させる(発泡樹脂層成形工程)。射出された発泡性樹脂材料が発泡樹脂層成形空間S1内で発泡すると、この発泡圧によって、表皮材周端部21が基材11側(図13の上側)に押し付けられる。これにより、表皮材周端部21と基材11の表面11Aとの間に隙間が生じる事態を抑制でき、発泡性樹脂材料が当該隙間から発泡樹脂層成形空間S1の外部に漏れることがない(発泡性樹脂材料の発泡圧によってシールを行うセルフシール構造)。
その後、射出された発泡性樹脂材料が冷却することで発泡樹脂層13が成形され、表皮材20及び基材11に対して発泡樹脂層13がそれぞれ接合された状態となる(図13参照)。つまり、表皮材20は、発泡樹脂層13を介して基材11に取り付けられる。このため、当該成形工程は、表皮材20に対して基材11を取り付ける基材取付工程ということもできる。
以上の過程によって、表皮材20、発泡樹脂層13、基材11が積層した状態で一体化されたグローブボックス10が成形される。発泡樹脂層13の冷却後、上型41及び下型45を型開きするとともに、スライド型48を上型41及び下型45から遠ざかる方向にスライドさせることで、グローブボックス10を取り出すことができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態のグローブボックス10の製造方法は、基材11と、基材11の表面11Aを覆う形で配される表皮材20と、を備えるグローブボックス10の製造方法であって、表皮材20が、少なくとも一対の表皮ピース22,23を有し、一対の表皮ピース22,23の表面同士を互いに重ね合わせ、それらの端部を揃えた状態で縫い合わせた後、一対の表皮ピース22,23を互いに反対方向に開いて広げた形状をなしており、一対の表皮ピース22,23の表面の各々によって形成された溝部25を有するものにおいて、表皮材挟持装置50によって、表皮材20における溝部25の形成箇所を、表皮材20の表裏両側から挟み込む形で挟持する表皮材挟持工程と、表皮材挟持工程に続いて行われ、表皮材挟持装置50によって表皮材20における溝部25の形成箇所を挟持した状態で、分離型51を、下型45に凹設された嵌合部45Bに嵌合させることで、表皮材20を下型45に配置する表皮材配置工程と、表皮材配置工程に続いて行われ、本体部60を表皮材20から取り外す挟持部品取り外し工程と、挟持部品取り外し工程に続いて行われ、上型41及び下型45を型閉じすることで、下型45に配置された表皮材20に対して、上型41に固定された基材11を取り付ける基材取付工程と、を備え、分離型51及び本体部60は、磁力によって互いに吸着されることで表皮材20を表裏両側から挟持可能な構成とされ、表皮材挟持工程においては、溝部25に対して分離型51が有する突部52を嵌合させた状態で表皮材20における溝部25の形成箇所を挟持することに特徴を有する。
また、本実施形態のグローブボックス10の製造装置30は、基材11と、基材11の表面11Aを覆う形で配される表皮材20と、を備えるグローブボックス10を製造するための製造装置30であって、表皮材20が、少なくとも一対の表皮ピース22,23を有し、一対の表皮ピース22,23の表面同士を互いに重ね合わせ、それらの端部を揃えた状態で縫い合わせた後、一対の表皮ピース22,23を互いに反対方向に開いて広げた形状をなしており、一対の表皮ピース22,23の表面の各々によって形成された溝部25を有するものにおいて、表皮材20における溝部25の形成箇所を、表皮材20の表裏両側から挟み込む形で挟持可能な表皮材挟持装置50と、表皮材20が配置可能され、表皮材挟持装置50のうち分離型51が嵌合可能な嵌合部45Bが凹設された下型45と、基材11が固定可能とされ、下型45に対して型閉じされることで、表皮材20に対する基材11の位置決めを可能とする上型41と、を有する一対の型と、を備え、表皮材挟持装置50は、磁力によって互いに吸着されることで表皮材20を表裏両側から挟持可能な構成とされ、分離型51は、溝部25に対して嵌合可能な突部52を備えることを特徴とする。
本実施形態の表皮材挟持工程では、表皮材挟持装置50によって、表皮材20における溝部25の形成箇所を挟持する。この時、溝部25に対して分離型51の突部52を嵌合させる。そして、分離型51を、下型45に凹設された嵌合部45Bに嵌合させることで、表皮材挟持装置50によって挟持された状態の表皮材20を下型45に配置する。その後、表皮材挟持装置50における本体部60を表皮材20から取り外す。これにより、分離型51は、その突部52が溝部25に嵌合された状態で下型45に残った状態となる。
このように、本実施形態では、表皮材挟持装置50を用いることで、突部52が溝部25に嵌合した状態で下型45に表皮材20を配置することができ、下型45に対する溝部25の位置決めを容易に行うことができる。これにより、図16及び図17に示すような、従来行われていた溝部25の位置決め方法、すなわち、下型1に表皮材3を配置する過程で、下型1に設けられた突部2に対して溝部4を嵌合させる方法と比較して、容易に突部2を溝部4に嵌合させることができる。
従来の方法では、下型1に設けられた突部2に対して表皮材3を近づけるため、突部2が表皮材3に覆われてしまう。このため、突部2を溝部4に嵌合させにくく、正確に嵌合されたことを確認する作業が必要となっていた。これに対して、本実施形態では、溝部25に対して分離型51を近づけることで、溝部25に対して突部52を嵌合させることができる。つまり、作業者が溝部25を視認しつつ、突部52を嵌合させることができ、作業性が良好なものとなる。
また、表皮材挟持装置50は、下型45に比べてサイズの小さいものであるから、容易に上下を反転することができる。このため、溝部25に突部52を嵌合させる際には、溝部25を上方に向けた状態で表皮材挟持装置50を配置することができ、作業性が良好となる(図3参照)。一方、下型45に対して分離型51を嵌合させる際には、図3の状態から表皮材挟持装置50を上下反転させることで、分離型51が下方を向く状態とし、下型45に対して容易に表皮材挟持装置50を取り付けることができる。さらに、本実施形態では、分離型51と本体部60とが磁力によって互いに吸着されることで表皮材20を挟持する構成としてある。磁力を用いることで本体部60と分離型51との合体及び分離を容易に行うことができ、表皮材20を挟持する構成を簡易な構成で実現することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図14ないし図15によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。上記実施形態では、表皮材20、発泡樹脂層13、基材11が積層した状態で一体化されたグローブボックス10及びこの製造方法を例示した。これに対して、本実施形態においては、基材111と表皮材20から構成された車両用内装材及びこの製造方法を例示する。
本実施形態の車両用内装材(複合部材)の製造方法は、基材取付工程の態様が上記実施形態と相違する。基材取付工程では、図14に示すように、分離型51及び表皮材20が下型145に配置された状態(挟持部品取り外し工程の後の状態)で、表皮材20の裏面20Aに接着剤を塗布する。そして、図15に示すように、基材111が配置された上型141を下型145に対して接近させ、両型141,145を型閉じする。これにより、基材111に対して表皮材20の位置決め及び貼り付け(取り付け)が行われる。
なお、基材111における表皮材20との対向面には、表皮材20の重ね合わせ部26が嵌合可能な嵌合溝111Aが形成されており、両型141,145の型閉じ時に重ね合わせ部26と基材111とが干渉する事態を防止している。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、車両用内装材としてグローブボックス10を例示したが、これに限定されない。車両用内装材としては、基材と、表皮材とを少なくとも備えたものであればよく、その形状や用途は適宜変更可能である。例えば、車両用内装材として、センターコンソールの蓋部材などを例示することができる。
(2)基材11、発泡樹脂層13、表皮材20、分離型51の材質は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。なお、分離型51は、磁石に吸着される材質であればよい。
(3)一対の表皮ピース22,23の縫製箇所、すなわち、表皮材20における溝部25の形成箇所は適宜変更可能である。また、溝部25は曲線状をなして延びていてもよく、その場合は、分離型51(突部52)及びベース部61(取付凹部62)を溝部25の曲線形状に対応した曲線形状とすればよい。
(4)表皮材挟持装置50の構成は上記実施形態で例示したものに限定されない。例えば、磁石75及び磁石変位機構65を複数個備えていてもよい。例えば、複数の磁石75を溝部25の延設方向に沿って配列する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、磁石75(永久磁石)による磁力によって表皮材20を挟持する構成としたが、これに限定されない。例えば、磁石75の代わりに電磁石を用いて磁力を発生させる構成としてもよい。この場合、電磁石のコイルに電流を流すことで、表皮材20を挟持可能とする一方で、本体部60を取り外す際には、コイルへの通電を停止すればよい。このため、仮に電磁石を用いた場合は、上記実施形態の磁石変位機構65を用いる必要がない。また、例えば、電磁石に取付凹部62(図2参照)を形成するなどして、電磁石と分離型51のみで表皮材20を挟持する構成とすることもできる。
(6)基材に対する表皮材の取付方法は、上記実施形態で例示した方法(発泡樹脂層13を介して取り付ける方法や接着剤を用いて取り付ける方法)に限定されず適宜変更可能である。また、本実施形態の表皮材挟持装置50は、型に表皮材20を配置する必要がある製造方法において広く用いることができる。
(7)上記実施形態では、一対の型として、上型41及び下型45を例示したが、これに限定されない。例えば、一対の型が水平方向に沿って型閉じ(及び型開き)を行う構成のものであってもよい。
10…グローブボックス(複合部材)、11…基材、11A…基材の表面、20…表皮材、22,23…一対の表皮ピース、25…溝部、30…製造装置、41…上型(一対の型のうち他方の型)、45…下型(一対の型のうち一方の型)、45B…嵌合部、50…表皮材挟持装置(一対の挟持部品)、51…分離型(一対の挟持部品のうち一方の挟持部品)、52…突部、60…本体部(一対の挟持部品のうち他方の挟持部品)

Claims (2)

  1. 基材と、前記基材の表面を覆う形で配される表皮材と、を備える複合部材の製造方法であって、
    前記表皮材が、少なくとも一対の表皮ピースを有し、前記一対の表皮ピースの表面同士を互いに重ね合わせ、それらの端部を揃えた状態で縫い合わせた後、前記一対の表皮ピースを互いに反対方向に開いて広げた形状をなしており、前記一対の表皮ピースの表面の各々によって形成された溝部を有するものにおいて、
    一対の挟持部品によって、前記表皮材における前記溝部の形成箇所を、前記表皮材の表裏両側から挟み込む形で挟持する表皮材挟持工程と、
    前記表皮材挟持工程に続いて行われ、前記一対の挟持部品によって前記表皮材における前記溝部の形成箇所を挟持した状態で、前記一対の挟持部品のうち一方の挟持部品を、一対の型のうち一方の型に凹設された嵌合部に嵌合させることで、前記表皮材を前記一方の型に配置する表皮材配置工程と、
    前記表皮材配置工程に続いて行われ、前記一対の挟持部品のうち、他方の挟持部品を前記表皮材から取り外す挟持部品取り外し工程と、
    前記挟持部品取り外し工程に続いて行われ、前記一対の型を型閉じすることで、前記一方の型に配置された前記表皮材に対して、前記一対の型のうち他方の型に固定された前記基材を取り付ける基材取付工程と、を備え、
    前記一対の挟持部品は、磁力によって互いに吸着されることで前記表皮材を表裏両側から挟持可能な構成とされ、
    前記表皮材挟持工程においては、前記溝部に対して前記一方の挟持部品が有する突部を嵌合させた状態で前記表皮材における前記溝部の形成箇所を挟持する複合部材の製造方法。
  2. 基材と、前記基材の表面を覆う形で配される表皮材と、を備える複合部材を製造するための製造装置であって、
    前記表皮材が、少なくとも一対の表皮ピースを有し、前記一対の表皮ピースの表面同士を互いに重ね合わせ、それらの端部を揃えた状態で縫い合わせた後、前記一対の表皮ピースを互いに反対方向に開いて広げた形状をなしており、前記一対の表皮ピースの表面の各々によって形成された溝部を有するものにおいて、
    前記表皮材における前記溝部の形成箇所を、前記表皮材の表裏両側から挟み込む形で挟持可能な一対の挟持部品と、
    前記表皮材が配置可能され、前記一対の挟持部品のうち一方の挟持部品が嵌合可能な嵌合部が凹設された一方の型と、前記基材が固定可能とされ、前記一方の型に対して型閉じされることで、前記表皮材に対する前記基材の位置決めを可能とする他方の型と、を有する一対の型と、を備え、
    前記一対の挟持部品は、磁力によって互いに吸着されることで前記表皮材を表裏両側から挟持可能な構成とされ、
    前記一方の挟持部品は、前記溝部に対して嵌合可能な突部を備える複合部材の製造装置。
JP2012050417A 2012-03-07 2012-03-07 複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置 Expired - Fee Related JP5783090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050417A JP5783090B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050417A JP5783090B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013184354A JP2013184354A (ja) 2013-09-19
JP5783090B2 true JP5783090B2 (ja) 2015-09-24

Family

ID=49386235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012050417A Expired - Fee Related JP5783090B2 (ja) 2012-03-07 2012-03-07 複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5783090B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6215023B2 (ja) * 2013-11-28 2017-10-18 南条装備工業株式会社 車両用内装材の製造方法
JP6688092B2 (ja) * 2016-01-25 2020-04-28 ダイキョーニシカワ株式会社 車両用内装品
KR102110334B1 (ko) * 2018-02-06 2020-05-13 전학수 차량용 내장재 제조 장치
JP7319537B2 (ja) * 2019-08-13 2023-08-02 テイ・エス テック株式会社 製造装置及び製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168315A (ja) * 1986-12-29 1988-07-12 Ikeda Bussan Co Ltd 表皮材一体発泡体の成形方法
JPH04105910A (ja) * 1990-08-27 1992-04-07 Nishikawa Kasei Co Ltd 縫製表皮一体発泡成形品の製造方法
JP2003053743A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Inoac Corp 部分パッド一体成形品の製造方法
US7077473B2 (en) * 2003-04-03 2006-07-18 Velcro Industries B.V. Attaching covers to seat cushions
JP4590993B2 (ja) * 2004-09-09 2010-12-01 トヨタ紡織株式会社 表皮付き自動車用内装材の製造装置及び製造方法
JP2008142920A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Kasai Kogyo Co Ltd 積層成形体の成形方法並びに成形装置
JP2011218637A (ja) * 2010-04-08 2011-11-04 Toyota Motor Corp 表皮材の貼り付け方法
JP5617745B2 (ja) * 2011-04-06 2014-11-05 トヨタ紡織株式会社 車両用内装材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013184354A (ja) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5783090B2 (ja) 複合部材の製造方法及び複合部材の製造装置
JP4766322B2 (ja) 車両用内装品およびその製造方法
JP5853860B2 (ja) クリップ取付座の成形方法
KR101413192B1 (ko) 가죽라미네이팅장치
JP6107569B2 (ja) 樹脂成形体の製造方法
CN102756458B (zh) 成形同时装饰用模具和成形同时装饰品的制造方法
JP2006027138A (ja) インサート成形方法及び成形装置
JP6970557B2 (ja) 車両用内装材の成形装置及び車両用内装材の製造方法
JP6265062B2 (ja) 車両用内装材の製造方法
JP2012218236A (ja) 車両用内装材の製造方法
JP2015009541A (ja) 成形体の金型装置および成形体の製造方法
JP5757250B2 (ja) 車両用内装材
JP4590993B2 (ja) 表皮付き自動車用内装材の製造装置及び製造方法
JP5967009B2 (ja) 表皮材の成形方法
JP2019111742A (ja) 樹脂成形品の製造方法及び成形装置
JP2012228814A (ja) 表皮材の製造方法、及び車両用内装材の製造方法
JP2004262041A (ja) 樹脂部品の超音波接合方法
JP2011207123A (ja) 樹脂成形装置
JP4330481B2 (ja) 内装品の真空成形方法及び真空成形機
JP4117795B2 (ja) 内装品の真空成形方法及び真空成形機
JP3784321B2 (ja) 車両用ライニング部材の成形装置及び成形方法
JP6035440B1 (ja) シート材付き製品の製造装置及び製造方法
JP6135556B2 (ja) 成形型における表皮の固定方法
JP5808963B2 (ja) 発泡材料を備える部品の製造方法
JP2012135911A (ja) 複層部材の製造方法および製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150706

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5783090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees