JP5766436B2 - ヘッドレスト及びヘッドレストの製造方法 - Google Patents
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Description
また、請求項2のように、前記屈曲部の両側において前記前板部との境界線から開放端部までの長さを短くすることが好適である。
また、請求項3のように、前記切り欠き部を複数形成することが好適である。
そして、屈曲部を備えた板状部材が備えられるヘッドレストにおいて、発泡合成樹脂により一体発泡されたクッション体とすることにより、均一な製品とすることができる。しかしながら、発泡合成樹脂を注入する方向が屈曲部の延設方向に対して略直交する方向に備えられていると、発泡合成樹脂は屈曲部の近傍に十分に分散されず、空洞部が形成されてしまい、均一なクッション材とすることが難しい場合がある。
これに対し、屈曲部において切り欠き部を設けることにより、切り欠き部内を発泡合成樹脂が流通しやすくなり、より均一に分散することが可能になる。その結果、発泡合成樹脂の空洞部の発生が防止されるため、クッション性が低下することなく、製品の均一性を保持できる。
特に、板状部材は乗員の頭部を支持するため、その周辺のクッション材に空洞部があると、乗員の頭部が当接した際にクッション性が損なわれ、着座感が低下する虞があるが、上記構成により、板状部材周辺のクッション部材の空洞部の発生が防止されるため、よりクッション性の良いヘッドレストとすることができる。
このように、表皮材において、発泡合成樹脂が注入される開口部が形成されており、その開口部から最も近い屈曲部において切り欠き部が形成されていると、発泡合成樹脂をより均一に分散させることができる。また、開口部から最も近い屈曲部の周辺、より詳細には、屈曲部と前板部との境界部分であって、前板部から屈曲部が折り曲げられた内側においては特に空洞部が発生しやすいため、当該部分における空洞部の発生を防止することができる。
このように、発泡合成樹脂をピラー部材の延出方向と略平行となるように、表皮材内に注入することにより、発泡合成樹脂がピラー部材に沿って流動しやすくなるため、表皮材内において、より均一な状態で充填することができる。また、ピラー部材が挿通するピラー孔の近傍に開口部が設けられているため、外観上、発泡合成樹脂を注入するための開口部が目立つことなく、外観不良を防止する効果が高い。
このように、発泡合成樹脂の注入方向をピラー部材の延折方向と同方向にすることにより、発泡合成樹脂がよりスムーズに流動し、均一に表皮材内で分散する。したがって、空洞部の発生を防止することができる。
請求項2のヘッドレストによれば、発泡合成樹脂の空洞部が板状部材の屈曲部近傍に発生するのをより防止することができるため、クッション性及び製品均一性の高いヘッドレストを提供することができる。
請求項3のヘッドレストによれば、発泡合成樹脂の空洞部が板状部材の屈曲部近傍に発生するのをより防止することができるため、クッション性及び製品均一性の高いヘッドレストを提供することができる。
請求項4のヘッドレストによれば、より均一に発泡合成樹脂を分散させ、最も発泡合成樹脂の空洞部が形成されやすい部分において空洞部が発生するのを防止することができ、クッション性及び製品均一性の高いヘッドレストを提供することができる。
請求項5のヘッドレストによれば、表皮材内で発泡合成樹脂をスムーズに流動させやすくなり、より均一に分散させることができるため、クッション性の高いヘッドレストを提供することができる。また、発泡合成樹脂を注入する開口部の位置が外観上見えにくい箇所に設けられるため、外観不良の発生を防止することが可能である。
請求項6のヘッドレストの製造方法によれば、発泡合成樹脂の空洞部の発生を防止し、均一な品質のヘッドレストを製造することができる。
請求項7のヘッドレストの製造方法によれば、発泡合成樹脂を表皮材内で効率よく流動させることが可能となるため、均一に分散することができ、クッション性の高いヘッドレストを製造することができる。
本実施の形態に係る車両用シートSは、図1で示すように、シートバックS1(背部)、着座部S2、ヘッドレストHRより構成されており、シートバックS1(背部)及び着座部S2はシートフレームFにクッションパッド1a,2aを載置して、表皮材1b,2bで被覆されている。
着座フレーム2は、上述のようにクッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮材2bによって覆われており、乗員を下部から支持する構成となっている。着座フレーム2は脚部で支持されており、この脚部には、図示しないインナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後に位置調整可能なスライド式に組み立てられている。
また着座フレーム2の後端部は、リクライニング機構11を介してシートバックフレーム1と連結されている。
なお、上記シートバックフレーム1の構成は一例であり、ピラー部材30が取り付けられる構成であれば、その他、公知のシートバックフレーム1を用いることができる。
以下、図3乃至図8を参照して、本発明のヘッドレストHRについて説明する。
ヘッドレストHRは、袋状に形成された表皮材60と、表皮材60の内部に、発泡合成樹脂を注入して発泡させることにより形成されるクッション材50と、表皮材60から外部へ延出するピラー部材30と、ピラー部材30に形成される板状部材40と、を備えている。
すなわち、ヘッドレストフレーム3の外周側を囲うように形成された発泡合成樹脂からなる緩衝材としてのクッション材50を設け、クッション材50の外周に表皮材60を被覆して構成されている。
左右に離間して配設されたサイドピラー部31,31は、ヘッドレストフレーム3を適度な傾きで取り付け可能に前後方向に屈曲して構成されている。上述のように、サイドピラー部31,31の下方側を、シートバックフレーム3の上部に設けられたピラー支持部18,18に挿入して取り付けることができる。
板状部材40は、適当な厚さ、剛性を備えた板材によって形成されており、乗員の頭部側に配置される前板部41と、前板部41下側の左右側(すなわち、サイドピラー部31,31が配設されている側)から後方側に略垂直に屈曲して延設された屈曲部としての側板部42,42と、前板部41の上方端部から後方側に略垂直に屈曲して延設された屈曲部としての上板部43と、前板部41の下方端部から後方側に略垂直に屈曲して延設された屈曲部としての下板部44と、を備えている。
したがって、板状部材40は、図4に示すように、断面コ字状に形成されており、上板部43と下板部44は、ヘッドレストHRをシートバックフレーム1に取り付けた際、略水平となるように前板部41から後方側へ延設される。
そして、板状部材40は、上板部43と、側板部42,42の側方接合部42a,42aの計3カ所でピラー部材30に溶接によって固着されている。このように、板状部材40は、3点によってピラー部材30に固着接合されているため、取付剛性が高い。なお、板状部材40の固着方法は、溶接以外にも、リベット止め、ボルト止め、若しくはスポット溶接など、公知の方法を用いてもよい。
次に、板状部材40の下板部44に備えられた切り欠き部44a,44bの作用効果について、ヘッドレストHRの構成と共に説明する。
本発明のヘッドレストHRは、袋状に形成された表皮材60と、表皮材60の内部に、発泡合成樹脂を注入して一体発泡させることにより形成されるクッション材50と、表皮材60から外部へ延出するピラー部材30と、ピラー部材30に係止される板状部材40と、を備えている。
次に、本発明の実施形態に係るヘッドレストHRの製造方法について説明する。
本発明のヘッドレストHRは、袋状の表皮材60を形成し、表皮材60を成形型に配設し、表皮材60の内部にピラー部材30に係止された板状部材40を配設し、表皮材60の内部に発泡合成樹脂を注入してクッション材50を一体発泡させて形成される。
まず、乗員の頭部を支持する前板部41と、前板部41から延設される屈曲部(側板部42,42,上板部43,下板部44)を備えた板状部材40を形成する。このとき、一枚の板材を適当な外径に切り抜き、周縁部を前板部41から略垂直に立ち上がるように折曲し、それぞれ側板部42,42,上板部43,下板部44を形成すると、製造工程が簡素化されるため好ましい。また、側板部42,42には、サイドピラー部31,31に接合される側方接合部42aが幅狭になるように板材が切り抜かれていると好ましい。
その後、表皮材60の開口部61から発泡合成樹脂の注入ノズルを抜き取る。
S1 シートバック
S2 着座部
HR ヘッドレスト
F シートフレーム
H 空洞部
1 シートバックフレーム
2 着座フレーム
3 ヘッドレストフレーム
1a,2a クッションパッド(パッド材)
1b,2b 表皮材
11 リクライニング機構
15 サイドフレーム
15a 側板
16 メインパイプ(管状部材)
16a 側面部
17 下部フレーム
18 ピラー支持部
30 ピラー部材
31 サイドピラー部
32 上方ピラー部
40 板状部材
41 前板部
41a 孔
42 側板部(屈曲部)
42a 側方接合部
43 上板部(屈曲部)
44 下板部(屈曲部)
44a,44b 切り欠き部
50 クッション材
60 表皮材
61 開口部
62 ピラー孔
Claims (7)
- 袋状に形成された表皮材と、該表皮材の内部に発泡合成樹脂を注入して一体発泡させたクッション材と、前記表皮材から外部へ延出するピラー部材と、該ピラー部材に係止される板状部材と、を備えたヘッドレストであって、
前記板状部材は、乗員の頭部を支持する前板部と、該前板部の端部から前記発泡合成樹脂の注入方向に対し略直交する方向に延設された屈曲部と、を有し、
前記屈曲部の一部は前記ピラー部材の内側に位置した状態で接合され、
前記屈曲部の他の一部は前記ピラー部材から所定幅離間した状態であって、切り欠き部が形成されてなることを特徴とするヘッドレスト。 - 前記屈曲部の両側において前記前板部との境界線から開放端部までの長さを短くすることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。
- 前記切り欠き部を複数形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドレスト。
- 前記表皮材は、前記発泡合成樹脂が注入される開口部を備え、
前記切り欠き部は、前記前板部の端部のうち、前記開口部が備えられる側の端部から延設された屈曲部に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヘッドレスト。 - 前記開口部は、前記ピラー部材が挿通するピラー孔の近傍に備えられ、
前記発泡合成樹脂の注入方向は、前記表皮材から延出した前記ピラー部材の延在方向と略平行に設定されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッドレスト。 - 袋状に形成された表皮材を成形型に配設し、前記表皮材の内部にピラー部材に係止された板状部材を配設し、前記表皮材の内部に発泡合成樹脂を注入してクッション材を一体発泡させて形成するヘッドレストの製造方法であって、
乗員の頭部を支持する前板部と、該前板部から延設される屈曲部を備えた前記板状部材を形成する工程と、
前記屈曲部に切り欠き部を形成する工程と、
前記屈曲部の一部を前記ピラー部材から所定幅離間した状態とし、前記屈曲部の他の一部を前記ピラー部材の内側に位置した状態で前記ピラー部材と接合する工程と、
前記切り欠き部が形成された屈曲部に対して略直交する方向から前記表皮材の内部に前記発泡合成樹脂を注入する工程と、を備えることを特徴とするヘッドレストの製造方法。 - 前記発泡合成樹脂の注入方向は、前記表皮材から延出した前記ピラー部材の延在方向と略平行に設定されることを特徴とする請求項6に記載のヘッドレストの製造方法。
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