JP5630875B2 - 半田濡れ性を制御したコンタクトを有するコネクタ、及び、コンタクトのメッキ処理方法 - Google Patents

半田濡れ性を制御したコンタクトを有するコネクタ、及び、コンタクトのメッキ処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、半田濡れ性を制御したコンタクトを有するコネクタ、及び、そのようなコンタクトのメッキ処理方法に関する。
図8に、特許文献1に開示された半田濡れ性を制御したコンタクトの従来例を示す。このコンタクトには、主に、基部111と、該基部111の下側から延長され、該延長側の自由端付近において上側に突出した相手コンタクト(図示されていない)との接点部113を有する下アーム部114と、基部111を介して下アーム部114と連結され、下アーム部114と略平行に基部111の上側から延長された上アーム部115が含まれる。
半田濡れ性を制御するため、下アーム部114と基部111との連結部付近と、上アーム部115と基部111との連結部付近と、を通過する帯状領域によって覆われたコンタクトの一部を占めるコンタクト部分116が、半田濡れ性の低い酸化領域として形成されている。尚、この酸化領域はメッキ処理によって形成することもできるが、ここではレーザー光線を使用している。レーザー光線によって酸化領域116を設けることにより、この従来のコンタクトでは、半田固定部117を半田付けした場合であっても、半田が下アーム部114や上アーム部115に到達してしまうことを防止するものである。
特開2007−173224号公報
しかしながら、この従来構成では、半田付けされる部分は、基部111の下側に設けられた半田固定部117だけであることから、半田付け領域が狭く、半田固定が安定しない危険がある。下アーム部114は、構造上は半田付けに利用可能であるが、この下アーム部114は、相手コンタクトとの接触に使用される部分であるから、仮にこの部分114を半田固定してしまうと、接触不良を引き起こし、また、バネ性にも悪影響が生じてしまう。
よって、半田上がりの問題を解決しつつ、コンタクトを確実に半田付けすることができるコンタクト構成が所望される。
尚、上の従来構成では、レーザー光線を使用して酸化領域を設けているが、レーザー処理はメッキ処理に比べて高価であり、このような処理は、コネクタ単価の上昇につながる。従って、安価なメッキ処理によって所望のコンタクト構成を得る方法が所望される。
本発明の一つの観点によれば、ハウジングと、該ハウジングに設置して使用されるコンタクトと、を備えたコネクタであって、前記コンタクトは、基部と、該基部の一方の側から延長され、該延長側の自由端付近において前記基部の他方の側に突出した相手コンタクトとの接点部を有するアーム部と、前記基部を介して前記アーム部と連結され、前記他方の側から前記基部に対して前記アーム部と同方向に延長された半田固定部と、を有し、前記コンタクトの一部を横切る領域であって、前記アーム部と前記基部との連結部付近と、前記半田固定部における前記延長側の自由端と前記基部における前記延長側とは反対側の端縁との間の中間部とを、包含する前記領域によって覆われた前記コンタクトの一部を占めるコンタクト部分の半田濡れ性が、前記領域によって覆われていないコンタクト部分の半田濡れ性に比べて低く設定されていることを特徴としている。
この構成によれば、半田上がりの問題を解決しつつ、コンタクトを確実に半田付けすることができるコンタクト構成が提供される。
上記コネクタにおいて、前記コンタクトは、前記領域によって覆われたコンタクト部分と、前記領域よりも前記延長側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分と、前記領域よりも前記延長側とは反対側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分と、から成っていてもよい。
また、上記コネクタにおいて、前記領域よりも前記延長側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分と、前記領域よりも前記延長側とは反対側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分は、同じ半田濡れ性を有していてもよい。
更に、上記コネクタにおいて、前記アーム部と前記基部との連結部付近に、前記延長側へ突出した前記ハウジングに対する圧入部分を更に備え、前記圧入部分が前記領域によって覆われたコンタクト部分に含まれていてもよい。
尚、前記アーム部は、前記半田固定部よりも更に、前記延長側へ突出していてもよい。また、上記コネクタにおいて、前記領域によって覆われたコンタクト部分はニッケルによってメッキされ、前記領域によって覆われていないコンタクト部分は金によってメッキされていてもよい。
更に、前記領域は帯状領域であってもよい。
本発明の別の観点によれば、基部と、該基部の一方の側から延長されたアーム部と、前記基部を介して前記アーム部と連結され前記基部の他方の側から前記基部に対して前記アーム部と同方向に延長された半田固定部と、を有する複数のコンタクトに、メッキ処理を施す方法であって、前記アーム部や前記半田固定部の延長側とは反対側の前記基部の端縁において前記アーム部や前記半田固定部の延長方向と直交する方向に延びる長尺の連結金具に対し同向きで連結された複数の前記コンタクトの全体に第一のメッキ処理を施し、複数の前記コンタクトの各々の一部を横切る帯状領域であって、前記アーム部と前記基部との連結部付近と、前記半田固定部における前記延長側の自由端と前記基部における前記延長側とは反対側の端縁との間の中間部とを、包含する前記帯状領域、前記帯状領域よりも前記延長側に拡がる領域又は前記帯状領域よりも前記延長側とは反対側に拡がる領域のいずれか一方とともに、前記連結金具の長尺方向において複数の前記コンタクトにまたがる第1のマスクで覆い隠した状態で、前記第1のマスクによって覆われていないコンタクト部分に第二のメッキ処理を施し、前記帯状領域、前記帯状領域よりも前記延長側とは反対側に拡がる領域又は前記帯状領域よりも前記延長側に拡がる領域のいずれか一方とともに、前記連結金具の長尺方向において複数の前記コンタクトにまたがる第2のマスクで覆い隠した状態で、前記第2のマスクによって覆われていないコンタクト部分に第三のメッキ処理を施す、メッキ処理方法であって、前記第一のメッキ処理で使用される金属の半田濡れ性は、前記第二のメッキ処理と前記第三のメッキ処理で使用される金属の半田濡れ性よりも低いことを特徴とするメッキ処理方法が提供される。
これにより、レーザー光線等を使用する方法よりも安価なメッキ処理によって所望のコンタクト構成を得ることができる。
本発明によれば、半田上がりの問題を解決しつつ、コンタクトを確実に半田付けすることができるコンタクト構成が提供される。また、安価なメッキ処理によって所望のコンタクト構成を得る方法が提供される。
本発明の一実施の形態によるレセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合前の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態によるレセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合後の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態によるレセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合後の構成を示す基板側から見た底面図である。 図1に示したレセプタクルコネクタのC−C切断面における断面図である。 図1に示したレセプタクルコネクタのD−D切断面における断面図である。 コンタクトをその半田濡れ性に着目して示した図である。 コンタクトを製造するために使用されるメッキ処理方法を示す図である。 従来技術を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明による好適な一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるレセプタクルコネクタ(電気コネクタ)60とプラグコネクタ(相手側コネクタ)10の嵌合前の構成を示す斜視図である。図2、図3は、それぞれ、レセプタクルコネクタとプラグコネクタの嵌合後の構成を示す斜視図及び底面図である。まず、図1乃至3を参照して、本発明の一実施の形態によるレセプタクルコネクタとプラグコネクタの構成を説明する。
プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ60はそれぞれ、複数のコンタクト11及びコンタクト70を有し、それらを電気接続するために互いに嵌合されて使用される。プラグコネクタ(相手側コネクタ)10は、ケーブル側コネクタとして形成されており、レセプタクルコネクタ60と嵌合する側とは反対の側に複数のケーブル20を取り付けることもできる。一方、レセプタクルコネクタ(電気コネクタ)60は、基板側コネクタとして形成されており、プリント基板(図示されていない)に実装して使用される。これらプラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ60は、それぞれ、各コネクタの長手方向(コンタクトのピッチ方向)A、換言すれば、嵌合方向Bと直交する方向に延びており、この長手方向Aにおいて左右対称形状を有する。
プラグコネクタ10は、主に、コンタクト11と、これらコンタクト11を保持する絶縁性のハウジング12と、さらに、ハウジング12の外周を覆うように配置された導電性の金属シェル14を備える。
同様に、レセプタクルコネクタ60は、主に、コンタクト70と、これらコンタクト70が設置される絶縁性のハウジング62と、ハウジング62の外周を覆うように配置された導電性の金属シェル64を備える。
プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ60は、プラグコネクタ10の嵌合部13を、レセプタクルコネクタ60の嵌合口63を通じて、嵌合方向Bに沿ってレセプタクルコネクタ60の内部に挿入することによって互いに嵌合される。
嵌合時には、プラグコネクタ10に設けた複数のコンタクト11と、レセプタクルコネクタ60に設けた対応コンタクト70とが互いに接触し、これらの接触を通じて、プラグコネクタ10側の複数のケーブル20と基板の配線とが電気的に接続される。また、プラグコネクタ10のシェル14と、レセプタクルコネクタ60のシェル64とが互いに接触して、シールド効果を増大させることができる。
プラグコネクタ10のシェル14は、ハウジング12の上側を覆う上側シェル14Aと、ハウジング12の下側を覆う下側シェル14Bから成る。これら上側シェル14Aと下側シェル14Bを利用して、プラグコネクタ10の長手方向Aにおける左右の各端部に、回転プルバー(図示されていない)を支持するための保持部15を形成してもよい。
図4、図5に、それぞれ、図1に示したレセプタクルコネクタ60のC−C線及びD−D線断面図を示す。レセプタクルコネクタ60のコンタクト70は、略コの字形状を有し、主に、ハウジング62に圧入して固定される基部71と、基部71の一方の側(上側)85からプラグコネクタとレセプタクルコネクタとの嵌合側、即ち、嵌合口63方向へ延長して設けられたアーム部74と、基部71を介してアーム部74と連結され、アーム部74と略平行に基部71の他方の側(下側)86から嵌合側へ延長して設けられた半田固定部75から成る。アーム部74の嵌合側(延長側)の自由端付近には、下側(他方の側)86に突出したプラグコネクタ10のコンタクト11との接触を容易にする接点部72が設けられている。任意であるが、アーム部74と基部71との連結部82付近に、嵌合口63方向へ突出させることによってハウジング62に対する圧入部分77を設けてもよい。
コンタクト70は、基板設置時に、コンタクト70の基部71、特に、基部71の下側86と、半田固定部75の少なくとも一部とにおいてプリント基板に半田付けされる。ところが、本願が対象としているような小型のコネクタでは、基部の下側86や半田固定部75に付与した半田が、コンタクト70とハウジング62との隙間を通じた毛細管現象によって、コンタクト70の表面をつたって基部の上側85、更には、アーム部74にまで達してしまうことがある。アーム部74に達した半田は、アーム部74の接触抵抗を増加させて接触不良を引き起こし、また、そのバネ性に悪影響を及ぼす。後に説明するように、本願はこの問題をコンタクト70の半田濡れ性を制御することによって解決する。
コンタクト70の半田固定部75に対応して、レセプタクルコネクタ60の金属シェル64に、嵌合口63側からコンタクト70の半田固定部75に延長されたシェル受け部66が設けられている。シェル受け部66は、レセプタクルコネクタ60の長手方向A全体にわたって設けられており、更に、嵌合側とは反対側に位置するシェル受け部66の自由端66’はハウジング62に圧入される。このシェル受け部66は、コンタクト70の接点部72乃至アーム部74と半田固定部75に亘って延在し、更に、シェル受け部66の自由端66’と、半田固定部75の嵌合側の自由端78付近との間に、ハウジング62の一部が充填されている。
図4に示すように、シェル受け部66と半田固定部75は、それらの上方において重なり部分「Θ」を有する。このような重なり部分「Θ」を形成するため、シェル受け部66の自由端66’は上方に折り曲げられている。尚、シェル受け部66は、必ずしも、レセプタクルコネクタ60の長手方向A全体にわたって形成されている必要はなく、レセプタクルコネクタ60の長手方向に沿って複数又は全部のコンタクト70にわたって延長して形成されていてもよい。
重なり部分「Θ」を設けたことにより、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ60との嵌合時において、プラグコネクタ10のコンタクト11からのレセプタクルコネクタ60のコンタクト70に対するダメージを少なくすることができる。即ち、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ60との嵌合時には、アーム部74が、その接点部72において、コンタクト11の上面部分と接触することになるが、この結果、接点部72とコンタクト11との接触を通じてアーム部74は上方へと変位され、これに伴い、コンタクト70の基部71や半田固定部75に上方に向かう回転モーメントが発生する。この回転モーメントは、半田固定部75や基部71を基板から引き剥がす力として作用してしまう。
しかしながら、上記の構成によれば、重なり部分「Θ」において、半田固定部75がハウジング62の一部の下部に当接し、さらにそのハウジング62の一部の上部がシェル受け部66に当接していることから、これらの組み合わせによって回転モーメントが半田固定部75や基部71に及ぼす影響を減少させることができ、半田固定部75等が基板から剥離されることによる電気接触不具合を効果的に防ぐことができる。尚、接触部72の上方への変位を許容するため、ハウジング62には、接点部72の上方に空間76を設けておくのが好ましい。
図6に、コンタクト70の個品図をその半田濡れ性に着目して示すとともに、図7に、このコンタクト70を製造するために使用されるメッキ処理方法を示す。
図6中に示した網掛け部分は、図7に示したメッキ処理方法によって得られた、半田濡れ性の低いコンタクト部分「γ」に相当する。これらのコンタクト部分「γ」は、また、コンタクト70の一部を横切る帯状領域「c」によって覆われたコンタクトの一部にも相当する。帯状領域「c」は、アーム部74と基部71との連結部82付近と、半田固定部75における嵌合側の自由端78と基部71における嵌合側とは反対側の端縁79との間の中間部83とを、包含する、例えば略直線状の所定幅の領域であって、この帯状領域「c」で覆われたコンタクト部分「γ」の半田濡れ性は、帯状領域「c」によって覆われていない他のコンタクト部分、即ち、帯状領域「c」よりも嵌合側に位置するコンタクト部分「α」や帯状領域「c」よりも嵌合側とは反対側に位置するコンタクト部分「β」の半田濡れ性に比べて低く設定されている。例えば、帯状領域「c」によって覆われたコンタクト部分「γ」は、ニッケルによって、また、帯状領域「c」によって覆われていないコンタクト部分「α」、「β」は、金によってメッキされていてもよい。尚、このコンタクト部分「γ」には、圧入部分77が含まれていてもよい。
図6の構成を持つコンタクト70によれば、毛細管現象による影響を軽減できるとともに、半田付けを確実なものとすることができる。更に、この構成によれば、コンタクト部分「γ」に高価な金がメッキされていないことから、全ての部分に金メッキを施したときよりもメッキのコストを低く抑えることができる。
上述したように、回転モーメントの抑制等の観点からは、半田固定部75や、基部71、特にその下側86は、その全ての部分において半田付けされることが好ましい。しかしながら、このような態様で半田付けを行うと、毛細管現象によって半田がアーム部74に達してしまう危険がある。アーム部74への半田上がりの問題を解決する一つの有効な方法として、アーム部74と基部71との連結部82付近に、半田濡れ性の低い部分を設ける方法が考えられる。しかしながら、本願で対象としているような小型の端子、例えば、アーム部74の長さが0.4mm程度の端子では、このような連結部82にのみメッキ処理を施すことは不可能に近い。従って、メッキ処理を施す場合には、連結部82付近のみならず、その周辺領域にも、半田濡れ性の低い部分が形成されてしまうことを許容する必要がある。そうはいっても、回転モーメント等の影響を考慮すると、半田固定部75の特に自由端78付近や基部71の特に下側86については、可能な限り半田濡れ性の高い部分として確実に半田付けを行うようにするのが好ましい。
これら双方の要求を満たすべく、図6の示す構成では、基部71の下側86や半田固定部75の自由端78付近は、半田濡れ性の高い部分として、基板に確実に半田固定することを可能とし、その一方で、アーム部74と基部71との連結部82付近については、半田濡れ性の低い部分として、アーム部74への半田上がりを確実に防止することを可能にしたものである。
次いで、図7を参照して、図6に示したコンタクト70のメッキ処理方法を説明する。尚、このメッキ処理は、各コンタクト70を金属板から切り離す前に行われる。
メッキ処理を施すにあたり、先ず、図7の(a)に示すように、連続する一枚の金属板を打ち抜くことによって、複数のコンタクト70を連結した状態で設ける。このとき、これら複数のコンタクト70は、各々、各コンタクト70の基部71の端縁79において、各コンタクト70のアーム部74や半田固定部75と直交する方向に延びる長尺のキャリア22、即ち、連結金具に対して同方向に連結された状態となる。
このような状態とした後、各コンタクト70の全体に第一のメッキ処理を施す。この第一のメッキ処理で使用される金属は、半田濡れ性の低い、例えば、ニッケルである。尚、キャリア22はコンタクト70の一部とはならないため、この部分にメッキを施す必要はない。この点は他のメッキ処理段階についても同様である。
次いで、図7の(b)に示すように、複数のコンタクト70の各々の一部を横切る略一定幅の直線状の帯状領域「c」であって、アーム部74と基部71との連結部82付近と、半田固定部75における嵌合側63の自由端78と基部71における嵌合側63とは反対側の端縁79との間の中間部83とを、包含する帯状領域「c」と、該帯状領域「c」よりも嵌合側63とは反対側に拡がる領域とを、キャリア22の長尺方向において複数のコンタクト70にまたがる第1のマスク「a」で覆い隠し、この状態で、第1のマスク「a」によって覆われていないコンタクト部分「α」に第二のメッキ処理を施す。尚、この第二のメッキ処理で使用される金属は、少なくともニッケルよりも半田濡れ性の高い、例えば、金とする。
最後に、図7の(c)に示すように、帯状領域「c」と、該帯状領域「c」よりも嵌合側63に拡がる領域とを、前記キャリア22の長尺方向において複数の前記コンタクト70にまたがる第2のマスク「b」で覆い隠した状態で、第2のマスク「b」によって覆われていないコンタクト部分「β」に第三のメッキ処理を施す。尚、この第三のメッキ処理で使用される金属は、少なくともニッケルよりも半田濡れ性の高い、例えば、金とする。
以上により、図7の(d)に示すような、コンタクト部分「γ」と、コンタクト部分「α」と、コンタクト部分「β」と、から成るコンタクト70が得られる。各コンタクト70をキャリア22から切り離すことによって、図6に示した、メッキ処理されたコンタクトが得られることになる。
尚、第三のメッキ処理で用いるメッキと、第二のメッキ処理で用いるメッキは、必ずしも同じである必要はない。また、第二のメッキ処理において、キャリア22にはメッキ処理を行う必要はないことから、本願と直接の関係はないが、第2のマスク「b」として、実際には、図7の(c)に示すように、マスク「b’」を設けるのが好ましい。更に、明らかなように、第二のメッキ処理と第三のメッキ処理は、いずれを先に行っても良い。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本発明のコンタクトは、メッキ処理にも適した構成とされているが、勿論、レーザー処理を用いて製造することもできる。従って、本明細書中の「帯状領域」の語には、例えば、レーザー処理によって形成される、いわゆる「線状領域(部分)」も含むものと解釈してよい。
また、例えば、本願の実施形態では、プラグコネクタ10を、ケーブル側コネクタとして、すなわち、ケーブル20をプラグコネクタ10に接続するものとして説明したが、勿論、これに限らず、ケーブルを設けない場合、あるいは、レセプタクルコネクタ60にケーブルを設けた場合にも、本発明が成り立つことは明らかであろう。
コンタクトを有する様々なコネクタに応用できる。
10 プラグコネクタ(相手側コネクタ)
11 コンタクト
12 ハウジング
13 嵌合部
14 金属シェル
14A 上側シェル
14B 下側シェル
15 保持部
20 ケーブル
60 レセプタクルコネクタ(基板側コネクタ)
62 ハウジング
63 嵌合口
64 金属シェル
66 シェル受け部
70 コンタクト
71 基部
72 接点部
74 アーム部
75 半田固定部
76 空間
77 圧入部分
78 自由端
79 端縁
82 連結部
83 中間部
85 上側
86 下側
α コンタクト部分
β コンタクト部分
γ コンタクト部分

Claims (8)

  1. ハウジングと、該ハウジングに設置して使用されるコンタクトと、を備えたコネクタであって、
    前記コンタクトは、
    基部と、
    該基部の一方の側から延長され、該延長側の自由端付近において前記基部の他方の側に突出した相手コンタクトとの接点部を有するアーム部と、
    前記基部を介して前記アーム部と連結され、前記他方の側から前記基部に対して前記アーム部と同方向に延長された半田固定部と、
    を有し、
    前記コンタクトの一部を横切る領域であって、前記アーム部と前記基部との連結部付近と、前記半田固定部における前記延長側の自由端と前記基部における前記延長側とは反対側の端縁との間の中間部とを、包含する前記領域によって覆われた前記コンタクトの一部を占めるコンタクト部分の半田濡れ性が、前記領域によって覆われていないコンタクト部分の半田濡れ性に比べて低く設定されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記コンタクトは、
    記領域によって覆われたコンタクト部分と、
    記領域よりも前記延長側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分と、
    記領域よりも前記延長側とは反対側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分と、
    から成る請求項1に記載のコネクタ。
  3. 記領域よりも前記延長側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分と、前記領域よりも前記延長側とは反対側に位置し、前記領域によって覆われていないコンタクト部分は、同じ半田濡れ性を有する請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記アーム部と前記基部との連結部付近に、前記延長側へ突出した前記ハウジングに対する圧入部分を更に備え、前記圧入部分が前記領域によって覆われたコンタクト部分に含まれる請求項1乃至3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記アーム部は、前記半田固定部よりも更に、前記延長側へ突出している請求項1乃至4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 記領域によって覆われたコンタクト部分はニッケルによってメッキされ、前記領域によって覆われていないコンタクト部分は金によってメッキされている請求項1乃至5のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 基部と、該基部の一方の側から延長されたアーム部と、前記基部を介して前記アーム部と連結され前記基部の他方の側から前記基部に対して前記アーム部と同方向に延長された半田固定部と、を有する複数のコンタクトに、メッキ処理を施す方法であって、
    前記アーム部や前記半田固定部の延長側とは反対側の前記基部の端縁において前記アーム部や前記半田固定部の延長方向と直交する方向に延びる長尺の連結金具に対し同向きで連結された複数の前記コンタクトの全体に第一のメッキ処理を施し、
    複数の前記コンタクトの各々の一部を横切る帯状領域であって、前記アーム部と前記基部との連結部付近と、前記半田固定部における前記延長側の自由端と前記基部における前記延長側とは反対側の端縁との間の中間部とを、包含する前記帯状領域、前記帯状領域よりも前記延長側に拡がる領域又は前記帯状領域よりも前記延長側とは反対側に拡がる領域のいずれか一方とともに、前記連結金具の長尺方向において複数の前記コンタクトにまたがる第1のマスクで覆い隠した状態で、前記第1のマスクによって覆われていないコンタクト部分に第二のメッキ処理を施し、
    前記帯状領域、前記帯状領域よりも前記延長側とは反対側に拡がる領域又は前記帯状領域よりも前記延長側に拡がる領域のいずれか一方とともに、前記連結金具の長尺方向において複数の前記コンタクトにまたがる第2のマスクで覆い隠した状態で、前記第2のマスクによって覆われていないコンタクト部分に第三のメッキ処理を施す、メッキ処理方法であって、
    前記第一のメッキ処理で使用される金属の半田濡れ性は、前記第二のメッキ処理と前記第三のメッキ処理で使用される金属の半田濡れ性よりも低いことを特徴とするメッキ処理方法。
  8. 前記領域は帯状領域である請求項1乃至6のいずれかに記載のコネクタ。
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