JP5599942B2 - 酸化イットリウム蛍光体およびその製造方法 - Google Patents

酸化イットリウム蛍光体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5599942B2
JP5599942B2 JP2013513515A JP2013513515A JP5599942B2 JP 5599942 B2 JP5599942 B2 JP 5599942B2 JP 2013513515 A JP2013513515 A JP 2013513515A JP 2013513515 A JP2013513515 A JP 2013513515A JP 5599942 B2 JP5599942 B2 JP 5599942B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hours
colloid
solution
raw material
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013513515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013531710A (ja
Inventor
明 杰 周
文 波 馬
▲てい▼ 呂
▲よう▼ 文 王
Original Assignee
海洋王照明科技股▲ふん▼有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=45097473&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5599942(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by 海洋王照明科技股▲ふん▼有限公司 filed Critical 海洋王照明科技股▲ふん▼有限公司
Publication of JP2013531710A publication Critical patent/JP2013531710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5599942B2 publication Critical patent/JP5599942B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/02Use of particular materials as binders, particle coatings or suspension media therefor
    • C09K11/025Use of particular materials as binders, particle coatings or suspension media therefor non-luminescent particle coatings or suspension media
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7766Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals
    • C09K11/7767Chalcogenides
    • C09K11/7769Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7783Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals one of which being europium
    • C09K11/7784Chalcogenides
    • C09K11/7787Oxides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S977/00Nanotechnology
    • Y10S977/70Nanostructure
    • Y10S977/773Nanoparticle, i.e. structure having three dimensions of 100 nm or less

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Description

本発明は、光電子および照明の技術領域に関し、特に、酸化イットリウム蛍光体およびその製造方法に関する。
仕事と生活の中でハイクォリティディスプレイおよび照明デバイスの開発および応用がだんだんと幅広くなるにつれ、高効率の蛍光体は、ますます重要な応用材料となって来た。従来の酸化物蛍光体は、良好な安定性を示すが、低電圧の電子ビームの照射による発光効率が十分ではない。
したがって、発光効率が高い酸化物蛍光体を提供する必要がある。
また、発光効率が高い酸化物蛍光体の製造方法を提供する必要がある。
本発明によって提供される酸化イットリウム蛍光体は、化学式:Y:Re,M,Zn1−xAlOで表される;
この際、Reはユウロピウムおよびテルビウムから選択される一種または二種の希土類元素であり、Mは銀、金、白金およびパラジウムから選択される一種または数種のナノ粒子であり、xは0<x≦0.05である。
好ましくは、ReがY中におけるドーピング濃度は、0.1%〜10%であり;Mのモル数とReおよびYのモル数の合計との比は、0.00002:1〜0.01:1であり;Zn1−xAlOのモル数とReおよびYのモル数の合計との比は、0.01:1〜2:1である。
本発明によって提供される酸化イットリウム蛍光体の製造方法は、下記ステップを含む:
S1、Zn1−xAlOコロイドを製造するステップ、この際、0<x≦0.05である;
S2、金属ナノ粒子状態のMまたはイオン状態のMを含むY,Reコロイドを製造するステップ、この際、Reはユウロピウムおよびテルビウムから選択される一種または二種の希土類元素であり、Mは銀、金、白金およびパラジウムから選択される一種または数種のナノ粒子である;
S3、Zn1−xAlOコロイドとMを含むY,Reコロイドとを混合させ、水浴中にて撹拌し、混合コロイドを調製し、得られたコロイドをエイジング(aging)させ、熱処理を行い、酸化イットリウム蛍光体を得るステップ。
好ましくは、ステップS1は、下記ステップを含む:原料である亜鉛塩およびアルミニウム塩をそれぞれ量り取り、溶剤で溶解させた後に安定剤を加え、亜鉛イオンおよびアルミニウムイオンの合計モル濃度が0.05〜0.70mol/Lである混合溶液を調製し、混合溶液を40〜70℃の水浴中にて4〜8時間撹拌し、Zn1−xAlO前駆体溶液を得て、Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60〜90℃で40〜60時間エイジングさせ、Zn1−xAlOコロイドを得るステップ;
亜鉛は、Zn(CHCOO)・2HO、Zn(NO・6HO、ZnCl・2HOおよびZnSO・7HOから選択される一種または数種であり;アルミニウム塩は、Al(NO・9HO、AlCl・6HOおよびAl(SOから選択される一種または数種であり;溶剤は、Cおよびエタノール水溶液から選択される一種または二種であり、エタノール水溶液中におけるエタノールと脱イオン水との体積比が3:1〜7:1であり;安定剤は、CNO、C11NOおよびC15Nから選択される一種または数種である。
好ましくは、ステップS2は、下記ステップを含む:S21、ReがY中におけるドーピング濃度が0.1〜10%となるように、Yの原料およびReの原料をそれぞれ量り取り、合計モル濃度が0.1〜2.00mol/LであるY,Re溶液を調製するステップ;この際、前記Y,Re溶液は、Y,Re水溶液またはY,Reエタノール水溶液である;S22、前記Y,Re溶液を量り取り、順に、エタノール、Mの原料、キレート剤および表面活性剤を加え、Y,Reのアルコール水溶液を調製するステップ;この際、Y,Re溶液のアルコール水溶液において、水とエタノールとの体積比が1:1〜9:1であり、Y、Reの合計モル濃度が0.1〜1.0mol/Lであり、キレート剤のモル数とReおよびYの合計モル数との比が1:1〜5:1であり、表面活性剤の濃度が0.05〜0.20mol/Lであり;好ましい実施態様において、Y,Reのアルコール水溶液中におけるアルコールと水との比率を維持するために、Y,Reのアルコール水溶液を調製する際に脱イオン水を加えてもよい;S23、前記Y,Reのアルコール水溶液を40〜60℃の水浴中にて4〜6時間撹拌し、その後オーブン中に60〜90℃で56〜90時間エイジングさせ、金属ナノ粒子状態のMまたはイオン状態のMを含むY,Reコロイドを得るステップ;
好ましくは、Yの原料およびReの原料は、それぞれ金属酸化物、塩酸塩類、硝酸塩類またはシュウ酸塩類であり;金属酸化物は、Y、Eu、Tbであり;塩酸塩類は、YCl・7HO、EuCl、TbCl・6HOであり;硝酸塩類は、Y(NO・6HO、Eu(NO・6HO、Tb(NO・6HOであり;Mの原料は、銀、金、白金、パラジウムのナノ粒子であり;Mの原料は、AgNO、HAuCl、HPtCl、HPdClの水溶液またはアルコール溶液であり;キレート剤は、クエン酸であり;表面活性剤は、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール10000およびポリエチレングリコール20000から選択される一種または数種である。
好ましくは、Y,Re水溶液を調製する際に、硝酸塩類または塩酸塩類が原料として用いられる場合、原料を直接反応容器中に溶解させる;金属酸化物またはシュウ酸塩類が原料として用いられる場合、15〜100℃の加熱撹拌条件下で、金属酸化物またはシュウ酸塩類を、塩酸または硝酸を用いて反応容器中に溶解させる。
好ましくは、ステップS3において、混合コロイド中におけるZnおよびAlの合計モル数とReおよびYの合計モル数との比は、0.01:1〜2:1であり;水浴の温度は15〜80℃であり、撹拌時間は1〜4時間であり;エイジングは、オーブン中に100〜200℃で48〜96時間載置することにより行われるものであり;熱処理は、るつぼ中に、空気雰囲気または還元雰囲気下800〜1300℃で0.5〜6時間処理することにより行われるものであり;還元雰囲気は、炭素粉末還元または体積比95:5の窒素−水素ガス還元である。
好ましくは、酸化イットリウム蛍光体中のReがテルビウムを含む時に、熱処理は、還元雰囲気下で行われる;酸化イットリウム蛍光体中のReがユウロピウムのみである時に、熱処理は、空気雰囲気下で行われる。
金属ナノ粒子の比表面積が大きいため、希土類元素でドーピングされた酸化イットリウム蛍光体中に金属ナノ粒子を加えて、表面プラズモンカップリング効果を利用することによって、蛍光体の内部量子効率が向上され、したがって、蛍光体の発光効率が向上された。
また、当該材料は、酸化物蛍光体であり、使用寿命が長い;ドーピングする希土類元素の種類および比率を調節することにより、異なる波長で蛍光体を発光させることができる;Zn1−xAlOを加え、蛍光体の導電性をさらに向上することができ、蛍光体の発光輝度を高くすることができた。Zn1−xAlO中における亜鉛、アルミニウムの含有量を調節することにより、蛍光体の導電性をさらに最適化することができる。
当該方法は、製造プロセスが簡単であり、設備に対する要求が低く、製造周期が短く、前記方法が多数回にわたって実施され、実現可能性を持つ。
酸化イットリウム蛍光体を製造するフローチャートである。 本発明で製造された酸化イットリウム蛍光体および市販レインボー蛍光体の陰極線励起によるスペクトルである。
表面プラズモン(Surface Plasmon、SP)とは、金属および媒体の界面に沿って伝わる波であり、その振幅は界面との距離が遠くなるにつれて指数関数的減衰する。金属表面の構造を変化させる場合に、表面プラズモンポラリトン(Surface plasmon polaritons、SPPs)の性質、分散関係、励起モード、およびカップリング効果などは大きく変化することになる。SPPsに誘発された電磁場は、光波がサブ波長構造中に伝達することを制限するだけではなく、光周波数からマイクロ周波数までの電磁輻射を発生させるおよび制御することもでき、光伝達に対するアクティブ制御が実現され、発光材料の光の状態密度が増大され、およびその自然放出率が増大される。さらに、表面プラズモンのカップリング効果を利用して、発光材料の内部量子効率を大幅に向上することができ、これによって、材料の発光強度が向上される。
したがって、蛍光体を製造する際に、蛍光体中に金属ナノ粒子および導電材料を加えることができ、表面プラズモンのカップリング効果(SP効果)および優れた導電性能により、蛍光体の発光輝度を向上する。表面プラズモン効果と優れた導電性能とを如何に有効に蛍光体に融合させることは、材料学、光電子学および照明技術領域中において重要な研究課題になっている。
本発明において、導電性能を持つ、およびSP効果を融合させた酸化イットリウム蛍光体が提供され、同時に、前記酸化イットリウム蛍光体の製造方法が提供される。ゾル−ゲル法を用いて蛍光体コロイドを製造し、さらに蛍光体コロイド中に導電材料および金属ナノ粒子を加えることによって、製造された蛍光体の発光輝度を向上する。
本発明によって提供される酸化イットリウム蛍光体は、Y、希土類元素Re、金属ナノ粒子MおよびZn1−xAlOを含み、化学式:Y:Re,M,Zn1−xAlOで表される;
この際、Reはユウロピウムおよびテルビウムから選択される一種または二種であり、Mは銀、金、白金およびパラジウムから選択される一種または数種のナノ粒子であり、xは0<x≦0.05である。
好ましい実施態様において、ReはY中にドーピングされ、ドーピング濃度は、0.1%〜10%であり;Mのモル数とReおよびYのモル数の合計との比は、0.00002:1〜0.01:1であり;Zn1−xAlOのモル数とReおよびYのモル数の合計との比は、0.01:1〜2:1である。Reでドーピングされた酸化イットリウム蛍光体中に金属ナノ粒子を加えることによって、蛍光体の発光効率が向上され、同時に、当該材料は、酸化物蛍光体であり、使用寿命が長い;ドーピングするReの種類および比率を調節することにより、異なる波長で蛍光体を発光させることができる;導電材料であるZn1−xAlOを加えることにより、蛍光体の導電性をさらに向上することができ、蛍光体の発光輝度を高くすることができた。Zn1−xAlO中における亜鉛、アルミニウムの含有量を調節することにより、蛍光体の導電性をさらに最適化することができる。
酸化イットリウム蛍光体の製造方法は、下記の技術手段を用いる:
一、実験試薬および原料の選択:
1.Zn1−xAlOコロイドを製造する原料の選択:
亜鉛塩の選択:分析グレードの、酢酸亜鉛(Zn(CHCOO)・2HO)、硝酸亜鉛(Zn(NO・6HO)、塩化亜鉛(ZnCl・2HO)、硫酸亜鉛(ZnSO・7HO);
アルミニウム塩の選択:分析グレードの、硝酸アルミニウム(Al(NO・9HO)、塩化アルミニウム(AlCl・6HO)、硫酸アルミニウム(Al(SO)など;
安定剤の選択:分析グレードの、モノエタノールアミン(CNO)、ジエタノールアミン(C11NO)、トリエタノールアミン(C15N);
溶剤の選択:分析グレードの、2−メトキシエタノール(C)、エタノール溶液(エタノールと脱イオン水との比が(3〜7):1である)。
2.金属ナノ粒子状態のMまたはイオン状態のMを含むY,Reコロイドを製造する試薬および原料の選択:
金属酸化物原料は、Y、Eu、Tbであり;
塩酸塩類原料は、YCl・7HO、EuCl、TbCl・6HOであり;
硝酸塩類原料は、Y(NO・6HO、Eu(NO・6HO、Tb(NO・6HOであり;
シュウ酸塩類原料は、Y3+、Eu3+またはTb3+を提供できるシュウ酸塩であり;
分析グレードの塩酸または分析グレードの硝酸(HNO:65〜68%、濃度範囲が14.4〜15.2mol/Lであり;HCl:36〜37%、濃度が11.7mol/Lである。)は、酸化物およびシュウ酸塩類を溶解するために用いられる。
溶剤は、脱イオン水(HO)または無水エタノール(CHCHOH)と脱イオン水との混合溶液であり、混合溶液中におけるエタノールと脱イオン水との比が(1〜9):1であり;
キレート剤は、分析グレードのクエン酸(C・HO)であり;
表面活性剤は、分析グレードの、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール10000、ポリエチレングリコール20000であり;
Mの原料は、Ag、Au、Pt、Pdのナノ粒子、またはAgNO、HAuCl、HPtCl、HPdClなどの水またはエタノールに溶ける塩である。
二、蛍光体の製造プロセス
図1に示す蛍光体の製造プロセスは、具体的に以下である:
S10、Zn1−xAlOコロイドの製造
化学式Zn1−xAlO(この際、0<x≦0.05)に基づき、一定の質量比で亜鉛塩およびアルミニウム塩を量り取り、溶剤で溶解させた後に安定剤を加え、亜鉛およびアルミニウムの合計モル濃度が0.05〜0.70mol/Lである混合溶液を調製し、当該混合溶液を40〜70℃の水浴中にて4〜8時間撹拌し前駆体溶液を得て、当該前駆体溶液をオーブン中に60〜90℃で40〜60時間エイジングさせ、Zn1−xAlOコロイドを得る。
S20:金属元素を含むY,Reコロイドの製造
希土類元素ReがY中におけるドーピング濃度が0.1%〜10%となるように、Yの原料およびReの原料を量り取り、モル濃度が0.1〜2.00mol/LであるY,Re溶液を調製し;この際、前記Y,Re溶液は、Y,Re水溶液またはY,Reエタノール水溶液であり;前記Y,Re溶液を量り取り、順に、エタノール、Mの原料、キレート剤および表面活性剤を加え、Y,Reのアルコール水溶液を調製し;この際、前記Y,Re溶液のアルコール水溶液において、水とエタノールとの体積比が1:1〜9:1であり、Y,Reの合計モル濃度が0.1〜1.0mol/Lであり、前記キレート剤のモル数とReおよびYの合計モル数との比が1:1〜5:1であり、前記表面活性剤の濃度が0.05〜0.20mol/Lであり;好ましい実施態様において、Y,Reのアルコール水溶液中におけるアルコールと水との比率を維持するために、Y,Reのアルコール水溶液を調製する際に脱イオン水を加えてもよく;前記Y,Reのアルコール水溶液を40〜60℃の水浴中にて4〜6時間撹拌し、その後オーブン中に60〜90℃で56〜90時間エイジングさせ、金属元素を含むY,Reコロイドを得る。
Mの原料として金属ナノ粒子を加える場合に、Y,Reコロイド中の金属元素はナノ粒子状態であり、Mの原料として金属塩溶液を加える場合に、Y,Reコロイド中の金属元素はイオン状態である。
Y,Re水溶液を調製する際に、硝酸塩類または塩酸塩類の可溶性塩であるY(NO・6HO、Eu(NO・6HO、Tb(NO、YCl・7HO、EuCl、TbCl・6HOが原料として用いられる場合、試薬を適量に量り取り、脱イオン水を用いて直接反応容器中に溶解させる;金属酸化物またはシュウ酸塩類が原料として用いられる場合、15〜100℃の加熱撹拌条件下で、分析グレードの塩酸または分析グレードの硝酸を用いて反応容器中に溶解させる。
S30:Zn1−xAlOコロイドとY,Reコロイドとの混合、エイジング、熱処理
ZnおよびAlの合計モル数とReおよびYの合計モル数との比を0.01:1〜2:1を維持し、Zn1−xAlOコロイドをMを含むY,Reコロイドと混合させ15〜80℃の水浴中にて1〜4時間撹拌し、混合コロイドを調製し、得られた混合コロイドをオーブン中に100〜200℃で48〜96時間エイジングさせ、乾燥させた後、るつぼ中に、空気雰囲気または炭素粉末還もしくは窒素−水素ガス還元雰囲気下、800〜1300℃で0.5〜6時間処理させ、酸化イットリウム蛍光体を得る、窒素−水素ガス中の窒素と水素との比が95:5である。
好ましい実施態様において、酸化イットリウム蛍光体中のReがテルビウムを含む時に、熱処理は、還元雰囲気下で行われる;酸化イットリウム蛍光体中のReがユウロピウムのみである時に、熱処理は、空気雰囲気下で行われる。イオン状態のMは、熱処理の操作において、ナノ粒子状態の単体に還元される。酸化イットリウム蛍光体中のReがユウロピウムのみである時の熱処理は空気雰囲気下で行われるが、イオン状態のMが還元されナノ粒子状態の単体が得られることが発見された。
図2は、本発明で製造された酸化イットリウム蛍光体および市販レインボー蛍光体の陰極線励起によるスペクトルである。
当該スペクトルは、島津RF5301PC分光光度計を用いて、電圧5kvの測定条件下において分析して得られ、この際、aは、本発明の実施例1で製造されたAgナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体のスペクトルであり、bは、市販レインボー蛍光体のスペクトルであり、島津RF5301PC分光光度計のソフトウェアを用いて、aの積分面積がbの積分の1.49倍であることが得られた。
すなわち、実施例1で製造されたAgナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体の蛍光発光効率は、市販レインボー蛍光体と比べると著しく向上したことが示された。
以下、実施例により本発明の酸化イットリウム蛍光体の製造方法をより詳細に説明する。
実施例1
室温下において、2.1292gのZn(CHCOO)・2HO、0.1125gのAl(NO・9HOおよび0.6mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノールを加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で70時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、37.9180gのY(NO・6HOおよび0.4441gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Y中におけるEuのドーピング濃度が1%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1mol/LのY,Eu水溶液4mLを量り取り、溶剤として1mLの脱イオン水および35mLの無水エタノールを加え、濃度0.01mol/LのAgNO0.4mLを加え、その後、3.0742gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に90℃で40時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド1mLを加え、15℃で2時間撹拌し、オープン中にて100℃で48時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて800℃で2時間保温させ、Agナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例2
室温下において、0.5460gのZn(CHCOO)・2HO、0.0047gのAl(NO・9HOおよび0.4mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比4:1のエタノールと水の混合溶液を加え、40℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に50℃で90時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、18.7675gのY(NO・6HOおよび0.4461gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Euのドーピング濃度が2%である0.5mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度0.5mol/LのY,Eu水溶液8mLを量り取り、溶剤として32mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのAgナノ粒子溶液2.5mLを加え、その後、7.6856gのクエン酸および2gのポリエチレングリコール8000を加え、40℃の水浴中にて6時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に90℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド0.4mLを加え、50℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて150℃で96時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1300℃で0.5時間保温させ、Agナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例3
室温下において、3.1937gのZn(CHCOO)・2HO、0.1688gのAl(NO・9HOおよび0.9mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて8時間撹拌した後、透明なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で65時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、10.7260gのYおよび0.8798gのEuを量り取り、撹拌しながら27mLの塩酸中に溶解させ、その後100mLになるまで脱イオン水を加え、Euのドーピング濃度が5%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Eu水溶液8mLを量り取り、溶剤として32mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのPtナノ粒子1.6mLを加え、その後、6.1485gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール6000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に70℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド26mLを加え、80℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で48時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて800℃で2時間保温させ、Ptナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例4
室温下において、1.0865gのZn(CHCOO)・2HO、0.0188gのAl(NO・9HOおよび0.4mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比5:1のエタノールと水の混合溶液を加え、50℃の水浴中にて6時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で80時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、37.9180gのY(NO・6HOおよび0.4441gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Euのドーピング濃度が1%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1mol/LのY,Eu水溶液20mLを量り取り、溶剤として20mLの無水エタノールを加え、濃度0.01mol/LのPdナノ粒子溶液0.4mLを加え、その後、15.3712gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に80℃で56時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド1mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で48時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて800℃で2時間保温させ、Pdナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例5
室温下において、2.4810gのZnCl・2HO、0.1448gのAlCl・6HOおよび1.5mLのC11NOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比3:1のエタノールと水の混合溶液を加え、70℃の水浴中にて8時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で70時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、76.5254gのY(NO・6HOおよび0.0892gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Euのドーピング濃度が0.1%である2mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度2.00mol/LのY,Eu水溶液20mLを量り取り、溶剤として20mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのAgナノ粒子溶液0.8mLを加え、その後、7.6856gのクエン酸および8gのポリエチレングリコール10000を加え、50℃の水浴中にて6時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド6.7mLを加え、80℃の水浴中にて4時間撹拌し、オープン中にて200℃で50時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1000℃で3時間保温させ、Agナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例6
室温下において、1.0865gのZn(CHCOO)・2HO、0.0188gのAl(NO・9HOおよび0.4mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比5:1のエタノールと水の混合溶液を加え、50℃の水浴中にて6時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で80時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、37.9180gのY(NO・6HOおよび0.4441gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Euのドーピング濃度が1%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1mol/LのY,Eu水溶液20mLを量り取り、溶剤として20mLの無水エタノールを加え、濃度0.1mol/LのHPdCl溶液2mLを加え、その後、15.3712gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール20000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に80℃で56時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド1mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で96時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて800℃で6時間保温させ、Pdナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例7
室温下において、4.2583gのZnCl・2HO、0.2251gのAl(NO・9HOおよび2mLのC11NOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で78時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、37.5350gのY(NO・6HOおよび0.9061gのTb(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Tbのドーピング濃度が2%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液12mLを量り取り、溶剤として28mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのAuナノ粒子溶液0.6mLを加え、その後、9.2227gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Tb前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に90℃で56時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド15mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で96時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1000℃で2時間保温させ、Auナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
実施例8
室温下において、7.2984gのZn(CHCOO)・2HO、0.6565gのAl(NO・9HOおよび6mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比6:1のエタノールと水の混合溶液を加え、70℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一な0.70mol/LのZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で85時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、31.1728gのYClおよび1.1198gのTbCl・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Tbのドーピング濃度が3%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液4mLを量り取り、溶剤として36mLの無水エタノールを加え、濃度0.1mol/LのHPdCl溶液0.4mLを加え、その後、6.2125gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて5時間撹拌した後、透明なY,Tb前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド4mLを加え、70℃の水浴中にて4時間撹拌し、オープン中にて180℃で60時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1000℃でH/N還元雰囲気下3時間保温させ、Ptナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
実施例9
室温下において、2.9452gのZn(NO・6HO、0.0241gのAlCl・6HOおよび0.6mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて7時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で56時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、28.6899gのシュウ酸イットリウムおよび1.7201gのシュウ酸ユウロピウムを量り取り、15℃で撹拌しながら20mLの硝酸中に溶解させ、その後100mLになるまで脱イオン水を加え、Euのドーピング濃度が5%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Eu水溶液20mLを量り取り、溶剤として20mLの無水エタノールを加え、濃度0.2mol/LのHAuCl溶液0.2mLを加え、その後、7.6858gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド5mLを加え、80℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で56時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて800℃で2時間保温させ、Auナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例10
室温下において、9.6620gのZnSO・7HO、0.2395gのAl(SOおよび4.7mLのC15Nを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、11.0647gのYおよび0.3739gのTbを量り取り、100℃で撹拌しながら27mLの塩酸中に溶解させ、その後100mLになるまで水を加え、Tbのドーピング濃度が2%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液15mLを量り取り、溶剤として25mLの無水エタノールを加え、濃度0.01mol/LのHAuCl溶液0.75mLを加え、その後、5.7642gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、50℃の水浴中にて5時間撹拌した後、透明な前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に90℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド10mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて130℃で59時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1100℃でH/N還元雰囲気下2時間保温させ、Auナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
実施例11
室温下において、2.1292gのZn(CHCOO)・2HO、0.1125gのAl(NO・9HOおよび0.6mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノールを加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で70時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、37.9180gのY(NO・6HOおよび0.4441gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Euのドーピング濃度が1%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1mol/LのY,Eu水溶液4mLを量り取り、溶剤として35mLの無水エタノールを加え、濃度0.01mol/LのPdナノ粒子溶液2.0mLを加え、その後、3.0742gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に90℃で40時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド1mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて130℃で59時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1100℃で2時間保温させ、Pdナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例12
室温下において、6.9733gのZnSO・7HO、0.1283gのAl(SOおよび1.5mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比7:1のエタノールと水の混合溶液を加え、60℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で90時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、27.1780gのシュウ酸イットリウムおよび3.5099gのシュウ酸テルビウムを量り取り、15℃で撹拌しながら20mLの硝酸中に溶解させ、その後100mLになるまで脱イオン水を加え、Tbのドーピング濃度が10%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液10mLを量り取り、溶剤として30mLの無水エタノールを加え、濃度0.1mol/LのAgNO溶液0.8mLを加え、その後、7.6858gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Tb前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に80℃で50時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド10mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で53時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1300℃でH/N還元雰囲気下2時間保温させ、Auナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
実施例13
室温下において、2.4810gのZnCl・2HO、0.1448gのAlCl・6HOおよび1.5mLのC11NOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比3:1のエタノールと水の混合溶液を加え、70℃の水浴中にて8時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で70時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、76.5254gのY(NO・6HOおよび0.0892gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Euのドーピング濃度が0.1%である2mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度2.00mol/LのY,Eu水溶液20mLを量り取り、溶剤として20mLの無水エタノールを加え、濃度0.01mol/LのPdナノ粒子溶液2.0mLを加え、その後、7.6856gのクエン酸および8gのポリエチレングリコール10000を加え、50℃の水浴中にて6時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド6.7mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて130℃で59時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1200℃で2時間保温させ、Pdナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例14
室温下において、0.5460gのZn(CHCOO)・2HO、0.0047gのAl(NO・9HOおよび0.4mLのC15Nを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比4:1のエタノールと水の混合溶液を加え、40℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で90時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、18.7675gのY(NO・6HOおよび0.4461gのEu(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Euのドーピング濃度が2%である0.5mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度0.50mol/LのY,Eu水溶液8mLを量り取り、溶剤として32mLの無水エタノールを加え、濃度0.01mol/LのHAuCl溶液0.8mLを加え、その後、7.6856gのクエン酸および2gのポリエチレングリコール10000を加え、40℃の水浴中にて6時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に90℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド0.4mLを加え、60℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて130℃で59時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1200℃で2時間保温させ、Auナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例15
室温下において、3.1937gのZn(CHCOO)・2HO、0.1688gのAl(NO・9HOおよび0.9mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて8時間撹拌した後、透明なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で65時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、10.7260gのYおよび0.8798gのEuを量り取り、60℃で撹拌しながら27mLの塩酸中に溶解させ、その後100mLになるまで脱イオン水を加え、Euのドーピング濃度が5%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Eu水溶液8mLを量り取り、溶剤として32mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのAuナノ粒子1.6mLを加え、その後、6.1485gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に70℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド26mLを加え、75℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で48時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて800℃で2時間保温させ、Auナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例16
室温下において、2.9452gのZn(NO・6HO、0.0241gのAlCl・6HOおよび0.6mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて7時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で56時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、28.6899gのシュウ酸イットリウムおよび1.7201gのシュウ酸ユウロピウムを量り取り、15℃で撹拌しながら20mLの硝酸中に溶解させ、その後100mLになるまで脱イオン水を加え、Euのドーピング濃度が5%である1mol/LのY,Eu水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Eu水溶液20mLを量り取り、溶剤として20mLの無水エタノールを加え、濃度0.1mol/LのAgNO溶液0.4mLを加え、その後、7.6858gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Eu前駆体溶液が得られ、当該Y,Eu前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Euコロイドを形成した。
当該Y,Euコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド5mLを加え、65℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて100℃で48時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて900℃で2時間保温させ、Agナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体を得た。
実施例17
室温下において、4.2583gのZn(CHCOO)・2HO、0.2251gのAl(NO・9HOおよび2mLのC11NOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で78時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、37.5350gのY(NO・6HOおよび0.9061gのTb(NO・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Tbのドーピング濃度が2%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液12mLを量り取り、溶剤として28mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのPtナノ粒子溶液0.24mLを加え、その後、9.2227gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Tb前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に90℃で56時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド15mLを加え、55℃の水浴中にて2.5時間撹拌し、オープン中にて150℃で90時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1300℃で炭素粉末還元下0.5時間保温させ、Ptナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
実施例18
室温下において、6.9733gのZnSO・7HO、0.1283gのAl(SOおよび1.5mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比7:1のエタノールと水の混合溶液を加え、60℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で90時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、27.1780gのシュウ酸イットリウムおよび3.5099gのシュウ酸テルビウムを量り取り、15℃で撹拌しながら20mLの硝酸中に溶解させ、その後100mLになるまで脱イオン水を加え、Tbのドーピング濃度が10%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液10mLを量り取り、溶剤として30mLの無水エタノールを加え、濃度0.1mol/LのHPdCl溶液0.1mLを加え、その後、7.6858gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール6000を加え、60℃の水浴中にて4時間撹拌した後、透明なY,Tb前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に80℃で50時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド10mLを加え、80℃の水浴中にて1時間撹拌し、オープン中にて170℃で96時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて800℃で炭素粉末還元下0.5時間保温させ、Pdナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
実施例19
室温下において、9.6620gのZnSO・7HO、0.2395gのAl(SOおよび4.7mLのC15Nを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで2−メトキシエタノール溶剤を加え、60℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、11.0647gのYおよび0.3739gのTbを量り取り、100℃で撹拌しながら27mLの塩酸中に溶解させ、その後100mLになるまで水を加え、Tbのドーピング濃度が2%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液15mLを量り取り、溶剤として25mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのAgナノ粒子溶液3.0mLを加え、その後、5.7642gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、50℃の水浴中にて5時間撹拌した後、透明な前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に90℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド10mLを加え、50℃の水浴中にて2時間撹拌し、オープン中にて180℃で85時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1300℃で炭素粉末還元下0.5時間保温させ、Agナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
実施例20
室温下において、7.2984gのZn(CHCOO)・2HO、0.6565gのAl(NO・9HOおよび6mLのCNOを量り取り、反応容器中に置き、50mLになるまで体積比6:1のエタノールと水の混合溶液を加え、70℃の水浴中にて5時間撹拌した後、均一なZn1−xAlO前駆体溶液が得られ、当該Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に60℃で85時間エイジングさせ、均一なZn1−xAlOコロイドを形成した。
室温下において、31.1728gのYClおよび1.1198gのTbCl・6HOを量り取り、脱イオン水中に溶解させ、Tbのドーピング濃度が3%である1mol/LのY,Tb水溶液100mLを調製した。濃度1.00mol/LのY,Tb水溶液4mLを量り取り、溶剤として36mLの無水エタノールを加え、濃度0.001mol/LのPtナノ粒子2.0mLを加え、その後、6.2125gのクエン酸および5gのポリエチレングリコール10000を加え、60℃の水浴中にて5時間撹拌した後、透明なY,Tb前駆体溶液が得られ、当該Y,Tb前駆体溶液をオーブン中に60℃で60時間エイジングさせ、均一なY,Tbコロイドを形成した。
当該Y,Tbコロイド中に前記調製したZn1−xAlOコロイド4mLを加え、75℃の水浴中にて3.5時間撹拌し、オープン中にて160℃で96時間乾燥させ、その後マッフル炉中にて1300℃で炭素粉末還元下6時間保温させ、Ptナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Tb蛍光体を得た。
前述した実施例は、例示的に本発明の実施形態を示すものであり、具体的および詳細的に述べられているが、本発明の特許請求の範囲を何ら限定するものではないと理解されるべきである。また、当業者において、本発明の精神および原則内における置き換えや改良などの行為は本発明の特許請求の範囲に属し、本発明の権利保護範囲は添付の特許請求の範囲に基づくものである。
a、 本発明の実施例1で製造されたAgナノ粒子およびZn1−xAlOを含むY:Eu蛍光体のスペクトル、
b、 市販レインボー蛍光体のスペクトル。

Claims (8)

  1. 酸化イットリウム蛍光体の製造方法であって、下記:
    S1、Zn1−xAlOコロイドを製造するステップ、この際、0<x≦0.05である;
    S2、金属ナノ粒子状態のMまたはイオン状態のMを含むY,Reコロイドを製造するステップ、この際、Reはユウロピウムおよびテルビウムから選択される一種または二種の希土類元素であり、Mは銀、金、白金およびパラジウムから選択される一種または数種である;
    S3、Zn1−xAlOコロイドとMを含むY,Reコロイドとを混合させ、水浴中にて撹拌し、混合コロイドを調製し、前記混合コロイドをエイジング(aging)させ、熱処理を行い、前記酸化イットリウム蛍光体を得るステップ、
    を含むことを特徴とする、酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
  2. ステップS1は、下記:原料である亜鉛塩およびアルミニウム塩をそれぞれ量り取り、溶剤で溶解させた後に安定剤を加え、亜鉛イオンおよびアルミニウムイオンの合計モル濃度が0.05〜0.70mol/Lである混合溶液を調製し、前記混合溶液を40〜70℃の水浴中にて4〜8時間撹拌し、Zn1−xAlO前駆体溶液を得て、前記Zn1−xAlO前駆体溶液をオーブン中に50〜70℃で56〜90時間エイジングさせ、Zn1−xAlOコロイドを得るステップを含むことを特徴とする、請求項に記載の酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
  3. 前記亜鉛塩は、Zn(CHCOO)・2HO、Zn(NO・6HO、ZnCl・2HOおよびZnSO・7HOから選択される一種または数種であり;
    前記アルミニウム塩は、Al(NO・9HO、AlCl・6HOおよびAl(SOから選択される一種または数種であり;
    前記溶剤は、Cおよびエタノール水溶液から選択される一種または二種であり、前記エタノール水溶液中におけるエタノールと脱イオン水との体積比が3:1〜7:1であり;
    前記安定剤は、CNO、C11NOおよびC15Nから選択される一種または数種である、
    ことを特徴とする、請求項に記載の酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
  4. ステップS2は、下記:
    S21、ReがY中におけるドーピング濃度が0.1〜10%となるように、Yの原料およびReの原料をそれぞれ量り取り、合計モル濃度が0.1〜2.00mol/LであるY,Re溶液を調製するステップ;この際、前記Y,Re溶液は、Y,Re水溶液またはY,Reエタノール水溶液である;
    S22、前記Y,Re溶液を量り取り、順に、エタノール、Mの原料、キレート剤および表面活性剤を加え、Y,Reのアルコール水溶液を調製するステップ;この際、前記Y,Re溶液のアルコール水溶液において、水とエタノールとの体積比が1:1〜9:1であり、Y、Reの合計モル濃度が0.1〜1.0mol/Lであり、前記キレート剤のモル数とReおよびYの合計モル数との比が1:1〜5:1であり、前記表面活性剤の濃度が0.05〜0.20mol/Lであり;この際、Y,Reのアルコール水溶液を調製する際に、脱イオン水を加えてもよい;
    S23、前記Y,Reのアルコール水溶液を40〜60℃の水浴中にて4〜6時間撹拌し、その後オーブン中に60〜90℃で40〜60時間エイジングさせ、金属ナノ粒子状態のMまたはイオン状態のMを含むY,Reコロイドを得るステップ、
    を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
  5. 前記Yの原料およびReの原料は、それぞれ金属酸化物、塩酸塩類、硝酸塩類またはシュウ酸塩類であり;
    前記Mの原料は、銀、金、白金、パラジウムのナノ粒子であり;
    前記Mの原料は、AgNO、HAuCl、HPtCl、HPdClの水溶液またはアルコール溶液であり;
    前記キレート剤は、クエン酸であり;
    前記表面活性剤は、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール10000およびポリエチレングリコール20000から選択される一種または数種である、
    ことを特徴とする、請求項に記載の酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
  6. 前記金属酸化物は、Y、Eu、Tbであり;
    前記塩酸塩類は、YCl・7HO、EuCl、TbCl・6HOであり;
    前記硝酸塩類は、Y(NO・6HO、Eu(NO・6HO、Tb(NO・6HOである、
    ことを特徴とする、請求項に記載の酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
  7. Y,Re水溶液を調製する際に、
    硝酸塩類または塩酸塩類がYの原料または/およびReの原料として用いられる場合、Yの原料または/およびReの原料を直接反応容器中に溶解させる;
    金属酸化物またはシュウ酸塩類がYの原料または/およびReの原料として用いられる場合、15〜100℃の加熱撹拌条件下で、YおよびReにそれぞれ対応する金属酸化物またはシュウ酸塩類を、塩酸または硝酸を用いて、反応容器中に溶解させる、
    ことを特徴とする、請求項に記載の酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
  8. ステップS3において、
    前記混合コロイド中におけるZnおよびAlの合計モル数とReおよびYの合計モル数との比は、0.01:1〜2:1であり;
    前記水浴の温度は15〜80℃であり、撹拌時間は1〜4時間であり;
    前記エイジングは、オーブン中に100〜200℃で48〜96時間載置することにより行われるものであり;
    前記熱処理は、るつぼ中に、空気雰囲気または還元雰囲気下800〜1300℃で0.5〜6時間処理することにより行われるものであ
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸化イットリウム蛍光体の製造方法。
JP2013513515A 2010-06-12 2010-06-12 酸化イットリウム蛍光体およびその製造方法 Active JP5599942B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/CN2010/073891 WO2011153715A1 (zh) 2010-06-12 2010-06-12 氧化钇荧光粉及其制备方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013531710A JP2013531710A (ja) 2013-08-08
JP5599942B2 true JP5599942B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=45097473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013513515A Active JP5599942B2 (ja) 2010-06-12 2010-06-12 酸化イットリウム蛍光体およびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8894883B2 (ja)
EP (1) EP2581433B1 (ja)
JP (1) JP5599942B2 (ja)
CN (1) CN102906217B (ja)
WO (1) WO2011153715A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150240151A1 (en) * 2012-09-11 2015-08-27 OCEAN''S KING LIGHTING SCIENCE & TECHNOLOGY CO., ltd. Zinc aluminate luminescent material and preparation method thereof
CN103361052A (zh) * 2013-08-05 2013-10-23 黑龙江大学 Au/Y2O3:Eu3+复合纳米管的制备方法
CN108383531B (zh) * 2018-05-15 2021-02-19 西北工业大学 拓扑发光体异质相掺杂的MgB2基超导体及其制备方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5586877A (en) * 1978-12-22 1980-07-01 Nec Corp Light-emitting material
JPH0747732B2 (ja) * 1987-12-05 1995-05-24 日亜化学工業株式会社 低速電子線励起螢光体
EP1127098A4 (en) * 1998-08-27 2006-05-24 Superior Micropowders Llc FLUORESCENT POWDER, METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF AND DEVICE THEREOF CONTAINING THEM
JP2001288467A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Toshiba Corp 酸化物複合体粒子とその製造方法、蛍光体とその製造方法、カラーフィルターとその製造方法、ならびにカラー表示装置
CN1239674C (zh) * 2003-07-02 2006-02-01 中国科学院上海硅酸盐研究所 一种稀土掺杂的纳米级氧化钇基发光粉体的制备方法
KR100730122B1 (ko) * 2004-12-24 2007-06-19 삼성에스디아이 주식회사 전도성 물질을 포함하는 이트륨계 형광체, 그의 제조방법및 이를 채용한 표시소자
KR20090004179A (ko) * 2007-07-06 2009-01-12 삼성에스디아이 주식회사 금속 화합물로 안정화된 혼성화된 나노 형광체 막, 그 용도및 그 제조 방법.
CN101298337B (zh) * 2008-07-01 2011-07-20 上海大学 Y2O3:Eu3+纳米球粉体的制备方法
CN101560389B (zh) * 2009-05-14 2012-05-30 浙江理工大学 一种掺铽氧化钇绿光发光粉末的制备方法
CN101775278B (zh) * 2010-01-28 2013-10-16 海洋王照明科技股份有限公司 胶体包覆荧光粉及其制备方法
CN102812105B (zh) * 2010-05-25 2014-11-05 海洋王照明科技股份有限公司 场发射用的荧光材料及其制备方法
US20130071689A1 (en) * 2010-05-31 2013-03-21 Oceans King Lighting Science & Technology Co., Ltd. Rare earth elements doping on yttrium oxide luminescent thin film containing conductive oxides and preparation methods thereof

Also Published As

Publication number Publication date
EP2581433A1 (en) 2013-04-17
EP2581433A4 (en) 2015-01-21
EP2581433B1 (en) 2017-01-18
US20130075662A1 (en) 2013-03-28
JP2013531710A (ja) 2013-08-08
WO2011153715A1 (zh) 2011-12-15
US8894883B2 (en) 2014-11-25
CN102906217B (zh) 2014-07-23
CN102906217A (zh) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2584020B1 (en) Halosilicate luminescent materials and preparation methods and uses thereof
US8834745B2 (en) Oxyhalide luminescent material doped with rare earth containing metal particle and production method thereof
JP5568180B2 (ja) セリウム酸ストロンチウム発光材料、その製造方法およびその応用
CN101760198A (zh) 镓酸盐发光材料及其制备方法
JP5599942B2 (ja) 酸化イットリウム蛍光体およびその製造方法
JP5688473B2 (ja) インジウム・ガリウム酸化物発光材料、及びその製造方法
JP5570663B2 (ja) 金属ナノ粒子をドープしたケイ酸塩発光材料及びその調製方法
JP5649730B2 (ja) ケイ酸塩発光材料及びその製造方法
US9011722B2 (en) Halo-borate luminescent materials and preparation methods thereof
JP5913730B2 (ja) 金属ナノ粒子含有の珪酸塩発光材料及びその調製方法
JP5707505B2 (ja) ハロゲンケイ酸塩発光材料及びその調製方法
JP5677568B2 (ja) 酸化物発光材料及びその調製方法
JP5688144B2 (ja) ホウ酸塩発光材料及びその調製方法並びに応用
US20140374658A1 (en) Luminescent materials doped with metal nano particles and preparation methods therefor
US20150232755A1 (en) Stannate luminescent material and preparation method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5599942

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250