JP5585380B2 - ゴム部材のターンアップ装置および方法 - Google Patents

ゴム部材のターンアップ装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゴム部材のターンアップ装置および方法に関し、さらに詳しくは、空気入りタイヤを製造する際に、ターンアップしたゴム部材の幅方向端部を、対向するゴム部材に安定して確実に圧着させることができるゴム部材のターンアップ装置および方法に関するものである。
空気入りタイヤを製造する際には、成形ドラムに巻付けたカーカスなどのゴム部材の幅方向端部を、ビード部材を包むように折り返して対向するゴム部材に圧着させる、いわゆるターンアップを行なってグリーンタイヤを成形する。このターンアップの方法として、膨張するターンアップブラダによってゴム部材の端部を折り返す方式(ブラダ方式)と、剛体の押上げレバーによって折り返す方式(メカニカル方式)が知られている。ブラダ方式は、圧着の際に変形し易いブラダを用いるので、剛性の高いゴム部材の場合は、折り返したゴム部材の端部を対向するゴム部材に十分に圧着させることができない。ゴム部材どうしを十分に圧着できなければ製造するタイヤの品質に悪影響が生じる。
一方、メカニカル方式では、変形しない剛体の押上げレバーを用いるので、高剛性のゴム部材の端部をターンアップさせて、対向するゴム部材どうしを圧着させるには、ブラダ方式に比べて有利である(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、メカニカル方式では、押上げレバーの先端に設けられた圧着ローラによって、ターンアップしたゴム部材の端部を押圧して、対向するゴム部材に圧着させるので、圧着させるゴム部材の圧着ローラに対する抵抗が大きい場合には、圧着ローラによる押圧力が過大になる。一方で、圧着ローラを前進させてゴム部材の圧着が進むと、ゴム部材の抵抗が急激に小さくなることがあり、この場合には、圧着ローラによる押圧力が過小になって十分な圧着が行なえないという問題があった。
特許文献1では、押上げレバー(フィンガー)の中途にカムローラを設け、カム部材を移動させてカムローラをカム部材の斜面に当接させることにより、押上げレバーを拡径させてゴム部材の両端部をターンアップさせるようにしている(段落0014〜0015、図4等参照)。しかしながら、このカムローラおよびカム部材は、ゴム部材の端部を折り返し始める際に使用するだけであり、折り返したゴム部材の端部を、対向するゴム部材に圧着させる際には、まったく機能していない。即ち、この発明においても、押上げレバーの先端に設けられた圧着ローラが、単純にターンアップしたゴム部材を押圧して対向するゴム部材に圧着させる構造である。それ故、圧着させる際のゴム部材の圧着ローラに対する抵抗の大きさによって、圧着具合がばらつくという問題を抱えている。
特開平9−309159号公報
本発明の目的は、空気入りタイヤを製造する際に、ターンアップしたゴム部材の幅方向端部を、対向するゴム部材に安定して確実に圧着させることができるゴム部材のターンアップ装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のゴム部材のターンアップ装置は、成形ドラムのドラム軸方向所定位置にドラム周方向に沿って設けられたビードセット部と、成形ドラムの周方向に所定ピッチで環状に配置された複数の押上げレバーとを備え、ビードセット部よりもドラム軸方向外側に配置されたこれら押上げレバーの後端部をドラム軸方向に移動可能に成形ドラムに取付けるとともに、この後端部を回動中心として押上げレバーの先端部をドラム半径方向に移動可能にしたゴム部材のターンアップ装置において、前記押上げレバーの長手方向中途にガイドローラを設けるとともに、ドラム軸方向に延びるガイド部を設け、このガイド部の表面形状を、成形するグリーンタイヤの形状に応じて決定された形状に設定し、前記押上げレバーの後端部をドラム軸方向に移動させた際に、前記ガイドローラを、前記ガイド部の表面に当接させてこの表面に沿って移動させることにより、押上げレバーの先端部の移動軌跡を制御しつつ、この押上げレバーの先端部によって、前記ビードセット部によりロックされたビード部材を包み込むように、成形ドラムに巻付けたゴム部材の幅方向端部をターンアップして、内圧が加えられた対向するゴム部材に圧着させる構成にしたことを特徴とする。
本発明のゴム部材のターンアップ方法は、一対のビード部材と、ビード部材の間に配置されるゴム部材とを成形ドラムに外嵌するように設置した後、それぞれのビード部材を、成形ドラムのドラム軸方向所定位置にドラム周方向に沿って設けられたビードセット部によりロックし、次いで、成形ドラムの周方向に所定ピッチで環状に配置した複数の押上げレバーを、その後端部をドラム軸方向に移動させつつ、後端部を回動中心として回動させることにより、押上げレバーの先端部によって、ビード部材を包み込むように前記ゴム部材の幅方向端部をターンアップして、対向するゴム部材に圧着させるゴム部材のターンアップ方法において、成形するグリーンタイヤの形状に応じて決定された表面形状を有するガイド部をドラム軸方向に延設し、前記押上げレバーの後端部をドラム軸方向に移動させた際に、前記押上げレバーの長手方向中途に設けたガイドローラを、前記ガイド部の表面に当接させてその表面に沿って移動させることにより、押上げレバーの先端部の移動軌跡を制御しつつ、前記ゴム部材の幅方向端部をターンアップして、内圧が加えられた対向するゴム部材に圧着させることを特徴とする。
本発明によれば、押上げレバーの後端部をドラム軸方向に移動させた際に、成形するグリーンタイヤの形状に応じて決定された表面形状を有するガイド部の表面に、押上げレバーの長手方向中途に設けたガイドローラを当接させてその表面に沿って移動させることにより、押上げレバーの先端部の移動軌跡を制御しつつ、ゴム部材の幅方向端部をターンアップして、内圧が加えられた対向するゴム部材に圧着させるので、ガイド部の表面形状を適切に設定すれば、成形するグリーンタイヤの形状に適した押上げレバーの先端部の移動軌跡を得ることができる。これにより、ターンアップして圧着させる際のゴム部材の押上げレバーの先端部に対する抵抗の大きさに関わらず、ターンアップしたゴム部材の端部を、対向するゴム部材に過不足なく安定して確実に圧着させることが可能になる。
本発明のゴム部材のターンアップ装置では、前記複数の押上げレバーを、制御装置を備えた電動アクチュエータに接続して、これら押上げレバーをドラム軸方向の任意の位置で、ドラム軸方向に任意の速度で移動できる構成にすることもできる。これにより、ターンアップしたゴム部材の幅方向端部の圧着具合を詳細に調整することが可能になる。そのため、ゴム部材の特性(剛性など)の僅かな違いに応じて、一段と安定して確実な圧着作業を行なうことができる。
また、前記成形ドラムの外周面と押上げレバーとの間に着脱自在な表面形状の異なる複数種類のガイド部を備え、これらガイド部の中から成形するグリーンタイヤの形状に応じて選択した1種類のガイド部を装着する構成にすることもできる。これにより、ガイド部を交換するだけで、形状の異なる複数種類のグリーンタイヤの成形に迅速に対応することができる。
環状に配置された前記押上げレバーの外周側を覆う筒状のゴムカバーを設け、押上げレバーの先端部によってターンアップをする際に、押上げレバーの先端部とゴム部材の幅方向端部との間に前記ゴムカバーを介在させる構成にすることもできる。これにより、押上げレバーの先端部による圧着力をゴムカバーによって分散できるので、ゴム部材の局部的な変形を防止するには有利になる。また、押上げレバーの本数を低減し易くなる。
本発明のターンアップ装置の要部を例示するドラム軸方向断面図である。 図1のガイド部を着脱する状態を例示する説明図である。 図1のゴム部材の幅方向端部をターンアップし始めた状態を例示する説明図である。 図3のゴム部材の幅方向端部をさらにターンアップした状態を例示する説明図である。 環状に配置された複数の押上げレバーの上半分部分をゴムカバーの一部を切欠いて例示する図4のA矢視図である。
以下、本発明のゴム部材のターンアップ装置および方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図4に例示する本発明のゴム部材のターンアップ装置1(以下、ターンアップ装置1という)は、成形ドラム12に付設されていて、成形ドラム12のドラム軸方向中心に対して左右一対の対称構造になっているので、図面には一対のうち、一方側(右側)のターンアップ装置1のみを示して説明する。
図1に例示するように、ターンアップ装置1は、複数の押上げレバー5を備えたメカニカル方式であり、複数の押上げレバー5と、ビードセット部2とを有している。ビードセット部2は、成形ドラム12のドラム軸方向所定位置にドラム周方向に沿って設けられている。
ビードセット部2は、載置部3と、この載置部3のドラム軸方向内側位置に設けられたロック部4と、載置部3とロック部4とに跨ってこれらの表面を覆う伸縮性を有する被覆部3bとで構成されている。即ち、被覆部3bの一方端部は、載置部3の表面に形成された嵌合溝に嵌合した載置部カバーゴム3aによって載置部3に固定され、他方端部は、ロック部4のドラム軸方向内側に配置されたロックガイド部4aと、ロックガイド部4aにボルト固定されているクランプにより挟まれて固定されている。
載置部3とロックガイド部4aとに挟まれて配置されているロック部4は、ドラム軸方向に直交するようにドラム半径方向に移動する。尚、ロック部4は、載置部3およびロックガイド部4aとは独立に単独でドラム半径方向に移動する。ロック部4がドラム半径方向外側に移動することにより、載置部3に載置されたビード部材14(ビード14a)がロックされる。尚、ビードセット部2は、この実施形態に示した構造に限定されるものではなく、ビード部材14(ビード14a)をロックできる種々の構造を採用することができる。
押上げレバー5は、図5に例示するように、成形ドラム12の周方向に所定ピッチで環状に配置されていて、種々の金属や硬質樹脂製等の剛性材で形成されている。この実施形態では、周方向に等間隔でジクザグに屈曲した12本の押上げレバー5が設けられているが、設置本数はこれに限定されず適宜決定することができる。例えば、ドラム周方向に均等の間隔で8〜36本程度の押上げレバー5が設置される。
押上げレバー5の先端部には圧着ローラ5aが回転自在に設置され、後端部は支軸5bになっている。この支軸5bは、ビードセット部2よりもドラム軸方向外側に配置されて、スライド機構10によって、ドラム軸方向に移動可能に成形ドラムに取付けられている。この支軸5bを回動中心として、押上げレバー5の先端部は、ドラム半径方向に移動可能になっている。
また、押上げレバー5には規制ゴムバンド9が外嵌されている。この規制ゴムバンド9によって、押上げレバー5の不用意な外側への回動が規制される。
スライド機構10は、制御装置11を備えた電動アクチュエータ10aを備えている。これにより、それぞれの押上げレバー5は、電動アクチュエータ10aおよび制御装置11によって、ドラム軸方向の任意の位置で、ドラム軸方向に任意の速度で移動できるようになっている。
押上げレバー5の長手方向中途には、回転自在なガイドローラ6aが設けられている。ガイドローラ6aは、圧着ローラ5aとは異なり、ゴム部材13に接触して圧着することはない。
ターンアップ装置1のベース部1aには、押上げレバー5の内周側に位置するように、ドラム軸方向に屈曲して延びるガイド部6bが設けられている。ガイド部6bは、種々の金属や硬質樹脂製等の剛性材で形成されている。
ガイド部6bはボルト等によってベース部1aに着脱自在に固定される。ガイド部6bの表面形状は、成形するグリーンタイヤの形状に応じて決定された形状に設定されている。
ガイド部6bは、表面形状の異なる複数種類を用意しておくとよい。これにより、形状の異なるグリーンタイヤを成形する場合には、用意した複数種類のガイド部6bの中から、成形するグリーンタイヤの形状に応じて選択した1種類のガイド部6bをベース部1aに装着すればよい。このようにガイド部6bを交換するだけで、形状の異なる複数種類のグリーンタイヤの成形に迅速に対応することができる。
この実施形態のターンアップ装置1には、さらに、押上げレバー5の外周側を覆う筒状のゴムカバー8が取付けられている。具体的には、ゴムカバー8の先端部はビードセット部2に固定され、後端部は押上げレバー5の支軸5bとともに移動する移動ガイド10bに立設されたゴムカバー保持部8aの先端に固定されている。
ゴムカバー8の後端部は、ゴムカバー保持部8aの先端に設けられたクランプ8bによって容易に着脱することができる。したがって、ガイド部6bを交換する際には図2に例示するように、ゴムカバー8の後端部をクランプ8bから取り外して、ゴムカバー8をめくり上げた状態にして交換作業を行なうことができる。
以下、このターンアップ装置1を用いたゴム部材13のターンアップ方法の手順を説明する。
まず、図1に例示するように、空気入りタイヤの構成部材となるゴム部材13を成形ドラム12の外周面に巻き付ける。具体的にはゴム部材13は、インナーライナ、カーカス材、サイドゴム等となる。次いで、成形ドラム12に巻付けたゴム部材13の幅方向端部の所定位置となるビードセット部2の外周位置に、リング状のビード部材14を外嵌するようにセットする。ビード部材14は、ビード14aと、ビード14aの外周に取付けられたビードフィラーとで構成される。
ビード部材14のセット工程を詳述すると、ビード14aを、被覆部3bと一体化したセットゴム部3aで覆われた載置部3に載置して、ビード部材14をセットする。例えば、載置部3はドラム半径方向に移動できる構造にしておき、載置部3をドラム半径方向外側に移動させて、載置したビード部材14をロックすることもできる。成形ドラム12に巻き付けたゴム部材13の幅方向両端部は、ビードセット部2よりもドラム軸方向外側に延在し、延在した部分はゴムカバー8の上に載った状態となる。
図1に例示するように、載置部3にビード14aを載置した際には、ロック部4を載置部3よりもドラム半径方向外側に突出させる。そして、図3に例示するように、少なくとも一方のビードセット部2をドラム軸方向に移動させることにより、一対のビードセット部2どうしの間隔を小さくするとともに、内圧を加えることにより、一対のビード部材14の間のゴム部材13を膨出させる。
そして、スライド機構10によって、押上げレバー5の支軸5bをドラム軸方向内側に移動させる。これにより、ガイドローラ6aはガイド部6bの表面に当接して、この表面に沿って移動する。これに伴って、圧着ローラ5aは支軸5bを中心にして回動して、押上げレバー5は放射状に広がり始める。ゴム部材15の幅方向両端部は、圧着ローラ5aとの間にカバーゴム8が介在した状態で、圧着ローラ5によってターンアップされ始める。
この実施形態では、規制リング7によってゴム部材13の膨出量を規制している。これにより、ゴム部材13およびビード部材14は内側からより強く支えられるので、ターンアップしたゴム部材13の幅方向両端部を、強く圧着し易くなっている。尚、規制リング7に代えて、内圧が加えられて膨出するゴム部材13の内側で拡径することにより、ゴム部材13およびビード部材14を支えるショルダーサポートを設けてもよい。
引き続き、図4に例示するように押上げレバー5(支軸5b)をドラム軸方向内側に移動させる。これにより、ビードセット部2によってロックされたビード部材14を包み込むように、ターンアップしたゴム部材13の幅方向両端部を、圧着ローラ5aによって、対向するゴム部材13やビード部材14に圧着させる。
このようにターンアップして中間グリーンタイヤを成形した後は、中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材やトレッドゴムを貼り合わせてグリーンタイヤが完成する。
本発明では、成形するグリーンタイヤの形状に応じて表面形状が決定されたガイド部6の表面に沿わせてガイドローラ6aを移動させることにより、圧着ローラ5bの移動軌跡を制御しつつ、ゴム部材13の幅方向端部をターンアップして、内圧により膨出している対向するゴム部材13に圧着させる。そのため、ガイド部6bの表面形状を適切に設定することにより、成形するグリーンタイヤの形状に適した圧着ローラ5aの移動軌跡を得ることができる。
本発明は、圧着ローラ5aによってゴム部材13を積極的に押圧して圧着させるという方式ではなく、一定の移動軌跡を描く押上げレバー5の先端部(圧着ローラ5a)に対して、ゴム部材13に加える内圧によってゴム部材13を押上げレバー5の先端部に押し当てるという方式である。
ターンアップして圧着させる際に生じる圧着ローラ5aに対するゴム部材13の抵抗の大小とは無関係に、ガイド部6bの表面形状によって圧着ローラ5aの移動軌跡が決定されるので、ターンアップしたゴム部材13の幅方向両端部を、設定どおりに、対向するゴム部材13に過不足なく安定して確実に圧着させることが可能になる。
この実施形態では、制御装置11を備えた電動アクチュエータ10aによって押上げレバー5を、ドラム軸方向の任意の位置で、ドラム軸方向に任意の速度で移動させることができるので、ターンアップしたゴム部材13の幅方向端部の圧着具合を詳細に調整することが可能になる。そのため、ゴム部材13の特性(剛性など)、成形するグリーンタイヤの形状の僅かな違いに応じて、一段と安定して確実な圧着作業を行なうことができる。また、ゴム部材13に加える内圧の大きさを変えることによっても圧着具合を調整することができる。
ゴムカバー8を設置すると、圧着ローラ5aによるゴム部材13に対する圧着力を分散させることができるので、ゴム部材13の局部的な変形を防止するには有利になる。また、ターンアップしたゴム部材13を、より少ない数の圧着ローラ5aによって、周方向に均一に圧着し易くなるため、押上げレバー5の本数を低減するには有利になる。さらには、カバーゴム8によって、押上げレバー5が不用意に外側に回動することが防止できる。
ゴムカバー8を省略して押上げレバー5の先端部(圧着ローラ5a)で直接、ゴム部材13をターンアップさせることもできる。また、圧着ローラ5aを省略した構成にすることもできる。
また、本発明は、筒状の成形ブラダと、成形ブラダの両端部に取り付けられる一対のブラダ保持部と、これらブラダ保持部の間隔を変化させる間隔可変機構を備えて、外周面にグリーンタイヤを装着したまま加硫用モールドの中に配置される成形ユニット(特開2007−98803号公報参照)を用いてグリーンタイヤを成形する際にも適用することができる。
1 ターンアップ装置
1a ベース部
2 ビードセット部
3 載置部
3a セットゴム部
3b 被覆部
4 ロック部
4a ロックガイド部
5 押上げレバー
5a 圧着ローラ
5b 支軸
6a ガイドローラ
6b ガイド部
7 規制リング
8 ゴムカバー
8a ゴムカバー保持部
8b クランプ
9 規制ゴムバンド
10 スライド機構
10a 電動アクチュエータ
10b 移動ガイド
11 制御装置
12 成形ドラム
13 ゴム部材
14 ビード部材
14a ビード

Claims (5)

  1. 成形ドラムのドラム軸方向所定位置にドラム周方向に沿って設けられたビードセット部と、成形ドラムの周方向に所定ピッチで環状に配置された複数の押上げレバーとを備え、ビードセット部よりもドラム軸方向外側に配置されたこれら押上げレバーの後端部をドラム軸方向に移動可能に成形ドラムに取付けるとともに、この後端部を回動中心として押上げレバーの先端部をドラム半径方向に移動可能にしたゴム部材のターンアップ装置において、
    前記押上げレバーの長手方向中途にガイドローラを設けるとともに、ドラム軸方向に延びるガイド部を設け、このガイド部の表面形状を、成形するグリーンタイヤの形状に応じて決定された形状に設定し、前記押上げレバーの後端部をドラム軸方向に移動させた際に、前記ガイドローラを、前記ガイド部の表面に当接させてこの表面に沿って移動させることにより、押上げレバーの先端部の移動軌跡を制御しつつ、この押上げレバーの先端部によって、前記ビードセット部によりロックされたビード部材を包み込むように、成形ドラムに巻付けたゴム部材の幅方向端部をターンアップして、内圧が加えられた対向するゴム部材に圧着させる構成にしたことを特徴とするゴム部材のターンアップ装置。
  2. 前記複数の押上げレバーを、制御装置を備えた電動アクチュエータに接続して、これら押上げレバーをドラム軸方向の任意の位置で、ドラム軸方向に任意の速度で移動できる構成にした請求項1に記載のゴム部材のターンアップ装置。
  3. 前記成形ドラムの外周面と押上げレバーとの間に着脱自在な表面形状の異なる複数種類の前記ガイド部を備え、これらガイド部の中から成形するグリーンタイヤの形状に応じて選択した1種類のガイド部を装着する構成にした請求項1または2に記載のゴム部材のターンアップ装置。
  4. 環状に配置された前記押上げレバーの外周側を覆う筒状のゴムカバーを設け、押上げレバーの先端部によってターンアップをする際に、押上げレバーの先端部とゴム部材の幅方向端部との間に前記ゴムカバーを介在させる構成にした請求項1〜3のいずれかに記載のゴム部材のターンアップ装置。
  5. 一対のビード部材と、ビード部材の間に配置されるゴム部材とを成形ドラムに外嵌するように設置した後、それぞれのビード部材を、成形ドラムのドラム軸方向所定位置にドラム周方向に沿って設けられたビードセット部によりロックし、次いで、成形ドラムの周方向に所定ピッチで環状に配置した複数の押上げレバーを、その後端部をドラム軸方向に移動させつつ、後端部を回動中心として回動させることにより、押上げレバーの先端部によって、ビード部材を包み込むように前記ゴム部材の幅方向端部をターンアップして、対向するゴム部材に圧着させるゴム部材のターンアップ方法において、
    成形するグリーンタイヤの形状に応じて決定された表面形状を有するガイド部をドラム軸方向に延設し、前記押上げレバーの後端部をドラム軸方向に移動させた際に、前記押上げレバーの長手方向中途に設けたガイドローラを、前記ガイド部の表面に当接させてその表面に沿って移動させることにより、押上げレバーの先端部の移動軌跡を制御しつつ、前記ゴム部材の幅方向端部をターンアップして、内圧が加えられた対向するゴム部材に圧着させることを特徴とするゴム部材のターンアップ方法。
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