JP5505223B2 - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの作製方法、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及び画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの作製方法、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に用いられる液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)及びその液滴吐出ヘッドの作製方法、及び、その液滴吐出ヘッドを用いたインクカートリッジ、及び、前記液滴吐出ヘッドまたは前記インクカートリッジを備えたインクジェット記録装置、及び、そのインクジェット記録装置を画像形成部に備えたプリンタ、ファクシミリ、複写装置、あるいはこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置に関する。
インクジェット記録装置は、記録時の騒音が極めて小さいこと、高速印字が可能であること、インクの自由度が高く安価な普通紙を使用できること、光沢紙等を使用して写真画質の画像形成が行えること、など多くの利点を有する。この中でも記録が必要な時にのみインク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン・デマンド方式が、記録に不要なインク液滴の回収を必要としないため、現在主流となってきている。そして、このインクジェット記録装置は、プリンタとして利用される他、ファクシミリ、複写装置、あるいはこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置の画像形成部に用いられている。
インクジェット記録装置において使用する液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドとしては、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する吐出室(加圧液室、圧力室、インク流路等とも称される。)と、吐出室内のインクを加圧する圧力を発生する圧力発生手段とを備えて、圧力発生手段で発生した圧力で吐出室内のインクを加圧することによってノズルからインク滴を吐出させる。
このような液滴吐出ヘッドとしては、圧力発生手段として圧電素子などの電気機械変換素子を用いて吐出室の壁面を形成している振動板を変形変位させることでインク滴を吐出させるピエゾ型のもの、吐出室内に配設した発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いてインクの膜沸騰でバブルを発生させてインク滴を吐出させるバブル型(サーマル型)のものなどがある。ピエゾ型のものにはD33方向の変形を利用した縦振動型、D31方向の変形を利用した横振動(ベンドモード)型、更には剪断変形を利用したシェアモード型等がある。その中で近年、半導体プロセスやマイクロマシニング技術の進歩により、パターニング加工技術が確立されていて、かつ、コストの安いシリコン(Si)基板に加圧室及びピエゾ素子を直接形成するアクチュエータ構成が提案されている。また、アクチュエータを形成したインクジェットヘッドに直接、駆動用の集積回路(以下、ドライバICと言う)を搭載した構成も提案されている(例えば特許文献1〜3)。
ドライバICが個別液室基板に直接搭載されている構成の液滴吐出ヘッドでは、従来、ドライバICの面積分だけ個別液室基板上に設置場所を設けなければならず、例えば特許文献1に記載の従来技術では、チップの中央にドライバICを搭載したものであるが、この場合、ドライバICの大きさ分のスペースをチップ上に確保しなければならず、チップサイズの小型化に限界があった。そのためにシリコン製である個別液室基板の1枚のウエハからの取り数が少なくなりコストが上がってしまう。また、チップサイズの小型化が限られると印字の際主走査方向の走査距離が長くなってしまい、印字速度を上げることができない。さらにはドライバICの放熱に対する対策が十分でなく不良の原因になるなど、多くの問題があった。
また、特許文献2に記載の従来技術でも同様にチップ中央にドライバICを搭載したものであるが、この場合も、ドライバICの大きさ分のスペースをチップ上に確保しなければならず、チップサイズの小型化に限界があるために、1枚のウエハからの取り数が少なくなりコストが上がってしまう。さらに印字の際主走査方向の走査距離が長くなってしまい、印字速度を上げることができなくなってしまう、ドライバICの放熱対策が不十分など、さまざまな問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、チップサイズを小型化することができ、コストを下げることができる液滴吐出ヘッドを提供することを目的とする。また、本発明はその液滴吐出ヘッドの作製方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、その液滴吐出ヘッドを用いたインクカートリッジを提供することを目的とする。さらに本発明は、その液滴吐出ヘッドまたはインクカートリッジを備えたインクジェット記録装置を提供することを目的とし、さらには、そのインクジェット記録装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では以下の[1]〜[13]の解決手段を採っている。
[1]:複数のノズル穴が形成されたノズル基板と、前記ノズル基板の各ノズル穴に対応する複数の圧力室と該圧力室の一辺を成す振動板とアクチュエータとが設けられた個別液室基板と、前記個別液室基板の各アクチュエータを駆動するための駆動信号を出力するドライバICと、前記個別液室基板の各圧力室に液滴を供給するインク供給口と共通液室とが設けられ前記個別液室基板と接合される共通液室基板とを備えた液滴吐出ヘッドにおいて、前記ドライバICの出力端子が、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合されており、前記ドライバICが前記個別液室基板の前記振動板上にオーバーハングして設置されていることを特徴とする(請求項1)。
[2]:[1]に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記共通液室基板には、前記個別液室基板上に設置された前記ドライバICが収納される凹部を設けたことを特徴とする(請求項2)。
[3]:[1]または[2]に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面が、前記個別液室基板にダミーバンプによって接合されていることを特徴とする(請求項3)。
[4]:[1]乃至[3]の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面以外の面が、充填剤により前記共通液室基板に接合されていることを特徴とする(請求項4)。
[5]:[4]に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記充填剤として熱伝導率の高い材料を用いたことを特徴とする(請求項5)。
[6]:複数のノズル穴が形成されたノズル基板と、前記ノズル基板の各ノズル穴に対応する複数の圧力室と該圧力室の一辺を成す振動板とアクチュエータとが設けられた個別液室基板と、前記個別液室基板の各アクチュエータを駆動するための駆動信号を出力するドライバICと、前記個別液室基板の各圧力室に液滴を供給するインク供給口と共通液室とが設けられ前記個別液室基板と接合される共通液室基板とを備えた液滴吐出ヘッドの作製方法において、複数のノズル穴を形成したノズル基板と、前記ノズル基板の各ノズル穴に対応する複数の圧力室と該圧力室の一辺を成す振動板とアクチュエータとを設けた個別液室基板とを作製し、前記個別液室基板の前記圧力室が設けられた側に前記ノズル基板を接合するとともに、前記個別液室基板の各圧力室に液滴を供給するインク供給口となる貫通穴と共通液室とドライバICを収納するための凹部とを設けた共通液室基板を作製し、前記ドライバICの出力端子を、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合して前記ドライバICを前記個別液室基板の前記振動板上にオーバーハングして設置した後、前記共通液室基板の凹部内に前記ドライバICが収まるようにして前記個別液室基板との位置合わせをし、前記共通液室基板を前記個別液室基板に接合することを特徴とする(請求項6)。
[7]:[6]に記載の液滴吐出ヘッドの作製方法において、前記ドライバICの出力端子を、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合する際に、前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面を、前記個別液室基板にダミーバンプによって接合することを特徴とする。
[8]:[6]または[7]に記載の液滴吐出ヘッドの作製方法において、前記共通液室基板を前記個別液室基板に接合する前に、前記ドライバICの前記共通液室基板の凹部と対向する面、もしくは前記共通液室基板の前記凹部内面の少なくとも一方に充填剤を塗布しておき、前記共通液室基板の前記凹部内に前記ドライバICが収まるように位置合わせして前記共通液室基板を前記個別液室基板に接合することにより、前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面以外の面を、前記充填剤により前記共通液室基板に接合することを特徴とする(請求項8)。
[9]:液滴吐出ヘッドであって、[6]乃至[8]の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドの作製方法で作製され、前記ドライバICの出力端子が、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合され、前記ドライバICが前記個別液室基板の前記振動板上にオーバーハングして設置されているとともに、前記共通液室基板に設けた凹部に前記ドライバICが収納されている構造を有することを特徴とする(請求項9)。
[10]:インク滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、該液滴吐出ヘッドにインクを供給するインクタンクとを一体化したインクカートリッジにおいて、前記液滴吐出ヘッドとして、[1]乃至[5]、[9]の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする(請求項10)。
[11]:液体吐出ヘッドから液滴を吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記液滴吐出ヘッドとして、[1]乃至[5]、[9]の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする(請求項11)。
[12]:インクカートリッジのヘッド部から液滴を吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記インクカートリッジとして、[10]に記載のインクカートリッジを備えたことを特徴とする(請求項12)。
[13]:画像形成装置であって、[11]または[12]に記載のインクジェット記録装置を画像形成部に備えたことを特徴とする(請求項13)。
本発明の液滴吐出ヘッドは、ドライバICの出力端子が、個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合されており、ドライバICが個別液室基板の振動板上にオーバーハングして設置されている構成のため、共通液室基板を含むチップサイズがドライバICの面積に制限されることなく、チップサイズを小型化することができ、コストを下げることができる。また、共通液室基板には、個別液室基板上に設置されたドライバICが収納される凹部を設けたことにより、液滴吐出ヘッドの厚さをさらに薄くすることができ、チップサイズをさらに小型化することができる。
また、液滴吐出ヘッドのチップサイズの小型化により、インクジェット記録装置に搭載した際に印字速度を向上させることができる。さらに、ドライバICと個別液室が近接していることからドライバICの発熱を放熱する効果が得られる。
また、本発明の液滴吐出ヘッドでは、上記の構成に加えて、ドライバICをダミーバンプにより個別液室基板に固定することで、ドライバICのふらつきを抑えることができ、電気的接続の信頼性の向上を図ることができる。
さらに本発明の液滴吐出ヘッドでは、上記の構成に加え、ドライバICを充填剤により共通液室基板に固定することで、ドライバICのふらつきや振動を抑えることができ、電気的接続の信頼性向上をさらに図ることができる。
本発明のインクカートリッジは、上記のような構成及び効果を有する液滴吐出ヘッドと、この液滴吐出ヘッドにインクを供給するインクタンクを一体化したので、製造不良が減少し、低コスト化を図ることができる。
本発明に係るインクジェット記録装置によれば、上記のような構成及び効果を有する液滴吐出ヘッドまたはインクカートリッジを搭載したので、製造不良が減少し、低コスト化を図ることができる。
また、本発明では、上記のインクジェット記録装置を画像形成部に搭載することにより、低コスト化を図ることができるプリンタ、ファクシミリ、複写装置、あるいはこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る液滴吐出ヘッドの個別液室基板を真上から見た要部平面図である。 図1の液滴吐出ヘッドのY−Y’線に沿った断面図である。 図1の液滴吐出ヘッドのX−X’線に沿った断面図である。 図1のX−X’線に沿った断面構造の液滴吐出ヘッドの作製工程を示すフロー図である。 図1、図2の構成に加えて、ダミーバンプを設けた例を示す図である。 本発明の実施例2にかかる液滴吐出ヘッドの図1のY−Y’線に沿った断面図である。 本発明の実施例3に係るインクカートリッジの斜視図である。 本発明の実施例4に係るインクジェット記録装置の内部を透視して示す斜視説明図である。 図8に示すインクジェット記録装置の機構部の構成説明図である。
本発明にかかる液滴吐出ヘッドは、複数のノズル穴が形成されたノズル基板と、各ノズルに対応する複数の圧力室及びアクチュエータとが設けられた個別液室基板と、アクチュエータを駆動するための駆動信号を出力するドライバICと、圧力室に液滴を供給するインク供給口及び共通液室とが設けられた共通液室基板とを備えた液滴吐出ヘッドにおいて、前記ドライバICの出力端子が前記アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合されており、前記ドライバICが前記振動板上にオーバーハングしており、さらには前記ドライバICが前記共通液室基板に設けた凹部に収納されている構成としたものである。このため、共通液室基板を含むチップサイズがドライバICの面積に制限されることなく、チップサイズを小型化することができ、コストを下げることができる。また、チップの小型化によりインクジェット記録装置の印字速度を向上させることができる。さらに、ドライバICと個別液室が近接していることからドライバICの発熱を放熱する効果が得られる。
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。
[実施例1]
図1は本発明の実施例1にかかる液滴吐出ヘッドの個別液室基板を真上から見た要部平面図である。図中のY−Y’線方向が記録時の主走査方向、X−X’線方向が副走査方向である。図2は図1の液滴吐出ヘッドのY−Y’線に沿った断面図である。図3は図1の液滴吐出ヘッドのX−X’線に沿った断面図である。
図1〜図3に示す液滴吐出ヘッド1000は、ノズル基板(以下、ノズル板と言う)3に設けたノズル穴30から液滴を吐出するサイドシュータータイプのものであり、圧電型アクチュエータ26により駆動される方式のものである。
図1〜図3に示すように、液滴吐出ヘッド1000は、共通液室基板1、個別液室基板2、ノズル板3の3つの基板から構成されている。個別液室基板2の一方の面(アクチュエータ26が設けられた側の面)には共通液室基板1が接合されており、個別液室基板2の他方の面にはノズル板3が接合されている。また、液滴吐出ヘッド1000には、圧電型アクチュエータ26の個別電極24に駆動信号を供給するドライバIC4(図1ではドラーバICを透視して図示している)が設けられている。
個別液室基板2は、個別液室である圧力室21の一部壁面を形成する振動板20と、該振動板20を介して圧力室21と対向する側に設けた圧電型アクチュエータ26とから形成されており、圧電型アクチュエータ26は、共通電極23と圧電素子25と個別電極24とから形成されている。また、圧力室21は流体抵抗22を通じて共通液室基板1の貫通穴11に連通している。共通液室基板1は、共通液室10と、各圧力室21にインクを供給する貫通穴11と、ドライバIC4が収納される凹部12とから構成されている。
図3に示すように、各圧力室21は細長い直方体の形状をしており、図1の主走査方向(Y−Y’線方向)に沿って2列配置され、副走査方向(X−X’線方向)に沿って例えば300dpi(dots per inch)の解像度で複数個配列されている。
個別電極24は圧電型アクチュエータ26から図1のように引き出されてドライバIC4の接続端子(図示せず)とバンプ接合40により電気的に接続される。このとき本実施例では、図2に示すようにドライバIC4が振動板20上にオーバーハングしている構造となっている。
なお、上記のように、ドライバIC4が振動板20上にオーバーハングしている構造の場合、バンプ接合40した位置からドライバIC4の端部までのオーバーハング量が大きいと、ドライバIC4が個別液室基板2に接合される箇所が狭いため、ドライバIC4がふらついてしまう恐れがある。
そこで、そのような場合には、図5(a)に示すように、電気的接続に必要なバンプ40とは別の箇所にダミーのバンプ(ダミーバンプ)42を設け、ドライバIC4の個別液室基板2に対する面を、個別電極基板2に接合する。具体的には、例えば図5(b)に示すように、ドライバIC4の個別液室基板2に対する面の4隅をダミーバンプ42で個別電極基板2に接合する。このようにすることにより、ドライバIC4のふらつきを確実に抑えることができる。
以上のようにして形成された液滴吐出ヘッド1000においては、各圧力室21内に液体、例えば記録液(インク)が満たされた状態で、ドライバIC4を通じて圧電型アクチュエータ26の個別電極24に電圧パルスを印加することにより、圧電素子25が振動板20と平行な方向に収縮を起こし、その結果、振動板20は圧力室21側に撓む。これにより、圧力室21内の圧力が急激に上昇して、圧力室21に連通するノズル穴30から記録液が吐出する。パルス電圧印加後は、縮んだ圧電素子25が元に戻ることから撓んだ振動板20は元の位置に戻るため、圧力室21内が共通液室10内に比べて負圧となり、共通液室10から流体抵抗22部を介してインクが圧力室21に供給される。これを繰り返すことにより、液滴を連続的に吐出でき、液滴吐出ヘッド100に対向して配置した不図示の被記録媒体(記録用紙等)に画像を形成する。
次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドの作製方法及び具体的な構成例について詳細に説明する。
本実施例を、図4をもとに説明する。図4は図1のX−X’線に沿った断面構造の液滴吐出ヘッドの作製工程を示すフロー図である。
本実施例においては個別液室基板2を構成するシリコン基板に振動板材料及び圧電素子材料を成膜していくことでアクチュエータを作成していく。
まず、図4(a)に示すように、厚み250μmの<100>シリコン基板の表面にシリコン酸化膜を0.5μm及びシリコンを1.0μmを張り合わせたSOI(Silicon On Insulator)基板2を用いる。このSOI基板2の表面にパイロ酸化法によりシリコン酸化膜を0.6μm成膜する。
その後、図4(b)に示すように、圧電素子の共通電極23となるPt層をスパッタ法により0.1μm成膜し、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いたパターニング法(以下、リソエッチ法と言う)により、共通電極23層のパターニングを行なう。更にスパッタ法により圧電素子の圧電材層25、個別電極24をそれぞれ1.0μm、0.1μmづつ成膜した後、リソエッチ法により両方の膜を同じマスクでパターニングし、図4(c)に示すように、SOI基板2上の圧力室に対応する部分に圧電素子部(圧電型アクチュエータ)26を形成する。
次に、SOI基板の表面にシリコン酸化膜を形成した際に同時に形成されていたシリコン基板の裏面側のシリコン酸化膜をリソエッチ法によりパターニングし、更にこの酸化膜をマスクにしてシリコン基板をICP(Inductively Coupled Plasma)ドライエッチングによりエッチングし、図4(d)に示すように、圧力室21を形成して、個別液室基板2を作製する。
次に、スルファミン酸浴で高速電鋳法により作製したノズル基板3を、図4(e)に示すように、個別液室基板2の圧力室21側に接着する。
なお、ノズル基板3は<110>シリコン基板をTMAH、KOHなどのアルカリエッチング液を用いたウェットエッチングにより加工したものでも良いし、樹脂モールドやメタルインジェクションモールドなどの成型部品で代用しても構わない。
次に、別途にシリコン基板に、リソエッチ法で、流体抵抗22部と共通液室10となる凹部、貫通穴11及びドライバIC収納用の凹部12を形成してある図2に示す構造の共通液室基板1を作製しておく。
そして、別途用意したドライバIC4の出力端子を、図2のように、個別液室基板2の各アクチュエータ(圧電素子部)26の個別電極24及び共通電極23から引き出された入力端子に、フリップチップボンディング等によりバンプ接合して、ドライバIC4を個別液室基板2の振動板20上にオーバーハングして設置した後、共通液室基板1の凹部12内にドライバIC4が収まるようにして個別液室基板2との位置合わせをし、図4(f)に示すように、共通液室基板1を個別液室基板2に接合する(図4(f)ではドライバICの図示を省略している)。
以上の作製工程により、図1〜3に示す構成の本実施例の液滴吐出ヘッド1000が完成する。
なお、図5に示したように、電気的接続に必要なバンプ40とは別の箇所にダミーバンプ42を設け、ドライバIC4の個別液室基板2に対する面を、個別電極基板2に接合した構成とする場合には、上記の作製工程において、ドライバIC4の出力端子を、個別液室基板2の各アクチュエータ26から引き出された入力端子にバンプ接合する際に、ドライバIC4の個別液室基板2に対する面(例えば図5(b)に示すように、ドライバIC4の個別液室基板2に対する面の4隅)を、個別液室基板2にダミーバンプ42によって接合する。
以上に説明した本実施例の液滴吐出ヘッド1000は、ドライバIC4の出力端子が、個別液室基板2の各アクチュエータ26から引き出された入力端子にバンプ接合されており、ドライバIC4が個別液室基板2の振動板20上にオーバーハングして設置されている構成のため、共通液室基板1を含むチップサイズがドライバIC4の面積に制限されることなく、チップサイズを小型化することができ、コストを下げることができる。また、共通液室基板1には、個別液室基板2上に設置されたドライバIC4が収納される凹部12を設けたことにより、液滴吐出ヘッド1000の厚さをさらに薄くすることができ、チップサイズをさらに小型化することができる。
また、液滴吐出ヘッド1000のチップサイズの小型化により、後述するインクジェット記録装置に搭載した際に印字速度を向上させることができる。さらに、ドライバIC4と個別液室が近接していることからドライバIC4の発熱を放熱する効果が得られる。
また、本実施例の液滴吐出ヘッド1000では、上記の構成に加えて、ドライバIC4をダミーバンプ42により個別液室基板2に固定することで、ドライバIC4のふらつきを抑えることができ、電気的接続の信頼性の向上を図ることができる。
[実施例2]
次に図6は、本発明の実施例2にかかる液滴吐出ヘッドの図1のY−Y’線に沿った断面図である。なお、実施例1の図2と同一部分の符号と説明は省略する。
実施例2にかかる液滴吐出ヘッド1000は、ドライバIC4のふらつきを防止するために、ドライバIC4と共通液室基板1の凹部12とを充填剤43を介して接合したものである。
このように、ドライバIC4と共通液室基板1の凹部12とを充填剤43を介して接合した構成とする場合には、実施例1で述べた作製工程において、共通液室基板1を個別液室基板2に接合する前に、ドライバIC4の共通液室基板1の凹部12と対向する面、もしくは共通液室基板1の凹部内面の少なくとも一方に充填剤43を塗布しておき、共通液室基板1の凹部内にドライバICが収まるように位置合わせして共通液室基板1を個別液室基板2に接合することにより、ドライバIC4の個別液室基板2に対する面以外の面を、充填剤43により共通液室基板1に接合する。
本実施例の液滴吐出ヘッド1000では、実施例1の構成に加え、ドライバIC4を充填剤43により共通液室基板1に固定することで、ドライバICのふらつきや振動を抑えることができ、電気的接続の信頼性向上をさらに図ることができる。
また、ここで用いる充填剤43としては、熱伝導率の高いものであれば、ドライバIC4の熱を充填剤43を介して共通液室基板1から放熱することができ、ドライバIC4の放熱効果をより高めることができる。
なお、熱伝導の良い充填剤の一例としては、シリコーン、ポリエチレン、ポリエステル等の各種樹脂材料やゴム材料に、アルミナやカーボン等を添加したもの等が使用される。
[実施例3]
次に、本発明に係るインクカートリッジの実施例について図7を参照して説明する。
このインクカートリッジ60は、ノズル穴30等を有する上記各実施例のいずれかの液滴吐出ヘッドからなるインクジェットヘッド61と、このインクジェットヘッド61に対してインクを供給するインクタンク62とを一体化したものである。
このようにインクジェットヘッドとインクタンク一体型のインクカートリッジ60の場合、インクジェットヘッド61の低コスト化、信頼性向上は、ただちにインクカートリッジ全体の低コスト化、信頼性向上につながるので、上述した実施例1、2のように、インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)の低コスト化、高信頼性化、製造不良低減化をすることで、インクカートリッジ60の歩留まり、信頼性が向上し、ヘッド一体型インクカートリッジの低コスト化を図ることができる。
[実施例4]
次に、本発明に係るインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)を搭載したインクジェット記録装置の一実施例について図8及び図9を参照して説明する。なお、図8は同記録装置の内部を透視して示す斜視説明図、図9は同記録装置の機構部の構成説明図である。
このインクジェット記録装置は、記録装置本体81の内部に、主走査方向に移動可能なキャリッジ93、キャリッジに搭載した本発明を実施したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド94、記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ95等で構成される印字機構部82等を収納しており、装置本体81の下方部には前方側から多数枚の用紙83を積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)84が抜き差し自在に装着されている。また、用紙83を手差しで給紙するための手差しトレイ85を開倒することができるようになっている。そして、給紙カセット84或いは手差しトレイ85から給送される用紙83を印字機構部82に取り込み、印字機構部82によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ86に排紙する。
印字機構部82は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド91と従ガイドロッド92とでキャリッジ93を主走査方向に摺動自在に保持し、このキャリッジ93にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する本発明に係るインクジェットヘッドからなる記録ヘッド94を複数のインク吐出口(ノズル)を主走査方向と交差する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。またキャリッジ93にはヘッド94に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ95を交換可能に装着している。
インクカートリッジ95は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。なお、記録ヘッドとして、ここでは各色のヘッド94を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。また、実施例3のように、インクジェットヘッドとインクタンクを一体化したインクカートリッジを用いてもよい。
ここで、キャリッジ93は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド91に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド92に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ93を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ97で回転駆動される駆動プーリ98と従動プーリ99との間にタイミングベルト100を張装し、このタイミングベルト100をキャリッジ93に固定しており、主走査モータ97の正逆回転によりキャリッジ93が往復駆動される。
一方、給紙カセット84にセットした用紙83をヘッド94の下方側に搬送するために、給紙カセット84から用紙83を分離給装する給紙ローラ101及びフリクションパッド102と、用紙83を案内するガイド部材103と、給紙された用紙83を反転させて搬送する搬送ローラ104と、この搬送ローラ104の周面に押し付けられる搬送コロ105及び搬送ローラ104からの用紙83の送り出し角度を規定する先端コロ106とを設けている。搬送ローラ104は副走査モータ107によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ93の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ104から送り出された用紙83を記録ヘッド94の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材109を設けている。この印写受け部材109の用紙搬送方向下流側には、用紙83を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ111、拍車112を設け、さらに用紙83を排紙トレイ86に送り出す排紙ローラ113及び拍車114と、排紙経路を形成するガイド部材115,116とを配設している。
記録時には、キャリッジ93を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド94を駆動することにより、停止している用紙83にインクを吐出して1行分を記録し、用紙83を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙83の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙83を排紙する。
また、キャリッジ93の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、記録ヘッド94の吐出不良を回復するための回復装置117を配置している。回復装置117はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ93は印字待機中にはこの回復装置117側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド94をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段でヘッド94の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
このように、本実施例のインクジェット記録装置においては、本発明を実施した実施例1、2の何れかのインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)、あるいは実施例3のヘッド一体型のインクカートリッジを搭載しているので、製造不良が減少し、低コスト化を図ることができる。また、安定したインク滴吐出特性が得られて、画像品質が向上する。
以上に説明したインクジェット記録装置は、プリンタとして好適に利用できるが、このインクジェット記録装置を画像形成部に備え、その画像形成部の上部に原稿画像を読み取る画像読取装置(スキャナ)を搭載し、画像読取装置(スキャナ)で読み取った原稿画像の画像情報を画像処理部で記録用の画像データに変換して画像形成部(インクジェット記録装置)で被記録媒体(用紙等)に画像を形成する構成とすれば、複写装置の構成とすることができる。さらに通信機能を付加して外部回線(電話回線、光回線等)と接続すればファクシミリとして利用でき、さらにローカリエリアネットワーク(LAN)等と接続すれば、ネットプリンタ、複写装置、ファクシミリの機能を有する画像形成装置(デジタル複合機)の構成とすることができる。
1:共通液室基板
2:個別液室基板(SOI基板)
3:ノズル板(ノズル基板)
4:ドライバIC
10:共通液室
11:貫通穴(インク供給口)
12:凹部
20:振動板
21:圧力室(個別液室)
22:流体抵抗
23:共通電極
24:個別電極
25:圧電素子
26:アクチュエータ
27:隔壁
30:ノズル穴
40:バンプ接合
42:ダミーバンプ
43:充填剤
60:インクカートリッジ
61:インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
62:インクタンク
81:装置本体
82:印字機構部
83:用紙(被記録媒体)
84:給紙カセット
85:手差しトレイ
86:排紙トレイ
91:主ガイドロッド
92:従ガイドロッド
93:キャリッジ93
94:記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
95:インクカートリッジ
97:主走査モータ
98:駆動プーリ
99:従動プーリ
100:タイミングベルト
101:給紙ローラ
102:フリクションパッド
103:ガイド部材
104:搬送ローラ
105:搬送コロ
106:先端コロ
107:副走査モータ
109:印写受け部材
111:搬送コロ
112:拍車
113:排紙ローラ
114:拍車
115、116:ガイド部材
117:回復装置
1000:液滴吐出ヘッド
特開2006−256224号公報 WO01/062499号公報 特開平7−285219号公報

Claims (13)

  1. 複数のノズル穴が形成されたノズル基板と、前記ノズル基板の各ノズル穴に対応する複数の圧力室と該圧力室の一辺を成す振動板とアクチュエータとが設けられた個別液室基板と、前記個別液室基板の各アクチュエータを駆動するための駆動信号を出力するドライバICと、前記個別液室基板の各圧力室に液滴を供給するインク供給口と共通液室とが設けられ前記個別液室基板と接合される共通液室基板とを備えた液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記ドライバICの出力端子が、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合されており、前記ドライバICが前記個別液室基板の前記振動板上にオーバーハングして設置されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記共通液室基板には、前記個別液室基板上に設置された前記ドライバICが収納される凹部を設けたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面が、前記個別液室基板にダミーバンプによって接合されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  4. 請求項1乃至3の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面以外の面が、充填剤により前記共通液室基板に接合されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項4に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記充填剤として熱伝導率の高い材料を用いたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 複数のノズル穴が形成されたノズル基板と、前記ノズル基板の各ノズル穴に対応する複数の圧力室と該圧力室の一辺を成す振動板とアクチュエータとが設けられた個別液室基板と、前記個別液室基板の各アクチュエータを駆動するための駆動信号を出力するドライバICと、前記個別液室基板の各圧力室に液滴を供給するインク供給口と共通液室とが設けられ前記個別液室基板と接合される共通液室基板とを備えた液滴吐出ヘッドの作製方法において、
    複数のノズル穴を形成したノズル基板と、前記ノズル基板の各ノズル穴に対応する複数の圧力室と該圧力室の一辺を成す振動板とアクチュエータとを設けた個別液室基板とを作製し、前記個別液室基板の前記圧力室が設けられた側に前記ノズル基板を接合するとともに、
    前記個別液室基板の各圧力室に液滴を供給するインク供給口となる貫通穴と共通液室とドライバICを収納するための凹部とを設けた共通液室基板を作製し、
    前記ドライバICの出力端子を、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合して前記ドライバICを前記個別液室基板の前記振動板上にオーバーハングして設置した後、前記共通液室基板の凹部内に前記ドライバICが収まるようにして前記個別液室基板との位置合わせをし、前記共通液室基板を前記個別液室基板に接合することを特徴とする液滴吐出ヘッドの作製方法。
  7. 請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの作製方法において、
    前記ドライバICの出力端子を、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合する際に、前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面を、前記個別液室基板にダミーバンプによって接合することを特徴とする液滴吐出ヘッドの作製方法。
  8. 請求項6または7に記載の液滴吐出ヘッドの作製方法において、
    前記共通液室基板を前記個別液室基板に接合する前に、前記ドライバICの前記共通液室基板の凹部と対向する面、もしくは前記共通液室基板の前記凹部内面の少なくとも一方に充填剤を塗布しておき、前記共通液室基板の前記凹部内に前記ドライバICが収まるように位置合わせして前記共通液室基板を前記個別液室基板に接合することにより、前記ドライバICの前記個別液室基板に対する面以外の面を、前記充填剤により前記共通液室基板に接合することを特徴とする液滴吐出ヘッドの作製方法。
  9. 請求項6乃至8の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドの作製方法で作製され、前記ドライバICの出力端子が、前記個別液室基板の各アクチュエータから引き出された入力端子にバンプ接合され、前記ドライバICが前記個別液室基板の前記振動板上にオーバーハングして設置されているとともに、前記共通液室基板に設けた凹部に前記ドライバICが収納されている構造を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  10. インク滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、該液滴吐出ヘッドにインクを供給するインクタンクとを一体化したインクカートリッジにおいて、
    前記液滴吐出ヘッドとして、請求項1乃至5、請求項9の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とするインクカートリッジ。
  11. 液体吐出ヘッドから液滴を吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記液滴吐出ヘッドとして、請求項1乃至5、請求項9の何れか一つに記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. インクカートリッジのヘッド部から液滴を吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記インクカートリッジとして、請求項10に記載のインクカートリッジを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 請求項11または12に記載のインクジェット記録装置を画像形成部に備えたことを特徴とする画像形成装置。
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