JP5495098B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
イエロー(Y)色のトナー像、マゼンタ(M)色のトナー像、シアン(C)色のトナー像を担持する第一の像担持体たる感光体から順次Y、M、C色のトナー像が転写される中間転写体たる中間転写ベルトを備え、中間転写ベルト上のトナー像を記録紙に二次転写する第一の画像形成ユニットたるカラー画像形成ユニットと、ブラック(B)色のトナー像を担持する第二の像担持体たる感光体を備え、感光体上のB色トナー像を直接記録紙に転写する第二の画像形成ユニットたるB色の画像形成ユニットとを備えた画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1〜3)。
また、特許文献2、3には、カラー画像形成ユニットを、Y色のトナー像を担持するY色の感光体、M色のトナー像を担持するM色の感光体、C色のトナー像を担持するC色の感光体からY、M、C色のトナー像が中間転写ベルトに順次転写するタンデム型とした画像形成装置が記載されている。
この種の画像形成装置においては、フルカラー画像を形成する第一の画像形成モードたるカラーモードとモノクロ画像を形成する第二の画像形成モードたるモノクロモードとを備えている。
特許文献1に記載の画像形成装置は、カラーモードのとき、直接転写ニップにて記録紙にB色のトナー像が転写された後、搬送ベルトによって記録紙が二次転写ニップへ搬送され、二次転写ニップにて、中間転写ベルト上の3色トナー像が記録紙上のB色のトナー像に重ね合わせて転写される。これとは、逆に、特許文献2、3に記載の画像形成装置は、カラーモードのとき、二次転写ニップにて記録紙に中間転写ベルト上の3色のトナー像が二次転写された後、搬送ベルトによって記録紙が直接転写転写ニップへ搬送され、直接転写ニップにて、B色感光体上のB色トナー像が記録紙上の3色のトナー像に重ね合わせて転写される。
上述のようにして形成されたフルカラートナー像を担持した記録紙は、搬送ベルトから分離されて定着装置に搬送され、そこでフルカラートナー像が定着された後、排紙トレイに排出される。
一方、モノクロモードのときは、搬送ベルトと中間転写ベルトとを相対的に離間させた後、搬送ベルトによって記録紙が直接転写ニップへ搬送され、直接転写ニップにて記録紙にB色のトナー像が転写される。その後、記録紙は、搬送ベルトから分離されて定着装置に搬送され、そこでB色トナー像が定着された後、排紙トレイに排出される。
上述した画像形成装置においては、搬送ベルトと中間転写ベルトとを離間させる離間動作中に画像形成動作を行っていると、離間動作時の振動の影響によりバンティングなどの異常画像が生じることがあった。このため、従来は、カラー画像の次の画像がモノクロ画像であるときは、カラー画像が形成された記録紙が排紙トレイに排出されたら、搬送ベルトと中間転写ベルトとを離間させる離間動作を行い、離間動作が終了したら、直接転写ニップへ向けて記録紙を搬送し、B色のトナー像の画像形成を行っていた。このため、カラー画像からモノクロ画像へ連続通紙する際に生産性が低下するという問題があった。
このような問題に対して、本発明者らの鋭意研究の結果、離間動作時に発生する振動は、離間動作が完了した際に発生することがわかった。具体的に説明すると、中間転写ベルトを張架する張架ローラのうち、二次転写ローラと対向する対向ローラを二次転写ローラから離間する方向へ移動させたり、搬送ベルトを張架する張架ローラのうち、二次転写ローラを含む複数のローラを中間転写ベルトから離間する方向へ移動させたりすることによって、中間転写ベルトと搬送ベルトとを離間させる。そして、これらのローラが、離間位置に達したとき、装置の部材と突き当るなどして停止する。停止時に装置の部材と突き当るなどして発生した衝撃が、振動となって、紙搬送ユニットに伝達する。紙搬送ユニットに伝達した振動は、紙搬送ユニットの搬送ベルトと当接して直転ニップを形成しているB色の感光体に伝達し、画像に影響を与えるのである。このとき、B色の画像を記録媒体に転写していたり、B色の感光体上に潜像を形成したりしていると、画像のバンティングなどの異常画像が生じてしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、第一の画像形成モードから第二の画像形成モードへ連続通紙する際の生産性の低下を抑制し、かつ、異常画像を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、第一の像担持体と、該第一の像担持体上に潜像を形成する第一の潜像形成手段と、上記第一像担持体上の潜像を現像する第一の現像手段と、上記第一の像担持体上に形成された画像が一次的に転写される中間転写体と、上記第一の像担持体上から上記中間転写体上に画像を一次転写する一次転写手段と、上記中間転写体上に転写された画像を記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、を備えた第一画像形成ユニットと、上記中間転写体上から記録媒体上に画像が二次転写される二次転写位置よりも記録媒体搬送方向下流側に設けられた第二の像担持体と、該第二の像担持体上に潜像を形成する第二の潜像形成手段と、上記第二像担持体上の潜像を現像する第二の現像手段と、上記第二の像担持体上に形成された画像を記録媒体上に直接転写する直接転写手段と、を備えた第二画像形成ユニットと、複数の張架ローラに張架された転写搬送ベルトを有し、上記二次転写位置で上記転写搬送ベルトを中間転写体と接触させて二次転写ニップを形成し、上記転写搬送ベルトにより上記二次転写ニップを通過するように上記記録媒体を搬送する紙搬送手段と、上記転写搬送ベルトを張架する複数の張架ローラのうち、少なくとも上記記録媒体搬送方向最上流に配置された最上流張架ローラを移動させて、上記転写搬送ベルトを上記中間転写体から離間させる離間手段と、上記第一の画像形成ユニットと、上記第二の画像形成ユニットとを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第一の画像形成モードと、上記第二の画像形成ユニットのみを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第二の画像形成モードとに切り替えるモード切替手段とを備え、
上記第二の画像形成モードのときは、上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させて画像形成を行う画像形成装置において、上記第一の画像形成モード実行後の次の画像形成モードが、上記第二の画像形成モードのとき、上記第一の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体が上記二次転写ニップを抜けた後に、上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を開始し、該離間動作中に、上記第二の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体を、上記直接転写位置へ向けて搬送し、上記第二の像担持体上の上記第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写後、かつ、上記第二の画像形成モードに対応する画像の潜像を上記第二の像担持体へ形成開始する前に上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を完了させるものであって、上記離間動作完了時における、上記転写搬送ベルトへ上記記録媒体を搬送する搬送ローラ対から上記転写搬送ベルトの記録媒体搬送方向上流側端部までの距離が、上記転写搬送ベルトが上記中間転写体に接触しているときにおける、搬送ローラ対から上記転写搬送ベルトの記録媒体搬送方向上流側端部までの距離と同じとなるように、上記最上流張架ローラを移動させることことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、紙間の距離をLp、二次転写ニップから直接転写ニップまでの距離をLn、離間動作にかかる時間をT1、上記第二像担持体における潜像形成位置から直接転写ニップまでの上記第二像担持体表面移動距離をL0、上記第二像担持体のプロセス線速をVopc、上記紙搬送手段のプロセス線速をVp、としたとき、(Ln/Vp)≦T1≦{(Ln+Lp)/Vp}−(L0/Vopc)の関係を満たすよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、第一の像担持体と、該第一の像担持体上に潜像を形成する第一の潜像形成手段と、上記第一像担持体上の潜像を現像する第一の現像手段と、上記第一の像担持体上に形成された画像が一次的に転写される中間転写体と、上記第一の像担持体上から上記中間転写体上に画像を一次転写する一次転写手段と、上記中間転写体上に転写された画像を記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、を備えた第一画像形成ユニットと、上記中間転写体上から記録媒体上に画像が二次転写される二次転写位置よりも記録媒体搬送方向下流側に設けられた第二の像担持体と、該第二の像担持体上に潜像を形成する第二の潜像形成手段と、上記第二像担持体上の潜像を現像する第二の現像手段と、上記第二の像担持体上に形成された画像を記録媒体上に直接転写する直接転写手段と、を備えた第二画像形成ユニットと、上記第一の画像形成ユニットと、上記第二の画像形成ユニットとを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第一の画像形成モードと、上記第二の画像形成ユニットのみを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第二の画像形成モードとに切り替えるモード切替手段とを備えた画像形成装置において、複数の張架ローラにより張架された転写搬送ベルトを有し、上記二次転写位置で上記転写搬送ベルトを中間転写体と接触させて二次転写ニップを形成し、該二次転写ニップを通過するように上記転写搬送ベルトで上記記録媒体を搬送する第一の紙搬送手段と、
上記第二の像担持体上から記録媒体上に画像が直接転写される直接転写位置で上記第二の像担持体と接触し直接転写ニップを形成し、該直接転写ニップを通過するように上記記録媒体を搬送する第二紙搬送手段と、上記転写搬送ベルトを張架する複数の張架ローラのうち、少なくとも上記記録媒体搬送最上流に配置された最上流張架ローラを移動させて、上記転写搬送ベルトを上記中間転写体から離間させる離間手段とを備え、上記第一の画像形成モード実行後の次の画像形成モードが、上記第二の画像形成モードのとき、上記第一の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体が上記二次転写ニップを抜けた後に、上記第一の紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を開始し、該離間動作中に、上記第二の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体を、上記直接転写ニップへ向けて搬送するものであって、上記離間動作完了時における、上記転写搬送ベルトへ上記記録媒体を搬送する搬送ローラ対から上記転写搬送ベルトの記録媒体搬送方向上流側端部までの距離が、上記転写搬送ベルトが上記中間転写体に接触しているときにおける、搬送ローラ対から上記転写搬送ベルトの記録媒体搬送方向上流側端部までの距離と同じとなるように、上記最上流張架ローラを移動させることことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項の画像形成装置において、上記第二の像担持体上の上記第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写後、かつ、上記第二の画像形成モードに対応する画像の潜像を上記第二の像担持体へ形成開始する前に上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を完了させることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至いずれかの画像形成装置において、上記第二の画像形成ユニットは、黒色の画像を形成することを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、二次転写ニップを記録媒体が抜けた後に、紙搬送手段と中間転写体とを離間させる離間動作を開始し、しかも、離間動作中に、第二の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体が、直接転写ニップへ向けて搬送される。これにより、第一の画像形成モードに対応する画像が形成された記録紙が装置外へ排出されてから、離間動作を開始し、離間動作終了後に、直接転写ニップへ向けて記録媒体を搬送するものに比べて、第一の画像形成モードから第二の画像形成モードに切り替えて連続通紙する際の生産性の低下を抑制することができる。
このように、二次転写ニップを記録媒体が抜けた後に、離間動作を開始するため、特許文献2、3に示すように、二次転写ニップよりも記録媒体搬送方向下流側に直接転写ニップが形成されている構成においては、離間動作中も、第一の画像形成モードに対応する第二の像担持体上の画像を記録媒体へ転写している。しかし、本発明によれば、第二の像担持体上の第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写した後に離間動作が完了するので、第二の像担持体上の第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写しているときに、離間動作完了時の振動が発生することがない。これにより、第一の画像形成モードに対応する画像にバンティングなどが生じるのを抑制することができる。また、離間動作完了後に、第二の画像形成モードに対応する画像の潜像が第二の像担持体へ形成されるので、第二の画像形成モードに対応する画像の潜像を第二の像担持体に形成しているときに、離間動作完了時の振動が発生することがない。よって、第二の画像形成モードに対応する画像にもバンティングなどが生じるのを抑制することができる。
また、請求項の発明によれば、紙搬送手段を、第二の像担持体と接触し直接転写ニップを形成する第二の紙搬送手段と、離間動作が行われる第一の紙搬送手段とに分離したので、第二の像担持体の離間動作完了時の振動が抑制される。以下に、具体的に説明する。
二次転写ニップと直接転写ニップとを形成し、二次転写ニップと直接転写ニップとを通過するように記録媒体を担持して搬送する紙搬送手段を中間転写体に対して離間するよう移動させた場合、離間動作完了時に紙搬送手段が振動源となり振動する。この紙搬送手段の振動は、直接転写ニップを介して第二の像担持体にダイレクトに伝播するものと、装置の筐体などを介して間接的に伝播するものとにわかれる。装置の筐体は、装置内の複数のユニットを支持するものであるため、剛性が高い。よって、装置の筐体などを介して間接的に第二像担持体に伝播する振動は、筐体によって減衰されるため、第二像担持体へ伝播したとしても画像への影響は、少ない。一方、直接転写ニップを介して第二の像担持体にダイレクトに伝播する振動は、筐体などによって減衰されていないので、画像への影響が大きい。このように、離間動作完了時の振動が、直接転写ニップを介してダイレクトに伝播するため、第二の像担持体上の第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写しているとき、離間動作が完了すると、転写が乱され、第一の画像形成モードに対応する画像にバンティングなどが生じてしまう。また、第二の像担持体上に第二の画像形成モードに対応する潜像を形成しているときに、離間動作が完了すると第二の像担持体が振動し、潜像画像が乱れてしまい、第二の画像形成モードに対応する画像にバンティングなどが生じてしまう。
一方、本願請求項の発明では、上述したように、直接転写ニップを形成する第二の紙搬送手段を、離間動作が行われる第一の紙搬送手段と分離したので、離間動作完了時に発生した第一の紙搬送手段の振動は、ダイレクトに第二像担持体に伝播しなくなる。よって、第二像担持体に伝播する離間完了時の振動が、筐体を介して間接的に伝播する振動のみとなるので、一つの紙搬送手段で二次転写ニップと直接転写ニップとを形成するものに比べて、離間動作完了時の第二の像担持体の振動が抑制される。よって、第二の像担持体上の第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写しているとき、離間動作が完了しても、第二の像担持体の振動は、抑制されているので、転写が乱されるのが抑制され、第一の画像形成モードに対応する画像のバンティングを抑制することができる。また、第二の像担持体上に第二の画像形成モードに対応する潜像を形成しているときに、離間動作が完了しても、第二の像担持体の離間完了時の振動が抑制されているので、潜像画像の乱れが抑制され、第二の画像形成モードに対応する画像にバンティングが生じるのを抑制することができる。
よって、二次転写ニップを記録媒体が抜けた後に、紙搬送手段を中間転写体から相対的に離間させる離間動作を開始し、しかも、離間動作中に、第二の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体が、直接転写ニップへ向けて搬送しても、第一の画像形成モードに対応する画像や第二の画像形成モードに対応する画像のバンディングなどの異常画像が抑制される。その結果、第一の画像形成モードから第二の画像形成モードへ連続通紙する際の生産性の低下を抑制し、かつ、異常画像を抑制することができる。
本発明によれば、第一の画像形成モードから第二の画像形成モードへ連続通紙する際の生産性の低下を抑制し、かつ、異常画像を抑制することができる。
実施形態1の画像形成装置を示す概略構成図。 同画像形成装置の転写搬送ベルトの離間動作について説明する説明図。 同画像形成装置のB色の作像ユニットと、紙搬送装置とを示す拡大構成図。 同画像形成装置の離間動作のタイムチャート。 同画像形成装置の離間動作によるレジストローラ対のニップから吸着ニップまでの距離の変動について説明する説明図。 同画像形成装置の中間転写ベルトの離間動作について説明する説明図。 実施形態2の画像形成装置の要部拡大構成図。 同の画像形成装置の変形例の要部拡大構成図。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
[実施形態1]
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。図は、本発明に係る画像形成装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。なお、図1に示す画像形成装置は、第一の画像形成ユニットたるカラー画像形成ユニット100と、第二の画像形成ユニットたるブラック(以下、Bと略す)の画像形成ユニット101とを備えている。
カラー画像形成ユニット100は、イエロー、シアン、マゼンタ(以下、Y、C、Mと略す)の3つの作像ユニット12Y、12C、12M、ループ状をなして略水平に延びる中間転写体としての中間転写ベルト6、一次転写手段たる3つの一次転写ローラ19Y,19C,19M、二次転写手段たる二次転写ローラ28などを備えている。作像ユニット12Y、12C、12Mは、中間転写ベルト6に沿ってベルト移動方向に直列に配置されている。
中間転写ベルト6は、駆動ローラ17、従動ローラ18により支持されており、中間転写ベルト6の内側には、各感光体1に対向して一次転写手段としての一次転写ローラ19Y、19C、19Mとクリーニング対向ローラ20が設けられている。一次転写ローラ19Y,C,Mは、作像ユニット12Y,C,Mに設けられた感光体1Y,C,Mに中間転写ベルト6を介して対向して中間転写ベルト回転方向の若干下流側に設けられている。クリーニング対向ローラ20に対向して中間転写ベルト6の外側には、中間転写ベルト6上の残留トナーを除去する中間転写クリーニング手段7が設けられている。
二次転写手段たる二次転写ローラ28は中間転写ベルト6の駆動ローラ17に対向して配置されており、転写搬送ベルト8を介して中間転写ベルトと二次転写ローラとにより二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ28としては、金属性ローラか、あるいは芯金の周りに、体積抵抗率1×10[Ω・cm]〜1×1012[Ω・cm]、厚さ2[mm]〜10[mm]、ゴム硬度10度〜100度の導電性の弾性層が被覆されているものなどが挙げられる。なお、この弾性層は発泡性であってもよい。
中間転写ベルト6の図中右側方で、定着装置10の下方のスペースには、紙搬送手段たる紙搬送装置15が設けられている。紙搬送装置15は、略水平に延びる中間転写ベルト6に対して略垂直に交差するように配置され、駆動ローラ25、テンションローラ27、吸着ローラ51、二次転写ローラ28、直接転写ローラ19Bにより回転可能に張架された転写搬送ベルト8を備えている。吸着ローラ51には、電圧が印加されており、転写搬送ベルト8を帯電する。吸着ローラ50に対向して転写搬送ベルト8の外側には、入口ローラ51が設けられている。
ブラックの画像形成ユニット101は、作像ユニット12B、直接転写手段たる直接転写ローラ19Bなどで構成されている。B色の作像ユニット12Bは、二次転写ニップよりも記録紙移動方向の下流位置にY,M,C色の作像ユニットは独立して設けられており、作像ユニット12Bのトナー像が記録紙に直接転写されるよう配置されている。さらに詳述すると、Bの作像ユニット12Bは、記録紙の略垂直搬送パスの近傍にこれに沿って配置されている。転写搬送ベルト8を介して感光体1Bに対向する位置に、直接転写ローラ19Bが設けられており、転写搬送ベルト8を介して感光体1Bと直接転写ローラ19Bとにより直接転写ニップが形成されている。
図1に示す各色の作像ユニット12Y,12M,12C,12Bは、像担持体である感光体1Y,C,M,Bを備えている。また、各感光体1Y,C,M,Bの周りには、感光体1Y,C,M,Bの表面を帯電せしめる帯電装置2Y,C,M,B、感光体1Y,C,M,B上の潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置3Y,C,M,B、感光体1Y,C,M,B表面に付着したトナーなどの付着物を除去するクリーニング装置4Y,M,C,Bを備えている。本実施形態ではクリーニング装置4Y,M,C,Bとしてブレードタイプのものを用いたが、ファーブラシローラ、磁気ブラシクリーニング方式であっても良い。また、各作像ユニット12Y、12C、12M、12Bは、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとしてなる。
カラー画像形成ユニット100の上部には、第一の潜像形成手段であり、第二の潜像形成手段でもある露光装置5が設けられており、帯電せしめられた感光体1Y,C,M,Bの表面にレーザーにより潜像を形成する。露光装置5については、レーザー方式に限定するものではなく、LED方式などの方式であっても良い。
本実施形態の画像形成装置は、記録紙上にY,C,M,Bのトナー像からなるフルカラー画像を作成する第一の画像形成モードであるフルカラーモードと、記録紙上にBのトナー像だけからなるモノクロ画像を作成する第二画像形成モードであるモノクロモードとを有している。これらのモードは、不図示の画像形成装置の制御部で、画像データに基づいて、切替えられる。すなわち、不図示の制御部が、モード切替手段として、機能している。
まず、記録紙上にY,C,M,Bのトナー像からなるフルカラー画像を作成するフルカラーモードについて説明する。
スキャナ16で読み取られた原稿、ファクシミリなどの受信データ、またはコンピュータから送信されるカラー画像情報は、の各色に色分解され、各色の版のデータが形成され、露光装置5に送られる。均一に帯電された感光体1Y,C,M,Bは、露光装置5によって、画像部を露光され、現像装置3Y,C,M,Bによってトナー像が作られる。
一次転写ローラ19Y,C,Mに、トナーと逆極性の高電圧が印加されており、この電圧による電界で感光体1Y,C,M上の各色トナー像は中間転写ベルト6上に各色トナー像が重なり合うように順次転写され、中間転写ベルト6上にY,M,Cの三色からなるカラー画像が形成される。
給紙トレイ21、22には出力画像が形成される記録媒体である記録紙がセットされており、記録紙は給紙トレイ21、22から呼び出しコロ23aにより、給紙トレイから記録紙を繰り出し、給紙ローラ23bと分離ローラ23cとで、一枚に分離し、分離した記録紙をレジストローラ対24へ向けて搬送する。レジストローラ対24へ向けて搬送された記録紙は、鉛直方向に沿って延びる紙搬送路内に配設されたレジストローラ対24に突き当たってスキューが補正された後、レジストローラ対24のローラ間に挟み込まれる。そして、レジストローラ対24により、所定のタイミングで更に上方に向けて送り出される。レジストローラ対24により、上方へ送り出された記録紙は、入口ローラ51と転写搬送ベルト8と吸着ニップに搬送され、入口ローラ51により、転写搬送ベルト8に密着せしめられる。転写搬送ベルト8は、吸着ローラ50により帯電せしめられており、入口ローラ51により、転写搬送ベルト8に密着せしめられた記録紙は、転写搬送ベルト8に静電吸着する。そして、転写搬送ベルト8に静電吸着した記録紙は、二次転写ニップへ搬送される。
中間転写ベルト6上のカラー画像は、中間転写ベルト6を介して二次転写ローラ28と対向ローラ17とで形成される二次転写ニップで、二次転写ローラ28と対向ローラ17間に印加された電圧により、転写搬送ベルト8によって二次転写ニップまで搬送された記録紙に転写される。この際、二次転写ローラ28にトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧を印加しても良いし、対向ローラ17にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加しても良い。
二次転写ローラ28にトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧を印加する場合は、直接転写ローラ19Bへの電圧印加のための高圧電源を利用することが可能となり、二次転写ローラ28に電圧を印加するため専用の電源を設ける必要が無い分、コスト削減や画像形成装置の小型化を図ることができる。一方、対向ローラ17にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加する場合は、中間転写ベルト6を介してトナーに電圧がかかるため、記録紙が吸湿して抵抗が低下していても良好な転写が可能となる。
二次転写ニップで、3色トナー像が転写された記録紙は、転写搬送ベルト8によって直接転写ニップへ搬送され、感光体1B上に作られたブラックトナー像が、直接転写ニップで、記録紙の3色トナー像上に直接転写される。
このようにして、Y,C,M,Bのトナー像が転写された記録紙は、二次転写ニップよりも転写搬送ベルト回転方向下流側で転写搬送ベルト8を張架する駆動ローラ25の曲率によって転写搬送ベルト8の回転方向が急激に変化した屈曲部で、記録紙の腰により転写搬送ベルト8から曲率分離して定着装置10に到達し、記録紙上のY,C,M,Bのトナー像を最後に定着装置10により定着され、記録紙上にカラー画像が形成される。定着を終えた記録紙は排紙経路Rを搬送され、排紙ローラ対30により排紙トレイ31にフェイスダウン状態で排出されてスタックされる。
次に、モノクロモードについて、説明する。モノクロモードにおけるモノクロ画像作成時においては、スキャナで読み取られた原稿、ファクシミリなどの受信データ、または、コンピュータから送信される画像情報などに基づいて形成されたブラック画像のデータにより、露光装置5から、感光体1B上の画像部を露光され、現像装置3Bによってブラックトナー像が作られ、転写搬送ベルト8によって搬送される記録紙上に感光体1B上からブラックトナー像が直接転写され、記録紙上のブラックトナー像が定着装置10により記録紙上に定着され、モノクロ画像が形成される。
また、モノクロモードでは、中間転写ベルト6と転写搬送ベルト8との接触部(二次転写ニップ)を後述する離間手段たる離間機構により解除して離間させる。これにより、作像ユニット12Y,12M,12及び中間転写ベルト6を動作させなくてもモノクロ画像の作像に影響が生じない。そのため、モノクロモード時に作像ユニット12Y,C,M及び中間転写ベルト6を動作させなければ、その分、作像ユニット12Y,C,M及び中間転写ベルト6などの劣化を抑えられ、作像ユニット12Y,C,M及び中間転写ベルト6の長寿命化を図ることができるというメリットが得られる。
なお、本実施形態で用いたブラックトナー像の転写は記録紙への直接転写であるが、この直接転写は、構成部品を少なくすることと、露光装置5から露光するブラック画像のレーザー書込み像が、Y,C,M画像のレーザー書込み像と同じ方向に書込みができるというメリットがある。さらに、黒色の画像形成部で感光体1B上に形成したブラック画像を記録紙上に直接転写することで、Y,M,C画像のように中間転写ベルトを介して感光体1B上から記録紙上にブラック画像を転写する場合よりも転写効率が高くなる。そのため、感光体1B上から記録紙上にブラック画像を直接転写するほうが、中間転写ベルトを介して感光体1Bから記録紙上にブラック画像を転写するよりも、黒色の画像形成部で感光体1B上に黒画像を形成する際の黒色のトナーの消費量を抑えることができる。
図2は、転写搬送ベルト8の離間動作を示す図である。なお、図2においては、離間動作をわかりやすく説明するため、転写搬送ベルト8の移動範囲を誇張して示している。二次転写ローラ28、吸着ローラ50、入口ローラ51は、図中点線で示す第一の位置と、図中実線で示す第二の位置との間を往復移動可能に構成されている。二次転写ローラ28、吸着ローラ50、入口ローラ51は、それぞれ、不図示の付勢手段により、図中右方向(中間転写ベルト離間方向)へ付勢せしめられている。また、二次転写ローラ28、吸着ローラ50、入口ローラ51は、それぞれ上記付勢手段の付勢方向と逆方向へ押し込むアクチュエータなどの押込手段が設けられている。二次転写ローラ28、吸着ローラ50、入口ローラ51が、それぞれ押込手段により、図中点線の第一の位置に位置せしめられることにより、二次転写ニップが形成されている。モノクロモードのときは、押込手段による押込力を解除する。すると、二次転写ローラ28、入口ローラ51、吸着ローラ50が、それぞれ不図示の付勢手段によって、図中実線の第二位置へ移動する。そして、不図示のストッパ部材に突き当り、二次転写ローラ28、入口ローラ51、吸着ローラ50の移動が規制されることにより、第二の位置で停止する。これにより、転写搬送ベルト8が、中間転写ベルト6から離間する。このように、本実施形態においては、付勢手段と押込手段とで、接離手段たる接離機構が構成されている。
ここで、本実施形態の特徴点について、説明する。従来の画像形成装置においては、上記の離間動作は、カラー画像が形成された記録紙が排出された後、離間動作を開始し、離間動作が終了したら、給紙トレイ21、22から記録紙が搬送されていた。しかし、これでは、カラー画像からモノクロ画像へ連続通紙する際の生産性が低下するという問題がある。そこで、記録紙の後端が、二次転写ニップを抜けた後に、離間動作を開始することによって、カラー画像からモノクロ画像へ連続通紙する際の生産性の低下を抑制することができる。しかし、離間動作終了時、すなわち、二次転写ローラ28、入口ローラ51、吸着ローラ50が第二位置へ移動したとき、各ローラが不図示のストッパ部材に突き当り、振動が発生する。この振動の発生時に、作像ユニット12Bで画像形成を行っていると、黒の画像にバンティングなどの異常画像が生じてしまう。そこで、本実施形態においては、作像ユニット12Bが画像形成していないときに、離間動作が完了するよう装置を構成している。
図3に示すように、本実施形態においては、Bの感光体1Bにおける潜像形成位置から直接転写ニップまでの感光体1B表面移動距離をL0、二次転写ニップから直接転写ニップまでの距離をLn、感光体1Bのプロセス線速をVopc、転写搬送ベルト8のプロセス線速をVp、紙間の距離をLpとしたとき、
(Ln/Vp)≦T1≦{(Ln+Lp)/Vp}−(L0/Vopc)
の関係を満たすよう構成した。この条件を満たすことにより、3色のトナー像が形成された記録紙上に、ブラックトナー像の転写が終了してから、作像ユニット12Bの感光体1Bにモノクロ画像に対応する潜像が形成されるまでの間に、離間動作を終了させることができる。
以下に、図4に基づき、具体的に説明する。
図4に示すように、二次転写ニップ(図4では、中間転写ニップと標記)を記録紙が抜けた直後に離間動作を開始する。二次転写ニップを抜けた記録紙の後端が、直接転写ニップを抜けるまでにかかる時間は、Ln/Vpである。すなわち、この間に、離間動作が完了((Ln/Lp)>T1)すると、ブラックトナー像を記録紙の3色トナー像上に転写中に、振動が発生し、その振動が感光体1Bに伝播し、感光体1Bが振動する。感光体1Bが振動すると、転写不良が生じ、記録紙の後端付近の黒の画像にバンティングなどの異常画像が生じてしまう。よって、二次転写ニップを抜けた記録紙の後端が、直接転写ニップを抜けるまで、離間動作が完了しない、すなわち、(Ln/Vp)≦T1を満たすように、二次転写ニップから直接転写ニップまでの長さLn、転写搬送ベルトの線速Vpが設定される。
カラー画像が形成される記録紙の後端が、二次転写ニップを抜けてから、モノクロ画像が形成される記録紙の先端が、直接転写ニップに到達するまでの時間は、図4で示すように、(Ln+Lp)/Vpで現すことができる。また、感光体1Bの表面に形成された潜像が形成されてから、記録紙に転写されるまでにかかる時間は、(L0/Vopc)であり、記録紙の先端にモノクロ画像の先端が転写されるためには、直接転写ニップに到達するときから(L0/Vopc)前に書き込みを開始する必要がある。このモノクロ画像の書き込み中に、離間動作が完了する(T1>{(Ln+Lp)/Vp}−(L0/Vopc))と、離間動作完了時の振動が、感光体1Bに伝播したり、露光装置5に伝播したりして、潜像が乱れてしまう。その結果、記録紙の先端付近のモノクロ画像にバンティングが生じてしまう。よって、モノクロ画像の書き込みを感光体1Bに開始する前に、離間動作が完了する、すなわち、T1≦{(Ln+Lp)/Vp}−(L0/Vopc)を満たすように、紙間距離Lp、潜像形成位置などが設定される。
一例を挙げて、具体的に説明すると、感光体1Bのプロセス線速をVopc、転写搬送ベルト8のプロセス線速Vpが、200[mm/s]、離間動作時間T0が1[s]の装置について考える。感光体1Bの直径が30[mm]のとき、現像装置の配置や大きさなどを考えると、潜像形成位置から直接転写ニップまでの感光体1B表面移動距離L0は、約30[mm]となる。Lnは、50〜100[mm]程度であるので、紙間Lpとしては、約130〜180[mm]となる。従って、プロセス線速が、200[mm/s]の場合、A4の縦で、25〜28[ppm]となり、カラー画像を連続出力場合などの出力は、30[ppm]なので、生産性は、多少低下してしまう。しかし、従来のように、離間動作が完了してから、通紙を開始するものに比べて、カラー画像からモノクロ画像へ連続通紙する際のお待たせ時間を大幅に短縮することができる。また、4連タンデム機構においては、Y、M、C色の感光体を中間転写ベルトから離間させるには、中間転写ベルトの一端側を大きく動かす必要があり、離間動作に時間がかかるが、本実施形態においては、転写搬送ベルト8を中間転写ベルト6から離間させるだけであるので、1[s]という短い時間で離間動作を完了することができる。
また、離間動作中は、二次転写ローラ28と入口ローラ50と吸着ローラ51とが移動し、レジストローラ対24は、移動しない。このため、離間動作中に、レジストローラ対24のニップから、入口ローラ51と転写搬送ベルト8とのニップ(以下、吸着ニップという)までの距離が変動してしまうと、モノクロ画像が、記録紙の所定の位置に形成できなくなってしまう。
具体的に説明する。図5に示すように、図中点線の位置に吸着ローラ50と入口ローラ51とがあるときにおけるレジストローラ対24のニップから、吸着ニップまでの距離L1、図中実線の位置に吸着ローラ50と入口ローラ51とがあるときにおけるレジストローラ対24のニップから、吸着ニップまでの距離L2とする。L1=L2の距離が等しい場合は、図中点線の位置で画像形成を行った場合も、図中実線の位置で画像形成を行った場合も、記録紙の所定の位置に画像が転写された。しかし、L1−L2=3[mm]にて画像形成を行ったとき、図中実線の位置で画像形成を行ったものは、図中点線で行った場合に比べて、記録紙搬送方向下流側に3[mm]ずれてしまった。このことから、モノクロ画像が形成される記録紙が、レジストローラ対24から吸着ニップへ移動する間に、レジストローラ対24のニップから、吸着ニップまでの距離が、短くなると、モノクロ画像の後端が記録紙に形成されなくなるおそれがある。逆に、距離が長くなると、記録紙の先端余白が狭くなり、定着装置10で定着巻付きジャムが発生するおそれがある。このため、離間動作中にレジストローラ対24のニップから、吸着ニップまでの距離が変動しないよう構成するのが好ましい。仮に変動するとしても、後端が記録紙に形成されなくなったり、定着巻付きジャムが発生したりしない範囲の変動に納める必要がある。
また、上述においては、転写搬送ベルト8を移動させることで、中間転写ベルト6と転写搬送ベルト8とを離間させていたが、図6に示すように、中間転写ベルト6を、駆動ローラ17と、従動ローラ18と、テンションローラ29とで、張架し、二次転写ローラ28と対向するローラを従動ローラ18として、従動ローラ18を移動可能に構成してもよい。従動ローラ18が図中左方向へ移動すると、テンションローラ29が、図中下方へ移動する。これにより、中間転写ベルト6が、転写搬送ベルト8から離間する。このように、中間転写ベルト6を転写搬送ベルト8から離間するように構成することによって、直接転写ニップへの記録紙の突入角度が変化することがない。これにより、記録紙上の3色トナー像が乱れるのを抑制することができ、良好な画像を形成することができる。
一方、転写搬送ベルト8を移動させて、中間転写ベルト6と転写搬送ベルト8とを離間させることで、中間転写ベルト6を移動させて、中間転写ベルト6と転写搬送ベルト8とを離間させる場合に比べて、次の利点がある。
すなわち、本実施形態においては、フルカラー画像が形成される記録紙が二次転写ニップを抜けたら、離間動作を開始するので、離間動作中は、中間転写クリーニング手段7で中間転写ベルト6上の転写残トナー除去中である。また、本実施形態においては、中間転写クリーニング手段としてクリーニングブレードを中間転写ベルト表面に当接させて、中間転写ベルト上の転写残トナーを除去している。中間転写ベルト6を移動させて離間させる場合は、図6に示すように、従動ローラ18を転写搬送ベルト8から離間する方向へ移動させる。従動ローラ18を移動すると、中間転写ベルト6の従動ローラ18から中間転写クリーニング手段7までの領域が、撓んでしまう。この撓みは、駆動ローラ17の駆動力と、テンションローラ29の張力によって、解消されるが、撓んでいる間は、クリーニングブレードと中間転写ベルト表面との接触角度が変わるなどして、良好に中間転写ベルト上の転写残トナーを除去できなくなってしまう。また、中間転写ベルト6の従動ローラ18から中間転写クリーニング手段7までの領域が、撓むことによって、クリーニングブレードと中間転写ベルト6との摺動抵抗が変わるなどして、クリーニングブレードがめくれるなどのおそれがある。一方、転写搬送ベルト8を移動させて、中間転写ベルト6と転写搬送ベルト8とを離間させることで、このような、中間転写ベルト表面のクリーニング不良が生じることがないという利点がある。
[実施形態2]
次に、実施形態2の画像形成装置について、説明する。本実施形態2の画像形成装置も、基本的には実施形態1と同様の構成を備えているので、以下、相違点のみを説明する。
図7は、実施形態2の画像形成装置の要部拡大構成図である。
図に示すように、実施形態2の画像形成装置は、中間転写ベルトと接触して二次転写ニップを形成し、二次転写ニップを通過するように記録紙を担持して搬送する第一の紙搬送手段たる第一紙搬送装置15Aと、B色の感光体1Bと接触し直接転写ニップを形成し、直接転写ニップを通過するように記録紙を担持して搬送する第二紙搬送手段たる第二紙搬送装置15Bとを備えている。
第一の紙搬送装置15Aは、駆動ローラ25Aと、吸着ローラ50と、二次転写ローラ28とで張架される第一転写搬送ベルト8Aを有している。第一の紙搬送装置15Aの駆動ローラ25A、二次転写ローラ28、吸着ローラ50、入口ローラ51は、不図示の第一ローラ保持部材に保持されている。二次転写ローラ28、吸着ローラ50、入口ローラ51は、不図示の第一ローラ保持部材に対して移動可能に保持されている。そして、実施形態と同様に、二次転写ローラ28、吸着ローラ50、入口ローラ51は、付勢手段により、中間転写ベルトから離間する方向に付勢されており、押込手段によって、付勢手段の付勢方向と逆方向へ押し込まれるよう構成されている。
第二の紙搬送装置15Aは、駆動ローラ25Bと、従動ローラ29と直接転写ローラ19Bとで張架された第二転写搬送ベルト8Bを有しており、駆動ローラ25B、従動ローラ29、直接転写ローラ19Bは、不図示の第二ローラ保持部材に保持されている。
この実施形態2の画像形成装置においては、二次転写ローラ28、入口ローラ51、吸着ローラ50が第二位置へ移動したとき、各ローラが不図示の第一ローラ保持部材のストッパ部に突き当り、第一ローラ保持部材が振動する。実施形態1の画像形成装置のように、紙搬送装置15が、二次転写ニップと、直接転写ニップとを形成している場合は、紙搬送装置15の離間完了時の振動が、直接転写ニップを介して、ダイレクトに感光体1Bに伝達されてしまう。しかし、この実施形態2においては、紙搬送装置15を二次転写ニップを形成する第1紙搬送装置と、直接転写ニップを形成する第2紙搬送装置とに分離しているので、紙搬送装置15の離間完了時の振動が、直接転写ニップを介してダイレクトに感光体1Bに伝播しない。すなわち、この実施形態の画像形成装置においては、第一紙搬送装置15Aの離間完了時の振動は、不図示の第一ローラ保持部材を支持する装置の筐体を介して、感光体1Bへ伝播することになる。筐体は、装置内の種々の部品やユニットを支持するものであるため、剛性が高い。このため、第1紙搬送装置の離間時の振動は、筐体によって減衰される。よって、感光体1Bに伝播する振動が低減される。これにより、離間完了時の感光体1Bの振動が、実施形態1の画像形成装置よりも低減されるので、B色の感光体1B上のトナー像を、記録紙の3色トナー像上に転写しているときに、離間動作が完了したり、B色の感光体1Bに潜像を形成しているときに、離間動作が完了したりしても、バンティングなどの異常画像が生じるのを抑制することができる。よって、この実施形態2の画像形成装置においても、カラー画像が形成される記録紙が二次転写ニップを抜けた後に、離間動作を開始し、離間動作中に、モノクロ画像が形成される記録紙を搬送しても、離間動作時の振動によって、画像が乱れるのを抑制することができる。その結果、この実施形態2の画像形成装置においても、フルカラーモードからモノクロモードへ連続通紙する際の生産性の低下を抑制し、かつ、異常画像を抑制することができる。
図8は、実施形態2の画像形成装置の変形例の拡大構成図である。
図8に示す変形例は、第一紙搬送装置15Aと、第二紙搬送装置15Bとを転写搬送ベルト8で繋げた構成である。この変形例の構成においては、第一紙搬送装置15Aは、入口ローラ51と、吸着ローラ50と、テンションローラ27とを有しており、これらローラが、不図示の第一ローラ保持部材に保持されている。第二紙搬送装置15Bは、駆動ローラ25と、直接転写ローラ19Bと、従動ローラ29とを有しており、これらローラが、不図示の第二ローラ保持部材に保持されている。この変形例においては、転写搬送ベルト8は、ゴム状ベルトとした。ゴム状ベルトは、体積弾性率が低く、ポリイミドやポリカーボネイトに比べて振動減衰能が高いため、第一紙搬送装置15A(第1ローラ保持部材)の振動が、転写搬送ベルト8から感光体1Bへ伝播するのを抑制することができる。この変形例の構成も、離間動作完了時に、第一紙搬送装置15Aで発生した振動は、筐体を介して第二紙搬送装置15Bへ伝播し、第二紙搬送装置から直接転写ニップを介して感光体1Bへ伝播する。また、転写搬送ベルトをゴム状ベルトとしているので、第1紙搬送装置の振動が、転写搬送ベルト8を介して、感光体1Bに伝播するのが抑制される。これにより、離間動作完了時に、直接転写ニップから感光体1Bに伝播する振動が抑制され、離間動作時の感光体1Bの振動が低減される。
また、実施形態2の画像形成装置においては、第一ローラ保持部材のストッパ部にダンパなどの衝撃吸収部材を設けて、離間動作完了時の第一ローラ保持部材の振動を抑制してもよい。
上述においては、B色の作像ユニット12Bを二次転写ニップよりも記録紙移動方向下流側に設けた例について説明したが、B色の作像ユニットを二次転写ニップよりも上流側に設けてもよい。この場合、フルカラーモードにおいては、記録紙は、直接転写ニップでB色のトナー像が転写された後、二次転写ニップで3色トナー像が記録紙に転写される。また、上述においては、カラー画像ユニットは、タンデム型であるが、特許文献1に記載のようにカラー画像ユニットをリボルバ型にしてもよい。
以上、実施形態1の画像形成装置によれば、第一の像担持体たるY,M,C色の感光体1Y,1M,1Cと、各感光体1Y,1M,1C上に潜像を形成する第一の潜像形成手段たる露光装置5と、各感光体1Y,1M,1C上の潜像を現像する第一の現像手段たる現像装置3Y,3M,3Cと、各感光体1Y,1M,1C上の画像が一次的に転写される中間転写体たる中間転写ベルトと、各感光体1Y,1M,1C上から上記中間転写ベルト上に画像を一次転写する一次転写手段たる一次転写ローラ19Y,19M,19Cと、中間転写ベルト上に転写された画像を記録媒体たる記録紙上に二次転写する二次転写手段たる二次転写ローラと、を備えた第一画像形成ユニットたるカラー画像形成ユニットを備えている。また、中間転写ベルト上から記録紙上に画像が二次転写される二次転写位置よりも記録紙搬送方向上流側または下流側に設けられた第二の像担持体たるB色の感光体1Bと、感光体1B上に潜像を形成する第二の潜像形成手段でもある露光装置5と、上記感光体1B上の潜像を現像する第二の現像手段たる現装置4Bと、上記感光体1B上に形成された画像を記録紙上に直接転写する直接転写手段たる直接転写ローラ19Bと、を備えた第二画像形成ユニットたるB色の画像形成ユニット101も備えている。また、二次転写位置で中間転写ベルトと接触して二次転写ニップを形成し、かつ、上記感光体1B上から記録紙上に画像が直接転写される直接転写位置で上記感光体1Bと接触し直接転写ニップを形成するとともに、上記二次転写ニップと上記直接転写ニップとを通過するように上記記録紙を担持して搬送する紙搬送手段たる紙搬送装置15を備えている。また、紙搬送装置15と上記中間転写ベルトとを離間させる離間手段たる離間機構と、上記カラー画像形成ユニット100と、上記黒の画像形成ユニット101とを用いて、上記記録紙に画像を形成する第一の画像形成モードたるフルカラーモードと、上記黒の画像形成ユニット101のみを用いて、上記記録紙に画像を形成する第二の画像形成モードたるモノクロモードとに切り替えるモード切替手段たる制御部とを備えている。そして、モノクロモードのときは、紙搬送装置15と中間転写ベルト6とを離間させて画像形成を行う。
このような、画像形成装置において、フルカラーモード実行後の次の画像形成モードが、上記モノクロモードのとき、上記フルカラーモードに対応する画像が転写される記録紙が上記二次転写ニップを抜けた後に、上記紙搬送装置15と上記中間転写ベルト6とを離間させる離間動作を開始し、離間動作中に、上記モノクロモードに対応する画像が転写される記録紙を、上記直接転写ニップへ向けて搬送する。そして、感光体1B上のフルカラーモードに対応する画像を記録紙に転写後、かつ、上記モノクロモードに対応する画像の潜像を上記感光体1Bへ形成開始する前に上記紙搬送装置15と上記中間転写ベルト6とを離間させる離間動作を完了させる。
本実施形態1の画像形成装置においては、上記のような構成を有することによって、フルカラーモード終了後に、離間動作を開始し、離間動作終了後に、直接転写ニップへ向けて記録紙を搬送するものに比べて、フルカラーモードからモノクロモードに切り替えて連続通紙する際の生産性の低下を抑制することができ、かつ、バンティングなどの異常画像が生じるのを抑制することができる。
また、上記二次転写位置よりも記録媒体搬送方向下流側に上記感光体1Bが設けられており、紙間の距離をLp、二次転写ニップから直接転写ニップまでの距離をLn、離間動作にかかる時間をT1、上記第二像担持体における潜像形成位置から直接転写ニップまでの上記第二像担持体表面移動距離をL0、上記第二像担持体のプロセス線速をVopc、上記紙搬送手段のプロセス線速をVp、としたとき、
(Ln/Vp)≦T1≦{(Ln+Lp)/Vp}−(L0/Vopc)
の関係を満たすよう構成した。
このように、構成することによって、感光体1B上のフルカラーモードに対応する画像を記録紙に転写後、かつ、上記モノクロモードに対応する画像の潜像を上記感光体1Bへ形成開始する前に上記紙搬送装置15と上記中間転写ベルト6とを離間させる離間動作を完了させることができる。
また、離間機構は、上記紙搬送装置15を上記中間転写ベルト6から離間させるので、中間転写ベルト上の転写残トナーを良好に除去することができる。
また、中間転写ベルトを上記紙搬送装置から離間させてもよい。このように構成することによって、離間動作時に記録紙の直接転写ニップへの進入角度が変動することがないので、記録紙上の3色トナー像が乱れることが抑制される。
また、実施形態2の画像形成装置においては、中間転写ベルトと接触して二次転写ニップを形成し、二次転写ニップを通過するように記録紙を担持して搬送する第一の紙搬送手段たる第一紙搬送装置15Aと、感光体1Bと接触し直接転写ニップを形成し、直接転写ニップを通過するように記録紙を担持して搬送する第二紙搬送手段たる第二紙搬送装置15Bを設け、上記第一紙搬送装置15Aを中間転写ベルトから離間させるよう構成した。このように構成することによって、離間動作完了時に第一紙搬送装置15Aで発生した振動が、直接転写ニップを介してダイレクトに感光体1Bに伝達されない。よって、離間動作完了時の感光体1Bの振動が抑制され、B色の感光体1B上のトナー像を、記録紙の3色トナー像上に転写しているときに、離間動作が完了したり、B色の感光体1Bに潜像を形成しているときに、離間動作が完了したりしても、バンティングなどの異常画像が生じるのを抑制することができる。よって、この実施形態2の画像形成装置においても、カラー画像が形成される記録紙が二次転写ニップを抜けた後に、離間動作を開始し、離間動作中に、モノクロ画像が形成される記録紙を搬送しても、離間動作時の振動によって、画像が乱れるのを抑制することができる。その結果、この実施形態2の画像形成装置においても、フルカラーモードからモノクロモードへ連続通紙する際の生産性の低下を抑制し、かつ、異常画像を抑制することができる。
また、第二の画像形成ユニットは、黒色の画像を形成するように、構成することによって、モノクロモードのときに、第一の画像形成ユニットを駆動させる必要がない。従って、第一の画像形成ユニットの寿命を延ばすことができる。
1Y,C,M,B:各感光体
2Y,C,M,B:帯電装置
3Y,C,M,B:現像装置
4Y,M,C,B:クリーニング装置
5:露光装置
6:中間転写ベルト
7:中間転写クリーニング手段
8:転写搬送ベルト
8A:第一転写搬送ベルト
8B:第二転写搬送ベルト
10:定着装置
12Y,C,M,B:作像ユニット
15:紙搬送装置
15A:第一紙搬送装置
15B:第二紙搬送装置
19Y,C,M:一次転写ローラ
19B:直接転写ローラ
24:レジストローラ対
100:カラー画像形成ユニット
101:黒の画像形成ユニット
特開平10−55094号公報 特開2002−182447号公報 特開2006−85138号公報

Claims (5)

  1. 第一の像担持体と、該第一の像担持体上に潜像を形成する第一の潜像形成手段と、上記第一像担持体上の潜像を現像する第一の現像手段と、上記第一の像担持体上に形成された画像が一次的に転写される中間転写体と、上記第一の像担持体上から上記中間転写体上に画像を一次転写する一次転写手段と、上記中間転写体上に転写された画像を記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、を備えた第一画像形成ユニットと、
    上記中間転写体上から記録媒体上に画像が二次転写される二次転写位置よりも記録媒体搬送方向下流側に設けられた第二の像担持体と、該第二の像担持体上に潜像を形成する第二の潜像形成手段と、上記第二像担持体上の潜像を現像する第二の現像手段と、上記第二の像担持体上に形成された画像を記録媒体上に直接転写する直接転写手段と、を備えた第二画像形成ユニットと、
    複数の張架ローラに張架された転写搬送ベルトを有し、上記二次転写位置で上記転写搬送ベルトを中間転写体と接触させて二次転写ニップを形成し、上記転写搬送ベルトにより上記二次転写ニップを通過するように上記記録媒体を搬送する紙搬送手段と、
    上記転写搬送ベルトを張架する複数の張架ローラのうち、少なくとも上記記録媒体搬送方向最上流に配置された最上流張架ローラを移動させて、上記転写搬送ベルトを上記中間転写体から離間させる離間手段と、
    上記第一の画像形成ユニットと、上記第二の画像形成ユニットとを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第一の画像形成モードと、上記第二の画像形成ユニットのみを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第二の画像形成モードとに切り替えるモード切替手段とを備え、
    上記第二の画像形成モードのときは、上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させて画像形成を行う画像形成装置において、
    上記第一の画像形成モード実行後の次の画像形成モードが、上記第二の画像形成モードのとき、上記第一の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体が上記二次転写ニップを抜けた後に、上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を開始し、該離間動作中に、上記第二の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体を、上記直接転写位置へ向けて搬送し、上記第二の像担持体上の上記第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写後、かつ、上記第二の画像形成モードに対応する画像の潜像を上記第二の像担持体へ形成開始する前に上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を完了させるものであって、
    上記離間動作完了時における、上記転写搬送ベルトへ上記記録媒体を搬送する搬送ローラ対から、上記最上流張架ローラの記録媒体搬送位置までの距離が、上記転写搬送ベルトが上記中間転写体に接触しているときにおける、搬送ローラ対から上記最上流張架ローラの記録媒体搬送位置までの距離と同じとなるように、上記最上流張架ローラを移動させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    紙間の距離をLp、二次転写ニップから直接転写ニップまでの距離をLn、離間動作にかかる時間をT1、上記第二像担持体における潜像形成位置から直接転写ニップまでの上記第二像担持体表面移動距離をL0、上記第二像担持体のプロセス線速をVopc、上記紙搬送手段のプロセス線速をVp、としたとき、
    (Ln/Vp)≦T1≦{(Ln+Lp)/Vp}−(L0/Vopc)
    の関係を満たすよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 第一の像担持体と、該第一の像担持体上に潜像を形成する第一の潜像形成手段と、上記第一像担持体上の潜像を現像する第一の現像手段と、上記第一の像担持体上に形成された画像が一次的に転写される中間転写体と、上記第一の像担持体上から上記中間転写体上に画像を一次転写する一次転写手段と、上記中間転写体上に転写された画像を記録媒体上に二次転写する二次転写手段と、を備えた第一画像形成ユニットと、
    上記中間転写体上から記録媒体上に画像が二次転写される二次転写位置よりも記録媒体搬送方向下流側に設けられた第二の像担持体と、該第二の像担持体上に潜像を形成する第二の潜像形成手段と、上記第二像担持体上の潜像を現像する第二の現像手段と、上記第二の像担持体上に形成された画像を記録媒体上に直接転写する直接転写手段と、を備えた第二画像形成ユニットと、
    上記第一の画像形成ユニットと、上記第二の画像形成ユニットとを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第一の画像形成モードと、上記第二の画像形成ユニットのみを用いて、上記記録媒体に画像を形成する第二の画像形成モードとに切り替えるモード切替手段とを備えた画像形成装置において、
    複数の張架ローラにより張架された転写搬送ベルトを有し、上記二次転写位置で上記転写搬送ベルトを中間転写体と接触させて二次転写ニップを形成し、該二次転写ニップを通過するように上記転写搬送ベルトで上記記録媒体を搬送する第一の紙搬送手段と、
    上記第二の像担持体上から記録媒体上に画像が直接転写される直接転写位置で上記第二の像担持体と接触し直接転写ニップを形成し、該直接転写ニップを通過するように上記記録媒体を搬送する第二紙搬送手段と、
    上記転写搬送ベルトを張架する複数の張架ローラのうち、少なくとも上記記録媒体搬送最上流に配置された最上流張架ローラを移動させて、上記転写搬送ベルトを上記中間転写体から離間させる離間手段とを備え、
    上記第一の画像形成モード実行後の次の画像形成モードが、上記第二の画像形成モードのとき、上記第一の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体が上記二次転写ニップを抜けた後に、上記第一の紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を開始し、該離間動作中に、上記第二の画像形成モードに対応する画像が転写される記録媒体を、上記直接転写ニップへ向けて搬送するものであって、
    上記離間動作完了時における、上記転写搬送ベルトへ上記記録媒体を搬送する搬送ローラ対から、上記最上流張架ローラの記録媒体搬送位置までの距離が、上記転写搬送ベルトが上記中間転写体に接触しているときにおける、搬送ローラ対から上記最上流張架ローラの記録媒体搬送位置までの距離と同じとなるように、上記最上流張架ローラを移動させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    上記第二の像担持体上の上記第一の画像形成モードに対応する画像を記録媒体に転写後、かつ、上記第二の画像形成モードに対応する画像の潜像を上記第二の像担持体へ形成開始する前に上記紙搬送手段と上記中間転写体とを離間させる離間動作を完了させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
    上記第二の画像形成ユニットは、黒色の画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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